貸借対照表の見方


貸借対照表は、決算書の中心的な存在である財務三表のひとつ。期末時点の会社が持つ財産(現金や預金、借入金、土地や建物、機械など)の状況が一目でわかる一覧表で、会社の健全性が確認できます。
上場企業であれば、会社のホームページのIR情報または投資家情報から閲覧できます。また金融庁が提供している「EDINET」で閲覧することもできます。

貸借対照表は、資産の部、負債の部、純資産の部からなり、資産の合計と負債と純資産を足した合計は必ず一致するという特徴があります。このような特徴からバランスシート(BS)とも呼ばれています。
資産は総資本、負債は他人資本、純資産は自己資本ともいいます。
株式投資の指標としてポピュラーな自己資本比率は、自己資本を総資本で割って算出されます。自己資本比率の目安は30%以上ともいわれていますが、業種によって適正な水準が異なるので、基本は同業他社との比較で健全性を判断します。

株主が出資したお金は純資産の部の資本金に組み込まれます。そして会社が儲けた利益の一部は、株主に配当という形で分配され、一部は純資産の中の利益剰余金として貯蓄に回されます。
負債が資産よりも大きくなり純資産がマイナスになるケースを債務超過といいます。

貸借対照表のサンプル

1年以内に現金化されるものを流動資産といいます。出入りが激しい現金や普通預金、当座預金、受取手形、売掛金、有価証券、棚卸資産などがこれにあたります。
さらに換金性の高い現金や預金、有価証券、受取手形を当座資産と言います。
1年を越えるものは固定資産といいます。出入りがほとんどない建物や土地、機械などがこれにあたります。
1年以内に返済しなければならないものを流動負債といい、1年を越えるものは流動負債といいます。

流動資産を流動負債でわって求める値を流動比率と言います。流動比率は数値が大きいほど健全といえますが、業種によって適正な水準が異なるので、基本は同業他社と比較します。
流動資産よりも流動負債のほうが大きいと、借金が積み上げっていくおそれがあるので要注意です。また売掛金や受取手形は不良債権になるリスクがあり、有価証券は価格の変動などで含み損が発生するリスクがあります。棚卸資産は売れないリスクがあります。



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