イールドカーブ(利回り曲線)とは?


イールドカーブとは、ある時点における長期から短期までの債券の償還期限と金利の関係をグラフに表したものです。
横軸は償還期限を表し、縦軸は金利を表しています。
通常は償還期限の短いものは金利が低く、償還期限が長いものは金利が高くなる順イールドの形になります。インフレを抑えるために中央銀行が急激に利上げをおこなったときなどは、償還期限の長いものより償還期限の短いものの方が金利が高くなる逆イールドの形になることがあります。

短期と長期の金利差が広がっていくことをスティーブといい、短期と長期の金利差が小さくなることをフラットといいます。

日本と米国のイールドカーブを日にちを指定して表示することができるページも用意しました。ほかの日のイールドカーブを重ねて表示することもできます。

日本国債のイールドカーブ米国債のイールドカーブ

下図は2016年9月21日時点における日本国債のイールドカーブです。長期の指標である10年物国債の金利がー0.03%で、マイナス圏に突入しています。

日本国債のイールドカーブ

金利について

金利は、お金を貸したい人と借りたい人の資金需要で変化します。借り手が多く貸し手が少ない場合は金利が上昇し、貸し手が多く借り手が少ないときは金利が下落します。景気がいいときは消費が活発になり、住宅ローンや設備投資などの資金需要が増えるため金利が上昇します。反対に景気が悪いときは資金需要が減るので金利も下落しやすくなります。
金利は、大きく短期金利と中長期金利に分かれ、短期金利は日銀が調節して決めています。
中長期金利はマーケット(債券市場)によって変化します。投資家がいくらで国債を買いたいかによって決まります。

金利が高いと、お金の借り手が少なく、債券の発行需要が減るので、債券価格は下がりやすくなります。
金利が低いと、お金の借り手が多く、債券の発行需要が増えるので、債券価格は下がりやすくなります。
また利回りが高い国は、国債の信頼度が低いことが多く国債の買い手が少なく、債券の価格は下がりやすくなります。
利回りが低い国は、国債の信頼度が高いことが多く国債の買い手が多く、債券の価格は下がりやすくなります。
このような理由から、
(1)債券の価格が下がると金利は上がり、(2)債券の価格が上がると金利は下がる、という相関性がよく見られます。



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