ギミック(475a)の事業内容、事業の状況や経営戦略、事業等のリスクについて

TOP関連銘柄

事業の状況や経営戦略など
事業などのリスク


ギミック(475a)の株価チャート ギミック(475a)の業績 沿革 役員の経歴や変遷

3【事業の内容】

(1)事業の概要
 ギミックは「健康を願う人と守る人の『不』を『希望』に」というパーパスのもと、新・医療文化創造というドリームに向かい、日本の医療の最前線であるクリニックに関わるすべての人が感じている「不安」「不信」「不便」など様々な「不」を取り除くサービスを展開しております。
 
 このパーパスを実現するために、ギミックでは患者に最適な医師の選択を実現させるための情報を網羅的に集積した「ドクターズ・ファイル」を中心とした医療特化型のプラットフォームを展開しております。なお、ギミックの報告セグメントは医療特化型プラットフォーム事業の単一であります。


 「ドクターズ・ファイル」の根源的なニーズは、患者やその家族の立場になった時に多くの人々が感じたことのある「このクリニックで良いのか?」「他にもっと信頼できる医師がいるのではないか?」といった「不(不安・不信・不便)」にあります。我が国は、厳格な医療行政指導と国民皆保険制度によって、患者が受ける医療は相当程度に同質化されており、また保険診療内の同一医療行為であれば医療費は完全に同金額であるにも関わらず、患者の「不」は存在します。この理由は、顧客である患者に対して提供される医療サービスは、そのほとんどが医師とのコミュニケーション、または医師による医療行為であり、その質が患者自身の健康、或いは時として生命にまで影響を与えかねないという医療サービス独特の性質が存在するためです。しかしながら、その医療サービスに関する医師の客観的な情報を患者自身が集めるには限界があり、その為、患者の「不」は解消されないままの状況にあります。

 また、患者が医療機関を選択しようとするときの行動心理において、本来の消費行動であるパーチェスファネル理論である「認知」→「興味」→「比較」→「購入」というプロセスをたどり難い状況があります。理由としては、1948年に制定された「医療法」における医療広告の法規制が背景にあると考えられます。駅看板や電柱広告などで医療機関の存在を「認知」することはできても、「興味」「比較」に値する情報は発信できず、その結果適切な選択が行われないまま医療機関への受診が行われ、患者の「不」と医療機関側の「不」が共に存在してきました。

 

 医療情報サイト「ドクターズ・ファイル」は、患者の視点に立ち、患者が必要とする情報を第三者の客観的な立場で医師にインタビューすることで集められた情報の集積です。具体的には、その医師のインタビューレポートを作成し、それを集積・レジストリ化して患者へ提供する事業であります。患者はそのレジストリから医師のレポートを検索し、自身が受けるべき最適な医療サービス、もしくは自分にとって最適な医師を比較検討して自分自身の意思で選択することが可能となります。「ドクターズ・ファイル」はあくまでもレポートであるという立場を貫き、受診の誘因を意図するレコメンドを一切行いません。患者の「不(不安・不信など)」は、患者自身が自分の意思で納得して選択することで、初めて解消されると考えており、その選択には診療方針や専門性、通いやすさなどの適合性だけでなく、医師の価値観への共感や相性の良さ等の心理的側面を判断できる情報が必要であると考えております。

 一方で、医師は患者からの信頼をやりがいとして医療にあたっていらっしゃる方が多く、「ドクターズ・ファイル」のインタビューでもその思いをたくさん聞かせていただいております。しかしながら、多くの医師が患者とのコミュニケーションや意思疎通に問題を抱えております。この様に、患者が「ドクターズ・ファイル」を通じて「不」の解消を図ろうとする傾向が強まることは、医師にとっても「ドクターズ・ファイル」によるインタビューを受容し、自分自身のレポートをレジストリ化することの重要性が高まる、つまりネットワーク効果が働く構造にあると言えます。また、社会的情勢に目を転じれば、ネット上には医療機関(≒医師)に対する事実に反する情報や罵詈雑言が匿名でクチコミ投稿され続けており、患者の「不」は時として医師に重大な問題を引き起こしかねない社会問題へ発展しております。この様な社会課題の存在は、今後より一層「ドクターズ・ファイル」の必要性に繋がると考えます。患者が「不」の解消のために「ドクターズ・ファイル」を利用すれば、「ドクターズ・ファイル」に情報提供をしようとする医師が増えると考えられます。医師がレピュテーションリスクを下げるために「ドクターズ・ファイル」を利用すれば、「ドクターズ・ファイル」を検索する患者が増えるというネットワーク効果が発揮されることで事業が成長し、今後も成長を続けていくことを目指しております。

 

 「ドクターズ・ファイル」は、しばしば“医療広告”(=集患メディア)と捉えられることがありますが、それは「ドクターズ・ファイル」の本質を表現しておりません。集患の必要性がないと考えられる既に十分な患者数を抱える医療機関にも「ドクターズ・ファイル」を利用いただいており、このことが、「ドクターズ・ファイル」の事業の本質を表現しております。全ての患者、全ての医療機関に存在する「不」を解消するというソリューションを提供するという点で、「ドクターズ・ファイル」は他の集患メディアとは一線を画する独自のポジショニングを構築していると考えております。

 

 また、医療特化型プラットフォーム事業のネットワーク効果を通じて患者と医師が受ける便益が増殖する過程で、多様なビジネスチャンスが発生していることも事実であります。具体的には、「ドクターズ・ファイル」「頼れるドクター」といった患者と医療機関におけるマッチングにとどまらず、これまで約3万院(2025年9月時点。過年度の累計取材顧客数であり、既に解約したクリニック・動物病院を含む。)もの医療機関との取引の中で、医療機関が抱える様々な課題の解決を求められる存在になり、その課題解決に向けて新しいサービスを順次開発・提供してまいりました。特に、人材採用やスタッフマネジメント、スタッフ間コミュニケーションの領域に課題を抱える医師が多く、それらの課題解決に向けた人材紹介やマネジメントシステム、院内情報共有アプリ等の展開は、今後、ギミック事業ポートフォリオの一翼を担う事業として成長することが見込まれております。

 収益構造としては、売上高の70.6%は「ドクターズ・ファイル」、20.7%は「頼れるドクター」、8.7%はその他のプロダクトから得られる「その他収入」にて構成されております。「ドクターズ・ファイル」は月額サービスであることからストック収入として分類され、解約率0.72%となっております。また、「頼れるドクター」は各地域ごと年1回発行されるクロスセル商材でありリピート収入として分類しており、「ドクターズ・ファイル」とセットでの利用が多く、また毎年申込継続率が高いことから安定的な収益構造を構築しております。(2025年3月期)

 

サービス名称

収益区分

売上構成比(2025年3月期)

サービス概要・収益形態

ドクターズ・ファイル

ストック収入

70.6%

医療情報サイト:クリニックの医師と患者をつなぐ医療情報の提供、月額利用料

頼れるドクター

リピート収入

20.7%

医療情報マガジン:各エリア別医療機関情報、年1回発行、全32版(2025年3月期)、掲載料

ホスピタルズ・ファイル

その他収入

8.7%

病院版医療情報サイト:病院等の医療機関と患者をつなぐ医療情報の提供、月額利用料

動物病院ドクターズ・ファイル

動物病院情報サイト:動物病院と飼い主をつなぐ情報の提供、月額利用料

ドクターズ・ファイル エージェント(Agent)

医療職向け転職支援サービス:医療人材の紹介、紹介手数料

ドクターズ・ファイル クリニコ(CLINICO)

クリニック専用 人事評価/人材マネジメントシステム:人事考課システムの提供、年間利用料

ドクターズ・ファイル アポ レジタス

LINE連携型予約管理システム:患者予約システムの提供、月額利用料

ドクターズ・ファイル メディパシー(medipathy)

医療機関専用 情報共有アプリ:院内コミュニケーションツールの提供、月額利用料(一部無料提供)

東京・神奈川の医療連携を大切にしている病院

医療連携ガイドブック:医療連携に関する情報提供、年1回発行、掲載料

     <事業系統図>

 

(2)サービスの内容

〔主なサービス〕

医療情報サイト「ドクターズ・ファイル」(マッチング領域プロダクト)

 ギミックが2006年より提供している医療情報サイト「ドクターズ・ファイル」は、医師や医療機関の「伝えたい」というニーズと、患者の「知りたい」というニーズの最適なマッチングを実現するサービスとなります。具体的には、クリニックの医師に対して詳細な取材を行い、時に医師本人でさえ気づいていない他院の医師との違いを描き出し、情報プラットフォームにより患者へ伝えることで、ベストマッチングを図っております。このギミックの取材力・コンテンツ制作力、営業力は、これまで約3万院(2025年9月時点。過年度の累計取材顧客数であり、既に解約したクリニック・動物病院を含む。)もの医師を取材してきた経験から得られた暗黙知の集積であり、これこそが「ドクターズ・ファイル」の競争力の源泉と考えており、他の集患メディアとの模倣障壁でもあると考えております。

 また、「ドクターズ・ファイル」では、「医師の紹介記事(ドクターズファイル)」のほか、そのクリニックで受診できる検査方法などに関する「検査検診レポート」や、「医療トピックス」といった医療行為に関する情報も取り扱うことで、患者の「知りたい」ニーズにより詳細に応えております。また、医療機関を選択する前に患者が必要とする情報「病気・ケガを知る」は全て医師の監修のもと作成され提供をしており、総合的な医療情報の提供に努めております。料金体系としてはクリニックから毎月一定額の利用料(月額定価3.5万円~)として収益を得ております。

 なお、「ドクターズ・ファイル」において、ギミックが制作にあたる情報については、厚生労働省が定める医療広告ガイドライン(※)を遵守しており、情報の網羅性だけでなくその安全性についても徹底した管理体制を構築しております。

(※)厚生労働省が公開している「医業若しくは歯科医業または病院若しくは診療所に関する広告等に関する指針」

 

「ドクターズ・ファイル」PC版・スマートフォン版トップページ/医師の紹介記事(ドクターズファイル)

 

医療情報マガジン「頼れるドクター」(マッチング領域プロダクト)

 各地域において年1回の頻度で出版する医療情報マガジン「頼れるドクター」は、書店(雑誌・健康コーナーに陳列)およびインターネットで販売しているだけでなく、医療機関や薬局、銀行などに無料で配本しており、地域住民に有用な医療情報を届けるメディアとして出版エリアを年々拡大し、2025年3月末時点において全国32エリア(17都府県)で展開しております。本誌のメインコンテンツとしては、ドクターズ・ファイルと同様のドクター紹介記事となっており、ドクターズ・ファイルを利用しているクリニックが合わせて本誌を利用いただいております。それにより、ユーザーへのリーチが拡大し、地図情報やクリニック詳細情報などの情報連携を図ることが可能でユーザーの利便性を向上させています。また、紙メディアの特徴として、①スマートフォンやインターネットが不得手なユーザーへのリーチが可能、②偶発的なマッチングの可能性が高いといった特徴があり、特に慢性的な疾患を抱え始める年齢層に愛読される傾向が強いメディアであります。なお、料金体系としては掲載料(1ページ28万円~)として収益を得ております。

 

「頼れるドクター」表紙/医師の紹介記事

〔その他のサービス〕
病院版医療情報サイト「ホスピタルズ・ファイル」(マッチング領域プロダクト)

 100床以上の病床を有する総合病院を対象としたサービスとして「ホスピタルズ・ファイル」を展開しております。「ホスピタルズ・ファイル」は「ドクターズ・ファイル」同様、「患者の知りたい」と「総合病院の伝えたい」を実現する情報プラットフォームであるだけでなく、クリニックと総合病院間の患者の紹介といういわゆる地域医療連携においても重要な役割を担っており、クリニックの医師が総合病院へ患者を紹介する際の情報提供を実現しています。限られた医療インフラを適切に配分するという地域医療連携は我が国の喫緊の医療課題であり、この背景からも「ホスピタルズ・ファイル」は成長を続けております。料金体系としては医療機関から毎月一定額の利用料として収益を得ております。

 

医療職向け転職支援サービス「ドクターズ・ファイル エージェント(Agent)」(HR領域プロダクト)

 医療機関における、人材の定着率の低さは医療機関の経営を逼迫しかねない事象であると厚生労働省からも課題視されております。定着率の低さの主たる要因は、応募者が実際の医療機関の方針や、院長の思い、スタッフの情報などを事前に知ることが困難であるという点にあると考えます。ギミックは「ドクターズ・ファイル」で培った取材力で医療機関の情報を登録者により詳細に伝えることが可能で、他社の人材紹介サービスと差別化を図っております。なお、料金体系としては人材紹介手数料として収益を得ております。

 

クリニック専用人事評価/人材マネジメントシステム「ドクターズ・ファイル クリニコ(CLINICO)」(HR領域プロダクト)

 クリニック内の医療従事者のモチベーションを高めるために必要な目標設定、人事考課などの人材マネジメントをサポートするサービスが、クリニック専用人事評価/人材マネジメントシステム「ドクターズ・ファイル クリニコ(CLINICO)」であります。クリニック専用に設計された目標設定項目などにより、医療業務に時間を取られる院長でも簡単に目標設定や査定評価を行うことが出来ます。また、社労士事務所へ手軽に相談できる機能がサービスとして付帯されており、労務問題に不安がある院長をバックアップしております。なお、料金体系としては年間利用料として収益を得ております。

 

クリニック向け人事相談窓口「人事の外来」(HR領域プロダクト)

 クリニックの院長が抱える、人事や組織に関する課題に対してのソリューション提供サービスです。現状の組織の状態などに対し客観的な調査を実施したうえで、より良いクリニック運営のヒントとなるアドバイス等を提供しております。ドクターズ・ファイル有料企画の付帯サービスとなっております。

 

 

LINE連携型予約管理システム「ドクターズ・ファイル アポ レジタス」(HR領域プロダクト)

 患者予約システムを提供しております。一般的な予約機能に加えLINEからの予約を行うことも可能なサービスとなります。なお、料金体系としては月額利用料として収益を得ております。

 

医療機関専用 情報共有アプリ「ドクターズ・ファイル メディパシー(medipathy)」(院内業務DX領域プロダクト)

 医療機関専用に開発された院内医療従事者同士のコミュニケーションツールです。医療情報におけるセキュリティの観点から、厚生労働省、経済産業省、総務省が策定した医療情報システムの安全管理に関するガイドライン(3省2ガイドライン)の基準を満たし、院内の医療従事者に限定してアカウントを発行する事で情報漏えいのリスクをミニマイズしております。一般的なコミュニケーションツールが提供するチャット、掲示板に加え、業務タスクの受け渡しを管理できる「タスク管理機能」、「ファイル送信機能」などの搭載により、医療従事者の負担は大幅に軽減されております。現在、上記基本機能は院内アカウント数20名まで(50GBまで)無料提供されており、それ以上の利用について有料で提供されております。また、今後医療従事者のアカウント増加に伴って次世代でのマネタイズを計画しております。

 

医療連携プラットフォーム「D-Search」(医療連携領域プロダクト)

全国のクリニック情報と病院情報をデーターベースとして保有し、ドクターズ・ファイルやホスピタルズ・ファイルで独自に取材した情報を合わせて提供しています。地域医療機関の円滑な連携を実現するプラットフォームとして病院・クリニックに利用いただいております。病院からクリニック、クリニックから病院への紹介先探しや、連携したい医療機関に向けたメッセージ配信機能などを有しております。現在は無料で提供しております。

 

医療連携ガイドブック「東京・神奈川の医療連携を大切にしている病院」(医療連携領域プロダクト)

 医療機関間の連携を促進する新たな地域医療連携のプラットフォームとして2024年に提供開始いたしました。病院の医療連携室を中心に丁寧な取材を行い、患者の紹介元となるクリニックや病院が患者を紹介する際に「知りたい情報」、また受け入れる病院が「伝えたい情報」を主に情報提供しています。また、約350を超える病院、東京都医師会、東京都病院協会などにご協力をいただき、医療連携が抱える課題や医療と介護の連携の在り方など地域医療連携にまつわる情報を多角的に掲載し、地域医療連携促進のバックアップを図っております。対象地域のクリニック等へ無料配布されています。なお、料金体系としては掲載料として収益を得ております。

 

医療連携イベント「メディカライアンスデー(MedicallianceDAY)」(医療連携領域プロダクト)

 医療機関間の連携を促進し、地域医療サービスの更なる機能向上をめざし、垣根を越えた「新たな地域医療連携交流会」として2025年9月20日に初開催いたしました。医療従事者同士の「顔が見える連携づくり」に貢献すべく、対面でのコミュニケーションをテーマとした来場型イベントとし、東京都渋谷区・目黒区・品川区・港区・世田谷区・大田区の病院・クリニック・介護施設を対象として開催。双方の情報不足を解決するため、垣根を越えた「新たな地域医療連携交流会」として、各地域にて全国展開してまいります。なお、料金体系としてはイベント参加料として収益を得ております。
 


有価証券届出書の情報です。

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

 ギミックの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。なお、下記の文中における将来に関する事項は、本書提出日現在においてギミックが判断したものであります。

 

(1) 経営方針

 ギミックは「健康を願う人と守る人の『不』を『希望』に」というパーパスを掲げ、患者やその家族が医療を選択しようとする際に感じる「不」、また医師をはじめとした医療に関わるすべての人が感じている「不」など、日本の医療現場に存在する様々な「不」(不安・不信・不便など)を取り除くことで、「信頼できる医師との出会い」と「信頼関係がもたらす最適な医療の提供」を実現し、新しい医療文化を創造(=「新・医療文化創造」)したいと考えております。

 

 

 

 ギミック事業は、患者・医師・医療機関それぞれが抱える様々な「不(不安・不信・不便)」に対して、安心感のあるクリニック選びと、その安心感に下支えされた適切な医療の提供を実現するマッチング領域と、その他業務領域のサービスで構成され、医療機関への包括的な支援を行っております。

 

 

 ギミックはこれまで、医療機関との取引の中で、医療機関が抱える様々な課題の解決を求められる存在になり、その課題解決に向けて新しいサービスを順次開発・提供してまいりました。これからも、医療機関と医師・医療従事者の皆様はもちろんのこと、ユーザーである患者の皆様、ステークホルダーの皆様と共にギミックの事業を成長させ、日本の医療におけるパラダイムシフトを実現し、新しい医療文化を創ってまいります。

 

(2) 経営戦略等

 ギミックは、医療業界に真摯に向き合い、医療業界の「不」の解消を通じて、持続的な企業価値の向上に取り組んでまいります。医師の情報を網羅的に集積し、患者に最適な医師の選択を実現させるためのプラットフォーム「ドクターズ・ファイル」を中心とした医療特化型プラットフォーム事業を展開し、今後はさらに求められる新しいサービス提供を実現していくことで医療・健康インフラの実現を目指しております。

 

 ギミックの経営戦略は、以下のとおりです。

 

① 医療機関の取引数拡大

 「ドクターズ・ファイル」は集患ニーズを持つ限定的な医療機関だけでなく、全ての医療機関が持つニーズに対応するサービスであるため、対象は医療機関(一部の美容系診療科除く)と考えます。「ドクターズ・ファイル」の顧客数は2025年9月末時点7,502件(ARR(注1)は2,700百万円)であります。クリニックに限定した足元のマーケットシェアは2025年9月末時点4.4%であり、この大きな成長余地への取組みとして、営業チャネルが整備されているエリアに専念したドミナント戦略を徹底することで顧客獲得を促進し、顧客数を拡大してまいります。

また、ストック収入であることから、解約率(注2)は重要な指標であり2025年9月末時点0.74%であります。引き続き解約阻止に注力し安定した解約率を維持してまいります。

 

② クロスセル商材による取引額の拡大

 獲得した顧客基盤を活用し、カスタマーサクセス部門を含めた複数の営業部が継続的に顧客へ接触し、クロスセル商材を提案しております。ドクターズ・ファイル受注後は、顧客との接触が定期的に設定されるため、顧客ニーズを発見しやすい構造となっていることから、包括的な支援を目的としてクロスセル商材のご提案を行います。クロスセル商材である「頼れるドクター」は、継続率が74.7%(2025年3月期末時点(注3))となっており、WEBのドクターズ・ファイルとセットでご利用いただき取引額の拡大を目指しております。
 

③ 生産性の向上で収益性を改善

 「ドクターズ・ファイル」や「頼れるドクター」の取材やコンテンツ制作においては、医師の理念や診療方針はもちろん、クリニックを開業した想いを含めた医師の特徴や背景を多面的に表現しています。「頼れるドクター」の2025年3月期末時点で全国における発行エリア数は32版であります。これらの記事の全ては定められた基準を満たし品質を保持するため、制作における完成までの手順は様々な工程が必要となります。2025年4月、これらの工程を「ドクターズ・ファイル」専用AIを導入したことにより、従来では平均7日間を要した工程が必要日数平均2日間にまで改善され、平均5日間の短縮が可能となりました。今後もプロダクトの品質を保持した上で生産性向上に注力してまいります。

 

(注)1:ARRとは、Annual Recurring Revenue(アニュアル・リカーリング・レベニュー)の略で、年間

     経常収益を意味し、「ドクターズ・ファイル」から得られるMRRに12ヶ月分を乗じて算出。

(注)2:解約率は、Net Revenue Churn Rate(ネット・レベニュー・チャーン・レート)を指標としてお

     り「ドクターズ・ファイル」の解約及び契約変更に伴い増減した当月末MRRを前月末MRRで除した数値

     (12カ月平均)

(注)3:継続率は、Revenue Repeat Rate(レベニュー・リピート・レート)を指標としており、

     2024年3月期の「頼れるドクター」の取引顧客のうち、2025年3月期にも同顧客から「頼れるドク

     ター」の取引があった顧客の収入ベースの割合を通期数値にて算出。

 

 

 

                                              単位:千円

 

2024年3月期

2025年3月期

2026年3月期

中間期

売上高

3,223,337

3,552,165

1,877,414

 ストック収入(注1)

2,277,148

2,506,895

1,338,285

 リピート収入(注2)

671,741

734,533

380,304

 その他収入(注3)

274,447

310,736

158,824

 


(注)1:「ドクターズ・ファイル」のMRRの累計。MRRとは「Monthly Recurring Revenue(マンスリー・リカーリング・レベニュー)」の略で、月間経常収益を意味し、「ドクターズ・ファイル」一か月分の収入となります。

(注)2:「頼れるドクター」で得られる収入となります。

(注)3:ストック収入とリピート収入を除いた収入となります。
 

 

 

(3) 経営環境

① 市場規模について

 ギミックの医療特化型プラットフォーム事業は、日本全国における医療機関約180,000件を主要なターゲットとしており、うち病院が8,122件、クリニック(一般診療所及び歯科診療所、以下同)が171,712件となります(注1)。病院は1986年の医療法改正によって病床数の総量規制が定められ、近年は規模縮小・廃止・統廃合が進み、病院数は緩やかに減少傾向にあります。病院の約7割は中小病院(200床未満)であり、今後も中小病院を中心に病院の集約化が進むと考えられます。一方で、ギミックが主力とするクリニックは増加傾向にあります。毎年約7,000件(注1)が開業し、首都圏や関西圏など人口が比較的多い都道府県を中心に増加しております。ギミックの「ドクターズ・ファイル」の2025年9月末時点における顧客数は7,502件であり、足元のシェアは4.4%です。これは今後シェアの拡大の可能性を有していると考えており、ギミックの掲げる注力エリア(注2)のクリニック数は113,716件(注1)でクリニック数全体の66.2%のマーケットとなります。我が国においては、国民皆保険制度のもと、あらゆる人が質の高い均質な医療サービスを受けることができます。医療は人々が健康に安心して暮らすために必要不可欠な社会基盤であるため、医療業界は景気の影響を受けにくい性質があります。したがって、ギミックの医療特化型プラットフォーム事業は、医療業界である医療機関をターゲットとして、商品・サービスを提供していることから、市況の影響を受けることなく安定的に増収を実現しております。

 

(注)1.「令和5(2023)年医療施設(静態・動態)調査・病院報告」厚生労働省。当データはギミックが対象としていない美容系医療機関も含まれます。

(注)2.注力エリアの詳細は、以下の通りです。

東京、神奈川、千葉、埼玉、岐阜、愛知、三重、大阪、京都、兵庫、奈良、鳥取、島根、広島、香川、愛媛、福岡、鹿児島

 

② 市場動向について

 ギミックがターゲットにしている医療業界は、医療機関側の経営の効率化やデジタルトランスフォーメーション(DX)の要請、また患者側のインターネットを主とした情報活用の姿勢を追い風に、ギミックのサービスのいずれもが広大なポテンシャルを持つと考えております。また、急激な少子高齢化、社会環境・価値の多様化といった環境の大きな変化の中で、2015年に厚生労働省が公表した「保健医療2035提言書」では、「キュア中心からケア中心へ」というパラダイムシフトが掲げられております。未病からの健康管理という意識が重要視され「ケア中心の世界」が一層加速化されていくと想定しております。「ケア中心の世界」とは、気軽な健康相談などを含めて国民が日常的に医療機関と情報を共有し合う世界であります。そういった環境の中、ギミックのクライアントである医療機関は相対的に国民にとっての重要性を増し、その情報を提供するギミックのサービスは更に求められるものと考えております。ギミックは、シードフェーズのサービスをさらに拡充していくことで、患者とクリニックを結ぶ医療特化型プラットフォーム事業を成長させ、日本の医療課題を解決すべく「新・医療文化創造」を実現してまいります。

 

 

(4) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

 ギミックは、持続的な企業価値の向上を目指し現時点においては事業成長において最も重要な指標である「売上高」及び「営業利益」を重要経営指標と位置付けております。これらの経営指標を達成するための重要業績評価指標としては、「ドクターズ・ファイル」においては、「ARR(注1)」「顧客数(注2)」「ARPA(注3)」「解約率(注4)」、「頼れるドクター」においては、「継続率(注5)」を設定しており、件数と単価及び継続性を重視し、事業KPIとしております。

 

 

2024年3月期

2025年3月期

2026年3月期

中間期

ARR(千円)(注1)

2,360,264

2,602,274

2,700,962

顧客数(件)(注2)

6,743

7,288

7,502

ARPA(千円/月)(注3)

29.2

29.8

30.1

解約率(%)(注4)

0.77

0.72

0.74

 

(注)1:各期末月のMRRに12ヶ月分を乗じて算出。

(注)2:各期末時点の「ドクターズ・ファイル」の顧客数。

(注)3:各期末時点のストック収入売上高を、同期末時点の「ドクターズ・ファイル」の顧客数で除し

     て算出。

(注)4:解約率(Net Revenue Churn Rate)

     各期末の「ドクターズ・ファイル」の解約及び契約変更に伴い増減した当月末MRRを前月末MRRで除した数値(12カ月平均)

 

 

2024年3月期

2025年3月期

継続率(%)(注5)

77.7

74.7

(注)5:継続率(Revenue Repeat Rate)

前事業年度の「頼れるドクター」の顧客のうち、当事業年度にも同顧客から「頼れるドクター」の

取引のあった顧客の収入ベースの割合を通期数値にて算出。

 

 

 

 

(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 上記を踏まえ、ギミックの経営戦略を達成するために対処すべき課題として以下のような課題を認識し、これに対処してまいります。

 

 

① 事業成長に向けた先行投資

 ギミックは、医療特化型プラットフォーム事業の価値を高め、患者及び医療機関の両者に新たな価値を提供することを事業戦略の中心に据えております。事業を拡大していく上では、常に新しいサービスの開発を行い、開発されたサービスを迅速に展開していく必要があると考えております。そのためには、プラットフォーム機能の拡張やプロダクト拡充に留まらず、「ドクターズ・ファイル」の認知度向上のためのブランディングやマーケティングへの先行投資を行う必要があると考えております。引き続き、開発投資やマーケティング等の先行投資を進めつつ、中長期的な事業成長を推進してまいります。

 

② 優秀な人材の獲得

 ギミックの中長期的な成長を実現するにあたって、優秀な人材を継続的に確保することが重要な課題であると認識しております。特にプロダクトの企画・開発人材の拡充は、事業の拡大と業務の効率化に大きな影響を与えるため、新卒・中途採用共に、積極的な採用活動を通じて優秀人材の獲得を推進してまいります。

 

③ 生産性の中長期的な向上

 ギミックの更なる事業拡大には、中長期的な生産性向上が必要だと考えております。そのために、業務プロセスの継続的な見直しや広告宣伝費の有効活用による受注率の向上、AIやシステム活用等による継続的な業務の効率化を図り、生産性向上を実現してまいります。

 

④ 情報管理体制の構築

 ギミックの事業は、医療機関システムの開発や運用等の遂行過程において、顧客の機密情報や個人情報等を取り扱う可能性があります。ギミックでは、情報管理の強化が重要であると考え、情報セキュリティに関する情報セキュリティ管理規程を制定し、従業員への教育を実施しておりますが、今後も社内での研修強化、情報管理体制強化のためのシステム整備等を継続して実施してまいります。

 

⑤ コーポレート・ガバナンス及び内部管理体制の強化

 ギミックは、持続的な企業価値向上を実現するためには、コーポレート・ガバナンスの強化は重要な課題であると認識しております。ギミックでは、業務執行に対する監督体制を強化することにより透明性の高い経営を目指すとともに、内部統制機能の強化及びコンプライアンス遵守を推進し、企業価値の持続的向上を実現する体制の構築に努めております。具体的には、社外役員の活用や監査役会、会計監査人、内部監査の連携を図り、取締役会の経営戦略策定機能・監督機能を十分に発揮できる体制を整えております。今後におきましても、内部統制の実効性を高めコーポレート・ガバナンスを充実していくことにより、内部管理体制の強化を図り、リスク管理の徹底とともに強固なコンプライアンス体制の構築に取り組んでまいります。

 

⑥ 財務基盤の強化

 ギミックの運転資金及び設備投資資金は、主として営業活動により得た資金に加え、必要に応じて金融機関から借入実施により調達した資金で賄うことを基本方針としております。上記事業上の課題に対する対処及び継続的な設備投資を実行できるよう、内部留保の確保と株主還元の適切なバランスを検討し、既存事業の営業キャッシュ・フローの改善等に対処する等、財務基盤の強化に努めてまいります。

 

⑦ プラットフォームの信頼性維持・向上

 「ドクターズ・ファイル」に掲載する医療機関の記事は、ギミックが医師に対して直接取材を行い作成しておりますが、患者目線を重視し、社内ガイドラインを厳格に用いて客観的に医療機関についての記事を作成・公表しております。「ドクターズ・ファイル」は医療機関の集患を目的としておらず、また、誘因を目的とするレコメンドをしていないため、「ドクターズ・ファイル」は広告メディアとは一線を画していると言えます。こうした中立性を確保することが「ドクターズ・ファイル」のプラットフォームとしての信頼性の維持に不可欠であると認識しております。引き続き、記事作成時の社内ガイドライン運用の厳格化や患者目線を重視したプロダクトの提供を行い、プラットフォームとしての信頼性の維持・向上に努めてまいります。

 

有価証券届出書の情報です。

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

 ギミックの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。なお、下記の文中における将来に関する事項は、本書提出日現在においてギミックが判断したものであります。

 

(1) 経営方針

 ギミックは「健康を願う人と守る人の『不』を『希望』に」というパーパスを掲げ、患者やその家族が医療を選択しようとする際に感じる「不」、また医師をはじめとした医療に関わるすべての人が感じている「不」など、日本の医療現場に存在する様々な「不」(不安・不信・不便など)を取り除くことで、「信頼できる医師との出会い」と「信頼関係がもたらす最適な医療の提供」を実現し、新しい医療文化を創造(=「新・医療文化創造」)したいと考えております。

 

 

 

 ギミック事業は、患者・医師・医療機関それぞれが抱える様々な「不(不安・不信・不便)」に対して、安心感のあるクリニック選びと、その安心感に下支えされた適切な医療の提供を実現するマッチング領域と、その他業務領域のサービスで構成され、医療機関への包括的な支援を行っております。

 

 

 ギミックはこれまで、医療機関との取引の中で、医療機関が抱える様々な課題の解決を求められる存在になり、その課題解決に向けて新しいサービスを順次開発・提供してまいりました。これからも、医療機関と医師・医療従事者の皆様はもちろんのこと、ユーザーである患者の皆様、ステークホルダーの皆様と共にギミックの事業を成長させ、日本の医療におけるパラダイムシフトを実現し、新しい医療文化を創ってまいります。

 

(2) 経営戦略等

 ギミックは、医療業界に真摯に向き合い、医療業界の「不」の解消を通じて、持続的な企業価値の向上に取り組んでまいります。医師の情報を網羅的に集積し、患者に最適な医師の選択を実現させるためのプラットフォーム「ドクターズ・ファイル」を中心とした医療特化型プラットフォーム事業を展開し、今後はさらに求められる新しいサービス提供を実現していくことで医療・健康インフラの実現を目指しております。

 

 ギミックの経営戦略は、以下のとおりです。

 

① 医療機関の取引数拡大

 「ドクターズ・ファイル」は集患ニーズを持つ限定的な医療機関だけでなく、全ての医療機関が持つニーズに対応するサービスであるため、対象は医療機関(一部の美容系診療科除く)と考えます。「ドクターズ・ファイル」の顧客数は2025年9月末時点7,502件(ARR(注1)は2,700百万円)であります。クリニックに限定した足元のマーケットシェアは2025年9月末時点4.4%であり、この大きな成長余地への取組みとして、営業チャネルが整備されているエリアに専念したドミナント戦略を徹底することで顧客獲得を促進し、顧客数を拡大してまいります。

また、ストック収入であることから、解約率(注2)は重要な指標であり2025年9月末時点0.74%であります。引き続き解約阻止に注力し安定した解約率を維持してまいります。

 

② クロスセル商材による取引額の拡大

 獲得した顧客基盤を活用し、カスタマーサクセス部門を含めた複数の営業部が継続的に顧客へ接触し、クロスセル商材を提案しております。ドクターズ・ファイル受注後は、顧客との接触が定期的に設定されるため、顧客ニーズを発見しやすい構造となっていることから、包括的な支援を目的としてクロスセル商材のご提案を行います。クロスセル商材である「頼れるドクター」は、継続率が74.7%(2025年3月期末時点(注3))となっており、WEBのドクターズ・ファイルとセットでご利用いただき取引額の拡大を目指しております。
 

③ 生産性の向上で収益性を改善

 「ドクターズ・ファイル」や「頼れるドクター」の取材やコンテンツ制作においては、医師の理念や診療方針はもちろん、クリニックを開業した想いを含めた医師の特徴や背景を多面的に表現しています。「頼れるドクター」の2025年3月期末時点で全国における発行エリア数は32版であります。これらの記事の全ては定められた基準を満たし品質を保持するため、制作における完成までの手順は様々な工程が必要となります。2025年4月、これらの工程を「ドクターズ・ファイル」専用AIを導入したことにより、従来では平均7日間を要した工程が必要日数平均2日間にまで改善され、平均5日間の短縮が可能となりました。今後もプロダクトの品質を保持した上で生産性向上に注力してまいります。

 

(注)1:ARRとは、Annual Recurring Revenue(アニュアル・リカーリング・レベニュー)の略で、年間

     経常収益を意味し、「ドクターズ・ファイル」から得られるMRRに12ヶ月分を乗じて算出。

(注)2:解約率は、Net Revenue Churn Rate(ネット・レベニュー・チャーン・レート)を指標としてお

     り「ドクターズ・ファイル」の解約及び契約変更に伴い増減した当月末MRRを前月末MRRで除した数値

     (12カ月平均)

(注)3:継続率は、Revenue Repeat Rate(レベニュー・リピート・レート)を指標としており、

     2024年3月期の「頼れるドクター」の取引顧客のうち、2025年3月期にも同顧客から「頼れるドク

     ター」の取引があった顧客の収入ベースの割合を通期数値にて算出。

 

 

 

                                              単位:千円

 

2024年3月期

2025年3月期

2026年3月期

中間期

売上高

3,223,337

3,552,165

1,877,414

 ストック収入(注1)

2,277,148

2,506,895

1,338,285

 リピート収入(注2)

671,741

734,533

380,304

 その他収入(注3)

274,447

310,736

158,824

 


(注)1:「ドクターズ・ファイル」のMRRの累計。MRRとは「Monthly Recurring Revenue(マンスリー・リカーリング・レベニュー)」の略で、月間経常収益を意味し、「ドクターズ・ファイル」一か月分の収入となります。

(注)2:「頼れるドクター」で得られる収入となります。

(注)3:ストック収入とリピート収入を除いた収入となります。
 

 

 

(3) 経営環境

① 市場規模について

 ギミックの医療特化型プラットフォーム事業は、日本全国における医療機関約180,000件を主要なターゲットとしており、うち病院が8,122件、クリニック(一般診療所及び歯科診療所、以下同)が171,712件となります(注1)。病院は1986年の医療法改正によって病床数の総量規制が定められ、近年は規模縮小・廃止・統廃合が進み、病院数は緩やかに減少傾向にあります。病院の約7割は中小病院(200床未満)であり、今後も中小病院を中心に病院の集約化が進むと考えられます。一方で、ギミックが主力とするクリニックは増加傾向にあります。毎年約7,000件(注1)が開業し、首都圏や関西圏など人口が比較的多い都道府県を中心に増加しております。ギミックの「ドクターズ・ファイル」の2025年9月末時点における顧客数は7,502件であり、足元のシェアは4.4%です。これは今後シェアの拡大の可能性を有していると考えており、ギミックの掲げる注力エリア(注2)のクリニック数は113,716件(注1)でクリニック数全体の66.2%のマーケットとなります。我が国においては、国民皆保険制度のもと、あらゆる人が質の高い均質な医療サービスを受けることができます。医療は人々が健康に安心して暮らすために必要不可欠な社会基盤であるため、医療業界は景気の影響を受けにくい性質があります。したがって、ギミックの医療特化型プラットフォーム事業は、医療業界である医療機関をターゲットとして、商品・サービスを提供していることから、市況の影響を受けることなく安定的に増収を実現しております。

 

(注)1.「令和5(2023)年医療施設(静態・動態)調査・病院報告」厚生労働省。当データはギミックが対象としていない美容系医療機関も含まれます。

(注)2.注力エリアの詳細は、以下の通りです。

東京、神奈川、千葉、埼玉、岐阜、愛知、三重、大阪、京都、兵庫、奈良、鳥取、島根、広島、香川、愛媛、福岡、鹿児島

 

② 市場動向について

 ギミックがターゲットにしている医療業界は、医療機関側の経営の効率化やデジタルトランスフォーメーション(DX)の要請、また患者側のインターネットを主とした情報活用の姿勢を追い風に、ギミックのサービスのいずれもが広大なポテンシャルを持つと考えております。また、急激な少子高齢化、社会環境・価値の多様化といった環境の大きな変化の中で、2015年に厚生労働省が公表した「保健医療2035提言書」では、「キュア中心からケア中心へ」というパラダイムシフトが掲げられております。未病からの健康管理という意識が重要視され「ケア中心の世界」が一層加速化されていくと想定しております。「ケア中心の世界」とは、気軽な健康相談などを含めて国民が日常的に医療機関と情報を共有し合う世界であります。そういった環境の中、ギミックのクライアントである医療機関は相対的に国民にとっての重要性を増し、その情報を提供するギミックのサービスは更に求められるものと考えております。ギミックは、シードフェーズのサービスをさらに拡充していくことで、患者とクリニックを結ぶ医療特化型プラットフォーム事業を成長させ、日本の医療課題を解決すべく「新・医療文化創造」を実現してまいります。

 

 

(4) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

 ギミックは、持続的な企業価値の向上を目指し現時点においては事業成長において最も重要な指標である「売上高」及び「営業利益」を重要経営指標と位置付けております。これらの経営指標を達成するための重要業績評価指標としては、「ドクターズ・ファイル」においては、「ARR(注1)」「顧客数(注2)」「ARPA(注3)」「解約率(注4)」、「頼れるドクター」においては、「継続率(注5)」を設定しており、件数と単価及び継続性を重視し、事業KPIとしております。

 

 

2024年3月期

2025年3月期

2026年3月期

中間期

ARR(千円)(注1)

2,360,264

2,602,274

2,700,962

顧客数(件)(注2)

6,743

7,288

7,502

ARPA(千円/月)(注3)

29.2

29.8

30.1

解約率(%)(注4)

0.77

0.72

0.74

 

(注)1:各期末月のMRRに12ヶ月分を乗じて算出。

(注)2:各期末時点の「ドクターズ・ファイル」の顧客数。

(注)3:各期末時点のストック収入売上高を、同期末時点の「ドクターズ・ファイル」の顧客数で除し

     て算出。

(注)4:解約率(Net Revenue Churn Rate)

     各期末の「ドクターズ・ファイル」の解約及び契約変更に伴い増減した当月末MRRを前月末MRRで除した数値(12カ月平均)

 

 

2024年3月期

2025年3月期

継続率(%)(注5)

77.7

74.7

(注)5:継続率(Revenue Repeat Rate)

前事業年度の「頼れるドクター」の顧客のうち、当事業年度にも同顧客から「頼れるドクター」の

取引のあった顧客の収入ベースの割合を通期数値にて算出。

 

 

 

 

(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 上記を踏まえ、ギミックの経営戦略を達成するために対処すべき課題として以下のような課題を認識し、これに対処してまいります。

 

 

① 事業成長に向けた先行投資

 ギミックは、医療特化型プラットフォーム事業の価値を高め、患者及び医療機関の両者に新たな価値を提供することを事業戦略の中心に据えております。事業を拡大していく上では、常に新しいサービスの開発を行い、開発されたサービスを迅速に展開していく必要があると考えております。そのためには、プラットフォーム機能の拡張やプロダクト拡充に留まらず、「ドクターズ・ファイル」の認知度向上のためのブランディングやマーケティングへの先行投資を行う必要があると考えております。引き続き、開発投資やマーケティング等の先行投資を進めつつ、中長期的な事業成長を推進してまいります。

 

② 優秀な人材の獲得

 ギミックの中長期的な成長を実現するにあたって、優秀な人材を継続的に確保することが重要な課題であると認識しております。特にプロダクトの企画・開発人材の拡充は、事業の拡大と業務の効率化に大きな影響を与えるため、新卒・中途採用共に、積極的な採用活動を通じて優秀人材の獲得を推進してまいります。

 

③ 生産性の中長期的な向上

 ギミックの更なる事業拡大には、中長期的な生産性向上が必要だと考えております。そのために、業務プロセスの継続的な見直しや広告宣伝費の有効活用による受注率の向上、AIやシステム活用等による継続的な業務の効率化を図り、生産性向上を実現してまいります。

 

④ 情報管理体制の構築

 ギミックの事業は、医療機関システムの開発や運用等の遂行過程において、顧客の機密情報や個人情報等を取り扱う可能性があります。ギミックでは、情報管理の強化が重要であると考え、情報セキュリティに関する情報セキュリティ管理規程を制定し、従業員への教育を実施しておりますが、今後も社内での研修強化、情報管理体制強化のためのシステム整備等を継続して実施してまいります。

 

⑤ コーポレート・ガバナンス及び内部管理体制の強化

 ギミックは、持続的な企業価値向上を実現するためには、コーポレート・ガバナンスの強化は重要な課題であると認識しております。ギミックでは、業務執行に対する監督体制を強化することにより透明性の高い経営を目指すとともに、内部統制機能の強化及びコンプライアンス遵守を推進し、企業価値の持続的向上を実現する体制の構築に努めております。具体的には、社外役員の活用や監査役会、会計監査人、内部監査の連携を図り、取締役会の経営戦略策定機能・監督機能を十分に発揮できる体制を整えております。今後におきましても、内部統制の実効性を高めコーポレート・ガバナンスを充実していくことにより、内部管理体制の強化を図り、リスク管理の徹底とともに強固なコンプライアンス体制の構築に取り組んでまいります。

 

⑥ 財務基盤の強化

 ギミックの運転資金及び設備投資資金は、主として営業活動により得た資金に加え、必要に応じて金融機関から借入実施により調達した資金で賄うことを基本方針としております。上記事業上の課題に対する対処及び継続的な設備投資を実行できるよう、内部留保の確保と株主還元の適切なバランスを検討し、既存事業の営業キャッシュ・フローの改善等に対処する等、財務基盤の強化に努めてまいります。

 

⑦ プラットフォームの信頼性維持・向上

 「ドクターズ・ファイル」に掲載する医療機関の記事は、ギミックが医師に対して直接取材を行い作成しておりますが、患者目線を重視し、社内ガイドラインを厳格に用いて客観的に医療機関についての記事を作成・公表しております。「ドクターズ・ファイル」は医療機関の集患を目的としておらず、また、誘因を目的とするレコメンドをしていないため、「ドクターズ・ファイル」は広告メディアとは一線を画していると言えます。こうした中立性を確保することが「ドクターズ・ファイル」のプラットフォームとしての信頼性の維持に不可欠であると認識しております。引き続き、記事作成時の社内ガイドライン運用の厳格化や患者目線を重視したプロダクトの提供を行い、プラットフォームとしての信頼性の維持・向上に努めてまいります。

 

有価証券届出書の情報です。

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

 ギミックの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。なお、下記の文中における将来に関する事項は、本書提出日現在においてギミックが判断したものであります。

 

(1) 経営方針

 ギミックは「健康を願う人と守る人の『不』を『希望』に」というパーパスを掲げ、患者やその家族が医療を選択しようとする際に感じる「不」、また医師をはじめとした医療に関わるすべての人が感じている「不」など、日本の医療現場に存在する様々な「不」(不安・不信・不便など)を取り除くことで、「信頼できる医師との出会い」と「信頼関係がもたらす最適な医療の提供」を実現し、新しい医療文化を創造(=「新・医療文化創造」)したいと考えております。

 

 

 

 ギミック事業は、患者・医師・医療機関それぞれが抱える様々な「不(不安・不信・不便)」に対して、安心感のあるクリニック選びと、その安心感に下支えされた適切な医療の提供を実現するマッチング領域と、その他業務領域のサービスで構成され、医療機関への包括的な支援を行っております。

 

 

 ギミックはこれまで、医療機関との取引の中で、医療機関が抱える様々な課題の解決を求められる存在になり、その課題解決に向けて新しいサービスを順次開発・提供してまいりました。これからも、医療機関と医師・医療従事者の皆様はもちろんのこと、ユーザーである患者の皆様、ステークホルダーの皆様と共にギミックの事業を成長させ、日本の医療におけるパラダイムシフトを実現し、新しい医療文化を創ってまいります。

 

(2) 経営戦略等

 ギミックは、医療業界に真摯に向き合い、医療業界の「不」の解消を通じて、持続的な企業価値の向上に取り組んでまいります。医師の情報を網羅的に集積し、患者に最適な医師の選択を実現させるためのプラットフォーム「ドクターズ・ファイル」を中心とした医療特化型プラットフォーム事業を展開し、今後はさらに求められる新しいサービス提供を実現していくことで医療・健康インフラの実現を目指しております。

 

 ギミックの経営戦略は、以下のとおりです。

 

① 医療機関の取引数拡大

 「ドクターズ・ファイル」は集患ニーズを持つ限定的な医療機関だけでなく、全ての医療機関が持つニーズに対応するサービスであるため、対象は医療機関(一部の美容系診療科除く)と考えます。「ドクターズ・ファイル」の顧客数は2025年9月末時点7,502件(ARR(注1)は2,700百万円)であります。クリニックに限定した足元のマーケットシェアは2025年9月末時点4.4%であり、この大きな成長余地への取組みとして、営業チャネルが整備されているエリアに専念したドミナント戦略を徹底することで顧客獲得を促進し、顧客数を拡大してまいります。

また、ストック収入であることから、解約率(注2)は重要な指標であり2025年9月末時点0.74%であります。引き続き解約阻止に注力し安定した解約率を維持してまいります。

 

② クロスセル商材による取引額の拡大

 獲得した顧客基盤を活用し、カスタマーサクセス部門を含めた複数の営業部が継続的に顧客へ接触し、クロスセル商材を提案しております。ドクターズ・ファイル受注後は、顧客との接触が定期的に設定されるため、顧客ニーズを発見しやすい構造となっていることから、包括的な支援を目的としてクロスセル商材のご提案を行います。クロスセル商材である「頼れるドクター」は、継続率が74.7%(2025年3月期末時点(注3))となっており、WEBのドクターズ・ファイルとセットでご利用いただき取引額の拡大を目指しております。
 

③ 生産性の向上で収益性を改善

 「ドクターズ・ファイル」や「頼れるドクター」の取材やコンテンツ制作においては、医師の理念や診療方針はもちろん、クリニックを開業した想いを含めた医師の特徴や背景を多面的に表現しています。「頼れるドクター」の2025年3月期末時点で全国における発行エリア数は32版であります。これらの記事の全ては定められた基準を満たし品質を保持するため、制作における完成までの手順は様々な工程が必要となります。2025年4月、これらの工程を「ドクターズ・ファイル」専用AIを導入したことにより、従来では平均7日間を要した工程が必要日数平均2日間にまで改善され、平均5日間の短縮が可能となりました。今後もプロダクトの品質を保持した上で生産性向上に注力してまいります。

 

(注)1:ARRとは、Annual Recurring Revenue(アニュアル・リカーリング・レベニュー)の略で、年間

     経常収益を意味し、「ドクターズ・ファイル」から得られるMRRに12ヶ月分を乗じて算出。

(注)2:解約率は、Net Revenue Churn Rate(ネット・レベニュー・チャーン・レート)を指標としてお

     り「ドクターズ・ファイル」の解約及び契約変更に伴い増減した当月末MRRを前月末MRRで除した数値

     (12カ月平均)

(注)3:継続率は、Revenue Repeat Rate(レベニュー・リピート・レート)を指標としており、

     2024年3月期の「頼れるドクター」の取引顧客のうち、2025年3月期にも同顧客から「頼れるドク

     ター」の取引があった顧客の収入ベースの割合を通期数値にて算出。

 

 

 

                                              単位:千円

 

2024年3月期

2025年3月期

2026年3月期

中間期

売上高

3,223,337

3,552,165

1,877,414

 ストック収入(注1)

2,277,148

2,506,895

1,338,285

 リピート収入(注2)

671,741

734,533

380,304

 その他収入(注3)

274,447

310,736

158,824

 


(注)1:「ドクターズ・ファイル」のMRRの累計。MRRとは「Monthly Recurring Revenue(マンスリー・リカーリング・レベニュー)」の略で、月間経常収益を意味し、「ドクターズ・ファイル」一か月分の収入となります。

(注)2:「頼れるドクター」で得られる収入となります。

(注)3:ストック収入とリピート収入を除いた収入となります。
 

 

 

(3) 経営環境

① 市場規模について

 ギミックの医療特化型プラットフォーム事業は、日本全国における医療機関約180,000件を主要なターゲットとしており、うち病院が8,122件、クリニック(一般診療所及び歯科診療所、以下同)が171,712件となります(注1)。病院は1986年の医療法改正によって病床数の総量規制が定められ、近年は規模縮小・廃止・統廃合が進み、病院数は緩やかに減少傾向にあります。病院の約7割は中小病院(200床未満)であり、今後も中小病院を中心に病院の集約化が進むと考えられます。一方で、ギミックが主力とするクリニックは増加傾向にあります。毎年約7,000件(注1)が開業し、首都圏や関西圏など人口が比較的多い都道府県を中心に増加しております。ギミックの「ドクターズ・ファイル」の2025年9月末時点における顧客数は7,502件であり、足元のシェアは4.4%です。これは今後シェアの拡大の可能性を有していると考えており、ギミックの掲げる注力エリア(注2)のクリニック数は113,716件(注1)でクリニック数全体の66.2%のマーケットとなります。我が国においては、国民皆保険制度のもと、あらゆる人が質の高い均質な医療サービスを受けることができます。医療は人々が健康に安心して暮らすために必要不可欠な社会基盤であるため、医療業界は景気の影響を受けにくい性質があります。したがって、ギミックの医療特化型プラットフォーム事業は、医療業界である医療機関をターゲットとして、商品・サービスを提供していることから、市況の影響を受けることなく安定的に増収を実現しております。

 

(注)1.「令和5(2023)年医療施設(静態・動態)調査・病院報告」厚生労働省。当データはギミックが対象としていない美容系医療機関も含まれます。

(注)2.注力エリアの詳細は、以下の通りです。

東京、神奈川、千葉、埼玉、岐阜、愛知、三重、大阪、京都、兵庫、奈良、鳥取、島根、広島、香川、愛媛、福岡、鹿児島

 

② 市場動向について

 ギミックがターゲットにしている医療業界は、医療機関側の経営の効率化やデジタルトランスフォーメーション(DX)の要請、また患者側のインターネットを主とした情報活用の姿勢を追い風に、ギミックのサービスのいずれもが広大なポテンシャルを持つと考えております。また、急激な少子高齢化、社会環境・価値の多様化といった環境の大きな変化の中で、2015年に厚生労働省が公表した「保健医療2035提言書」では、「キュア中心からケア中心へ」というパラダイムシフトが掲げられております。未病からの健康管理という意識が重要視され「ケア中心の世界」が一層加速化されていくと想定しております。「ケア中心の世界」とは、気軽な健康相談などを含めて国民が日常的に医療機関と情報を共有し合う世界であります。そういった環境の中、ギミックのクライアントである医療機関は相対的に国民にとっての重要性を増し、その情報を提供するギミックのサービスは更に求められるものと考えております。ギミックは、シードフェーズのサービスをさらに拡充していくことで、患者とクリニックを結ぶ医療特化型プラットフォーム事業を成長させ、日本の医療課題を解決すべく「新・医療文化創造」を実現してまいります。

 

 

(4) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

 ギミックは、持続的な企業価値の向上を目指し現時点においては事業成長において最も重要な指標である「売上高」及び「営業利益」を重要経営指標と位置付けております。これらの経営指標を達成するための重要業績評価指標としては、「ドクターズ・ファイル」においては、「ARR(注1)」「顧客数(注2)」「ARPA(注3)」「解約率(注4)」、「頼れるドクター」においては、「継続率(注5)」を設定しており、件数と単価及び継続性を重視し、事業KPIとしております。

 

 

2024年3月期

2025年3月期

2026年3月期

中間期

ARR(千円)(注1)

2,360,264

2,602,274

2,700,962

顧客数(件)(注2)

6,743

7,288

7,502

ARPA(千円/月)(注3)

29.2

29.8

30.1

解約率(%)(注4)

0.77

0.72

0.74

 

(注)1:各期末月のMRRに12ヶ月分を乗じて算出。

(注)2:各期末時点の「ドクターズ・ファイル」の顧客数。

(注)3:各期末時点のストック収入売上高を、同期末時点の「ドクターズ・ファイル」の顧客数で除し

     て算出。

(注)4:解約率(Net Revenue Churn Rate)

     各期末の「ドクターズ・ファイル」の解約及び契約変更に伴い増減した当月末MRRを前月末MRRで除した数値(12カ月平均)

 

 

2024年3月期

2025年3月期

継続率(%)(注5)

77.7

74.7

(注)5:継続率(Revenue Repeat Rate)

前事業年度の「頼れるドクター」の顧客のうち、当事業年度にも同顧客から「頼れるドクター」の

取引のあった顧客の収入ベースの割合を通期数値にて算出。

 

 

 

 

(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 上記を踏まえ、ギミックの経営戦略を達成するために対処すべき課題として以下のような課題を認識し、これに対処してまいります。

 

 

① 事業成長に向けた先行投資

 ギミックは、医療特化型プラットフォーム事業の価値を高め、患者及び医療機関の両者に新たな価値を提供することを事業戦略の中心に据えております。事業を拡大していく上では、常に新しいサービスの開発を行い、開発されたサービスを迅速に展開していく必要があると考えております。そのためには、プラットフォーム機能の拡張やプロダクト拡充に留まらず、「ドクターズ・ファイル」の認知度向上のためのブランディングやマーケティングへの先行投資を行う必要があると考えております。引き続き、開発投資やマーケティング等の先行投資を進めつつ、中長期的な事業成長を推進してまいります。

 

② 優秀な人材の獲得

 ギミックの中長期的な成長を実現するにあたって、優秀な人材を継続的に確保することが重要な課題であると認識しております。特にプロダクトの企画・開発人材の拡充は、事業の拡大と業務の効率化に大きな影響を与えるため、新卒・中途採用共に、積極的な採用活動を通じて優秀人材の獲得を推進してまいります。

 

③ 生産性の中長期的な向上

 ギミックの更なる事業拡大には、中長期的な生産性向上が必要だと考えております。そのために、業務プロセスの継続的な見直しや広告宣伝費の有効活用による受注率の向上、AIやシステム活用等による継続的な業務の効率化を図り、生産性向上を実現してまいります。

 

④ 情報管理体制の構築

 ギミックの事業は、医療機関システムの開発や運用等の遂行過程において、顧客の機密情報や個人情報等を取り扱う可能性があります。ギミックでは、情報管理の強化が重要であると考え、情報セキュリティに関する情報セキュリティ管理規程を制定し、従業員への教育を実施しておりますが、今後も社内での研修強化、情報管理体制強化のためのシステム整備等を継続して実施してまいります。

 

⑤ コーポレート・ガバナンス及び内部管理体制の強化

 ギミックは、持続的な企業価値向上を実現するためには、コーポレート・ガバナンスの強化は重要な課題であると認識しております。ギミックでは、業務執行に対する監督体制を強化することにより透明性の高い経営を目指すとともに、内部統制機能の強化及びコンプライアンス遵守を推進し、企業価値の持続的向上を実現する体制の構築に努めております。具体的には、社外役員の活用や監査役会、会計監査人、内部監査の連携を図り、取締役会の経営戦略策定機能・監督機能を十分に発揮できる体制を整えております。今後におきましても、内部統制の実効性を高めコーポレート・ガバナンスを充実していくことにより、内部管理体制の強化を図り、リスク管理の徹底とともに強固なコンプライアンス体制の構築に取り組んでまいります。

 

⑥ 財務基盤の強化

 ギミックの運転資金及び設備投資資金は、主として営業活動により得た資金に加え、必要に応じて金融機関から借入実施により調達した資金で賄うことを基本方針としております。上記事業上の課題に対する対処及び継続的な設備投資を実行できるよう、内部留保の確保と株主還元の適切なバランスを検討し、既存事業の営業キャッシュ・フローの改善等に対処する等、財務基盤の強化に努めてまいります。

 

⑦ プラットフォームの信頼性維持・向上

 「ドクターズ・ファイル」に掲載する医療機関の記事は、ギミックが医師に対して直接取材を行い作成しておりますが、患者目線を重視し、社内ガイドラインを厳格に用いて客観的に医療機関についての記事を作成・公表しております。「ドクターズ・ファイル」は医療機関の集患を目的としておらず、また、誘因を目的とするレコメンドをしていないため、「ドクターズ・ファイル」は広告メディアとは一線を画していると言えます。こうした中立性を確保することが「ドクターズ・ファイル」のプラットフォームとしての信頼性の維持に不可欠であると認識しております。引き続き、記事作成時の社内ガイドライン運用の厳格化や患者目線を重視したプロダクトの提供を行い、プラットフォームとしての信頼性の維持・向上に努めてまいります。

 


事業等のリスク

3【事業等のリスク】

 本書に記載したギミックの事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、リスク要因となる可能性がある事項及びその他の投資者の判断に影響を及ぼすと考えられる事項には、以下のようなものがあります。また、リスク要因に該当しない事項についても、投資者の判断上重要であると考えられる事項については、投資者に対する積極的な情報開示の観点から以下に開示しております。

 ギミックはこれらのリスクが顕在化する可能性を認識したうえで、その対応に努めてまいります。具体的には、当該リスクを把握し、管理する体制・枠組みとしてリスク・コンプライアンス委員会を設置しております。詳しくは「4 コーポレート・ガバナンスの状況等 (1)コーポレート・ガバナンスの概要 ②企業統治の体制の概要及び当該体制を採用する理由 f.リスク・コンプライアンス委員会」をご参照ください。

 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在においてギミックが判断したものであり、将来において発生の可能性があるすべてのリスクを網羅するものではありません。

 

(1)事業運営に係わるリスクについて

① 人材の獲得及び育成について(顕在化の可能性:高/影響度:高/発生時期:特定時期なし)

 ギミックが事業拡大を進めていくには、優秀な人材の確保・育成が重要な課題であると認識しております。新卒を中心とした若手人材の採用を実施し、事業継続を実現するために長期的なキャリア形成が可能な研修制度、人事制度等を適切にアップデートし対策を行っております。しかしながら、人材獲得競争の激化等により優秀な人材の確保・育成が計画通りに進まない場合や、既存の優秀な人材の社外流出等が生じた場合には、ギミックの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

② 情報セキュリティ対策及び個人情報の管理(顕在化の可能性:中/影響度:高/発生時期:特定時期なし)

 ギミックが運営するサービスはセキュリティ対策を講じ、システム障害またはそれによる情報漏洩等の対策がなされております。また個人情報の管理については「個人情報保護方針」を定め、個人情報保護マネジメントシステムを構築し、従業員等が意図的若しくは意図せず情報を漏洩するなどの行為がないよう定期的な研修やテストを実施しております。また、情報の持ち出し制限、個人情報へのアクセス制限など、個人情報漏洩に対する防止策を講じ、その適切な保護と管理の徹底に努めており、プライバシー・マークの認証を受けております。今後も十分な対応を図ってまいりますが、サイバー攻撃などのセキュリティ侵害や、不適切なシステムの設定や管理、従業員の不正や過失などによる個人情報の漏洩などが発生した場合、サービスに対して致命的な影響を与え、ユーザーによるサービスの利用が不可能になる、または、お客様へのサービス提供が停止するなどの可能性があり、これによりギミックブランドの棄損、企業イメージの悪化等社会的信用の低下に伴う顧客・サービス利用者の減少、損害賠償請求などの発生などが想定され、このような場合にはギミックの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

③ 自然災害等の対策について(顕在化の可能性:中/影響度:高/発生時期:特定時期なし)

 ギミックでは、継続的かつ安定的に事業運営できるよう日常的に自然災害、事故、感染症等の発生に備え、事業継続計画を策定し対策を講じております。しかしながら、今後、想定以上の自然災害が発生した場合、ギミックの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

④ システム障害について(顕在化の可能性:低/影響度:高/発生時期:特定時期なし)

 ギミックが運営するサービスへのアクセスの急増等の一時的な負荷や電力供給の停止、ギミックが利用するソフトウエアの不具合、コンピューターウイルスや外部からの不正な手段によるコンピューターへの侵入、自然災害、事故等、予測不可能な様々な要因によってコンピューターシステムがダウンした場合、ギミックの事業活動に支障を生ずる可能性があります。現在、サーバーに関してはクラウドサービスを利用しておりますが、クラウドサービス自体に障害が発生した場合は、ギミックのサービスの提供に支障をきたす可能性があります。ギミックではシステム障害に対して即時に対応できるような体制を構築しておりますが、システム障害に起因して、ギミックの信頼が失墜し、ギミックに対する損害賠償請求が発生する場合も想定され、このような場合にはギミックの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

⑤ 内部管理体制について(顕在化の可能性:低/影響度:高/発生時期:特定時期なし)

 ギミックは成長途上にあり、今後の事業運営及び事業拡大に対応するため、内部管理体制について一層の強化を図る必要があると認識しており強化を推進しております。

・経営におけるパーパスの実現に向けてクレド、行動規範を2023年10月に再策定し研修等を通じてその浸透を行い役員・従業員の不正行為の撲滅、高い倫理観をもった組織づくりを行っております。

・労働時間管理においては、36協定の遵守、またPCログデータとタイムカードデータの付け合わせによる隠れ残業を防止するための管理を徹底し従業員の健康管理を行っています。また、人事部内においてハラスメント委員会を運営し相談窓口の設置や研修、啓発活動を行っております。内部通報制度として、ハラスメント相談窓口(人事部)、社内通報窓口(監査役)、社外通報窓口(外部弁護士)を設置し、いつでも通報できる体制を構築しております。しかしながら、内部管理体制に支障が生じた場合には、ギミックの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

⑥ 技術革新の遅れについて(顕在化の可能性:低/影響度:高/発生時期:特定時期なし)

 ギミックが事業を展開するインターネット業界においては、技術革新のスピードや顧客ニーズの変化が速く、それに基づく新しいサービスや機能の導入が相次いで行われております。ギミックは社内開発者のスキル向上のために資格取得サポート・研修等の実施や、先進的な技術を保有する外部委託パートナー等との連携を行う等、技術革新の遅れのないよう対策しておりますが、技術革新に関する知見・ノウハウの取得が遅れ、開発体制の構築を迅速に行えない等、この変化に対して適切に対応できなかった場合、ギミックサービスの競争力が低下し、ギミックの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

⑦ 特定サービスへの依存について(顕在化の可能性:低/影響度:高/発生時期:特定時期なし)

 ギミックの主たる収益は、「ドクターズ・ファイル」によるストック収入であります。2025年3月期における売上高(3,552,165千円)に占める「ドクターズ・ファイル」の売上高は2,506,895千円であり、比率では70.6%となり、その依存度は高い状況にあります。「ドクターズ・ファイル」の全国のマーケットシェアは未だ低く、マーケット拡大を積極的に実行し、「ドクターズ・ファイル」以外のサービスについても積極的に開発し提供していくことにより事業を拡充してまいります。しかしながら、他社との競合の激化または「ドクターズ・ファイル」の健全性が損なわれること等により、「ドクターズ・ファイル」のブランド力が低下した場合には、ギミックの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

⑧ 想定以上の解約が生じるリスクについて(顕在化の可能性:低/影響度:高/発生時期:特定時期なし)

 ギミックの主力サービスである「ドクターズ・ファイル」は月額利用料をクリニック等の医療機関からいただく、いわゆるサブスクリプションモデルであることから、既存顧客の契約継続が重要であると考えております。予算及び経営計画には、実績に基づき一定の解約率を見込んでおり、顧客の契約継続のためのサポート体制を構築し対応してまいりますが、サービスの魅力の低下やサポートに対する顧客満足度の低下、商品戦略の市場との乖離、医療機関の経営環境の悪化などにより、ギミックの想定以上の解約が生じた場合には、ギミックの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

⑨ 競合について(顕在化の可能性:中/影響度:中/発生時期:特定時期なし)

 ギミックは現在展開している事業においてはその独自性と優位性を確保していると認識しておりますが、いずれも他社による新規参入の可能性があり、競合他社が資本力、知名度、開発力等において、ギミックより優れている場合があります。そのような競合他社がその優位性を活用してサービス提供に取り組んだ場合、ギミックが計画通りにサービス提供が出来ない、顧客の獲得・維持が出来ないことも考えられ、これにより収益の低下等、ギミックの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

⑩ 取引先状況の悪化について(顕在化の可能性:中/影響度:中/発生時期:特定時期なし)

 ギミックは、取引先に対して売掛金を含む与信を提供していますが、経済環境や取引先の財務状況の悪化により、未入金が増加するリスクがあります。これにより、ギミックのキャッシュ・フローや財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。また、ギミックが外注先に業務を委託する際、外注先が契約通りに業務を遂行できないリスクが存在します。この場合、ギミックの業務プロセスに遅延が生じるなど、ギミックの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

⑪ 医療広告の法的規制について(顕在化の可能性:低/影響度:中/発生時期:特定時期なし)

 ギミックの運営する医療情報サービスは、主に医療法、医業若しくは歯科医業又は病院若しくは診療所に関する広告等に関する指針(以下、「医療広告ガイドライン」という)、医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(薬機法)等の規制を受けます。ギミックでは品質管理部門において品質管理委員会を設置し厚生労働省と連携した医療広告ガイドラインのアップデート、それに伴う社内ガイドラインの見直し、また記事内容のサンプル調査の実施等、十分な対応を図っておりますが、新たな法令等の規制や既存法令等の解釈変更等が行われた場合にはその対応までの期間、ギミックの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

⑫ その他の法的規制について(顕在化の可能性:低/影響度:高/発生時期:特定時期なし)

 ギミックの事業は、会社運営上一般的に適用される法令、また上記の適用法令のほかに、不当景品類及び不当表示防止法、下請代金支払遅延等防止法、労働基準法、職業安定法、厚生労働省、総務省、経済産業省の3省が定めた2つの医療機関向け情報セキュリティガイドライン(3省2ガイドライン)、求人広告ガイドライン等の適用される法令の規制を受けています。法改正などの情報を適切に事業に反映するために四半期に1度、顧問弁護士による適用法令のレポーティングを実施しておりますが、その対処のための費用等が発生する可能性がありギミックの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

⑬ 業界動向について(顕在化の可能性:低/影響度:中/発生時期:特定時期なし)

 ギミックの医療特化型プラットフォーム事業は日本全国における医療機関を主要な顧客としており、厚生労働省の「令和5(2023)年医療施設(静態・動態)調査・病院報告」によると、病院が8,122件、クリニック(一般診療所及び歯科診療所、以下同)が171,712件となります。病院は1986年の医療法改正によって病床数の総量規制が定められ、近年は規模縮小・廃止・統廃合が進み、病院数は緩やかに減少傾向にあります。病院の約7割は中小病院(200床未満)であり、今後も中小病院を中心に病院の集約化が進むと考えられます。一方で、ギミックが主力とするクリニックは、厚生労働省の「令和5(2023)年医療施設(静態・動態)調査・病院報告」によると、毎年約7,000件が開業し、首都圏や関西圏など人口が比較的多い都道府県を中心に増加しております。しかしながら、国内経済環境、人口動態や社会的価値観の変化、医療・患者行動の変化などにより、ギミック事業の主要顧客である医療機関の数の減少や医療機関を取り巻く環境が悪化した場合には、ギミックの事業及び業績に影響を与える影響があります。

 

⑭ 訴訟について(顕在化の可能性:低/影響度:中/発生時期:特定時期なし)

 現在において、ギミックの事業及び業績に影響を及ぼす訴訟手続きはありません。しかし、今後のギミックの事業展開の中で、第三者の権利・利益を侵害したとして損害賠償請求等の訴訟、その他の法的手続が行われる可能性があり、その訴訟その他の法的手続の内容及び結果、損害賠償の金額によっては、ギミックの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

⑮ 検索アルゴリズムに関するリスク(顕在化の可能性:低/影響度:中/発生時期:特定時期なし)

 「ドクターズ・ファイル」「ホスピタルズ・ファイル」などギミックのWEBサービスにおいては、検索性を高めるためにコンテンツの信頼性、権威性、専門性を担保し、高品質な情報提供を行うなど様々な対策を講じており、また大手検索サイトによる多少のアルゴリズム変更には早急に対応できる体制を備えております。しかしながら、今後大手検索サイトにおける検索アルゴリズムが大幅に変更され、ギミックが適時適切に対応できなかった場合、オーガニック検索の流入数が減少し、ギミックの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

⑯ 顧客等からのクレームについて(顕在化の可能性:低/影響度:低/発生時期:特定時期なし)

 ギミックは顧客等からギミック従業員の対応不手際や、サービスの品質、納品や納期等に対するご意見・クレームをいただく場合があります。小さなご意見・クレームも早期に見逃さず対応できる運用の導入、貴重なご意見を社内体制に反映できるよう、クレーム共有の場を週1回実施し、適宜事業戦略会までエスカレーションする体制を導入しております。また、役職者ごとに定期的な研修を行い、クレームの再発防止策を講じておりますが、これらの対策を上回るクレームやトラブルの発生により、ギミックに対する顧客からの信頼が低下しギミックの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

⑰ 新規事業について(顕在化の可能性:低/影響度:低/発生時期:特定時期なし)

 ギミックでは、「ドクターズ・ファイル」、「頼れるドクター」を中心に、今後も引き続き、積極的に新サービスないしは新規事業に取り組んでまいります。新サービス・新規事業の展開にあたって、予期せぬ市場環境や顧客動向の変化、技術革新等の要因により、計画が見通しどおりに実現しなかった場合、投資を回収できなくなる可能性や、利益率の低下等、ギミックの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

⑱ 代表への依存について(顕在化の可能性:低/影響度:低/発生時期:特定時期なし)

 ギミックの代表取締役社長である横嶋大輔は、ギミックの経営方針や事業戦略の決定及びその遂行について重要な役割を果たしております。ギミックは、取締役会やその他会議体において役職員への情報共有や権限委譲を進めるなど組織体制の強化を図りながら、同氏に過度に依存しない経営体制の構築を目指しております。しかしながら、何らかの理由により同氏がギミックの経営執行を継続することが困難になった場合には、ギミックの事業及び経営成績に影響を与える可能性があります。

 

⑲外部委託先の確保について(顕在化の可能性:低/影響度:低/発生時期なし)

 ギミックサービスは、ライターやカメラマン等の外部委託者の協力により成り立っております。社内制作部門においては、AIによるライティングを実行しライターによる工数の削減を行うとともに、社内営業職にカメラ撮影技術を習得させるなど対策を行っておりますが、取材数の急激な増加に伴い、外部委託者を含めて制作工数が確保出なかった場合にはギミックの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

(2)その他のリスクについて

① 新株予約権の行使による株式価値の希薄化について(顕在化の可能性:高/影響度:低/発生時期:特定時期

なし)

 ギミックは役員及び従業員に対し、長期的な企業価値向上に対するインセンティブとして第1回から第4回まで新株予約権を付与しております。第1回、第3回および第4回については、いずれかの金融商品取引所への上場の日から起算して1年を経過する日まで行使することができず、1年経過後から段階的に行使可能であり2年経過後からその全てを行使可能な設計となっております。そのため、上場直後においては急激な希薄化が起きない仕組みとしておりますが、将来的にはこれらの新株予約権が行使されることで発行済株式総数が増加し1株当たりの株式価値を希薄化させる可能性があります。

 なお、本書提出日現在における新株予約権による潜在株式数合計は280,700株(そのうち、上場直後に行使可能である第2回新株予約権による潜在株式数は16,000株)であり、発行済株式総数3,910,000株の7.18%(同0.41%)に相当しております。

 

② 配当政策について(顕在化の可能性:高/影響度:中/発生時期:特定時期なし)

 ギミックは現在、成長途上にあると認識しており、獲得した資金については優先的にシステム等の設備投資、又は人材の採用、育成に充てるため、過去においては配当を行っておりません。今後につきましては、株主に対する利益還元を経営上の重要な課題の一つとして認識し、将来的には期末配当による株主への利益還元を予定しております。しかしながら、現段階では配当実施の可能性や実施時期等は未定であり、重要な事業投資を優先する場合やキャッシュ・フローの状況によっては、配当を実施しない、あるいは予定していた配当を減ずる可能性もございます。

 

③ 大株主について(顕在化の可能性:低/影響度:中/発生時期:特定時期なし)

 本書提出日現在において、ギミック代表取締役横嶋大輔(近親者及び自身の資産管理会社である株式会社Y-Blood含む)が所有するギミックの株式数は3,600,000株であり、発行済株式総数3,910,000株の92.07%となっております。

 横嶋大輔は、安定株主として引き続き一定の議決権を保有し、その議決権行使にあたっては、株主共同の利益を追求するとともに、少数株主の利益にも配慮する方針を有しております。ギミックといたしましても、横嶋大輔は安定株主であると認識しておりますが、将来的に何らかの事情により、大株主である横嶋大輔の持分比率が低下した場合には、ギミック株式の市場価格及び議決権行使の状況等に影響を及ぼす可能性があります。

 

④ 資金使途について(顕在化の可能性:低/影響度:中/発生時期:特定時期なし)

 ギミックの公募による新株式の発行によって得られる資金の使途は、事業拡大のための優秀な人材の採用関連費用、当事業の広告宣伝またはマーケティング費用、サービス拡充及び業務効率化のための研究開発費用、及び借入金の返済へ充当する予定であります。

 しかしながら、ギミックを取り巻く外部環境や経営環境の変化に伴い、当該資金が想定どおりの使途に充当されない可能性もあります。また、計画どおりに資金を使用したとしても、期待どおりの効果をあげられない可能性があります。そのような場合には、ギミックの経営成績等に影響を与える可能性があります。このようなリスクを踏まえ、ギミックを取り巻く外部環境や経営環境の変化については適時その動向を注視するとともに、調達資金の使途が変更になった場合には、適時適切に開示を行います。

 

⑤ 固定資産の減損(顕在化の可能性:低/影響度:低/発生時期:特定時期なし)

 ギミックは、事業運営において、自社開発または外部より購入したソフトウエアを重要な固定資産として保有しております。これらのソフトウエアは、ギミックの事業活動を支える中核的なシステムであり、効率的な業務遂行や顧客サービスの提供に不可欠な資産ですが、技術の進展や市場環境の変化により、当該ソフトウエアが期待通りの成果を発揮できなくなった場合、ソフトウエアの価値が著しく減少し、結果として減損損失を計上するリスクがあります。ギミックはこれらのリスクを常に監視し、適切な減損テストを実施することにより、資産価値の適正な評価を行ってまいります。

 

⑥ 資金調達について(顕在化の可能性:低/影響度:低/発生時期:特定時期なし)

 ギミックは、事業拡大や運転資金の確保のために、金融機関からの借入や株式市場を通じた資金調達を行うことがあります。しかしながら、経済状況や金利等の市場環境の変動、ギミックの信用力の変化などにより、計画通りに資金調達ができない、または不利な条件で資金調達を余儀なくされるリスクがあります。このような事態が発生した場合、ギミックの財務状況や事業活動に影響を与える可能性があります。

 

事業等のリスク

3【事業等のリスク】

 本書に記載したギミックの事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、リスク要因となる可能性がある事項及びその他の投資者の判断に影響を及ぼすと考えられる事項には、以下のようなものがあります。また、リスク要因に該当しない事項についても、投資者の判断上重要であると考えられる事項については、投資者に対する積極的な情報開示の観点から以下に開示しております。

 ギミックはこれらのリスクが顕在化する可能性を認識したうえで、その対応に努めてまいります。具体的には、当該リスクを把握し、管理する体制・枠組みとしてリスク・コンプライアンス委員会を設置しております。詳しくは「4 コーポレート・ガバナンスの状況等 (1)コーポレート・ガバナンスの概要 ②企業統治の体制の概要及び当該体制を採用する理由 f.リスク・コンプライアンス委員会」をご参照ください。

 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在においてギミックが判断したものであり、将来において発生の可能性があるすべてのリスクを網羅するものではありません。

 

(1)事業運営に係わるリスクについて

① 人材の獲得及び育成について(顕在化の可能性:高/影響度:高/発生時期:特定時期なし)

 ギミックが事業拡大を進めていくには、優秀な人材の確保・育成が重要な課題であると認識しております。新卒を中心とした若手人材の採用を実施し、事業継続を実現するために長期的なキャリア形成が可能な研修制度、人事制度等を適切にアップデートし対策を行っております。しかしながら、人材獲得競争の激化等により優秀な人材の確保・育成が計画通りに進まない場合や、既存の優秀な人材の社外流出等が生じた場合には、ギミックの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

② 情報セキュリティ対策及び個人情報の管理(顕在化の可能性:中/影響度:高/発生時期:特定時期なし)

 ギミックが運営するサービスはセキュリティ対策を講じ、システム障害またはそれによる情報漏洩等の対策がなされております。また個人情報の管理については「個人情報保護方針」を定め、個人情報保護マネジメントシステムを構築し、従業員等が意図的若しくは意図せず情報を漏洩するなどの行為がないよう定期的な研修やテストを実施しております。また、情報の持ち出し制限、個人情報へのアクセス制限など、個人情報漏洩に対する防止策を講じ、その適切な保護と管理の徹底に努めており、プライバシー・マークの認証を受けております。今後も十分な対応を図ってまいりますが、サイバー攻撃などのセキュリティ侵害や、不適切なシステムの設定や管理、従業員の不正や過失などによる個人情報の漏洩などが発生した場合、サービスに対して致命的な影響を与え、ユーザーによるサービスの利用が不可能になる、または、お客様へのサービス提供が停止するなどの可能性があり、これによりギミックブランドの棄損、企業イメージの悪化等社会的信用の低下に伴う顧客・サービス利用者の減少、損害賠償請求などの発生などが想定され、このような場合にはギミックの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

③ 自然災害等の対策について(顕在化の可能性:中/影響度:高/発生時期:特定時期なし)

 ギミックでは、継続的かつ安定的に事業運営できるよう日常的に自然災害、事故、感染症等の発生に備え、事業継続計画を策定し対策を講じております。しかしながら、今後、想定以上の自然災害が発生した場合、ギミックの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

④ システム障害について(顕在化の可能性:低/影響度:高/発生時期:特定時期なし)

 ギミックが運営するサービスへのアクセスの急増等の一時的な負荷や電力供給の停止、ギミックが利用するソフトウエアの不具合、コンピューターウイルスや外部からの不正な手段によるコンピューターへの侵入、自然災害、事故等、予測不可能な様々な要因によってコンピューターシステムがダウンした場合、ギミックの事業活動に支障を生ずる可能性があります。現在、サーバーに関してはクラウドサービスを利用しておりますが、クラウドサービス自体に障害が発生した場合は、ギミックのサービスの提供に支障をきたす可能性があります。ギミックではシステム障害に対して即時に対応できるような体制を構築しておりますが、システム障害に起因して、ギミックの信頼が失墜し、ギミックに対する損害賠償請求が発生する場合も想定され、このような場合にはギミックの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

⑤ 内部管理体制について(顕在化の可能性:低/影響度:高/発生時期:特定時期なし)

 ギミックは成長途上にあり、今後の事業運営及び事業拡大に対応するため、内部管理体制について一層の強化を図る必要があると認識しており強化を推進しております。

・経営におけるパーパスの実現に向けてクレド、行動規範を2023年10月に再策定し研修等を通じてその浸透を行い役員・従業員の不正行為の撲滅、高い倫理観をもった組織づくりを行っております。

・労働時間管理においては、36協定の遵守、またPCログデータとタイムカードデータの付け合わせによる隠れ残業を防止するための管理を徹底し従業員の健康管理を行っています。また、人事部内においてハラスメント委員会を運営し相談窓口の設置や研修、啓発活動を行っております。内部通報制度として、ハラスメント相談窓口(人事部)、社内通報窓口(監査役)、社外通報窓口(外部弁護士)を設置し、いつでも通報できる体制を構築しております。しかしながら、内部管理体制に支障が生じた場合には、ギミックの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

⑥ 技術革新の遅れについて(顕在化の可能性:低/影響度:高/発生時期:特定時期なし)

 ギミックが事業を展開するインターネット業界においては、技術革新のスピードや顧客ニーズの変化が速く、それに基づく新しいサービスや機能の導入が相次いで行われております。ギミックは社内開発者のスキル向上のために資格取得サポート・研修等の実施や、先進的な技術を保有する外部委託パートナー等との連携を行う等、技術革新の遅れのないよう対策しておりますが、技術革新に関する知見・ノウハウの取得が遅れ、開発体制の構築を迅速に行えない等、この変化に対して適切に対応できなかった場合、ギミックサービスの競争力が低下し、ギミックの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

⑦ 特定サービスへの依存について(顕在化の可能性:低/影響度:高/発生時期:特定時期なし)

 ギミックの主たる収益は、「ドクターズ・ファイル」によるストック収入であります。2025年3月期における売上高(3,552,165千円)に占める「ドクターズ・ファイル」の売上高は2,506,895千円であり、比率では70.6%となり、その依存度は高い状況にあります。「ドクターズ・ファイル」の全国のマーケットシェアは未だ低く、マーケット拡大を積極的に実行し、「ドクターズ・ファイル」以外のサービスについても積極的に開発し提供していくことにより事業を拡充してまいります。しかしながら、他社との競合の激化または「ドクターズ・ファイル」の健全性が損なわれること等により、「ドクターズ・ファイル」のブランド力が低下した場合には、ギミックの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

⑧ 想定以上の解約が生じるリスクについて(顕在化の可能性:低/影響度:高/発生時期:特定時期なし)

 ギミックの主力サービスである「ドクターズ・ファイル」は月額利用料をクリニック等の医療機関からいただく、いわゆるサブスクリプションモデルであることから、既存顧客の契約継続が重要であると考えております。予算及び経営計画には、実績に基づき一定の解約率を見込んでおり、顧客の契約継続のためのサポート体制を構築し対応してまいりますが、サービスの魅力の低下やサポートに対する顧客満足度の低下、商品戦略の市場との乖離、医療機関の経営環境の悪化などにより、ギミックの想定以上の解約が生じた場合には、ギミックの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

⑨ 競合について(顕在化の可能性:中/影響度:中/発生時期:特定時期なし)

 ギミックは現在展開している事業においてはその独自性と優位性を確保していると認識しておりますが、いずれも他社による新規参入の可能性があり、競合他社が資本力、知名度、開発力等において、ギミックより優れている場合があります。そのような競合他社がその優位性を活用してサービス提供に取り組んだ場合、ギミックが計画通りにサービス提供が出来ない、顧客の獲得・維持が出来ないことも考えられ、これにより収益の低下等、ギミックの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

⑩ 取引先状況の悪化について(顕在化の可能性:中/影響度:中/発生時期:特定時期なし)

 ギミックは、取引先に対して売掛金を含む与信を提供していますが、経済環境や取引先の財務状況の悪化により、未入金が増加するリスクがあります。これにより、ギミックのキャッシュ・フローや財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。また、ギミックが外注先に業務を委託する際、外注先が契約通りに業務を遂行できないリスクが存在します。この場合、ギミックの業務プロセスに遅延が生じるなど、ギミックの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

⑪ 医療広告の法的規制について(顕在化の可能性:低/影響度:中/発生時期:特定時期なし)

 ギミックの運営する医療情報サービスは、主に医療法、医業若しくは歯科医業又は病院若しくは診療所に関する広告等に関する指針(以下、「医療広告ガイドライン」という)、医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(薬機法)等の規制を受けます。ギミックでは品質管理部門において品質管理委員会を設置し厚生労働省と連携した医療広告ガイドラインのアップデート、それに伴う社内ガイドラインの見直し、また記事内容のサンプル調査の実施等、十分な対応を図っておりますが、新たな法令等の規制や既存法令等の解釈変更等が行われた場合にはその対応までの期間、ギミックの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

⑫ その他の法的規制について(顕在化の可能性:低/影響度:高/発生時期:特定時期なし)

 ギミックの事業は、会社運営上一般的に適用される法令、また上記の適用法令のほかに、不当景品類及び不当表示防止法、下請代金支払遅延等防止法、労働基準法、職業安定法、厚生労働省、総務省、経済産業省の3省が定めた2つの医療機関向け情報セキュリティガイドライン(3省2ガイドライン)、求人広告ガイドライン等の適用される法令の規制を受けています。法改正などの情報を適切に事業に反映するために四半期に1度、顧問弁護士による適用法令のレポーティングを実施しておりますが、その対処のための費用等が発生する可能性がありギミックの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

⑬ 業界動向について(顕在化の可能性:低/影響度:中/発生時期:特定時期なし)

 ギミックの医療特化型プラットフォーム事業は日本全国における医療機関を主要な顧客としており、厚生労働省の「令和5(2023)年医療施設(静態・動態)調査・病院報告」によると、病院が8,122件、クリニック(一般診療所及び歯科診療所、以下同)が171,712件となります。病院は1986年の医療法改正によって病床数の総量規制が定められ、近年は規模縮小・廃止・統廃合が進み、病院数は緩やかに減少傾向にあります。病院の約7割は中小病院(200床未満)であり、今後も中小病院を中心に病院の集約化が進むと考えられます。一方で、ギミックが主力とするクリニックは、厚生労働省の「令和5(2023)年医療施設(静態・動態)調査・病院報告」によると、毎年約7,000件が開業し、首都圏や関西圏など人口が比較的多い都道府県を中心に増加しております。しかしながら、国内経済環境、人口動態や社会的価値観の変化、医療・患者行動の変化などにより、ギミック事業の主要顧客である医療機関の数の減少や医療機関を取り巻く環境が悪化した場合には、ギミックの事業及び業績に影響を与える影響があります。

 

⑭ 訴訟について(顕在化の可能性:低/影響度:中/発生時期:特定時期なし)

 現在において、ギミックの事業及び業績に影響を及ぼす訴訟手続きはありません。しかし、今後のギミックの事業展開の中で、第三者の権利・利益を侵害したとして損害賠償請求等の訴訟、その他の法的手続が行われる可能性があり、その訴訟その他の法的手続の内容及び結果、損害賠償の金額によっては、ギミックの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

⑮ 検索アルゴリズムに関するリスク(顕在化の可能性:低/影響度:中/発生時期:特定時期なし)

 「ドクターズ・ファイル」「ホスピタルズ・ファイル」などギミックのWEBサービスにおいては、検索性を高めるためにコンテンツの信頼性、権威性、専門性を担保し、高品質な情報提供を行うなど様々な対策を講じており、また大手検索サイトによる多少のアルゴリズム変更には早急に対応できる体制を備えております。しかしながら、今後大手検索サイトにおける検索アルゴリズムが大幅に変更され、ギミックが適時適切に対応できなかった場合、オーガニック検索の流入数が減少し、ギミックの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

⑯ 顧客等からのクレームについて(顕在化の可能性:低/影響度:低/発生時期:特定時期なし)

 ギミックは顧客等からギミック従業員の対応不手際や、サービスの品質、納品や納期等に対するご意見・クレームをいただく場合があります。小さなご意見・クレームも早期に見逃さず対応できる運用の導入、貴重なご意見を社内体制に反映できるよう、クレーム共有の場を週1回実施し、適宜事業戦略会までエスカレーションする体制を導入しております。また、役職者ごとに定期的な研修を行い、クレームの再発防止策を講じておりますが、これらの対策を上回るクレームやトラブルの発生により、ギミックに対する顧客からの信頼が低下しギミックの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

⑰ 新規事業について(顕在化の可能性:低/影響度:低/発生時期:特定時期なし)

 ギミックでは、「ドクターズ・ファイル」、「頼れるドクター」を中心に、今後も引き続き、積極的に新サービスないしは新規事業に取り組んでまいります。新サービス・新規事業の展開にあたって、予期せぬ市場環境や顧客動向の変化、技術革新等の要因により、計画が見通しどおりに実現しなかった場合、投資を回収できなくなる可能性や、利益率の低下等、ギミックの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

⑱ 代表への依存について(顕在化の可能性:低/影響度:低/発生時期:特定時期なし)

 ギミックの代表取締役社長である横嶋大輔は、ギミックの経営方針や事業戦略の決定及びその遂行について重要な役割を果たしております。ギミックは、取締役会やその他会議体において役職員への情報共有や権限委譲を進めるなど組織体制の強化を図りながら、同氏に過度に依存しない経営体制の構築を目指しております。しかしながら、何らかの理由により同氏がギミックの経営執行を継続することが困難になった場合には、ギミックの事業及び経営成績に影響を与える可能性があります。

 

⑲外部委託先の確保について(顕在化の可能性:低/影響度:低/発生時期なし)

 ギミックサービスは、ライターやカメラマン等の外部委託者の協力により成り立っております。社内制作部門においては、AIによるライティングを実行しライターによる工数の削減を行うとともに、社内営業職にカメラ撮影技術を習得させるなど対策を行っておりますが、取材数の急激な増加に伴い、外部委託者を含めて制作工数が確保出なかった場合にはギミックの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

(2)その他のリスクについて

① 新株予約権の行使による株式価値の希薄化について(顕在化の可能性:高/影響度:低/発生時期:特定時期

なし)

 ギミックは役員及び従業員に対し、長期的な企業価値向上に対するインセンティブとして第1回から第4回まで新株予約権を付与しております。第1回、第3回および第4回については、いずれかの金融商品取引所への上場の日から起算して1年を経過する日まで行使することができず、1年経過後から段階的に行使可能であり2年経過後からその全てを行使可能な設計となっております。そのため、上場直後においては急激な希薄化が起きない仕組みとしておりますが、将来的にはこれらの新株予約権が行使されることで発行済株式総数が増加し1株当たりの株式価値を希薄化させる可能性があります。

 なお、本書提出日現在における新株予約権による潜在株式数合計は280,700株(そのうち、上場直後に行使可能である第2回新株予約権による潜在株式数は16,000株)であり、発行済株式総数3,910,000株の7.18%(同0.41%)に相当しております。

 

② 配当政策について(顕在化の可能性:高/影響度:中/発生時期:特定時期なし)

 ギミックは現在、成長途上にあると認識しており、獲得した資金については優先的にシステム等の設備投資、又は人材の採用、育成に充てるため、過去においては配当を行っておりません。今後につきましては、株主に対する利益還元を経営上の重要な課題の一つとして認識し、将来的には期末配当による株主への利益還元を予定しております。しかしながら、現段階では配当実施の可能性や実施時期等は未定であり、重要な事業投資を優先する場合やキャッシュ・フローの状況によっては、配当を実施しない、あるいは予定していた配当を減ずる可能性もございます。

 

③ 大株主について(顕在化の可能性:低/影響度:中/発生時期:特定時期なし)

 本書提出日現在において、ギミック代表取締役横嶋大輔(近親者及び自身の資産管理会社である株式会社Y-Blood含む)が所有するギミックの株式数は3,600,000株であり、発行済株式総数3,910,000株の92.07%となっております。

 横嶋大輔は、安定株主として引き続き一定の議決権を保有し、その議決権行使にあたっては、株主共同の利益を追求するとともに、少数株主の利益にも配慮する方針を有しております。ギミックといたしましても、横嶋大輔は安定株主であると認識しておりますが、将来的に何らかの事情により、大株主である横嶋大輔の持分比率が低下した場合には、ギミック株式の市場価格及び議決権行使の状況等に影響を及ぼす可能性があります。

 

④ 資金使途について(顕在化の可能性:低/影響度:中/発生時期:特定時期なし)

 ギミックの公募による新株式の発行によって得られる資金の使途は、事業拡大のための優秀な人材の採用関連費用、当事業の広告宣伝またはマーケティング費用、サービス拡充及び業務効率化のための研究開発費用、及び借入金の返済へ充当する予定であります。

 しかしながら、ギミックを取り巻く外部環境や経営環境の変化に伴い、当該資金が想定どおりの使途に充当されない可能性もあります。また、計画どおりに資金を使用したとしても、期待どおりの効果をあげられない可能性があります。そのような場合には、ギミックの経営成績等に影響を与える可能性があります。このようなリスクを踏まえ、ギミックを取り巻く外部環境や経営環境の変化については適時その動向を注視するとともに、調達資金の使途が変更になった場合には、適時適切に開示を行います。

 

⑤ 固定資産の減損(顕在化の可能性:低/影響度:低/発生時期:特定時期なし)

 ギミックは、事業運営において、自社開発または外部より購入したソフトウエアを重要な固定資産として保有しております。これらのソフトウエアは、ギミックの事業活動を支える中核的なシステムであり、効率的な業務遂行や顧客サービスの提供に不可欠な資産ですが、技術の進展や市場環境の変化により、当該ソフトウエアが期待通りの成果を発揮できなくなった場合、ソフトウエアの価値が著しく減少し、結果として減損損失を計上するリスクがあります。ギミックはこれらのリスクを常に監視し、適切な減損テストを実施することにより、資産価値の適正な評価を行ってまいります。

 

⑥ 資金調達について(顕在化の可能性:低/影響度:低/発生時期:特定時期なし)

 ギミックは、事業拡大や運転資金の確保のために、金融機関からの借入や株式市場を通じた資金調達を行うことがあります。しかしながら、経済状況や金利等の市場環境の変動、ギミックの信用力の変化などにより、計画通りに資金調達ができない、または不利な条件で資金調達を余儀なくされるリスクがあります。このような事態が発生した場合、ギミックの財務状況や事業活動に影響を与える可能性があります。

 

事業等のリスク

3【事業等のリスク】

 本書に記載したギミックの事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、リスク要因となる可能性がある事項及びその他の投資者の判断に影響を及ぼすと考えられる事項には、以下のようなものがあります。また、リスク要因に該当しない事項についても、投資者の判断上重要であると考えられる事項については、投資者に対する積極的な情報開示の観点から以下に開示しております。

 ギミックはこれらのリスクが顕在化する可能性を認識したうえで、その対応に努めてまいります。具体的には、当該リスクを把握し、管理する体制・枠組みとしてリスク・コンプライアンス委員会を設置しております。詳しくは「4 コーポレート・ガバナンスの状況等 (1)コーポレート・ガバナンスの概要 ②企業統治の体制の概要及び当該体制を採用する理由 f.リスク・コンプライアンス委員会」をご参照ください。

 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在においてギミックが判断したものであり、将来において発生の可能性があるすべてのリスクを網羅するものではありません。

 

(1)事業運営に係わるリスクについて

① 人材の獲得及び育成について(顕在化の可能性:高/影響度:高/発生時期:特定時期なし)

 ギミックが事業拡大を進めていくには、優秀な人材の確保・育成が重要な課題であると認識しております。新卒を中心とした若手人材の採用を実施し、事業継続を実現するために長期的なキャリア形成が可能な研修制度、人事制度等を適切にアップデートし対策を行っております。しかしながら、人材獲得競争の激化等により優秀な人材の確保・育成が計画通りに進まない場合や、既存の優秀な人材の社外流出等が生じた場合には、ギミックの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

② 情報セキュリティ対策及び個人情報の管理(顕在化の可能性:中/影響度:高/発生時期:特定時期なし)

 ギミックが運営するサービスはセキュリティ対策を講じ、システム障害またはそれによる情報漏洩等の対策がなされております。また個人情報の管理については「個人情報保護方針」を定め、個人情報保護マネジメントシステムを構築し、従業員等が意図的若しくは意図せず情報を漏洩するなどの行為がないよう定期的な研修やテストを実施しております。また、情報の持ち出し制限、個人情報へのアクセス制限など、個人情報漏洩に対する防止策を講じ、その適切な保護と管理の徹底に努めており、プライバシー・マークの認証を受けております。今後も十分な対応を図ってまいりますが、サイバー攻撃などのセキュリティ侵害や、不適切なシステムの設定や管理、従業員の不正や過失などによる個人情報の漏洩などが発生した場合、サービスに対して致命的な影響を与え、ユーザーによるサービスの利用が不可能になる、または、お客様へのサービス提供が停止するなどの可能性があり、これによりギミックブランドの棄損、企業イメージの悪化等社会的信用の低下に伴う顧客・サービス利用者の減少、損害賠償請求などの発生などが想定され、このような場合にはギミックの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

③ 自然災害等の対策について(顕在化の可能性:中/影響度:高/発生時期:特定時期なし)

 ギミックでは、継続的かつ安定的に事業運営できるよう日常的に自然災害、事故、感染症等の発生に備え、事業継続計画を策定し対策を講じております。しかしながら、今後、想定以上の自然災害が発生した場合、ギミックの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

④ システム障害について(顕在化の可能性:低/影響度:高/発生時期:特定時期なし)

 ギミックが運営するサービスへのアクセスの急増等の一時的な負荷や電力供給の停止、ギミックが利用するソフトウエアの不具合、コンピューターウイルスや外部からの不正な手段によるコンピューターへの侵入、自然災害、事故等、予測不可能な様々な要因によってコンピューターシステムがダウンした場合、ギミックの事業活動に支障を生ずる可能性があります。現在、サーバーに関してはクラウドサービスを利用しておりますが、クラウドサービス自体に障害が発生した場合は、ギミックのサービスの提供に支障をきたす可能性があります。ギミックではシステム障害に対して即時に対応できるような体制を構築しておりますが、システム障害に起因して、ギミックの信頼が失墜し、ギミックに対する損害賠償請求が発生する場合も想定され、このような場合にはギミックの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

⑤ 内部管理体制について(顕在化の可能性:低/影響度:高/発生時期:特定時期なし)

 ギミックは成長途上にあり、今後の事業運営及び事業拡大に対応するため、内部管理体制について一層の強化を図る必要があると認識しており強化を推進しております。

・経営におけるパーパスの実現に向けてクレド、行動規範を2023年10月に再策定し研修等を通じてその浸透を行い役員・従業員の不正行為の撲滅、高い倫理観をもった組織づくりを行っております。

・労働時間管理においては、36協定の遵守、またPCログデータとタイムカードデータの付け合わせによる隠れ残業を防止するための管理を徹底し従業員の健康管理を行っています。また、人事部内においてハラスメント委員会を運営し相談窓口の設置や研修、啓発活動を行っております。内部通報制度として、ハラスメント相談窓口(人事部)、社内通報窓口(監査役)、社外通報窓口(外部弁護士)を設置し、いつでも通報できる体制を構築しております。しかしながら、内部管理体制に支障が生じた場合には、ギミックの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

⑥ 技術革新の遅れについて(顕在化の可能性:低/影響度:高/発生時期:特定時期なし)

 ギミックが事業を展開するインターネット業界においては、技術革新のスピードや顧客ニーズの変化が速く、それに基づく新しいサービスや機能の導入が相次いで行われております。ギミックは社内開発者のスキル向上のために資格取得サポート・研修等の実施や、先進的な技術を保有する外部委託パートナー等との連携を行う等、技術革新の遅れのないよう対策しておりますが、技術革新に関する知見・ノウハウの取得が遅れ、開発体制の構築を迅速に行えない等、この変化に対して適切に対応できなかった場合、ギミックサービスの競争力が低下し、ギミックの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

⑦ 特定サービスへの依存について(顕在化の可能性:低/影響度:高/発生時期:特定時期なし)

 ギミックの主たる収益は、「ドクターズ・ファイル」によるストック収入であります。2025年3月期における売上高(3,552,165千円)に占める「ドクターズ・ファイル」の売上高は2,506,895千円であり、比率では70.6%となり、その依存度は高い状況にあります。「ドクターズ・ファイル」の全国のマーケットシェアは未だ低く、マーケット拡大を積極的に実行し、「ドクターズ・ファイル」以外のサービスについても積極的に開発し提供していくことにより事業を拡充してまいります。しかしながら、他社との競合の激化または「ドクターズ・ファイル」の健全性が損なわれること等により、「ドクターズ・ファイル」のブランド力が低下した場合には、ギミックの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

⑧ 想定以上の解約が生じるリスクについて(顕在化の可能性:低/影響度:高/発生時期:特定時期なし)

 ギミックの主力サービスである「ドクターズ・ファイル」は月額利用料をクリニック等の医療機関からいただく、いわゆるサブスクリプションモデルであることから、既存顧客の契約継続が重要であると考えております。予算及び経営計画には、実績に基づき一定の解約率を見込んでおり、顧客の契約継続のためのサポート体制を構築し対応してまいりますが、サービスの魅力の低下やサポートに対する顧客満足度の低下、商品戦略の市場との乖離、医療機関の経営環境の悪化などにより、ギミックの想定以上の解約が生じた場合には、ギミックの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

⑨ 競合について(顕在化の可能性:中/影響度:中/発生時期:特定時期なし)

 ギミックは現在展開している事業においてはその独自性と優位性を確保していると認識しておりますが、いずれも他社による新規参入の可能性があり、競合他社が資本力、知名度、開発力等において、ギミックより優れている場合があります。そのような競合他社がその優位性を活用してサービス提供に取り組んだ場合、ギミックが計画通りにサービス提供が出来ない、顧客の獲得・維持が出来ないことも考えられ、これにより収益の低下等、ギミックの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

⑩ 取引先状況の悪化について(顕在化の可能性:中/影響度:中/発生時期:特定時期なし)

 ギミックは、取引先に対して売掛金を含む与信を提供していますが、経済環境や取引先の財務状況の悪化により、未入金が増加するリスクがあります。これにより、ギミックのキャッシュ・フローや財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。また、ギミックが外注先に業務を委託する際、外注先が契約通りに業務を遂行できないリスクが存在します。この場合、ギミックの業務プロセスに遅延が生じるなど、ギミックの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

⑪ 医療広告の法的規制について(顕在化の可能性:低/影響度:中/発生時期:特定時期なし)

 ギミックの運営する医療情報サービスは、主に医療法、医業若しくは歯科医業又は病院若しくは診療所に関する広告等に関する指針(以下、「医療広告ガイドライン」という)、医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(薬機法)等の規制を受けます。ギミックでは品質管理部門において品質管理委員会を設置し厚生労働省と連携した医療広告ガイドラインのアップデート、それに伴う社内ガイドラインの見直し、また記事内容のサンプル調査の実施等、十分な対応を図っておりますが、新たな法令等の規制や既存法令等の解釈変更等が行われた場合にはその対応までの期間、ギミックの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

⑫ その他の法的規制について(顕在化の可能性:低/影響度:高/発生時期:特定時期なし)

 ギミックの事業は、会社運営上一般的に適用される法令、また上記の適用法令のほかに、不当景品類及び不当表示防止法、下請代金支払遅延等防止法、労働基準法、職業安定法、厚生労働省、総務省、経済産業省の3省が定めた2つの医療機関向け情報セキュリティガイドライン(3省2ガイドライン)、求人広告ガイドライン等の適用される法令の規制を受けています。法改正などの情報を適切に事業に反映するために四半期に1度、顧問弁護士による適用法令のレポーティングを実施しておりますが、その対処のための費用等が発生する可能性がありギミックの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

⑬ 業界動向について(顕在化の可能性:低/影響度:中/発生時期:特定時期なし)

 ギミックの医療特化型プラットフォーム事業は日本全国における医療機関を主要な顧客としており、厚生労働省の「令和5(2023)年医療施設(静態・動態)調査・病院報告」によると、病院が8,122件、クリニック(一般診療所及び歯科診療所、以下同)が171,712件となります。病院は1986年の医療法改正によって病床数の総量規制が定められ、近年は規模縮小・廃止・統廃合が進み、病院数は緩やかに減少傾向にあります。病院の約7割は中小病院(200床未満)であり、今後も中小病院を中心に病院の集約化が進むと考えられます。一方で、ギミックが主力とするクリニックは、厚生労働省の「令和5(2023)年医療施設(静態・動態)調査・病院報告」によると、毎年約7,000件が開業し、首都圏や関西圏など人口が比較的多い都道府県を中心に増加しております。しかしながら、国内経済環境、人口動態や社会的価値観の変化、医療・患者行動の変化などにより、ギミック事業の主要顧客である医療機関の数の減少や医療機関を取り巻く環境が悪化した場合には、ギミックの事業及び業績に影響を与える影響があります。

 

⑭ 訴訟について(顕在化の可能性:低/影響度:中/発生時期:特定時期なし)

 現在において、ギミックの事業及び業績に影響を及ぼす訴訟手続きはありません。しかし、今後のギミックの事業展開の中で、第三者の権利・利益を侵害したとして損害賠償請求等の訴訟、その他の法的手続が行われる可能性があり、その訴訟その他の法的手続の内容及び結果、損害賠償の金額によっては、ギミックの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

⑮ 検索アルゴリズムに関するリスク(顕在化の可能性:低/影響度:中/発生時期:特定時期なし)

 「ドクターズ・ファイル」「ホスピタルズ・ファイル」などギミックのWEBサービスにおいては、検索性を高めるためにコンテンツの信頼性、権威性、専門性を担保し、高品質な情報提供を行うなど様々な対策を講じており、また大手検索サイトによる多少のアルゴリズム変更には早急に対応できる体制を備えております。しかしながら、今後大手検索サイトにおける検索アルゴリズムが大幅に変更され、ギミックが適時適切に対応できなかった場合、オーガニック検索の流入数が減少し、ギミックの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

⑯ 顧客等からのクレームについて(顕在化の可能性:低/影響度:低/発生時期:特定時期なし)

 ギミックは顧客等からギミック従業員の対応不手際や、サービスの品質、納品や納期等に対するご意見・クレームをいただく場合があります。小さなご意見・クレームも早期に見逃さず対応できる運用の導入、貴重なご意見を社内体制に反映できるよう、クレーム共有の場を週1回実施し、適宜事業戦略会までエスカレーションする体制を導入しております。また、役職者ごとに定期的な研修を行い、クレームの再発防止策を講じておりますが、これらの対策を上回るクレームやトラブルの発生により、ギミックに対する顧客からの信頼が低下しギミックの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

⑰ 新規事業について(顕在化の可能性:低/影響度:低/発生時期:特定時期なし)

 ギミックでは、「ドクターズ・ファイル」、「頼れるドクター」を中心に、今後も引き続き、積極的に新サービスないしは新規事業に取り組んでまいります。新サービス・新規事業の展開にあたって、予期せぬ市場環境や顧客動向の変化、技術革新等の要因により、計画が見通しどおりに実現しなかった場合、投資を回収できなくなる可能性や、利益率の低下等、ギミックの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

⑱ 代表への依存について(顕在化の可能性:低/影響度:低/発生時期:特定時期なし)

 ギミックの代表取締役社長である横嶋大輔は、ギミックの経営方針や事業戦略の決定及びその遂行について重要な役割を果たしております。ギミックは、取締役会やその他会議体において役職員への情報共有や権限委譲を進めるなど組織体制の強化を図りながら、同氏に過度に依存しない経営体制の構築を目指しております。しかしながら、何らかの理由により同氏がギミックの経営執行を継続することが困難になった場合には、ギミックの事業及び経営成績に影響を与える可能性があります。

 

⑲外部委託先の確保について(顕在化の可能性:低/影響度:低/発生時期なし)

 ギミックサービスは、ライターやカメラマン等の外部委託者の協力により成り立っております。社内制作部門においては、AIによるライティングを実行しライターによる工数の削減を行うとともに、社内営業職にカメラ撮影技術を習得させるなど対策を行っておりますが、取材数の急激な増加に伴い、外部委託者を含めて制作工数が確保出なかった場合にはギミックの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

(2)その他のリスクについて

① 新株予約権の行使による株式価値の希薄化について(顕在化の可能性:高/影響度:低/発生時期:特定時期

なし)

 ギミックは役員及び従業員に対し、長期的な企業価値向上に対するインセンティブとして第1回から第4回まで新株予約権を付与しております。第1回、第3回および第4回については、いずれかの金融商品取引所への上場の日から起算して1年を経過する日まで行使することができず、1年経過後から段階的に行使可能であり2年経過後からその全てを行使可能な設計となっております。そのため、上場直後においては急激な希薄化が起きない仕組みとしておりますが、将来的にはこれらの新株予約権が行使されることで発行済株式総数が増加し1株当たりの株式価値を希薄化させる可能性があります。

 なお、本書提出日現在における新株予約権による潜在株式数合計は280,700株(そのうち、上場直後に行使可能である第2回新株予約権による潜在株式数は16,000株)であり、発行済株式総数3,910,000株の7.18%(同0.41%)に相当しております。

 

② 配当政策について(顕在化の可能性:高/影響度:中/発生時期:特定時期なし)

 ギミックは現在、成長途上にあると認識しており、獲得した資金については優先的にシステム等の設備投資、又は人材の採用、育成に充てるため、過去においては配当を行っておりません。今後につきましては、株主に対する利益還元を経営上の重要な課題の一つとして認識し、将来的には期末配当による株主への利益還元を予定しております。しかしながら、現段階では配当実施の可能性や実施時期等は未定であり、重要な事業投資を優先する場合やキャッシュ・フローの状況によっては、配当を実施しない、あるいは予定していた配当を減ずる可能性もございます。

 

③ 大株主について(顕在化の可能性:低/影響度:中/発生時期:特定時期なし)

 本書提出日現在において、ギミック代表取締役横嶋大輔(近親者及び自身の資産管理会社である株式会社Y-Blood含む)が所有するギミックの株式数は3,600,000株であり、発行済株式総数3,910,000株の92.07%となっております。

 横嶋大輔は、安定株主として引き続き一定の議決権を保有し、その議決権行使にあたっては、株主共同の利益を追求するとともに、少数株主の利益にも配慮する方針を有しております。ギミックといたしましても、横嶋大輔は安定株主であると認識しておりますが、将来的に何らかの事情により、大株主である横嶋大輔の持分比率が低下した場合には、ギミック株式の市場価格及び議決権行使の状況等に影響を及ぼす可能性があります。

 

④ 資金使途について(顕在化の可能性:低/影響度:中/発生時期:特定時期なし)

 ギミックの公募による新株式の発行によって得られる資金の使途は、事業拡大のための優秀な人材の採用関連費用、当事業の広告宣伝またはマーケティング費用、サービス拡充及び業務効率化のための研究開発費用、及び借入金の返済へ充当する予定であります。

 しかしながら、ギミックを取り巻く外部環境や経営環境の変化に伴い、当該資金が想定どおりの使途に充当されない可能性もあります。また、計画どおりに資金を使用したとしても、期待どおりの効果をあげられない可能性があります。そのような場合には、ギミックの経営成績等に影響を与える可能性があります。このようなリスクを踏まえ、ギミックを取り巻く外部環境や経営環境の変化については適時その動向を注視するとともに、調達資金の使途が変更になった場合には、適時適切に開示を行います。

 

⑤ 固定資産の減損(顕在化の可能性:低/影響度:低/発生時期:特定時期なし)

 ギミックは、事業運営において、自社開発または外部より購入したソフトウエアを重要な固定資産として保有しております。これらのソフトウエアは、ギミックの事業活動を支える中核的なシステムであり、効率的な業務遂行や顧客サービスの提供に不可欠な資産ですが、技術の進展や市場環境の変化により、当該ソフトウエアが期待通りの成果を発揮できなくなった場合、ソフトウエアの価値が著しく減少し、結果として減損損失を計上するリスクがあります。ギミックはこれらのリスクを常に監視し、適切な減損テストを実施することにより、資産価値の適正な評価を行ってまいります。

 

⑥ 資金調達について(顕在化の可能性:低/影響度:低/発生時期:特定時期なし)

 ギミックは、事業拡大や運転資金の確保のために、金融機関からの借入や株式市場を通じた資金調達を行うことがあります。しかしながら、経済状況や金利等の市場環境の変動、ギミックの信用力の変化などにより、計画通りに資金調達ができない、または不利な条件で資金調達を余儀なくされるリスクがあります。このような事態が発生した場合、ギミックの財務状況や事業活動に影響を与える可能性があります。

 




※金融庁に提出された有価証券報告書のデータを使用しています。

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