昭和パックスグループ(昭和パックス及び昭和パックスの関係会社)は、昭和パックス株式会社(昭和パックス)と子会社合計6社により構成されています。その主な事業内容は重包装袋、フィルム製品、コンテナー、その他包装関連製品・商品等の製造・販売並びに不動産の賃貸等であります。
事業内容と昭和パックスおよび関係会社の当該事業にかかる位置づけ並びにセグメントとの関係は次のとおりであります。
なお、次の区分は、「第5経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に掲げるセグメント情報の区分と同一であります。
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区分 |
主要製品 |
主要な会社 |
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重包装袋 |
石油化学製品用袋、セメント・窯業用袋、化学薬品用袋、農産物用袋、肥料用袋、食品用袋等 |
昭和パックス、九州紙工㈱、㈱ネスコ、山陰製袋工業㈱、タイ昭和パックス㈱ |
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フィルム製品 |
熱収縮包装用フィルム、パレット包装用フィルム、農業用フィルム、二次加工用フィルム等 |
昭和パックス、九州紙工㈱、㈱ネスコ、タイ昭和パックス㈱ |
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コンテナー |
フレキシブルコンテナー、バルクコンテナー等 |
昭和パックス、九州紙工㈱、㈱ネスコ、山陰製袋工業㈱、タイ昭和パックス㈱ |
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不動産賃貸 |
貸ビル、貸倉庫 |
昭和パックス |
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その他 |
包装用原材料、包装用機械、その他関連製品、ビル管理業 |
昭和パックス、九州紙工㈱、㈱ネスコ、山陰製袋工業㈱、山陰パック㈲、タイ昭和パックス㈱、昭友商事㈱ |
以上の企業集団等について図示すると次のとおりであります。
(注) 無印 連結子会社
※ 非連結子会社で持分法非適用会社
昭和パックスグループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりです。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において昭和パックスグループが判断したものであります。
(1)会社の経営の基本方針
昭和パックスグループは、「お客様の満足」「利益の確保」「株主への還元」の三つのバランスを取りつつ、同時に充足させることが必要と考え、経営に取り組んでおります。
昭和パックスグループは創業以来、生産物を全国に安心・安全・適正な形でお届けするために必要な製品を開発し、提供していくことで、社会に貢献することを目指してきました。そのためには、顧客満足の向上と同時に、従業員はもとより、お取引先、株主・投資家、そして地域社会の皆さまと良好な関係を構築していくことが重要であると認識しております。
また、昭和パックスグループは、取り巻く経営環境が大きく変化するなか、持続的な成長を目指すべく、2022年に新たに企業理念を制定いたしました。昭和パックスが、重包装袋の製造販売会社として、長年の経験と技術開発力を活かし、安心・安全な製品を提供し続けることで、物流という社会基盤を支えるとともに、昭和パックスグループは常に時代の要請に敏感な企業集団として、環境の保全に対応した製品開発活動で、クリーンで豊かな社会の維持向上に貢献してまいります。
新しい企業理念、ミッション、ビジョン、バリュー、行動指針は以下のとおりであります。
●新しい企業理念
「お客様からお客様へ、安心で豊かな未来を願い包装の“カタチ”を創り続ける」
●ミッション(使命)
「安心・安全な製品を、安定供給することで物流という社会基盤を支える」
●ビジョン(目指す未来)
「お客様と社会の様々なニーズに応える最適な製品を開発、製造、納入できる体制を整備し、豊かな未来をクリエイトする」
●バリュー(約束する価値)
①信頼の供給力
②確かな品質
③新しい提案力
④環境に対応する力
⑤誠実な経営
●行動指針
①課題解決に向けスピードをもって実践する
②あらゆる可能性を粘り強く探求する
③お客様と仲間に尊敬と感謝の心を持ち、ともに成長していく
(2)中長期的な会社の経営戦略
昭和パックスは、2022年度を初年度とする中期経営計画「PAXXS Vision-2030」を策定いたしました。計画は2段階の構想とし、段階的に取り組むべき経営課題に向き合い、解決していくことを想定しています。今年度は1st STAGE(2022~2026年度)の3年目にあたり、引き続き企業運営基盤の整備と意識改革を推進します。開発体制、生産設備、人への投資を積極的に行ない、持続的成長と企業価値の向上を目指します。続く2nd STAGE(2027~2030年度)では1st STAGEでの取組みを着実に推進して、製品・サービスを拡充させ顧客満足度を高めます。さらに次のSTAGEへ向けて新しい価値の創造・投資に取り組んでまいります。
中期経営計画「PAXXS Vision-2030」
「ニーズをカタチに」:お客様が満足される製品を開発・供給する
「品質の追求を」:いつも安心・安全な品質を素早くお届けする
「仕事に自信を」:“働くことの満足感”を得られる職場環境づくり
重包装分野では、得意とする合成樹脂用途をはじめ各需要分野で、時代の趨勢にあった生産・販売体制、即ちAI・画像センサーによる品質管理システムや、新しい顧客ニーズに素早く対応できる営業体制の構築でシェア拡大を図り、フィルム分野では、産業用フィルム、農業用フィルムの両面で機能開発、用途開発を行って販売活動を更に推し進めるなど、現有事業の強化拡大に努めてまいります。物流・包装に係る新製品開発・新市場創造および新事業進出に積極的に取り組んで新たな成長を図ります。
お客様の新たなニーズに「最適な包装のカタチ」でお応えすることで、持続可能な社会に貢献を続ける100年企業を目指します。
(3)経営環境
昭和パックスグループの事業は産業用包装資材の製造・販売であり、昭和パックスグループの収益は、大口顧客である素材産業や農水産業の生産高の増減、ひいては景気の動向に大きく左右されます。海外経済の回復などによる国内生産の動向が昭和パックスの業績に大きな影響を与えるものと考えております。
また、労働環境・品質の改善につながる設備投資やデジタル化を進めるためのシステム投資を積極的に行っていきますが、一方でその減価償却費やメンテナンス費用などの負担が増加し、短期的に大きな利益圧迫要因となることは避けられない状況です。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
優先的に対処すべき事業上の課題は、昭和パックスグループが取り扱う原材料価格が高止まりしている上、賃上げ、投資設備完成による減価償却費およびメンテナンス費用などの負担が増加し、利益圧迫要因となることは避けられない情勢です。こうした原価上昇要因および製造・管理コスト増をカバーすべく、新たに更新する設備を活かして生産を効率化してまいります。
財務上の課題は、設備導入・更新やリスク対応に必要な資金を投じながらも、健全な財務体質を保ち続けることです。また、東証スタンダード市場に上場する企業としてコーポレートガバナンスコードに従い、企業理念「お客様からお客様へ、安心で豊かな未来を願い包装の“カタチ”を創り続ける」の実践を通じ、100周年を迎えることを目指します。
(5)目標とする経営指標
経営指標としては、1株当たり当期純利益(EPS)、株主資本利益率(ROE)を重視して経営にあたっており、実績は以下の通りとなります。当連結会計年度の実績は、1株当たり当期純利益(EPS)は前期を上回りましたが、株主資本利益率(ROE)は前期を下回りました。
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項目 |
2021年3月期 |
2022年3月期 |
2023年3月期 |
2024年3月期 |
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1株当たり当期純利益(EPS) |
202.93円 |
248.24円 |
213.51円 |
216.74円 |
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株主資本利益率(ROE) |
5.2% |
5.8% |
4.8% |
4.4% |
有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において昭和パックスグループが判断したものでありますが、当該リスクが顕在化する可能性の程度や時期、当該リスクが顕在化した場合に昭和パックスグループの経営成績等の状況に与える影響につきましては、合理的に予見することが困難である場合は記載しておりません。
昭和パックスは、事業を取り巻く様々なリスクに対して適切な管理を行い、リスクの未然防止を図っております。
○景気変動の影響について
事業の性質上、昭和パックスグループの業績は景気変動の影響を大きく受けます。景気の後退で顧客である素材産業や食品産業、農水産業の生産が縮小した場合、昭和パックスグループの売上もそれに応じて縮小が避けられません。また、自然災害や感染症の流行などが発生し、鉱工業、農水産業の生産に影響が及んだ場合も同様です。加えて、資源価格の高騰や世界的なサプライチェーンの混乱などによる景気の変調が懸念され、その場合は、昭和パックスグループの売上も制約を受けることになります。
○為替変動の影響について
昭和パックスグループの事業、業績および財務状況は、為替相場の変動によって影響を受けます。タイ昭和パックス㈱における売上、費用、資産を含む現地通貨建ての項目は、連結財務諸表作成のために円換算されております。換算時の為替レートにより、これらの項目は元の現地通貨における価値が変わらずとも円換算後の価値が影響を受ける可能性があります。また、為替動向は外貨建てで取引されている製品価格および売上高にも影響を与える可能性があります。なお、タイ昭和パックス㈱の売上、資産が連結財務諸表に占める割合はいずれも10~15%の範囲であり、リスクの規模は自ずと限定されます。
○原材料の市況変動の影響について
重包装袋セグメントではクラフト紙、フィルム製品セグメントではレジン(ポリエチレン・ポリスチレン樹脂)を主要な原材料として使用しております。この原材料価格が昭和パックスグループの原価率を左右するため、現在の趨勢の通りに上昇を続けた場合は、昭和パックスの業績に相当な影響が及ぶことが危惧されます。なお、原材料市況は国内外の様々な要因で変動するものであり、予測は困難です。
○投資有価証券について
昭和パックスグループは株式等の投資有価証券を保有しており、株式市況の変動でその時価が大幅に下落した場合は、評価損の発生により一時的に昭和パックスグループの業績と財務状況に影響が及ぶ可能性があります。株式市況の2024年3月期末は前期末より上昇しました。昭和パックスが保有する投資有価証券はもともと取得原価が低く、2024年3月期末の時価総額は取得原価を大幅に上回っております。銘柄別にみても取得原価を下回るものはごく僅かであります。
○退職給付債務について
昭和パックスの退職給付費用および退職給付債務は、割引率等数理計算上で設定される前提条件や年金資産の長期期待運用収益率に基づいて算出されております。実際の結果が前提条件と異なる場合、昭和パックスグループの業績と財務状況に影響を及ぼす可能性があります。当期にあっては前提条件から大きく異なることはありませんでした。
○法的規制変更の影響について
昭和パックスグループが事業を展開する国および地域において、昭和パックスグループは、予想外の規制の変更、法令の適用および行政の運用における不透明性ならびに法的責任にかかる不透明性に関連する多様なリスクにさらされています。昭和パックスグループが事業を展開する国および地域における規制または法令の重要な変更は、昭和パックスグループの事業、業績および財務状況に悪影響を与える可能性があります。
また、昭和パックスグループの事業は、大気汚染、水質汚濁、有害物質の使用および取扱い、廃棄物処理、製品リサイクルならびに土壌、地下水汚染を規制する様々な環境法令の適用を受けております。過去、現在および将来の製造に関し、昭和パックスグループは環境責任のリスクを抱えております。将来、環境に関する規制がより厳しくなり、有害物質等を除去する義務がさらに追加された場合には、これにかかる費用が昭和パックスグループの事業、業績および財務上に悪影響を与える可能性があります。
当期末時点において対応を迫られるような事例はないと認識しておりますが、将来の予測は困難です。
○災害発生の場合の影響について
地震、台風等の自然災害、火災等の事故災害が発生した場合、昭和パックスグループの拠点の設備等が損壊し、その一部または全部の操業が中断して生産および出荷が遅延する可能性があります。また、損壊した設備等の修復に多額の費用が必要となって、昭和パックスグループの事業、業績および財務状況に重大な影響を及ぼす可能性があります。本リスクについても予測は困難です。
〇貸倒リスク
昭和パックスグループ取引先の信用不安により予期せぬ貸倒リスクが顕在化し、貸倒引当金の計上が必要となり財政状態または経営成績に影響を及ぼす可能性があります。そのような事態に備え、昭和パックスグループは信用度が低いと判断される会社については取引信用保険を一部付保しており、また売上債権の保全を図るとともに信用状態を管理しておりますが、予想し得ない貸倒が発生するリスクがあります。
※金融庁に提出された有価証券報告書のデータを使用しています。
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