麻生フオームクリート(1730)の事業内容、事業の状況や経営戦略、事業等のリスクについて

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事業の状況や経営戦略など
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麻生フオームクリート(1730)の株価チャート 麻生フオームクリート(1730)の業績 沿革 役員の経歴や変遷

 

3 【事業の内容】

麻生フオームクリート及び麻生フオームクリートの関係会社は、麻生フオームクリート、親会社1社及び関連会社1社で構成されております。また、麻生フオームクリートは親会社の子会社3社(関連当事者)と継続的に事業上の取引を行っております。麻生フオームクリートは、建設業法に基づく土木工事業、建築工事業、とび・土工工事業、塗装工事業及び防水工事業の5種類について特定建設業の大臣許可を受け、気泡コンクリート(注)の現場施工、地盤改良工事の施工、その他工事の施工及び工事用資材(起泡剤等)の商品の販売等を主な内容として事業活動を展開しております。

親会社の株式会社麻生は、医療関連事業、環境関連事業、建築資材製造販売、不動産事業を主な事業内容としており、麻生フオームクリートは親会社の子会社である麻生商事株式会社及び日特建設株式会社より工事を受注し、また、親会社の子会社である麻生セメント株式会社及び麻生商事株式会社より工事用材料等を一部仕入れております。

麻生フオームクリート及び麻生フオームクリートの関係会社の事業における麻生フオームクリート及び関係会社の位置付け及びセグメントとの関連は、次のとおりであります。なお、麻生フオームクリートは、建設業の単一セグメントであります。

 

     (注)   気泡コンクリート…

セメント、骨材、水及び起泡剤の材料から構成され、スラリー(泥状物)状のモルタル(セメント・原料土・水を練り混ぜた物)に発泡させた気泡を混入して作られたコンクリートであります。作られた気泡コンクリートは、エアモルタルと呼ばれています。なお、原料土を使用しない気泡コンクリートをエアミルクといいます。

 

 

気泡コンクリート工事

麻生フオームクリートが、得意先から工事を受注し、軽量盛土工事、管路中詰工事及び空洞充填工事の施工を行っております。各工事に用いられている主な工法及び用途は以下のとおりであります。なお、工事の施工に当たり親会社の子会社である麻生セメント株式会社及び麻生商事株式会社より、主要資材でありますセメントの一部及びその他材料を仕入れております。

軽量盛土工事

主な工法…FCB工法(気泡混合軽量盛土工法)(注1)、PCW工法(注2)

主な用途…軟弱地盤上の盛土、急斜面及び地滑り地での盛土、道路拡幅用地に制限がある場所等での拡張盛土、橋台裏込め盛土、落石防護工事等

(注) 1 FCB工法(気泡混合軽量盛土工法)…

軽量性、自立性、流動性(施工性)があるエアモルタルを用い、軟弱地盤や地滑り地域等における盛土が可能な工法であります。

2 PCW工法  ……………………………

PCWパネル(プレキャスト化粧板)をボルトナット方式で連結し自立させ、その背面にエアモルタル、エアミルクを打設することにより、現道あるいは現地形を極力掘削することなく、盛土構造物を構築する工法であります。

 

 

管路中詰工事

主な工法…FRPM管によるシールド二次覆工(注)

主な用途…下水道工事のシールド二次覆工等

(注) FRPM管によるシールド二次覆工 …

下水道管渠に広く使用されているFRPM管(強化プラスチック複合管)をセグメント(一次覆工)で覆工されたトンネル内に挿入し、管とセグメントの空隙にエアモルタルを注入し二次覆工する工法であります。

 

 

 

空洞充填工事

主な工法…エアパック工法(注1)、NLG工法(注2)

主な用途…トンネルや深礎杭の裏込め、地下壕埋戻し、廃棄管や廃坑の充填、家屋床下充填、タンク底盤充填等

(注) 1 エアパック工法…

湧水、溜水、流動水状態の裏込め注入や水に接する部分にあるトンネル等の空隙充填に用いられる可塑状グラウト工法であります。

2 NLG工法…………

長距離圧送が求められる長いトンネル等の背面空洞補修や、構造物と地山との空洞等の充填に用いられる、湧水場所や水中での施工が可能な非エア系可塑状グラウト材を使用した可塑状グラウト工法であります。

 

 

地盤改良工事

麻生フオームクリートが、得意先から工事を受注し、工事の施工を行っております。主な工法としては、アスコラム工法(注1)、鋼管ソイルセメント杭工法(HYSC杭工法)(注2)、パワーブレンダー工法(注3) 、拡縮コラム工法(注4)及びL&Rジオファイン工法(注5)等があります。なお、親会社の子会社である麻生セメント株式会社及び麻生商事株式会社より主要資材でありますセメント、ソリッドエース(セメント系固化材)の一部を仕入れております。

(注) 1 アスコラム工法………………

深層の軟弱、粘性等の地盤中にスラリー状のセメント系固化材を注入しながら、土と固化材を混合撹拌し、強固で均一な改良コラムを築造する工法であります。また、アスコラム工法を大口径対応させたRASコラム工法や従来のアスコラム工法より軽装な機構にしたアスコラムTYPEⅡ工法があります。

2 鋼管ソイルセメント杭工法…

(HYSC杭工法)

深層の土壌中にセメントミルク、その他の混合液を混合させてソイルセメント柱を築造し、当該箇所に鋼管杭を建込む工法であります。

3 パワーブレンダー工法………

浅層及び中層の改良対象土とセメント系固化材を垂直連続撹拌混合する工法であり、汚染土壌処理工法としても活用できます。

4 拡縮コラム工法………………

拡縮機構と正逆同時回転機構に特徴のある深層混合処理工法であります。

5 L&Rジオファイン工法………

拡縮機構と3液スイベルを備えた機械撹拌方式を採用し、重金属で汚染された土壌を原位置で直接不溶化する工法であります。

 

 

その他工事

麻生フオームクリートが、得意先から工事を受注し、気泡コンクリート工事、地盤改良工事等に付帯する工事(型枠工事等)の施工を行っております。

 

商品販売

麻生フオームクリートが、得意先から直接受注し、専門商社等から調達した工事用資材(起泡剤等)等を販売しております。

 

 

事業の系統図は、次のとおりであります。

 


 


有価証券報告書(2024年3月決算)の情報です。

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において、麻生フオームクリートが判断したものであります。

(1)会社の経営の基本方針

麻生フオームクリートは、独自の建設施工技術を通して「社会のニーズを満たし」、環境に調和する社会資本整備の充実と安全を担保する土木構造物の補修・補強や長寿命化に貢献すること、「企業価値の向上」に邁進し、社員・顧客・株主の満足度を一層高めることを企業使命としております。また、経営の姿勢としまして、「WE DELIVER THE BEST」:社会及び事業環境が大きく変遷する時代に、創業以来培ってきた「安全第一の精神」と「揺るぎない信頼」及び「独自の施工技術」を核に、常に新しい価値提案をし続けることとしており、基本姿勢としては以下のとおりです。
 ・お客様が求める安心に対し、常に「現場の安全」を最優先に考え行動する。
 ・お客様にとり、満足度が高い「品質」と「経済性」を提供する。
 ・施工技術の深化(進化)と新たな技術開発に取組み、企業価値向上をはかる。
 ・社会の環境変化に対応するための柔軟な社内体制構築と技術革新をはかる。

(2)目標とする経営指標

麻生フオームクリートは経営基盤の強化をはかるためにはフリーキャッシュフローの堅実な向上が重要と考え、本業の営業利益を重視しております。また、スチュワードシップ・コードやコーポレートガバナンス・コードなどを踏まえ、自己資本当期純利益率13%の実現を中長期的な経営指標の目標にしております。当事業年度におきましては、引き続き赤字決算となりましたが、今後も中長期的に自己資本当期純利益率13%の実現を目指してまいります。

(3)経営環境及び中長期的な会社の経営戦略

建設業界におきましては、リニア中央新幹線、北海道新幹線、高速道路リニューアルプロジェクト、大阪IRリゾート計画、首都圏再開発等の大型プロジェクトが控えており、また防災・減災、国土強靭化の国の対策などがあり、国内建設投資は堅調に推移すると考えられております。また長期的には建設投資の中心が、民間を含め維持・補修の時代になると推測されております。新型コロナウイルス感染症の取扱い変更により経済活動の活性化が期待されますが、ウクライナや中東情勢問題の長期化や円安の進行による資源・原材料価格の動向などから、国内景気の先行きには不安定な状況が見受けられ、建設業界におきましては、引き続き建設資材価格の上昇や労務単価の高止まりなどによるコスト上昇懸念、加えて受注競争の激化が予測されます。また建設労働者の高齢化、人離れ、管理技術者・技能労働者の後継者不足と慢性的な人材不足に陥っており、人材の確保、生産性の向上が建設業界におきましては課題となっております。

麻生フオームクリートは、主に下請での受注の専門工事業者であります。主力の気泡コンクリート工事は土木分野におけるニッチ市場ですが、要求される条件に対しての配合や施工技術(長距離圧送)、施工体制で競合他社に優位性があり、気泡コンクリート工事市場での麻生フオームクリートのシェアは高く、受注先も大手・準大手・中堅ゼネコンや地方ゼネコンなど数が多く、大きな偏りはありません。一方、地盤改良工事は市場は大きいですが、競合工法との価格競争が激しく、麻生フオームクリート保有工法の技術性能の優位性が活かしきれておらず、保有施工機械数や施工体制にも課題があり、また麻生フオームクリートの地盤改良工事の認知度も低く、受注先も少なく偏りがあります。

これらの状況を踏まえ、麻生フオームクリートとしましては、会社の成長と企業価値の向上を目指した2022年度(第62期事業年度)~2024年度(第64期事業年度)の三か年中期経営計画を策定いたしました。

しかしながら、計画初年度の2022年度(第62期事業年度)の実績が数値計画に対し大幅な未達成となったことから事業環境を精査し、2023年度(第63期事業年度)及び2024年度(第64期事業年度)の数値計画を見直しましたが、2023年度(第63期事業年度)も遺憾ながら下方修正しております。

麻生フオームクリートの主力工事である気泡コンクリート工事につきましては、パイオニアとして品質を高めるための気泡コンクリートの物性についての基礎研究や、用途拡大をはかるための各団体とのプロジェクトへの参画、生産性を高めるためのICT等の活用も含めた施工機械の改善等、研究開発に注力してまいります。また気泡コンクリート工事は、公共工事の比率が高く公共工事の増減に影響を受けやすいため、提案営業を強化し民間需要の掘り起こしを一層推進するとともに、案件情報の収集力強化のため、コンサルへの麻生フオームクリート工法・材料のスペック活動を中心とした上流営業を推進してまいります。地盤改良工事につきましては、麻生フオームクリートが成長するためには重要な事業と考えており、受注の増加をはかるとともに施工能力の強化、利益率の改善が必要であります。そのため気泡コンクリート工事と地盤改良工事の営業と工事それぞれの一体化に取組んでおり、今後も一層の融合を推進し営業展開力と施工能力を高めてまいります。また施工機械への設備投資も積極的に行うとともに、受注形態として一次下請を目指してまいります。

 

(4)会社の対処すべき課題

日本各地で頻発する地震や台風・豪雨による甚大な災害発生に対し、国による対策として「防災・減災、国土強靭化のための5か年加速化対策」が進められており、公共投資は底堅く民間建設投資も堅調に推移しています。

しかしながら、麻生フオームクリート業績は案件の発注情報や工期情報の収集力不足などから、遺憾ながら3事業年度続けての赤字決算の計上となり、早急な業績の立て直しが課題となっております。

主力工事である気泡コンクリート工事は、麻生フオームクリートのシェアは高いものの土木分野におけるニッチ市場であり、受注拡大のためには市場創造が必要となります。そのためには、社会の環境変化によって求められる建設投資ニーズに対応することが重要であり、麻生フオームクリートといたしましては技術開発活動への取組みを一層強化してまいります。

また、営業力の強化が喫緊の課題となっており、コンサルへの提案・スペック活動に注力し需要創造をはかるとともに、案件情報収集力を強化してまいります。

地盤改良工事につきましては、受注が低迷しており、再度事業戦略を検討してまいります。

なお麻生フオームクリートの成長には、営業力と施工力の強化が必要であり、人材の確保・育成にも一層注力し取組んでまいります。

 


事業等のリスク

 

3 【事業等のリスク】

麻生フオームクリートの事業に係るリスクについて、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある主な事項は、以下のようなものがあります。

 (1)公共工事の大幅な減少、発注の遅れや工期のずれ込み

麻生フオームクリートの主力工事である気泡コンクリート工事の施主としましては官公庁の比率が高く、麻生フオームクリートは民間工事の受注にも注力しておりますが、公共工事が大幅に減少した場合、見込んでいた大型工事の発注の遅れや工期の大幅なずれ込みが生じた場合には、麻生フオームクリートの業績に影響を及ぼす可能性があります。

 (2)受注単価の低下

麻生フオームクリートの工事受注形態は主に下請であり、麻生フオームクリートは工事原価の低減に取組み価格競争力を高める努力をしておりますが、元請業者の低価格入札や競合業者の安値受注活動が増加し受注単価が低下した場合には、麻生フオームクリートの業績に影響を及ぼす可能性があります。

 (3)売掛債権の不良債権化

麻生フオームクリートは、多くの取引先から工事を受注しており、リスク回避に向け与信管理を徹底しておりますが、取引先が経営破綻し売掛債権が不良債権化した場合には、麻生フオームクリートの業績に影響を及ぼす可能性があります。

 (4)不採算工事の発生

麻生フオームクリートは、工事ごとに厳正な原価管理を行っておりますが、施工途中での設計変更や工事の手直し、また天候不順等による工期の延長等で想定外の原価が発生し不採算工事となった場合には、麻生フオームクリートの業績に影響を及ぼす可能性があります。

 (5)施工不良工事の発生

麻生フオームクリートは、施工リスク管理に注力しておりますが、施工途中で重大な施工不良が発生し再施工を行った場合には、麻生フオームクリートの業績に影響を及ぼす可能性があります。

 (6)重大な災害、事故の発生、疫病の流行

麻生フオームクリートは、リスク管理に注力し安全管理にも万全を期しておりますが、重大な災害、事故が発生した場合や工事現場において感染者が発生し工事が長期に中断した場合には、麻生フオームクリートの業績に影響を及ぼす可能性があります。

 (7)工事用材料、資機材の調達

工事用材料、資機材の調達につきましては、常に価格交渉を行い価格低減に努めておりますが、調達価格の上昇、納期遅延等があった場合、特に麻生フオームクリート主力の気泡コンクリート工事の主材料であるセメント価格が急激に上昇し、工事受注価格に転嫁出来ない場合や、疫病の流行によりサプライチェーンに影響が出て調達が出来なくなった場合には、麻生フオームクリートの業績に影響を及ぼす可能性があります。現時点におきましては、サプライチェーンへの影響はありません。

 (8)労務人員の確保

労務人員につきましては、各工事の工期管理を行い効率的な配置に努めておりますが、工期のずれ込みなどから工期が重複し労務人員が確保出来ない場合には、麻生フオームクリートの業績に影響を及ぼす可能性があります。

 (9)法的規制等

麻生フオームクリートは、建設業を主たる事業としており、建設業法をはじめこれらの関連法の法的規制を受けているため、法改正や新たな規制等が施行された場合には、麻生フオームクリートの業績等に影響を及ぼす可能性があります。

 (10)製品に対する重要な訴訟

麻生フオームクリートは、完成工事に係る契約の内容に適合しないものの費用に備えるとともに、品質管理には万全を期しており、現時点では重大な影響を及ぼす訴訟等は提起されておりませんが、契約不適合責任による多額の損害賠償請求等を受けた場合には、麻生フオームクリートの業績に影響を及ぼす可能性があります。

 (11)関連会社の経営悪化

麻生フオームクリートは、関連会社に役員を派遣して経営状況の把握はしておりますが、今後、関連会社の業績が悪化し続けた場合には、関連会社出資金を減損しなければならず、麻生フオームクリートの業績に影響を及ぼす可能性があります。

なお、上記の項目は、将来に関する事項が含まれておりますが、当該事項は有価証券報告書提出日現在において判断したものであり、また麻生フオームクリートの事業リスクの全てを網羅するものではないことをご留意下さい。

 




※金融庁に提出された有価証券報告書のデータを使用しています。

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