エージェントIGホールディングス(377a)の事業内容、事業の状況や経営戦略、事業等のリスクについて
3【事業の内容】 エージェントIGホールディングスグループは、エージェントIGホールディングス及び連結子会社5社(株式会社エージェント・インシュアランス・グループ、ファイナンシャル・ジャパン株式会社、株式会社コスモアビリティ、株式会社保険ショップエージェント、Agent America, Inc.)の計6社より構成されており、個人及び法人のお客様に向けて損害保険・生命保険の販売を行う保険代理店事業を展開し、保険契約の取次からアフターフォロー(保全業務)にいたるまで一貫したサービスを提供しております。 エージェントIGホールディングスは、持株会社としてエージェントIGホールディングスグループ会社の経営管理およびそれに付随する業務を行っております。エージェントIGホールディングスは有価証券の取引等の規制に関する内閣府令第49条第2項に規定する特定上場会社等に該当しており、これにより、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準については連結ベースの数値に基づいて判断することとなります。 エージェントIGホールディングスグループの事業内容は、販売地域を基礎とした「国内事業」及び「海外事業」の2つの事業に分類しており、事業の区分は「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表注記」に掲げるセグメント情報の区分と同一であります。 (1)グループコンセプト エージェントIGホールディングスグループは、「お客様の利益創出に最善を尽くす~Doing Our Best On Your Behalf~」を企業理念に掲げ、「企業が売りたい商品・サービス」ではなく、「お客様にとって本当に必要な商品・サービス」を提供することを軸に事業を行っております。「保険の「あんしん」は人で完成する。」というブランドメッセージのもと、お客様が「あんしん」して保険に加入し続けられる社会の実現を目指しております。 エージェントIGホールディングスグループは、常にお客様の声に耳をかたむけ、人々の生活に「あんしん」をもたらす商品・サービスを提供し続けることを使命とし、事業を行ってまいります。 (2)国内事業について①事業概要 国内子会社の主な事業内容は、国内の個人及び法人に向けて損害保険・生命保険を販売する保険代理店事業です。保険会社はあらゆる保険商品を作るメーカーとしての役割を担う中、エージェントIGホールディングス及び国内子会社は保険代理店として保険会社が作る数多くの商品から、お客様のニーズにあった商品を第三者の立場で選択し、保険会社に代わって販売する役割を担っております。また、子会社である株式会社コスモアビリティは、エージェントIGホールディングスグループ内におけるテクノロジーのさらなる活用を目的に、2025年1月に株式取得したシステム開発会社です。 2025年12月31日現在において、国内子会社である株式会社エージェント・インシュアランス・グループは合計40社(損害保険会社11社・生命保険会社28社・少額短期保険会社1社)、ファイナンシャル・ジャパン株式会社は合計47社(生命保険会社31社・損害保険会社15社・少額短期保険会社1社)、株式会社保険ショップエージェントは合計13社(損害保険会社4社・生命保険会社9社)の保険会社と保険代理店委託契約を締結しており、個人のお客様に対しては、ライフスタイルやライフプランに応じた保険コンサルティングサービスを提供し、法人のお客様に対しては、財務状況や法人リスクに応じた保険コンサルティングサービスを提供しております。 また、ビジネスモデルとして、保険代理店のM&A及び事業承継に積極的に取り組むとともに、保険募集人のリクルートを推進しております。特に、保険代理店のM&A及び事業承継においては、独力では存続が難しい中小保険代理店を積極的に受け入れ、営業推進と募集品質のきめ細かなサポートを含めた教育、管理、指導の仕組みである「保険代理店支援プラットフォーム」の下で、営業・事務両面からのサポート体制、勉強会の開催、E-Learningを活用した研修支援、FP・AFP(※)資格を持った営業社員による同行支援等を行い、保険業法や各保険会社の規定に則った適正な保険募集を通じた販売力の強化に取り組んでおります。 (3)海外事業について エージェントIGホールディングス連結子会社であるAgent America, Inc.は世界最大の保険マーケットである米国に4つの拠点(カリフォルニア州に2拠点、テキサス州に1拠点、アトランタに1拠点)を構え、日系企業、米国駐在員のお客様を中心に保険代理店及び保険ブローカー事業を行っております(海外事業営業収益:330百万円、経常利益10百万円(2025年12月期))。 米国では、各州で固有の法律において、保険事業を行う上で州ごとにライセンスを取得しなければならない中、Agent America, Inc.は50州中40州(他1特別区)で保険販売を行うことができる強みがあります。そのため、州をまたぐビジネスを行うお客様のニーズにも対応することが可能です。 ※ AFP・・・Affiliated Financial Plannerの略で、日本FP協会が認定するファイナンシャルプランナーの国内民間資格のことを指します。 [事業系統図] エージェントIGホールディングスグループの事業系統図は次のとおりであります(2025年12月31日現在)。
有価証券報告書(2025年12月決算)の情報です。
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 エージェントIGホールディングスグループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在においてエージェントIGホールディングスグループが判断したものであります。 (1)経営環境 今後のわが国の保険業界では、少子高齢化、人口減少等を背景に生命保険市場、損害保険市場ともに長期的なスパンにおいては市場規模の縮小の影響は予想されるものの、2024年度の損害保険業界の市場規模は、2012年3月時点において正味保険料ベースで約7.1兆円であったのに対し、約9.6兆円(※1)となっており、拡大トレンドを継続しています。また、生命保険の業界市場規模は、保険料等収入ベースで2023年度においても約43兆円(※2)と、過去最高規模を記録しました。損害保険と生命保険をあわせると約52兆円という大きな市場規模を有しております。損害保険、生命保険ともに、市場規模の拡大トレンドは、当面の間は、引き続き継続していくものと考えます。 また、保険業界における損害保険代理店数は年々統廃合の進展により減少しており、1999年3月時点では593,872店実在していたのに対して、2025年3月時点においては140,138店となります(※3)。一方、損害保険の募集従事者数の推移は、1999年3月時点に1,180,784人であったのに対して、2025年3月時点では1,779,201人となっております(※4)。この背景には、1996年の保険業法改正や金融ビッグバン構想の進展により、商品の自由化・複雑化、生損保相互参入などが実現し、保険代理店の販売力向上の必要性が高まったこと、また2005年以降発生した損害保険会社・生命保険会社の保険金不払い問題を受け、保険代理店において募集品質の向上の必要性が高まったこと、さらには、2016年の保険業法改正により保険代理店に対する体制整備義務等が導入されたことなどがあげられます。そして、「損害保険業の構造的課題と競争のあり方に関する有識者会議」(以下有識者会議)等を受けて成立した2025年の保険業法改正では、保険会社の体制整備の強化のみならず大規模特定乗合代理店の体制整備の上乗せ規制が定められるなど、保険業界全体で「顧客本位の業務運営の徹底」が求められるようになっております。こうした中、資本力や人員等のリソース不足の課題を抱える中小保険代理店のみならず、業務品質を確保できず、体制整備義務に対応できない保険代理店は、規模を問わず、事業の継続が困難となることが想定され、今後においても損害保険代理店の統廃合は一層加速することが予想されます。 このような経営環境の中で、エージェントIGホールディングスグループは2025年7月に持株会社体制へ移行し、機動的な組織再編を実現いたしました。さらに、2025年11月に松井証券株式会社と資本業務提携を締結いたしました。同社の強固な顧客基盤とエージェントIGホールディングスグループの対面コンサルティング力を融合し、新たな金融サービスの創出を目指すとともに、調達資金を活用したM&A戦略を加速させております。なお、経営陣のコミットメントを示すべく、代表取締役社長及び取締役会長による株式取得も実施いたしました。これに加え、株式会社コスモアビリティの子会社化を通じてDXを推進し、基幹システムの刷新など生産性向上に向けた投資も積極的に実行しております。 引き続きM&A及び事業承継を成長戦略の柱と位置づけ、従前より体制整備の強化について取り組みを行うとともに、従前より体制整備の強化について取り組みを行うとともに、M&A及び事業承継や保険募集人のリクルートを通じて、環境変化に対応できず存続が困難な保険代理店を積極的に受け入れることで、保有契約を一括して引き継ぐとともに、合流代理店(保険募集人)をエージェントIGホールディングスグループの一員として雇用する等により、保有マーケットを拡大し、営業体制の拡充を図っております。特にエージェントIGホールディングスグループは、M&A及び事業承継や保険募集人のリクルートを通じて合流した保険募集人に対して、エージェントIGホールディングスグループの強みである「保険代理店支援プラットフォーム」を活かして営業面、事務面におけるきめ細やかなサポートを提供することで営業活動に専念できる体制を構築しており、これにより損害保険、生命保険の販売推進を図っております。今後もエージェントIGホールディングスグループの中期経営計画に基づき、M&A及び事業承継を軸としたさらなる成長を図ってまいります。 (2)経営方針 エージェントIGホールディングスグループは、「お客様の利益創出に最善を尽くす~Doing Our Best On Your Behalf~」を企業理念に掲げています。企業が売りたい商品やサービスを市場に提供するのではなく、お客様にとって本当に必要な商品やサービスを提供することで「あんしん」をお届けすることを使命としております。また、「保険の「あんしん」は人で完成する。」というブランドメッセージのもと、テクノロジーの活用を推進してお客様にとっての利便性を高めつつも、最後は「人」が介在することでお客様にとって真の「あんしん」をお届けできると考え、日々の業務に取り組んでおります。また、社会環境の変化に対応することが難しい代理店や後継者のいない代理店を統合し、保険会社と共に業界の再編を進めることを目指しています。 (3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 エージェントIGホールディングスグループは、継続的な成長と企業価値の向上を目標としており、主な経営指標として営業収益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益を採用するとともに、それらの経営指標と極めて相関性の高い指標として、取扱保険料、お客様の数を重視しております。 (4)中長期的な会社の経営戦略①M&A及び事業承継の推進、保険募集人のリクルート エージェントIGホールディングスグループは、M&Aおよび事業承継の推進、保険募集人のリクルートを最重要施策と位置付けております。本施策の推進にあたっては、各保険会社が定める業務品質の基準の充足や各保険会社の商品・規定の習熟度の向上に取り組むとともに、保険募集人の活動を支援するサポート要員の人員確保・育成等を充実させることで、エージェントIGホールディングスグループの受け入れ体制の強化を図っております。またエージェントIGホールディングスに合流した保険募集人は、「代理店支援プラットフォーム」の特徴であるきめ細かいサポート体制と教育、管理、指導の仕組みのもと、業務品質の向上と販売力の強化に取り組むことで、エージェントIGホールディングスグループの業績に貢献しています。さらにエージェントIGホールディングスグループは、M&A及び事業承継を通じて新規出店を積極的に展開するとともに、既存拠点の大型化に取り組んでおり、大型化による業務効率と生産性の向上を通じて収益拡大を図っております。 ②販売戦略の推進 エージェントIGホールディングスグループでは、保有マーケットにおいて損害保険、生命保険のコンサルティング販売を推進しており、お客様との面談(オンライン面談含む)を通じたご契約内容の分析と見直し等のアドバイスを行い、お客様のニーズにお応えできる最適な保険商品をご提案することで、アップセル・クロスセルの推進に取り組んでおります。また、損害保険では、近年激甚化する自然災害への備えについてのご提案や、生命保険では保障ニーズと資産形成ニーズの双方にお応えできる変額保険、外貨建て保険の提案などにも力を入れております。そして取り組み余地が大きい法人分野についても、損害保険ではサイバーリスク等の新種リスクに対する備えのご提案を推進するとともに、生命保険では法人の事業保障、従業員の福利厚生、経営者自身の保障を含めて、幅広く各種保険のご提案に取り組んでおります。 ③採用・人財育成の推進 エージェントIGホールディングスグループは、経営基盤を安定的に維持するため、優秀な人財の確保や育成が重要であるとの認識から、企業理念を実践できる人財を確保する計画的な採用戦略、早期育成の取組み、人事評価を運用し、多様な人財が活躍する仕組みの構築と風土の醸成を推進しております。 ④コンプライアンスの徹底と体制整備の強化 エージェントIGホールディングスグループは、社会の一員として当然にコンプライアンスを徹底していくとともに、大規模代理店としての体制整備の強化に取り組むことで、エージェントIGホールディングスグループの社会的な信頼を高め、全社員が各種法令等、各保険会社が定める諸規定、エージェントIGホールディングスグループの各種ルールを遵守して適正な業務運営を行っております。それにとどまらず、全社員が、自らお客様のために思考し行動できる高いモラルを持った人間性を育むことに取り組んでおります。 ⑤テクノロジーの活用推進 エージェントIGホールディングスグループは、オンライン面談の推進による生産性の向上に加え、独自の顧客管理システム「A-System」等を活用したデータベースマーケティング、オンライン上で最適な保険を診断できるアプリ「ほけチョイス」等の更なる推進、展開を通じて、デジタルを活用したお客様接点の拡充を図ることで生産性の向上に取り組んでおります。 ⑥海外戦略の推進 世界最大の米国保険マーケットにおいても、日本国内同様保険ブローカーの高齢化が課題となっています。エージェントIGホールディングス子会社のAgent America, Inc.は西海岸を中心に4つの拠点を構え、日本国内で確立しているM&A及び事業承継のビジネスモデルを展開しています。全米50州中40州(他1特別区)で保険販売を行うことができる強みを活かし、今後は現拠点の拡大及びさらなる拠点展開を目指します。 (5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題①コンプライアンス推進及び内部統制の強化 エージェントIGホールディングスグループは、昨今金融庁の有識者会議などでも議論されている、保険業法の改正等に伴う体制整備の向上や、保険代理店として求められる業務品質レベルがさらに高まる中、業界再編の動きに適切に対応していくことが重要だと考えております。お客様本位の業務運営方針(フィデューシャリー・デューティー)に則り、業務品質、募集品質の更なる向上を図るとともに、改正保険業法で求められる体制整備の強化に取り組んでまいります。さらに、コンプライアンスの徹底を経営の基本と位置づけ、「業務の有効性及び効率性」、「財務報告の信頼性」、「事業活動に関わる法令等の遵守」、「資産の保全」を目的に、透明で健全性の高い企業経営を目指し、内部統制の強化を図ります。 ②継続的な人財の確保と育成、保険募集人のリクルートの推進 M&A及び事業承継を通して事業が拡大していく上で、各拠点における人財の採用と育成は引き続き重要課題です。人財採用につきましては、ブランディング強化を行うとともに、リファラル採用にも積極的に取り組み、エージェントIGホールディングスグループの企業理念を実践できる人財、特に将来の部支店のリーダーとなりうる営業人財、営業サポート人財の採用に注力いたします。 人財育成におきましては、社内研修制度にて目指すべき人財レベルを定め、全部署におけるスタンダードレベルの向上を図ります。また、財産管理を軸としたFPコンサルティングは、他社との差別化を図る上で必須のスキルであるため、「AFP(※5)資格支援制度」を制定し、AFP認定者をより一層輩出してまいります。 ③デジタル戦略の強化 エージェントIGホールディングスは、デジタル戦略を強化し、顧客データの戦略的活用、財務・会計との連携強化を図るべく、基幹システムの改良を行ってまいりました。合流いただく会社やパートナーとのシナジー効果等を発揮できるよう、今後においても更なる改良を重ね、より一層の生産性向上を図ります。また、現在既存のお客様に展開している保険診断アプリ「ほけチョイス」等の活用を通じ、契約内容の分析と見直し等のアドバイスを行い、お客様のニーズにお応えできる最適な保険商品をご提案することで、アップセル・クロスセルの推進に取り組んでおります。また、Web等を活用したオンライン商談(非対面募集)や募集人とのWeb面談による活動管理、E-Learningシステム等を活用した教育を推進して非対面ならではの利便性を追求した営業活動の変革を図ります。 ④システムリスクへの対応 エージェントIGホールディングスは生産性向上の観点よりエージェントIGホールディングス基幹システムの改修によるレベルアップを通じて、データベースマーケティングによる営業活動を推進することとしておりますが、エージェントIGホールディングスが保有する顧客情報の保護のためにシステムの安全性の確保と強化は重要な課題です。エージェントIGホールディングスは、世界的にセキュリティレベルに定評のあるアマゾンウェブサービス(AWS)を利用して顧客情報を管理しておりますが、不正アクセス等のサイバー攻撃が想定されるリスクは完全にゼロにすることはできないとの認識のもと、各種のセキュリティ対策を実施するとともに定期的な運用の見直しを行っております。 ⑤M&A及び事業承継マーケットの競争への対応 昨今、保険代理店をめぐる統廃合の動きは加速しており、業界他社と、M&A及び事業承継ビジネスにおいて競合するケースが一定程度発生しています。エージェントIGホールディングスは、「保険代理店支援プラットフォーム」の強みである強力なサポート体制を構築してM&A及び事業承継の展開、及び保険募集人のリクルートの推進をしておりますが、競争環境において、業界他社を上回る成長を実現するために、営業推進と募集品質をきめ細かくサポートを含めた教育、管理、指導の仕組みである「保険代理店支援プラットフォーム」の下で、保険業法や各保険会社の規定に則った適正な保険募集を通じた販売力の強化に取り組んでおります。また、合流候補となる代理店や保険募集人に訴求できるような企業ブランディングの強化に取り組んでまいります。 ⑥財務上の課題 エージェントIGホールディングスは、主として株式取得資金のほか運転資金の充実化を目的とした金融機関から借り入れはあるものの、基本的に自己資金及び営業キャッシュ・フローによる安定的な財務基盤を確保しております。今後も成長戦略の展開に伴い、内部留保の確保と営業キャッシュ・フローの改善等により財務体質を強化するとともに、株式市場からの必要な資金の確保と、金融機関からの融資等により多様な資金調達を図ってまいります。 ※1 出典:「2024年度 種目別統計表」(一般社団法人日本損害保険協会)※2 出典:「2025年版 生命保険の動向」(一般社団法人生命保険協会)※3 出典:「代理店実在数の推移」(一般社団法人日本損害保険協会)※4 出典:「募集従事者数の推移」(一般社団法人日本損害保険協会)※5 AFP・・・Affiliated Financial Plannerの略で、日本FP協会が認定するファイナンシャルプランナーの国内民間資格のことを指します。
事業等のリスク
3【事業等のリスク】本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資家の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。また、エージェントIGホールディングスのリスク管理体制につきましては、「第4 提出会社の状況 4 コーポレート・ガバナンスの状況等」に記載のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、特段の記載がない限り、本書提出日現在においてエージェントIGホールディングスグループが判断したものであり、自然現象や社会情勢、事業の状況により重要度・発生頻度は変化いたします。リスクにおける重要度は5つのレベル(致命的・危機的・要対応・要考慮・要認識)に分け、発生頻度については以下のとおり(高頻度、中頻度、低頻度、超低頻度)で定義しております。 (1)事業活動におけるリスク①外的環境a.市場の変化 <重要度:要考慮 発生頻度:超低頻度> これまで日本の出生率は総じて徐々に低下する傾向にあり、現在は世界で最低の水準にあります。その結果、死亡数が出生数を上回り、日本の総人口は自然減が続いております。国立社会保障・人口問題研究所によれば、15歳から64歳の人口は、2020年の約7,509万人から2070年には約4,535万人に減少し、この減少傾向は今後も継続すると予想されています(「国立社会保障・人口問題研究所 日本の将来推計人口(令和5年推計)」より)。このような環境下におきまして、エージェントIGホールディングスグループは、国内事業においてはM&A及び事業承継の推進及び既存顧客向けのアップセル・クロスセルの活性化、サイバーリスク等をはじめとした新しいリスクに対応する新商品の販売促進に取り組んでおります。また、海外事業のさらなる拡大に向け事業に取り組んでおります。しかしながら、市場の環境変化に伴い、エージェントIGホールディングスグループのマーケットが縮小する場合には、営業収益の減少等、エージェントIGホールディングスグループの事業、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 b.保険会社との関係<重要度:要対応 発生頻度:低頻度>(a)保険代理店委託契約を締結している保険会社について<重要度:要対応 発生頻度:低頻度> 保険代理店事業では、エージェントIGホールディングス及び国内子会社と保険代理店委託契約を締結する保険会社の保険商品に係る契約の取次及びアフターフォロー(保全業務)をエージェントIGホールディングス及び国内子会社が提供する対価として保険会社より代理店手数料を収受しております。2025年12月31日現在において、国内子会社である株式会社エージェント・インシュアランス・グループは合計40社(損害保険会社11社・生命保険会社28社・少額短期保険会社1社)、国内子会社であるファイナンシャル・ジャパン株式会社は合計47社(生命保険会社31社・損害保険会社15社・少額短期保険会社1社)、株式会社保険ショップエージェントは合計13社(損害保険会社4社・生命保険会社9社)の保険会社と保険代理店委託契約を締結しております。エージェントIGホールディングスグループは、各保険会社が定める業務品質基準の充足や、各保険会社の商品・規定の習熟度の向上に取り組むとともに、お客様のご意向に反して特定の保険会社の商品を販売するのではなく、お客様ご意向に沿った適切な保険商品の販売を徹底しております。また、エージェントIGホールディングスグループは、各保険会社から過度な便宜供与を受けることを禁止するなど、体制整備の強化に取り組んでおります。 しかしながら、エージェントIGホールディングス及び国内子会社と代理店委託契約を締結する保険会社の財政状態が悪化し、当該保険会社の事業縮小や破綻等が生じた場合、当該保険会社に係るエージェントIGホールディングスグループの保有保険契約が失効・解約されること等により、営業収益の減少等、エージェントIGホールディングスグループの事業、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また一方で、何らかの事由によって保険会社との代理店委託契約が解消されるような事態が生じた場合、保有保険契約の減少により、営業収益の減少等、エージェントIGホールディングスグループの事業、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。(b)特定の保険会社への依存について<重要度:要考慮 発生頻度:低頻度> 東京海上日動火災保険株式会社及び東京海上日動あんしん生命保険株式会社の代理店としてスタートしたエージェントIGホールディングスグループは、両社の保険商品を取り扱う代理店のM&A及び事業承継を多数手がけていることもあり、両社の保険商品を取り扱う比率が高く、当連結会計年度において、東京海上日動火災保険株式会社から収受する代理店手数料は、エージェントIGホールディングスグループの営業収益の19.2%を占めており、東京海上日動あんしん生命保険株式会社から収受する代理店手数料は、エージェントIGホールディングスグループの営業収益の4.8%を占めております。このため、両社及びその保険商品に対する風評等により、エージェントIGホールディングスグループの新規保険契約件数、保有保険契約の継続率等が影響を受ける可能性があります。同様に、両社の営業政策の変更等によって両社の保険商品販売が減少した場合、エージェントIGホールディングスグループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。(c)保険会社の規定・制度・方針について<重要度:要対応 発生頻度:低頻度> エージェントIGホールディングスグループの保険代理店事業における代理店手数料は、保険会社の規定・制度・方針等に基づき決定されているため、それらの変更により手数料率及び手数料が変動します。保険会社各社ごとに定められた基準・評価に応じた代理店ランクや手数料率によって各保険商品の手数料率が決定されるため、基準の未達成等により代理店ランク、手数料率が下がった場合、代理店手数料(営業収益)が減少する可能性があります。エージェントIGホールディングスグループでは、各保険会社が求める業務品質基準の充足を含めた業務品質の向上に取り組んでおりますが、今後保険会社の規定・制度・方針の変更等により代理店手数料が減少した場合、営業収益の減少等、エージェントIGホールディングスグループの事業、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。(d)その他の関係会社等との関係<重要度:要考慮 発生頻度:超低頻度> 松井証券株式会社は、エージェントIGホールディングスの主要株主である筆頭株主及びその他の関係会社に該当し、本書提出日現在、エージェントIGホールディングスの総株主の議決権の数に対する割合の27.37%を所有しております。エージェントIGホールディングスは同社と資本業務提携契約を締結しており、同社が有する強固な顧客基盤・デジタル技術に対し、エージェントIGホールディングスグループのファイナンシャルプランニングや保険商品等の知識・販売ノウハウを組み合わせるなどの事業提携・協業を進めております。同社との定期的なコミュニケーションを通じて良好な関係構築に努め、両社のノウハウ・アセットを活用することで企業価値の向上を図ってまいります。なお、同社との業務提携の具体的な内容や方法等については、別途当事者間で協議及び検討を進めることとしております。そのため、提携スキームの構築や浸透に想定以上の時間を要する可能性があり、短期的には業績への寄与が限定的となる可能性があります。また、両社の事業基盤の融合が想定通りに進捗せず、期待される相互送客などのシナジー効果が十分に創出されない場合、エージェントIGホールディングスグループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 また、住友生命保険相互会社は、エージェントIGホールディングスのその他の関係会社に該当し、本書提出日現在、エージェントIGホールディングスの総株主の議決権の数に対する割合の20.93%を所有しております。住友生命保険相互会社の企業グループの中で、保険募集業を取り扱う主な企業には、エージェントIGホールディングスのほか、いずみライフデザイナーズ株式会社、株式会社保険デザイン、マイコミュニケーション株式会社及び株式会社スミセイ・サポート&コンサルティングの4社が存在しますが、これら各社はエージェントIGホールディングスと異なる営業チャネルにおいて保険募集を行っているものと認識しており、これら各社との競争関係がエージェントIGホールディングスの業績に影響を与える程度は低いものと考えております。なお、同社との契約上重要事項の報告は求められておりますが、同社の承認を必要とする事項は存在しておらず、経営方針の決定や業務執行にあたっても影響を強く受ける体制になっておりません。また、同社及び同社グループのメディケア生命保険株式会社の取引において、保険代理店委託契約、代理店手数料・業務品質手数料に関する規定に基づいた代理店手数料の支払いを受けておりますが、通常の取引条件と異なる条件での取引は行われておりません。なお、住友生命保険相互会社との定期的なコミュニケーションを今後も継続していくことで、同社との良好な関係構築に努めてまいります。 しかしながら、同社の方針に変更が生じた場合、エージェントIGホールディングスグループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 c.法的規制<重要度:要考慮 発生頻度:中頻度> エージェントIGホールディングス及び国内子会社は、損害保険募集人及び生命保険募集人として「保険業法」に基づく登録を行っております。生命保険募集人としての登録の有効期限は特に定められておりませんが、損害保険募集人としては、損害保険募集人資格認定日から5年6ヶ月後の応答日の属する末日が有効期限と定められております。保険業法では、保険業法第300条に定める虚偽説明及び不告知教唆並びに告知妨害等の保険募集に関する禁止行為に違反した場合等、内閣総理大臣は代理店登録の取消し、業務の全部又は一部の停止、業務改善命令の発令等の行政処分を行うことができると定めています。仮にエージェントIGホールディングスが当該行政処分を受けた場合には保険代理店事業における営業が困難となり、営業収益の減少等、エージェントIGホールディングスの事業及び経営成績等に重要な影響を及ぼす可能性がありますが、本書提出日現在において行政処分の対象となる事象は認識しておりません。 上記のように、エージェントIGホールディングスグループは保険業法及びその関連法令並びにそれに基づく関係当局の監督等による規制、さらには、一般社団法人生命保険協会及び一般社団法人日本損害保険協会による自主規制の対象となる保険会社の指導等を受けて事業を運営しております。また、保険募集に際しては、保険業法の他、金融サービスの提供に関する法律、消費者契約法、不当景品類及び不当表示防止法、個人情報の保護に関する法律(個人情報保護法)等の関係法令を遵守する必要があります。特に2025年の保険業法改正や監督指針改正等によって、求められる体制整備義務の水準が高まっております。エージェントIGホールディングスグループでは、社員教育の徹底や内部監査体制の強化等を通じて保険募集管理体制の充実を図り、お客様のご意向に沿った適切な保険募集の励行と業務品質の向上に取り組むなど体制整備の強化に努めるとともに、法改正等に対応できるシステム開発を進めておりますが、今後、さらに保険業法や監督指針が改正された場合は、エージェントIGホールディングスの募集実務の負荷や管理コストの増大等により、エージェントIGホールディングスグループの事業及び経営成績等に影響が出る可能性があります。 d.訴訟リスク<重要度:要認識 発生頻度:超低頻度> エージェントIGホールディングスグループは保険業法を始めとした各種法規制を遵守して事業活動を展開しておりますが、クレーム等の事案が発生した場合には、保険会社や顧問弁護士と相談しながら対応を進めております。募集実態については、内部監査部による監査や部支店ごとの月例点検等を通じて把握しています。その結果、募集上の問題があり、改善が必要な事案や十分な理解の浸透が必要と判断された事項については、再発防止のための教育資料を作成し、研修やE-Learning等を通じて、従業員に対して周知徹底を図り、注意喚起を行っております。お客様から寄せられるエージェントIGホールディングスへのご不満やご意見、ご要望等につきましても、社内周知、再発防止の徹底を図っております。 しかしながら、M&A及び事業承継もしくは保険募集人のリクルートによって保険募集人が大幅に増加する中で、エージェントIGホールディングスグループへの合流以前の募集行為を含めて、お客様のクレーム事案や法令違反等の事案、または損害賠償を求める訴訟事案が発生する可能性があります。お客様への賠償事案や、法令違反等の事案、またはそれらに起因して、各保険会社から代理店手数料の引き下げ等の処分を受けた場合は、営業収益の減少等、エージェントIGホールディングスグループの事業、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 e.競合<重要度:要考慮 発生頻度:超低頻度> エージェントIGホールディングスグループでは、知識の豊富な従業員による、ライフプランニング、ファイナンシャルプランニング等を通じて、お客様のニーズに沿った最適な損害保険、生命保険をご案内しています。そのため、エージェントIGホールディングスグループと共通の保険商品を取り扱う保険代理店は業態を問わず直接的に競合するものと認識しております。 エージェントIGホールディングスグループはM&A及び事業承継戦略、米国で展開する海外戦略、DX戦略等の推進により差別化を図っておりますが、将来にわたり、現在の競争力をエージェントIGホールディングスグループが維持できず、競合他社と比して競争力が低下し、販売量が減少した場合、エージェントIGホールディングスグループの事業、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 f.M&A及び事業承継(他の保険代理店の合流)に関するリスク<重要度:要対応 発生頻度:中頻度> エージェントIGホールディングスグループは事業戦略の1つとして、保険代理店のM&A及び事業承継を行っております。M&A及び事業承継の費用対効果は十分検証した上で実施しておりますが、承継する保険契約の存続は、エージェントIGホールディングスグループのみならず保険契約者の意向に基づくものであるため、事前の収支見通しに反して承継した保険契約から期待どおりの収益が得られない可能性を完全に排除することは困難です。そのため、事前に想定できなかった事態が発生することで、M&A及び事業承継の追加費用の発生や、取得した顧客関連資産の減損等の事態が発生した場合、エージェントIGホールディングスグループの事業、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また大型の法人代理店の買収については、事前に各保険会社とのすり合わせや当該大型法人代理店に関するデューデリジェンス、関係者との綿密なコミュニケーションを通じて慎重に進めておりますが、交渉が想定以上に長期化した場合や交渉の結果破談となった場合は、個別に要したデューデリジェンス費用や買収を想定して新規出店準備に費やしたコストなどが回収できないことから、エージェントIGホールディングスグループの事業、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 また、エージェントIGホールディングスグループの拠点がない地域で一定規模のM&A及び事業承継が進んだ場合、新たに拠点を開設することがあります。万が一新規出店の業績が当初の計画どおりに進捗せず、投資資金の回収に長期間を要する場合や、賃貸人等の事情による契約の終了により業績が好調な支店又は店舗であっても閉鎖を余儀なくされ、減損損失や事業所閉鎖損失が発生する場合、エージェントIGホールディングスグループの事業、業績又は財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 g.買収について<重要度:要考慮 発生頻度:中頻度> エージェントIGホールディングスグループは、経営戦略の一環として、一定程度の規模のM&A実施する可能性があります。M&Aに際しては、対象企業について、財務内容及び法務等について詳細なデューデリジェンスを行い、各種リスクの低減を図る方針であります。しかしながら、これらの調査段階で想定されなかった事象が、M&A実行後に発生する場合や、事業展開が計画どおりに進まない、もしくは内部統制など管理面の統制が行き渡らない等の可能性があります。その場合は、当初期待した業績への寄与の効果が得られない可能性があり、のれんの減損損失等によりエージェントIGホールディングスグループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 h.自然災害・感染症<重要度:危機的 発生頻度:超低頻度> エージェントIGホールディングスは、東京都新宿区に本社を置き、北海道東北エリア、首都圏エリア、中部エリア、関西エリア、九州四国エリアに拠点を設け、営業地域の分散を図っております。しかしながら、大規模な地震等の自然災害により営業拠点が直接被害を被った場合、あるいは広範囲で社会インフラに障害が発生した場合、ならびに新たな感染症の世界的な大流行(パンデミック)等により出社や対面での営業活動が制限された場合、エージェントIGホールディングスの事業活動に支障をきたす可能性があります。これらの対策として、エージェントIGホールディングスはBCPの策定及び定期的なBCP訓練を実施しております。また、インフラの障害や出社困難な状況に備え、事業活動の維持のため、ネットワークの二重化(各部支店へのモバイルルータの配備)及び部支店長へのスマートフォン貸与(テザリングによるモバイルネットワーク通信の確保)を行っております。万が一大規模な地震等の自然災害が発生した場合には、被害を受けた営業拠点の復旧に一時的に多額の費用が必要になり、かつ一定の期間も要することが想定され、エージェントIGホールディングスの事業、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 i.知的財産権に関するリスク<重要度:要考慮 発生頻度:超低頻度> エージェントIGホールディングスが保有する知的財産権は「商標権」のみであり、その内容は、エージェントIGホールディングスの社名及びエージェントIGホールディングス子会社が展開するブランドロゴ、エージェントIGホールディングス子会社が開発する保険診断アプリ「ほけチョイス」のサービス名称であります。取得済み及び出願中の特許権や実用新案権など他の知的財産権は有しておりません。エージェントIGホールディングスグループでは、顧問弁護士や弁理士と連携を図り、エージェントIGホールディングスグループが保有する知的財産権の保全に取り組むとともに、他社の知的財産権を侵害することのないよう努めております。 しかしながら、エージェントIGホールディングスグループの知的財産権が第三者に侵害された場合には、解決までに多くの時間及び費用がかかるなど、エージェントIGホールディングスグループの事業、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また、エージェントIGホールディングスグループの事業領域における知的財産権の現状を全て把握することは難しく、意図せず他社に帰属する知的財産権を侵害してしまう可能性は否定できません。この場合、損害賠償等の法的責任を追及される、エージェントIGホールディングスグループの信用やブランドが毀損されるなど、エージェントIGホールディングスグループの事業、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 j.有利子負債・金利動向<重要度:要対応 発生頻度:低頻度> エージェントIGホールディングスグループの2025年12月期末の有利子負債残高は1,256,943千円となっており、総資産に対する割合は20.0%となっております。 エージェントIGホールディングスグループでは、事業拡大に向けてM&A及び事業承継による新規拠点開設を戦略的に推進していく方針であるため、今後も有利子負債を増加させる可能性があります。 したがって、今後の金利動向に著しい変化が生じた場合には支払利息の増加等によりエージェントIGホールディングスの業績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。エージェントIGホールディングスとしましては、事業拡大に向けたM&A及び事業承継については、必要に応じて自己資金を積極的に活用するなどしてリスクを低減させておりますが、エージェントIGホールディングスグループの業績や財政状態に悪化等が生じた場合、エージェントIGホールディングスグループにとって好ましい条件での金融機関からの資金調達を維持できる保証はなく、エージェントIGホールディングスグループの事業が計画どおりに進捗せず、エージェントIGホールディングスの事業、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ②内的環境a.個人情報漏洩<重要度:要対応 発生頻度:低頻度> エージェントIGホールディングスグループは、保険契約者等から各種個人情報等を取得し、営業活動等に利用しているため、「個人情報保護法」が定める個人情報取扱事業者としての規制を受けております。 よって、エージェントIGホールディングスグループは、個人情報を含む重要な情報の外部漏洩、改竄等の防止のため、重要情報の厳正な管理を事業運営上の重要課題と位置付け、個人情報保護規程、安全管理規程など、個人情報の保護に関する規程等をはじめ情報管理に関する規程を整備、運用しております。加えて、職務権限に基づく個人情報・機密情報を格納する社内ファイルサーバーへのアクセス権限の付与など、重要な情報資産の管理について組織的かつ技術的な安全管理措置を講じております。 しかしながら、このような安全管理措置をもってしても個人情報等を含むすべての重要な情報資産にかかる社外漏洩を防止できないことも想定されます。当該情報漏洩に起因して、第三者に何らかの損害が発生した場合、エージェントIGホールディングスグループの情報管理体制にかかる風評が発生する場合には、損害賠償による多額の損失発生の可能性も考えられ、エージェントIGホールディングスグループの事業、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 b.システム障害<重要度:要対応 発生頻度:超低頻度> エージェントIGホールディングスグループは、お客様及び保有契約の管理や営業活動において、各種情報システムを活用しており、エージェントIGホールディングスグループの事業活動は自社及び保険会社等の取引先の情報システムに大きく依存しております。 エージェントIGホールディングスグループでは、情報システムの円滑な活用を進めるため、個人情報保護規程、安全管理規程、情報システム運用マニュアルを制定しております。システムサーバーが不測の事態によって停止し、又はそれらのサーバー上に蓄積されたデータが失われることにより、エージェントIGホールディングスグループの業務遂行に支障をきたさぬよう、一定のセキュリティレベルを実現し、データの日次バックアップ、バックアップデータの分散格納など、考えられる範囲において起こり得るトラブルを想定し、その回避策を講じております。 しかしながら、自然災害や事故、トラフィックの急増やソフトウエアの不具合、ネットワーク経由の不正アクセス、サイバー攻撃やコンピュータウイルスの感染等の外的要因、コンピュータシステム上に生じた不具合、人為的なミス等の内部要因によって、通信ネットワークの寸断、コンピュータシステムの動作停止等の不測の事態が、エージェントIGホールディングスグループ又は取引先において発生した場合、正常な営業活動が阻害されることにより、営業収益の減少等、エージェントIGホールディングスグループの事業、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 c.経営成績の季節的な変動<重要度:要考慮 発生頻度:低頻度> 各保険会社から支払われる手数料はお客様からの保険料の入金に応じて支払われることから、M&A及び事業承継により、合流する保険募集人が取り扱う保険契約の移管が進むと、期末にかけて保有契約が増え、その保有契約に対する手数料実績が累積してまいります。そのため、エージェントIGホールディングスの営業収益(手数料)は、新規のM&A及び事業承継の実績が累積される下期、特に第4四半期に偏重する傾向があります。 そのような偏重があるため、エージェントIGホールディングスとしましては、新規M&A及び事業承継については予め保守的に計画するとともに、定期的な進捗確認を通じた業績管理を実施しておりますが、新規のM&A及び事業承継が計画どおりに進捗するか否かによって、経営成績が大きく変動する可能性があり、計画に対して実績に遅れ等が生じた場合には、営業収益の減少等、通期の経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (2)事業体制におけるリスク①代表者への依存<重要度:致命的 発生頻度:超低頻度> エージェントIGホールディングスの創業者であり代表取締役社長である一戸敏は、エージェントIGホールディングスグループの経営方針や戦略の決定をはじめ、取引先との交流等に重要な役割を果たしております。エージェントIGホールディングスグループは、業容の拡大に伴い外部から高い能力の人財を確保し、同氏から権限の委譲を行う等、人的資源を強化するとともに、同氏に過度に依存しない経営体制の構築を進めております。しかしながら、このような経営体制が構築される前に、何らかの要因により同氏が業務を執行できない事態が生じた場合には、エージェントIGホールディングスグループの成長戦略が実行できず、エージェントIGホールディングスグループの事業、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ②人財確保・育成に係るリスク<重要度:要考慮 発生頻度:低頻度> エージェントIGホールディングスグループは、今後の事業拡大に向けて、優秀な人財の確保・育成が不可欠であると認識しております。そのため、エージェントIGホールディングスグループでは公平な人事評価制度や賃金制度、人財育成のための研修制度等を導入しており、今後も福利厚生制度や教育研修制度等の充実に努めて人財の確保・育成を図っております。しかしながら、いずれの施策も継続的な人財の確保を保証するものではなく、エージェントIGホールディングスグループの従業員の流出等により、十分な人財が確保できなくなった場合や、エージェントIGホールディングスグループの採用活動や人財育成が計画どおり進展しなかった場合、エージェントIGホールディングスグループの事業活動に支障をきたし、エージェントIGホールディングスグループの事業、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (3)その他のリスク①繰延税金資産の回収可能性に係るリスク<重要度:要対応 発生頻度:超低頻度> 2025年12月期末の繰延税金資産は270,288千円となっており、総資産6,289,709千円の4.3%に相当します。 エージェントIGホールディングスグループは、将来の課税所得にかかる予測及び仮定に基づき繰延税金資産の回収可能性の判断を行っておりますが、将来における課税所得の予測及び仮定が変更され、繰延税金資産の一部又は全部が回収できないと判断された場合には、繰延税金資産が減額される可能性があり、エージェントIGホールディングスの事業、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ②無形固定資産の減損<重要度:要対応 発生頻度:低頻度> 2025年12月期末の無形固定資産は1,287,097千円となっており、総資産6,289,709千円の20.5%に相当します。 エージェントIGホールディングスグループが保有する無形固定資産に減損の兆候が発生した場合は、将来キャッシュ・フロー等を算定し減損損失を計上する可能性があります。特に、M&A及び事業承継によって取得したのれん及び顧客関連資産については、その収益推移及び契約群の継続率が、当初想定したものよりも著しく低下し、想定した将来キャッシュ・フローが見込めない場合、減損損失を計上する可能性があり、その場合にはエージェントIGホールディングスグループの事業、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ③配当政策<重要度:要対応 発生頻度:超低頻度> エージェントIGホールディングスは、設立以来配当を実施した実績はありませんが、株主に対する利益還元は重要な経営課題であると認識しております。しかしながら、当面は事業基盤の整備、拡充を優先することが株主価値の最大化につながるものと考えており、事業基盤の整備状況、業績や財政状態などを総合的に勘案のうえ、将来においては配当を実施していく所存です。 ④風評リスク<重要度:要対応 発生頻度:低頻度> 風評リスクとは、エージェントIGホールディングスグループに対する否定的な評判や風評がその事実の有無に関係なく広まり、エージェントIGホールディングスグループの事業環境、経営状態その他に影響を及ぼし、エージェントIGホールディングスグループが損失を被るリスクと認識しております。エージェントIGホールディングスグループないし業界に関して、報道機関が否定的な報道をした場合や、インターネット等を通じて悪評等が広く社会に流布した場合、その情報内容の真偽にかかわらずエージェントIGホールディングスグループの社会的信用が損なわれ、エージェントIGホールディングスグループの事業、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
※金融庁に提出された有価証券報告書のデータを使用しています。
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