システムエグゼ(548a)の事業内容、事業の状況や経営戦略、事業等のリスクについて

TOP関連銘柄

事業の状況や経営戦略など
事業などのリスク


システムエグゼ(548a)の株価チャート システムエグゼ(548a)の業績 沿革 役員の経歴や変遷

3【事業の内容】

システムエグゼグループは、システムエグゼ及び連結子会社1社(SYSTEMEXE VIETNAM COMPANY LIMITED)により構成されております。

創業以来培ってきた特定業種に特化した業務知識と開発力を強みとし、「ITで豊かな未来を創る」ことをミッションに、顧客企業の基幹業務システムをはじめとする情報システムの企画や設計、構築、保守・運用まで一気通貫でのサービス提供、自社開発製品の販売・導入支援などのシステムインテグレーション(※1)(以下、「SI」)事業を展開しております。

事業方針として、システムエグゼグループではエンドユーザーとの直接取引(一次請け)にこだわっており、直近2ヵ年(2024年3月期、2025年3月期)の連結売上高に占める比率はいずれも約9割を占めております(情報系グループ会社との取引含む)。エンドユーザーとの直接取引は大きな責任が伴い、技術力のみならず顧客との対話を通じた課題解決力が求められる難易度の高いものですが、これらの経験は社員のやりがいや成長に繋がるものと考えております。さらに、優良顧客との信頼関係の構築は中長期的な案件の獲得にも繋がり、景気に左右されない安定経営が目指せます。システムエグゼグループの社是の一つとして「社員の成長なくして、EXEの成長なし」という言葉を掲げておりますが、これら直接取引へのこだわりが、社員の能力やスキルの向上、ひいてはシステムエグゼグループの成長の重要な要素となっております。

なお、システムエグゼグループの事業はSI事業及びこれらの付随業務の単一セグメントでありますが、顧客別の経営戦略に基づき事業を展開しております。

 

(1)主要な顧客業種別の概況

主要な顧客業種別の概況は下記のとおりであります。

①不動産業

総合不動産グループ、大型・全国展開を含む商業施設の運営会社、交通インフラ系不動産会社、公共領域の住宅関連組織などの不動産開発・流通・賃貸・管理といった様々な業態に対して、基幹システムの構築及び保守・運用を通じて最適なITソリューションを提供しております。特に、大規模なシステム開発におけるシステム企画や要件定義といった上流工程から、保守・運用といった最終工程まで一連の工程をワンストップで対応できる強みを有しております。大規模プロジェクトの受注体制については、受注・遂行をリードする大規模プロジェクト専門組織の常設により体制を確保し、受注確度の向上に繋げているほか、受注後の全社的な開発推進やプロジェクトマネジメントの知見獲得機会を通じたハイスキル人材の増強も推進しております。

 

②保険業

創業当初より損害保険・生命保険業務及び保険周辺業務のシステム開発に携わっており、蓄積してきた保険業務の知識と最新の技術ノウハウをもとに、業務課題の解決に向けたITコンサルティングや上流工程から開発、保守業務にいたるまで、保険業務システム全般におけるトータルサポートを行っております。主要顧客としては、国内大手保険グループ、外資系生命保険会社、少額短期保険事業者などが挙げられます。

また、システムエグゼが開発したソフトウェア・パッケージ「EXEX(エグゼクス)少額短期保険」の提供も行っており、短期間でのシステム導入を必要とする企業向けのサービスとして展開しています。

 

③製造業

石油、化学、ガス・エネルギー関連企業、産業機械メーカー、総合電機メーカー、自動車メーカーといった様々な業態の顧客に対して、基幹システムや周辺システムの構築及び保守・運用を通じて最適なITソリューションを提供しております。近年では最新デジタル技術の積極的な活用も進んでおり、システムエグゼの技術ノウハウをもとに、顧客のDX推進や業務課題の解決に向けたシステム対応を行っております。

また、システムエグゼが開発したソフトウェア・パッケージ「EXEX(エグゼクス)生産管理」の提供も行っており、多言語対応のため主に海外工場での導入実績が豊富で、業務効率や生産性の向上が期待できるサービスとして展開しています。

 

④サービス業・その他

国内大手通信事業者・グループ、放送・通信関連企業、広告・マーケティング企業、EC・流通企業、消費財メーカーなどの各種サービス業や公共、教育、医療分野及び事業会社を母体とした情報系グループ会社を中心に、システム構築及び保守・運用を通じて最適なITソリューションを提供しております。情報系企業に対しては、前述した①~③の各業種におけるシステムエグゼの強みを活かすとともに、複数のシステム開発プロジェクトを横断的に支援するPMOサービスなども提供することで、情報システム業務を全面的にサポートしています。

 

(2)幅広い技術領域

システムエグゼグループでは、顧客課題解決に繋がる幅広い領域の技術を有しており、上述の顧客別の経営戦略の推進を下支えしております。主な領域は下記のとおりです。

①アプリ受託開発領域

ユーザーが主に目にするWebアプリケーション(※2)機能や、企業の業務プロセスの効率化に向けて開発・提供する業務アプリケーション等、システム開発における上位レイヤーを担当する領域です。

 

②データ関連領域

システム構築におけるデータベースやETL(※3)、BI(※4)等、データ関連レイヤーを担当する領域です。特にデータベースについては、創業時より注力しており、特定のデータベース製品に依存しないマルチベンダー(※5)として最適なサービスを提供できることがシステムエグゼの強みです。

 

③インフラ領域

当領域では、サーバ・ネットワーク・セキュリティ等のITインフラ部分を担当しております。最新・最適な提案とインフラアーキテクチャの提供により、インフラシステムの設計構築及び運用保守等に幅広く対応し、高付加価値なシステムインフラ、デジタル化を推進しております。

 

④クラウド領域

システム構築におけるクラウドレイヤーを担当する領域です。システムエグゼグループでは、システムエグゼ独自のクラウドフレームワークである「EXE Jet Advisory」(※6)を提案時に活用することで生産性向上及び品質の標準化を実現しているほか、煩雑なクラウド管理業務を一括で任せていただけるシステムエグゼグループのマネージドサービス「EXE-Cloud」(※7)の提供により、クラウドプラットフォーマーとして効率的な開発とそれによる高付加価値なサービス提供を可能にしております。

 

以上のように、システムのアプリケーション部分だけでなく、サーバーやネットワークといったITインフラ、クラウド基盤の構築やクラウドサービスの提供、データベースやデータ分析基盤の構築など、システム構築に必要な要素全てをワンストップで提供できる点をシステムエグゼの強みとしております。こうしたワンストップ体制により、全体最適に基づく設計・投資判断や迅速な意思決定を実現するとともに、ナレッジ集約を可能にします。さらに、各領域の技術力が相乗効果を発揮することで、領域横断での最適化を進め、分断のないシステム構築を実現します。万が一の障害発生時も、複数企業が関与して切り分けが複雑化するリスクを抑え、窓口一本で明瞭な対応が可能です。また、これらの強みに加え、生成AIの活用による開発手法の標準化と生産性向上も進めております。具体的には、システム開発工程において生成AIを用いた標準開発ツール群(SmileCHAT(※8)・Agentic Coding(※9)・EXE Jet Advisory)を使用しております。また、先端技術の研究・実現可能性の検証からAI実装までを一貫して行い、生成AIを活用した自社製品の機能拡張やサービス化を通じて、顧客への提供価値の高度化及び差別化を図れる点も特長としております。

 

 

(3)プロダクトの価値向上、シェア拡大への取り組み

システムエグゼグループでは、自社製品・サービスの開発にもさらに注力してまいります。長年にわたるSI事業の経験で培った顧客業界の業務知識や開発ノウハウを活用し、市場や顧客の課題解決に繋がる独自製品・サービスを開発ならびに提供することにより、他社との差別化を図り、認知度の向上を目指しております。現在ではテレワーク支援ツールであるワークフローシステム「AppRemo」、特定業務支援に特化した「EXEX(エグゼクス)シリーズ」、特許取得の個人情報解析機能でテストデータを生成することができる「テストエース」などを製品として提供しているほか、上述((2)幅広い技術領域 ④クラウド領域)にて記載のとおり、「EXE-Cloud」をはじめとするクラウド関連のサービスも複数有しております。

インバウンドマーケティングやベトナムでの販売を中心とした新規顧客開拓を進めているほか、アライアンスパートナーの保有する製品との連携による機能強化等のシナジー創出にも取り組むことで、さらなるシェア拡大を図っております。

 

(4)グループ企業間の連携

事業推進体制として、システムエグゼグループではベトナムに連結子会社を有しており、上述の各領域におけるオフショア開発を中心に、自社製品のベトナム国内での販売、社内システムの開発等、グループ一体となって国内外での事業拡大を推進しております。

特にオフショア開発においては、「Borderless OneTeam Development(以下、「BotDev」)」(※10)というシステムエグゼ独自の開発手法により、サービスを提供しております。日本・ベトナムの技術者と双方の橋渡し役となるブリッジエンジニア(※11)がボーダレスかつ一丸となりプロジェクトが推進できる体制を構築しており、従来のオフショアの持つ、コミュニケーションやセキュリティリスク等の課題に対応し、安定したより高い品質のサービス提供が可能である点が特長です。

 

(5)アライアンスパートナーとの連携

システムエグゼグループでは、独立系SIerである強みを活かしアライアンス強化に取り組んでおります。

資本・業務提携先である「ウイングアーク1st株式会社」においては、提携当初よりウイングアーク1stの保有するソリューションとシステムエグゼのデータベースの知見によるシナジーの発揮を企図しており、直近ではベトナム国内向けのプロダクト開発・提供にも至っております。また、クラウド領域では、「日本オラクル株式会社」が提供する「Oracle Cloud Infrastructure(以下、「OCI」)」の導入・運用保守の知見をもとに、Oracle Cloudをベースとしたクラウドプラットフォームサービス「EXE-Cloud」をリリースする等の実績が評価され、Oracle Cloudに関する構築や導入、管理などのスキルや専門知識を持つパートナーを認定するプログラムであるCloud Solutions Provider認定を受けております。さらに、「日本マイクロソフト株式会社」及び「アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社」からもシステムエグゼ技術者の案件実績や資格保有者数を評価され各種表彰・認定を受けるなど、良好なパートナーシップを構築しております。これら4社とのアライアンスを通じて新規顧客獲得にも繋がっており、2025年3月期における顧客獲得数は約30社と増加傾向にあります。

以上のように、アライアンスパートナーとの信頼関係構築に伴い、成功事例からの新ビジネスやサービスの共創にも至っており、既存顧客の課題解決ならびに新規開拓における要となっております。

 

 

[事業系統図]

以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。

 

[用語の説明]

本書において使用しているIT業界特有の主な用語ならびにシステムエグゼ独自の用語についてご説明いたします。

用語

説明

※1

システムインテグレーション

顧客の業務内容における課題分析のコンサルティングから、システムの企画・立案、プログラムの開発、ハードウェア・ソフトウェアの選定・導入、完成したシステムの保守・運営までを総合的に行う事業のこと。また、この様な事業を営む企業のことをSler(エスアイヤー)と呼ぶ。

※2

Webアプリケーション

インターネットを介して、Webブラウザ上で動作するアプリケーションのこと。Webブラウザ上で利用できるため、アプリケーションをパソコンやスマートフォンなどのデバイスにインストールしなくて良いという特徴がある。高度な機能を持ち、ユーザーとサービス提供者との双方向のやりとりが可能で、各種SNSのブラウザ版やECサイトなど、幅広い分野で利用されている。

※3

ETL

「Extract (抽出)」「Transform (変換)」「Load (書き出し)」の略で、複数のデータソースからのデータの抽出・変換・書き出しを行い、データウェアハウスと呼ばれる大量のデータの格納庫にまとめる一連のプロセスのこと。

※4

BI

Business Intelligenceの略で、企業や組織の情報システムなどで蓄積される様々なデータを、ユーザーが自らの必要に応じて分析・加工し、それに基づいて業務や経営の意思決定に活用する仕組みや手法のこと。

※5

マルチベンダー

さまざまな企業の製品を用いて、それぞれの優れたものを選んで集めることでシステムを構築すること。選択肢が広がり、さまざまな機能が追加できる一方で、設計者には知識の豊富さが求められる上、製品による相性の問題など、運用の難しさが課題となる。

※6

EXE Jet Advisory

数多くのシステム開発を通じて蓄積され、改善されてきたノウハウに基づき構築された、開発手順、フレームワーク、開発支援ツールを一体化したシステムエグゼ独自の開発標準。システムエグゼ内で検証済みのクラウド設計パターンを採用することで開発の期間の短縮、コスト削減など開発の容易性が高まると同時に、品質の向上と平準化を可能とする。

※7

EXE-Cloud

システムエグゼが提供するサービスの一つで、Oracle Cloudをベースとしたクラウドプラットフォームの提供、移行作業、運用保守といったクラウド管理業務をすべて含めたマネージドサービス。専門の技術者に全て任せることによるシステム運用負荷の軽減や社内人材不足の解消が期待できるほか、サーバーやユーザー情報が一元管理可能であるなど、顧客のクラウド管理業務に割く時間を大幅に短縮し、本来注力すべき業務に集中することが可能となる。

※8

SmileCHAT

システムエグゼで利用している、生成AIを業務プロセスに組み込むための対話型プラットフォーム。利用者がチャット形式でAIと協働し、会話履歴や社内ドキュメント、開発資産などの文脈を参照しながら、文章作成、社内情報の探索、ソフトウェア開発支援等の知的作業を効率化することで、意思決定と実行のサイクル短縮、ならびに成果物の品質向上と平準化を支援するもの。

※9

Agentic Codeing

生成AIを「補助」ではなく自律的な開発エージェントとして活用するソフトウェア開発手法。開発者が目的・仕様・制約を提示し、AIが実装や修正、テスト生成、リファクタリングを反復的に実行し、人が検証と最終判断を担うことで、開発のリードタイム短縮と生産性向上、成果物品質の平準化の実現が期待できる。

※10

Borderless OneTeam

Development(BotDev)

システムエグゼ独自の開発標準で、グループ会社によるベトナムオフショア開発で最大の費用対効果を実現するシステム開発サービスのこと。一般的にオフショアとは、海外企業に業務の一部又はすべてを委託・移管することを指すが、本サービスでは日本の文化を取り入れ、日本と連結子会社であるシステムエグゼベトナム、ブリッジエンジニアが一体となりプロジェクトを推進することで、従来のオフショアの持つ、コミュニケーションやセキュリティリスク等の問題・課題に対応し、安定したより高い品質のサービスの提供を可能としている。

※11

ブリッジエンジニア

海外の企業と日本企業の間に立って、開発プロジェクトの調整や取りまとめを行うエンジニア。システムエグゼグループでは、日本でのプロジェクトマネジメント経験を有し、日本語を母語としない人の日本語能力を測る試験の最上位レベルである日本語検定N1レベルの社員が担当している。

 


有価証券届出書の情報です。

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

システムエグゼグループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在においてシステムエグゼが判断したものであります。

 

(1)経営方針

システムエグゼグループは三方よしの経営理念を柱に、顧客と共に成長し続け、常に顧客の価値を最大化することにより自社も持続的な成長を果たすことを目指しております。

a.経営理念

私たちは3つの理念を追求し、その実現を目指しています。

特に人材育成に注力し、人的資本の向上を通じて顧客や社会に価値を還元してまいります。

●公平、公正を旨とし、明るくやりがいのある会社

(社員満足度向上 = 社員自身の成長)

●さわやかに、キビキビと礼儀をまもり、お客様に信頼される会社

(顧客満足度向上 = お客様の役に立つ)

●ソフトウェア技術に磨きをかけ、他に勝る技術を持ち、社会に貢献する会社

(社会に役立つ技術満足度向上 = 社会への貢献)

 

b.ミッション

●ITで豊かな未来を創る

社員が成長する環境を作り、お客様からたくさんの「ありがとう」を頂戴し、ITで社会を豊かに、社会に役立つ会社であり続けること

 

c.経営方針

●顧客ビジネス成長への貢献

お客様の課題と向き合い共に課題を解決

●事業変革による収益構造の転換

強みにより付加価値の拡大、新たな価値を創造し収益性を向上

●長期成長基盤の構築

持続的な成長を実現する強固な経営基盤を構築

 

 

(2)経営戦略等

システムエグゼグループは、顧客企業のIT投資が、業務効率化にとどまらず競争力強化や収益モデルの変革を目的として、既存システムの構成やプロセス技術の最新化、新たな開発手法・運用方法の採用を進め、システム全体の生産性・安全性・パフォーマンスを向上させるDXの推進へ拡大しており、こうした取り組みに対する需要が、継続的に増加していると認識しております。一方で、IT人材不足の継続や求められる技術領域の拡大により、プロジェクト遂行体制の確保、品質確保と納期遵守の両立、収益性の確保が一層重要になると考えております。このような環境認識の下、システムエグゼグループは、「3.事業の内容」に記載のとおり、SI事業(システム受託開発、保守・運用、保守開発を含む)を中核として、提案から設計・構築、運用までをワンストップで提供してまいります。併せて、品質・生産性向上と体制確保に向けた取り組みを推進し、以下の各戦略に基づき具体的施策を展開してまいります。

 

①顧客ビジネス成長への貢献

システムエグゼグループは、常に顧客とともに課題に向き合い、本質を捉えたサービスの提供を第一に考えます。その上で、顧客企業を、長年にわたる取引実績や高い取引規模を有する、各業界のリーディングカンパニーを中心とした約10の企業グループからなる「主要顧客」と、主要顧客に準ずる約20の企業グループからなる「戦略顧客」に区分し、それぞれに向けた戦略を定めております。

「主要顧客」に向けては、全社横断(ALL-EXE(※))で顧客のグループ・関連企業に関する情報共有を進めるとともに、人的資源を含めた社内リソースを集約することで、システムエグゼグループの持つ特定業界の知識や開発力を活かした差別化ソリューションの提案、高付加価値なサービス提供に繋げ、さらなるシェア拡大とビジネス共創を目指します。

「戦略顧客」に向けては、アカウント・プランニング・セッション(以下、APS)と呼ばれる、顧客情報の共有・分析・中長期戦略の検討を定期的に行い、顧客へのアプローチに繋げます。こうした取り組みを通じた顧客との信頼関係の構築により、基幹業務や重要業務領域を任せていただける機会創出を目指します。

また、その他既存顧客ならびに新規顧客に向けては、前述の業界知識や開発力に加え、連結子会社やアライアンスパートナーとの連携など、システムエグゼグループの強みを活かした提案を行うことで、新たなビジネス創出と信頼関係の構築を目指します。

 

(※)ALL-EXE:全員参加・全員主役にこだわり、全社一丸となって経営理念・ミッションの達成を目指すこと

 

 

②事業変革による収益構造の転換

システムエグゼグループは、創業以来エンドユーザーとの直接取引にこだわり続け、業界シェア上位の顧客が抱えるIT課題を直接見聞きし解決することで蓄積されたノウハウや専門知識により、見えない課題を引き出すことのできる「現場力」を強みとしております。さらに、独立系SIerだからこそできる様々な製品、サービス、IT技術の活用により、顧客にとっての最良の方法を提案し「解決する力」を備えております。

これらをコアコンピタンスとし、品質・生産性の向上と技術・トレンドの情報収集や研究開発等に取り組むことにより、より多くの、新たな付加価値を創出し、収益性向上に繋がる事業変革を目指します。

 

 

③長期成長基盤の構築

システムエグゼグループは、強固な経営基盤の構築により持続的成長ならびに長期的な企業価値向上を目指します。

基盤構築への具体的戦略として、組織力・技術力の強化、拡大を企図した人材育成、働き方の多様化に対応し個々の能力が最大限発揮できる環境整備、CSR推進に伴う企業総合力の強化、コーポレート・ガバナンス機能の充実による健全経営の推進、経済・市場環境の変化や自然災害をはじめとする、企業活動に影響を及ぼす多様なリスクを予測し、損失の回避・低減を図るリスクマネジメントの徹底に取り組んでまいります。

 

(3)経営環境

新型コロナ感染症の制限緩和以降、経済活動の正常化が進む一方で、ロシア・ウクライナ情勢の長期化による高インフレ・金融引き締めが継続しており、国内の資源高や円安進行が物価上昇に影響を及ぼすなど、先行き不透明な状況が続いております。

システムエグゼグループが属する情報サービス業界におきましては、企業のIT投資需要が、業務の効率化・生産性向上を目的としたものから、製品・サービスの競争力向上・収益モデルの変革など企業価値向上を目的としたものにも拡大しております。生成AIをはじめとする新技術の利用領域の多様化も進み、今後はこれらの期待に対応していくことが求められております。さらに経済産業省が2025年5月に発表したレポート「DX(デジタルトランスフォーメーション)の現在地とレガシーシステム脱却に向けて」では、従来より懸案事項として示されていたレガシーシステムの複雑化・運用コストの増大、IT人材不足及びセキュリティリスクからの脱却に向け、戦略的IT投資の必要性が示されており、これまで以上のDX推進など対策が急がれています。

これに伴い、上述の「(2)経営戦略等」のとおり、顧客企業のニーズの多様化・高度化が進み、SIerには単なる開発力にとどまらず、業務理解に基づく提案力、特定製品に依存しない技術選定力、ならびに導入後の安定稼働と継続的な改善を支える保守・運用を含めた総合力が求められていると認識しております。このような環境下においてシステムエグゼグループは、エンドユーザーとの直接取引を通じて培った業務理解と課題解決力を基盤に、独立系SIerとして特定の製品・サービスに依存しない技術選定と提案が可能である点を競争優位性と考えております。

 

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

前述の経営環境の下、企業が持続的成長を果たすためには、より長期的な視点から社会の本質的な変化を捉え、企業を取り巻く社会課題に対し、事業を通じた解決と価値創造に取り組む必要があります。これらの実現に向け、システムエグゼグループが対処すべき当面の課題への取り組みは、中期経営計画(2025年4月~2028年3月)の着実な実行であります。以下のあるべき姿の実現に向け、諸施策の取り組みを一層加速することで、経営方針及び経営戦略の的確な実行に繋げ、顧客の価値創造を通じ社会へ貢献してまいります。

 

①コアコンピタンスの強化・進化

顧客企業においては、DX内製化の動きがある一方、実態としては自社の人材や技術のみでの推進は困難であり、多くの顧客がSIerの協力を必要としております。システムエグゼグループでは、顧客アイディアを具現化する技術を持ち、顧客に寄り添い課題の本質を捉えた解決策を提供するプロフェッショナルSIパートナーとして、顧客の価値最大化に取り組みます。

具体的には、顧客別戦略に基づく顧客基盤の拡大、大型プロジェクト受注体制の整備、特定業務に精通した技術者の育成により既存の事業領域を盤石なものにしてまいります。これらの取り組みの中で、DXへの対応、クラウド化等必要とされる社会課題に対して、事業領域間の緊密な連携による技術力・提案力をもって、顧客視点での最適な課題解決を目指します。

 

②EXE品質の確立

システムエグゼグループでは、顧客の信頼を得る高品質かつ高付加価値なサービスを提供することを使命としており、当該水準を「EXE品質」として、その確立に向け取り組みを推進しております。

システム受託開発は、プロジェクト管理の不備による顧客満足度の低下や予期せぬ不採算案件の発生による収益低下リスクが懸念されます。これを回避するためにシステムエグゼグループでは、独自の開発標準体系として「ExecTORA(エグゼクトラ)」を構築し、プロジェクト品質向上委員会にて計画策定から達成状況の分析及び改善活動に至るまでの継続的かつ全社横断的な品質向上に取り組んでおります。

ExecTORAとは、プロジェクト品質を管理・改善しながら活動をしていく上での基本的な考え方やガイドラインを纏めたもので、プロジェクトの企画段階から検収・納品までの流れを示した①品質保証体系、プロジェクトの進め方や品質指標を定めた②プロジェクトガイドライン、各工程で品質責任者が行う③局面レビュー、本部横断で活動状況を評価する④相互チェック、品質指標を検証し改善へ繋げる為の⑤品質指標検証といった5分類で構成されております。

今後もExecTORA定着・進化を図り、システムエグゼグループ品質の確立ならびに収益性の向上に努めてまいります。

③アライアンスとのシナジー創出

事業を加速させていく上で、アライアンスパートナーとのシナジーの創出が非常に重要と考えており、システムエグゼグループでは、独立系SIerである強みを活かしアライアンス強化に取り組んでおります。両社の強みを活かした連携ソリューションの構築、成功事例からのビジネス・サービスの共創等を通じて、信頼関係を構築し、既存事業の領域拡大のみならず、新規事業推進ならびに優良顧客の獲得の契機とし、ともに成長を図ってまいります。

 

④オフショア推進(BotDev)

システムエグゼグループでは「お客様へ提供するものは価値以外にない」という考えの下、「BotDev」(「3.事業の内容」用語解説を参照)という独自の開発手法により、オフショアを推進しています。前述の通り、日本・ベトナムの技術者とブリッジエンジニアが一丸となりプロジェクトを推進できる体制の維持・拡大が要であるため、今後はベトナム国内での幹部社員育成、ブリッジエンジニアの採用・育成の推進でより強固な体制構築を進めるとともに、当該サービスの認知度向上を図ることで、さらなる規模拡大とグループ全体の生産性向上、利益獲得を目指します。

 

⑤自社製品・サービスの価値向上

システムエグゼグループでは、事業拡大の一環として自社製品・サービスの開発・販売を推進しております。前述の通り、システムエグゼグループの保有する製品・サービスは、長年の経験で培った業務知識や技術力を集結した独自性を持つ点が強みです。

新製品開発や既存製品の機能強化への取り組みにより、市場ニーズを的確に把握する課題解決力・企画力の向上を促進し、開発生産性の向上を実現してまいります。また、自社製品・サービスの認知度向上により新規顧客開拓を推進することで、SI事業全体での収益貢献を目指します。

 

⑥研究開発体制の強化

前述のとおり、顧客企業のDX推進への対策を始めとする最新技術の活用が急がれる中、システムエグゼグループでは新たな価値創造に向けて積極的な研究開発活動を推進しております。全社横断で実施しております社内研究活動「EXE-Innovation」(「6.研究開発活動」を参照)のほか、ベトナム子会社やアライアンスパートナー、既存顧客との共同研究による新ビジネス・新サービスの創出も進んでおります。今後も顧客から求められる技術を追求し、得られた知見を顧客へ利活用することで価値提供を図ってまいります。

 

⑦戦略的な経営基盤の構築

システムエグゼグループを支える経営基盤においては、成長戦略と安定感のバランスを考慮した戦略的な基盤強化を図っております。具体的には、コーポレート・ガバナンスの強化を中心とした健全経営の推進により社会的信用を獲得するとともに、収益向上を企図した経営戦略の立案と遂行、社員一人ひとりが潜在的な能力を高めチャレンジすることのできる社内制度設計や育成体制の強化により、システムエグゼグループの事業成長を促し社会からの期待に応えてまいります。

 

⑧財務上の課題

システムエグゼグループにおいては、本書提出日現在、事業運営に必要な手許資金は確保されており、借入等による機動的な資金調達も可能であることから、対処すべき財務上の課題はありません。ただし、今後の事業拡大に備えて、引き続き財務体質の強化を図ってまいります。

 

(5)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

システムエグゼグループにおける主な指標は以下のとおりです。特に、事業の安定性及び収益基盤の強化についての達成状況を判断するため、売上高上位30社の売上推移を継続的に把握することで、主要顧客に対する取引の継続性、顧客別売上の増減、及び顧客基盤の安定性を検証しております。加えて、売上高全体に占める保守・運用及び保守開発の比率をモニタリングし、契約継続性の高い収益の積み上がり状況を評価しております。また、システムエグゼグループ内でのオフショア活用を推進することで利益の向上に寄与すると考えており、活用状況や収益性の状況を確認しております。これらの指標を総合的に管理することにより、安定した収益の確保ができているかを継続的に検証してまいります。

 

指標

選定した理由

売上高

事業規模及び成長の状況を端的に示す指標であり、経営目標の達成状況を判断する上で把握することが重要と考えるため。

売上高総利益率

事業の採算性や原価の効率性を示す指標であり、収益性の状況を把握することが重要と考えるため。

売上高営業利益率

販管費を含めた事業運営全体の効率性を示す指標であり、収益力を総合的に把握することが重要と考えるため。

売上高上位30社(顧客)の売上推移

主要顧客との取引継続性や取引深耕の状況、売上の集中度合いを把握する上で重要と考えるため。

サービス別の売上推移

(①保守・運用 ②保守開発 ③新規開発)

事業ポートフォリオの状況と収益の安定性を把握する上で重要と考えるため。

オフショア活用比率

システムエグゼグループの総合力が発揮されていることを示す指標であり、収益性の向上を図る上でも重要と考えるため。

 

 

有価証券届出書の情報です。

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

システムエグゼグループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在においてシステムエグゼが判断したものであります。

 

(1)経営方針

システムエグゼグループは三方よしの経営理念を柱に、顧客と共に成長し続け、常に顧客の価値を最大化することにより自社も持続的な成長を果たすことを目指しております。

a.経営理念

私たちは3つの理念を追求し、その実現を目指しています。

特に人材育成に注力し、人的資本の向上を通じて顧客や社会に価値を還元してまいります。

●公平、公正を旨とし、明るくやりがいのある会社

(社員満足度向上 = 社員自身の成長)

●さわやかに、キビキビと礼儀をまもり、お客様に信頼される会社

(顧客満足度向上 = お客様の役に立つ)

●ソフトウェア技術に磨きをかけ、他に勝る技術を持ち、社会に貢献する会社

(社会に役立つ技術満足度向上 = 社会への貢献)

 

b.ミッション

●ITで豊かな未来を創る

社員が成長する環境を作り、お客様からたくさんの「ありがとう」を頂戴し、ITで社会を豊かに、社会に役立つ会社であり続けること

 

c.経営方針

●顧客ビジネス成長への貢献

お客様の課題と向き合い共に課題を解決

●事業変革による収益構造の転換

強みにより付加価値の拡大、新たな価値を創造し収益性を向上

●長期成長基盤の構築

持続的な成長を実現する強固な経営基盤を構築

 

 

(2)経営戦略等

システムエグゼグループは、顧客企業のIT投資が、業務効率化にとどまらず競争力強化や収益モデルの変革を目的として、既存システムの構成やプロセス技術の最新化、新たな開発手法・運用方法の採用を進め、システム全体の生産性・安全性・パフォーマンスを向上させるDXの推進へ拡大しており、こうした取り組みに対する需要が、継続的に増加していると認識しております。一方で、IT人材不足の継続や求められる技術領域の拡大により、プロジェクト遂行体制の確保、品質確保と納期遵守の両立、収益性の確保が一層重要になると考えております。このような環境認識の下、システムエグゼグループは、「3.事業の内容」に記載のとおり、SI事業(システム受託開発、保守・運用、保守開発を含む)を中核として、提案から設計・構築、運用までをワンストップで提供してまいります。併せて、品質・生産性向上と体制確保に向けた取り組みを推進し、以下の各戦略に基づき具体的施策を展開してまいります。

 

①顧客ビジネス成長への貢献

システムエグゼグループは、常に顧客とともに課題に向き合い、本質を捉えたサービスの提供を第一に考えます。その上で、顧客企業を、長年にわたる取引実績や高い取引規模を有する、各業界のリーディングカンパニーを中心とした約10の企業グループからなる「主要顧客」と、主要顧客に準ずる約20の企業グループからなる「戦略顧客」に区分し、それぞれに向けた戦略を定めております。

「主要顧客」に向けては、全社横断(ALL-EXE(※))で顧客のグループ・関連企業に関する情報共有を進めるとともに、人的資源を含めた社内リソースを集約することで、システムエグゼグループの持つ特定業界の知識や開発力を活かした差別化ソリューションの提案、高付加価値なサービス提供に繋げ、さらなるシェア拡大とビジネス共創を目指します。

「戦略顧客」に向けては、アカウント・プランニング・セッション(以下、APS)と呼ばれる、顧客情報の共有・分析・中長期戦略の検討を定期的に行い、顧客へのアプローチに繋げます。こうした取り組みを通じた顧客との信頼関係の構築により、基幹業務や重要業務領域を任せていただける機会創出を目指します。

また、その他既存顧客ならびに新規顧客に向けては、前述の業界知識や開発力に加え、連結子会社やアライアンスパートナーとの連携など、システムエグゼグループの強みを活かした提案を行うことで、新たなビジネス創出と信頼関係の構築を目指します。

 

(※)ALL-EXE:全員参加・全員主役にこだわり、全社一丸となって経営理念・ミッションの達成を目指すこと

 

 

②事業変革による収益構造の転換

システムエグゼグループは、創業以来エンドユーザーとの直接取引にこだわり続け、業界シェア上位の顧客が抱えるIT課題を直接見聞きし解決することで蓄積されたノウハウや専門知識により、見えない課題を引き出すことのできる「現場力」を強みとしております。さらに、独立系SIerだからこそできる様々な製品、サービス、IT技術の活用により、顧客にとっての最良の方法を提案し「解決する力」を備えております。

これらをコアコンピタンスとし、品質・生産性の向上と技術・トレンドの情報収集や研究開発等に取り組むことにより、より多くの、新たな付加価値を創出し、収益性向上に繋がる事業変革を目指します。

 

 

③長期成長基盤の構築

システムエグゼグループは、強固な経営基盤の構築により持続的成長ならびに長期的な企業価値向上を目指します。

基盤構築への具体的戦略として、組織力・技術力の強化、拡大を企図した人材育成、働き方の多様化に対応し個々の能力が最大限発揮できる環境整備、CSR推進に伴う企業総合力の強化、コーポレート・ガバナンス機能の充実による健全経営の推進、経済・市場環境の変化や自然災害をはじめとする、企業活動に影響を及ぼす多様なリスクを予測し、損失の回避・低減を図るリスクマネジメントの徹底に取り組んでまいります。

 

(3)経営環境

新型コロナ感染症の制限緩和以降、経済活動の正常化が進む一方で、ロシア・ウクライナ情勢の長期化による高インフレ・金融引き締めが継続しており、国内の資源高や円安進行が物価上昇に影響を及ぼすなど、先行き不透明な状況が続いております。

システムエグゼグループが属する情報サービス業界におきましては、企業のIT投資需要が、業務の効率化・生産性向上を目的としたものから、製品・サービスの競争力向上・収益モデルの変革など企業価値向上を目的としたものにも拡大しております。生成AIをはじめとする新技術の利用領域の多様化も進み、今後はこれらの期待に対応していくことが求められております。さらに経済産業省が2025年5月に発表したレポート「DX(デジタルトランスフォーメーション)の現在地とレガシーシステム脱却に向けて」では、従来より懸案事項として示されていたレガシーシステムの複雑化・運用コストの増大、IT人材不足及びセキュリティリスクからの脱却に向け、戦略的IT投資の必要性が示されており、これまで以上のDX推進など対策が急がれています。

これに伴い、上述の「(2)経営戦略等」のとおり、顧客企業のニーズの多様化・高度化が進み、SIerには単なる開発力にとどまらず、業務理解に基づく提案力、特定製品に依存しない技術選定力、ならびに導入後の安定稼働と継続的な改善を支える保守・運用を含めた総合力が求められていると認識しております。このような環境下においてシステムエグゼグループは、エンドユーザーとの直接取引を通じて培った業務理解と課題解決力を基盤に、独立系SIerとして特定の製品・サービスに依存しない技術選定と提案が可能である点を競争優位性と考えております。

 

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

前述の経営環境の下、企業が持続的成長を果たすためには、より長期的な視点から社会の本質的な変化を捉え、企業を取り巻く社会課題に対し、事業を通じた解決と価値創造に取り組む必要があります。これらの実現に向け、システムエグゼグループが対処すべき当面の課題への取り組みは、中期経営計画(2025年4月~2028年3月)の着実な実行であります。以下のあるべき姿の実現に向け、諸施策の取り組みを一層加速することで、経営方針及び経営戦略の的確な実行に繋げ、顧客の価値創造を通じ社会へ貢献してまいります。

 

①コアコンピタンスの強化・進化

顧客企業においては、DX内製化の動きがある一方、実態としては自社の人材や技術のみでの推進は困難であり、多くの顧客がSIerの協力を必要としております。システムエグゼグループでは、顧客アイディアを具現化する技術を持ち、顧客に寄り添い課題の本質を捉えた解決策を提供するプロフェッショナルSIパートナーとして、顧客の価値最大化に取り組みます。

具体的には、顧客別戦略に基づく顧客基盤の拡大、大型プロジェクト受注体制の整備、特定業務に精通した技術者の育成により既存の事業領域を盤石なものにしてまいります。これらの取り組みの中で、DXへの対応、クラウド化等必要とされる社会課題に対して、事業領域間の緊密な連携による技術力・提案力をもって、顧客視点での最適な課題解決を目指します。

 

②EXE品質の確立

システムエグゼグループでは、顧客の信頼を得る高品質かつ高付加価値なサービスを提供することを使命としており、当該水準を「EXE品質」として、その確立に向け取り組みを推進しております。

システム受託開発は、プロジェクト管理の不備による顧客満足度の低下や予期せぬ不採算案件の発生による収益低下リスクが懸念されます。これを回避するためにシステムエグゼグループでは、独自の開発標準体系として「ExecTORA(エグゼクトラ)」を構築し、プロジェクト品質向上委員会にて計画策定から達成状況の分析及び改善活動に至るまでの継続的かつ全社横断的な品質向上に取り組んでおります。

ExecTORAとは、プロジェクト品質を管理・改善しながら活動をしていく上での基本的な考え方やガイドラインを纏めたもので、プロジェクトの企画段階から検収・納品までの流れを示した①品質保証体系、プロジェクトの進め方や品質指標を定めた②プロジェクトガイドライン、各工程で品質責任者が行う③局面レビュー、本部横断で活動状況を評価する④相互チェック、品質指標を検証し改善へ繋げる為の⑤品質指標検証といった5分類で構成されております。

今後もExecTORA定着・進化を図り、システムエグゼグループ品質の確立ならびに収益性の向上に努めてまいります。

③アライアンスとのシナジー創出

事業を加速させていく上で、アライアンスパートナーとのシナジーの創出が非常に重要と考えており、システムエグゼグループでは、独立系SIerである強みを活かしアライアンス強化に取り組んでおります。両社の強みを活かした連携ソリューションの構築、成功事例からのビジネス・サービスの共創等を通じて、信頼関係を構築し、既存事業の領域拡大のみならず、新規事業推進ならびに優良顧客の獲得の契機とし、ともに成長を図ってまいります。

 

④オフショア推進(BotDev)

システムエグゼグループでは「お客様へ提供するものは価値以外にない」という考えの下、「BotDev」(「3.事業の内容」用語解説を参照)という独自の開発手法により、オフショアを推進しています。前述の通り、日本・ベトナムの技術者とブリッジエンジニアが一丸となりプロジェクトを推進できる体制の維持・拡大が要であるため、今後はベトナム国内での幹部社員育成、ブリッジエンジニアの採用・育成の推進でより強固な体制構築を進めるとともに、当該サービスの認知度向上を図ることで、さらなる規模拡大とグループ全体の生産性向上、利益獲得を目指します。

 

⑤自社製品・サービスの価値向上

システムエグゼグループでは、事業拡大の一環として自社製品・サービスの開発・販売を推進しております。前述の通り、システムエグゼグループの保有する製品・サービスは、長年の経験で培った業務知識や技術力を集結した独自性を持つ点が強みです。

新製品開発や既存製品の機能強化への取り組みにより、市場ニーズを的確に把握する課題解決力・企画力の向上を促進し、開発生産性の向上を実現してまいります。また、自社製品・サービスの認知度向上により新規顧客開拓を推進することで、SI事業全体での収益貢献を目指します。

 

⑥研究開発体制の強化

前述のとおり、顧客企業のDX推進への対策を始めとする最新技術の活用が急がれる中、システムエグゼグループでは新たな価値創造に向けて積極的な研究開発活動を推進しております。全社横断で実施しております社内研究活動「EXE-Innovation」(「6.研究開発活動」を参照)のほか、ベトナム子会社やアライアンスパートナー、既存顧客との共同研究による新ビジネス・新サービスの創出も進んでおります。今後も顧客から求められる技術を追求し、得られた知見を顧客へ利活用することで価値提供を図ってまいります。

 

⑦戦略的な経営基盤の構築

システムエグゼグループを支える経営基盤においては、成長戦略と安定感のバランスを考慮した戦略的な基盤強化を図っております。具体的には、コーポレート・ガバナンスの強化を中心とした健全経営の推進により社会的信用を獲得するとともに、収益向上を企図した経営戦略の立案と遂行、社員一人ひとりが潜在的な能力を高めチャレンジすることのできる社内制度設計や育成体制の強化により、システムエグゼグループの事業成長を促し社会からの期待に応えてまいります。

 

⑧財務上の課題

システムエグゼグループにおいては、本書提出日現在、事業運営に必要な手許資金は確保されており、借入等による機動的な資金調達も可能であることから、対処すべき財務上の課題はありません。ただし、今後の事業拡大に備えて、引き続き財務体質の強化を図ってまいります。

 

(5)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

システムエグゼグループにおける主な指標は以下のとおりです。特に、事業の安定性及び収益基盤の強化についての達成状況を判断するため、売上高上位30社の売上推移を継続的に把握することで、主要顧客に対する取引の継続性、顧客別売上の増減、及び顧客基盤の安定性を検証しております。加えて、売上高全体に占める保守・運用及び保守開発の比率をモニタリングし、契約継続性の高い収益の積み上がり状況を評価しております。また、システムエグゼグループ内でのオフショア活用を推進することで利益の向上に寄与すると考えており、活用状況や収益性の状況を確認しております。これらの指標を総合的に管理することにより、安定した収益の確保ができているかを継続的に検証してまいります。

 

指標

選定した理由

売上高

事業規模及び成長の状況を端的に示す指標であり、経営目標の達成状況を判断する上で把握することが重要と考えるため。

売上高総利益率

事業の採算性や原価の効率性を示す指標であり、収益性の状況を把握することが重要と考えるため。

売上高営業利益率

販管費を含めた事業運営全体の効率性を示す指標であり、収益力を総合的に把握することが重要と考えるため。

売上高上位30社(顧客)の売上推移

主要顧客との取引継続性や取引深耕の状況、売上の集中度合いを把握する上で重要と考えるため。

サービス別の売上推移

(①保守・運用 ②保守開発 ③新規開発)

事業ポートフォリオの状況と収益の安定性を把握する上で重要と考えるため。

オフショア活用比率

システムエグゼグループの総合力が発揮されていることを示す指標であり、収益性の向上を図る上でも重要と考えるため。

 

 

有価証券届出書の情報です。

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

システムエグゼグループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在においてシステムエグゼが判断したものであります。

 

(1)経営方針

システムエグゼグループは三方よしの経営理念を柱に、顧客と共に成長し続け、常に顧客の価値を最大化することにより自社も持続的な成長を果たすことを目指しております。

a.経営理念

私たちは3つの理念を追求し、その実現を目指しています。

特に人材育成に注力し、人的資本の向上を通じて顧客や社会に価値を還元してまいります。

●公平、公正を旨とし、明るくやりがいのある会社

(社員満足度向上 = 社員自身の成長)

●さわやかに、キビキビと礼儀をまもり、お客様に信頼される会社

(顧客満足度向上 = お客様の役に立つ)

●ソフトウェア技術に磨きをかけ、他に勝る技術を持ち、社会に貢献する会社

(社会に役立つ技術満足度向上 = 社会への貢献)

 

b.ミッション

●ITで豊かな未来を創る

社員が成長する環境を作り、お客様からたくさんの「ありがとう」を頂戴し、ITで社会を豊かに、社会に役立つ会社であり続けること

 

c.経営方針

●顧客ビジネス成長への貢献

お客様の課題と向き合い共に課題を解決

●事業変革による収益構造の転換

強みにより付加価値の拡大、新たな価値を創造し収益性を向上

●長期成長基盤の構築

持続的な成長を実現する強固な経営基盤を構築

 

 

(2)経営戦略等

システムエグゼグループは、顧客企業のIT投資が、業務効率化にとどまらず競争力強化や収益モデルの変革を目的として、既存システムの構成やプロセス技術の最新化、新たな開発手法・運用方法の採用を進め、システム全体の生産性・安全性・パフォーマンスを向上させるDXの推進へ拡大しており、こうした取り組みに対する需要が、継続的に増加していると認識しております。一方で、IT人材不足の継続や求められる技術領域の拡大により、プロジェクト遂行体制の確保、品質確保と納期遵守の両立、収益性の確保が一層重要になると考えております。このような環境認識の下、システムエグゼグループは、「3.事業の内容」に記載のとおり、SI事業(システム受託開発、保守・運用、保守開発を含む)を中核として、提案から設計・構築、運用までをワンストップで提供してまいります。併せて、品質・生産性向上と体制確保に向けた取り組みを推進し、以下の各戦略に基づき具体的施策を展開してまいります。

 

①顧客ビジネス成長への貢献

システムエグゼグループは、常に顧客とともに課題に向き合い、本質を捉えたサービスの提供を第一に考えます。その上で、顧客企業を、長年にわたる取引実績や高い取引規模を有する、各業界のリーディングカンパニーを中心とした約10の企業グループからなる「主要顧客」と、主要顧客に準ずる約20の企業グループからなる「戦略顧客」に区分し、それぞれに向けた戦略を定めております。

「主要顧客」に向けては、全社横断(ALL-EXE(※))で顧客のグループ・関連企業に関する情報共有を進めるとともに、人的資源を含めた社内リソースを集約することで、システムエグゼグループの持つ特定業界の知識や開発力を活かした差別化ソリューションの提案、高付加価値なサービス提供に繋げ、さらなるシェア拡大とビジネス共創を目指します。

「戦略顧客」に向けては、アカウント・プランニング・セッション(以下、APS)と呼ばれる、顧客情報の共有・分析・中長期戦略の検討を定期的に行い、顧客へのアプローチに繋げます。こうした取り組みを通じた顧客との信頼関係の構築により、基幹業務や重要業務領域を任せていただける機会創出を目指します。

また、その他既存顧客ならびに新規顧客に向けては、前述の業界知識や開発力に加え、連結子会社やアライアンスパートナーとの連携など、システムエグゼグループの強みを活かした提案を行うことで、新たなビジネス創出と信頼関係の構築を目指します。

 

(※)ALL-EXE:全員参加・全員主役にこだわり、全社一丸となって経営理念・ミッションの達成を目指すこと

 

 

②事業変革による収益構造の転換

システムエグゼグループは、創業以来エンドユーザーとの直接取引にこだわり続け、業界シェア上位の顧客が抱えるIT課題を直接見聞きし解決することで蓄積されたノウハウや専門知識により、見えない課題を引き出すことのできる「現場力」を強みとしております。さらに、独立系SIerだからこそできる様々な製品、サービス、IT技術の活用により、顧客にとっての最良の方法を提案し「解決する力」を備えております。

これらをコアコンピタンスとし、品質・生産性の向上と技術・トレンドの情報収集や研究開発等に取り組むことにより、より多くの、新たな付加価値を創出し、収益性向上に繋がる事業変革を目指します。

 

 

③長期成長基盤の構築

システムエグゼグループは、強固な経営基盤の構築により持続的成長ならびに長期的な企業価値向上を目指します。

基盤構築への具体的戦略として、組織力・技術力の強化、拡大を企図した人材育成、働き方の多様化に対応し個々の能力が最大限発揮できる環境整備、CSR推進に伴う企業総合力の強化、コーポレート・ガバナンス機能の充実による健全経営の推進、経済・市場環境の変化や自然災害をはじめとする、企業活動に影響を及ぼす多様なリスクを予測し、損失の回避・低減を図るリスクマネジメントの徹底に取り組んでまいります。

 

(3)経営環境

新型コロナ感染症の制限緩和以降、経済活動の正常化が進む一方で、ロシア・ウクライナ情勢の長期化による高インフレ・金融引き締めが継続しており、国内の資源高や円安進行が物価上昇に影響を及ぼすなど、先行き不透明な状況が続いております。

システムエグゼグループが属する情報サービス業界におきましては、企業のIT投資需要が、業務の効率化・生産性向上を目的としたものから、製品・サービスの競争力向上・収益モデルの変革など企業価値向上を目的としたものにも拡大しております。生成AIをはじめとする新技術の利用領域の多様化も進み、今後はこれらの期待に対応していくことが求められております。さらに経済産業省が2025年5月に発表したレポート「DX(デジタルトランスフォーメーション)の現在地とレガシーシステム脱却に向けて」では、従来より懸案事項として示されていたレガシーシステムの複雑化・運用コストの増大、IT人材不足及びセキュリティリスクからの脱却に向け、戦略的IT投資の必要性が示されており、これまで以上のDX推進など対策が急がれています。

これに伴い、上述の「(2)経営戦略等」のとおり、顧客企業のニーズの多様化・高度化が進み、SIerには単なる開発力にとどまらず、業務理解に基づく提案力、特定製品に依存しない技術選定力、ならびに導入後の安定稼働と継続的な改善を支える保守・運用を含めた総合力が求められていると認識しております。このような環境下においてシステムエグゼグループは、エンドユーザーとの直接取引を通じて培った業務理解と課題解決力を基盤に、独立系SIerとして特定の製品・サービスに依存しない技術選定と提案が可能である点を競争優位性と考えております。

 

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

前述の経営環境の下、企業が持続的成長を果たすためには、より長期的な視点から社会の本質的な変化を捉え、企業を取り巻く社会課題に対し、事業を通じた解決と価値創造に取り組む必要があります。これらの実現に向け、システムエグゼグループが対処すべき当面の課題への取り組みは、中期経営計画(2025年4月~2028年3月)の着実な実行であります。以下のあるべき姿の実現に向け、諸施策の取り組みを一層加速することで、経営方針及び経営戦略の的確な実行に繋げ、顧客の価値創造を通じ社会へ貢献してまいります。

 

①コアコンピタンスの強化・進化

顧客企業においては、DX内製化の動きがある一方、実態としては自社の人材や技術のみでの推進は困難であり、多くの顧客がSIerの協力を必要としております。システムエグゼグループでは、顧客アイディアを具現化する技術を持ち、顧客に寄り添い課題の本質を捉えた解決策を提供するプロフェッショナルSIパートナーとして、顧客の価値最大化に取り組みます。

具体的には、顧客別戦略に基づく顧客基盤の拡大、大型プロジェクト受注体制の整備、特定業務に精通した技術者の育成により既存の事業領域を盤石なものにしてまいります。これらの取り組みの中で、DXへの対応、クラウド化等必要とされる社会課題に対して、事業領域間の緊密な連携による技術力・提案力をもって、顧客視点での最適な課題解決を目指します。

 

②EXE品質の確立

システムエグゼグループでは、顧客の信頼を得る高品質かつ高付加価値なサービスを提供することを使命としており、当該水準を「EXE品質」として、その確立に向け取り組みを推進しております。

システム受託開発は、プロジェクト管理の不備による顧客満足度の低下や予期せぬ不採算案件の発生による収益低下リスクが懸念されます。これを回避するためにシステムエグゼグループでは、独自の開発標準体系として「ExecTORA(エグゼクトラ)」を構築し、プロジェクト品質向上委員会にて計画策定から達成状況の分析及び改善活動に至るまでの継続的かつ全社横断的な品質向上に取り組んでおります。

ExecTORAとは、プロジェクト品質を管理・改善しながら活動をしていく上での基本的な考え方やガイドラインを纏めたもので、プロジェクトの企画段階から検収・納品までの流れを示した①品質保証体系、プロジェクトの進め方や品質指標を定めた②プロジェクトガイドライン、各工程で品質責任者が行う③局面レビュー、本部横断で活動状況を評価する④相互チェック、品質指標を検証し改善へ繋げる為の⑤品質指標検証といった5分類で構成されております。

今後もExecTORA定着・進化を図り、システムエグゼグループ品質の確立ならびに収益性の向上に努めてまいります。

③アライアンスとのシナジー創出

事業を加速させていく上で、アライアンスパートナーとのシナジーの創出が非常に重要と考えており、システムエグゼグループでは、独立系SIerである強みを活かしアライアンス強化に取り組んでおります。両社の強みを活かした連携ソリューションの構築、成功事例からのビジネス・サービスの共創等を通じて、信頼関係を構築し、既存事業の領域拡大のみならず、新規事業推進ならびに優良顧客の獲得の契機とし、ともに成長を図ってまいります。

 

④オフショア推進(BotDev)

システムエグゼグループでは「お客様へ提供するものは価値以外にない」という考えの下、「BotDev」(「3.事業の内容」用語解説を参照)という独自の開発手法により、オフショアを推進しています。前述の通り、日本・ベトナムの技術者とブリッジエンジニアが一丸となりプロジェクトを推進できる体制の維持・拡大が要であるため、今後はベトナム国内での幹部社員育成、ブリッジエンジニアの採用・育成の推進でより強固な体制構築を進めるとともに、当該サービスの認知度向上を図ることで、さらなる規模拡大とグループ全体の生産性向上、利益獲得を目指します。

 

⑤自社製品・サービスの価値向上

システムエグゼグループでは、事業拡大の一環として自社製品・サービスの開発・販売を推進しております。前述の通り、システムエグゼグループの保有する製品・サービスは、長年の経験で培った業務知識や技術力を集結した独自性を持つ点が強みです。

新製品開発や既存製品の機能強化への取り組みにより、市場ニーズを的確に把握する課題解決力・企画力の向上を促進し、開発生産性の向上を実現してまいります。また、自社製品・サービスの認知度向上により新規顧客開拓を推進することで、SI事業全体での収益貢献を目指します。

 

⑥研究開発体制の強化

前述のとおり、顧客企業のDX推進への対策を始めとする最新技術の活用が急がれる中、システムエグゼグループでは新たな価値創造に向けて積極的な研究開発活動を推進しております。全社横断で実施しております社内研究活動「EXE-Innovation」(「6.研究開発活動」を参照)のほか、ベトナム子会社やアライアンスパートナー、既存顧客との共同研究による新ビジネス・新サービスの創出も進んでおります。今後も顧客から求められる技術を追求し、得られた知見を顧客へ利活用することで価値提供を図ってまいります。

 

⑦戦略的な経営基盤の構築

システムエグゼグループを支える経営基盤においては、成長戦略と安定感のバランスを考慮した戦略的な基盤強化を図っております。具体的には、コーポレート・ガバナンスの強化を中心とした健全経営の推進により社会的信用を獲得するとともに、収益向上を企図した経営戦略の立案と遂行、社員一人ひとりが潜在的な能力を高めチャレンジすることのできる社内制度設計や育成体制の強化により、システムエグゼグループの事業成長を促し社会からの期待に応えてまいります。

 

⑧財務上の課題

システムエグゼグループにおいては、本書提出日現在、事業運営に必要な手許資金は確保されており、借入等による機動的な資金調達も可能であることから、対処すべき財務上の課題はありません。ただし、今後の事業拡大に備えて、引き続き財務体質の強化を図ってまいります。

 

(5)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

システムエグゼグループにおける主な指標は以下のとおりです。特に、事業の安定性及び収益基盤の強化についての達成状況を判断するため、売上高上位30社の売上推移を継続的に把握することで、主要顧客に対する取引の継続性、顧客別売上の増減、及び顧客基盤の安定性を検証しております。加えて、売上高全体に占める保守・運用及び保守開発の比率をモニタリングし、契約継続性の高い収益の積み上がり状況を評価しております。また、システムエグゼグループ内でのオフショア活用を推進することで利益の向上に寄与すると考えており、活用状況や収益性の状況を確認しております。これらの指標を総合的に管理することにより、安定した収益の確保ができているかを継続的に検証してまいります。

 

指標

選定した理由

売上高

事業規模及び成長の状況を端的に示す指標であり、経営目標の達成状況を判断する上で把握することが重要と考えるため。

売上高総利益率

事業の採算性や原価の効率性を示す指標であり、収益性の状況を把握することが重要と考えるため。

売上高営業利益率

販管費を含めた事業運営全体の効率性を示す指標であり、収益力を総合的に把握することが重要と考えるため。

売上高上位30社(顧客)の売上推移

主要顧客との取引継続性や取引深耕の状況、売上の集中度合いを把握する上で重要と考えるため。

サービス別の売上推移

(①保守・運用 ②保守開発 ③新規開発)

事業ポートフォリオの状況と収益の安定性を把握する上で重要と考えるため。

オフショア活用比率

システムエグゼグループの総合力が発揮されていることを示す指標であり、収益性の向上を図る上でも重要と考えるため。

 

 


事業等のリスク

3【事業等のリスク】

システムエグゼグループは、事業活動の安定化と企業価値向上に向け、健全な成長を推進することを目的に、事業活動に関わるあらゆるリスクを可能な限り想定し、リスクマネジメントに関する規定を定めるとともに、全社的な視点でグループのリスクマネジメントを統括・推進する体制として、「第4 提出会社の状況 4 コーポレート・ガバナンスの状況等(1)コーポレート・ガバナンスの概要 ② 企業統治の体制の概要及び当該体制を採用する理由 ト.リスク・コンプライアンス委員会」に記載のとおり、リスク・コンプライアンス委員会を設置、運営しております。

リスク・コンプライアンス委員会では、毎期リスクの特定・分析・評価を実施しております。リスクの特定については、リスク所管部署にて、直近の内部環境・外部環境を踏まえシステムエグゼグループの事業基盤ならびに事業計画の達成に重大な影響を与える可能性のある項目を洗い出し、そのうち、発生頻度・発生時の影響度・優先順位を鑑み、特に重要と考えられる項目を「重要なリスク」として整理しております。その後、各リスク項目の対策の妥当性・進捗状況の定期的な把握ならびに評価を行うことで、リスクの低減を図っております。

本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、システムエグゼグループの事業基盤ならびに事業計画の達成に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在においてシステムエグゼグループが判断したものであります。

 

(1)特定顧客への依存に関するリスクについて

[発生可能性:中 発生する可能性のある時期:特定時期なし 影響度:中 ]

システムエグゼグループは、三井不動産グループ(4「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」④生産、受注及び販売の実績c.販売実績参照)から安定した受注があり、相応の経営基盤を築いております。その業務内容は主に同社グループの事業を支える基幹システムの開発及び運用保守であり、同社グループ業務への深い理解が求められる専門性の高い業務分野に位置づけられます。システムエグゼグループは、これらシステム構築の実績とノウハウを多く持っていることから、継続的な取引に繋がっております。一方、同社グループからの売上高は、2025年3月期でシステムエグゼグループの売上高の24%を占めており、同社グループからの受注動向等によっては、システムエグゼグループの業績に影響を与える可能性があります。

当該リスクに備えるため、システムエグゼグループでは、一つの業界に依存せず、複数業界の主要取引先を有することでリスク分散に努めております。また、基盤事業の拡大及び新規事業の創出による事業領域の拡大により、新たな顧客獲得に向けた体制を構築し、対応しております。

 

(2)特定仕入先への依存に関するリスクについて

[発生可能性:低 発生する可能性のある時期:特定時期なし 影響度:大 ]

システムエグゼグループは、アライアンスパートナーである外資系IT企業からのクラウドライセンスやソフトウェアライセンス等の安定した仕入により、2025年3月期でシステムエグゼグループの仕入高の約10%を占めている状況にあります。背景として、システムエグゼグループでは、長年にわたり特定仕入先からのクラウドサービスを活用したソリューションを提供し、多くの実績とノウハウを培っていること、近年のクラウドシフトの加速により、事業戦略を鑑みても、特定仕入先とのアライアンス関係強化は重要課題であることが挙げられます。これらは強みになっている反面、特定仕入先の業績動向等によっては、仕入先の変更を余儀なくされ、システムエグゼグループの業績に影響を与える可能性があります。

当該リスクに備え、システムエグゼグループでは、特定仕入先との緊密な関係維持・向上に努めるとともに、他の大手クラウド事業者との関係構築も推進し、仕入先の拡充に努めております。

 

(3)ビジネスパートナーの確保に関するリスクについて

[発生可能性:中 発生する可能性のある時期:特定時期なし 影響度:中 ]

システムエグゼグループは、業務遂行上必要に応じてビジネスパートナーに業務の一部を委託しており、2025年3月期でシステムエグゼグループの売上原価に占める外注費の割合は約6割強となっております。ビジネスパートナーを活用する理由としては、固定費の削減や、事業展開が柔軟になる等のメリット確保のためのものと考えております。しかしながら、ビジネスパートナーの活用は、システムエグゼグループのみならず、競合他社においても行われており、必ずしも高度な技術レベルのパートナーを一定数以上確保できるとは限りません。優良なパートナーを安定的また継続的に確保できない場合には、システムエグゼグループの業績に影響を与える可能性があります。

当該リスクに備えるため、ビジネスパートナーの活用に際しては、要求事項を明確にし、協力会社の集約を実施、長期・安定的な取引の構築を図ることで、納品物の品質向上を実現しております。また、近年ではベトナム連結子会社との連携をより強化しており、グループ企業間でのオフショア活用による人的リソースや品質の担保にも努めております。

 

(4)提供するシステム・サービスにおける不具合発生に関するリスクについて

[発生可能性:中 発生する可能性のある時期:特定時期なし 影響度:大 ]

システムエグゼグループが顧客に提供するシステムにおいて、誤作動、バグ、納期遅延等の不具合が生じた場合、顧客に損害を与えるだけでなく、損害賠償責任の発生やシステムエグゼに対する信頼を喪失することにより、システムエグゼグループの業績に影響を与える可能性があります。

当該リスクに備えるため、システムエグゼグループでは、独自の開発標準体系として「ExecTORA(エグゼクトラ)」を構築しております。具体的には、企画段階から検収・納品までの流れを示した品質保証体系、プロジェクトの進め方や品質指標を定めたプロジェクト管理、各工程で品質管理責任者が行う局面レビュー、本部横断で活動状況を評価する相互チェック、品質指標を検証し改善へ繋げる為の品質指標検証といった5分類で構成されており、継続的かつ全社横断的にリスク管理を行う仕組みを構築しております。

 

(5)優秀な技術者の確保に関するリスクについて

[発生可能性:中 発生する可能性のある時期:特定時期なし 影響度:大 ]

システムエグゼグループの提供するサービスは人材、特に情報処理技術者の能力や、資質に大きく依存しております。システムエグゼグループの今後の事業戦略を考えると、ITコンサルティングやプロジェクトマネジメントのノウハウを有する人材の確保が重要となります。現時点においては、必要な技術者は確保されていると考えておりますが、労働市場の逼迫やそれに伴う賃上げの加速等により、必要とする優秀な技術者又は労働力を確保できない場合には、システムエグゼグループの業績に影響を与える可能性があります。

当該リスクに備えるため、システムエグゼグループでは、新卒者を対象とした定期採用と中途採用を積極的に実施し、実績(貢献度)に基づく評価、役割・能力に基づく報酬体系を導入し、優秀な人材の確保に取り組んでおります。また、各種教育制度の充実やOJTによる技術継承等の入社後の技術力向上を図る等、社員一人ひとりの成長を支えることで、ハイクラス人材を育成し、必要な人材を創り出すことに注力するとともに、継続的な社内環境改善に取り組むことで社員のエンゲージメント向上に繋げ、優秀な人材の流出抑制にも努めております。

 

(6)技術革新ならびに技術の陳腐化に関するリスクについて

[発生可能性:中 発生する可能性のある時期:特定時期なし 影響度:中 ]

システムエグゼグループが属する情報サービス業においては、技術革新のスピードが速いため、先進のノウハウとシステムを保有し、かつそれらを継続的にアップデートしていく必要があります。システムエグゼグループにおいては、環境変化に対応できるような組織運営を努めておりますが、想定している以上の技術革新等による保有技術の陳腐化等が生じた場合には、システムエグゼグループの業績に影響を与える可能性があります。

当該リスクに備えるため、システムエグゼグループでは、キャリア・スキルの見える化による技術保有状況の把握と活用を行っているほか、新技術習得に向けた研修の実施やシステムエグゼ独自の社内研究活動「EXE-Innovation」を推進しております。特に「EXE-Innovation」では、技術力底上げに向けた企画・調査・研究・技術検証が組織の垣根を越えて積極的に行われており、将来を見据えた新たな技術・サービスの創出に継続的に取り組んでおります。

 

(7)法的規制等に関するリスクについて

[発生可能性:低 発生する可能性のある時期:特定時期なし 影響度:大 ]

システムエグゼグループは、事業運営上関係する「個人情報の保護に関する法律」、「労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律」、「中小受託取引適正化法」等の各法令へ対応するための体制を整備し、法令遵守に努めており、現状において法令に違反する事象は認識されておりません。

しかしながら、法令違反等の事象の発生、あるいはシステムエグゼグループの事業を規制する現行法令の改正及び新法令が制定される可能性があります。そうした場合に、システムエグゼグループの社会的信用の失墜や、当該規制への対応に際して、サービス内容の変更や新たなコストが発生すること等により、システムエグゼグループの業績に影響を与える可能性があります。

当該リスクに備えるため、システムエグゼグループでは主管部門(主に管理部門)が定期的かつ必要に応じて関連法令の最新改正情報を確認し、確認結果に基づき社内規程の改定など必要な対策を速やかに実施し、法令遵守の徹底に努めております。更に、独立した組織として内部監査室を設け、グループ子会社を含めあらゆる方面での内部監査を実施しております。また、eラーニングの活用をはじめ、コンプライアンス教育にも積極的に取り組むことで、社員の意識の醸成を図っております。

 

(8)セキュリティ管理に関するリスクについて

[発生可能性:低 発生する可能性のある時期:特定時期なし 影響度:大 ]

システムエグゼグループは、顧客の情報システムを構築する過程において、顧客業務に関する内部情報を入手しうる立場にあり、情報セキュリティ体制の確立・維持が重要な課題と認識し、情報管理体制の強化に努めております。しかしながら、不測の事態により、顧客情報や従業員の個人情報が外部へ漏えいした場合には、社会的信用の失墜や損害賠償請求の発生等により、システムエグゼグループの業績に影響を与える可能性があります。

当該リスクに備えるため、システムエグゼグループは、顧客データ管理の安全性や信頼性に重点をおいた施策をとるほか、QMS(品質マネジメントシステム)、ISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)、プライバシーマーク認証取得企業として、品質と情報セキュリティ重視の開発・運用の推進及び個人情報の管理強化に取り組んでおります。

 

(9)人権に関するリスク

[発生可能性:中 発生する可能性のある時期:特定時期なし 影響度:大 ]

2011年に国連で採択された「ビジネスと人権に関する指導原則」をきっかけに、社会的責任の観点からサプライチェーンを含めた企業活動における人権尊重の確保が企業に求められております。人権にかかわる対応が不十分な場合、システムエグゼグループの社会的な信用が低下し、業績に影響を及ぼす可能性があります。

システムエグゼグループでは、創業当初より企業理念である「三方よし」を軸に、事業活動に関わる一人ひとりの個性や価値観を尊重し、互いの力を最大限に活かすことを重視してまいりましたが、さらなるリスクへの備えとして、eラーニング教育等を通じリスク発生の防止、軽減を図るように継続的に取り組んでおります。また、SDGs全般に関する社内での取り組みの定期発信により、持続可能な社会の実現に向けた社内の意識の醸成にも努めております。

 

(10)自然災害等に関するリスクについて

[発生可能性:低 発生する可能性のある時期:特定時期なし 影響度:中 ]

システムエグゼグループでは、地震・台風等の自然災害、人的災害、感染症の拡大などの災害発生により被災した場合には、迅速かつ適切な対応による事業継続が優先であると認識しております。しかし、想定を超える規模の災害に被災した場合には、事業の全て又は一部が停止するなど、重大な影響を受ける可能性があります。また、システムエグゼグループの取引先が被災された場合についても、システムエグゼグループの業績に影響を与える可能性があります。

当該リスクに備えるため、システムエグゼグループでは、事業継続マネジメントマニュアルの策定ならびに災害対策本部の設置により対応方針を定めており、緊急事態時においても継続して事業推進ができるよう、テレワークをはじめとする環境整備を併せて行っております。

 

(11)事業環境の変化に関するリスクについて

[発生可能性:中 発生する可能性のある時期:特定時期なし 影響度:大 ]

システムエグゼグループでは、独立系SIerであることから、特定の製品やサービスに依存することなく事業を展開しております。そのため、外部環境の変化に柔軟に対応することができます。また、顧客との直接取引が中心であり、他社では代替困難な業務領域を担うことで参入障壁が築けているほか、幅広い業種に顧客基盤を有しているため、特定業界の景気変動リスクを一定程度分散することが可能です。

しかし、事業環境・経営環境の変化等により顧客企業のIT投資への意欲が急速かつ大きく変化した場合や、業界内部での価格競争が今より激化した場合には、システムエグゼグループの業績に影響を及ぼす可能性があります。また、顧客企業におけるIT投資実行の時期と規模は、経済環境、金利・為替動向等に影響を受けるため、間接的にシステムエグゼグループの業績も影響を受ける可能性があります。

当該リスクに備えるため、システムエグゼグループでは、定期的な市場動向や競合企業、顧客企業ニーズの調査・分析により外部環境を認識した上で事業戦略に反映させるとともに、環境に適した人的資本への投資や最新技術の活用を積極推進することで企業総合力強化を図り、収益性・生産性向上を通じて事業環境の変化により柔軟に対応できる体制を目指しております。

 

(12)海外事業に関するリスクについて

[発生可能性:中 発生する可能性のある時期:特定時期なし 影響度:小]

システムエグゼグループは、国内に加え、ベトナムでも事業を展開しております。

海外での事業運営においては、政治、文化、法令・規則、税制等が日本と異なります。よって、不測の事態の発生により事業運営に支障をきたす場合には、システムエグゼグループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

当該リスクに備えるため、ベトナムでの事業運営に際しては、専門家の活用等により、事業環境、法令・規則、税制等の調査を行うことによりリスクの低減を図っております。

 

(13)係属中の訴訟に関するリスクについて

[発生可能性:中 発生する可能性のある時期:特定時期なし 影響度:小]

システムエグゼでは、取引先との間で請負代金支払請求事件と既払い金の返還請求及び損害賠償請求に関する反訴事件が、現在係争中であります。

これは、システムエグゼが納品した受託開発システムに対する請負代金の支払いが取引先から得られなかったことを理由として、システムエグゼが原告として未受領となっている請負代金(94,126千円)の支払請求事件を提起し、その後、当該受託開発システムが期日までに正常に稼働しなかったこと等を理由として、当該取引先が原告として契約解除に基づく既払い金(150,715千円)の返還請求及び損害賠償請求(112,438千円)に関する反訴事件(合計263,153千円)を提起しているものであります。

システムエグゼとしては、当該受託開発システムは本稼働まで至っており、請負契約に基づく業務は完成していること、本稼働後に生じた不具合は、開発過程における当該取引先による仕様の確認や業務内容を反映したテストパターンの検討等への協力が不十分であったことが背景にあること等を理由として、当該取引先に対する請負代金の支払請求が認められるものと考えております。但し、今後の訴訟動向によっては、システムエグゼグループの業績や財政状態に影響を及ぼす可能性がありますが、現時点でその影響を予測することは困難であります。

なお、システムエグゼグループでは、第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題②EXE品質の確立に記載する通り、独自の開発標準体系(ExecTORA)を構築し、開発プロジェクトの品質向上に恒常的に取り組んでおります。

上記以外でシステムエグゼグループに係属する訴訟は現状ありません。

 

事業等のリスク

3【事業等のリスク】

システムエグゼグループは、事業活動の安定化と企業価値向上に向け、健全な成長を推進することを目的に、事業活動に関わるあらゆるリスクを可能な限り想定し、リスクマネジメントに関する規定を定めるとともに、全社的な視点でグループのリスクマネジメントを統括・推進する体制として、「第4 提出会社の状況 4 コーポレート・ガバナンスの状況等(1)コーポレート・ガバナンスの概要 ② 企業統治の体制の概要及び当該体制を採用する理由 ト.リスク・コンプライアンス委員会」に記載のとおり、リスク・コンプライアンス委員会を設置、運営しております。

リスク・コンプライアンス委員会では、毎期リスクの特定・分析・評価を実施しております。リスクの特定については、リスク所管部署にて、直近の内部環境・外部環境を踏まえシステムエグゼグループの事業基盤ならびに事業計画の達成に重大な影響を与える可能性のある項目を洗い出し、そのうち、発生頻度・発生時の影響度・優先順位を鑑み、特に重要と考えられる項目を「重要なリスク」として整理しております。その後、各リスク項目の対策の妥当性・進捗状況の定期的な把握ならびに評価を行うことで、リスクの低減を図っております。

本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、システムエグゼグループの事業基盤ならびに事業計画の達成に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在においてシステムエグゼグループが判断したものであります。

 

(1)特定顧客への依存に関するリスクについて

[発生可能性:中 発生する可能性のある時期:特定時期なし 影響度:中 ]

システムエグゼグループは、三井不動産グループ(4「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」④生産、受注及び販売の実績c.販売実績参照)から安定した受注があり、相応の経営基盤を築いております。その業務内容は主に同社グループの事業を支える基幹システムの開発及び運用保守であり、同社グループ業務への深い理解が求められる専門性の高い業務分野に位置づけられます。システムエグゼグループは、これらシステム構築の実績とノウハウを多く持っていることから、継続的な取引に繋がっております。一方、同社グループからの売上高は、2025年3月期でシステムエグゼグループの売上高の24%を占めており、同社グループからの受注動向等によっては、システムエグゼグループの業績に影響を与える可能性があります。

当該リスクに備えるため、システムエグゼグループでは、一つの業界に依存せず、複数業界の主要取引先を有することでリスク分散に努めております。また、基盤事業の拡大及び新規事業の創出による事業領域の拡大により、新たな顧客獲得に向けた体制を構築し、対応しております。

 

(2)特定仕入先への依存に関するリスクについて

[発生可能性:低 発生する可能性のある時期:特定時期なし 影響度:大 ]

システムエグゼグループは、アライアンスパートナーである外資系IT企業からのクラウドライセンスやソフトウェアライセンス等の安定した仕入により、2025年3月期でシステムエグゼグループの仕入高の約10%を占めている状況にあります。背景として、システムエグゼグループでは、長年にわたり特定仕入先からのクラウドサービスを活用したソリューションを提供し、多くの実績とノウハウを培っていること、近年のクラウドシフトの加速により、事業戦略を鑑みても、特定仕入先とのアライアンス関係強化は重要課題であることが挙げられます。これらは強みになっている反面、特定仕入先の業績動向等によっては、仕入先の変更を余儀なくされ、システムエグゼグループの業績に影響を与える可能性があります。

当該リスクに備え、システムエグゼグループでは、特定仕入先との緊密な関係維持・向上に努めるとともに、他の大手クラウド事業者との関係構築も推進し、仕入先の拡充に努めております。

 

(3)ビジネスパートナーの確保に関するリスクについて

[発生可能性:中 発生する可能性のある時期:特定時期なし 影響度:中 ]

システムエグゼグループは、業務遂行上必要に応じてビジネスパートナーに業務の一部を委託しており、2025年3月期でシステムエグゼグループの売上原価に占める外注費の割合は約6割強となっております。ビジネスパートナーを活用する理由としては、固定費の削減や、事業展開が柔軟になる等のメリット確保のためのものと考えております。しかしながら、ビジネスパートナーの活用は、システムエグゼグループのみならず、競合他社においても行われており、必ずしも高度な技術レベルのパートナーを一定数以上確保できるとは限りません。優良なパートナーを安定的また継続的に確保できない場合には、システムエグゼグループの業績に影響を与える可能性があります。

当該リスクに備えるため、ビジネスパートナーの活用に際しては、要求事項を明確にし、協力会社の集約を実施、長期・安定的な取引の構築を図ることで、納品物の品質向上を実現しております。また、近年ではベトナム連結子会社との連携をより強化しており、グループ企業間でのオフショア活用による人的リソースや品質の担保にも努めております。

 

(4)提供するシステム・サービスにおける不具合発生に関するリスクについて

[発生可能性:中 発生する可能性のある時期:特定時期なし 影響度:大 ]

システムエグゼグループが顧客に提供するシステムにおいて、誤作動、バグ、納期遅延等の不具合が生じた場合、顧客に損害を与えるだけでなく、損害賠償責任の発生やシステムエグゼに対する信頼を喪失することにより、システムエグゼグループの業績に影響を与える可能性があります。

当該リスクに備えるため、システムエグゼグループでは、独自の開発標準体系として「ExecTORA(エグゼクトラ)」を構築しております。具体的には、企画段階から検収・納品までの流れを示した品質保証体系、プロジェクトの進め方や品質指標を定めたプロジェクト管理、各工程で品質管理責任者が行う局面レビュー、本部横断で活動状況を評価する相互チェック、品質指標を検証し改善へ繋げる為の品質指標検証といった5分類で構成されており、継続的かつ全社横断的にリスク管理を行う仕組みを構築しております。

 

(5)優秀な技術者の確保に関するリスクについて

[発生可能性:中 発生する可能性のある時期:特定時期なし 影響度:大 ]

システムエグゼグループの提供するサービスは人材、特に情報処理技術者の能力や、資質に大きく依存しております。システムエグゼグループの今後の事業戦略を考えると、ITコンサルティングやプロジェクトマネジメントのノウハウを有する人材の確保が重要となります。現時点においては、必要な技術者は確保されていると考えておりますが、労働市場の逼迫やそれに伴う賃上げの加速等により、必要とする優秀な技術者又は労働力を確保できない場合には、システムエグゼグループの業績に影響を与える可能性があります。

当該リスクに備えるため、システムエグゼグループでは、新卒者を対象とした定期採用と中途採用を積極的に実施し、実績(貢献度)に基づく評価、役割・能力に基づく報酬体系を導入し、優秀な人材の確保に取り組んでおります。また、各種教育制度の充実やOJTによる技術継承等の入社後の技術力向上を図る等、社員一人ひとりの成長を支えることで、ハイクラス人材を育成し、必要な人材を創り出すことに注力するとともに、継続的な社内環境改善に取り組むことで社員のエンゲージメント向上に繋げ、優秀な人材の流出抑制にも努めております。

 

(6)技術革新ならびに技術の陳腐化に関するリスクについて

[発生可能性:中 発生する可能性のある時期:特定時期なし 影響度:中 ]

システムエグゼグループが属する情報サービス業においては、技術革新のスピードが速いため、先進のノウハウとシステムを保有し、かつそれらを継続的にアップデートしていく必要があります。システムエグゼグループにおいては、環境変化に対応できるような組織運営を努めておりますが、想定している以上の技術革新等による保有技術の陳腐化等が生じた場合には、システムエグゼグループの業績に影響を与える可能性があります。

当該リスクに備えるため、システムエグゼグループでは、キャリア・スキルの見える化による技術保有状況の把握と活用を行っているほか、新技術習得に向けた研修の実施やシステムエグゼ独自の社内研究活動「EXE-Innovation」を推進しております。特に「EXE-Innovation」では、技術力底上げに向けた企画・調査・研究・技術検証が組織の垣根を越えて積極的に行われており、将来を見据えた新たな技術・サービスの創出に継続的に取り組んでおります。

 

(7)法的規制等に関するリスクについて

[発生可能性:低 発生する可能性のある時期:特定時期なし 影響度:大 ]

システムエグゼグループは、事業運営上関係する「個人情報の保護に関する法律」、「労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律」、「中小受託取引適正化法」等の各法令へ対応するための体制を整備し、法令遵守に努めており、現状において法令に違反する事象は認識されておりません。

しかしながら、法令違反等の事象の発生、あるいはシステムエグゼグループの事業を規制する現行法令の改正及び新法令が制定される可能性があります。そうした場合に、システムエグゼグループの社会的信用の失墜や、当該規制への対応に際して、サービス内容の変更や新たなコストが発生すること等により、システムエグゼグループの業績に影響を与える可能性があります。

当該リスクに備えるため、システムエグゼグループでは主管部門(主に管理部門)が定期的かつ必要に応じて関連法令の最新改正情報を確認し、確認結果に基づき社内規程の改定など必要な対策を速やかに実施し、法令遵守の徹底に努めております。更に、独立した組織として内部監査室を設け、グループ子会社を含めあらゆる方面での内部監査を実施しております。また、eラーニングの活用をはじめ、コンプライアンス教育にも積極的に取り組むことで、社員の意識の醸成を図っております。

 

(8)セキュリティ管理に関するリスクについて

[発生可能性:低 発生する可能性のある時期:特定時期なし 影響度:大 ]

システムエグゼグループは、顧客の情報システムを構築する過程において、顧客業務に関する内部情報を入手しうる立場にあり、情報セキュリティ体制の確立・維持が重要な課題と認識し、情報管理体制の強化に努めております。しかしながら、不測の事態により、顧客情報や従業員の個人情報が外部へ漏えいした場合には、社会的信用の失墜や損害賠償請求の発生等により、システムエグゼグループの業績に影響を与える可能性があります。

当該リスクに備えるため、システムエグゼグループは、顧客データ管理の安全性や信頼性に重点をおいた施策をとるほか、QMS(品質マネジメントシステム)、ISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)、プライバシーマーク認証取得企業として、品質と情報セキュリティ重視の開発・運用の推進及び個人情報の管理強化に取り組んでおります。

 

(9)人権に関するリスク

[発生可能性:中 発生する可能性のある時期:特定時期なし 影響度:大 ]

2011年に国連で採択された「ビジネスと人権に関する指導原則」をきっかけに、社会的責任の観点からサプライチェーンを含めた企業活動における人権尊重の確保が企業に求められております。人権にかかわる対応が不十分な場合、システムエグゼグループの社会的な信用が低下し、業績に影響を及ぼす可能性があります。

システムエグゼグループでは、創業当初より企業理念である「三方よし」を軸に、事業活動に関わる一人ひとりの個性や価値観を尊重し、互いの力を最大限に活かすことを重視してまいりましたが、さらなるリスクへの備えとして、eラーニング教育等を通じリスク発生の防止、軽減を図るように継続的に取り組んでおります。また、SDGs全般に関する社内での取り組みの定期発信により、持続可能な社会の実現に向けた社内の意識の醸成にも努めております。

 

(10)自然災害等に関するリスクについて

[発生可能性:低 発生する可能性のある時期:特定時期なし 影響度:中 ]

システムエグゼグループでは、地震・台風等の自然災害、人的災害、感染症の拡大などの災害発生により被災した場合には、迅速かつ適切な対応による事業継続が優先であると認識しております。しかし、想定を超える規模の災害に被災した場合には、事業の全て又は一部が停止するなど、重大な影響を受ける可能性があります。また、システムエグゼグループの取引先が被災された場合についても、システムエグゼグループの業績に影響を与える可能性があります。

当該リスクに備えるため、システムエグゼグループでは、事業継続マネジメントマニュアルの策定ならびに災害対策本部の設置により対応方針を定めており、緊急事態時においても継続して事業推進ができるよう、テレワークをはじめとする環境整備を併せて行っております。

 

(11)事業環境の変化に関するリスクについて

[発生可能性:中 発生する可能性のある時期:特定時期なし 影響度:大 ]

システムエグゼグループでは、独立系SIerであることから、特定の製品やサービスに依存することなく事業を展開しております。そのため、外部環境の変化に柔軟に対応することができます。また、顧客との直接取引が中心であり、他社では代替困難な業務領域を担うことで参入障壁が築けているほか、幅広い業種に顧客基盤を有しているため、特定業界の景気変動リスクを一定程度分散することが可能です。

しかし、事業環境・経営環境の変化等により顧客企業のIT投資への意欲が急速かつ大きく変化した場合や、業界内部での価格競争が今より激化した場合には、システムエグゼグループの業績に影響を及ぼす可能性があります。また、顧客企業におけるIT投資実行の時期と規模は、経済環境、金利・為替動向等に影響を受けるため、間接的にシステムエグゼグループの業績も影響を受ける可能性があります。

当該リスクに備えるため、システムエグゼグループでは、定期的な市場動向や競合企業、顧客企業ニーズの調査・分析により外部環境を認識した上で事業戦略に反映させるとともに、環境に適した人的資本への投資や最新技術の活用を積極推進することで企業総合力強化を図り、収益性・生産性向上を通じて事業環境の変化により柔軟に対応できる体制を目指しております。

 

(12)海外事業に関するリスクについて

[発生可能性:中 発生する可能性のある時期:特定時期なし 影響度:小]

システムエグゼグループは、国内に加え、ベトナムでも事業を展開しております。

海外での事業運営においては、政治、文化、法令・規則、税制等が日本と異なります。よって、不測の事態の発生により事業運営に支障をきたす場合には、システムエグゼグループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

当該リスクに備えるため、ベトナムでの事業運営に際しては、専門家の活用等により、事業環境、法令・規則、税制等の調査を行うことによりリスクの低減を図っております。

 

(13)係属中の訴訟に関するリスクについて

[発生可能性:中 発生する可能性のある時期:特定時期なし 影響度:小]

システムエグゼでは、取引先との間で請負代金支払請求事件と既払い金の返還請求及び損害賠償請求に関する反訴事件が、現在係争中であります。

これは、システムエグゼが納品した受託開発システムに対する請負代金の支払いが取引先から得られなかったことを理由として、システムエグゼが原告として未受領となっている請負代金(94,126千円)の支払請求事件を提起し、その後、当該受託開発システムが期日までに正常に稼働しなかったこと等を理由として、当該取引先が原告として契約解除に基づく既払い金(150,715千円)の返還請求及び損害賠償請求(112,438千円)に関する反訴事件(合計263,153千円)を提起しているものであります。

システムエグゼとしては、当該受託開発システムは本稼働まで至っており、請負契約に基づく業務は完成していること、本稼働後に生じた不具合は、開発過程における当該取引先による仕様の確認や業務内容を反映したテストパターンの検討等への協力が不十分であったことが背景にあること等を理由として、当該取引先に対する請負代金の支払請求が認められるものと考えております。但し、今後の訴訟動向によっては、システムエグゼグループの業績や財政状態に影響を及ぼす可能性がありますが、現時点でその影響を予測することは困難であります。

なお、システムエグゼグループでは、第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題②EXE品質の確立に記載する通り、独自の開発標準体系(ExecTORA)を構築し、開発プロジェクトの品質向上に恒常的に取り組んでおります。

上記以外でシステムエグゼグループに係属する訴訟は現状ありません。

 

事業等のリスク

3【事業等のリスク】

システムエグゼグループは、事業活動の安定化と企業価値向上に向け、健全な成長を推進することを目的に、事業活動に関わるあらゆるリスクを可能な限り想定し、リスクマネジメントに関する規定を定めるとともに、全社的な視点でグループのリスクマネジメントを統括・推進する体制として、「第4 提出会社の状況 4 コーポレート・ガバナンスの状況等(1)コーポレート・ガバナンスの概要 ② 企業統治の体制の概要及び当該体制を採用する理由 ト.リスク・コンプライアンス委員会」に記載のとおり、リスク・コンプライアンス委員会を設置、運営しております。

リスク・コンプライアンス委員会では、毎期リスクの特定・分析・評価を実施しております。リスクの特定については、リスク所管部署にて、直近の内部環境・外部環境を踏まえシステムエグゼグループの事業基盤ならびに事業計画の達成に重大な影響を与える可能性のある項目を洗い出し、そのうち、発生頻度・発生時の影響度・優先順位を鑑み、特に重要と考えられる項目を「重要なリスク」として整理しております。その後、各リスク項目の対策の妥当性・進捗状況の定期的な把握ならびに評価を行うことで、リスクの低減を図っております。

本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、システムエグゼグループの事業基盤ならびに事業計画の達成に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在においてシステムエグゼグループが判断したものであります。

 

(1)特定顧客への依存に関するリスクについて

[発生可能性:中 発生する可能性のある時期:特定時期なし 影響度:中 ]

システムエグゼグループは、三井不動産グループ(4「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」④生産、受注及び販売の実績c.販売実績参照)から安定した受注があり、相応の経営基盤を築いております。その業務内容は主に同社グループの事業を支える基幹システムの開発及び運用保守であり、同社グループ業務への深い理解が求められる専門性の高い業務分野に位置づけられます。システムエグゼグループは、これらシステム構築の実績とノウハウを多く持っていることから、継続的な取引に繋がっております。一方、同社グループからの売上高は、2025年3月期でシステムエグゼグループの売上高の24%を占めており、同社グループからの受注動向等によっては、システムエグゼグループの業績に影響を与える可能性があります。

当該リスクに備えるため、システムエグゼグループでは、一つの業界に依存せず、複数業界の主要取引先を有することでリスク分散に努めております。また、基盤事業の拡大及び新規事業の創出による事業領域の拡大により、新たな顧客獲得に向けた体制を構築し、対応しております。

 

(2)特定仕入先への依存に関するリスクについて

[発生可能性:低 発生する可能性のある時期:特定時期なし 影響度:大 ]

システムエグゼグループは、アライアンスパートナーである外資系IT企業からのクラウドライセンスやソフトウェアライセンス等の安定した仕入により、2025年3月期でシステムエグゼグループの仕入高の約10%を占めている状況にあります。背景として、システムエグゼグループでは、長年にわたり特定仕入先からのクラウドサービスを活用したソリューションを提供し、多くの実績とノウハウを培っていること、近年のクラウドシフトの加速により、事業戦略を鑑みても、特定仕入先とのアライアンス関係強化は重要課題であることが挙げられます。これらは強みになっている反面、特定仕入先の業績動向等によっては、仕入先の変更を余儀なくされ、システムエグゼグループの業績に影響を与える可能性があります。

当該リスクに備え、システムエグゼグループでは、特定仕入先との緊密な関係維持・向上に努めるとともに、他の大手クラウド事業者との関係構築も推進し、仕入先の拡充に努めております。

 

(3)ビジネスパートナーの確保に関するリスクについて

[発生可能性:中 発生する可能性のある時期:特定時期なし 影響度:中 ]

システムエグゼグループは、業務遂行上必要に応じてビジネスパートナーに業務の一部を委託しており、2025年3月期でシステムエグゼグループの売上原価に占める外注費の割合は約6割強となっております。ビジネスパートナーを活用する理由としては、固定費の削減や、事業展開が柔軟になる等のメリット確保のためのものと考えております。しかしながら、ビジネスパートナーの活用は、システムエグゼグループのみならず、競合他社においても行われており、必ずしも高度な技術レベルのパートナーを一定数以上確保できるとは限りません。優良なパートナーを安定的また継続的に確保できない場合には、システムエグゼグループの業績に影響を与える可能性があります。

当該リスクに備えるため、ビジネスパートナーの活用に際しては、要求事項を明確にし、協力会社の集約を実施、長期・安定的な取引の構築を図ることで、納品物の品質向上を実現しております。また、近年ではベトナム連結子会社との連携をより強化しており、グループ企業間でのオフショア活用による人的リソースや品質の担保にも努めております。

 

(4)提供するシステム・サービスにおける不具合発生に関するリスクについて

[発生可能性:中 発生する可能性のある時期:特定時期なし 影響度:大 ]

システムエグゼグループが顧客に提供するシステムにおいて、誤作動、バグ、納期遅延等の不具合が生じた場合、顧客に損害を与えるだけでなく、損害賠償責任の発生やシステムエグゼに対する信頼を喪失することにより、システムエグゼグループの業績に影響を与える可能性があります。

当該リスクに備えるため、システムエグゼグループでは、独自の開発標準体系として「ExecTORA(エグゼクトラ)」を構築しております。具体的には、企画段階から検収・納品までの流れを示した品質保証体系、プロジェクトの進め方や品質指標を定めたプロジェクト管理、各工程で品質管理責任者が行う局面レビュー、本部横断で活動状況を評価する相互チェック、品質指標を検証し改善へ繋げる為の品質指標検証といった5分類で構成されており、継続的かつ全社横断的にリスク管理を行う仕組みを構築しております。

 

(5)優秀な技術者の確保に関するリスクについて

[発生可能性:中 発生する可能性のある時期:特定時期なし 影響度:大 ]

システムエグゼグループの提供するサービスは人材、特に情報処理技術者の能力や、資質に大きく依存しております。システムエグゼグループの今後の事業戦略を考えると、ITコンサルティングやプロジェクトマネジメントのノウハウを有する人材の確保が重要となります。現時点においては、必要な技術者は確保されていると考えておりますが、労働市場の逼迫やそれに伴う賃上げの加速等により、必要とする優秀な技術者又は労働力を確保できない場合には、システムエグゼグループの業績に影響を与える可能性があります。

当該リスクに備えるため、システムエグゼグループでは、新卒者を対象とした定期採用と中途採用を積極的に実施し、実績(貢献度)に基づく評価、役割・能力に基づく報酬体系を導入し、優秀な人材の確保に取り組んでおります。また、各種教育制度の充実やOJTによる技術継承等の入社後の技術力向上を図る等、社員一人ひとりの成長を支えることで、ハイクラス人材を育成し、必要な人材を創り出すことに注力するとともに、継続的な社内環境改善に取り組むことで社員のエンゲージメント向上に繋げ、優秀な人材の流出抑制にも努めております。

 

(6)技術革新ならびに技術の陳腐化に関するリスクについて

[発生可能性:中 発生する可能性のある時期:特定時期なし 影響度:中 ]

システムエグゼグループが属する情報サービス業においては、技術革新のスピードが速いため、先進のノウハウとシステムを保有し、かつそれらを継続的にアップデートしていく必要があります。システムエグゼグループにおいては、環境変化に対応できるような組織運営を努めておりますが、想定している以上の技術革新等による保有技術の陳腐化等が生じた場合には、システムエグゼグループの業績に影響を与える可能性があります。

当該リスクに備えるため、システムエグゼグループでは、キャリア・スキルの見える化による技術保有状況の把握と活用を行っているほか、新技術習得に向けた研修の実施やシステムエグゼ独自の社内研究活動「EXE-Innovation」を推進しております。特に「EXE-Innovation」では、技術力底上げに向けた企画・調査・研究・技術検証が組織の垣根を越えて積極的に行われており、将来を見据えた新たな技術・サービスの創出に継続的に取り組んでおります。

 

(7)法的規制等に関するリスクについて

[発生可能性:低 発生する可能性のある時期:特定時期なし 影響度:大 ]

システムエグゼグループは、事業運営上関係する「個人情報の保護に関する法律」、「労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律」、「中小受託取引適正化法」等の各法令へ対応するための体制を整備し、法令遵守に努めており、現状において法令に違反する事象は認識されておりません。

しかしながら、法令違反等の事象の発生、あるいはシステムエグゼグループの事業を規制する現行法令の改正及び新法令が制定される可能性があります。そうした場合に、システムエグゼグループの社会的信用の失墜や、当該規制への対応に際して、サービス内容の変更や新たなコストが発生すること等により、システムエグゼグループの業績に影響を与える可能性があります。

当該リスクに備えるため、システムエグゼグループでは主管部門(主に管理部門)が定期的かつ必要に応じて関連法令の最新改正情報を確認し、確認結果に基づき社内規程の改定など必要な対策を速やかに実施し、法令遵守の徹底に努めております。更に、独立した組織として内部監査室を設け、グループ子会社を含めあらゆる方面での内部監査を実施しております。また、eラーニングの活用をはじめ、コンプライアンス教育にも積極的に取り組むことで、社員の意識の醸成を図っております。

 

(8)セキュリティ管理に関するリスクについて

[発生可能性:低 発生する可能性のある時期:特定時期なし 影響度:大 ]

システムエグゼグループは、顧客の情報システムを構築する過程において、顧客業務に関する内部情報を入手しうる立場にあり、情報セキュリティ体制の確立・維持が重要な課題と認識し、情報管理体制の強化に努めております。しかしながら、不測の事態により、顧客情報や従業員の個人情報が外部へ漏えいした場合には、社会的信用の失墜や損害賠償請求の発生等により、システムエグゼグループの業績に影響を与える可能性があります。

当該リスクに備えるため、システムエグゼグループは、顧客データ管理の安全性や信頼性に重点をおいた施策をとるほか、QMS(品質マネジメントシステム)、ISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)、プライバシーマーク認証取得企業として、品質と情報セキュリティ重視の開発・運用の推進及び個人情報の管理強化に取り組んでおります。

 

(9)人権に関するリスク

[発生可能性:中 発生する可能性のある時期:特定時期なし 影響度:大 ]

2011年に国連で採択された「ビジネスと人権に関する指導原則」をきっかけに、社会的責任の観点からサプライチェーンを含めた企業活動における人権尊重の確保が企業に求められております。人権にかかわる対応が不十分な場合、システムエグゼグループの社会的な信用が低下し、業績に影響を及ぼす可能性があります。

システムエグゼグループでは、創業当初より企業理念である「三方よし」を軸に、事業活動に関わる一人ひとりの個性や価値観を尊重し、互いの力を最大限に活かすことを重視してまいりましたが、さらなるリスクへの備えとして、eラーニング教育等を通じリスク発生の防止、軽減を図るように継続的に取り組んでおります。また、SDGs全般に関する社内での取り組みの定期発信により、持続可能な社会の実現に向けた社内の意識の醸成にも努めております。

 

(10)自然災害等に関するリスクについて

[発生可能性:低 発生する可能性のある時期:特定時期なし 影響度:中 ]

システムエグゼグループでは、地震・台風等の自然災害、人的災害、感染症の拡大などの災害発生により被災した場合には、迅速かつ適切な対応による事業継続が優先であると認識しております。しかし、想定を超える規模の災害に被災した場合には、事業の全て又は一部が停止するなど、重大な影響を受ける可能性があります。また、システムエグゼグループの取引先が被災された場合についても、システムエグゼグループの業績に影響を与える可能性があります。

当該リスクに備えるため、システムエグゼグループでは、事業継続マネジメントマニュアルの策定ならびに災害対策本部の設置により対応方針を定めており、緊急事態時においても継続して事業推進ができるよう、テレワークをはじめとする環境整備を併せて行っております。

 

(11)事業環境の変化に関するリスクについて

[発生可能性:中 発生する可能性のある時期:特定時期なし 影響度:大 ]

システムエグゼグループでは、独立系SIerであることから、特定の製品やサービスに依存することなく事業を展開しております。そのため、外部環境の変化に柔軟に対応することができます。また、顧客との直接取引が中心であり、他社では代替困難な業務領域を担うことで参入障壁が築けているほか、幅広い業種に顧客基盤を有しているため、特定業界の景気変動リスクを一定程度分散することが可能です。

しかし、事業環境・経営環境の変化等により顧客企業のIT投資への意欲が急速かつ大きく変化した場合や、業界内部での価格競争が今より激化した場合には、システムエグゼグループの業績に影響を及ぼす可能性があります。また、顧客企業におけるIT投資実行の時期と規模は、経済環境、金利・為替動向等に影響を受けるため、間接的にシステムエグゼグループの業績も影響を受ける可能性があります。

当該リスクに備えるため、システムエグゼグループでは、定期的な市場動向や競合企業、顧客企業ニーズの調査・分析により外部環境を認識した上で事業戦略に反映させるとともに、環境に適した人的資本への投資や最新技術の活用を積極推進することで企業総合力強化を図り、収益性・生産性向上を通じて事業環境の変化により柔軟に対応できる体制を目指しております。

 

(12)海外事業に関するリスクについて

[発生可能性:中 発生する可能性のある時期:特定時期なし 影響度:小]

システムエグゼグループは、国内に加え、ベトナムでも事業を展開しております。

海外での事業運営においては、政治、文化、法令・規則、税制等が日本と異なります。よって、不測の事態の発生により事業運営に支障をきたす場合には、システムエグゼグループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

当該リスクに備えるため、ベトナムでの事業運営に際しては、専門家の活用等により、事業環境、法令・規則、税制等の調査を行うことによりリスクの低減を図っております。

 

(13)係属中の訴訟に関するリスクについて

[発生可能性:中 発生する可能性のある時期:特定時期なし 影響度:小]

システムエグゼでは、取引先との間で請負代金支払請求事件と既払い金の返還請求及び損害賠償請求に関する反訴事件が、現在係争中であります。

これは、システムエグゼが納品した受託開発システムに対する請負代金の支払いが取引先から得られなかったことを理由として、システムエグゼが原告として未受領となっている請負代金(94,126千円)の支払請求事件を提起し、その後、当該受託開発システムが期日までに正常に稼働しなかったこと等を理由として、当該取引先が原告として契約解除に基づく既払い金(150,715千円)の返還請求及び損害賠償請求(112,438千円)に関する反訴事件(合計263,153千円)を提起しているものであります。

システムエグゼとしては、当該受託開発システムは本稼働まで至っており、請負契約に基づく業務は完成していること、本稼働後に生じた不具合は、開発過程における当該取引先による仕様の確認や業務内容を反映したテストパターンの検討等への協力が不十分であったことが背景にあること等を理由として、当該取引先に対する請負代金の支払請求が認められるものと考えております。但し、今後の訴訟動向によっては、システムエグゼグループの業績や財政状態に影響を及ぼす可能性がありますが、現時点でその影響を予測することは困難であります。

なお、システムエグゼグループでは、第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題②EXE品質の確立に記載する通り、独自の開発標準体系(ExecTORA)を構築し、開発プロジェクトの品質向上に恒常的に取り組んでおります。

上記以外でシステムエグゼグループに係属する訴訟は現状ありません。

 




※金融庁に提出された有価証券報告書のデータを使用しています。

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