IPOの手数料は、なぜ無料になるのか


株式の売買にかかる手数料は、通常は約定金額10万円までは200円、30万円までは300円のように、証券会社ごとに料金体系が定められています。
しかしIPOでは、このような手数料が発生しません。無料なのです。
抽選前のブックビルディングの申し込みの際も手数料が発生しません。

証券会社は、ボランティアでIPOの取次をやっているわけではないのに、なぜ無料にできるのでしょう。

実は、手数料は公開価格の中にすでに含まれているのです。
上場会社が、株を発行し、これを証券会社に引き受けてもらうときの値段を引受価格といいます。証券会社はこの引受価格に数パーセントの手数料を上乗せした価格を公開価格に設定します。
IPOは、初値が公開価格を上回ることが多いため人気が高く、購入を申し込んだ人全員が当選することはほとんどありません。
証券会社は、この公開価格をベースにして購入希望者を募って抽選を行い、当選した投資家のみがIPO株を購入できます。

このようにIPOは証券会社ごとに料金体系が設定されていないので、手数料で証券会社を探す手間はありません。上場会社をサポートする証券会社の中で中心的な役割をなすところを主幹事証券会社といいます。この主幹事証券会社は上場会社から引き受ける株数が最も多いので、抽選に当選したい場合、この主幹事証券会社で買うと有利になります。

2018年IPO株ランキング   2017年IPO株ランキング

IPO株の選び方 こんな銘柄が買われやすい!

IPOのスケジュール

②の仮条件とは、上場会社の財務内容などをもとに証券会社が参考価格として仮に設定するその会社の株価のことです。仮条件は、2700円から3000円のように一定の幅で表示します。仮条件は証券取引所のホームページにも掲載されます。

③のブックビルディングとは、これくらいの株価なら買いたいという需要申告を、投資家から募ることです。公開価格は、需要がどれだけあるか調査したのち決定されます。ただしIPOは初値が公開価格を上回ることが多く人気が高いので、本気で抽選に当選したいと考えている投資家は仮条件の上限で申告します。そのため公開価格は、仮条件の上限で決まることがほとんどです。
公開価格は、公募・売出価格ともいいます。これも証券取引所のホームページで確認できます。

④公開価格が決定したら、この価格に基づき購入申し込みが開始します。発行株数を超えるの申し込みがあれば抽選が行われ、これに当選した投資家のみが上場会社の株を購入できます。



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