クックパッド(2193)の事業内容、事業の状況や経営戦略、事業等のリスクについて

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事業の状況や経営戦略など
事業などのリスク


クックパッド(2193)の株価チャート クックパッド(2193)の業績 沿革 役員の経歴や変遷

 

3 【事業の内容】

クックパッドグループ(クックパッド及びクックパッドの関係会社)は、クックパッド、連結子会社(Cookpad Limited、Cookpad Spain, S.L.、PT COOKPAD DIGITAL INDONESIA 他2社)の計6社で構成されており、料理レシピ投稿・検索サービス「クックパッド」の運営を中心に「毎日の料理を楽しみにする事業」を展開しています。

 

【クックパッド】

料理レシピの投稿・検索サービスを中心に、作った料理をおすすめする「つくれぽ」や、急上昇中のキーワードの紹介など、毎日の料理を楽しみにするサービスを運営しています。プレミアムサービスでは、人気レシピが分かる人気順検索、毎日の献立やテーマ別のおすすめレシピ提案などの機能を提供しています。

 

【クックパッドマート】

「お買い得でおいしい」生鮮食品オンライン市場です。市場直送のプロ御用達の食材や珍しい商品などを、手軽に購入できるアプリを提供しています。商品は、指定されたお届け日に合わせて出店者が出荷し、マンションやコンビニエンスストア、ドラッグストア、駅などに設置されたクックパッドマート専用冷蔵宅配ボックスにお届けしています。

 

【moment(モーメント)】

ユーザーの料理の分析を元にアドバイスを受け取れる、AIカメラです。自宅キッチンにAIカメラを設置し、料理をしている様子を自動で記録。世界中の一流の料理人に共通する「料理の原理」を学習したAIが、調理工程の全てを分析します。

どこに課題があり、それはなぜなのか?ユーザーの料理における本質的な原因を特定し、ユーザーに合わせた具体的なアドバイスを受け取ることができます。

振り返り〜課題設定〜実践を3回繰り返すことで、応用の効く原理原則を身につけ、効率的に自信を持っておいしく作れる料理を増やすことができます。

 

なお、クックパッドグループは、「毎日の料理を楽しみにする事業」の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しています。

 

[事業系統図]


有価証券報告書(2023年12月決算)の情報です。

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

(1) 会社の経営の基本方針

クックパッドグループは、「毎日の料理を楽しみにする」という企業理念に基づき、料理レシピ検索・投稿サービス「クックパッド」を世界71カ国、29言語で展開しているほか、買い物をもっと自由にする生鮮食品ECサービス「クックパッドマート」、料理のパーソナルコーチングサービス「moment」などの事業開発を進めています。

日本のみならず世界中の様々な課題を、料理をとおして見つけ、考え、解決し、未来の常識となる事業を作り出すことをクックパッドの使命と考え、会社の経営の基本方針としています。

 

(2) 目標とする経営指標

クックパッドグループは、日本を含む世界中の人々に向けて「毎日の料理を楽しみにする」サービスを提供するべく積極的に投資を行って行く所存です。その投資の時期や金額の規模については、事業を取り巻く環境等の変化に応じて機動的に判断していく想定です。このため、中長期的な財務数値を前提とした経営指標は特に設けていません。

 

(3) 優先的に対処すべき課題

クックパッドグループは、「毎日の料理を楽しみにする」というミッションの下、以下の重点課題に取り組んでいきます。

 

① 売上の拡大

クックパッドグループの主力事業であるレシピサービスは、世界71カ国で利用いただいていますが、日本国内のプレミアムサービス会員数はメディアの多様化などの影響を受け、減少が続いています。新たな価値の提供によりプレミアムサービス会員数を増加に転じさせ増収基調を回復することに加えて、未来の常識となるような新たな事業を生み出す取り組みを継続することにより、新たな収益の柱を確立することを目指します。

 

② 優秀な人材の確保

クックパッドグループの持続的な成長のためには、優秀な人材の確保及び育成が重要であると捉えています。クックパッドグループのミッションに共感する優秀な人材が、高い意欲を持って働き成長できる環境や仕組みの構築に注力します。

 

③ 技術への投資

クックパッドグループは主にインターネット上でサービスを提供しており、サービス提供にかかるシステムを安定的に稼働させることはもちろん、セキュリティ管理体制の整備や、ユーザー体験の改善など、技術を通じた付加価値の創造が重要であると捉えています。今後も技術への投資を継続することで、サービスの安定性や安全性の維持・強化、事業価値の向上に努めます。


事業等のリスク

 

3 【事業等のリスク】

以下において、クックパッドグループの事業の状況及び経理の状況等に関する事項のうち、リスク要因と考えられる主な事項及びその他投資者の判断に重要な影響を及ぼすと考えられる事項を記載しています。クックパッドグループは、これらのリスク発生の可能性を認識した上で、発生の回避及び発生した場合の対応に努める方針ですが、クックパッドの株式に関する投資判断は、本項以外の記載内容も併せて、慎重に検討した上で行われる必要があると考えています。

なお、以下の記載のうち将来に関する事項は、特段の記載がない限り、本書提出日現在においてクックパッドグループが判断したものであり、不確実性を内在しているため、実際の結果と異なる可能性があります。

 

1. 事業内容に係わるリスク要因について

(1) 「クックパッド」への依存について

クックパッドグループは、レシピの投稿及び検索を中心としたサービスである「クックパッド」を運営しています。クックパッドグループの事業は、「クックパッド」を基盤としているため、利用者の様々なニーズに対応するための機能拡充が順調に進まないこと、予期せぬ事象が発生すること等によりサービスの利便性が低下し、利用者数が減少した場合やサービス運営が不能となった場合には、クックパッドグループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

(2) 「クックパッド」等の有料サービスの代金回収における特定事業者への依存について

クックパッドグループでは、「クックパッド」等の有料サービスの利用料金の回収について、携帯キャリアやモバイルアプリケーションの配信プラットフォーマー等に回収代行業務を委託しています。これらの会社が回収代行の手数料率や利用者への販売価格の価格テーブルを変更等した場合には、クックパッドグループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

(3) サービスの健全性の維持について

「クックパッド」では、不特定多数の利用者同士が独自にコミュニケーションを図っており、こうしたコミュニケーションにおいて、他人の知的財産権、名誉、プライバシー、その他の権利等の侵害、その他不適切な投稿がなされる危険性が存在しています。
 このため、禁止事項を利用規約に明記するとともに、利用規約に基づいた利用がされていることを確認するためにユーザーサポート体制を整備し、利用規約に違反した利用者に対しては、ユーザーサポートから改善要請等を行っており、一定の健全性は維持されているものと認識しています。
 しかしながら、急速な利用者数の増加による規模拡大に対して、サービス内における不適切行為の有無等を完全に把握することは困難であり、サービス内においてトラブルが発生した場合には、規約の内容に関わらず、クックパッドが法的責任を問われる可能性があります。また、クックパッドの法的責任が問われない場合においても、トラブルの発生自体がサービスのブランドイメージ悪化を招き、当該事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

(4) 「クックパッド」利用者の投稿コンテンツの利用について

クックパッドグループでは、「クックパッド」利用者が投稿したコンテンツを、その事業において利用する場合があります。この場合において、クックパッドグループは必要に応じて投稿コンテンツのオリジナル性を確認するとともに、投稿コンテンツの利用に関する投稿者の意思を確認する等の適切性及び適法性確保のための手続きを行っています。投稿コンテンツに権利侵害等の疑いまたは風評問題が発生した場合には、クックパッドグループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

(5) 新規事業展開について

クックパッドグループは、「毎日の料理を楽しみにする」というミッションの下、料理を中心とした様々な新規事業の展開を目指しています。しかしながら、新規事業の展開にあたってはその性質上、市場環境等の変化により、計画どおりに利益を確保できない可能性があります。このような事態が発生し、新規事業を計画どおりに展開できなかった場合には、投資の回収が困難になり、クックパッドグループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

(6) 国際事業展開について

クックパッドグループは、世界中の人々に利用されるレシピサービスの提供を目指し、グローバルに事業展開を行っています。しかしながら、各国の法令、制度・規制、政治・社会情勢、文化、宗教、ユーザー嗜好、商慣習の違い、為替等をはじめとする潜在的リスクに対処出来ないこと等により事業を推進していくことが困難となった場合には、クックパッドグループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

(7) 技術革新について

クックパッドグループが事業を展開するインターネット業界においては、事業に関連する技術革新のスピードや顧客ニーズの変化が速く、それに基づくAIを代表とする新技術の導入が相次いで行われています。クックパッドグループは、これらの変化に対応するため、AIをはじめとする新技術の技術者の確保や必要な研究活動を行っています。これらが想定どおりに進まない場合等、変化に対する適切な対応ができなかった場合には、クックパッドグループの業界における競争力が低下し、クックパッドグループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

(8) システム障害について

「クックパッド」へのアクセスの急増等の一時的な過負荷や電力供給の停止、ソフトウェアの不具合、コンピューターウィルスや外部からの不正な手段によるコンピューターへの侵入、自然災害、事故等、クックパッドグループの予測不可能な様々な要因によってコンピューターシステムに障害が発生した場合には、クックパッドグループの事業活動に支障が生ずる可能性があります。また、コンピューターシステムの作動不能や欠陥に起因して、クックパッドグループの信頼が失墜し取引停止等に至る場合やクックパッドに対する損害賠償請求が発生する場合も想定され、このような場合にはクックパッドグループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

(9) 競合について

「クックパッド」は、料理レシピの投稿及び検索サービスとして利用者の獲得において先行しているものと認識しています。しかしながら、今後、AIを代表とする新技術、資本力、マーケティング力、幅広い顧客基盤、高い知名度や専門性を有する企業等の参入及びそのサービス拡大が生じ、競争の激化による顧客の流出やコストの増加等により、クックパッドグループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。
 このような環境において、今後も優位性を発揮し、企業価値の維持向上が図れるか否かについては不確実な面があるため、競合他社や競合サービスの影響により、クックパッドグループの競争優位性が低下した場合には、クックパッドグループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

2.経営成績及び財政状態に影響を及ぼすリスク要因について

(1) コーポレートブランドの価値毀損について

クックパッドグループは、コーポレートブランドの価値がユーザーの信頼確保、ユーザー基盤の拡大、クックパッドサービスの利用促進に貢献していると考えています。したがって、コーポレートブランドに対する否定的な評判・評価がインターネット等を通じて世間に流布される場合には、クックパッドグループのブランド価値が低下し、クックパッドグループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

(2) 法的規制等について

クックパッドグループは、インターネットを活用して事業を展開しています。そのため、今後、インターネットの利用自体やインターネット関連サービス又はインターネット関連事業を営む事業者を規制対象として、新たな法令等の制定や既存法令等の解釈変更等がなされた場合には、クックパッドグループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

(3) 知的財産権に係る方針等について

クックパッドグループによる第三者の知的財産権侵害については、その発生を防ぐべく調査その他の対応を行っていますが、その解釈の違い等、第三者の知的財産権侵害の可能性は完全に排除されているとは言えません。第三者の知的財産権を侵害した場合においては、クックパッドグループが損害賠償請求や差止請求等、またはクックパッドグループに対するロイヤリティの支払要求等を受けることにより、クックパッドグループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

(4) 個人情報保護について

「クックパッド」等では個人情報を取得利用しているため、クックパッドグループは「個人情報の保護に関する法律」、「欧州連合(EU)の一般データ保護規則(GDPR)」、その他の法令に基づき、個人情報保護に関する義務を課されています。クックパッドグループは、個人情報の外部漏洩の防止はもちろん、不適切な利用、改ざん等の防止のため、個人情報の管理を事業運営上の重要事項と捉え、保護管理体制の確立に努めており、クックパッドにおいて個人情報管理規程等を制定し、個人情報の取り扱いに関する業務フローを定めて厳格に管理するとともに、クックパッドグループの役職員を対象として社内教育を徹底する等、同法及び関連法令並びにクックパッドに適用される関連ガイドラインの遵守に努め、個人情報の保護に積極的に取り組んでいます。
 しかしながら、クックパッドグループが保有する個人情報等につき漏洩、改ざん、不正使用等が生じる可能性が完全に排除されているとは言えません。したがって、これらの事態が起こった場合には、適切な対応を行うための相当なコストの負担、損害賠償による損失、社会的信用やブランドイメージの低下によって、クックパッドグループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

(5) 情報漏えいについて

クックパッドグループは、業務に関連して多数の機密情報を保有しています。情報セキュリティ教育や、アクセス制御等の情報セキュリティ管理体制の整備を通じ、人的・物理的・技術的対策を講じていますが、これらの対策にかかわらず、機密情報の漏えいが生じた場合には、適切な対応を行うための相当なコストの負担、損害賠償による損失、社会的信用やブランドイメージの低下によって、クックパッドグループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

(6) 人材の確保及び育成について

クックパッドグループは、事業拡大に伴い、継続した人材の確保が必要であると考えています。特に利用者向けサービスの構築及び運用面においてはAIをはじめとする新技術に対するスキルや高度な技術スキルを有する人材が要求されることから、サービス構築のために必要な人材を適切に確保するとともに、育成を行っていく必要があります。また将来を担う人材として、毎年継続的に新卒者を採用する方針です。
 しかしながら、クックパッドグループが求める優秀な人材の確保や育成が計画どおり進まなかった場合、及び既存の人材が社外流出した場合には、競争力の低下や事業拡大の制約要因が生じる可能性があり、クックパッドグループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

(7) M&Aについて

クックパッドグループがM&Aを実施した場合、被買収企業との融合又は提携先との関係構築・強化が予定どおり進捗しない場合、統合又は提携により当初想定した事業のシナジー効果等が得られない場合等、投資に要した資金、時間その他の負担に見合った利益を回収できない可能性があり、クックパッドグループの事業展開、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。また、クックパッドグループでは、国際会計基準に基づいて当該事象に伴い発生した相当額ののれんを連結財政状態計算書に計上します。当該のれんについては、将来の収益力を適正に反映していますが、事業の展開等が計画どおりに進まない場合、国際会計基準に基づいたのれんの減損処理を行う必要が生じ、クックパッドグループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

(8) クックパッドと大株主との関係について

クックパッドの創業者である佐野陽光(以下「佐野氏」といいます。)は、クックパッドの取締役兼執行役であり、かつ、クックパッドの議決権の49.84%を保有している大株主でもあります。したがって、佐野氏は、株主総会や取締役会等を通じ、役員の選解任を含むクックパッドの意思決定に重要な影響を及ぼしうる立場にあります。今後佐野氏のクックパッドの経営に関する考え方に変更が生じた場合等には、クックパッドグループの事業戦略に重要な影響を与える可能性があります。

 

(9) 自然災害について

クックパッドグループの主たる拠点は神奈川県内にあり、当地域内において、地震、津波等の大規模災害が発生したことにより被害を受けた場合、事業を円滑に運営できなくなる可能性があり、クックパッドグループ事業及び業績に重要な影響を与える可能性があります。

 




※金融庁に提出された有価証券報告書のデータを使用しています。

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