ファンデリー(3137)の事業内容、事業の状況や経営戦略、事業等のリスクについて

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事業の状況や経営戦略など
事業などのリスク


ファンデリー(3137)の株価チャート ファンデリー(3137)の業績 沿革 役員の経歴や変遷

3【事業の内容】 ファンデリーは、MFD事業(健康食宅配事業)、CID事業(旬や国産の食材にこだわった冷凍食宅配事業)及びマーケティング事業(カタログ誌面の広告枠販売、サンプリング等の業務受託、健康食レシピ情報サイトの運営)を展開しております。これらのうち、MFD事業及びマーケティング事業は相互に関連しており、独自のビジネスモデルを構築しております。MFD事業で構築した紹介ネットワークを活用し、マーケティング事業においてサンプリング業務を行うなど、収益源を多様化させております。  ファンデリーは、下記のビジョン及び経営理念を企業理念として掲げております。〈ビジョン〉 一人でも多くのお客様に健康で楽しい食生活を提案し、豊かな未来社会に貢献します〈経営理念〉 お客様の健康を心から願う企業であり続けます  ファンデリーは、単に食事を宅配するだけではなく、生活習慣病患者等のターゲット層に対する食事の宅配を入口としたソリューションサービスという特徴を強化することによって、将来的にはヘルスケア総合企業となることを目指しております。 少子高齢化社会、外食機会の増大による生活習慣病患者の急増などから、医療費は増加しております。現状の医療費の自己負担レベルでは社会保険システムの維持は困難であります。 そこで、ファンデリーでは、こうした社会状況を変革したいという理念のもと、健康増進の推進を図るためには、第一に「食事コントロール」、それでも困難な時に「医療」を行うのが望ましいという考え方を『一食二医』というファンデリーの造語により提唱しております。『一食二医』社会を実現することでお客様の健康に貢献し、活力ある社会を実現すべく事業に取り組んでおります。 ファンデリーの事業におけるファンデリーの位置付け及びセグメントとの関連は次のとおりであります。なお、以下に示す区分は、セグメントと同一の区分であります。 (1) MFD事業 MFDとは、Medical Food Deliveryの略であり、ファンデリーの健康食宅配事業部門の社内呼称であります。 ファンデリーが提供する健康食『ミールタイム』を召し上がっていただく方へのファンデリー栄養士による無料カウンセリングや、定期購入いただくお客様に担当の栄養士がついて定期的にお客様の疾病、制限数値、お好みに合わせてバランス良くメニューを選ぶサービス等、単に食事を宅配するだけではなく、カウンセリングサービスに注力している点で、他の食事宅配事業者との差別化を実現しております。 ファンデリーの栄養士が商品企画から販売まで手がける健康食は、冷凍の弁当の形態をとっており、「ヘルシー食」、「ヘルシー食多め」、「低たんぱく食」、「パワーアップ食」、「やわらか食」の分類がございます。まず、それぞれの役割と商品特性について以下のとおりご説明いたします。① ヘルシー食 エネルギーや塩分を調整したお食事で、全ての商品で塩分を2.0g未満に、エネルギーをおかずのみの商品で300kcal未満、ごはん付きで500kcal未満に調整してあります。糖尿病・脂質異常症・高血圧・痛風・メタボリックの方におすすめしております。② ヘルシー食多め 「ヘルシー食」と同様、エネルギーや塩分を調整したお食事で、全ての商品で塩分を2.0g未満に調整してあります。ヘルシー食では分量が少ないという方に向けて、内容量をおかずのみの商品で300g以上、ごはん付きで400g以上に調整してあります。エネルギーは、おかずのみの商品で350kcal程度、ごはん付きで600kcal程度に調整してあります。糖尿病・脂質異常症・高血圧・痛風・メタボリックの方で、食事の制限数値が比較的緩やかな方におすすめしております。③ 低たんぱく食 たんぱく質・カリウム・リン・塩分を抑えたお食事で、全ての商品でたんぱく質を10.0g未満に、塩分を2.0g未満に調整してあります。たんぱく質・カリウム・リン・塩分の摂取を控える必要のある腎臓病・糖尿病性腎症の方におすすめしております。④ パワーアップ食 たんぱく質及び特定栄養素(葉酸・食物繊維・カルシウム・鉄・マグネシウム)を補給することのできるお食事で、全ての商品でたんぱく質を22.7g以上に調整してあります。また、特定栄養素のうち、いずれか一つの栄養素について1日に必要な摂取量の約半分を摂取できるよう、葉酸補給タイプは葉酸を120µg以上、食物繊維補給タイプは食物繊維を10.0g以上、カルシウム補給タイプはカルシウムを350mg以上、鉄補給タイプは鉄を5.3mg以上、マグネシウム補給タイプはマグネシウムを160mg以上に調整してあります。たんぱく質や特定栄養素の摂取量が不足しがちな方におすすめしております。⑤ やわらか食 エネルギーや塩分コントロールだけでなく、咀嚼・嚥下が困難な方におすすめしております。「ヘルシー食」と同様、全ての商品で塩分を2.0g未満に、エネルギーをおかずのみの商品で290kcal以上350kcal未満に、ごはん付で500kcal未満に調整してあります。  ファンデリーでは、「ヘルシー食」、「低たんぱく食」それぞれで豊富なメニューを用意しており、その種類は200種類以上にのぼります。その中から顧客個人の疾病、制限数値、嗜好に合わせて選択できるよう、「選ぶ楽しみ」のある健康食を提供することに努めております。 また、年4回のカタログ発行の都度、旬の食材を使用した商品を提供することで、顧客を飽きさせることなく、「食の楽しみ」を提供することに努めております。  主に医療機関において配布いただいている健康食通販カタログ『ミールタイム』は、3月(春号)・6月(夏号)・9月(秋号)・12月(冬号)の年4回発行しており、毎号80万部で年間320万部を発行しております。 また、調剤薬局において配布いただいている健康食通販カタログ『ミールタイム ファーマ』は、3月(春夏号)・9月(秋冬号)の年2回発行しており、毎号25万部で年間50万部を発行しております。  健康食通販カタログ『ミールタイム』及び『ミールタイム ファーマ』は、全国18,482箇所(2026年3月末現在)の紹介ネットワーク(医療機関(病院、一般診療所)12,886箇所、調剤薬局3,972箇所、保健所・介護施設等1,624箇所)において無料で配布いただいております。これらの紹介ネットワークにおいて、生活習慣病患者が診察・栄養指導等を受ける際に、医師・管理栄養士等から直接『ミールタイム』及び『ミールタイム ファーマ』を配布いただき、ご自宅にて健康食をご注文いただいております。  ファンデリーは、この紹介ネットワークを構築している点で、他の食事宅配事業者との差別化を実現しております。また、本ネットワークを活用することでマーケティング事業の展開につなげており、収益源を多様化させております。  ファンデリーでは、カタログ発行に加えてオンラインショップを開設しており、これらの媒体を通じて、電話・FAX・WEB・郵送・定期にて健康食を販売しております。また、ファンデリーの管理栄養士・栄養士が担当としてつき、お客様の疾病、制限数値、嗜好に合わせて食事を選び、定期的に商品をお届けするサービス「栄養士おまかせ定期便」を展開しており、継続することが大切な食事療法において、血液検査数値の改善へ向けたお客様のサポートに努めております。 受注時の顧客への血液検査数値や制限数値のヒアリング及びアンケートの実施により情報を収集し、それらの情報を社内に蓄積することで、ファンデリーの商品開発に活用しております。また、一部の商品については、ファンデリーの紹介ネットワークを活用して、医療機関で活躍されている管理栄養士に考案いただいたレシピを商品化しており、食事療法をとられている生活習慣病患者が安心してお召し上がりいただけるメニューを提供しております。  このような取り組みにより、健康食宅配サービス『ミールタイム』における受注件数は、2026年3月期に282千件となっております。  この他、医療機関との関係構築を目的として支社を開設しております。支社では、医療機関で働く管理栄養士を直接訪問することで、紹介ネットワークである医療機関との良好な関係の構築に努め、より多くの方々にカタログを配布いただけるよう働きかけを行っております。その中でも特に積極的にカタログを配布いただいている医療機関の管理栄養士については、ファンデリーウェブサイトにて医療機関栄養士のリコメンドとして紹介しております。 (2) CID事業 CIDとは、Cooking Immediately Deliveryの略であり、旬や国産の食材にこだわった冷凍食宅配事業部門の社内呼称であります。 旬の国産食材を仕入れてすぐにメニューを開発し、自社工場で製造し、ファンデリーECサイト及び小売店にて顧客に販売することをコンセプトにしていることから、『旬をすぐに』と名付けた冷凍食宅配サービスを展開しております。これまでファンデリーがMFD事業において対象としてきた顧客とは異なり、若年層で健康な方、仕事や家事で多忙にしており家で料理をする時間のない方などを顧客ターゲットとして、電子レンジで温めるだけで召し上がることのできる冷凍食を販売しております。 ファンデリー独自の食材調達ネットワーク、食材の細胞膜や組織を壊さないように食材ごとに異なる最適な加熱温度での処理、冷凍工学に基づいた冷凍技術、健康被害の恐れのある特定の食品添加物の不使用、AIが顧客の嗜好を学習して最適なメニューを提案する定期購入サービス「AI旬すぐ」の提供などの点で、他の冷凍食や食事宅配事業者との差別化を実現しております。 ファンデリーが製品の企画から原材料調達、製造、販売までを一貫して手がける、旬や国産の食材にこだわった冷凍食『旬をすぐに』には、「旬すぐ」、「旬すぐBOX」、「旬すぐご飯」の分類がございます。それぞれの特徴について以下のとおりご説明いたします。① 旬すぐ 旬の国産食材を使用した、おかず、麺類、丼物、スイーツなどの一品料理で、製品一食につき税込447円(より厳選された食材を使用して作られたPREMIUMシリーズは税込547円、SUPER PREMIUMシリーズは税込647円)で販売しております。② 旬すぐBOX 旬の国産食材を40種類以上使用した、一つのプレートに複数(6種、7種、9種)の一品料理のおかずを詰め合わせたもので、製品一食につき税込999円(より厳選された食材を使用して作られたPREMIUMシリーズについては税込1,099円)で販売しております。③ 旬すぐご飯 一般財団法人日本穀物検定協会が公表している「米の食味ランキング」において特Aランクを獲得している国産米のみを使用したご飯で、製品一食につき税込248円で販売しております。  このように、従来とは異なる顧客層に対するサービスを提供し、自社工場で製造した独自の製品を販売することで、収益源を多様化させております。なお、上記価格は、全て本書提出日現在のものであります。 (3) マーケティング事業 マーケティング事業は、ファンデリーのコア事業であるMFD事業の強みを活かしたビジネスであります。主なサービスは以下のとおりであります。① カタログ誌面の広告枠販売 主として健康志向の商品を製造・販売している食品メーカー等に対して、健康食通販カタログ『ミールタイム』及び『ミールタイム ファーマ』の誌面広告枠を販売しております。健康食通販カタログ『ミールタイム』及び『ミールタイム ファーマ』を手に取る方の多くは、病院や一般診療所等の通院患者であります。これらの方々は、食品メーカー等の製造・販売する健康志向商品の想定する顧客層と合致するものであり、食品メーカー等にとっては顧客に直接訴求できる有用な媒体となり得るものであります。広告枠を販売することで食品メーカー等のマーケティング支援をしております。② サンプリング等の業務受託 健康食通販カタログ『ミールタイム』を無料で設置・配布いただいている全国の医療機関を中心とした紹介ネットワークを活用し、健康志向の商品を製造・販売している食品メーカー等の市販商品のサンプリング(サンプル配布)業務などを受託しております。ファンデリーが長年にわたり関係を構築してきた紹介ネットワークを通じてサンプリングを実施しているため、健康改善を目指している患者様に食品メーカー等の商品サンプルを直接配布することが可能であります。食品メーカー等の委託企業としては、健康志向の商品を必要としている患者様に直接配布できるため、効果的なマーケティング活動が可能となります。 サンプリングの実施と同時に、紹介ネットワークの管理栄養士やサンプルを受け取った個人の患者様から、サンプリングにて配布した商品に関するアンケートを回収しております。ファンデリーでは回収したアンケート結果を委託企業へフィードバックしているため、委託企業にとっては、自社商品についての意見を入手することができます。このように、効果的なマーケティング・リサーチや販促活動を可能にすることで、食品メーカー等のマーケティング活動を支援しております。 また、ファンデリー栄養士の監修により、食品メーカー等の委託企業が製造・販売している健康志向の商品についての販促ツールを作成し、紹介ネットワークを通じて患者様に配布しております。その商品を必要としている方へ直接情報提供することで、食品メーカー等のマーケティング活動を支援しております。③ 食や健康に関するメディアの運営 管理栄養士・栄養士向けコミュニティサイト『Foodish』、管理栄養士考案のレシピサイト『はちまるレシピ』といったメディアを運営しております。『Foodish』は無料でご利用いただける栄養価計算ツール等により管理栄養士・栄養士の方の日頃の業務をサポートする他、ブログや交流会等のコンテンツを通じ、ユーザー同士のコミュニケーションの場を提供しております。『はちまるレシピ』は健康志向の商品を製造・販売している食品メーカー等の市販商品を使用して、エネルギーや塩分等に配慮した健康食レシピを作成・紹介しております。 このように、健康に関する情報や健康志向の商品を必要とされている方などに向けて、健康志向商品の利用を直接訴求したいと考えている食品メーカー等のマーケティング活動を支援しております。 事業の系統図は、次のとおりであります。

有価証券報告書(2026年3月決算)の情報です。

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 ファンデリーは、ヘルスケア総合企業を目指して、お客様に満足度の高い商品及びサービスを提供することにより、中長期的には更なる収益力の向上を図る観点から、次の事項を重点施策として取り組む必要があると判断しております。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在においてファンデリーが判断したものであります。 (1) 経営方針 少子高齢化社会、ライフスタイルの変化による生活習慣病患者の急増などから、医療費の増加は続いており、現在の社会保険システムの維持は危機的な状況にあります。 そのような社会的背景の中で、ファンデリーはこうした社会状況を変革したいという理念のもと、健康増進の推進を図るためには、第一に「食事コントロール」、それでも困難な時に「医療」を行うのが望ましいという考え方を『一食二医』というファンデリーの造語により提唱し、今後も『一食二医』社会を実現すべく事業に取り組んでまいります。 従前の中期経営計画で掲げていたファンデリーの各事業における戦略方針(事業構造の転換、大型契約の獲得推進、自社の強みを活かした新事業の創出)に基づいて事業活動を行った結果、当初計画と実績の乖離が大きくなったため、ファンデリーの今後の収益拡大に向けた新たな戦略方針を立案し、中期経営計画を策定するための検討を進めております。新たな中期経営計画が策定でき次第、公表する予定であります。 ファンデリーは、MFD事業において展開する健康食宅配サービス『ミールタイム』が生活習慣病で食事療法を必要とする方を主要顧客とする一方で、CID事業において展開する旬の国産食材を使用して自社製造している冷凍食宅配サービス『旬をすぐに』は若年層の働き盛り世代を中心に、食材の良さやタイムパフォーマンスを重視する方を主要顧客として想定しております。今後は、MFD事業及びCID事業の双方が、ファンデリーの成長戦略の中心となってまいります。 また、マーケティング事業においては、食品メーカー等への提案及びコミュニケーションに関して、WEB会議システムを積極的に活用することで、顧客との接点の拡大・関係強化を図ってまいります。 (2) 経営環境 ファンデリーが属する食事宅配市場は、共働き世帯の増加やライフスタイルの多様化、女性の社会進出、食料品の購入や飲食に不便を感じる高齢者を中心とする買物弱者の増加といった社会的背景や、生活様式の変化に伴って、宅配や冷凍食品への需要が増加しているため堅調に推移しております。 ファンデリーが主な顧客としている生活習慣病患者は年々増加傾向にあり、また、少子高齢化が進むことにより65歳以上の高齢者のみの世帯が増加するなど市場の成長が見込める経営環境となっております。そのため、食事宅配市場を今後の更なる成長が見込める有望市場と捉えて、新規参入する企業が増加しており、引き続き競争の激化が進んでおります。また、食品業界におきましては、食の安心・安全に対する消費者の関心が一層高まる中、企業の管理体制の徹底が求められております。 このような環境の中、ファンデリーでは「一人でも多くのお客様に健康で楽しい食生活を提案し、豊かな未来社会に貢献します」という企業理念を念頭に、ファンデリーの強みである管理栄養士・栄養士によるきめ細かい栄養相談を活かして、お客様にとって価値の高い商品及びサービスを提供し、品質向上に努めております。 (3) 対処すべき課題① 定期購入顧客数の拡大 ファンデリーは、MFD事業において、お客様の健康状態の改善、特に血液検査の数値を改善していただくことを目指しており、そのためにはファンデリーの健康食を継続的にご利用いただくことが効果的であると考えております。ご注文の電話に必ず栄養士が対応し、お客様一人ひとりの身体に合った商品をファンデリーの栄養士が選んでお届けしており、さらには栄養士が直接電話でのカウンセリングも随時受け付けている点で競合他社との差別化を図っております。電話による注文受付とは別に、お客様に手間なくファンデリーの商品を継続購入していただくことで健康改善につなげられるよう、定期購入サービスを提供しております。 また、ファンデリーは、CID事業において、旬の国産食材を使用した冷凍食品を製造・販売しており、お客様の購入履歴や評価に基づき、お客様の嗜好に合った製品をAIが自動的に選び、お届けする定期購入サービスを提供しております。定期購入を利用するお客様を増加させること及び離脱率を低下させることで、ファンデリー商品・製品の購入数の増加が見込まれます。定期購入により、ファンデリーの売上・利益が増加し、業績にも大きく影響いたします。ファンデリーは、従来どおり定期購入顧客数の拡大を目指しております。② 紹介ネットワークの拡大・深耕 ファンデリーは、MFD事業において、紹介ネットワークを通じて健康食通販カタログ『ミールタイム』を配布しており、お客様を獲得するための主たる手段となっております。紹介ネットワークにおいて、いかにファンデリーのカタログを患者様に配布いただくかによって、ファンデリーの新規顧客数が大きく左右され、業績にも大きく影響いたします。ファンデリーは、従来どおり紹介ネットワークを拡大していくとともに、各紹介ネットワークにおいてカタログを配布いただくような働きかけを強化してまいります。 ③ 収益性の改善 ファンデリーは、国際的な資源・原材料価格の高騰、人手不足に伴う人件費や物流費の上昇、円安を背景として、事業運営上の様々なコストが増加している傾向にあります。そのため、ファンデリーは、従来どおり委託先企業との価格交渉、相見積もりの取得、外部委託業務の内製化、一般経費の削減等によりコスト削減に努めるとともに、必要に応じて顧客への適正な価格転嫁を行うことで、収益性の改善を図ってまいります。 ④ 人材の確保・育成 ファンデリーは、我が国の少子高齢化や人口減少等による人手不足に伴い、企業間の採用競争にさらされており、事業運営はもとより、売上、顧客数及び紹介ネットワーク数の拡大に要する人材の確保が課題となっております。また、ファンデリーの持続的な成長の観点では、技術や知識を十分に兼ね備えた人材の教育と中間層の強化による組織力の強化が課題となっております。ファンデリーは、人材への投資を積極的に行うことで、人材の確保・育成を推進してまいります。

事業等のリスク

3【事業等のリスク】 ファンデリーの経営成績、財務状況等に影響を与え、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。ファンデリーはこれらのリスク発生の可能性を認識した上で、発生の回避及び発生した場合の対応に努める方針であります。 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在においてファンデリーが判断したものであり、不確実性を内在しているため実際の結果と異なる可能性があるとともに、将来において発生の可能性があるすべてのリスクを網羅するものではありません。 (1) 食品の安全性について ファンデリーは、主力事業である健康食宅配サービス『ミールタイム』において、エネルギーや塩分、たんぱく質等をコントロールした食品を販売しております。また、CID事業において、旬の国産食材を仕入れてファンデリーの工場で製造した食品を販売しております。消費者の「食」の安全に対する意識が極めて高くなっている中で、ファンデリー商品及び製品の製造におきましても「食品衛生法」等を遵守した衛生管理・品質管理・賞味期限管理等を徹底し、食中毒の発生防止に取り組んでおります。 しかしながら、生産者や流通過程等による異物混入や虚偽表示等の事故・事件が発生した場合には、お客様の食品一般に対する不信感やファンデリー商品及び製品に対する信頼・信用の毀損により、ファンデリーの業績及び財務状況等に影響を及ぼす可能性があります。 ファンデリーは、定期的に委託先工場の工場監査の実施や、本社とファンデリー埼玉工場間の連携を頻繁に行うことにより、不良品防止に向けて協力体制を結んでおります。 (2) 個人情報管理について ファンデリーは、お客様の個人情報を多数保有しております。ファンデリーでは、個人情報に関する法律をはじめとする法令諸規則を遵守すべく、個人情報の取り扱いに際し、「個人情報保護規程」を制定し、遵守することで個人情報を適正に保護管理するための社内体制を構築しております。また、プライバシーマークの認証を取得・更新し、情報漏洩の防止及び情報管理体制の強化に努めております。 しかしながら、個人情報の漏洩や不正使用等の事態が生じた場合には、ファンデリーのイメージ悪化、金銭的な補償の発生等により、ファンデリーの業績及び財務状況等に影響を及ぼす可能性があります。 (3) 会員数について ファンデリーの主たるサービスである健康食宅配サービス『ミールタイム』の売上は、売上高(2026年3月期)の77.1%を占めており、『ミールタイム』の累計会員数は2026年3月末で321千名となっております。また、食事宅配サービス『旬をすぐに』の売上は、売上高(2026年3月期)の4.5%を占めており、『旬をすぐに』の累計会員数は2026年3月末で48千名となっております。『ミールタイム』及び『旬をすぐに』の会員数は、ファンデリーの売上高に大きな影響があることから、ファンデリーでは新規会員の獲得活動に注力するほか、顧客満足度の向上を通じたリピート率の向上にも努めております。 しかしながら、『ミールタイム』及び『旬をすぐに』の会員数拡大に関する施策が計画どおり進捗しなかった場合、あるいは顧客満足度の低下に伴いリピート率が減少するなどした場合には、ファンデリーの事業及び業績に影響を与える可能性があります。 (4) 紹介ネットワーク数について 健康食宅配サービス『ミールタイム』は、主として紹介ネットワークからのカタログ配布により会員を獲得しております。紹介ネットワーク拡大に関する施策が計画どおり進捗しない場合、紹介ネットワークからお客様へのカタログ配布がなされない場合、あるいはファンデリーブランドイメージの低下に伴う紹介ネットワークの解約が急激に増加するなどした場合には、ファンデリーの事業及び業績に影響を与える可能性があります。 ファンデリーは、各医療機関との密なコミュニケーションを取るためにDX化を推進しております。 (5) 競合について 健康志向の高い現在において、健康食の宅配会社が多く存在しており、新規参入企業も増加しております。その中でファンデリーは、MFD事業において、健康になりたい方に向けてエネルギーや塩分、たんぱく質等をコントロールした食品を販売するとともに、社員のうち多数を占めている管理栄養士・栄養士による電話での栄養相談を受けて健康改善をサポートするという独自性を打ち出すことで、ファンデリー商品の販売拡大、ひいては企業価値の増大に努めております。 また、共働き世帯の増加やライフスタイルの多様化、女性の社会進出などの社会的背景から、近年では宅配需要が増加しており、食事宅配会社が多く存在し、また、新型コロナウイルスの蔓延による社会の変化に伴い、外食産業も含め新規参入企業も増加しております。その中でファンデリーは、CID事業において、ファンデリー独自の仕組みを活用して旬の国産食材を安価に仕入れて食品を製造・販売することで、ファンデリー製品の販売拡大、ひいては企業価値の増大に努めております。 しかしながら、商品及び製品の品質面・価格面等における競争上の優位性が確保されない場合には、ファンデリーの業績及び財務状況等に影響を及ぼす可能性があります。 (6) 法的規制について ファンデリーは、事業の遂行にあたって、食品安全基本法、食品衛生法、不当景品類及び不当表示防止法(景品表示法)、健康増進法、食品表示法、特定商取引に関する法律(特定商取引法)、特定電子メールの送信の適正化等に関する法律(特定電子メール法)、個人情報の保護に関する法律(個人情報保護法)等の法的規制の適用を受けております。 ファンデリーは、役職員に対するコンプライアンスの周知徹底や教育の実施等、これらの法令の遵守に努めておりますが、将来的にファンデリーが規制を受けている法令の変更や新たな法令の施行等があった場合には、ファンデリーの事業活動が制限される可能性があります。 また、ファンデリーでは、関係機関に自主的に働きかけ、関連法令等の遵守についての指導を受けることによって、社内における管理体制を構築しております。 しかしながら、ファンデリー健康食通販カタログ『ミールタイム』における掲載記事や広告、食事宅配サービス『旬をすぐに』における掲載内容について適正性に疑義が生じるような事態が発生した場合や、そのような報道がなされた場合には、ファンデリーに対する信用力が低下し、ファンデリーの事業展開及び業績に影響を与える可能性があります。 (7) 特定人物への依存について ファンデリーの代表取締役である阿部公祐は、経営ビジョン・方針の提示やそれに基づいた事業戦略の策定をはじめ、中期経営計画の立案及び推進、新規事業の立案及び推進の中心的な役割を担っております。 ファンデリーは事業拡大に応じて、代表取締役に過度に依存しない経営体制を構築すべく権限の委譲等を進めておりますが、何らかの理由により代表取締役の業務継続が困難となった場合には、ファンデリーの事業及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (8) 小規模組織について ファンデリーは本書提出日現在、役員6名(取締役(監査等委員である取締役を除く。)3名、監査等委員である取締役3名)、従業員50名と小規模な組織であり、業務執行体制もこれに応じたものとなっております。ファンデリーは今後の急速な事業拡大に応じて、従業員の育成、人員の採用を行うとともに業務執行体制の充実を図っていく方針でありますが、これらの施策が適時適切に進行しなかった場合には、ファンデリーの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (9) 人材の確保及び育成について ファンデリーは、上記のとおり現時点においては小規模組織でありますが、今後の事業拡大により受注の獲得機会が増加した場合、受注規模に応じた営業人員の確保が必要となります。また、新工場の稼働に伴って、商品製造に係る人員や新体制の構築・維持に係る管理部門の人員の確保が必要となります。ファンデリーは今後の事業拡大に応じて必要な人材の確保と育成に努めていく方針でありますが、必要な人員の確保が計画どおり進まなかった場合又は人員の流出が生じた場合には、競争力の低下や事業拡大の制約要因が生じる可能性があり、ファンデリーの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ファンデリーは、育児中の社員を始め社員が働きやすい職場環境の整備を継続的に行うことに加え、新卒・中途社員の採用を積極的に実施しております。 (10) 大規模災害等の及ぼす影響について ファンデリーの本社及び工場がある首都圏において大規模地震や大型台風などの自然災害が発生し、本社機能及び生産機能が麻痺した場合、ファンデリーの事業の継続が困難な状況に陥る可能性があります。また、自然災害以外の理由によっても、大規模停電や断水などの社会インフラの停止が発生した場合のほか、ファンデリー従業員に感染症が蔓延した場合、ファンデリーの業績や財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 (11) システム障害について ファンデリーがインターネットを通じて運営している健康食通販サイト『ミールタイム』及び食事通販サイト『旬をすぐに』は、食事宅配事業の重要な役割を担っており、また、ファンデリー工場において製品を自動倉庫で管理しており、事業の安定的な運用のためのシステム強化及びセキュリティ対策を行っております。 しかしながら、地震、火災などの自然災害、事故、停電など予期せぬ事態の発生によって、ファンデリー設備又はネットワークに障害が発生した場合には、ファンデリーの営業活動に重大な影響を及ぼす可能性があります。 また、ファンデリーもしくはインターネット・サービス・プロバイダーのサーバーが何らかの原因によって作動不能となる、あるいは外部からの不正な手段によるサーバーへの侵入などの犯罪や過誤によるネットワーク障害が発生するなどの可能性があります。これらの障害が発生した場合には、ファンデリーに直接的損害が生じるほか、ファンデリーに対する訴訟や損害賠償請求が生じるなど、ファンデリーの事業及び業績並びに企業としての社会的信用に影響を及ぼす可能性があります。 (12) 過剰在庫について ファンデリーでは、MFD事業において、在庫切れによる販売機会ロスの回避や一括仕入による原価率の低減を図るために、過去の販売実績や需要予測に基づいて商品の仕入を行い、在庫として保有しております。また、CID事業においても同様に、過去の販売実績や需要予測、共栄会からの入札状況に基づいて原材料や包装・梱包資材の仕入を行い、それらを使用して製品を製造し、在庫として保有しております。実際の受注が需要予測等を下回った場合には、ファンデリーに過剰在庫が発生して商品評価損や製品評価損を計上することとなり、ファンデリーの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 (13) 仕入価格・製造コストの高騰について ファンデリーでは、MFD事業において製造委託先から商品の仕入を行っており、CID事業においてファンデリー工場で製品の製造を行っております。原材料費・人件費・包材資材の値上げがあった場合、ファンデリーの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。原材料費は、天候不順や為替市場等、人件費は人口減少や昨今の労働力不足等、石油製品である包材資材は原油価格により価格が変動します。 (14) 製造委託先への依存について ファンデリーで販売している商品『ミールタイム』は、主に製造委託先1社(トオカツフーズ株式会社)からの仕入に依存しており、ファンデリーの商品仕入高に占める割合は2026年3月期で56.6%となっております。これまで同様、同社を含む各取引先との良好な関係を維持・継続していくとともに、複数の製造委託先との取引開始に向けて新規開拓を進めていく方針であります。同社との取引基本契約は、6ヶ月前の事前告知の上解除することが可能となっているほか、以下のような事由を即時解除事由として定めております。 ・いずれかの当事者が、差押、会社の整理もしくは再生・更生手続の開始、もしくは破産の申立等を行った場合、及び契約に違反した場合 ・監督官庁から営業の停止、または営業免許もしくは営業登録の取消処分を受けた場合 ・資産・信用状態が悪化し、またはその恐れがあると認められる相当の事由がある場合 提出日現在においてファンデリーとの間で、当該契約に定められている契約解除条項に該当する事実はありません。 しかしながら、製造委託先の経営方針の変更あるいは何らかの事情により、製造委託先がファンデリー商品の製造を継続することが困難となった場合、委託先の選定・変更に伴う一時的な製造の中断など、ファンデリーの業績及び財務状況に重大な影響を及ぼす可能性があります。 (15) 保管・配送委託先への依存について ファンデリーは、MFD事業において、商品の受入・検品・保管・仕分・梱包・発送を倉庫業者1社(湘南東洋株式会社)に、お客様へのお届けを宅配事業者1社(ヤマト運輸株式会社)に委託しております。また、CID事業において、お客様へのお届けを主に宅配事業者1社(ヤマト運輸株式会社)に委託しております。 委託先の操業停止の事象によりそれらの業務ができなくなった場合、代替する事業者を選定するまでの間、ファンデリー商品及び製品の出荷が困難となる可能性があり、ファンデリーの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (16) 電力供給について ファンデリーは、冷凍商品を取り扱っているため、商品及び製品の製造後、出荷されるまでの間、冷凍倉庫に保管する体制をとっております。予想を超える電力不足により電力供給が滞った場合、商品及び製品の保全が困難となる可能性があり、ファンデリーの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (17) 新規事業について ファンデリーは、ヘルスケア総合企業を目指しており、今後も積極的に新たなビジネスを開拓していく方針であります。 しかしながら、事業が確立するまでには当初想定した以上の時間を要する場合があり、事業推進や投資回収が当初計画どおりに進まない可能性があります。 (18) 配当政策について ファンデリーは、株主に対する利益還元を重要な経営課題と認識しており、経営成績及び財政状態、将来の成長に向けた投資のための内部留保等を勘案し、利益還元政策を決定していく所存であります。 しかし、配当金の原資となる繰越利益剰余金がマイナスの状態が続いているため、無配が続いております。株主に対する利益還元として新たに「旬をすぐに」の株主優待制度も開始いたしましたが、配当を再開できるよう、業績改善を継続してまいります。 (19) 新株発行による資金調達について ファンデリーは成長意欲を有しており、将来の急速な事業規模の拡大に伴い、増資を中心とした資金調達を機動的に実施していく可能性があります。その場合には、発行済株式数が増加することにより、1株当たりの株式価値が希薄化する可能性があります。 (20) 新株予約権の行使による株式価値の希薄化について ファンデリーは、ファンデリー取締役及び従業員の業績向上へのインセンティブを高めることを狙いとして、ストック・オプション制度を採用しております。本書提出日現在においては未行使の新株予約権はありませんが、会社法の規定に基づき、株主総会または取締役会の承認を受け、ファンデリー取締役及び従業員に対して新株予約権を付与することができます。ファンデリーの発行済株式総数は12,940,200株であり、今後新株予約権の付与・権利が行使された場合は、新たに株式が発行され、ファンデリーの1株当たりの株式価値は希薄化する可能性があります。 (21) 資金調達に係る財務制限条項について ファンデリーは、工場建設費用として資金の借入を行っており、本契約には一定の財務制限条項が付されております。当該条項に抵触した場合には、期限の利益を喪失し、一括返済を求められる等、ファンデリーの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 (22) 金利変動について ファンデリーは、工場建設資金を金融機関からの借入金により調達しており、有利子負債への依存度が高い水準にあります。今後も有利子負債の抑制に努めてまいりますが、変動金利による借入を行っているため、経済情勢の変化に伴い急激に金利が上昇した場合には、多額の支払利息を計上することとなり、ファンデリーの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 (23) 固定資産の減損について ファンデリーは、CID事業において工場設備等の固定資産を多く保有しております。CID事業が安定的な収益を生み出すよう今後も業績改善に努めてまいりますが、将来キャッシュ・フローの状況や固定資産の時価が著しく下落した場合には、減損会計の適用により多額の減損損失を計上することとなり、ファンデリーの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 (24) ファンデリー株式の流動性について ファンデリーの流通株式時価総額は、東京証券取引所スタンダード市場が定める上場維持基準に近接しております。ファンデリーは、経営方針・経営戦略に従って、売上高及び利益の成長を通じて企業価値を継続的に向上させることで流通株式時価総額の拡大に努める方針であります。また、ファンデリー大株主への一部売出し要請等の施策を組み合わせることで、流動性の向上を図っていく方針であります。しかしながら、何らかの事情により上場時よりも流通株式時価総額が低下する場合には、上場維持基準に抵触し、ファンデリー株式の市場における売買が停滞する可能性があり、それによりファンデリー株式の需給関係にも影響を及ぼす可能性があります。 (25) 継続企業の前提に関する重要事象等 ファンデリーは、CID事業における損益分岐点売上高の未達を主な要因として、前事業年度以前に多額の営業損失及び経常損失を計上しておりました。 その結果、当事業年度末においても、長期借入金に係る財務制限条項の一部に抵触しており、当該財務制限条項に該当した場合には期限の利益を喪失することとなります。 このため、ファンデリーは、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような状況が存在しております。 ファンデリーは、当該状況を解消すべく、取引金融機関と定期的に意見交換を行うことで良好な関係を構築しております。また、2023年3月期において埼玉工場の土地及び建物に対して同金融機関を第一順位とする根抵当権を設定しており、同金融機関との協議を通じて上記の期限の利益の喪失に係る権利行使をしないことについての同意を得ております。 さらに、これらの対応策に加えて、当事業年度末から12ヶ月間の資金繰りについても検討いたしました。MFD事業及びCID事業の販売数量について、保守的な仮定を採用した場合の売上予測を基礎として作成した資金繰り計画を考慮した結果、当事業年度末の翌日から12ヶ月間の資金繰りに関して重要な懸念はないと判断しております。 したがって、継続企業の前提に関する重要な不確実性は認められないと判断しております。



※金融庁に提出された有価証券報告書のデータを使用しています。

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