マツオカコーポレーショングループは、株式会社マツオカコーポレーション(マツオカコーポレーション)、連結子会社21社の他、持分法適用関連会社1社で構成されており、アパレル製品の企画、製造及び物流等を主な内容とした事業活動を行っております。
なお、マツオカコーポレーショングループはアパレルOEM事業の単一セグメントであります。
(1)マツオカコーポレーショングループの事業領域
① 商品企画
商品企画から製造販売まで一貫して自社で行うSPA及びアパレルメーカー等の顧客のニーズに対して、マツオカコーポレーショングループの商品企画力や縫製技術を活かしたサンプル品の提案を行い、顧客からの受注に繋げます。
生産を行う工場は、納期、縫製難易度及び生産能力等に応じて決定いたします。
② 生地調達・生地生産
縫製加工に必要な生地を外部から調達します。
なお、インナーウェアについては、原糸を外部から調達し、東レグループとの合弁子会社TM Textiles & Garments Ltd.(バングラデシュ)にて生地生産を行っております。
③ 縫製加工
縫製加工については、中国、ベトナム、バングラデシュ、インドネシア、ミャンマーにて行っており、検反、裁断、縫製、洗い及び仕上げの工程を経て最終製品を生産しております。
また、自社工場の生産能力を超える受注を受けた場合は、品質管理が十分可能な外注工場を利用することがあります。
④ 販売
各工場にて、縫製加工品の梱包後、最適物流手段、最適ルート及び最適スピードにより、顧客に販売を行います。
(2)マツオカコーポレーショングループの事業内容と関係会社の位置付け
マツオカコーポレーショングループの事業内容と関係会社の位置付けは、次のとおりであります。
生地加工
マツオカコーポレーショングループの生地加工事業は、主として高機能なアウトドアウェアやスポーツウェア等に利用される透湿防水生地の生産を行う事業です。
外部繊維素材メーカーから調達した生地に、自社生産した透湿防水フィルムを張り合わせること(ラミネート加工)で、高い防水機能と蒸れを抑える透湿機能を両立させ、付加価値を高める加工を行っています。各種素材分野への汎用性もあることから、アパレル製品のみならず、医療用品等にも利用されています。
素材開発においては、顧客である国内外のアウトドアウェアメーカーやアパレルメーカーと連携し、共同で消費者が求める高品質な素材の開発を進めております。また近年は、環境負荷低減の観点から、化学品使用に関する世界各国の環境規制を遵守した素材開発及び生産手法の研究を進め、製品の優位性を高めるとともに顧客信頼度の向上を図っています。
(事業系統図)
(注) 1.二重線で囲んだ会社は連結子会社であります。
2.上記以外に連結子会社4社があります。
文中における将来に関する事項は、本書提出日現在においてマツオカコーポレーショングループが判断したものであります。
(1)経営指針等
マツオカコーポレーショングループの経営指針及び行動基準は以下のとおりです。
(経営指針)
(行動基準)
・ 事実を確認せよ(情報に惑わされるな 現物・現場・現実主義)
・ 決め打ちするな、選択肢を示せ
・ すぐに断らず、諦めず、できる方法を考え抜け
・ 間違ってもよい、すぐに報告し改善せよ
・ 問題は起きる、原因を究明し再発を防げ
・ 情報を閉じ込めるな、早く広く共有せよ
・ 人とは違う発想で、新しい目標にチャレンジせよ
(2)経営環境
当連結会計年度における世界経済は、世界的な金融引き締めや中国経済の成長鈍化に加え、ロシア・ウクライナ紛争の長期化や不安定な中東情勢による地政学的緊張の高まり等、依然として景気停滞局面が続きました。今後の景気持ち直しが期待されますが、地政学的リスクに起因する情勢不安に加え金融引き締めや為替変動等の不確定要素を背景に引き続き予断を許さない状況にあります。
わが国経済においても、インバウンド需要の増加や賃金上昇等に伴う雇用・所得環境の改善等が期待される一方で、世界経済の不確実性や資源・エネルギー価格の高騰、物価上昇等が懸念材料となり、本格的な景気回復は見通せない状況にあります。
アパレル市場における流通在庫の解消につきましては、暖冬の影響から足踏みした時期もあり、一服するのは2025年3月期後半と見込んでおります。アパレル製品の需要は引き続き回復傾向にあるものの、消費者の選別消費が一層加速したことにより、マツオカコーポレーショングループの顧客においては、品切れと在庫リスクを最小限に抑え状況を見ながら発注する動きが高まっています。加えて、コロナ禍を経てサプライチェーンの在り方が大きく変容し、生産地において縫製工場(つくり場)が減少したことを背景として、リスク回避のために生産地を見直す顧客が増えました。
(3)経営戦略等
マツオカコーポレーショングループは、2022年3月期から2026年3月期を計画期間とする中期経営計画「ビジョン2025」(2021年5月14日及び2022年5月24日開示)を策定し、その基本戦略や重点取り組み事項を着実に推進しております。
(ビジョン)
「あらゆる服づくりの舞台裏に私たちがいる」
マツオカコーポレーショングループの縫製メーカーとしての経験、ネットワーク、強みを活かし、目まぐるしく変化し不確実性の高い外部環境のなかでも、積極的な投資とさまざまな変革を推進し、お客さまの全てのニーズにお応えしてまいります。
(時期区分及び基本方針)
第1期(2年):2022年3月期~2023年3月期
新工場建設によるASEAN地域等への生産地シフトと生産能力拡大により、アフターコロナへの準備を進める
第2期(3年):2024年3月期~2026年3月期
回復するアパレル需要と拡大した生産能力とをマッチングさせ、新たな成長を実現する
(基本戦略と重点取り組み)
・サプライチェーンの更なる多元化推進と、「良質なものづくり」の一層の強化
顧客が欲しいときに欲しいものを欲しい量お届けするための柔軟で強靭なサプライチェーンを整備する。また、ASEAN諸国等を中心とした多拠点展開で、コスト競争力の強化と地政学的リスクの低減を両立させる。データ経営の実践及び新人事制度とグローバル人事データベースを軸にしたグローバルに活躍できる人材の採用と育成を進める。
・新素材開発及び新たな製品開発への取組推進
新素材開発
透湿・防水・撥水加工技術を活かした機能性素材を顧客に積極提案すると共にアウトドア素材、医療品向け、自動車関連素材等、新たな領域を含めた開発を進める。また、これらの素材と縫製事業のシナジー効果を生むビジネスモデルの構築をめざす。
新たな製品開発
顧客のニーズに対して積極的に協働し、新たな商品企画に取り組む。
・主力OEM事業における営業力の強化
既存顧客との取り組み深耕
各工場の特徴を踏まえた得意アイテムと生産能力を整理し、顧客に対して見える化を図り、既存顧客と中長期の協働体制を確立する。
新規顧客開拓
成長の見込める新セグメントへの進出、ミドル~ハイエンド顧客への中長期の協働体制の提案、米国・欧州の顧客の開拓を行う。
(定量目標)
2026年3月期 売上高700億円、経常利益42億円
2024年5月14日の取締役会において、経常利益目標を当初の35億円から42億円へ変更することを決議しました。
(4)優先的に対処すべき事業上の課題
マツオカコーポレーショングループは、中期経営計画「ビジョン2025」の基本戦略である「サプライチェーンの更なる多元化推進と、「良質なものづくり」の一層の強化」、「新素材開発及び新たな製品開発への取組推進」、「主力OEM事業における営業力の強化」を優先的に対処すべき課題と認識し、これを着実に推進してまいります。
・サプライチェーンの更なる多元化推進と、「良質なものづくり」の一層の強化
さまざまな環境変化へ適応し、顧客ニーズに対応できるグローバルな生産体制を強化し、回復するアパレル製品需要と顧客の求める品質に応えるため、サプライチェーンの多元化、強靭化を推進します。
・新素材開発及び新たな製品開発への取組推進
主に生地加工の事業において、顧客と連携し、より環境負荷の少ない新素材の開発を推進します。
・主力OEM事業における営業力の強化
マツオカコーポレーショングループの強みである多元的なサプライチェーンとグローバルな生産体制を活かし、既存顧客への企画提案の更なる強化と、新規顧客の開拓を推進します。
※金融庁に提出された有価証券報告書のデータを使用しています。
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