日本毛織グループ(日本毛織及び日本毛織の関係会社)は、日本毛織、連結子会社57社及び持分法適用関連会社3社(2025年11月30日現在)を中心に構成され、毛糸・毛織物などの衣料繊維製品の製造並びに販売、倉庫管理・構内運送を主とした『衣料繊維事業』、不織布・フェルトなどの繊維資材製品、テニス・バドミントンガット、釣糸、産業資材の製造・販売、産業向け機械の設計・製造・販売、環境・エネルギーシステムの設計・施工・メンテナンスを主とした『産業機材事業』、ショッピングセンターなど商業施設の開発・賃貸・運営、不動産の建設・販売・賃貸、乗馬・ゴルフ・テニス等のスポーツ施設運営の運営、介護事業、保育事業、携帯電話販売を主とした『人とみらい開発事業』、毛布・寝装用品、手編毛糸、家具、馬具・乗馬用品、スタンプ・スタンプインク、消費者向け家電商品の製造販売及び100円ショップ向け日用雑貨卸を主とした『生活流通事業』を行っております。各事業の日本毛織及び関係会社の位置付けは次のとおりであります。
なお、『衣料繊維事業』、『産業機材事業』、『人とみらい開発事業』、『生活流通事業』の4部門は、「第5 経理の状況 1 (1) 連結財務諸表注記事項」(セグメント情報等)の区分と同一であります。
当部門において、日本毛織は毛糸・ユニフォーム織物素材と製品、紳士及び婦人のファッション織物素材と製品などの衣料繊維製品の製造及び販売を行っており、製品の一部は㈱ナカヒロ、アカツキ商事㈱、佐藤産業㈱等に販売しております。
大成毛織㈱、青島日毛織物有限公司は織物の製織加工を行っており、日本毛織は製造委託を行っております。金屋ニット㈱はニット製品の製造を行っております。尾州ウール㈱は毛糸の製造(撚糸)、㈱ニッケ起ダイイングは毛糸の染色加工を行っており、日本毛織はこれらの会社へ製造委託を行っております。㈱ニッケテキスタイルは織物及び毛糸の販売を行っております。第一織物㈱は織物の製織加工及び販売を行っております。
㈱ニッケ物流は日本毛織工場の倉庫管理及び構内運送等を行っております。
㈱キューテックは織物製品の縫製加工を行っております。㈱艶金はニットの染色整理加工を行っております。
当部門において、㈱エフアンドエイノンウーブンズは不織布・フェルト等の繊維資材製品の製造・販売を、㈱ファンズプレシジョン、芳珠特種紡織品(江陰)有限公司は不織布・フェルト等の繊維資材製品の製造・加工を、芳珠(上海)貿易有限公司は不織布・フェルト等の繊維資材製品の販売を、その他の㈱エフアンドエイノンウーブンズの子会社5社は、不織布等の繊維資材製品の製造・販売を行っております。
呉羽テック㈱は、不織布等の製造・販売を行っており、栗東テック㈱及びNikke Kureha America Co.,Ltd.は不織布製品の加工・販売を、Kureha Thailand Co,.Ltd.は不織布製品の製造・販売を行っております。
㈱カンキョーテクノは、集塵機器フィルターの製造及び販売、エアフィルターの販売を行っております。
㈱ニッケ機械製作所は、産業向け機械の設計・製造・販売を行っております。
㈱ゴーセンはテニス・バドミントンガット、釣糸、産業資材の製造・販売を行っており、ゴーセン・タイランド社は、自動車用繊維資材の製造・販売を行っております。ホクレン㈱は、繊維資材の染色及び加工を行っております。
㈱エミー、億明貿易(厦門)有限公司は電気絶縁材料等の産業資材、産業機器・機械要素部品、工業用医療資材等の輸出入を行っております。
当部門において、日本毛織はショッピングセンターなど商業施設の開発・賃貸、不動産の賃貸、乗馬クラブの運営等を行っております。
ニッケ・タウンパートナーズ㈱は、ショッピングセンターの運営管理・運営受託を行っております。ニッケみらい建設㈱は建設及び不動産管理を行っており、コスモ・メンテナンス㈱は不動産管理を行っております。㈱ニッケウエルネスはゴルフ練習場、ゴルフスクール、テニススクールなどの運営を行っております。㈱ニッケ・ケアサービス、日本パムコ㈱及び㈱スクーデリアは介護事業を行っております。㈱ニッケライフ及び㈱ニッケナーサリーは保育事業を行っております。その他、携帯電話の販売を行っております。
当部門において、ニッケ商事㈱は毛布・寝装用品、手編毛糸等の製造・販売、馬具・乗馬用品の製造・販売及びコンテナの輸入・販売、100円ショップ向け生活雑貨の卸売り、服飾雑貨の企画・開発、並びに輸入及び販売を行っております。ミヤコ商事㈱は家具・室内装飾品・日用雑貨等の卸売業を行っております。㈱ツキネコはスタンプインク等の製造・輸出入・販売を行っております。㈱こどものかおはラバースタンプ・切文字関連商品等の販売を行っております。㈱ニットーファミリーは、個人向け保険代理業を行っております。㈱AQUAは主に生活家電やインテリア雑貨、化粧品などを販売しているネットショップ運営、寝具・寝装品・インテリア用品の製造販売を行っております。㈱日本馬事普及は乗馬用品の販売を行っております。サンコー㈱は、消費者向け家電商品の企画、販売及びEコマース運営を行っております。㈱インテリアオフィスワンは家具・インテリア製品の企画、開発及び販売を行っております。
以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。
文中の将来に関する事項は、提出日現在において日本毛織グループが判断したものであります。
ニッケグループは、長期安定的に企業価値を向上させるために、「経営理念」「経営方針」に則り、株主をはじめとする多様なステークホルダーの皆さまから信頼される経営を目指しております。
<経営理念>
”人と地球に「やさしく、あったかい」企業グループとして、
わたしたちは情熱と誇りをもってチャレンジして行きます。”
<グループビジョン>
・未開の分野に目を向け、「高機能商品」「地域NO.1サービス」の開発と提供へ挑戦し、みらい生活創造企業を目指します。
<経営方針>
・「全員がチャレンジ精神を持ち」「人が育つ」、生命力あふれた会社を目指します。
・お客様の声と研究開発から、独自性のある商品・サービスで市場を創造します。
・常に未来を見つめ、グローバルな視点に立ち、世界に広がるお客様と社会の発展に貢献します。
・多くの市場で勝ち抜くために、広く人財を求め、多様な「知」を結集して、事業を革新・発展させます。
・お客様や株主様、社員、取引先、地域社会をはじめとした様々なステークホルダーとの永続的な信頼関係を築くことにより、持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を目指します。
国内の経済環境は、雇用・所得環境の改善や企業業績の回復はあるものの、急激な円安による物価高により実質賃金の上昇には至らず、その回復ペースは緩やかな状況です。世界経済におきましても、中国の不動産不況や世界的な政情不安・地政学リスクの高まりから、先行き不透明な状況が継続しております。エネルギー価格の高騰や為替の変動に伴う仕入れコストの上昇、人手不足への対応など、今後も厳しい事業環境が続くと考えられます。
ニッケグループもこのような経営環境の影響を大きく受けておりますが、中長期的・グローバルな目線で変化を捉え、リスクに対処するとともに「チャンス」も認識し、RN130第3次中期経営計画を推し進めて参りました。
日本毛織グループにおける環境認識は以下のとおりです。
<衣料繊維事業>
・主力である国内スクールユニフォーム事業は、少子化により市場規模が漸減していく。足元では欧州や中国の市況低迷はあるも、世界の衣料市場は拡大していく。
・国内産地の疲弊は更に進み、バリューチェーンの再構築が喫緊の課題となる。
・SDGsの意識の高まりにより、顧客の要望が多様化・高度化していく。環境配慮素材に対する需要は更に高まっていく。
<産業機材事業>
・中国市場は、自動車・環境・生活関連、何れの分野においても景気減速の影響を受けており、今後も当面継続する。一方、地政学リスクが比較的低い東南アジアや他地域への中国からの生産移転は続く。また、インフラなどの課題はあるも、インドは更なる発展が見込まれる。
・EV化などの技術発展によるビジネスチャンスは引き続き期待できる。家電・OA分野は、海外での堅調な需要拡大を見込む。
・環境意識の高まりと各地での規制強化が進み、環境関連の市場規模は伸長する。特に、リサイクルビジネスの需要は拡大が期待できる。
<人とみらい開発事業>
・商業施設では地域密着型ショッピングセンターは堅調に推移する。不動産開発では省エネビルなど資産価値を高めた物件の引き合いが増える。
・ライフサポート分野では、介護関連市場は引き続き拡大していく。スポーツ関連市場は、ゴルフはブームがピークアウトするも、テニスは今後も堅調な推移が見込まれる。
・各分野とも安定した事業拡大には、施設の計画的なメンテナンス実施、人財の確保と安定化、並びに運営力強化が喫緊の課題である。
<生活流通事業>
・Eコマース市場はあらゆる分野にすそ野が広がり、その利便性から拡大基調は続く。
・一方、Eコマースはボーダレス化が進み、海外勢やメーカー直販も含め競合が増加する。大手モールの交渉力がより強くなると共に、仕入品価格や物流費、広告宣伝費の上昇基調も続く。
<メディカル関連事業>
・国内外において、医療機器・医薬用品業界は拡大していく。
・長期的には再生医療分野の市場が拡大していく。
※1 2024年1月12日公表
※2 2025年1月10日公表
RN130ビジョンの最終フェーズである第3次中期経営計画(2024~2026年度)は、グループビジョンに掲げる「みらい生活創造企業」の具現化を目指して、着実に「前年よりも成長」し、過去最高の売上高・各利益の更新を目標に、その初年度をスタートしました。
その結果、人とみらい開発事業での事業ポートフォリオの見直しによる減収はあったものの、産業機材事業や生活流通事業での新規M&A会社の業績寄与、並びにショッピングセンター・FA設備など、既存事業が好調に推移し、売上高・営業利益は4期連続の増収増益を達成、営業利益及び親会社株主に帰属する当期純利益は過去最高益を更新しました。
厳しい経営環境変化のなか、事業ごとに好不調の波はありますが、これらが相互補完することにより営業利益は継続して110億円台を維持し、強靭な企業グループの構築が進んでおります。衣料繊維事業では、円安に伴う羊毛原料価格高騰やエネルギー費など各種コストアップはあるものの、ユニフォーム事業における値上げ効果や筋肉質な経営体制の構築により高い利益率を維持しました。産業機材事業では、自動車・半導体向けを中心に、FA設備の受注が好調に推移しました。また、不織布事業を強化するため、アンビック株式会社と株式会社フジコーの経営統合、および株式会社カンキョーテクノと呉羽テック株式会社のグループ化を推進しました。人とみらい開発事業では、不採算事業の再編を進めるとともに、ショッピングセンターや保有不動産の付加価値向上と低効率資産の再開発・処分を進めました。生活流通事業では、災害用毛布やコンテナ、クラフト用スタンプ・インクなどの販売が好調に推移しました。Eコマースビジネスは競争の激化とコストアップにより低調でしたが、今後の再成長を目指し、独自商品の開発力強化や物流機能の強化を推進しました。メディカル分野では、主力商品の販売拡大と自社開発品の市場投入を進め、営業利益増につなげました。
(ⅰ) 成長事業や新規事業・合理化への資源の重点配分および海外ビジネスの拡大
<衣料繊維事業>
・成長ドライバーの育成については、海外でのファッション向けテキスタイル販売の拡大を目指し、欧州や中国での展示会出展などプロモーション強化による認知度向上に努めています。また、日本毛織独自開発糸を用いたニット製品の販売については、アウトドア市場での拡販を実現するため、有力ブランドとの取り組みを強化しています。
・合理化への資源配分については、省エネ・省人化を目指した製造設備への投資、並びにバリューチェーンの生産性向上を目指したデジタル化に取り組んでいます。
<産業機材事業>
・成長ドライバーの育成については、日本毛織グループがターゲットとする、自動車・環境関連市場向けの不織布事業を強化し、ユニフォーム事業、不動産開発事業に続く第三の柱として育てるべく、アンビック株式会社と株式会社フジコーを統合して株式会社エフアンドエイノンウーブンズを立ち上げ、経営の合理化を進めました。また、株式会社カンキョーテクノと呉羽テック株式会社のグループ化により、不織布事業の規模を拡大すると共に、東南アジアや北米など海外販売拠点の拡充も推進しました。
・新規事業として、リサイクルビジネスへ本格参入し、回収した古着からジッパーやボタンなどの異物を自動除去する設備の導入決定や、古着を反毛して再生した繊維を活用した新商材の開発に注力しました。
<人とみらい開発事業>
・商業施設運営分野については、ニッケコルトンプラザにおける2022年度秋のリニューアル効果が今期も継続し、顧客満足度と収益性の向上に寄与しております。
・不動産開発分野においては、八重洲通フィルテラス(旧ニッケ東京ビル)や一宮遊休地の開発、神戸本店ビルの改修、並びに伊丹土地開発の検討着手など、保有不動産の資産価値向上への取り組みを推進しました。また、省エネ・再エネなど環境に配慮した施設作りを行い、ZEB Ready・ZEH認証を取得した開発も進めております。
<生活流通事業>
・競争が激化するEコマース分野は、家具・寝装品・アイデア家電などの分野を中心に、独自商品による差別化を図るべく、SPA(製造小売り)のバリューチェーン構築を推進しました。
・また、EC事業に適した物流基盤の構築についても、検討を進めています。
<メディカル分野>
・生体吸収性シート「Pawdre®」や腹腔鏡手術用マルチポート「Dome Port™」などの新規開発品を市場に投入し、拡販に注力しました。
・また、今後の市場拡大が予想される再生医療分野においては、細胞培養用ゼラチン繊維基材「Genocel®」を活用した産学連携での臨床研究など、用途開発を推進しました。
(ⅱ) 資本効率の改善
・不採算事業の見直しによる事業ポートフォリオの最適化や、低収益不動産の処分を継続して実施しております。
・新規投資案件については、ROICを指標とした投資判断を継続しております。(目標8%、最低5%以上)
(ⅲ) 事業部内・事業部間におけるシナジー効果の創出
・衣料繊維事業においては、海外テキスタイル拡販に向けた展示会の共同出展など、グループ会社間の連携強化や、生産工程の省人化に向けた設備投資、およびバリューチェーンのデジタル化を推進しております。
・産業機材事業においては、アンビック株式会社と株式会社フジコーの統合による生産および管理機能の効率化、並びにグループ化した呉羽テック株式会社、株式会社カンキョーテクノを含めたバリューチェーン合理化を進めております。
・資源循環システムにおいては、衣料繊維事業と産業機材事業が協働し、衣料品や副産品の回収、異物の除去、反毛などのスキーム構築を進めております。
2025年度は、RN130ビジョンの最終フェーズ「第3次中期経営計画」における中間点であり、ビジョン達成に向けた大切な一年となります。一方、国内外の経済環境は先行き不透明な状況が続いており、今後も更に厳しさが増すことが想定されます。この様な環境変化にしなやかに対応することで、過去最高の売上高・各利益を更新すると共に、2026年度のビジョン実現を見据えた各施策を実行してまいります。
グループ全体の重点方針は以下のとおりです。
・3つの成長投資の加速(商品開発や合理化・省エネ設備への投資、顧客拡大投資、人財投資)
・海外事業拡大への挑戦
・人的資本の拡充(チャレンジする人財の育成、多様な能力の活用など)
・資本効率を意識した運営(構造改革の推進、不採算物件の再開発・処分、ROIC・ROEの向上など)
・地政学リスクや為替の変動を踏まえた強固なバリューチェーンの構築(国内外)
・サステナブル経営への取り組み(SDGs、CO2削減活動、災害ゼロへの取り組み、など)
これらを踏まえた、各事業で取り組む施策は以下のとおりです。
<衣料繊維事業>
・海外市場での拡販に向けた、「ニッケ」ブランドの浸透と価値向上。最終消費者を意識したマーケティング戦略の確立。オリジナル糸の開発・販売強化。
・垂直・水平連携を意識したサプライチェーンの構築と整流化。グループ会社間の連携強化。
・糸・生地・縫製品など様々な段階での商品提供機能の実現。バリューチェーンのデジタル化による生産管理強化と生産・販売の最適化。
・サーキュラーエコノミーの仕組み構築による販売拡大。
<産業機材事業>
・不織布事業の収益性向上。グループ会社間の連携強化によるシナジーの追求。
・海外拠点の設備投資および海外販売の拡大。
・新規事業としてリサイクルビジネス(古着反毛・新たな用途開発)への本格参入。
<人とみらい開発事業>
・ショッピングセンターでの新店導入による魅力アップ。
・不動産開発案件のスピードアップと収益化(東京ビル・伊丹・夙川の再開発など)。低収益不動産の再開発による資産価値の向上。
・ライフサポート分野(スポーツ・介護・保育)は、低収益事業所の見直し、人財確保と育成による安定化、並びにDX化による効率的運営を推進。
<生活流通事業>
・Eコマースビジネスにおける、商品企画・製造、コンテンツ制作、広告・販促施策、物流など、バリューチェーンを自社グループ内で完結できるSPA(製造小売り)機能の強化。
・グループ各社の連携強化による海外での拡販。
<メディカル分野>
・戦略商品(Pawdre®)および新商品(Dome Port™、穿刺ガイド、人工硬膜等)の拡販
・再生医療領域への挑戦(Genocel®、Pawdre®)
③ 成長投資と株主還元について
(ⅰ)成長投資と安定的な株主還元のバランスを志向します。
(ⅱ)成長投資については、研究開発投資、M&A投資、設備投資、人財投資など、中長期的な企業価値向上の観点から積極的に実行します。
(ⅲ)株主還元
・配当性向については現行の30%程度から順次切り上げ、第3次中期経営計画最終年度での35%を目標とします。なお、2024年度の配当性向は30.7%となりました。
・投資の進捗も鑑み機動的な自己株式取得を行い、総合的な株主還元を充実させてまいります。
厳しさと不確実性が増す経営環境下ではありますが、第3次中期経営計画を推進しRN130ビジョンの具現化を目指します。そして、その先の中長期ビジョンに向けた「ありたい姿」も描くと共に、自社のパーパス(存在意義)を改めて見つめ直すことで、地球環境も含めた各ステークホルダーから信頼され「人が集まる」魅力的な事業の創造に努めてまいります。
「グループリスク管理委員会」を設置し、日本毛織グループの認識するリスクを特定して、リスクの防止及び損失の極小化を図るためのリスク管理体制を強化しております。そのうち、日本毛織グループの経営成績及び財政状態等に重要な影響を及ぼす可能性のあるリスクは、以下のとおりであります。
なお、記載内容のうち、将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
日本毛織グループは、衣料繊維、繊維資材、産業向機械等の各種製品を、国内外の取引先に販売しておりますが、一部の製品については、主として特定の取引先に販売しております。このため、そのような取引先において、業績の悪化や当該製品に関する事業の撤退、大規模な在庫調整、生産調整あるいは当該製品の大幅な値下げ要求等が生じた場合には、日本毛織グループの売上減少が生じるなど、経営成績及び財政状態等に重要な影響を及ぼす可能性があります。
日本毛織グループは、当該リスクが顕在化する可能性は認識しておりますが、営業力の強化や販路の拡大、事業領域の拡大・多角化を図るなどの対応を推進しております。
また、景気後退等により重要な取引先が破綻した場合には、貸倒引当金を大幅に超える貸倒損失が発生するなど、経営成績及び財政状態等に重要な影響を及ぼす可能性があります。
日本毛織グループは、債権の貸倒れによる損失に備えるため、過去の貸倒実績率等に基づき、貸倒引当金を計上しております。与信管理制度のもと、取引先別に限度額を設定するなど、与信リスクミニマイズへの対応策をとっております。また、取引内容によっては、取引信用保険等によるリスク移転も行っております。
日本毛織グループは、持続的な成長と収益の向上を目指すため、必要に応じ事業の再編や事業構造改善を実施する場合があります。この場合、事業構造改善の費用が増加するなど、日本毛織グループの経営成績及び財政状態等に重要な影響を及ぼす可能性があります。
日本毛織グループは、事業の概況や市場動向を注視し、適切なタイミングで事業の再編や構造改善を実施するように努めております。
日本毛織グループは、取引先を中心として市場性のある株式を保有しており、株価が大幅に下落した場合には、その他有価証券評価差額金の減少や売却時に損失が発生するなど、経営成績及び財政状態等に重要な影響を及ぼす可能性があります。
保有する株式については、取締役会で、保有銘柄ごとに、その保有目的や保有に伴う便益やリスクが資本コストに見合っているか等を具体的に精査し、その保有の適否を検証しております。
また、年金資産にも市場性のある株式が含まれているため、株価が大幅に下落した場合には、年金資産の減少及び退職給付費用(数理計算上の差異の費用処理)の増加が生じるなど、経営成績及び財政状態等に重要な影響を及ぼす可能性があります。
日本毛織グループは、退職給付債務の把握、年金資産の運用状況のモニタリングを定期的に行い、年金資産の運用配分の見直しを適宜行うことによりリスクの低減を図っております。
また、繊維事業の原料の多くは海外から輸入しており、為替相場が大幅に変動した場合には、経営成績及び財政状態等に重要な影響を及ぼす可能性があります。
日本毛織グループは、為替予約等のリスクヘッジを行い、為替相場の変動による影響を最小限に止める措置を講じております。
日本毛織グループは、重大な製品の欠陥等が発生した場合には、多額の損害賠償支払いや日本毛織グループの信用失墜が生じるなど、経営成績及び財政状態等に重要な影響を及ぼす可能性があります。そのような事態に備えて、製造物責任賠償については保険に加入しておりますが、この保険が最終的に負担する賠償額を十分にカバーできるという保証はありません。
日本毛織グループは、製品の欠陥等の発生リスクを未然に防止しながら、所定の品質管理基準に従って、品質管理体制を強化し、重大な製品の欠陥が発生しないように努めております。
日本毛織グループの繊維事業の主要製品に使用される原材料の価格は国際市況やその他の環境要因(天候、為替相場等)により大きく左右されるため、当該事業の経営成績及び財政状態等に重要な影響を及ぼす可能性があります。
日本毛織グループは、複数購買やグローバル調達による購買ルートの検討等を行い、安定調達に努めております。
日本毛織グループは、繊維事業を中心に海外に生産拠点を保有しておりますが、予期しない法律または規制の変更、不利な政治的要因、社会混乱などのリスクが内在しており、これらの事象が発生した場合には、生産活動ほかに著しい支障が生じるなど、経営成績及び財政状態等に重要な影響を及ぼす可能性があります。
日本毛織グループは、在外子会社と密接なコミュニケーションをはかることにより現地の情勢把握に努めるとともに、現地専門家の助言を得ることによりリスクの軽減を図っております。
日本毛織グループは、国内外の各地で生産活動ほかの企業活動を行う上で、それらの工場等での大規模な地震、風水害、雪害等の自然災害や火災等が発生した場合、生産活動等に著しい支障が生じるなど、経営成績及び財政状態等に重要な影響を及ぼす可能性があります。
災害等のリスクは常に顕在化する恐れがあると認識していますが、実際に災害等が発生した場合でも被害、損失を最小限に食い止められるよう、予防対策、緊急時の措置についての関連規程、マニュアルを整備するとともに、各種訓練を定期的に実施しております。
また、新型コロナウイルス感染症等の重大な感染症の発生及び感染拡大による影響が長期化、深刻化した場合、市況の悪化や国内外サプライチェーンの停滞、日本毛織グループ事業活動の停滞等、経営成績及び財政状態等に重要な影響を及ぼす可能性があります。
日本毛織グループは、重大な感染症拡大の事態が発生した場合には、出張や大会議の自粛、Web会議システム等のオンラインツールの活用、テレワークや時差出勤などの措置を講じることで感染症拡大の防止に努めております。
日本毛織グループは、様々な事業分野で製品の販売やサービスの提供を行っており、このため、継続的な設備投資や事業の成長のためのM&Aを実施しております。各市場における事業環境の悪化や競合の激化等により、事業の収益性が低下した場合には、日本毛織グループの保有する有形固定資産及びのれん等の減損損失を計上するなど、日本毛織グループの経営成績及び財政状態等に重要な影響を及ぼす可能性があります。
日本毛織グループは、各市場の事業環境を注視し、各事業分野においては、高付加価値の商品やサービスを提供するなど顧客満足の向上を目指しております。また、設備投資やM&Aの新規投資においては投資効率や投資回収期間を勘案の上、実施しております。
(9) 情報セキュリティリスク
日本毛織グループは、各種の基幹システムを導入して業務運営を行うとともに、業務上必要となる各種情報を情報システム上で管理しております。サイバー攻撃、不正アクセス、大規模停電などの予期せぬ事態により、システム停止、重要データの破壊、情報流出等が生じた場合には、日本毛織グループの財政状態及び経営成績等に影響を与える可能性があります。
日本毛織グループは、これらの情報システムやネットワークの管理において、安定稼働やセキュリティ対策に力を入れ、適切なサーバの管理や情報のバックアップ、サイバーセキュリティ保険加入等の必要な措置を講じております。
※金融庁に提出された有価証券報告書のデータを使用しています。
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