柿安本店グループは、柿安本店(株式会社柿安本店)及び子会社1社により構成されており、主に、精肉、惣菜、和菓子、
牛肉しぐれ煮の製造販売及びレストランの運営を行っております。
なお、柿安本店及び子会社(以下、柿安本店グループという。)の事業内容及び柿安本店と関係会社の当該事業に係る位置付けは次のとおりであります。
次の5部門は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメント情報の区分と同一であります。
<精肉事業>
[柿安本店]
松阪牛及び自社ブランド「三重 柿安牛」を核に全国のブランド牛肉、豚肉や鶏肉から肉加工品・惣菜類に至る
幅広い品揃えの専門店として展開を行っております。安全でおいしい牛肉の安定供給のために、厳選された
契約牧場から仕入れ、枝肉加工の社内一貫体制を持ち、徹底した衛生管理・温度管理のもと店舗販売の他、
産地直送ギフトなどを扱っております。
また、近年では惣菜事業や和菓子事業と共同で「複合型店舗」を展開する等、新たな試みへの挑戦も行っております。
<惣菜事業>
[柿安本店]
百貨店を中心とした洋惣菜「柿安ダイニング」や中華惣菜「柿安上海DELI」をはじめ、看板商品の
黒毛和牛牛めし専門店「柿安 牛めし」や路面店など多様な惣菜業態を展開しております。
主力であるダイニング部門では、お肉や旬の味覚、高品質野菜などの厳選した食材を使用した創作惣菜を、
職人が出来立てのおいしさにこだわり調理しております。色彩豊かな見た目による華やかさを演出するとともに、
安全・安心な商品を提供しております。
<和菓子事業>
[柿安本店]
ショッピングセンター・駅ビル等の「口福堂」において、おはぎ・どら焼・わらび餅・大福及び団子などの
定番商品に加え、「桜餅」「柏餅」「いちご大福」等の季節・歳時商品を取り揃えた和菓子の製造販売を
行っております。
また、和菓子の他にも、惣菜事業のお弁当やお惣菜も提供している「柿次郎」を高速道路のサービスエリアを
中心に展開しております。
<レストラン事業>
[株式会社KHフードサービス]
松阪牛のすき焼、しゃぶしゃぶなどの肉料理と懐石料理等の日本料理を主力に趣のある空間で、
最高の接客サービスを提供している「柿安」の料亭部門、本格的なお肉専門のレストラン「柿安 Meat Meet」等のグリル部門、こだわりの肉料理をお値打ちに提供している「柿安 Meat Express」等のフードコート部門、
中華料理を提供しているビュッフェ部門を展開しております。
<食品事業>
[柿安本店]
「料亭しぐれ煮」を看板商品として、「柿安しぐれ煮丼」「炊き込みご飯の素」といった利便性の高い
レトルト食品や「瓶詰めシリーズ」の他、高付加価値商品である「KAKIYASU PREMIUM」シリーズを百貨店、
量販店及び高級スーパーマーケット向けに展開しております。「しぐれ煮」は三重県桑名市に伝わる製法で
素材の味を生かし、佃煮とは異なり柔らかく炊き上げたものであります。柿安本店のしぐれ煮類は、自家需要から
贈答用まで幅広くご利用いただいております。
事業の系統図は次のとおりであります。
柿安本店グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において柿安本店グループが判断したものであります。
①柿安本店グループの現状の認識について
柿安本店グループを取り巻く事業環境は、新型コロナウイルス感染症の分類が5類に移行したことを受け、個人消費及びインバウンド需要等、経済活動は正常化の方向に進んでおります。しかしながらウクライナ・中東情勢の
長期化による原材料・エネルギー価格の高騰は未だ収まっておらず、依然として不透明な状況は続くと
思われます。この厳しい経営環境の中でも、家庭内食、中食、外食を擁する総合食品企業として、変化する
消費者のニーズに柔軟に対応するとともに、成長し続ける会社を目指してまいります。
②経営の基本方針
柿安本店グループは、『おいしいものをお値打ちに提供する』の経営理念に基づき、徹底しておいしさの追求を
行うとともに、潜在ニーズの掘り起こしを新業態及び新商品の開発により行い、事業の新陳代謝を図って
まいりました。
おいしさの追求は柿安の原点であり、これを企業メッセージ『おいしさ、育む。』と表現し、
「素材へのこだわり」「職人の技と発想」「おもてなしの心」により、おいしさの向上に努めてまいります。
③経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
柿安本店グループは「豊かな食文化の創造」を通して地域の食文化の醸成に貢献し、お客様から支持される企業で
あり続けるために、持続的に事業を成長させ、強固な経営基盤の獲得と確かな収益性の向上を測る指標である
売上高営業利益率を収益性分析の重要な指標と位置付けており、2024年4月期につきましては、売上高営業利益率は5.9%となりました。
今後も既存店の改善、新規出店、不採算店の整理及び間接部門等の効率改善を図り、その維持向上に努めて
まいります。
④優先的に対処すべき課題と対処方針
食関連業界におきましては、少子高齢化による市場の縮小、労働力不足に伴う採用関連コストの増加、
ウクライナ情勢の長期化、原材料・エネルギー価格の上昇に伴う物価・物流コストの上昇、更には実質賃金の
減少による個人消費の低下等により、今後も厳しい経営環境が予想されます。
柿安本店グループにおきましては、これまで以上に専門性を深堀することで商品・接客サービスの差別化を図ってまいります。更には新業態開発や販路拡大、M&A及び海外進出等の事業拡大への挑戦もしてまいります。
これからも皆様とともに、「柿安」ブランドとしての誇りと自信を持って提供できる商品・サービスを
創造し続け、社会の課題や要請、ご要望にお応えすべく、「豊かな食文化の創造」を通して社会に貢献して
まいります。
有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が提出会社の財政状態、
経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは以下の
とおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において柿安本店グループが判断したものであります。
(1)原材料の価格変動について
食品に関する衛生問題等による鶏肉及び牛肉の輸入停止、台風等の自然災害発生、世界情勢による物流費の
高騰の影響などにより、畜産物、農作物の市場価格が大幅に変動いたします。これらを原材料としている各部門において原材料の調達価格や生産原価が影響を受けるなど、原材料の価格変動は、柿安本店グループの経営成績に
影響を及ぼす可能性があります。
(2)自然災害等について
地震や台風等の自然災害、火災や停電、各種感染症の拡大等によって、柿安本店グループの生産、物流、販売及び情報管理関連施設等の拠点に甚大な被害を受ける可能性があります。柿安本店グループは、定期的な設備点検、
従業員の衛生管理等可能な範囲で予防措置を行っております。万一、当該事象が発生した場合には、適切な対応に努めますが、これらの災害等による影響を完全に防止または軽減できる保証はありません。特に国内生産拠点は三重県桑名市に集中しており、大規模な地震や台風等の自然災害が発生した場合には、生産活動の停止や
製品供給の遅延等により、柿安本店グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
(3)法的規制について
柿安本店グループは、「食品衛生法」に基づいた店舗及び工場の整備、器具の管理、添加物の取り扱い、その他の製造工程及び販売等の管理運営を行っております。
柿安本店グループは、食品衛生法を遵守し、製造設備の衛生管理には万全の注意を払っておりますが、
食品衛生問題は食品を取り扱う企業にとって不可避の課題であり、今後についても製造及び加工設備を
中心とした食品衛生管理体制の強化を図っていく方針であります。
しかしながら、今後の社会環境の中でこれらに関する問題が発生した場合には、柿安本店グループもその影響を
受ける恐れがあり、柿安本店グループの社会的信用度や経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
(4)新規出店計画について
柿安本店グループは、商圏人口、賃料、競合店の状況等を調査し、投資採算性を総合的に勘案して新規店舗の出店を行っております。景気動向や消費者の嗜好の変化等による店舗の不採算化、それに伴う退店や業態変更、
または出店立地の確保に支障が発生した場合には、柿安本店グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
(5)人財の確保及び育成について
柿安本店グループは、積極的な店舗展開を行う方針であり、そのためには人財を確保していく必要があります。
特に店舗運営における経験を持った人財を確保し、育成していくことは重要な課題であります。柿安本店グループにおきましては、求人・採用のレベルアップ、採用後の従業員に対するフォローの充実、OJTによる教育及び
研修制度の充実等による人財育成に取り組んでおりますが、柿安本店グループにおける人財の確保及び育成が
出店スピードに追いつかない場合、柿安本店グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
(6)個人情報の管理について
柿安本店グループは、顧客からのアンケート情報等を収集し、顧客満足度の把握及びサービスの向上に努めて
おります。個人情報の管理に関しては万全を期しておりますが、何らかの理由で個人情報が漏洩した場合には、損害賠償の発生や社会的信用の低下等により、柿安本店グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
(7)固定資産の減損について
柿安本店グループは、店舗にかかる固定資産をはじめとする資産を保有しており、店舗等において収益性が
低下し、回復が見込まれない場合には、減損損失を計上することにより、柿安本店グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
(8)食品の安全性と風評被害に関するリスクについて
食の安全性がますます求められる中、柿安本店グループでは、品質管理室を設置し、衛生管理体制の強化に
取り組んでおりますが、万が一、BSE(牛海綿状脳症)、CSF(豚熱)や鳥インフルエンザ等の家畜感染症など
社会的な問題が発生した場合には輸入規制等の公的な規制による安定調達への影響に加え、「食の安全性」に
対する不安や不信感が高まり、買い控え等により収益に影響を及ぼす可能性があります。また、異物混入や
食中毒、産地等の偽装による食品の安全・衛生に関する問題等が発生した場合には、回収費用や訴訟などにより収益に影響を及ぼす可能性があるほか、商品の安全性を確保するためのフードディフェンス強化等に多大な費用がかかる可能性があり、柿安本店グループの経営成績及び財政状態に大きな影響を及ぼす可能性があります。
※金融庁に提出された有価証券報告書のデータを使用しています。
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