スタジオアリスグループ(スタジオアリス及びスタジオアリスの関係会社)は、スタジオアリス(株式会社スタジオアリス)、子会社5社、その他の関係会社2社により構成されており、写真事業及び衣装製造卸売事業を主たる事業としております。
スタジオアリスグループの事業内容及びスタジオアリスと関係会社の当該事業に係る位置付けは次のとおりであります。
なお、以下の事業区分は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。
以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。
文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在においてスタジオアリスグループが判断したものであります。
(1) 会社の経営の基本方針
①経営理念
スタジオアリスは、『社員のヒューマンな生涯設計の達成とその基盤である企業の安定と発展を図り、視聴覚文化関連事業を通じて「暮らしの豊かさ」に貢献する』という経営理念に基づき、全国にこども写真館チェーン店を展開しております。
会社は、お客様、取引先、株主、社員、地域社会など利害関係者みんなのものです。「会社は何のためにある?」と問われたとき行きつく答えは「地域社会への貢献」「人類への貢献」しかないはずです。企業は社会での存在理由を示し、働いている社員に誇りを与えられなければ長期間に繁栄することはありえません。社員一人一人が自分と会社に誇りを持ち、社会から拍手を受ける会社になるよう、変わらぬ創業理念の継承を続けます。
②経営の基本方針
経営の基本方針は「サッカー型経営の確立」であります。
(注)サッカーというスポーツは、試合中に監督が選手に指示を出していません。監督が戦略を決めた後は、選手自ら判断し、試合を進めていきます。
スタジオアリスの「サッカー型経営」とは、すべてのことは店で始まり店で終わるという現場主義の考え方に基づき、社員一人一人が経営方針に従い、主体的な状況判断により業務を遂行し、目標の達成に向かうというスタジオアリスの経営スタイルに付した呼称であります。
(2) 目標とする経営指標
スタジオアリスグループは、重視すべき経営指標を連結総資本経常利益率とし、その目標を20%以上として資本効率の向上に取り組んでまいります。
(3) 中長期的な会社の経営戦略
①写真事業の選択と集中
写真事業において、マタニティ・赤ちゃん撮影、七五三撮影の推進、及び、お買上単価の向上によって売上高を確保しつつ、お客様へのクオリティを保ちながら仕組みの効率化を図って安定的に利益が確保できる収益構造にしていくとともに、成長基盤である成人振袖レンタル事業及び、今後の成長基盤となるスクールフォト事業へ経営資源を投入し、成長を加速させ、持続的成長を図ってまいります。
②衣装製造卸売事業の選択と集中
写真事業向け和装衣装製造において,品質の維持・向上、並びにコストダウンを図るため、中国現地法人の工場から京都府京丹後市に移管した工場において更なる生産性の向上に努めるとともに、成人振袖レンタル事業に経営資源を投入し、収益向上を図ってまいります。
③スタジオアリスグループの選択と集中
スタジオアリスグループの主要な事業は①写真事業②衣装製造卸売事業になります。スタジオアリスグループの事業を取り巻く環境は、少子化の更なる進行や競合店の増加による競争激化等により成長が鈍化しつつあります。このような市場環境の中、2020年よりサービスを開始した成人式用振袖レンタルと前撮りがセットとなった「ふりホ」に継続的な成長性や収益性が見込まれるため今後も積極的に経営資源を投入してまいります。
(4) 経営環境
スタジオアリスグループの経営環境は、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績」をご参照ください。
(5) 会社の対処すべき課題
①写真事業の対処すべき課題
写真事業において最も重要な課題は、スタジオアリスを取り巻く事業環境の変化に適応し克服するため、事業展開の方向性を定め、競合他社との優位性を確立し、より多くのお客様から圧倒的な支持を得ることであります。
これら課題に対処するため、「現状打破! 新たなアリスの価値創造!」を次期の経営方針に掲げ、写真館事業において、成人式撮影・振袖レンタルサービス(『ふりホ』)のご成約件数の増加につながる展示会の開催やマタニティ・赤ちゃん撮影の件数増加、並びに、技術力や接客力の向上はもとより、お客様の期待を超える新たな絵柄・衣装・商品の開発等によって売上高、粗利益高の向上に取り組んでまいります。また、「働き方改革」を進め、人事生産性の維持向上による従業員のモチベーションが高まる待遇改善とあるべき分配率と費用の適正化と効率化を図り、最適店舗配置のための店舗統廃合の推進と合わせて収益の向上に取り組んでまいります。
②衣装製造卸売事業の対処すべき課題
主力であるスタジオアリス写真事業向けのこども用衣装や成人式用振袖の更なる生産・調達コストの低減に注力していくとともに、スタジオアリスグループ以外の販売先の増加に注力してまいります。
③スタジオアリスグループ全体の対処すべき課題
「金融商品取引法」に制定された「財務報告の信頼性確保」のため、スタジオアリスグループ全体で同法が要請する内部統制体制の運用、改善に取り組んでまいります。
(6) その他、会社の経営上重要な事項
該当事項はありません。
スタジオアリスグループの事業に関連するリスク要因で、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある主な事項を、以下に記載しております。
また、スタジオアリスグループとして必ずしも事業上のリスクとは考えていない事項についても、投資判断あるいはスタジオアリスグループの事業活動を理解する上で重要と考えられる事項については、投資者に対する積極的な情報開示の観点から記載しております。
なお、スタジオアリスグループは、これらのリスク発生の可能性を認識した上で、その発生の事前回避や管理の徹底を図るとともに、発生時の適切な対応に努めてまいります。
文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在においてスタジオアリスグループが判断したものであります。
(1)写真事業
① 店内事故について
スタジオアリスは、お客様の最も大切な何物にも代え難いお子様の写真撮影をしています。そのお子様に店内で事故や怪我など万一のことがあった場合、スタジオアリスの事業運営に大きな影響を与えることとなります。このリスクを回避するため、安全管理に関するマニュアルを全店舗に常備し、毎日の朝礼で読み合わせ確認をするなどし、お子様の店内事故の防止に努めております。
② 売上高の季節変動について
七五三の記念撮影が10月~11月に集中し、年間売上高の約4分の1を占めるため、この時期に撮影等が困難になる状況が発生した場合、スタジオアリスの経営成績に大きな影響を与えることとなります。このリスクを少しでも緩和するため、これまでのお宮参り・百日撮影の推進に加え、営業の平準化を目的に「Happy Birthday 七五三」(お誕生日に撮る七五三)や、5月から早撮り七五三撮影を推進しており、その効果は確実に現れております。引き続きさらに力を入れて推進し、このリスク回避を行ってまいります。
③ 七五三の慣習等について
七五三の慣習は、もともとは宮中や公家、武家の風習であり、明治に入って現在のような七五三として定着しました。関東を中心に全国的に行われておりますが、その実施状況には地域差があります。少子化傾向の中でこどもに対する親の思いが大きく極端に変化することは想定しにくいですが、社会の価値観やこどもに対する考え方の変化により、今後この慣習が希薄化する可能性も否定できません。その場合は、スタジオアリスの経営成績に大きな影響を与えることとなります。このリスクを緩和するため、成人式撮影件数の増加を図るべく、前撮り撮影に加え振袖レンタルができるサービス『ふりホ』の展開や、お宮参り、百日記念をはじめとした赤ちゃん撮影の推進に取り組んでおります。
④ ショッピングセンター等の出店について
スタジオアリスの出店は、ショッピングセンター内、フリースタンディング、トイザらス(ベビーザらス含む)内と大別され、その店舗数の構成比は、それぞれ66%、31%、3%であります。店舗間の競合は激しく、立地条件も大きく変化しており、ディベロッパーの経営困難やショッピングセンター自体の営業継続が困難となる事態も予想され、その場合には営業拠点を失うこととなり、経営成績に多少の影響がでるものと予想されます。
⑤ ウォルト・ディズニー・ジャパン㈱との契約について
スタジオアリスは、写真事業において、他社との差別化を図るため、写真撮影にすべてのディズニーキャラクターが使用できるよう、ウォルト・ディズニー・ジャパン㈱と下記のとおり包括契約を締結しております。
万一、何らかの事由により、契約が更新されず、ディズニーキャラクターの使用ができなくなった場合、ディズニーキャラクターの使用にかかる売上高が減少し、スタジオアリスグループの経営成績に影響を与える可能性があります。
・契約の内容
ディズニーキャラクター(ミッキーマウス、くまのプーさん、白雪姫、シンデレラ、ラプンツェル、「アナと雪の女王」のアナとエルサ、「美女と野獣」のベル、ピーターパンなどすべてのディズニーキャラクター)の使用に関するウォルト・ディズニー・ジャパン㈱との包括契約。
⑥ 個人情報の管理について
スタジオアリスは、スタジオ運営の過程において、顧客の個人情報を入手しております。この個人情報に対してのセキュリティ管理体制について、整備・強化に努めるとともに継続的に改善を図っております。しかしながら、不測の事態により、スタジオアリスが保有する顧客情報が社外へ漏洩した場合等には、顧客への信用低下やトラブル解決のための費用負担等によりスタジオアリスグループの経営成績に影響を与える可能性があります。
⑦ 感染症の流行について
スタジオアリスグループでは、お客様と従業員の安全を第一に新型インフルエンザや新型コロナウイルス等の感染症流行時における感染予防対策を講じておりますが、感染症の影響がスタジオアリスグループの想定を上回る事態に拡大した場合は、ご来店者数の減少等により、スタジオアリスグループの経営成績に重要な影響を与える可能性があります。
⑧ 出生率の低下について
わが国における新生児の出生率は長期的に低下傾向にあり、今後さらに新生児の出生率が低下した場合は、スタジオアリスの業績に影響を及ぼす可能性があります。
(2)衣装製造卸売事業
株式会社京都豊匠の100%出資中国現地法人である上海豊匠服飾有限公司は、スタジオアリス向けのこども衣装の生産を行っております。当該法人は中国に立地するため、急激な為替変動、政治・経済情勢、法制度等に著しい変動があった場合、その生産活動に支障が生じたり、生産価格が大幅に変動したりすることで、スタジオアリスグループの経営成績に影響を与える可能性があります。
(3)一般的事業
スタジオアリスグループの経営並びに事業運営上、①個人情報漏洩リスク、②製造物責任リスク、③係争・訴訟リスク、④経済環境・消費動向の変化のリスク、⑤災害リスク及び⑥感染症のリスクを認識しております。
※金融庁に提出された有価証券報告書のデータを使用しています。
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