Globee(グロービー)(5575)の事業内容、事業の状況や経営戦略、事業等のリスクについて

TOP関連銘柄

事業の状況や経営戦略など
事業などのリスク


Globee(グロービー)(5575)の株価チャート Globee(グロービー)(5575)の業績 沿革 役員の経歴や変遷

3【事業の内容】

 Globee(グロービー)は、「個人の可能性を最大化する」という企業理念のもと、「学習量×効率を最大化する」ことをミッションとしてAI学習プラットフォームの企画・開発・運営を行っております。

 なお、Globee(グロービー)の事業は教育サービス事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。

 

■ 英語学習におけるAI学習プラットフォーム

 Globee(グロービー)は主に、スマートフォン向けアプリ及びウェブ上で利用できるAI英語教材「abceed(エービーシード)」の企画・開発・運営を行っております。Globee(グロービー)の提供するサービスは、教育主要4分野と呼ばれる「学習ツール」、「教材」、「テスト」、「スクール」をデジタル化し、融合させた英語学習におけるAI学習プラットフォームを構築しております。単語学習、問題演習、シャドーイング(英語を聞きながら発音する練習法)、ディクテーション(英語を聞きながら書き取りする練習法)、辞書など様々な学習機能、蓄積された学習データに基づくAIレコメンド、学習管理者向けの管理機能など学習者及び利用者にとって最適なユーザビリティを追求した「学習ツール」に、1,200タイトル以上(注1)の幅広いジャンルの学習教材を豊富に取り揃えた「教材」のプラットフォームを形成し、オンライン模試といった「テスト」の機能も搭載しております。加えて、厳選されたプロのコーチ(注2)による解説動画など、「スクール」の要素を「abceed」に融合したコンテンツも利用することができ、さらに「abceed」を活用して、AIが個人の具体的な弱点を可視化するとともに、「いま必要な、本当に有効な学習」を抽出し、問題を作成することができるような、個別最適化されたカリキュラムで行うTOEIC®対策のコーチングサービスである「ABCEED ENGLISH」も提供しております。

 

■ サービスライン・顧客・収益形態

 「abceed」は有料プラン(サブスクリプション)である「Proプラン」が中心(売上高全体に占めるサブスクリプション売上比率は2025年5月期各四半期95%以上で推移)(注3)となっており、音声再生、自動採点マークシート、学習時間計測機能などの基本的な機能に加え、問題レコメンド、予測スコア機能など多種多様な学習機能を利用することができます。「Proプラン」では、人気教材、ニュース(英字新聞)、解説・講義動画、AI英会話機能などが使い放題(一部対象外の教材有)で、映画・ドラマ・アニメ見放題、さらにTOEIC®・英検®のオンライン模試も利用することができます。

 一部コンテンツの単品での販売も行っております。また、法人向けには、学習管理者に月額制の管理画面の機能も提供しており、学習状況の管理や課題の配信などに対応しております。さらに、プロのコーチのサポートが付いた英語スクールである「ABCEED ENGLISH」も提供しており、さらなるサポートを得て学習したいユーザーにご利用いただいております。

 対象となる顧客については、「abceed」の有料プランと管理画面「abceed for school」を中心に、一般ユーザー(個人)と法人(企業・大学等及び学校)に提供しております。学校向けには「Proプラン」に加え、検定教科書に対応したプランを展開しております。売上高に占める一般ユーザー(個人)と法人の内訳につきましては、2025年5月期は毎四半期で一般ユーザー(個人)が約90%前後(注4)の水準で推移しております。

 

 

サービス概要及び主な料金プラン

 

(注1)2025年5月末時点

(注2)採用率は0.78%(2021年3月12日~2022年9月21日の間で英語コーチポジションに応募のあった候補者のうち採用に至った比率を算出しております。)

(注3)サブスクリプション売上比率は、2025年5月期各四半期における販売促進費控除前の売上高のうち、一般ユーザー(個人)及び法人(企業、大学、高校、中学校等)のサブスクリプション会員の売上の比率

(注4)toC売上は一般ユーザー(個人)からの売上高、toB売上は法人(企業、大学、高校、中学校等)からの売上高を集計し、比率を算出

 

 

■ Globee(グロービー)の競合優位性

 Globee(グロービー)は次の3つの要素により、「英語学習に特化したAI学習プラットフォーム」という競合優位性を堅持し、独自のポジショニングを確立していると考えております。

 ①教材コンテンツプラットフォーム

 ②英語特化によるユーザビリティの追求

 ③AIの活用

 

①教材コンテンツプラットフォーム

 人気の教材コンテンツを豊富に揃えているため、幅広い学習者から認知されやすく、自然流入でのユーザー獲得が実現できていると考えております。

 創業初期から地道に出版社との関係を構築した結果として、Globee(グロービー)は多くの教材のライセンス(注1)提供を受けることにより、それらの教材コンテンツを「abceed」に対応できており、豊富な人気教材を使って学習することができます。また、教科書にも対応しており、学校現場への展開も可能となっております。

 語学学習の教材市場においては、学習者に従前から長年利用されてきたベストセラーとなっている馴染みのある教材が利用され続けやすい傾向にあります。学習者にとって、今まで全く知らなかった教材やサービスによるオリジナルなコンテンツは取り掛かりにくく、長年信頼されていた人気の教材、慣れ親しんだ教材の方が始めやすいため、それらを豊富に取り揃えた教材プラットフォームとなっている「abceed」は、幅広い学習者からの認知を得ることができていると考えております。

 その結果、競合他社がマーケティング及び営業コストをかける必要があると考えられる一方で、広告宣伝や営業に関するコストをあまりかけずとも、オーガニックでユーザーを獲得することができており、オーガニックユーザー獲得率は約94%(注2)となっております。

 

②英語特化によるユーザビリティの追求

 「abceed」は、英語学習者に最適なユーザビリティを担保しております。これは多科目ではなく英語に特化することにより実現できたと考えております。

 単語対策、4技能対策(リスニング、スピーキング、リーディング、ライティング)、辞書、MY単語帳など30以上(2025年5月末時点)の豊富な学習機能を搭載しておりますが、英語という1つの科目だけでも、学習者にとって最適なユーザビリティを担保するには、様々な要素を深掘りする必要があるため、これらのユーザビリティの担保は多数の科目ではなく英語に特化したことに起因しております。従来型の学習教材をオンライン化した学習ツールや既存のデジタル教材とは一線を画す、AIを活用しつつ英語に特化したユーザビリティを追求しているサービスが「abceed」であります。学習者にとって最適なユーザビリティを追求したことが、法人向けではなく一般ユーザーから先行して口コミで広がり、高い評価を受け続けていることの主な要因となったと考えております。

 学習管理者向けの管理画面についても、英語学習に最適な管理ツールとして予測スコア、学習時間、課題進捗率など学習成果を一括管理することが可能であり、目標に沿った課題を配信、自主学習の習慣化を支援することができます。

 

③AIの活用

 「abceed」は、24億件超の解答データ(注3)の蓄積をもとに、AIレコメンドによる個別最適化で高い学習効率を実現しており、リアルタイムスコア予測によりユーザーの成長を可視化します。Globee(グロービー)では大量の教材コンテンツ、問題に対する大量の学習データやユーザーのTOEIC®公開テストなどの実績データを保有しているのが強みでありますが、それらに加えて英語学習及びTOEIC®等の対策に精通したスタッフによるノウハウも反映しており、以下の2つの特徴によるユーザーの学習成果の向上の強化を図っております。

・AIレコメンド

それぞれのユーザーにとって、「ギリギリ解けそうな問題」、「忘却曲線に沿って復習すべき問題」などを最適なタイミングで学習できるように、問題データベース(2万超)の中からAIによるレコメンドにより個別最適化して出題し、ひとりひとりに最適な「パーソナライズ教材」を作成します。「abceed」では、膨大な学習データを解析し、問題のレベル別、カテゴリ別に最適な問題を出題しますが、例えば、似ている問題に正答できていれば出題せず、間違いやすいカテゴリの問題を優先して出題する、などの工夫を施しており、学習効率の向上に繋がります。また、ユーザーにとって難易度が高すぎず、低すぎない問題を優先的に解くことができることにより、ユーザーのモチベーションの向上及び学習量の確保に繋がります。その結果として、ユーザーの学習成果やTOEIC®や英検®のスコア向上に貢献していると考えております。

・リアルタイムスコア予測

「ユーザーが各カテゴリ、各難易度の問題を何%正解できそうか」という予測に基づき、本番のTOEIC®公開テストにおけるカテゴリ別、難易度別の出題分布と組み合わせて、「abceed」での学習データから本番のTOEIC®公開テストでのスコア予測を行っております。予測スコアにより学習状況が可視化され、成長の実感やモチベーションの向上にも繋がると考えております。また、「abceed」のオンライン模試は累計受験者数が290万人(注4)に達しており、本番同様の難易度での出題及び予測スコアにより本番に近い体験が可能です。

 

 

(注1)教材のライセンスとは、コンテンツを保有する出版社との契約により得た利用許諾を指します。

(注2)オーガニックユーザー獲得率は、全ユーザー数のうち、広告などで獲得(広告媒体の閲覧を経由して有料で会員登録に至ること)したユーザー数を除いた割合(2025年5月期末までの累計)

(注3)2025年5月末時点、Globee(グロービー)集計

(注4)2025年5月末時点の累計受験者数を集計(同一ユーザーによる複数受験を含む件数であり、Globee(グロービー)にて集計)

(注5)注2及びその他で記載されているユーザーとは、アプリをダウンロードまたは会員登録した者(無料会員含む)を指し、ユーザー数はその累計数を指します。

 

[事業系統図]

 

(注)一般ユーザー(個人)による「abceed」の有料プラン及び単品課金の利用料は、プラットフォーム事業者及び決済代行業者を通じて回収され、決済手数料等を差し引いた金額がGlobee(グロービー)へ支払われます。なお、法人顧客への「abceed」のサービス提供、法人顧客及び一般ユーザー(個人)へのAIスクール「ABCEED ENGLISH」の提供に対する料金は、プラットフォーム事業者及び決済代行業者によらず、ユーザーからGlobee(グロービー)へ支払われることがあります。

 


有価証券報告書(2024年5月決算)の情報です。

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

 Globee(グロービー)の経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在においてGlobee(グロービー)が判断したものであります。

 

(1) 経営方針

 Globee(グロービー)は、「個人の可能性を最大化する」という企業理念のもと、創業以来、教育サービスを提供しております。

 主に、スマートフォン向けアプリ及びウェブ上で利用できるAI英語教材「abceed(エービーシード)」の企画・開発・運営を行っており、教育主要4分野と呼ばれる「学習ツール」、「教材」、「テスト」、「スクール」をデジタル化し、融合させた英語学習におけるAI学習プラットフォームを構築しております。

 Globee(グロービー)の社名である“Globee”は“Global Education & Entertainment Company”に由来しており、教育とエンターテイメントを掛け合わせグローバルな学習プラットフォームの展開を目指してまいります。

 

(2) 経営戦略等

 Globee(グロービー)は教育主要4分野の「学習ツール」、「教材」、「テスト」、「スクール」をデジタル化し、次世代のNo.1英語教育カンパニーを目指してまいります。今後の重点施策としては以下の2つを中心に推進していく方針です。

 

1.有料会員数の増加

・コンテンツ基盤の拡充によるターゲット層の拡大

 コンテンツの基盤を拡充することにより、既存のユーザー層だけでなく、新しいユーザー層をターゲットとしていくことが可能と考えており、多種多様なコンテンツのライセンスの獲得や制作を進めてまいります。TOEIC®、英検®等の資格試験対策のコンテンツをさらに強化することはもちろん、既に株式会社三省堂と業務提携を実施して対応している教科書コンテンツのほか、学習参考書や入試・受験対策の教材の対応も進めております。また、書籍、教材のコンテンツだけでなく、英字新聞のニュースなどの読み物のコンテンツにも対応しております。書籍、教材以外の新しい種類のコンテンツとして、2023年3月より海外映画・ドラマ等のコンテンツにも対応を開始してエンタメ要素も加わり、さらに2024年8月頃を目処にAI英会話レッスン機能をリリース予定であり、日常英会話などを学習したい層の取込みによるターゲット層の拡大に寄与すると考えております。

 

・法人向けの展開を加速する営業・CS体制の強化

 法人向けの営業及びカスタマーサポート体制の強化を図り、法人向けの展開を加速してまいります。現在、株式会社三省堂と業務提携を実施している中学校・高校向けの学校市場での新規の導入を拡大させるとともに、既存の導入先の長期継続に向けたカスタマーサポート体制を強化しております。また、学校市場での展開を強化するため、提携出版社の拡大に向けた交渉を推進しており、導入件数を伸長させていく方針です。中学校・高校向けのユーザー拡大は、潜在的な一般個人ユーザー(将来的に大学生・社会人になった時の利用を想定)の取込みにも寄与するものと考えております。企業・大学向けでは、研修や自己啓発プログラムへの導入ニーズは強く、新規の導入の拡大と既存導入先の長期継続による導入件数の拡大を図るとともに、「abceed」の有料プランに加えてコーチングやチャットサポート、ライブ講義、課題配信等の運用代行などのスクール要素のあるサービスの提供も増加しており、それらの販売も強化することにより、法人展開による収益の拡大を目指します。

 

・AIテクノロジーへの投資

 Globee(グロービー)の強みであるAIによるスコア予測、問題レコメンドといったエンジンの更なる強化に向けて開発体制を強化していくとともに、AIが自動で作問を行うような作問エンジンの開発といった今後のAIテクノロジーへの投資も積極的に実施してまいります。

 

2.単価の上昇

 スクールの基盤を拡充することにより、「abceed」の有料プランのみならず、比較的高単価のコーチングサービスの販売が拡大し、ユーザーの平均単価の上昇に寄与するものと考えております。新機能の追加、UI/UXの向上、映画・ドラマコンテンツ等を含めた新規のコンテンツの追加に加え、プロのコーチ陣による解説講義動画の追加なども行っていくことにより、「abceed」の学習プラットフォームとしての価値向上を図ってまいります。2024年3月にProプランの料金を約2割値上げいたしましたが、依然として英語学習アプリの中には「abceed」よりも価格水準が高いものもあることから、値上げ余地が十分にある状況であると認識しており、「abceed」の学習プラットフォームとしての価値向上に伴って、有料プランの値上げによる平均単価の上昇も目指してまいります。

 

ターゲットの拡大のイメージ

 

 

(3) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

 Globee(グロービー)は、企業価値を向上させ株主価値を高めることが重要であると考えており、そのためには、事業規模を拡大し収益性を向上させることが経営上重要であると認識し、経営指標として、売上高と以下のKPIを重視しております。

 

・ユーザー数

 無料利用のユーザーも含めた総ユーザー数であり、有料会員などのその他の重要指標の前提となるものであります。

・有料会員数(期末時点)

 各期末時点での有料会員数であり、現在の売上高の大半の割合を占める収益の元となる一般個人の有料会員数に加え、法人(企業・大学等及び学校)での有料会員数を合わせた数値であります。新規ユーザー数と有料課金転換率の双方を向上させることにより、有料会員数の増加を図ります。

・導入法人数(累計)

 事業法人、学校、公官庁等の法人の導入件数であり、法人向け展開の進展及び規模を示す指標であります。特に学校市場については、導入学校数及び学校でのユーザー数もモニタリングしております。

・対応タイトル数

 「abceed」に対応している教材の数であり、学習プラットフォームとしての価値向上及びユーザー層の拡大と関連する指標であります。

 

 

 

ユーザー数

有料会員数

(期末時点)

(注1)

対応タイトル数

(注2)

2020年5月期末

116.5万人

1.2万人

243

2021年5月期1Q末

126.9万人

1.5万人

266

2021年5月期2Q末

141.7万人

2.0万人

303

2021年5月期3Q末

158.8万人

2.3万人

336

2021年5月期末

179.7万人

3.2万人

380

2022年5月期1Q末

195.8万人

3.3万人

396

2022年5月期2Q末

213.5万人

3.8万人

421

2022年5月期3Q末

233.1万人

4.5万人

476

2022年5月期末

257.6万人

5.7万人

550

2023年5月期1Q末

276.0万人

5.6万人

616

2023年5月期2Q末

295.3万人

6.1万人

636

2023年5月期3Q末

316.4万人

6.5万人

676

2023年5月期末

343.2万人

7.6万人

747

2024年5月期1Q末

364.4万人

8.1万人

808

2024年5月期2Q末

386.6万人

8.4万人

898

2024年5月期3Q末

412.0万人

9.2万人

959

2024年5月期末

448.6万人

10.1万人

1,044

 

 

導入法人数

期中利用数

(注3)

累計

導入数

2020年5月期末

4件

4件

2021年5月期末

74件

75件

2022年5月期末

177件

203件

2023年5月期末

224件

317件

2024年5月期末

257件

430件

(注1)有料会員数に関する季節性要因を補足いたします。

1Qは、英語学習者の学習意欲等の変動による年間を通じた閑散期であることを要因として増加幅は微増もしくは微減となる傾向にありますが、今期は例年10月に実施している一般個人向けProプラン割引キャンペーンを1Qに実施したことにより、相応に会員数は純増しております。

2Qは、例年10月に実施している同キャンペーンを今期は実施しなかったものの、今期2Qも相応に純増を確保しております。

3Qについては、例年通り同キャンペーンを実施しており、会員数は純増しております。

4Qは例年4月に同キャンペーンを実施するため大幅に会員数を増加させる傾向にあり、加えて法人(学校・企業)における新年度の新規会員数が追加されます。

(注2)対応タイトル数については従来、映画・ドラマ(2023年3月から対応を開始)のコンテンツ数を含まず、書籍教材等の対応タイトル数の数値を開示しておりましたが、今期より映画・ドラマのコンテンツ数も含んだ数値として開示することといたしました。それに伴い、2023年5月期末の数値を映画・ドラマのコンテンツ数を含んだ対応タイトル数に修正しております。

(注3)期中に有料で利用された法人数を記載しております。

 

 

ユーザー数の推移

 

導入法人数(累計導入数)

 

 

 

(4) 経営環境

■ 市場規模

 Globee(グロービー)は、TAM(Total Addressable Market)(注1)を日本国内の英語学習者数と現在の「abceed」の課金体系(平均単価1,536円)から約2,600億円と推計しております。日本国内の英語学習者数は約1,440万人(注2)と推計しており、現在の「abceed」の有料会員の平均単価を掛け合わせて算出しております。さらに、足元でアクセスしている市場としてSAM(Serviceable Available Market)(注1)を「abceed」の累計ユーザー数(2024年5月期末時点)と現在の「abceed」の有料会員の平均単価を掛け合わせて約800億円と定めております。Globee(グロービー)は教育主要4分野の「学習ツール」、「教材」、「テスト」、「スクール」をデジタル化し、融合した学習プラットフォームを構築しており、中学校・高校現場から大学生、社会人と幅広いユーザー層にサービス提供しております。今後のさらなる多様なコンテンツの拡充、対応により、日本国内のさらに幅広いユーザー層にリーチできるポテンシャルがあると考えております。

 

(注1)TAM(Total Addressable Market)とは実現可能な最大の市場規模を指し、SAM(Serviceable Available Market)とは、その中でも足元でアクセスできている市場規模を指します。Globee(グロービー)が本書提出日現在で営む事業に係る客観的な市場規模を示す目的で算出されたものではありません。また、外部の統計資料や公表資料を基礎としてGlobee(グロービー)が推計したものであり、これらの資料やそれに基づくGlobee(グロービー)の推計は、高い不確実性を伴うものであり、大きく変動する可能性があります。また、出典元の予測機関は、予測値の達成を保証するものではありません。

(注2)総務省「令和3年社会生活基本調査の結果」のデータを参照

 

 

■ 市場環境及びトレンド

 教育のデジタル化は海外で先行しており、日本国内は遅れをとっている状況であります。OECDによる各国の教育現場に関する調査結果(注1)によると2018年時点では、「1週間のうち、教室の授業でデジタル機器を利用する割合」がOECD平均値は43.0%であるのに対し、日本は13.6%に留まっておりました。しかしながら2019年に政府より発表されたGIGAスクール構想のもと生徒一人一台の端末普及が目指されており、新型コロナウイルスの影響も相まって学校現場での端末普及が進み、日本国内でもデジタル化が加速しつつあります。教育用コンピュータ1台当たりの児童生徒数(注2)は2020年3月時点の約4.9人/台から2023年3月時点の0.9人/台まで普及が進んでいると文部科学省より発表されております。教育現場でのデジタル化は海外で先行するなか、国内マーケットはまだ発展途上であり、大きな拡大余地があると考えております。

 

 また、Globee(グロービー)のサービスは主にスマートフォン・タブレット向けのアプリであり、有料プランを中心とするユーザーによる課金により収益を獲得しております。世界のアプリ市場は拡大を続けており、ユーザーの日常生活へのモバイル及びアプリの浸透は顕著であります。ユーザー一人当たりの一日の時間のうち睡眠を除く消費時間の約3分の1をモバイルでの消費が占めるというデータ(注3)があります。近年では学習においてもアプリを利用するというユーザーの行動が当たり前になりつつあります。また、アプリに対して課金して使用するという行動が全世界的に浸透してきており、アプリへの課金金額(消費支出額)(注3)は年々増加しております。従来はゲームアプリへの課金が多く占めておりましたが、特に近年ではゲーム以外のアプリへの課金が増えていることが特徴的な傾向であります。

 

 

(注1)OECD「生徒の学習到達度調査2018年調査(PISA2018)」よりGlobee(グロービー)集計

(注2)文部科学省「令和4年度学校における教育の情報化の実態等に関する調査結果」を参照。「教育用コンピュータ」とは、主として教育用に利用しているコンピュータのことを指し、教職員が主として校務用に利用しているコンピュータ (校務用コンピュータ)は含まず、指導者用と学習者用の両方を含み、タブレット型コンピュータのほか、コンピュータ教室等に整備されているコンピュータを含む

(注3)App Annie「モバイル市場年鑑2022年」のデータを参照

 

 

■ 競合環境

 Globee(グロービー)の以下の3つの競合優位性(第1 企業の概況、3 事業の内容を参照)により、英語学習に特化したAI学習プラットフォームという独自のポジショニングを確立しております。

 

3つの競合優位性

① 教材コンテンツプラットフォーム    ➡ ユーザー獲得の優位性

② 英語特化によるユーザビリティの追求  ➡ ユーザビリティの優位性

③ AIの活用               ➡ 学習成果の優位性

 

 競合他社としては以下を想定しております。

・教材コンテンツプラットフォームではない事業者・サービス

AIを活用した英語学習・資格試験対策のアプリサービスがありますが、教材コンテンツプラットフォームではないため、自社のコンテンツで認知を得るために多大な営業及びマーケティングコストが必要と考えられます。

・英語特化ではない事業者・サービス

学習塾等でAIを活用して学習効率を高めるようなAI教材及びデジタル教材などが想定されますが、多数の科目に対応するサービスとなっており、英語学習に特化したユーザビリティの担保が困難と考えられます。

・AIを活用していない事業者・サービス

デジタル教材プラットフォームなどが想定されますが、これらはデジタル教材であってAIを活用していないことが多く、AIによる個別最適化による学習効率の改善を図ることが困難と考えられます。

 

 

(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

①サービス・プロダクト開発の強化

 収益の柱となる有料会員や導入法人数の拡大のためには、機能開発・ユーザビリティ追求のための取組みを強化していくことが重要だと考えております。教材・教科書のほか解説・講義動画、映画・ドラマ等のエンターテイメントコンテンツなどの幅広いコンテンツに対応するために、出版社との連携、新領域のライセンス獲得活動及び社内のコンテンツ開発体制の強化を図ってまいります。

 

②販売・マーケティング体制の強化

 国内でのさらなるユーザー数の拡大や有料会員数、導入法人数の拡大のため、積極的なマーケティング及びブランディング、営業体制を構築することが重要だと考えております。

 

③優秀な人材の確保

 ミッションに共感してGlobee(グロービー)の事業成長に寄与する優秀な人材を確保することが、サービス・プロダクト開発の強化、販売・マーケティング体制の強化その他の事業運営にとって重要だと考えております。積極的な採用活動、採用力の強化に加え、社内の適切な人事制度などの確保に注力してまいります。

 

④安定的な収益基盤の強化

 Globee(グロービー)は、今後の持続的な成長を実現するためには、安定的な収益基盤の確保及び強化が必要であると考えております。そのために必要なサービス・プロダクト開発、販売体制の強化、人材の獲得をしていくために、有料会員を中心とした売上の維持、拡大で、安定的に資金獲得を持続できる収益基盤を強化してまいります。

 


事業等のリスク

3【事業等のリスク】

 本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。また、必ずしもそのようなリスク要因には該当しない事項につきましても、投資者の投資判断上、重要であると考えられる事項につきましては、投資者に対する積極的な情報開示の観点から以下に記載しております。

 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在においてGlobee(グロービー)が判断したものであり、将来において発生する可能性のあるリスクをすべて網羅するものではありません。

 

(1)事業環境に関するリスクについて

①対象市場・顧客の動向について

 (顕在可能性:中 / 影響度:中)

 各種資格試験などが長期にわたって中止となるなど語学学習者の著しい減少、学習意欲の低下がみられる事態となった場合、少子化により学習人口そのものが減少する場合、Globee(グロービー)が対象とする市場が縮小する可能性があります。Globee(グロービー)の展開するサービスの対象顧客層及び市場の多様化を進めるべく、営業活動及びプロダクト、コンテンツの開発を進め、これらのリスクの抑制を図ってまいりますが、重大な環境の変化等が発生した場合、Globee(グロービー)の事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

②プラットフォームの動向について

 (顕在可能性:低 / 影響度:中)

 Globee(グロービー)の提供するサービスは主にスマートフォン向けアプリによるサービスであり、各プラットフォーマー(Apple Inc.及びGoogle LLC)の動向に影響を受けます。予期せぬストア運営方針の変更によってはサービス展開に支障をきたしたり、Globee(グロービー)の収益及び利益率が変動したりすることによって、Globee(グロービー)の事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 これらに対応するため、各プラットフォーマーの運営方針に関する情報収集を行うとともに、プラットフォームの動向に影響を受けない法人向けの提供やコーチングサービスなどによる売上高の割合を増加させ、収益源の分散化を図ってまいります。

 

③競合について

 (顕在可能性:低 / 影響度:中)

 Globee(グロービー)は独自の競合優位性により他社との差別化を図るプロダクト開発及びサービス展開を行ってまいりましたが、今後、類似サービスの参入、既存サービスによる類似機能、類似コンテンツの搭載、他サービスによる価格の大幅な値下げなどが起こった場合、それらとの差別化が図られない場合はGlobee(グロービー)の事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

④システム・インターネット環境・インフラについて

 (顕在可能性:低 / 影響度:中)

 インターネット接続環境の安定した稼働が、事業運営の前提であると認識しております。そのためアンチウイルスソフトの導入や信頼性のあるクラウドサーバー、クラウドサービスを使用するなどのセキュリティ対策を実施しております。しかしながら、予期せぬ自然災害や不正アクセス等による通信ネットワークの切断やネットワーク機器の障害などの理由により、安定的なサービス提供に支障をきたす可能性があります。その場合、Globee(グロービー)の事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

(2)事業展開に関するリスクについて

①ライセンス提供元との連携及びライセンスについて

 (顕在可能性:低 / 影響度:中)

 ライセンスの確保にあたっては、ライセンス提供元である出版社等との関係の強化に努めてまいりましたが、Globee(グロービー)のサービスにとって重要度の高く、ユーザーの需要の多いコンテンツのライセンスが確保できない場合、既存の出版社のうち重要な取引先との取引が停止される場合、サービスの品質及び魅力の低下に繋がる可能性があります。また、一部のコンテンツ(映画コンテンツ)のライセンスについては、販売状況にかかわらず一定の金額のライセンス料を支払う形態の契約となっており、販売が想定通りに進まない場合、当該コンテンツのライセンス料の支出を回収できない可能性があります。

 その場合、Globee(グロービー)の事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 このリスクに対応するため、Globee(グロービー)は多数の出版社等と契約してコンテンツの提供元は分散されており、映画コンテンツ等の他分野への分散も進めております。さらに自社でのコンテンツ制作も進めております。

②特定サービスに依存しているリスク

 (顕在可能性:低 / 影響度:大)

 Globee(グロービー)は教育サービス事業の単一セグメントであり、主要サービスである「abceed」に売上高の多くを依存しております。このリスクを低減させるため、「abceed」による売上高について、現在多くを占めている一般個人ユーザーのみならず、法人向けの展開を強化し、企業・大学、学校等法人向けの売上高の割合を増加させ、顧客層の分散を進めているほか、コーチングサービスの「ABCEED ENGLISH」の強化を図っております。しかしながら、現時点では主要サービスである「abceed」が不測の環境変化等の事態に陥った場合、Globee(グロービー)の事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

③有料会員の維持及び増加に関するリスク

 (顕在可能性:低 / 影響度:中)

 Globee(グロービー)の提供するサービスは、サブスクリプションモデルであり、有料会員による収益が中心となっております。新規の有料会員数の獲得と既存有料会員の継続のために、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおり施策を推進しております。有料プランの期間は1ヶ月、3ヶ月、1年の3種類から選択が可能となっており、ユーザーからの解約申し出が無い限り自動更新されます。ユーザーは特定の分野の学習で満足すると比較的短期間の利用で解約する傾向があるため、Globee(グロービー)としては、既存の有料会員が長く継続することが重要であると考えております。

 映画コンテンツなどの新しい分野のコンテンツを含めた新規コンテンツへの対応を継続的に進めるなどの対策を講じることにより、従来、特定の分野の学習で満足し長期間継続しなかったユーザーの継続率を高めることができると考えております。しかしながら、事業環境や競争状況の変化等により想定通り新規の有料会員の獲得が進まない、もしくは想定以上の解約が増加する場合、想定した有料会員の維持及び増加が困難となり、Globee(グロービー)の業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(3)経営体制に関するリスクについて

①人材の確保について

 (顕在可能性:中 / 影響度:低)

 Globee(グロービー)の事業運営には優秀な人材の確保が重要だと考えております。積極的な採用活動や適切な人事制度の検討などを行っておりますが、Globee(グロービー)の採用基準を満たす人材が採用できない、もしくは優秀な人材・重要な人材が退職するなど、優秀な人材が十分に確保できない場合、業務遂行に支障をきたし、事業展開の遅れに繋がる可能性があります。その場合、Globee(グロービー)の事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

②事業運営上の法的規制等について

 (顕在可能性:低 / 影響度:中)

 事業運営に必要な法令・契約については、既存の法令等に対して遵守するための確認体制をとるとともに、新たな法令等の制定等、法的規制の変更に留意して、必要な体制整備を進めるなどの充分な確認体制をとっております。しかしながらGlobee(グロービー)サービスに関連する既存の法令等の解釈の変更や新たな法令等の制定等、法的規制の変更などによってサービス展開に支障をきたしたり、意図せぬ法令・契約違反によりサービス提供の制限、社会的信用の喪失、民事上の責任発生、顧客の減少に繋がったりする可能性があり、Globee(グロービー)の事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

③特定人物への依存について

 (顕在可能性:低 / 影響度:中)

 Globee(グロービー)の代表取締役社長である幾嶋研三郎は、創業者であると同時に創業以来Globee(グロービー)の経営方針や事業戦略の決定及びその遂行において重要な役割を担ってまいりました。また、取締役CTOである上赤一馬は、Globee(グロービー)のプロダクト開発を中心とするサービス運営に関して重要な役割を担ってまいりました。両氏に事業運営及び技術的知見、ノウハウが過度に依存しない体制の構築を進めておりますが、何らかの事情により、両氏に不測の事態が生じた場合、または、いずれかが退任するような事態が生じた場合は、Globee(グロービー)の事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

④内部管理体制について

 (顕在可能性:低 / 影響度:中)

 Globee(グロービー)は、現在の事業規模に応じた内部管理体制を整備・運用しており、小規模な組織となっております。今後は事業規模の拡大に合わせ、内部管理体制も強化させていく方針であります。しかしながら、事業規模の拡大及び人員の増加に合わせ、適時に内部管理体制の強化ができなかった場合、適切な事業運営が行えず、Globee(グロービー)の事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

⑤情報セキュリティ・個人情報保護について

 (顕在可能性:低 / 影響度:中)

 ウイルス感染、外部からの不正な侵入、個人情報・機密情報の取扱不注意による流失、個人情報・顧客情報の不正利用、データの紛失・破損などが発生した場合、安定的なサービス運営、開発体制が困難になるほか、社会的信用の喪失、民事上の責任発生に繋がる可能性があります。また、Globee(グロービー)においては、サービスの登録などにあたって、ユーザーのメールアドレスなどの個人情報を取得しております。個人情報保護規程、システム管理規程などの社内規程を制定し、アンチウイルスソフトやデバイス制御ツールを導入するなどの社内体制を整備するとともに、プライバシーマークを取得しており、情報セキュリティ対策及び個人情報保護の管理体制の強化を図っております。

 しかしながら、悪意あるハッキングやウイルス等により、Globee(グロービー)が保有する個人情報や機密情報が漏洩、盗用等される可能性を完全に排除することは困難であります。Globee(グロービー)が保有する個人情報・機密情報が漏洩、盗用等されることとなった場合、Globee(グロービー)の社会的信用が失われるとともに、Globee(グロービー)の事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

⑥知的財産権

 (顕在可能性:低 / 影響度:低)

 Globee(グロービー)では知的財産の管理において、社内ルールを策定し、取引先との契約にあたっては慎重に確認を行っております。第三者の知的財産権を侵害しないように留意して事業運営を行っておりますが、意図せずに侵害する事態になった場合、社会的信用の喪失、訴訟費用の発生、民事上の責任発生などに繋がる可能性があり、Globee(グロービー)の事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

⑦コンプライアンスに関するリスクについて

 (顕在可能性:低 / 影響度:中)

 Globee(グロービー)は、法令遵守及び社会倫理に従った事業活動を行うことを目的とし、リスク・コンプライアンス規程を策定し、Globee(グロービー)の役職員が業務を遂行するにあたり、法令、社会倫理・通念、社内規則・規程等に反さないように継続的な社内教育を通じ周知徹底を図っております。

 しかしながら、当該取り組みによってもコンプライアンス上のリスクを完全に排除できる保証はなく、役職員

の故意又は過失による不正行為や法令違反等が顕在化した場合、当該事案の内容によっては、監督官庁等からの

処分・命令や訴訟提起を受ける可能性があり、Globee(グロービー)の社会的信用の失墜を促し、Globee(グロービー)の事業及び業績に重要な影響を及ぼす可能性があります。

 

(4)その他のリスクについて

①新株予約権の行使による株式価値の希薄化について

 (顕在可能性:大 / 影響度:低)

 Globee(グロービー)は、Globee(グロービー)役員及び従業員に対して新株予約権(インセンティブを目的としたストックオプション)を付与しており、今後においても優秀な人材を確保することを目的としてストックオプションの発行を継続して実施していくことを検討しております。本書提出日現在において、これらの新株予約権による潜在株式数は76,894株であり、発行済株式総数5,066,493株の1.5%に相当します。今後、これらの新株予約権が行使された場合には、Globee(グロービー)株式価値の希薄化や需給関係に影響を及ぼす可能性があります。

 

②配当政策について

 (顕在可能性:低 / 影響度:低)

 Globee(グロービー)は、株主に対する利益還元と同時に、財務基盤を強固にするとともに競争力を確保し、積極的に事業拡大を図っていくことが重要な経営課題であると認識しております。

 今後の配当政策としては、健全な財務体質の維持及び収益力の強化や事業基盤の整備に備えるための内部留保を勘案した上で、株主への利益還元の実施を基本方針としておりますが、現時点において今後の配当の実施の可能性、実施時期については未定であります。

 

③支配株主との関係について

 (顕在可能性:低 / 影響度:低)

 Globee(グロービー)の支配株主である幾嶋研三郎は、Globee(グロービー)の創業者であり代表取締役社長であります。本書提出日現在、幾嶋研三郎は発行済株式総数の63.8%の株式を所有しております。

 幾嶋研三郎は、安定株主として引き続き一定の議決権を保有し、その議決権行使にあたっては、株主共同の利益を追求するとともに、少数株主の利益にも配慮する方針を有しておりますが、何らかの事情によりこれらのGlobee(グロービー)株式が売却され、同氏の持分比率が低下した場合には、Globee(グロービー)株式の市場価格及び議決権行使の状況等に影響を及ぼす可能性があります。

 

④固定資産の減損リスクについて

 (顕在可能性:低 / 影響度:中)

 Globee(グロービー)は、ソフトウエア及びコンテンツの開発に関する費用に関しては、将来の収益を生み出すことを前提に、2023年5月期第1四半期より資産として計上しております。「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおり事業の収益力の向上に努めておりますが、事業環境や競争状況の変化等により期待する成果が得られない場合、減損損失が発生し、Globee(グロービー)の業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

⑤Globee(グロービー)株式の流動性について

 (顕在可能性:中 / 影響度:中)

 Globee(グロービー)は、2023年6月に東京証券取引所グロース市場に上場しましたが、株式会社東京証券取引所の定める流通株式比率は、本書提出日現在、28.21%となっております。今後は、役員への一部売出しの要請、ストック・オプションの行使による流通株式数の増加等により、流動性の向上を図っていく方針ではありますが、何らかの事情により上場時よりも流動性が低下する場合には、Globee(グロービー)株式の市場における売買が停滞する可能性があり、それによりGlobee(グロービー)株式の需給関係にも悪影響を及ぼす可能性があります。

 

 




※金融庁に提出された有価証券報告書のデータを使用しています。

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