コロプラ(3668)の事業内容、事業の状況や経営戦略、事業等のリスクについて
3【事業の内容】 コロプラグループ(コロプラ及びコロプラの関係会社)は、コロプラ(株式会社コロプラ)、連結子会社16社により構成されております。 コロプラグループの事業内容及びコロプラとの主要な関係会社の当該事業に係る位置づけは、次のとおりであります。 (1)エンターテインメント事業 エンターテインメント事業は、主にスマートフォン向けゲームの開発・運営を行っております。現在の主力は「白猫プロジェクト」「クイズRPG 魔法使いと黒猫のウィズ」といったスマートフォン向けネイティブアプリであります。また、ブロックチェーンゲームの開発・運営や家庭用ゲーム機向けソフト・PCゲームソフト等の企画・開発を行うほか、コロプラグループに蓄積された開発技術をもとに、他社が発売するゲームソフトの開発業務を受託しております。 最新のテクノロジーと独創的なアイデアで“祖”となるコンテンツを生み出す創出力がコロプラグループの強みです。スマートフォンのほか、ブロックチェーンやAI、XR/メタバースなどの領域でコロプラグループらしいコンテンツをつくり続け、より多くの人々に“新しい体験”を届けることを目指してまいります。 (2)投資育成事業 投資育成事業においては、日本及びアジアのIT関連・エンターテインメント企業等を対象に幅広く投資し、リスクの最小化とリターンの最大化を目指してまいります。 コロプラグループの事業の系統図は次のとおりであります。 [事業系統図] (注) 主な「提携店」は下記のとおりです。(1)コロプラと協業している全国の銘産店(コロカ(銘産店))(2)コロプラと提携している全国の鉄道、フェリー、エアライン等の公共交通事業者(コロカ(公共交通事業者))
有価証券報告書(2025年9月決算)の情報です。
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】コロプラグループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在においてコロプラグループが判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針 コロプラグループは「“Entertainment in Real Life” エンターテインメントで日常をより楽しく、より素晴らしく」というMissionを掲げ、それを実現するために、「最新のテクノロジーと、独創的なアイデアで“新しい体験”を届ける」というVisionを定めています。 コロプラグループの行動指針は下記のとおりです。・Try(挑戦) 私たちは最新のテクノロジーや独創的なアイデアを実行するため、変化や失敗を恐れず、新しいことに挑戦します。・Value(価値あるものづくり) 私たちはまだ誰も知らない面白さ、新しい価値を独自の発想でつくりだします。安易に妥協せずユーザーさまの価値にこだわりぬきます。・Believe(信じる心) 新しい体験を生みだすには様々な困難が生じます。私たちはその困難に素直に正しく向き合い、自分とチームの力を信じて乗り越えます。 (2)目標とする経営指標 コロプラグループは、収益性と資本効率の向上を図るため、ROE(自己資本当期純利益率)を経営指標として意識した経営を行ってまいります。 (3)経営環境及び中長期的な会社の経営戦略 コロプラのMission及びVisionを追求していくため、中期経営方針として、第一に「海外市場への積極的展開」、第二に「国内IPの活用」、第三に「新しいUXの提供(唯一無二のものづくり)」という三つの戦略を掲げています。 コロプラは世界に通用し得る技術を数多く有しており、技術を用いて新しいUXをつくってきた実績があります。コロプラが生み出す新しいUXとグローバルに強い有力なIPとを組み合わせることで、世界的なヒットを創出することを目指してまいります。中期経営方針のもと、エンターテインメントと投資育成を軸として、適切なリソース配分と分散投資を行い、事業の拡大に努めてまいります。 ①エンターテインメント事業 エンターテインメント事業においては、中期経営方針における戦略に基づいたコンテンツポートフォリオを組み、より多くの人々に“新しい体験”を届けることを目指してまいります。 ②投資育成事業 投資育成事業においては、日本およびアジアのIT関連・エンターテインメント企業等を対象に幅広く投資し、リスクの最小化とリターンの最大化を目指してまいります。 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題①エンターテインメント事業 イ.ユーザー数の拡大とユーザーエンゲージメントの強化 コロプラグループが持続的に成長するためには、コロプラグループ及びコロプラグループのサービスの知名度を向上させ、新規ユーザーを継続的に獲得し、ユーザー数を拡大していくことが必要不可欠であると認識しております。そのためには、効果的な広告宣伝活動等によりコロプラグループの知名度を向上させること、また多種多様なサービスを開発し、より多くのユーザーに利用してもらえるような施策を積極的に実施することでユーザー数の拡大に努めてまいります。 また、既存ユーザーについてもそのニーズを汲み取り質の高いサービスを提供し続けるとともに、様々な媒体を活用しユーザーと対話することによりエンゲージメントを強化し、より長期的にコロプラグループのサービスを楽しんでいただけるよう努めてまいります。 ロ.ポートフォリオの拡大 コロプラグループはスマートフォン向けゲームにおいて、ユーザーに長く楽しんでいただけるよう運用を行いつつ、“新しい体験”を届ける新作の開発を行っております。 各タイトルの状況、また市場を見極めながら、適切なリソース配分と分散投資を行い、ポートフォリオの拡大に努めてまいります。 ハ.サービスの安全性及び健全性の確保 コロプラグループが提供する一部のサービスは、ユーザー同士がコミュニケーションをとることが可能であるため、ユーザーが安心してコロプラグループのサービスを利用できるように、サービスの安全性及び健全性を確保する必要があります。コロプラグループはガイドラインを設け、サービスの安全性及び健全性の確保に努めてまいります。 ニ.システムの安定的な稼働 コロプラグループのアプリ及びプラットフォームはウェブ上で運営されており、快適な状態でユーザーにサービスを提供するためにはシステムを安定的に稼働させ、問題が発生した場合には適時に解決する必要があると認識しております。 そのため、システムを安定的に稼働させるための人員確保及びサーバ機器拡充に努めてまいります。 ホ.海外向けサービスについて コロプラグループはスマートフォンの特徴を生かして、今後もコロプラグループのサービスを海外で積極的に展開していくことを企図しております。 さらなる海外事業の拡大と収益力強化に向け、地域ごとのユーザーの嗜好の把握や、地域ごとのユーザー特性を勘案した独自のサービス開発・提供を推進してまいります。 へ.新技術への対応 コロプラグループが属する業界では技術革新が絶え間なく行われており、関連するマーケットも拡大しております。このような事業環境の下でコロプラグループが継続的に事業を拡大していくためには、様々な新技術に適時に対応していくことが必要であると認識し、継続的に対応を行ってまいります。 ②投資育成事業イ.良質なポートフォリオの構築 コロプラグループは、安定的な利益貢献を目指し、IT関連・エンターテインメント企業等を対象とした投資を行っております。 今後も魅力的な会社への分散投資を行い、投資先の状況に応じた適切なモニタリング・支援を実行することで、投資先の価値向上支援及びポートフォリオの健全性担保を推進してまいります。 ③全般イ.コーポレートブランド価値の向上 コロプラグループが持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を実現していくためには、企業認知度の向上や企業イメージの確立が不可欠であると考えております。コロプラグループはステークホルダーに対する適切な情報開示と、積極的な広報活動及びサステナビリティへの取組などにより、コロプラグループのコーポレートブランド価値の向上を図ってまいります。 ロ.内部管理体制の強化とコーポレートガバナンスの充実 コロプラグループはさらなる事業拡大、企業価値向上を目指すためには社会から信頼を得ることが不可欠であると考えております。そのために企業倫理・コンプライアンスに関し、全役職員が共通の認識を持ち、公正かつ的確な意思決定を行う風土を醸成することに加えて、健全性及び透明性のある管理体制の整備を行うことで、内部管理体制の強化及びコーポレートガバナンスの充実に努めてまいります。 ハ.組織の機動性の確保 組織の規模拡大による機動性の低下等の弊害を排除するため、適切な人員配置、事業展開に応じた組織体制の整備により、意思決定の機動性確保を図ってまいります。 ニ.優秀な人材の確保及び育成 コロプラグループは今後より一層の事業拡大のため、人材の確保及び育成を重要な課題と認識しております。コロプラグループのフィロソフィーと共鳴する優秀な人材を確保し、持続的な成長を支える人材を育成すべく採用活動及び研修活動を強化してまいります。
事業等のリスク
3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。また、当該リスクが顕在化する可能性の程度や時期、当該リスクが顕在化した場合にコロプラグループの財政状態、経営成績等に与える影響の内容につきましては、合理的に予見することが困難であるものについては具体的には記載しておりません。なお、コロプラグループはリスク管理(リスクの特定、評価、対応策の策定)の実施により、以下のリスクに対してその発生可能性を一定水準まで低減していると考えております。 コロプラグループは、これらのリスク発生の可能性を十分に認識した上で、発生の回避及び発生した場合の対応に努める方針ではありますが、コロプラ株式に関する投資判断は、本項及び本書中の本項以外の記載事項を慎重に検討した上で行われる必要があると考えております。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在においてコロプラグループが判断したものであり、将来において発生の可能性があるすべてのリスクを網羅するものではありません。 (1)戦略と計画①モバイル関連市場について コロプラグループは、スマートフォン等の高性能端末の普及に伴って、今後もモバイル関連市場が持続的な成長を続けていくと予想しております。 しかしながら、市場の成長ペースが大きく鈍化した場合には、コロプラグループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。また、市場の拡大が進んだ場合であっても、コロプラグループが同様のペースで順調に成長しない可能性があります。さらに、市場が成熟していないため、今後、大手企業による新規参入により市場シェアの構成が急激に変化することで、コロプラグループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ②他社との競合について コロプラグループは、位置情報を利用した特色あるサービスの提供やリッチで表現力豊かな本格派ゲームアプリの提供、カスタマーサポートの充実等に取り組み、競争力の向上を図っております。 しかしながら、コロプラグループと同様にインターネットや携帯電話で位置情報を利用したアプリやスマートフォンに特化したアプリ等のサービスを提供している企業や新規参入企業との競争激化により、コロプラグループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ③技術革新への対応について コロプラグループは、インターネット関連技術に基づいて事業を展開しておりますが、インターネット関連分野は新技術の開発及びそれに基づく新サービスの導入が相次いで行われており、非常に変化の激しい業界となっております。また、ハード面においては、スマートフォンの高性能化が進んでいるほか、ブロックチェーン・AI・XR/メタバースなど新技術に対応した新しいサービスが相次いで展開されております。 「最新のテクノロジー」と「独創的なアイデア」を形にするため、コロプラグループはエンジニアの採用・育成や創造的な職場環境の整備やスマートフォン・ブロックチェーン・AI・XR/メタバース等に関する技術・知見・ノウハウの取得に注力しております。 しかしながら、係る知見やノウハウの獲得に困難が生じた場合、また、技術革新に対するコロプラグループの対応が遅れた場合には、コロプラグループの競争力が低下する可能性があります。さらに、新技術への対応のために追加的なシステム、人件費などの支出が拡大する可能性があります。このような場合には、コロプラグループの技術力低下、それに伴うサービスの質の低下、そして競争力の低下を招き、コロプラグループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ④海外向けサービスについて コロプラグループは、海外マーケティング等を図り、今後もコロプラグループのサービスを海外で積極的に展開していくことを企図しております。 しかし、海外においてはユーザーの嗜好や法令等が本邦と大きく異なることがあり、コロプラグループの想定どおりに事業展開できない可能性があります。 ⑤M&A等(企業買収等)にかかるリスク コロプラグループは、将来の成長可能性の拡大に寄与すると判断する場合には、M&A等の投融資を実行し、企業規模の拡大に取り組む方針であります。 M&A等の投融資の実施に当たっては、対象企業の財務内容や契約関係等についての詳細な事前審査を行い、十分にリスク検討をしておりますが、対象企業における偶発債務の発生や未認識債務の判明等事前の調査によっても把握できなかった問題が生じた場合や、事業展開が計画通りに進まない場合、投下資本の回収が困難になる等、コロプラグループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。また、M&A等により、コロプラグループが従来行っていない新規事業が加わる際には、当該事業固有のリスク要因が加わる可能性があります。 ⑥投資育成事業にかかるリスク コロプラグループは成長戦略の一環として、国内外のIT関連・エンターテインメント企業等を対象に投資をしております。 投資にあたっては、対象企業の財務内容等の詳細な事前審査を行い、十分にリスク検討しておりますが、投資先企業の事業が計画通りに進捗せず、業績の悪化や株価の動向によっては投資が回収できず、コロプラグループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 また、その活動にあたっては、国内外の種々の法的規制(会社法・独占禁止法・租税法・金融商品取引法・投資事業有限責任組合契約に関する法律・外国為替管理法・財務会計関連法規等)を受けることとなります。管理部門はこれらの法的規制について情報を収集し適切な対応に努めてまいりますが、法的規制が及ぶことによりコロプラグループの活動が制限される場合及びこれらの規制との関係で費用が増加する場合があり、コロプラグループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑦コーポレートブランドの毀損リスク コロプラグループは、コーポレートブランド価値の維持及び強化がユーザーの信頼確保、ユーザー基盤の拡大、利用の促進に重要であると考え、ステークホルダーに対する適切な情報開示と積極的な広報活動及びサステナビリティへの取組みなどを行っております。 しかしながら、コロプラグループに関する否定的な評判・評価が世間に流布される場合等には、コロプラグループのブランド価値が低下し、コロプラグループの事業、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (2)業務運営①ゲームアプリの企画・開発及び運営について コロプラグループは、様々なゲームアプリの企画・開発・運営及びプラットフォームの運営を行っております。コロプラグループのゲームアプリのダウンロード数、プラットフォームの会員数、入会者数は着実に増加しており、ユーザーから一定の評価を得ていると認識しております。しかしながら、当サービスにおいてはユーザーの嗜好の移り変わりが激しく、ユーザーニーズの的確な把握やニーズに対応するコンテンツの導入が、何らかの要因により困難となった場合には、ユーザーへの訴求力の低下等からコロプラグループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ②GameFiサービスの企画及び運営について コロプラグループは、ブロックチェーン技術または暗号資産、NFTを活用したGameFi(GameとFinanceを組み合わせた用語)などのサービスを展開していくことを企図しております。 サービスの展開に際しては、会計・税務・法務・ビジネス等に関する詳細な事前調査を行うことでリスクの低減に努めておりますが、事前に想定されなかった事象が発生した場合、既存の法令等の解釈の変更や新たな法令等の制定などの法的規制が行われた場合やコロプラグループの暗号資産がテロ資金供与及びマネー・ロンダリングに利用された場合には、コロプラグループの事業が著しく制約を受け、コロプラグループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 また、コロプラグループは、ウォレットに暗号資産を保管します。様々なセキュリティ対策を講じておりますが、不正アクセスや秘密鍵の盗難等によりウォレットに保管された暗号資産が流出し、コロプラグループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ③システムに関するリスク コロプラグループの事業は、携帯電話やPC、コンピュータ・システムを結ぶ通信ネットワークやシステムに全面的に依存しております。コロプラグループは、適切なセキュリティ手段の構築、データセンター等へのサーバの設置、クラウドサービスの利用等の対策を行っております。 しかしながら、自然災害や事故(社内外の人的要因によるものを含む)、コロプラグループの運営する各サイトへのアクセスの急激な増加、データセンターへの電力供給やクラウドサービスの停止等の予測不可能な要因によってコンピュータ・システムがダウンした場合や、コンピュータ・ウイルスやハッカーの侵入等によりシステム障害が生じた場合には、コロプラグループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 また、これらの要因により売上集計に関わるシステム処理が想定通りに機能せず、コロプラグループの適切な財務報告体制に影響を及ぼす可能性があります。 ④Apple Inc. 及び Google Inc.の動向について 現状において、コロプラグループの売上に関しスマートフォン専用ゲームアプリサービスの比率が高いことから、Apple Inc.及びGoogle Inc.の2プラットフォーマーへの収益依存が大きくなっております。 しかしながら、これらプラットフォーマーの事業戦略の転換や動向によっては、手数料率の変動等何らかの要因により、コロプラグループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤版権が関与するサービスについて コロプラグループでは、第三者が権利を保有するキャラクター等の使用料を支払いゲームアプリに導入する場合があります。このようなキャラクター等を利用したアプリの売上がコロプラグループの想定を大きく下回った場合や他社に比べ有力なキャラクター等の導入ができなかった場合、コロプラグループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑥自然災害、事故等について コロプラグループでは、自然災害、事故や大規模な感染症の発生等に備え、定期的なバックアップ、稼働状況の常時監視、在宅勤務の導入等によりトラブルの事前防止又は回避に努めておりますが、コロプラグループ所在地近辺において大地震等の自然災害が発生した場合など、コロプラグループ設備の損壊や電力供給の制限等の事業継続に支障をきたす事象が発生して、コロプラグループの事業及び業績に重要な影響を及ぼす可能性があります。 ⑦気候変動について 世界的な気候変動への対策により、再生可能エネルギーへの転換が進展し炭素税や関連規制が導入された場合や環境意識の高まりによる行動変容・価値観の変化にコロプラグループの事業が対応できない場合、気候変動を起因とする大規模な自然災害や感染症等が発生した場合には、コロプラグループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (3)組織・ガバナンス①人的資源について コロプラグループは、自社プラットフォームの運営、また自社コンテンツの開発・提供を行い、急速に事業領域を拡大してまいりましたが、今後のさらなる業容拡大及び業務内容の多様化に対応するため、技術開発、広告マーケティング、管理部門等、コロプラグループ内の各部門において、一層の人員増強が必要になると考えられます。 しかしながら、事業規模の拡大に応じたコロプラグループ内における人材育成や外部からの人材登用等が計画どおりに進まない場合や、コロプラグループの予想を大幅に上回るような社員の流出、有能な人材の流出が生じた場合には、競争力の低下や一層の業容拡大の制約要因となり、コロプラグループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ②内部管理体制について コロプラグループは、企業価値の持続的な増大を図るにはコーポレート・ガバナンスが有効に機能することが不可欠であるとの認識のもと、業務の適正性及び財務報告の信頼性の確保、さらには健全な倫理観に基づく法令遵守の徹底が必要と認識しております。 コロプラグループでは内部管理体制の充実に努めておりますが、事業の急速な拡大により、十分な内部管理体制の構築が追いつかないという状況が生じる場合には、適切な業務運営が困難となり、コロプラグループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ③情報管理体制について コロプラグループは、ユーザーのメールアドレスその他重要な情報を取り扱っているため、情報セキュリティ方針を策定し、役職員に対し情報セキュリティに関する教育研修を実施し、また、ISO27001の認証を取得するなど、情報管理体制の強化に積極的に取り組んでおります。しかしながら、何らかの理由で重要な情報が外部に漏洩した場合には、当事者への賠償とコロプラグループに対する社会的信頼の失墜、さらなる情報管理体制構築のための支出等により、コロプラグループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ④特定人物への依存について コロプラの創業者であり取締役会長である馬場功淳は、モバイルコンテンツをはじめとするインターネット及び携帯電話・スマートフォンにおけるサービスの開発技術及びそれらに関する豊富な経験と知識を有しており、技術的判断、経営方針や事業戦略の決定、遂行において極めて重要な役割を果たしております。 コロプラグループでは、取締役会や経営会議等における役員及び幹部社員の情報共有や経営組織の強化を図るとともに、社長交代を含む経営体制の変更を実施し、同氏に過度に依存しない経営体制の整備を進めております。 しかしながら、何らかの理由により同氏がコロプラグループの業務を継続することが困難になった場合、コロプラグループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (4)コンプライアンス①サービスの安全性及び健全性に関するリスク コロプラグループが提供する一部のサービスは、不特定多数の個人会員が、各会員間において独自にコミュニケーションを取ることを前提としております。コロプラグループは、健全なコミュニティを育成するため、利用規約において社会的問題へと発展する可能性のある不適切な利用の禁止を明示しております。また、コロプラグループはユーザー等のモニタリングを常時行っており、規約に違反したユーザーに対しては、改善の要請や退会等の措置を講じるよう努めております。さらに、適切なサービス利用を促進させるためにコンテンツを利用する上でのマナーや注意事項等をより一層明確に表示し、モニタリング・システム等の強化やサイト・パトロール等のための人員体制の増強など、システム面、人員面双方において監視体制を大幅に強化し、健全性維持の取り組みを継続しております。 しかしながら、急速に会員数が拡大しているコンテンツにおいては、会員によるコンテンツ内の行為を完全に把握することは困難となり、会員の不適切な行為に起因するトラブルが生じた場合に、利用規約の内容にかかわらず、コロプラグループが法的責任を問われる可能性があります。また、法的責任を問われない場合においても、レピュテーション・リスクを伴ってコロプラグループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。 なお、事業規模の拡大に伴い、サービスの健全性の維持、向上のために必要な対策を継続して講じていく方針でありますが、これに伴うシステム対応や体制強化の遅延等が生じた場合や、対応のための費用が想定以上に増加した場合には、コロプラグループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 またオンラインゲーム業界においては、ゲーム内のアイテム等を、オークションサイト等で売買するというリアル・マネー・トレード(RMT)(注)という行為が一部ユーザーにより行われております。コロプラグループのサービスにおいても、ゲームをより楽しいものにするためにゲーム内のアイテムをユーザー同士で交換できる機能を設けておりますが、ごく一部のユーザーがオークションサイトに出品しています。コロプラグループでは、利用規約でRMTの禁止を明確に表記しており、またオークションサイトの適時監視も行い、さらにコロプラグループの「安全性・健全性に関するガイドライン」で、違反者に対しては強制退会をさせる等厳正な対策を講じる方針であることを明確にしております。 しかしながら、コロプラグループに関連するRMTが大規模に発生、拡大した場合には、コロプラグループサービスの信頼性が低下し、コロプラグループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。(注)リアル・マネー・トレード(RMT)とは、オンライン上のキャラクター、アイテム、ゲーム内仮想通貨等を、現実の通貨で売買する行為をいいます。 ②知的財産権に関するリスク コロプラグループは、運営するサービスに関する知的財産権の獲得に努めております。また、第三者の知的財産権を侵害しないよう、十分な注意を払っております。 しかしながら、今後コロプラグループが属する事業分野において第三者の権利が成立した場合は、第三者より損害賠償及び使用差止め等の訴えを起こされる可能性及び権利に関する使用料等の対価の支払が発生する可能性があり、またコロプラグループの知的財産が侵害された場合には、コロプラグループの事業及び業績に重要な影響を及ぼす可能性があります。 ③インターネットに関連する法的規制について コロプラグループが運営するサービスにおいて、ユーザーの個人情報に関し「個人情報の保護に関する法律」の適用を受けております。加えて、「不正アクセス行為の禁止等に関する法律」では、他人のID、パスワードの無断使用の禁止等が定められております。さらに、「特定商取引に関する法律」及び「特定電子メールの送信の適正化等に関する法律」により、一定の広告・宣伝メールの送信にあたっては、法定事項の表示義務等を負う場合があります。そのほか、コロプラグループは、「電気通信事業法」における電気通信事業者として同法の適用を受けております。 また、コロプラグループが提供する一部のサービスにおいてSNS(注)機能を提供しておりますが、これはユーザー間の健全なコミュニケーションを前提としたサービスであり、「インターネット異性紹介事業を利用して児童を誘引する行為の規制等に関する法律」に定義される「インターネット異性紹介事業」には該当しないものと認識しております。さらには、2009年4月に施行された「青少年が安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備等に関する法律」では、携帯電話事業者等によるフィルタリング・サービス提供義務等が定められており、コロプラグループは前項に記載のとおりサービスの健全性維持の取り組み強化を継続して実施しております。また、スマートフォンネイティブゲームの一部サービスにおいて利用されている有料の「仮想通貨」について「資金決済に関する法律」が適用され、コロプラグループは関東財務局への登録を行い、同法、府令等の関連法令を遵守し業務を行っております。 なお、コロプラグループは上記各種法的規制等について積極的に対応しておりますが、不測の事態により、万が一当該規制等に抵触しているとして何らかの行政処分等を受けた場合、また、今後これらの法令等が強化され、もしくは新たな法令等が定められコロプラグループの事業が制約を受ける場合、コロプラグループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。(注)SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)とは、メールや掲示板などを利用し、人と人とのつながりを促進・サポートする、コミュニティ型の会員制のサービスです。 ④アプリに関連する法的規制等について コロプラグループが属するモバイルインターネット業界において、過度な射幸心の誘発等について一部のメディアから問題が提起されております。近年では、「コンプリートガチャ」(注)と呼ばれる課金方法が不当景品類及び不当表示防止法(景品表示法)に違反するとの見解が2012年7月に消費者庁より示されました。これに関してコロプラグループは既に対応策を導入しており、コロプラグループのサービスには大きな影響を与えていないと認識しております。 法令を遵守したサービスを提供することは当然でありますが、今後も変化する可能性がある社会的要請については、サービスを提供する企業として自主的に対処・対応し、業界の健全性・発展性を損なうことのないよう努めていくべきであると考えております。 しかしながら、今後、社会情勢の変化によって、既存の法令等の解釈の変更や新たな法令等の制定等、法的規制が行われた場合には、コロプラグループの事業が著しく制約を受け、コロプラグループの事業及び業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。(注)コンプリートガチャとは、ランダムに入手するアイテムやカードを一定枚数揃えることで稀少なアイテムやカードを入手できるシステムをいいます。
※金融庁に提出された有価証券報告書のデータを使用しています。
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