タイミー(215a)の事業内容、事業の状況や経営戦略、事業等のリスクについて

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タイミー(215a)の株価チャート タイミー(215a)の業績 沿革 役員の経歴や変遷

3 【事業の内容】タイミーグループ(タイミー及びタイミーの子会社)は、タイミー、連結子会社(スキマワークス株式会社)の計2社で構成されており、スキマバイトサービス「タイミー」を主なサービスとしたタイミー事業及びタイミーソリューションズ事業を展開しております。なお、当連結会計年度より、報告セグメントの区分を変更しております。詳細は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」をご参照ください。 (1)ビジョン・ミッションタイミーグループは、「一人ひとりの時間を豊かに」というビジョンのもと、「「はたらく」を通じて人生の可能性を広げるインフラをつくる」というミッションを掲げております。「人生の時間は有限である」、これは創業者である小川嶺が尊敬していた祖父の急逝をきっかけに得た教訓です。有限だからこそ、時間をより価値あるものにする方法をすぐに見つけられ、すぐに実行できる世界をつくりたい。この想いから、時間を豊かにする選択肢の一つとして、好きな時間に働ける「タイミー」が着想されました。タイミーは、新しい「はたらく」インフラとして、一人ひとりが自分の可能性を広げていける社会を目指しております。 (2)サービス概要タイミーグループの事業は、タイミー事業を報告セグメントとしており、①スキマバイトサービス「タイミー」、②正社員採用サービス「タイミーキャリアプラス」、③長期アルバイト採用サポートプラン、④その他の4つのサービスにより構成されております。また、報告セグメントに含まれない事業セグメントであるタイミーソリューションズ事業には、⑤ロジヒーローが含まれております。① スキマバイトサービス「タイミー」「タイミー」は有料職業紹介事業として「働きたい時間」と「働いてほしい時間」をマッチングするスキマバイトサービスであります。従来の求人媒体型サービスと異なり、「タイミー」でマッチングする業務はクライアントとワーカーの1日単位の直接雇用となっております。創業者である小川嶺が単発アルバイト勤務を繰り返している中で潜在的に感じたフラストレーションを解消させることで事業が構想されており、応募から働くまでの工程削減(履歴書なし・面接なし)や正当な評価(相互レビュー機能)、働いてから入金されるまでの時間短縮(即金性)に受け継がれています。働き手(以下、「ワーカー」という。)は、働きたい案件を選ぶだけで、履歴書なし・面接なしですぐ働くことができ、勤務終了後すぐに報酬を受け取ることができ、雇用主(以下、「クライアント」という。)は、来て欲しい時間や求めるスキルを設定するだけで、条件にあったワーカーが自動的にマッチングします。新しい就業機会を得たワーカーにとっては「タイミー」での出会いや経験が就業、起業など人生の可能性を広げる機会となり、クライアントにとっては人手不足が解消されるだけでなく、繁忙期に合わせた採用を行うことで人件費の効率化にも寄与しております。ワーカーとクライアント双方に支持され続け、2026年4月末現在、登録ワーカー数は1,420万人、登録クライアント事業所数は46.5万拠点であり、ワーカーの観点ではサービス利用率、クライアントの観点では求人掲載数に基づき、本邦No.1のスキマバイトプラットフォーム(注1)となっております。「タイミー」のワーカーは、20代からシニア世代までと幅広い世代が多く、正社員・パート/アルバイト・契約/派遣社員・学生といった様々な職業の方に性別問わずご利用いただいております。クライアントは、サービス開始以降、物流業界や飲食・小売業界を中心にご利用いただいております。近年は人流回復やインバウンド需要の回復に伴い、ホテル・宿泊業界での利用も伸びており、また、直近では危機的な人手不足による介護業界での需要など、様々な業界でご利用いただけるサービスとして成長しております。なお、クライアントは初期費用、掲載料無料で、「タイミー」に最短1時間の業務時間から求人情報を掲載することができます。クライアントがタイミーへ支払う手数料は、原則としてワーカーに支払う賃金報酬及び交通費の合計額(以下、「賃金報酬等」といいます。)の30%程度であり、成果報酬型の料金体系を採用しております。(注1)サービス利用率([調査委託先]マクロミル[調査方法]インターネット調査[調査時期]2025年1月31日から2025年2月4日[調査対象]直近1年以内にスキマバイトを経験したことのある18から69歳の男女1,033人)及び求人掲載数([調査機関]日本マーケティングリサーチ機構[調査期間]2025年5月13日から2025年6月12日[調査概要]2025年6月期_スキマバイトにおける市場調査)に基づく 時代とともに変わる人手確保のソリューション (注2)日本銀行「全国企業短期経済観測調査(短観)」の全業種全規模の雇用人員判断(「過剰」の回答数から「不足」の回答数を差し引いて算出した指数)に基づく(注3)イメージ画像 事業系統図 ワーカー及びクライアントの属性(注4、5) (注4)左図:ワーカーの属性については、アプリの登録情報と稼働人数を基に算出しております(登録情報は2026年4月末時点、稼働人数は2026年4月の1カ月間)。職業については、2026年4月末時点で職業未登録のワーカーによる稼働を除いております(職業未登録のワーカーによる稼働は全体の約26%)。(注5)右図:クライアントの属性については、業界別募集人数を基に算出しております(2026年4月の1カ月間)。 a)クライアントから選ばれる理由「今働ける人がすぐに見つかる」日本全国で1,420万人(2026年4月末時点。サービス開始以来の累計)を超えるワーカーが登録しており、稼働率は約86%(注6)を誇り、パートタイムの平均稼働率約12%(注6)を大きく上回っています。また、勤務開始時間の直前まで求人を掲載できるため、急な欠員や繁忙期にも高確率でワーカーを採用することが可能となっております。そのため、繁忙期を想定した人員を年間を通じて固定で雇用するのではなく、「タイミー」を活用して繁忙度に合わせた採用を行うことで、閑散期の余剰人員を抑えることも可能となっております。人件費の効率化にも貢献でき、クライアントが抱える喫緊の課題に対するソリューションとなっております。(注6)稼働人数を募集人数で除して算出 [対象期間]2026年4月期の6か月間。パートタイムの平均稼働率は、厚生労働省「一般職業紹介状況(職業安定業務統計)」に基づき、就職件数を新規求人数で除して算出 [対象期間]2026年2月から2026年4月の3か月間。 「実績のある優良ワーカー/リピーターが豊富」クライアントが掲載した求人情報は勤務データ(クライアントからの評価や直前キャンセル・遅刻に基づくペナルティポイント)に基づき、勤務実績の優れたワーカーから先行公開される仕組みを構築しており、サービス開始以降2026年4月末までの期間において、クライアントによるワーカーレビュー数は累計5,573万件(同じ職場で2回以上勤務した場合のレビューを含む)となっております。また、過去に就業したワーカーの中から、もう一度働いて欲しいワーカーに限定して求人を出す機能(お気に入りリスト機能)も実装しており、毎回の教育コストをかけずに、勤務実績があり優秀なワーカーのみを採用することも可能です。同一業界で勤務経験があるワーカーは約77%(注7)となっておりますが、この機能により、同じ職場で何度も働くワーカーは多く、約65%のワーカーがリピーター(注8)として働いております。クライアントにとっては、「タイミー」を活用いただければいただくほど、教育コストのかからないリピーターのみで現場を回す体制を実現することが可能となっております。(注7)タイミーで勤務したことがあるワーカーのうち、同一業界(同じ職場も含む)で2回以上勤務したワーカー。サービス開始以来の累計値となっております(2026年4月末時点)。(注8)タイミーで勤務したことがあるワーカーのうち、同じ職場で2回以上勤務したワーカー。サービス開始以来の累計値となっております(2026年4月末時点)。 「充実した労務機能」「タイミー」でマッチングする業務はクライアントとワーカーの1日単位の直接雇用となっております。そのため、クライアントの労務関連の業務負担を削減するための様々な機能を実装しております。例えば、マッチングの都度クライアント側で作成が必要となる労働条件通知書のドラフトは、求人を掲載する時に自動生成され、ワーカーは必ず事前同意の上で勤務しております。また、出退勤確認として勤務日当日に勤務現場でワーカーが二次元コードを読み込むことで、出退勤時間を記録できる仕組みを構築しており、クライアントに煩雑な労務・保険・税務関連手続きが生じることを防止する目的で、かかる手続きが必要になる一定の条件に該当する求人情報は投稿できない、または、マッチングされない仕組みとしております。クライアントがタイミー以外を含む複数のサービスを利用すると、かかる一定の条件に該当したかを判断することが難しくなることから、クライアントには充実した労務機能を提供している「タイミー」のみの利用を継続するインセンティブが生じるものと考えております。ワーカーに支払う賃金報酬等についても、タイミーが立替払いをすることで即日入金(注9)としておりますので、クライアントはタイミーから送付する月末締め翌月末払いの請求書で一括精算を行うのみとなっております。(注9)ワーカーからの振込申請がされていない賃金報酬等については、業務実施月翌月の8日前後から15日までの間にワーカーの銀行口座へ自動振込されます(自動振込の開始日時は、祝日及びタイミーの営業時間等に応じて変動)。 「専任担当者による手厚いサポート」主要クライアントには専任のカスタマーサクセス担当者をつけることで手厚いサポートを提供しております。クライアントの業務プロセスを把握した上で、ワーカーが対応可能な業務の切り出しを提案し、業務効率の改善(特別なスキル・経験を必要としない業務はワーカーが対応し、正社員は付加価値の高い業務に注力)に貢献しております。また、毎月のワーカー稼働状況及び稼働率の報告や、クライアントの下で働いたワーカーに対するヒアリングを行い、クライアントへのフィードバックを実施するなど、クライアントの満足度の向上に努めております。 b)ワーカーから選ばれる理由「好きな時間に働ける」ワーカーは、好きな時間、好きな場所、好きな職種で最短1時間から働くことができ、勤務条件の自由度が高くなっております。例えば、育児の合間の時間で働きたい主婦/主夫、希望したシフトに入れなかったパートタイマー、体力的な理由から短時間だけ働きたいシニア世代の中には、シフト制といった従来の働き方では働きたくても働けない方々が数多くおりました。「タイミー」は、あらゆる方々のスキマ時間を活用した就業機会を創出及び提供することで潜在労働力を喚起すると同時に、就業・起業といった人生の可能性を広げるきっかけをも提供しております。 「履歴書・面接なし」従来の一般的な仕事探しは、求人情報を見て応募し、面接を経て合否が決まるまで数週間の時間を要しておりました。「タイミー」は、履歴書や面接は不要で、応募から勤務までの工程を可能な限り削減しております。ワーカーは、働きたい案件を選ぶだけで先着順でマッチングされ、応募したその日から働くことも可能となっております。 「報酬は即日入金」一般的に、派遣・アルバイトの報酬は、月末締め、翌月末払いなどと設定されているケースが多く、賃金報酬等を受け取るまでに一定の時間を要します。「タイミー」では、業務終了直後に賃金報酬等が確定し、ワーカーから振込申請をすることにより、24時間365日いつでも、ワーカー側の振込手数料の負担なしで賃金報酬等の支払いを事前登録した銀行口座にて受けることが可能となっております。副業としてタイミーを利用しているワーカーのうち、約80%のワーカーの本業の年収が500万円未満となっており(注10)、生活費の足し、急な入り用、ちょっとした贅沢等様々な場面で活用いただいております。(注10)2025年2月5日 タイミー公表の「タイミーの副業に関する調査(2025年版)」に基づく。調査期間:2025年1月23日から27日、調査対象:ワーカーのうち本業が「会社員」「会社役員」「公務員」「自営業・自由業」の2,031名。 「特別なスキル・経験を必要としない業務」クライアントは、自社の業務プロセスの中から、ワーカーが対応可能な業務を切り出してワーカーを募集しております。そのため、工場での梱包やピッキング・仕分け・検品・搬出入といった軽作業、飲食店の洗い場作業、引越し作業といった特別なスキル・経験を必要としない業務に関する求人情報が多く、幅広い就業機会の提供が可能となっており、募集人数は2025年10月期第2四半期から2026年4月期までの期間(6か月間)において、20%増加しております。 c)サービスの健全性を確保するための取組タイミーは、「タイミー」を利用する全てのクライアントとワーカーに対して、安心・安全なサービスを提供するため、以下の対応を行い、サービスの健全性の確保に努めております。 「求人情報の確認」タイミーは、クライアントが投稿する求人情報が労働基準法等の各種法令に違反していないかどうか、求人情報の全件について専任部署が確認しております。求人情報は、原稿を掲載前に全件チェックする体制を構築しており、新しく作成された求人原稿のテンプレートや、内容が変更された求人原稿のテンプレートを用いた求人情報について、その公開前に、目視と機械的な仕組みを組み合わせた全件事前確認をしております。加えて、投稿された求人情報の業務内容とワーカーが実際に行った業務内容に齟齬があった場合などのために、ワーカーによる通報窓口を設置しており、ワーカーはアプリより通報を行うことができます。 「本人確認の実施」ワーカーに対して「タイミー」での求人申込前に本人確認を実施しております。ワーカーは求人申込前に本人情報(氏名・生年月日・住所等)と顔写真を登録し、本人確認書類を撮影してアプリに登録する必要があります。入力された本人情報と本人確認書類が合致する場合にのみ、求人申込をすることができます。 「ペナルティポイント」キャンセルポリシーに基づき、キャンセル又は遅刻した際にペナルティポイントが付与される制度を導入しております。例えば、勤務開始の24時間前までにキャンセルすると4ポイント、勤務開始の24時間前から12時間前までにキャンセルすると5ポイント、12時間前から8時間前までにキャンセルすると6ポイント、遅刻をすると2ポイントが付与されます。また、累積されたペナルティポイントに応じて「タイミー」の使用制限があり、4から7ポイントで1週間以降の求人申込が1件までに制限され、8ポイント以上で一定期間の申込制限となります。ペナルティポイントは勤務終了後のレビューをするごとに1ポイントずつ減らすことができます。なお、申告がない欠勤の場合は、タイミーキャンセルポリシーに則り一定期間の申込制限となります。2026年4月期の無断欠勤率は約0.2%となっております(注11)。(注11)無断欠勤は申告なしの欠勤を指します。分子は2026年2月から2026年4月の3か月間の無断欠勤数。分母は同期間に充足された求人数となります。 「相互レビュー」業務終了後にワーカーとクライアントそれぞれが相互に評価を記載できる仕組みを構築し、相互牽制による求人情報の内容の正確性及びワーカーの勤務態度の担保を実施しております。相互レビューでは、ワーカーは「就業時間は求人内容どおりでしたか?」「掲載されていた仕事内容通りでしたか?」「またここで働きたいですか?」などの項目ではい/いいえを選び、テキストコメントで働いた感想を記載することが求められます。記載したコメントはアプリ上で、他のワーカーからも見ることができ、まだその職場で勤務したことがないワーカーが安全・安心に仕事選びができるようになっております。一方で、クライアントからも勤務したワーカーの仕事ぶりをGood/Badの2択及びテキストコメントで評価することができます。相互レビューがあることで、ワーカーにはやりがいを感じていただき、クライアントはレビューコメントの内容をうけて、職場環境の改善につなげるなどの効果も生まれており、クライアントから初回勤務のワーカーへのGood率、初回勤務のワーカーからクライアントへのGood率は共に90%以上となっております(注12)。なお、クライアントとワーカー間でトラブルが発生した際には、タイミーのカスタマーサポートが間に入り、双方へのヒアリングを実施した上で、円滑に問題解決をする運用を構築しており、クライアント・ワーカー共に問題行動が頻発した場合には、問題行動を起こしたクライアントの利用停止・ワーカーの申込制限を行うなどの対応を講じることもあります。(注12)サービス開始以来の累計値となっております(2026年4月末時点)。 d)ストック性の高いビジネスモデル「働く」という人々の日常に不可欠な領域が持つ本来のストック性に加え、日本社会が直面する慢性的な労働力不足により、「タイミー」はストック性の高いビジネスモデルとなっております。各企業・業界特有の季節性に起因する変動はあるものの、サービス開始以降、多くのクライアントに継続的にご利用いただいております。なお、コホート別の流通総額(ワーカーに支払う賃金報酬等の合計額)の推移は以下のとおりであり、タイミーの収益の大部分は、前四半期以前に登録されたアクティブアカウント(月に少なくとも1つの求人情報を掲載した登録クライアント事業所数)のコホートによるものとなります。2026年4月期第2四半期における流通総額の95%は、2026年4月期第1四半期以前のアクティブアカウントによるものとなりました。 四半期別コホート流通総額構成(注13) (注13)集計期間は2018年8月1日から2026年4月30日で、初回稼働が発生した日が属する四半期別でみたアクティブアカウントの流通総額の推移で算出しております。 e)ネットワーク効果による更なるプラットフォームの拡大ワーカー及びクライアントへの価値提供や相互レビューの蓄積等を基礎としたネットワーク効果により、プラットフォームが拡大するモデルとなっております。 (注14)2026年4月末時点。サービス開始以来の累計。2025年4月末時点から2026年4月末時点における増加率(注15)クライアントによる募集人数。2025年10月期第2四半期から2026年4月期第2四半期における増加率(注16)2026年4月期第2四半期の稼働人数を募集人数で除して算出 ② 正社員採用サービス「タイミーキャリアプラス」ステップアップしたい方への正社員就職・転職支援を通じて、働き手一人ひとりの可能性を広げることを目的に、主に「タイミー」のクライアントに対し、登録ワーカーを中心に正社員として紹介するサービスを提供しております。ワーカー目線では、無料就職支援サービスとして提供しており、転職タイミングの相談から、希望条件の洗い出し、履歴書や職務経歴書の添削、面接練習など、内定が出るまで手厚いサポートを行うことにより、クライアントとワーカーのミスマッチの少ない採用・就職を支援し、ワーカーには新たなキャリアパスを、クライアントには即戦力となる人材との出会いを創出しております。 a)タイミーキャリアプラスが選ばれる理由「日本全国、多様な職種・業界の求人を保有」「タイミー」のデータを活用し、未経験向けかつ幅広い業種や職種、地域(日本全国)の案件を紹介しております。 「キャリアアドバイザーの豊富な知識」求人企業の採用担当者と直接コミュニケーションを取っているキャリアアドバイザーが担当するため、ワーカーの意向に沿った求人の提案と迅速な選考を実現しております。 「転職のはじめから終わりまでサポート」未経験からの正社員就職・転職事情に精通したアドバイザーが、応募者に寄り添いながら求人紹介から内定までサポートを行っております。具体的には企業ごとの志望動機や自己PRを一緒に考え、履歴書や職務経歴書の添削、面接対策を実施します。 b)スポットワーク実績の活用と、正社員キャリアへの接続「タイミーキャリアプラス」において、スキマバイトサービス「タイミー」での勤務実績データをもとに履歴書が自動生成される「タイミー履歴書」機能を提供しております。本機能は、勤務回数や事業者からのGood率、保有バッジなど、従来の選考書類では可視化が難しかった「真面目さ・勤勉さ」といった働きぶりを客観的なデータとして証明するものであり、これにより学歴や職歴に依らず「働きぶり」で正当に評価される機会を得てキャリア形成に繋げられます。一方、クライアントは採用後のミスマッチを低減できることに加えて、一定水準を超えるワーカーの書類選考や面接を省略することで採用プロセスの大幅な効率化を図ることが可能となっております。 ビジネスモデル系統図 ③ 長期アルバイト採用サポートプラン単発・短期のスポットワーク領域で培ったマッチング基盤と、蓄積された勤務実績や評価データを活用し、長期就業意向のあるワーカーとクライアントの長期雇用に向けたマッチングを支援するサービスを提供しております。事前の勤務体験(お試し勤務)を通じて、企業とワーカーの双方が実務や職場環境を相互に確認できる仕組みを提供することにより、クライアントとワーカーのミスマッチの少ない採用・就業を支援し、ワーカーには希望や適性に沿った長期就業の機会を、クライアントには定着率の高い人材との出会いを創出しております。 a)クライアントから選ばれる理由スポット勤務からの長期採用をよりスムーズに実現することができます。具体的には、長期就業を希望するワーカーと先行してマッチングできる仕組みに加え、ワーカーの長期就業意向を自動で取得することで、クライアントから効率的なアプローチが可能となっております。また、過去に一度でも自社で稼働したことのあるワーカーと再び繋がれる窓口としても機能するため、継続的かつ効果的な採用活動を実現しております。 b)ワーカーから選ばれる理由履歴書の作成や面接を省き、報酬を得ながら仕事探しをするという、新しい「アルバイト先探し」を提供しております。働く前に職場の雰囲気や条件を事前に確認できることで、入社後のミスマッチを防ぎ長く働くことが可能となります。さらに、実際の働きぶりに応じて時給が決定されたり、スキルが直接評価されてスペシャルオファーを獲得できたりするなど、高時給からのスタートできる機会を得られることも特徴となっております。 c)スポットワーク実績の活用と、長期キャリアへの接続スキマバイトサービス「タイミー」での勤務実績データをもとに、従来の選考書類では可視化が難しかった「真面目さ・勤勉さ」といった働きぶりを客観的なデータとして証明する機能を活用しております。これにより学歴や職歴に依らず「働きぶり」で正当に評価される機会を得て、長期的なキャリア形成に繋げられます。一方、クライアントは採用後のミスマッチを低減できることに加えて、働きぶりが証明されたワーカーを採用することで、採用プロセスの効率化と採用後の定着率向上を図ることが可能となっております。 <イメージ画像> ④その他「タイミー」の事業運営に関連する以下のサービスを展開しております。・プロジェクト支援業務主に地方自治体等に対して、人手不足の解消による地方の創生を意図したプロジェクト支援業務を行っております。 ・Timee BPO(タイミーBPO)スポットワーカー専用のオペレーションセンターと専任の管理者を配置したBPOサービスを提供しております。タイミープラットフォームを通じて集まった多様な人材に対し、独自の「業務設計・受け入れ・教育研修・進行管理」を行うことで、安定した品質と供給力による業務遂行を実現しております。 ・フィールドマネージャー事業主に物流・食品製造業界のクライアントに対して、ワーカーの受入サポートやワーカーへの現場教育等業務を担うフィールドマネージャーの配置など、様々なワーカー受入負荷軽減のソリューションを提供しております。タイミーグループがフィールドマネージャーを派遣するに際しては、「労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律」に基づき、タイミーグループが雇用するフィールドマネージャーを派遣先の指揮命令のもと、派遣先の労働に従事させております。 ⑤ロジヒーロー物流倉庫の人材課題を解決する物流倉庫のスタッフィングプラットフォームを運営しており、物流倉庫領域における業務委託(BPO)型運営を行っております。

有価証券報告書(2026年4月決算)の情報です。

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】タイミーグループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在においてタイミーグループが判断したものであります。(1)経営方針タイミーグループは、「一人ひとりの時間を豊かに」というビジョンのもと、「「はたらく」を通じて人生の可能性を広げるインフラをつくる」をミッションに掲げ、有料職業紹介事業として「働きたい時間」と「働いてほしい時間」をマッチングするスキマバイトサービス「タイミー」を全国へ展開しております。「ジブンゴト」「理想ファースト」「やっていき」「ブースター」の4つのバリュー(注1)をタイミーグループ共通の価値観として大切にしながら、新しい「はたらく」インフラとして、一人ひとりが自身の可能性を広げていける社会を目指しております。(注1)それぞれのバリュー(社員の行動基準)の詳細は以下のとおりです。 (2)経営戦略及び目標とする経営指標等タイミーグループは、事業規模と収益性を測る指標として、売上高及び営業利益を重視しております。中長期的な企業価値の向上のため、主軸サービスにおいて安定的な営業利益の創出を維持しつつ、主軸サービスのさらなるスケールを牽引できる領域へも事業を拡大していく方針です。また、タイミーにおける主要サービスである「タイミー」マッチングサービスでは、クライアントの掲載する求人情報に対してワーカーが申し込みを行い、ワーカーの勤務終了後にワーカーに支払う賃金報酬等の30%程度を手数料として徴収する成果報酬型の料金体系を採用しており、2026年4月期の平均手数料率実績は29.3%となっており、2021年10月期第2四半期以降、30%を若干下回る水準を維持しております。そのため、ワーカーに支払われる賃金報酬等の合計である流通総額を増大させることが、タイミー売上高の継続的な成長へとつながります。「タイミー」は従来とは異なる新しい働き方を提供していることから、ワーカー・クライアント双方における認知度・シェア拡大が重要となっております。また、クライアントにとって“今働ける人がすぐに見つかる”(ワーカーにとって“今働ける仕事がすぐに見つかる”)サービスであり続けるためには、高水準の稼働率を維持することが重要であります。そのため、流通総額、登録ワーカー数、累積アクティブワーカー数(サービス開始から各四半期末までの間に1回以上稼働したワーカー数)、登録クライアント事業所数、アクティブアカウント数を重要な経営指標として考えております。各指標の足元の推移は以下のとおりです。 期年月流通総額(百万円)登録ワーカー数(サービス開始以降の累計)(千人)累積アクティブワーカー数(サービス開始以降の累計)(千人)登録クライアント事業所数(サービス開始以降の累計)(千拠点)アクティブアカウント数(千拠点)2020年10月期第1四半期4619152396第2四半期3071,34829164第3四半期2521,44733233第4四半期5261,53742285通期1,5471,5374228202021年10月期第1四半期8751,69656338第2四半期8791,85868388第3四半期1,0432,00080439第4四半期1,5782,163984811通期4,3762,1639848372022年10月期第1四半期3,0162,3251326023第2四半期3,9622,7471857024第3四半期5,8173,0692457937第4四半期8,1143,5353239042通期20,9103,535323901282023年10月期第1四半期12,4104,22744810563第2四半期11,3684,74753712170第3四半期13,4265,37463814385第4四半期17,2976,089771176106通期54,5036,0897711763262024年10月期第1四半期21,4266,866928220141第2四半期20,5357,7511,065254148第3四半期22,1798,6121,205286170第4四半期26,6379,5951,382316189通期90,7799,5951,3823166492025年10月期第1四半期29,90510,4471,555343207第2四半期26,66611,2541,695369200第3四半期28,36711,9831,841392215第4四半期32,26312,7471,992417226通期117,20212,7471,9924178492026年4月期第1四半期36,17213,4772,179440241第2四半期33,30314,2012,331465235通期69,47514,2012,331465477 (3)経営環境及び中期的な会社の経営戦略近年、日本は少子高齢化が進み、生産年齢人口(注1)は1995年の8,716万人(注2)をピークに減少を続け、2070年には4,535万人(注3)まで減少すると予測されており、人材確保は企業経営において最重要課題となっております。また、2020年4月1日には「短時間労働者及び有期雇用労働者の雇用管理の改善等に関する法律」が施行され、企業には正規雇用と非正規雇用にとって同一労働・同一賃金の支払が求められ、非正規雇用における状況に大きな変革が生じてきております。働き手に目を向けると、政府が推進する働き方改革の一環として、副業・兼業の解禁・促進が広がっており、多様な働き方を求める社会潮流は今後ますます広がっていくと考えております。そのような社会的背景から、「働く」にパラダイムシフトを起こし、時代に合わせた新しい「働き方」を提供するタイミーグループへの需要は今後も拡大していくものと考えております。 日本の生産年齢人口は年々減少(注4) そのような状況の下、タイミーグループとしては、我が国において非正規就業者は2,147万人(注5)、副業意向のある正規就業者は1,524万人存在していると推計(注6)しており、これらの潜在的な労働力がスポットワークという新しい働き方を通じて顕在化することでスポットワークの市場自体が急速に拡大し、2030年度には1,000億円(注8)を超える規模まで成長すると捉えております。企業が非正規の人材獲得にかける予算においては、その規模は派遣領域が9,408億円(注9)、求人広告(アルバイト)領域が2,150億円(注10)と推計しており、タイミーサービスのプラットフォームに蓄積された膨大な勤務データを活かしてより広範なソリューション開発を推進することで、スポットワークが新たに切り開く市場と合わせてこれらの膨大な市場機会にアプローチできるものと考えております。また、ソリューション開発は正社員領域まで拡大し、新規事業である正社員人材紹介サービス「タイミーキャリアプラス」の市場規模は、8,442億円(注11)と推計しております。(注1)15歳以上65歳未満の人口であり、生産活動の中心にいる人口層(注2)総務省「平成7年国勢調査」(注3)国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(令和5年推計)」出生中位・死亡中位推計の結果(注4)2020年までは総務省統計局「国勢調査」。2025年以降の推計値は、国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(令和5年推計)」より、出生中位・死亡中位推計の結果に基づく(注5)総務省統計局「労働力調査」(2026年5月公表分)(注6)正規労働者(副業意向者)数は正規労働者数と副業意向のある正社員の割合の積として算出。正規労働者数は総務省統計局「労働力調査」(2026年5月公表分)、副業意向のある正社員の割合はパーソル総合研究所「第三回副業の実態・意識に関する定量調査」(2023年)に基づく(注7)2025年5月から2026年4月の12ヶ月間の合算数値(参考値)(注8)矢野経済研究所「スポットワーク仲介サービス市場の現状と展望」(2025年度)の単発バイト求人情報サービスに基づく(注9)人材派遣業の市場規模:約9.58兆円(矢野経済研究所「人材ビジネスの現状と展望」(2025年度))÷ 派遣料金:2,018円(厚生労働省「労働者派遣事業報告書の集計結果」(令和6年度)の社会福祉、一般事務、営業・販売関連事務、外勤事務、商品販売、介護サービス職業、生活衛生サービス、接客・給仕、その他のサービス、農業、林業、漁業、自動車運転、運搬、清掃、包装、その他の運搬・清掃・包装等の平均派遣料金)× タイミー手数料:355円(プラットフォーム上の平均時給×30%)× タイミー分析に基づく比較的単純・簡易作業とされる職種に従事する就業者の割合:55.9%(総務省「労働力調査」(2026年4月)の保健医療、販売、サービス職業、農林漁業、生産工程、輸送・機械運転、運搬・清掃・包装等に従事する就業者の全体に対する割合)(注10)矢野経済研究所「人材ビジネスの現状と展望」(2025年度)のアルバイト・パート・派遣求人情報サービスに基づく。(注11)正規雇用の転職者数:約2.2百万人(厚生労働省「雇用動向調査結果の概要」(令和6年))× タイミー分析に基づく人材紹介の対象となりうる職種に従事する就業者の割合:65.8%(厚生労働省「雇用動向調査結果の概要」(令和6年)情報通信業、金融業、保険業、不動産業、物品賃貸業、学術研究、専門・技術サービス業、教育・学習支援業、医療、福祉以外の産業の全体に対する割合))× 年収400万円未満比率:約48%(国税庁「民間給与実態調査結果」(令和6年))× タイミーキャリアプラス手数料:約1.2百万円(想定年収400万円×30%) タイミーグループの経営戦略は以下のとおりです。①「スキマバイト・シフト」タイミーグループは、中長期戦略の柱として「スキマバイト・シフト」を掲げております。これは、世の中のあらゆる仕事を、誰もが柔軟かつ軽やかに取り組める「はたらく機会」へと変えていくことを目指すものであります。この「スキマバイト・シフト」を実現する上で、タイミーが最も重要視しているのがBPR(Business Process Re-Engineering:業務プロセスの再設計)であります。スポットワークの活用を最大化するには、クライアントにおける既存の業務プロセスそのものを、スポットワーカーが即戦力として活躍できる形にアップデートする必要があります。タイミーは、業務を細分化・標準化し、ワーカーがスキルや経験に依らず「軽やかに踏み出せる」業務ステップを創出するBPRのノウハウを蓄積してまいりました。このBPRの実行により、クライアント(顧客)に対しては即戦力となる業務を創出することで、深刻な人手不足の解消に直接貢献し、ワーカー(働き手)に対しては仕事へのハードルを下げ、新しい「はたらく」へ踏み出すための架け橋となります。このBPRを遂行できる営業体制と、それによって蓄積される膨大なノウハウが、タイミーの圧倒的な競争優位の源泉となります。タイミーグループは、これらを通じて、深刻な人手不足という社会課題の解決と、新しい働き方の実現を両立させる、労働市場における独自のポジションを確立してまいります。(注12)イメージ画像 ②エンゲージメントを高める機能開発タイミーは、サービス開始以来、ワーカー・クライアント双方に対して様々なプロダクトを開発してまいりました。 プロダクト開発の軌跡(注13) (注13)各機能の詳細は以下のとおりです。1.タイミーメンバーシップ勤務実績・経験値に応じてワーカーのレベルとグレードが蓄積されるロイヤリティプログラム。2.お仕事リクエスト機能クライアントが特定のワーカーに限定した募集を掲載できる機能。3.スマート開設クライアント向けの営業担当を介さないアカウント作成機能。4.タイミーエキスパート高い評価の獲得など一定の条件達成後にワーカーへ自動で付与される称号。タイミーエキスパートになると、新しい募集の通知・表示をいち早く受け取ることが可能。5.パーソナライズおすすめ機能ワーカー向けのレコメンド機能。6.検便ワーカー・クライアント双方向けの検便検査対応。7.ワーカープールダッシュボード一定の距離圏内のワーカーを可視化する機能。8.タイミーキャリアプラス正社員採用サービス。9.NFCタグNFCタグを用いてスマートフォンで出退勤を管理できる機能。10.アルムナイ機能アルバイトのOBOGを対象としてクライアントグループ内で限定公開を行うことができる機能。11.求人公開範囲の自動切替「グループ限定公開」の求人を自動で「一般公開」に切り替える機能。12.年額報酬による稼働制限解除機能事業者が所定の手続きを行うことで、ワーカーの年額報酬上限による稼働制限を解除できる機能。 例えば、ワーカーが相互レビューを通じて蓄積した信頼だけでなく、実際に就業して得た経験・スキルもバッジという形で可視化しております。ワーカーにとっては、自身のスキルを向上させるインセンティブになると同時に、バッジで裏付けされた経験・スキルに応じた報酬のアップが期待できます。クライアントはバッジ付与者に限定して求人を出すことも可能で、高いスキルが求められる求人も「タイミー」で募集することが可能となっております。加えて、ワーカープールダッシュボードは、クライアントの各事業所の周辺にどのようなスキルを持ったワーカーがどれだけ存在するかを可視化しております。これにより、クライアントは掲載後のマッチングのイメージを持ったうえで募集を開始することも可能となります。また、ワーカーの各求人情報の閲覧履歴、就業履歴を元に、それぞれのワーカーの選好に即した求人情報をレコメンドする機能を継続的に改良しております。今後も、蓄積されたデータを活用し、ワーカー・クライアント双方のエンゲージメントをより一層高めるために、プロダクト開発を実施してまいります。 ③蓄積された信頼をもとにしたインフラの進化「タイミー」での就業実績が信頼価値としてプラットフォーム内に蓄積され、それが新たな就業機会や人生の可能性を広げる好循環を生み出すフライウィール効果の創出により、社会インフラとしての進化を目指す方針を掲げております。この戦略の基盤となるのが、独自の「信頼」データの構築であります。従来の学歴・職歴・資格といった「過去の実績に基づく信用」に加え、タイミープラットフォーム上での稼働回数・GOOD率・バッジ獲得状況・高難易度業務の実績といった「タイミー」を通じて得られる期待値を統合し、これらを掛け合わせることで、より精緻で動的な信頼情報を生成し、将来的には教育・資格取得支援、福利厚生、給与前払い(バンク)、融資優遇といった周辺サービスの拡充などの、「人生の可能性を広げるインフラ」としての新たな価値創出を目指しております。 (注14)イメージ画像 ④海外展開未曾有の少子高齢化・人口減少時代が到来した日本が直面する労働力不足とそれに対して「タイミー」が提供するソリューションは、今後、同様の課題に直面する様々な国々にも適用が可能だと考えております。市場規模、労働人口、求人慣行、各種規制等を総合的に勘案した上で、海外展開の実施を検討してまいります。 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題タイミーグループが、更なる事業拡大のために対処すべき課題は、以下のとおりであると認識しております。①サービスの健全性強化タイミーグループが、プラットフォームの安全性を維持・強化していくためには、サービスの不正利用を防止し、より一層安心安全にスポットワークのマッチングサービスをご利用いただける環境を整えることが重要な課題であると考えております。これまでサービスの不正利用対策を強化するため、既存クライアントの実態調査の再実施及び新規クライアントの「タイミー」利用開始に際しての公的書類提出の必須化、クライアントの求人原稿をプラットフォームに掲載前に全件チェックする体制の構築を行ってまいりましたが、これらを基盤としてサービスの成長ステージに合わせた運用を行い、引き続きプラットフォームの健全性の維持・強化を図ってまいります。 ②開発力・技術力の強化競争力のあるアプリケーションを提供していくためには、新たな情報技術やサービスをタイムリーに採用し、常に新しいアプリケーションを創造し続けていくことが重要な課題であると考えております。そのために、労働環境の変化や「タイミー」サービス利用者の要望を効率よく吸収し、質の高いアプリケーションを提供してまいります。 ③優秀な人材の確保事業の継続的な成長を実現するためには、優秀な人材を採用すると同時に、全従業員が経営方針を理解して、強い企業文化を醸成していくことが重要であると考えております。スタートアップにおける採用市場は、近年逼迫しておりますが、リファラル採用の推奨や採用イベントの積極的な登壇等の多様な採用チャネルを活用し、優秀な人材を獲得してまいります。 ④内部管理体制の強化タイミーグループは成長段階にあり、業務運営の効率化やリスク管理のための内部管理体制の強化が重要な課題であると考えております。タイミーグループが効率的に事業拡大できる体制の確立に向けて、コンプライアンスの徹底及び内部統制の強化を重要な課題として認識しております。これまでも体制整備を進めてまいりましたが、今後も事業規模の拡大に伴って人的補充を行い、定期的な内部監査の実施によるコンプライアンス体制の強化、監査役監査の実施によるコーポレート・ガバナンスの充実などを行っていく方針であります。 ⑤業務の効率化による生産性向上事業規模の拡大に備えた増員は、一方で人件費等のコストアップに繋がりタイミーグループの利益圧迫要因となります。タイミーグループは、全業務のプロセスの継続的な見直しを行い、無駄を削減し業務の効率化を図ってまいります。また、基幹システムを中心にシステム投資を強化し、インフラ面を改善するとともに業務の省力化による生産性向上を図ってまいります。 ⑥業務基幹システムの維持・強化タイミーグループの業務は、クライアントを個別にかつ的確に管理し、必要な時に迅速に売上情報等の把握ができることが業務遂行上重要であり、その管理の根幹をなす自社開発の基幹システムを安定的に稼働させることが経営戦略上非常に重要な課題であります。昨今の事業拡大、事業の継続的発展に伴い、当該システムに対する負荷は比例的に増大しますので、機能の拡充を継続的に実施していく方針であります。 ⑦規律ある投資の実行従来からテレビコマーシャルやデジタル広告を活用した認知度向上及び顧客拡大のための広告宣伝や、タイミーサービスを拡大していくための開発人員等の採用など、積極的に投資を行ってまいりました。今後も高い成長率を持続していくために継続的に投資を行っていく方針ですが、費用対効果を考慮するのみならず、営業損益の水準を鑑みたコストコントロールを行い、規律ある投資を実行してまいります。 ⑧財務基盤の強化タイミーグループは、ワーカーに対して、勤務終了後に賃金報酬等の立替払いを行うため、当該立替を行うための手許資金の流動性の確保が重要であると認識しております。2026年4月末時点において9つの金融機関との間で総額33,000百万円の当座貸越契約及び貸出コミットメント契約を締結しており、借入による資金調達も可能であることから、優先的に対処すべき財務上の課題はないと考えておりますが、今後の事業拡大に備えて、更なる内部留保の確保と営業キャッシュ・フローの改善等により財務基盤の強化を図ってまいります。

事業等のリスク

3 【事業等のリスク】本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。また、必ずしもリスク要因に該当しないと考えられる事項についても、投資家の投資判断上、有用であると考えられる事項については、投資家に対する積極的な情報開示の観点から以下に記載しております。タイミーグループは、これらのリスク発生の可能性を認識したうえで、その発生の回避及び発生した場合の対応に努める方針ですが、タイミー株式に関する投資判断は、本項及び本書中の本項以外の記載事項も慎重に検討したうえで行われる必要があると考えております。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在においてタイミーグループが判断したものであります。 (1)経済環境と雇用情勢による影響について(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:高)タイミー事業においては、空いた時間に働きたいワーカーと人手が欲しいクライアントを結ぶプラットフォームを展開しております。タイミーグループの業績は、日本の経済情勢、社会情勢、人口動態及び地政学的状況に影響を受ける中、経済環境の悪化や不確実性に起因する雇用情勢等の動向に影響を受けやすい特性があります。タイミーグループは、特定業界への依存度低減、新業態への販路拡大だけでなく、利用者の増加やデータベースの拡充等により顧客満足度を高め、経済環境に左右されないよう努めております。しかしながら、経済環境が急激に悪化した場合や、ロボットやオートメーションの導入拡大を含む技術革新及び事業年度の年初や贈答品の集中期等の季節的な変動要因により雇用情勢が変化した場合には、クライアントの人材採用需要が想定以上に減少し、タイミーグループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (2)特定の業界への依存について(発生可能性:高、発生時期:特定時期なし、影響度:中)現在、タイミーグループの収益の大部分は、スキマバイトサービス「タイミー」から生み出されております。タイミーグループとしては、今後も取引の拡大に努めると同時に他サービス・派生サービスの積極的な展開に努めてまいりますが、スキマバイトに対する社会意識や慣習、労働者の働き方に対する意識の変化等は、期待するほどには進まない可能性があります。また、日本におけるスキマバイトサービス市場は従来型の有料職業紹介サービスの市場ほどには成熟していないため、見込み通りにサービスの利用が増加するとは限らず、事業環境の変化やタイミーグループのサービスの競争力が低下した場合には、タイミーグループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (3)競合の参入について(発生可能性:高、発生時期:特定時期なし、影響度:中)タイミーグループは、主に同種のビジネスを国内外で展開する企業と競合するほか、人材派遣業を展開している企業やクラウドソーシング事業を展開している企業とも競合しており、また、IT企業、プラットフォーマー、求人情報サービス企業による新規参入が見られます。現在及び潜在的な競合他社の中には、知名度や社歴の長さ、安定した財務基盤・顧客基盤等の点で競争優位性を有する企業もあり、これらの企業が今後事業を拡大等する場合や新規参入を含む競合他社が手数料の無料化を含む価格攻勢を強める場合等には、競争が激化し、手数料率の低下や広告宣伝費の増加、あるいは流通総額の減少等により、先行者として獲得した現在の収益性を維持できない可能性があります。また、タイミーグループが属するスキマバイトサービス市場は近年急速に拡大している分野であるため、さらに多数の競合企業が参入する可能性があります。タイミーグループは、これまで培った独自の開発ノウハウを活用したサービスを提供し、また、新規クライアント獲得のための戦略的な施策の展開及びワーカーとの接点拡大をすることで、継続的な事業成長及び市場シェアの拡大に努めておりますが、価格競争等を含む競争環境の変化にともなって、タイミーグループやタイミーグループのサービス等に対する評価や信頼性を維持することができず、又はその優位性が失われる場合には、タイミーグループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (4)顧客数の確保について(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:低)タイミーの事業においては、ワーカー及びクライアントによる「タイミー」の利用増加が売上高の増加につながることから、広告宣伝活動は重要な投資であると認識しており、新規顧客の獲得や既存顧客によるタイミーサービス利用回数の増加等を目的として、TVCMやデジタル広告等の広告宣伝活動を行っております。広告宣伝活動においては、広告手法や媒体、その実施方法及びタイミング等について、費用対効果を検討した上で効率的な広告宣伝費の投下を行い、広告効果の最大化に努めておりますが、想定通りの効果が得られない場合や、競合環境の変化等により広告宣伝費の上昇が生じた場合、新規顧客の獲得や既存顧客によるタイミーサービス利用回数等に影響が生じ、また、当該費用負担により利益率が低下する可能性があります。加えて、タイミーのサービスがワーカー及びクライアントの求める期待に応えられない場合等の何らかの原因によりワーカー又はクライアントの一方の利用者数が減少した場合、ワーカーとクライアントの適切なバランスが維持できず、稼働率の低下につながり、結果としてプラットフォームとしての競争優位性が失われ、流通総額が低下する場合があります。このような場合には、タイミーの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (5)技術革新への対応(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:中)タイミー事業においては、ワーカー及びクライアントの双方のニーズに対応したサービスの拡充・開発を適時かつ継続的に行うことが重要であり、とりわけ、「タイミー」を利用するワーカーの中心的な利用者層である20代から30代の若年層にとって魅力的なUX/UIを適時・適切に提供することが必要になります。スキマバイト市場を取り巻く技術革新のスピードは大変速く、先端的なニーズに合致するスキマバイトサービスを提供し続けるためには、常に先進的な技術ノウハウを獲得し、タイミーの開発プロセス・組織に取り入れていく必要があります。このため、タイミーは、エンジニアの採用・育成や創造的な職場環境・開発環境の整備を進めるとともに、技術的な知見・ノウハウの取得に注力しております。しかしながら、かかる知見やノウハウの獲得に困難が生じた場合、技術革新に対するタイミーの対応が遅れた場合又は競合他社がより優れたサービスを展開した場合には、タイミーの競争力が低下する可能性があり、さらに、新技術への対応のために追加的なシステム投資、人件費などの支出が拡大する可能性があります。このように、タイミーが技術革新に対して、適時かつ適切に対応することができなかった場合や対応のための支出が増大した場合には、タイミーの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (6)法的規制について(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:中)タイミーのタイミー事業により提供するサービスを規制する主な法律として「職業安定法」、「労働基準法」、「職業安定法施行令」及び「職業安定法施行規則」等があります。タイミーでは、社内の管理体制の構築等により、これらの法令等を遵守する体制を整備しているとともに、タイミーのサービスを利用するクライアント及びワーカーに対しても、これらの法令等の遵守を促すようタイミー利用規約に明記している他、タイミーホームページ上のヘルプページやセミナー等によって周知しております。また、規制当局の動向及び既存の法規制の改正動向等について、適切に対応していく予定でありますが、かかる動向を全て正確に把握することは困難な場合もあり、タイミーがこれに適時かつ適切に対応できない場合や、タイミーが事業を展開する業界に関する規制等の新たな制定又は改定が行われた場合には、タイミーの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。例えば、労働契約の成立時期や、企業都合によるキャンセル時の休業手当に関する労働基準法上の解釈等について、規制当局の解釈や指導等が変更された場合には、タイミーのプラットフォームを利用するクライアント及びワーカーの双方の行動に影響を及ぼし、タイミーの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。これに対し、タイミーは業界団体であるスポットワーク協会等を通じて規制当局と円滑なコミュニケーションを図り、法規制や解釈の変更に迅速かつ適切に対応できる体制を構築しております。なお、タイミーでは、職業安定法に基づく有料職業紹介事業の許可及び、プラットフォームの利便性向上等を目的として労働者派遣事業の許可を得て、サービスを提供しておりますが、現時点で当該許可の継続に問題となるような事象は発生しておりません。当該許可の内容、有効期限及び主な取消事由等は以下のとおりです。 許可の名称取得年月及び所管官庁等許可の内容及び有効期限主な取消事由有料職業紹介事業許可2019年11月1日厚生労働省有料職業紹介事業の許可許可番号 13-ユ-311381有効期限 2027年10月31日以後5年ごとに更新次のいずれかに該当したとき(職業安定法第32条の9第1項)(イ) 法第32条各号(第5号から第8号までを除く。)のいずれかに該当しているとき。(ロ) 法若しくは労働者派遣法(第3章第4節の規定を除く。)の規定又はこれらの規定に基づく命令若しくは処分に違反したとき。(ハ) 法第 32 条の5第1項の規定により付された許可の条件に違反したとき。労働者派遣事業許可2024年11月1日厚生労働省労働者派遣事業の許可許可番号 派 13-317648有効期限 2027年10月31日初回3年ごとに、2回目以後5年ごとに更新次のいずれかに該当したとき(労働者派遣法第14条第1項)(イ) 法第6条各号のいずれかに該当するに至ったとき。(ロ) 法若しくはこれに基づく命令若しくは処分に違反したとき。(ハ) 許可に付された条件に違反したとき。 (7)サービスの健全性維持について(発生可能性:高、発生時期:特定時期なし、影響度:中)「タイミー」は、これまで大・中規模のクライアントの利用が中心でしたが、2023年1月のスマート開設機能(クライアント向けの営業担当を介さないアカウント作成機能)の実装、2023年10月期第4四半期の小規模のクライアントの獲得を目的としたクライアントマーケティングの本格的開始を背景に、直近では小規模のクライアントの利用も拡大しております。そして、そのような小規模クライアントの中には、「タイミー」を不正に利用しようとする事業者が含まれるリスクがあります。また、「タイミー」では、クライアントが投稿した求人に対してワーカーが応募をし、勤務終了後にクライアントとワーカーが相互レビューをし、レビューコメントにて自由に情報を発信できる機能を提供しておりますが、レビューコメントにおいて、事実でない情報、誹謗中傷にあたるような情報等が記載されるリスクがあります。これに対しタイミーでは、以下の取り組みを実施しております。■ 不正な事業者に使わせない・既存事業者の実態を再確認し、確認がとれなかった事業者の求人掲載を停止・新規事業者は公的書類の提出等が必須・過去に不正利用で利用停止になった事業者と特徴が一致する場合は、自動的に利用停止■ 不正な求人を掲載させない・24時間365日、求人原稿を掲載前に全件チェックする体制を構築・万が一不適切な可能性がある求人が掲載されてしまった場合に備え、ワーカーからの通報機能も搭載■ 働き手の保護・緊急連絡先として渡されるワーカーの電話番号は勤務直前まで非開示・マッチング後に利用が可能となる事業者とワーカーのメッセージ機能の中にも、通報機能を設置・ワーカー向けの不正求人に関する啓発活動を実施■ 投稿されたレビューコメントの監視・事実でない情報、誹謗中傷等、タイミーが不適当と判断した場合には、その内容を削除する等しかしながら、サービスの不正利用や不適切なレビューコメントをタイミーが発見できなかった、あるいは発見が遅れたことにより、タイミーが損害を被る可能性や、タイミーが責任を問われる可能性があるほか、インターネット上の悪意のある口コミ投稿などにより、サービス運営者としてタイミーの信用が低下又はイメージが悪化した場合には、タイミーの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。加えて、クライアントとワーカー間でトラブルが発生した際には、タイミーのカスタマーサポートが間に入り、双方へのヒアリングを実施した上で、円滑に問題解決をする運用を構築しており、クライアント・ワーカー共に問題行動が頻発した場合には、問題行動を起こしたクライアント・ワーカーを利用停止にするなどの対応を講じることもあります。しかしながら、クライアントとワーカー間で生じたトラブルを原因としてタイミー又はタイミーのサービスの信用が低下又はイメージが悪化する可能性があり、その場合にも、タイミーの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (8)個人情報の管理について(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:中)タイミーは「タイミー」のサービス運営にあたって、住所、氏名、電話番号等のワーカーの個人を特定できる情報を取得しております。これらの個人情報については、個人情報保護方針に基づき適切に管理するとともに、社内規程として個人情報保護規程を定め、サービス利用者のプライバシー及び個人情報の保護に最大限の注意を払い、社内教育の徹底と管理体制の構築により適切な情報管理を図っております。しかしながら、何らかの理由で利用者のプライバシー又は個人情報が漏えいする可能性や、不正アクセス等による情報の外部への漏えい又はこれらに伴う悪用等の可能性は皆無とは言えず、そのような事態が発生した場合には、タイミーの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。また、タイミーのサービス利用者のプライバシー及び個人情報の保護にかかる法規制に改正等があった場合にも、タイミーの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (9)情報セキュリティについて(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:中)タイミーの事業は、主にインターネットを通してサービスを提供しており、システム及びインターネット接続環境の安定的稼働は事業を行っていく上での前提となっております。タイミーは、サーバの不測の事態による停止や蓄積されたデータの消失による事業への影響を防ぐため、データを第三者が提供するクラウド上に保存しリスク回避を行っております。また、タイミーは、外部からの不正なアクセスを防ぐため、必要なセキュリティ体制を確保しております。しかしながら、自然災害や事故、ユーザー数やトラフィックの急増、ソフトウエアの不具合、サイバー攻撃、ネットワーク経由の不正アクセスやコンピュータウイルスの感染等の予期せぬ事態が発生した場合には、タイミーの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (10)特定の取引先及び業界への依存について(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:中)タイミーの「タイミー」は、ユーザーとなるワーカーにスマートフォン向けアプリを提供していることから、Apple Inc.及びGoogle Inc.が運営するプラットフォームを通じたサービスの提供が事業運営上の重要な前提となっております。また、タイミーのウェブサイトへのアクセスやアプリのダウンロードをユーザーに行っていただくために、様々なインターネット検索エンジン等に依存しています。タイミーはプラットフォーム事業者や検索エンジン事業者の定めたガイドラインを適切に遵守してサービスを運用しておりますが、これらの事業者の方針変更などにより、タイミーの提供するアプリやタイミーのアカウントがプラットフォーム事業者により削除された場合や検索エンジンにおいて望むような検索結果が得られない場合には、タイミーの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。また、現在、クライアントの多くが物流・飲食・小売業界に属しているため、これらの業界に影響を与える事象が発生した場合(例 2020年から2021年の新型コロナウイルス感染拡大による飲食業界への影響)には、タイミーの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。タイミーは新業態(主として宿泊業、介護業等)への販路拡大を進めており、特定業界への依存度の低減に努めておりますが、新業態への販路拡大にあたっては、新たな顧客基盤獲得のため、新たな顧客層のニーズに応じたサービスの改善や、営業活動や広告宣伝の強化が必要となる可能性もあり、これらの戦略が奏功しない場合には、タイミーの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (11)事業拡大の貸借対照表への影響について(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:中)タイミーは、ワーカーに支払われる賃金報酬等について、勤務終了後に立替払いを行うとともに、当該立替に伴うクライアント向け債権の一部を、他の債権回収業者に売却しております。この結果、タイミーは足元の急激な事業拡大に伴って立替を行うための短期的な借入金が第9期連結会計年度末11,110百万円から、第10期連結会計年度末に13,500百万円と増加する一方で、立替金も第9期連結会計年度末11,845百万円から第10期連結会計年度末12,612百万円と増加し、バランスシートが拡大しております。タイミーは必要な資金を確保できるように複数の金融機関と借入枠の契約を締結するなど、キャッシュ・フローに留意して経営を行っており、また、新規及び既存クライアントについて与信管理を徹底し債権の貸倒の発生を防ぐとともに、債権管理を行い、貸倒のリスクを管理しております。しかしながら、金融情勢の変動によって金利上昇や借入金の調達が困難になる場合や、債権回収業者に対する手数料が引き上げられる場合、あるいは何らかの事態が発生してクライアント宛又は債権回収業者宛の債権の回収に支障が生じた場合には、タイミーが収受すべき手数料だけでなく、上記賃金報酬等の金額に相当する立替金又は売却代金が回収不能となりうるなど、タイミーの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (12)アライアンス先との関係について(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:中)タイミーは事業の拡大と競争力の強化に向け、第三者とのアライアンスに積極的に取り組んでおり、例えばワーカーへの賃金報酬等の支払いに係る決済サービスや、タイミーの事業展開に関する業務提携等を行っております。タイミーはアライアンス先の経営状況、ガバナンス、その他重要な非財務情報も含め、様々な情報をもとに業務提携の要否を検討しております。しかしながら、アライアンス先との関係構築が上手くいかず、想定した成果が得られない場合には、タイミーの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。なお、タイミーのアライアンス先に関する情報は「第1 企業の概況 2 沿革」に記載のとおりであります。 (13)クラウドによるサービスの提供について(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:中)タイミーは、サービス及びそれを支えるシステム、並びにインターネット接続環境の安定した稼働が、事業運営の前提であると認識しております。タイミーの提供する「タイミー」は、外部クラウドサーバ(Amazon Web Services、以下、「AWS」という。)にてサービス利用者の企業情報及び個人情報をはじめとする情報や、「タイミー」に関するシステムの大部分を一括で管理することによってサービスを提供しており、AWSの安定的な稼働がタイミーの業務遂行上必要不可欠な事項となっております。そのため、タイミーではAWSが継続的に稼働しているかを監視するために、当該監視業務を外部委託しており、障害が発生した場合にはタイミーの役職員に連絡が入り、早急に復旧するための体制を整えております。また、AWSは、世界中に点在する複数の地理的リージョン(注1)及びアベイラビリティゾーン(注2)で運用されており、FISC安全対策基準(注3)を満たす安全性を備えております。さらに、社内ではシステムの操作権限者の制限、ウイルス対策等、様々な危機対策を講じて事業運用を行っております。しかしながら、AWSの不備や人為的な破壊行為、サイバー攻撃、役職員の過誤、システム障害、自然災害等、タイミーの想定していない事象の発生によるサービスの停止やAWSとの契約が解除される等により当該サービスの利用が継続できなくなった場合等には、収益機会の逸失等を招く恐れがあります。このような事態が発生した場合には、タイミーが社会的信用を失うこと等が想定され、タイミーの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。(注1)地理的に独立したサーバの設置エリアのことをいいます。各リージョン同士は完全に独立しているため1つのリージョンで障害が発生しても他のリージョンには影響が出ない設計となっております。(注2)リージョンの中の個々の独立したデータセンターの名称のことをいいます。(注3)金融庁が金融機関のシステム管理体制を検査する際に使用する基準のことをいいます。 (14)知的財産権について(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:中)タイミーは、タイミーの運営する事業に関する知的財産権の獲得に努めておりますが、それらが不正使用されない保証はなく、第三者により侵害される可能性があるほか、タイミーが保有する権利の権利化ができない場合もあります。また、第三者の知的財産権に対する侵害を防ぐ体制として、タイミーの法務部及び顧問弁護士への委託等による事前調査を行っております。しかしながら、万が一タイミーが第三者の知的財産権を侵害した場合には、当該第三者から損害賠償請求や使用差止請求等の訴えを起こされる可能性があり、これらに対する対価の支払いやこれらに伴うサービス内容の変更の必要等が発生する可能性があります。こうした場合、タイミーの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (15)タイミー代表取締役について(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:低)タイミーの代表取締役である小川嶺は、創業者及び大株主であると同時に、創業以来タイミーの事業推進において重要な役割を担っております。タイミーは、取締役会や経営会議等の事業運営のための会議体において、役員及び幹部社員への情報共有や権限委譲を進めるなど、経営組織の強化を図りながら、同氏に過度に依存しない経営体制の整備を進めております。しかしながら、何らかの理由により同氏がタイミーの経営執行を継続することが困難になった場合には、タイミーの事業及び業績に影響を与える可能性があります。 (16)人材採用と育成について(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:中)タイミーは、今後の企業規模の拡大に伴い、タイミーの理念に共感し高い意欲を持った優秀な人材を継続的に採用し、強固な組織を構築していくことが重要であると考えております。今後、積極的な採用活動を行っていく予定でありますが、特にプラットフォームの新機能や機能強化の開発や導入に必要なエンジニアなど、タイミーの求める人材が十分に確保・育成できなかった場合や、人材流出が進んだ場合には、タイミーの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。このようなリスクを踏まえ、タイミーは、社員が働きやすさとやりがいを持って働けるよう、事業の成長を通して本人が挑戦し成長できる環境を作り、魅力的な人事制度の構築を継続的に推進してまいります。 (17)社歴が浅いことについて(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:中)タイミーは2017年8月に設立され、未だ社歴が浅く成長途上にあります。そのため、期間業績比較を行うために十分な期間の財務情報を得られず、過年度の業績のみでは今後の業績を判断する情報としては不十分な可能性があります。また、先行者として享受してきた競争優位性に基づくこれまでの急激な成長を今後も維持できる保証はありません。当該リスクへの対応策として、タイミーは、投資家の投資判断に寄与するよう、財務情報だけでなく、会社の経営方針等の非財務情報もIR情報として積極的に開示していく方針であります。 (18)新株予約権の行使による株式価値の希薄化について(発生可能性:高、発生時期:特定時期なし、影響度:中)タイミーは、タイミーの役員及び従業員に対し、長期的な企業価値向上に対するインセンティブを目的として、新株予約権を付与しております。また、今後においてもストック・オプション制度を活用することが考えられることから、現在付与している新株予約権に加え、今後付与される新株予約権について行使が行われた場合には、保有株式の価値が希薄化する可能性があります。タイミーにおいては、新株予約権の行使による株式価値の希薄化を解消できるよう、今後の業績向上に努めてまいります。なお、提出日現在における新株予約権にかかる潜在株式数は8,394,000株であり、発行済株式総数100,743,000株の約8%に相当しております。 (19)自然災害等の影響について(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:高)地震、火山、台風、豪雨、大雪、火災、洪水等の自然災害、停電、通信その他のインフラ障害、サイバー攻撃、テロ攻撃、戦争及び感染症のパンデミック等の発生を想定し、必要とされる安全対策や事業継続・早期復旧のための対策について、事業継続計画(BCP)を策定しております。しかし、災害や感染症などが発生した場合のリスク全てを回避することは困難であり、また、昨今の気候変動などに伴う災害の大規模化により、想定していない規模での発生も考えられるため、その場合はタイミーの事業継続が困難となり、サービスの中断、レピュテーションへの悪影響、アプリケーション開発の遅延及び重要データの喪失等の問題が発生し、タイミーの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (20)内部管理体制の構築について(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:中)タイミーの継続的な成長のためには、コーポレート・ガバナンスが適切に機能することが必要不可欠であると認識しております。業務の適正性及び財務報告の信頼性の確保、各社内規程及び法令遵守を徹底してまいりますが、事業が急速に拡大・多角化することにより、コーポレート・ガバナンスが有効に機能しなかった場合には、適切な業務運営を行うことができず、タイミーの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (21)サービスの不具合及びシステム障害について(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:中)タイミーの継続的な成長は、基礎的な技術インフラを含むプラットフォームの性能に依存しており、タイミーはシステム開発体制を維持・構築してまいりますが、事業の運用に支障をきたすようなサービスの不備又は不具合が発見され、その不具合を適切に解決できない場合や重大なシステム障害やサービスの不備が生じた場合には、不具合等の解消や損賠の賠償等に多額の費用を要したり、タイミー又はタイミーのサービスの信用が低下又はイメージが悪化するなど、タイミーの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (22)レピュテーションリスクについて(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:中)タイミーは、タイミーのブランドイメージや社会的信用を維持・向上させることが、既存のワーカーやクライアントとの関係を強固にすることや新しいワーカーやクライアントを誘引することにおいて重要であると考えています。しかしながら、マスコミ報道やソーシャルメディアの書き込み等において、タイミーに対する否定的な風評が発生し流布した場合等には、タイミーのブランドイメージや社会的信用が低下し、タイミーの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。当該リスクの対応策として、タイミーのレピュテーションに影響を及ぼす問題が発生した場合の適切なメディア対応や不適切な投稿に対する対応に備え、プロセスや職責をあらかじめ明確化しております。 (23)KPIについて(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:中)タイミーは、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (2) 経営戦略及び目標とする経営指標等」に記載のとおり、KPIを設定して経営状況の管理を行っており、KPIの達成やその指標の改善に常に努めております。しかしながら、KPIの設定の前提となる市場データ等に誤謬が含まれていることにより、KPIの設定及び管理が不適切であった場合には、タイミーの経営状況を管理し、成長に向けた施策の立案及び実行に支障をきたすなど、売上高や利益率に悪影響を及ぼし、タイミーの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (24)第三者との係争について(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:中)タイミーは、コンプライアンス活動の推進により、法令違反、情報漏洩等を防止し、法改正等への適切な対応、契約行為が及ぼす法的効果の十分な検討を行うことで、訴訟に発展するリスクを排除するよう努めております。しかしながら、タイミーの役員及び従業員の法令違反等の有無にかかわらず、取引先、従業員その他第三者との予期せぬトラブルや訴訟等が発生する可能性があります。訴訟手続は、一般的に時間や費用がかかるものであり、勝敗如何によらず、経営上の混乱を招く可能性があります。さらに、訴訟の結果としてタイミーにとって不利な判決が出された場合、タイミーは多額の損害賠償義務を負う可能性があります。また、相手方と和解に至った場合でも、和解の条件次第では、同様にタイミーにとって不利な条件を受忍せざるを得ない場合も考えられます。このように、第三者との係争は、タイミーの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。なお、タイミーが提供するプラットフォームの利用ワーカーより、一部の休業手当等の支払いを求める訴訟が提起されております。本件については、顧問弁護士と連携のうえ、適切に対処してまいります。



※金融庁に提出された有価証券報告書のデータを使用しています。

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