coly(コリー)(4175)の事業内容、事業の状況や経営戦略、事業等のリスクについて

TOP関連銘柄

事業の状況や経営戦略など
事業などのリスク


coly(コリー)(4175)の株価チャート coly(コリー)(4175)の業績 沿革 役員の経歴や変遷

 

3 【事業の内容】

coly(コリー)は、「もっと、面白く」という企業理念を掲げ、モバイルオンラインゲームを軸とした女性向けコンテンツ開発を通じて人間の精神を、延いては社会を「より一層」豊かにするために、面白いものを集め、知り、創り出すという使命のもとコンテンツ事業を展開しております。

 

coly(コリー)はコンテンツ事業の単一セグメントでありますので、以下サービスごとに説明をいたします。

 

(1) モバイルオンラインゲーム開発・運営について

coly(コリー)は、主にApple Inc.及びGoogle LLCが運営する各プラットフォームにおいて、モバイルオンラインゲームの提供を行っております。

モバイルオンラインゲームは、これまでの家庭用ゲーム専用機のタイトルとは異なり、ユーザーが短時間で気軽に楽しめるゲームであり、ダウンロードや月額基本料は無料、一部アイテム課金制(注)を採用するタイトルが主流となっております。coly(コリー)が提供しているモバイルオンラインゲームにつきましても、主に同様の仕組みでサービスを提供しております。一部、『ドラッグ王子とマトリ姫』につきましては、ダウンロードや月額基本料は無料で提供しておりますが、アイテムに対する課金制ではなく、ストーリーを一作品ずつ購入し読み進めるサービス内容となっております。

(注) 無料で入手することが可能であるアイテムやカード等を、ゲームを有利に進めるために有料で提供すること。

 

coly(コリー)の主要な提供タイトルは、次のとおりであります。

2026年1月31日現在

タイトル名

プラットフォーム

オリジナル/

他社

ゲーム内容等

ドラッグ王子とマトリ姫

App Store
Google Playストア

オリジナル

新人マトリ(麻薬取締官)である主人公(ユーザー)とパートナーである捜査官との恋愛を軸に、キャラクター達との人生そのものを描くストーリーとなっております。パートナーごとにストーリーを選択して購入するノベルゲームとなっております。

スタンドマイヒーローズ

App Store
Google Playストア

オリジナル

前作「ドラッグ王子とマトリ姫」をベースに、新人マトリである主人公(ユーザー)が、それぞれの正義を追求しながら、未解決事件に挑む物語です。爽快なパズルとともに、多彩な職業の魅力的なキャラクター達が登場します。

魔法使いの約束

App Store
Google Playストア

オリジナル

異世界に召喚され魔法使いを導く賢者となった主人公(ユーザー)や、特別な力を持つ魔法使い達が、互いに絆や信頼を結びながら、ともに世界を守る群像劇がメインストーリーとなっております。多様な絆や信頼のあり方を描き、自由な捉え方で楽しめる本格ファンタジーの世界観を舞台とする育成ゲームとなっております。

ブレイクマイケース

App Store
Google Playストア

 

オリジナル

「グルーヴマッチパズル」とともに、リアリスティックで心に迫るストーリーをお楽しみいただけます。マルチ代行サービスを提供するカフェバー「Aporia(アポリア)」でオーナー代理として働く主人公と21人の個性豊かな従業員たちが、それぞれの過去や依頼人の事情と向き合いながら、ある事件の真相に迫っていきます。

 

 

 

coly(コリー)の主要な提供タイトルごとのモバイルオンラインゲーム売上高は、次の通りであります。

(単位:千円)

回次

第8期

第9期

第10期

第11期

第12期

タイトル名

2022年1月

2023年1月

2024年1月

2025年1月

2026年1月

ドラッグ王子とマトリ姫

43,160

35,930

36,534

12,653

8,096

スタンドマイヒーローズ

1,416,607

1,107,614

1,004,701

763,969

682,253

魔法使いの約束

3,857,022

2,840,013

2,220,348

1,778,532

1,768,499

ブレイクマイケース

1,299,467

1,619,568

その他

105,944

2,890

12,354

14,726

合計

5,316,789

4,089,503

3,264,475

3,866,978

4,093,145

 

 

(2) メディアについて

① グッズ販売

coly(コリー)が保有しているIP(注1)及び他社が保有しているIPを使用し、グッズの企画、販売等を行っております。販売方法は、「coly more! 池袋PARCO店」及び「coly more! 心斎橋PARCO店」における対面販売、ECサイトにおける通信販売、ゲーム・アニメ関連イベントにおける対面販売、実店舗を有する企業との契約による委託販売や卸販売であります。また、「coly cafe! 池袋PARCO店」や委託契約を締結した飲食店運営会社とのコラボカフェ(注2)において、通信販売で扱っている商品に加えてコラボカフェ限定商品の対面販売も行っております。

 

② IP利用許諾

coly(コリー)が保有しているIPについて、アミューズメント事業会社やアパレルブランドや化粧品会社、金融機関等とライセンス契約を締結し、ロイヤリティ収益やマーケティング機会の獲得にも注力しております。

 

  ③ 飲食事業

飲食店「coly cafe! 池袋PARCO店」の運営に加えて、coly(コリー)が保有しているIPとのコラボカフェを実施し、期間限定コラボメニューや来店特典の提供、店内でのイベント実施、ゲームと連動したテイクアウト用メニューの提供等、幅広く展開しております。

 

  ④ イベント事業

coly(コリー)が保有しているIPに関する、キャスト声優登壇のイベントや、音楽を活用したコンサート等のリアルイベントを展開しております。またそれらの経験を活かし、2.5次元俳優や海外俳優のイベントの企画・運営、それに伴うグッズの企画・製作・販売等も行っております。

 

  ⑤ その他メディアミックス

coly(コリー)が保有しているIPについては、モバイルオンラインゲームからのIPが主流ですが、そのアニメ化や舞台化、コミカライズ等、多くのお客様に触れていただく機会を増やすため、様々なメディアへの展開を行っております。

 

(注1) Intellectual Propertyの略であり、エンターテインメント業界においては、ゲームやアニメの版権(著作権)やキャラクターなどの知的財産を指します。

(注2) コラボレーションカフェの略。アニメやゲーム内の世界観を表現する装飾を施した店内において、そのフードやドリンク、グッズなどを提供するカフェ

 

 

[主要な事業系統図]


 

(注1) ユーザーの課金額から決済手数料及びプラットフォーム手数料(プラットフォーム運営事業者による代金回収代行業務及び課金売上管理業務に対する手数料)を差し引いた金額が、プラットフォーム運営事業者からcoly(コリー)へ支払われます。

(注2) ユーザーの課金額から決済代行手数料を差し引いた金額が、決済代行会社からcoly(コリー)へ支払われます。

(注3) ユーザーのグッズ購入額から利用手数料(代金回収代行会社に対する決済代行サービス手数料又は販売代行会社に対する販売手数料)を差し引いた金額が代金回収代行会社又は販売代行業者からcoly(コリー)へ支払われる他、対面販売における現金支払いやユーザーからcoly(コリー)口座への振込による支払いも含まれます。

(注4) ライセンシーから版権使用料などがcoly(コリー)へ支払われます。


有価証券報告書(2024年1月決算)の情報です。

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在においてcoly(コリー)が判断したものであります。

 

(1) 経営方針

coly(コリー)は、「もっと、面白く」を企業理念に掲げ、女性向けエンターテインメント市場をリードする、IPクリエイター&ディベロッパーです。

オリジナルIPのモバイルオンラインゲームの企画・開発や運営及び各種メディア展開を軸に、IP創出とそのエンターテインメント周辺事業を包括的に展開しております。

上記理念のもと、エンターテインメントで溢れる世の中を「より一層」豊かにするために、coly(コリー)は、「ユーザー様ファースト」を徹底しながら、活動の可能性を制限せず、社員とともにあらゆる「面白いもの」の可能性を信じて模索し、魅力的なエンターテインメントをお客様にお届けする企業を目指しております。

 

(2) 経営環境

当事業年度における我が国経済は、雇用・所得環境が改善する中、各種政策が奏功し緩やかな回復が続きました。一方で、世界的な金融引締めに伴う影響や中国経済の先行き懸念等、海外景気の下振れが我が国の景気を下押しするリスクは継続しており、景気の先行きは不透明な状況が続いております。

coly(コリー)が主に事業を展開する日本のモバイルオンラインゲーム市場は、2012年より市場が拡大し2022年には1兆2,129億円となり、成長は鈍化傾向にあるものの(注)、安定した市場規模を維持しております。しかし、海外ディベロッパーのモバイルオンラインゲームをはじめとした高品質な商品の台頭や、開発の長期化や開発費の高騰等、市場環境は厳しさを増しています。一方で、2023年のキャラクタービジネスの推定市場規模については前年を上回る見込であり、底堅く推移しております。

(注)出典:株式会社角川アスキー総合研究所「ファミ通モバイルゲーム白書2023」

 

(3) 経営戦略等

coly(コリー)は、2024年1月期より、「ゲーム事業」「メディア事業」「AI活用」の3軸を成長戦略として取り組んでまいりました。2025年1月期においても、引き続きこの3軸を成長戦略とし、各戦略を組み合わせ相乗効果を狙いながら、coly(コリー)IPの最大化を図ってまいります。

 

ゲーム事業

メディア事業

AI活用

IPの信頼を高める・IP数の増加

「体験」を重視するEX展開の加速

AIを活用したエンタメ事業の開始

・運営中のゲームでの信頼獲得

・新作ゲームでのヒット創出

・既存IPのマルチメディア展開

・ヒット商品創出と販路拡大

・新規事業の創造/育成/展開

・他社様IPを活用した商品展開

・AI技術の社内活用研究

・最新技術へのキャッチアップ

・AI技術/ツールのtoB販売

 

 

(注)EXはcoly(コリー)独自の造語で、Entertainment Transformationの略であります。あらゆる産業において「感情」に結びつくような体験の提供が求められる状態を指し、ゲーム業界やエンタメ業界以外の業態においても、今後エンターテインメントの持つ力が重視される時代が来ることを想定しております。

 

(4) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

coly(コリー)は、企業価値を向上させ株主価値を高めることが重要であると考えており、そのためには、事業規模を拡大し収益性を向上させることが経営上重要であると認識し、客観的な経営指標として、売上高及び営業利益を重視しております。

 

 

(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

① ターゲット層の拡大

 coly(コリー)は「ユーザー様ファースト」を徹底した魅力的なコンテンツを継続して提供し、ターゲット層を拡大することが重要な課題であり、事業の安定的な成長につながると考えております。モバイルオンラインゲームの企画、開発及び運営により培ったノウハウを活用し、クオリティの高い自社作品を創出するとともに、他社様との協業により新規作品を拡充することで安定的なポートフォリオの構築に努めます。

 

② ユーザー獲得の強化

 coly(コリー)は、提供するコンテンツのユーザー数の増加がコンテンツ自体の長期運営及び更なる業績拡大のための重要な課題であると考えております。今後ユーザー獲得のため、SNS等の新規広告媒体やメディア媒体への露出強化に加え、アニメ化・舞台化・コミカライズなどを通じたメディアミックスの積極的な展開により、ユーザー獲得の強化を図ってまいります。

 

③ 適正な配信プラットフォームの選択

 coly(コリー)は、コンテンツをターゲット層に届けるためのプラットフォームを適正に選択することが、事業の安定的な成長につながると考えております。昨今、モバイル業界では、端末、OS、プラットフォーム、課金システム等の分野で多数の事業者が世界規模の競争を行っており、著しい環境変化を引き起こしております。これに伴い、ターゲット層のメディア利用状況も刻々と変化しています。coly(コリー)は、ターゲット層のメディア利用状況について日々情報収集を行うことで、その変化に的確に対応し、ビジネス効率を最大化すべく、適正な配信プラットフォームの選択に努めてまいります。

 

④ システム技術・インフラの強化・新技術への対応

 coly(コリー)は、システム開発及びサーバー構築・保守にあたって、他社様のサーバー等に関するサービスを機動的に利用しながら行っております。coly(コリー)のコンテンツは、スマートフォン等のモバイル端末を通じたインターネット上で提供していることから、システムの安定的な稼働及びモバイル端末の技術革新への対応が重要な課題と考えております。これに対して、coly(コリー)はサーバー等のシステムインフラについて、継続的な基盤強化を進めるとともに、システム開発につきましても、開発プログラムのユニット化や標準化を進めることで生産性を向上させ、技術革新にも迅速に対応できる体制作りに努めてまいります。

 

⑤ コンテンツ事業における領域拡大

 coly(コリー)は、更なる事業拡大のため、コンテンツ事業における収益源の多様化が重要な課題と考えております。そのため、coly(コリー)がこれまで培ってきたノウハウを活かしつつ、専門企業との連携も含めて、coly(コリー)コンテンツとシナジーのあるアニメーション・出版物の制作や舞台・イベントの実施、飲食事業、グッズの販売等に展開し各IPの成長の最大化を目指します。ゲーム以外のコンテンツ事業を新たな軸として確立し、ゲームと連動させることで、より豊かで新しい体験をユーザー様に提供してまいります。

 

⑥ 優秀な人材の確保と組織体制の強化

 coly(コリー)は、今後の成長のために、優秀な人材の確保及びcoly(コリー)の成長フェーズに沿った組織体制の強化が不可欠であると認識しております。人材の確保については福利厚生の充実、人事評価制度の整備等に努めております。 また、組織体制につきましては、個々のチーム・従業員が最大限のパフォーマンスを出せるよう計数指標管理に基づいた組織マネジメントを図るとともに、事業環境に適応した組織体制・内部管理体制の強化を実施してまいります。

 

⑦ コスト管理の徹底

 開発期間の長期化及び開発体制の大規模化に伴い、開発コストが高騰傾向にある中、安定的に利益を創出するためには、コスト管理の徹底が重要と考えています。適正な人員配置と業務委託等を組み合わせながら開発コストをコントロールしてまいります。また広告宣伝におきましても、精密にKPI分析及び広告の効果測定を行うことで費用対効果を高めていきます。

 

⑧ 新規事業投資

 coly(コリー)の主力事業であるモバイルオンラインゲームは、開発費の高騰や競争激化により、事業リスクは年々増加傾向にあります。このような事業環境の中、coly(コリー)の強みやノウハウを活かし、新規事業へ挑戦していくことは、企業の持続的な成長及び安定的な収益基盤確立のためには重要であると認識していることから、中長期を見据え積極的に取り組んでいきます。

 


事業等のリスク

 

3 【事業等のリスク】

有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。また、必ずしもそのようなリスク要因には該当しない事項につきましても、投資者の投資判断上、重要であると考えられる事項につきましては、投資者に対する積極的な情報開示の観点から以下に記載しております。

なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在においてcoly(コリー)が判断したものであり、将来において発生する可能性のあるリスクを全て網羅するものではありません。

 

(1) 事業環境に関するリスク

① 競合について

coly(コリー)は、「もっと、面白く」を企業理念に、主に女性向けゲームの開発・運営に注力しております。coly(コリー)は、これまで培ってきたモバイルオンラインゲーム開発・運営のノウハウを活かして、ユーザーのニーズに合致し、他社のモバイルオンラインゲームと差別化したタイトルを継続して提供してまいりました。しかしながら、今後、競合他社との競争が激化した場合或いは競合会社が提供するタイトルとの差別化が図られない場合には、coly(コリー)の提供するモバイルオンラインゲームの利用者数が減少し、coly(コリー)の事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

② ユーザー嗜好について

coly(コリー)が事業を展開するモバイルオンラインゲーム市場においては、基本料金を無料とし、アイテム等に対して課金するアイテム課金制のモバイルオンラインゲームのニーズが高くなっており、coly(コリー)は、このアイテム課金制のモバイルオンラインゲームを主に開発・提供しております。しかしながら、ユーザーの嗜好が変化し、アイテム課金制のモバイルオンラインゲームに対するニーズが低下した場合は、想定していた課金アイテムの販売による収益が得られない可能性があり、この結果、coly(コリー)の事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

③ 主要な事業活動の前提となるプラットフォームについて

coly(コリー)コンテンツは、各プラットフォーム運営会社(Apple Inc.、Google LLC等)とのコンテンツ提供に関する契約に基づき、プラットフォーム運営会社を介してユーザーに提供しております。このため、プラットフォーム運営会社の事業方針の変更や手数料率の変動等があった場合、また、coly(コリー)のコンテンツがプラットフォーム運営会社側の要件を十分に満たさない等の理由により、不適当であると判断され、コンテンツ提供に関する契約を締結または継続できない場合、及びプラットフォーム運営会社において不測の事態が発生した場合など、プラットフォーム運営会社を介してユーザーにcoly(コリー)コンテンツを提供できなくなる場合には、coly(コリー)の業績及び事業展開に重大な影響を与える可能性があります。なお、本書提出日現在において契約継続等に影響を及ぼす事態は発生しておりません。

 

④ サービス及びシステムの障害並びにインターネット接続環境の不具合について

coly(コリー)は、サービス及びそれを支えるシステム、並びにインターネット接続環境の安定した稼働が、事業運営の前提であると認識しております。従って、常時データバックアップやセキュリティ強化を実施しているほか、信頼性の高いクラウドサービスへシステムを委託することで、安定的なシステム運用体制の構築に努めております。しかしながら、予期せぬ自然災害や事故、ユーザー数及びトラフィックの急増やソフトウエアの不具合、ネットワーク経由の不正アクセスやコンピュータウイルスの感染などの障害や不具合が発生した場合にはサービスの安定的な提供が困難となり、coly(コリー)の事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

⑤ 技術革新について

coly(コリー)が取り組む事業分野においては、コンテンツを供給するプラットフォームの変遷や多様化が進むとともに、ARやVR、またAI等を活用したコンテンツが登場し、今後もさらなる技術の進化が見込まれるなど、技術環境が著しく変化しております。coly(コリー)は、これらの変化に柔軟に対応するために、先進的で高度な技術やノウハウの蓄積に取り組んでおります。しかしながら、そうした急速な技術革新への対応に時間がかかる場合は、coly(コリー)の業績に影響を与える可能性があります。

 

⑥ AI活用について

coly(コリー)では、AIを活用することでの業務の効率化や、AIの事業化を推進しておりますが、その特性を見極めつつ、適切に活用することでcoly(コリー)の価値を高めることが期待されます。しかしながら、出力結果の信憑性や著作権侵害可能性に関する懸念、秘密情報の入力による情報漏洩の懸念等、利用方法を誤るとcoly(コリー)の信頼性を毀損する可能性があります。当該リスクに対応するため、coly(コリー)では「AIガイドライン」を定め、これに基づくAIの効果的な利用を推進しております。また、最新のAIの普及状況や技術の進展を注視し、適切に活用するプロジェクトをお客様にご提案・ご提供することで、競争優位を維持するよう努めております。

 

(2) 事業展開に関するリスク

① 特定コンテンツへの依存について

coly(コリー)の総売上高に対する「スタンドマイヒーローズ」(繁体字版を含む)及び「魔法使いの約束」のモバイルオンラインゲームに係る売上高の割合は、2023年1月期において71.3%(「スタンドマイヒーローズ」(繁体字版を含む)が20.0%、「魔法使いの約束」が51.3%)、2024年1月期において63.7%(「スタンドマイヒーローズ」(繁体字版を含む)が19.8%、「魔法使いの約束」が43.8%)となり、総売上高の大部分を占めております。当該状況に関しましては、新規コンテンツのリリース及びそれらの底上げ、グッズやイベント、飲食など各種メディア展開により、売上を分散し、当該コンテンツへの依存度を低減していく方針ですが、市場環境の変化やユーザーの動向等により当該コンテンツの売上高が急速に悪化する場合、coly(コリー)の事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

② 開発費及び広告費の負担について

coly(コリー)のゲームコンテンツの開発方針として、ターゲット層を設定し、高品質なタイトルをリリースする方針であります。また、広告宣伝に関して現在はインターネット広告が中心でありますが、今後も新規ユーザーの獲得等を目的に様々なメディアへの露出を行っていく方針であります。coly(コリー)では、ゲームコンテンツ単位での開発費の予実管理及び費用対効果を見極めた広告宣伝の実行により、コストの最適化に努めております。しかしながら、不測の事態、例えばユーザーの嗜好の急激な変化等により投資に見合った効果がみられない場合や広告媒体の出稿枠獲得競争の激化等により想定を上回るコストが生じた場合には、coly(コリー)の業績に影響を与える可能性があります。

 

③ コンテンツ制作におけるクリエイターへの依存について

coly(コリー)は、coly(コリー)が立案した企画に基づくイラストやシナリオの制作等に関して、業務の一部を外部クリエイターに委託し、コンテンツを制作しております。coly(コリー)では、特定の外部クリエイターへの依存度を低下させるために、複数のクリエイターに分散して委託するとともに、委託するクリエイターを新たに開拓し、クリエイターとの良好な関係の継続に努めることにより、リスクの軽減を図っております。しかしながら、coly(コリー)の想定どおりにクリエイターを開拓できない場合、契約内容の見直しや解除がなされた場合、制作委託費用が上昇した場合には、coly(コリー)の業績に影響を与える可能性があります。

 

④ 新たな事業展開について

coly(コリー)は、今後新たなモバイルオンラインゲームを開発及び提供していくとともに、モバイルオンラインゲームの企画、開発及び運営、各種メディア展開で得たノウハウを応用し、将来の収益源となる新たなコンテンツやエンターテインメントの創出を行う方針であります。新規事業を開始する場合には、新たな人材の確保、システム投資等のための追加的な支出が発生する可能性があります。また、新たな事業展開が想定どおりに進捗しなかった場合には、coly(コリー)の事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

⑤ 在庫リスクについて

coly(コリー)の取扱うグッズ商品は、消費者の嗜好性が強く、そのライフサイクルの長短も予測しがたいのが実情であります。coly(コリー)では、販売管理システムを活用し在庫の適正化を図っておりますが、販売見込の相違やマーケットの変化による予期せぬ余剰在庫や滞留在庫の発生により、評価損等が計上される可能性があります。また、当該在庫について多額の評価損等が生じた場合には、coly(コリー)の業績に影響を与える可能性があります。

 

⑥ 海外展開について

coly(コリー)は展開する事業のエリアを海外に拡大してまいりたいと考えております。海外においては国内とは異なる法規制が敷かれている場合があり、coly(コリー)の提供するコンテンツや商品を海外展開する際にはその国の法令等に適切に対応する必要があります。また海外展開には政治・文化・商慣習の違い等の潜在的なリスクもあると考えております。それらへの対応に際して想定以上の工数・コストが生じた場合には、coly(コリー)の業績に影響を与える可能性があります。

 

(3) 法的規制・業界規制に関するリスク

① 法的規制について

coly(コリー)が属するモバイルオンラインゲーム業界は、主に「有料アイテム」における過度な射幸心の誘発等の問題がたびたび提起されており、最近では「不当景品類及び不当表示防止法(景品表示法)」における有利誤認・優良誤認や「資金決済に関する法律(資金決済法)」における前払式支払手段の取扱いについて取り上げられました。coly(コリー)は一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会(CESA)へ加入するとともに、顧問弁護士との協議や法改正に関する情報交換等を通じて上記各種法的規制等について積極的に対応しております。このため、当該各種法的規制等はcoly(コリー)のサービス提供に大きな影響を与えていないものと認識するとともに、今後も変化する可能性がある社会的要請について、サービスを提供する企業として自主的に対応し、業界の健全性・発展性を損なうことのないように努めてまいります。

しかしながら、今後社会情勢の変化によって、既存の法令等の解釈の変更や新たな法令等の制定等、法的規制が行われ、coly(コリー)の事業が著しく制約を受ける場合には、coly(コリー)の事業及び業績に重大な影響を与える可能性があります。

 

② コンテンツにおける表現の健全性について

coly(コリー)では、ゲームコンテンツの健全性確保のため、ゲームの開発・提供過程において、各種法令やプラットフォーム運営事業者の基準を踏まえた多段階の社内チェック体制を構築しております。当該チェック体制により、青少年に対して著しく暴力的または性的な感情を刺激する描写・表現をコンテンツ内にて使用すること等を防止しております。しかしながら、今後、法的規制の強化や新たな法令の制定等に伴い、coly(コリー)コンテンツの提供が規制される事態等が生じた場合には、coly(コリー)の事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

③ 個人情報の管理について

coly(コリー)は、モバイルオンラインゲームサービスの利用にあたり、利用者の氏名、ユーザーネーム、生年月日の登録が必要となります。また、ゲームキャラクターに関するグッズの通信販売事業においては、購入者及び配送先の住所等の個人情報を保有しております。これらの個人情報について、coly(コリー)においては守秘義務があり、個人情報の取扱いについては、データへのアクセス制限を定めるほか、外部からの侵入防止措置等の対策を実施しております。

しかしながら、何らかの理由で重要な情報が外部に漏洩した場合には、当事者への賠償とcoly(コリー)に対する社会的信頼の失墜、さらなる情報管理体制構築のための支出等により、coly(コリー)の事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

④ リアル・マネー・トレード(以下、RMTという。)について

coly(コリー)のモバイルオンラインゲームのタイトルには、ユーザー同士がゲーム内で獲得したアイテムを交換できる機能を設けておりませんが、自らのゲームアカウントをオークションサイト等において現実の通貨で売買するRMTと呼ばれる行為が一部ユーザーにより行われております。coly(コリー)では、オークションサイト等の適時監視を行い、違反者に対しては強制退会させる等、厳正な対策を講じております。しかしながら、coly(コリー)が提供するゲームに関して大規模なRMTが発生する等、不測の事態が生じた場合には、サービスの信頼性が低下し、coly(コリー)の事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

 

 

 

(4) 経営体制に関するリスク

① 人材の確保及び育成について

coly(コリー)は、事業拡大を進めていくため、スキルとセンスを持つ人材の確保及び育成が重要な課題であると考えております。特に、開発部門を中心に極めて高度な技術力・企画力を有する人材が要求されるため、coly(コリー)の採用基準を満たす優秀な人材を継続的に採用するとともに、既存の人材の更なる育成のため、研修体制の充実等に努めております。しかしながら、業務上必要とされる人材を確保・育成できない場合には、coly(コリー)の業績に影響を与える可能性があります。

 

② 特定人物への依存について

coly(コリー)の代表取締役社長である中島杏奈及び代表取締役副社長である中島瑞木は、創業者であると同時に創業以来coly(コリー)の経営方針や事業戦略の決定及びその遂行において重要な役割を担ってまいりました。coly(コリー)では、代表取締役社長が経営全般を統括し、代表取締役副社長が新規事業等を統括する体制をとっており、両氏に過度に依存しない経営体制の構築を進めておりますが、何らかの事情により、両氏に不測の事態が生じた場合、または、いずれかが退任するような事態が生じた場合は、coly(コリー)の事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

③ コンプライアンス体制

coly(コリー)では、今後企業価値を高めていくためにはコンプライアンス体制が有効に機能することが重要であると考えております。そのため、コンプライアンスに関する社内規程を策定し、社内研修、社内ポータルサイトへの掲載等の手段により周知徹底を図り、コンプライアンス体制の強化に取組んでおります。しかしながら、これらの取組みにも関わらずコンプライアンス上のリスクを完全に解消することは困難であり、今後のcoly(コリー)の事業運営に関してコンプライアンス上問題のある事態が発生した場合、coly(コリー)の企業価値及び業績に影響を与える可能性があります。

 

④ 内部管理体制について

coly(コリー)では、企業価値の持続的な増大を図るためにコーポレート・ガバナンスが有効に機能することが不可欠であると認識しております。業務の適正性及び財務報告の信頼性の確保、更には健全な倫理観に基づく法令遵守の徹底が必要と認識しており、内部管理体制の充実に努めております。しかしながら、事業の急速な拡大により、十分な内部管理体制の構築が追いつかない状況が生じる場合には、適切な業務運営が困難となり、coly(コリー)の事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

(5) その他のリスク

① 知的財産の管理について

coly(コリー)では、知的財産の管理において、知的財産の取扱いに関する留意事項を文書化した社内基準を制定するとともに、関係部署に所属する役員及び従業員に対して定期的な研修を実施する等、内部管理体制の強化に努めております。また、コンテンツ制作の一部を委託している外部クリエイターとの契約において、知的財産については第三者の知的財産権を侵害しないことや、coly(コリー)所有の知的財産権の流出を防止する条項の設定等、細かく取り決めを行っております。しかしながら、coly(コリー)の事業分野における第三者の特許権等が成立した場合、また、当該事業分野において認識していない特許等が既に成立している場合、第三者より損害賠償及び使用差止め等の訴えを起こされる可能性及び特許に関する対価(ロイヤリティ)の支払等が発生する可能性があり、その場合には、coly(コリー)の業績に影響を与える可能性があります。

 

② 第三者との係争について

coly(コリー)は、法令遵守を基本としたコンプライアンス活動の推進により、役員、従業員の法令違反等の低減努力を実施しております。しかしながら、coly(コリー)及び役員、従業員の法令違反等の有無に関わらず、ユーザー、取引先、従業員その他第三者との予期せぬトラブル、訴訟等が発生する可能性があります。これらのトラブル、訴訟が発生した場合は、臨時的な費用の発生やブランドイメージの悪化等により、coly(コリー)の事業及び業績に影響を与える可能性があります。なお、本書提出日現在において第三者との係争はございません。

 

 

③ 自然災害等について

想定外の大規模地震・津波・洪水等の自然災害や火災等の事故災害、その他の要因による社会的混乱等が発生したことにより、coly(コリー)や主要取引先の事業活動の停止または事業継続に支障をきたす事態が発生した場合には、coly(コリー)の事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

④ 新型コロナウイルス等の感染症の流行について

新型コロナウイルス等の感染症が流行し外出を含む行動等に規制がかかった場合、グッズ販売やリアルイベント等の実施を中心にcoly(コリー)の事業運営に一定の影響を与えるものと考えておりますが、本書提出日現在においてcoly(コリー)の事業及び業績への影響は軽微であると判断しております。しかしながら、新型インフルエンザ等をはじめとする新たな感染症が流行・蔓延した場合には、ユーザーの消費動向や取引先企業への影響が生じること等により、coly(コリー)の事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 




※金融庁に提出された有価証券報告書のデータを使用しています。

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