インテグラル・グループ(5842)の事業内容、事業の状況や経営戦略、事業等のリスクについて
3【事業の内容】インテグラル・グループグループは、インテグラル・グループ、連結子会社50社及び公正価値で評価している子会社56社により構成されております(2025年12月31日時点)。 インテグラル・グループグループは設立以来、経営理念である「Trusted Investor=信頼できる資本家」を目指し、世界に通用する日本型企業改革、すなわち資本家たるファンドと経営者が強い信頼関係の下に協力し合う変革の実現に貢献することをミッションとして、PE投資事業を行ってまいりました。日本と世界の産業へ貢献できる領域を広げるため、PE以外への投資対象の拡大も進めてきており、新たなアセットクラスとして、2024年11月より不動産投資事業、2025年3月よりグローバルテック・グロース投資事業を開始しております。 報告セグメントである「PE投資事業」及び「不動産投資事業」の主な事業内容を以下に記載しております。報告セグメント名事業内容各事業における主なグループ会社名収益(2025年12月期)PE投資事業・PE投資事業・PE投資に付随する経営及び財務に関するコンサルティング業務インテグラル・パートナーズ株式会社13,335百万円不動産投資事業・不動産投資事業・不動産投資に関する助言・代理業務インテグラル・リアルエステート株式会社258百万円※グローバルテック・グロース投資事業は、インテグラル・グループグループ全体に占める事業規模が小さいため、報告セグメントとはしておりません。 (1) PE投資事業PE投資事業では、主に未公開株式会社への投資を目的として、ファンドを組成・運用しております。インテグラル・グループグループは、GPとしてPE投資ファンドの運用を行い、管理報酬を得るとともに、投資先企業への経営支援等を提供し、その経営に積極的に関与することで企業価値を高め、株式上場やトレードセール等のExitを図ることによって投資の成果であるキャピタルゲインや、ファンドの業績に応じてインテグラル・グループグループが受け取る分配であるキャリードインタレストを得ております。また、インテグラル・グループグループは、一定のルールの下にPE投資ファンドを通じての投資と併せてプリンシパル投資も行うことにより、収益機会の拡大を図っております。 インテグラル・グループのPE投資事業における特徴は以下のとおりです。 ①プリンシパル投資PE投資ファンドによる投資は、中堅中小企業の経営者から短期間での売却を企図した投資とみられて嫌気されることもあり、インテグラル・グループグループはこの状況を改善するため、ファンド投資(LP投資家から集めてきたファンド資金によるファンド経由の投資)と並行してプリンシパル投資(インテグラル・グループグループの自己資金による投資)を行っております。新規投資の実行にあたり、プリンシパル投資部分の投資期間を、ファンド投資部分の投資期間よりも長期に設定することにより、投資先企業の経営者やオーナーに対して、インテグラル・グループグループが安定株主として、より長期のコミットメントを示すことを企図しております。具体的には、ファンドによる投資先企業に対する投資(ファンド投資の原資となるファンド資金には、原則として2%相当のインテグラル・グループグループによるGP出資が含まれます。)に加えて、プリンシパル投資として、ファンド投資に係る投資額及びプリンシパル投資に係る投資額の合計額の一定割合(案件ごとに3%以上34%以下。また当該ファンドシリーズの全投資先に対するプリンシパル投資の総額はファンド投資及びプリンシパル投資による投資総額の20%以下。)をインテグラル・グループグループの自己資金により投資先企業に対して投資するものです。 ②常駐型のハンズオンによる経営支援(i-Engine)中堅企業の経営資源は一般的に限られており、多くの場合、人的・資金的な投資の不足や全体的なマネジメント力の不足などの制約に直面しており、経営・オペレーションの方法を改善するために具体的な業務支援を求めております。インテグラル・グループグループは、このように中堅企業が経営上のリソースの不足という問題を抱えていること自体が、インテグラル・グループグループによる価値創造の重要な機会となり得ると考えております。経営上のリソース不足に起因する課題の解決手段として、インテグラル・グループグループの投資プロフェッショナルを派遣し、当該課題の解決を図る機能を投資先に提供しております(i-Engineと呼称)。投資先企業の経営に直接参画するハンズオン型のファンドは珍しくないものの、インテグラル・グループのように役員派遣だけでなく、実務スタッフとして多様なバックグラウンドを持つ投資プロフェッショナルを投資実行後からExitまで、投資先企業に常駐させる手法を取るPE投資ファンドは稀であると認識しております。 ③幅広い投資機会への対応力国内のPE投資市場では、中堅中小企業における事業承継ニーズの高まりや、上場企業を中心とした企業改革への意識強化を背景に、良好な投資機会が増加していると認識しています。このような環境において、インテグラル・グループは、事業承継、非公開化(MBO)、非中核事業のカーブアウト等、様々な投資案件に対応して新規投資の機会を獲得しています。 a. 事業承継日本の多くの中小企業が後継者不在の状況に直面しております。事業承継を課題とする多くの企業で経営資源の充実や経営権変更による支援が必要となりますが、このような企業は長期的視点を持つパートナーを求めていることが多く、インテグラル・グループグループが独立系のPE投資ファンドであることや、インテグラル・グループグループによるファンド投資とプリンシパル投資を組み合わせた長期的投資のアプローチは、これまで投資を行ってきた投資先企業の経営者から高く評価されています。 b. 非公開化(MBO:Management Buy-out)一部の中堅上場企業においては、上場維持によるメリットと、アクティビスト等の外部株主からの影響を遮断することによる経営の自由化等のメリットを比較し、上場の是非を検討する場合があります。このような環境下で、上場意義の見直しに至り、戦略的に非公開化の可能性を求めている企業が増加しておりますが、PE投資ファンドは非上場化の有効なパートナーとしての立場を期待されており、インテグラル・グループグループはこのようなニーズにも対応しております。 c. カーブアウト大企業による集中と選択の中で、カーブアウト(事業の一部売却)を図る場合があります。インテグラル・グループグループが当該事業を取得の上、独立企業体としての企業運営(スタンドアロン化)を含む経営サポートを行うことで、売主である企業及びカーブアウトされた企業双方にとって望ましい企業価値の最大化に寄与できるものと考えております。 (2) 不動産投資事業不動産投資事業では、日本国内の多種多様なアセットに投資を行うファンドを組成・運用しております。PE投資事業と同様に、GPとしてファンド運営の対価として管理報酬を得るとともに、既存アセットにリノベーション(修繕)やコンバージョン(用途変更)などの施策を講じてアセットの価値を高めて売却することにより、キャピタルゲインやファンドの運用成績に基づくキャリードインタレストも受領することが可能です。 インテグラル・グループの不動産投資事業における特徴は以下のとおりです。 ①多様なアセットへの投資経験を有するプロフェッショナルインテグラル・グループグループの不動産投資事業を担う投資プロフェッショナルは、多様なバックグラウンドを有しており、オフィス、住宅、商業施設、ホテル、物流センターなど、あらゆるアセットにおける投資・運用経験を有しています 。過去に築き上げた広範なネットワークとノウハウを活用して投資機会を獲得するとともに、各アセットの不動産価値やキャッシュフローを最大化するための適切な戦略を実行することができます。 ②バリューアッドファンドの希少性インテグラル・グループグループが運用するファンドは、既存不動産の付加価値を高めるバリューアッド型のファンドになります。バリューアッドとは、既存の不動産に対して、リノベーション(大規模修繕)やコンバージョン(用途変更)などを講じることで、不動産価値自体を向上させるとともにキャッシュフローの最大化を図る戦略であり、具体的には下記のような施策を行います。・コンバージョン: オフィスビルをホテルへ改修するなどの用途変更・住宅物件のリノベーション: 共用部の利便性向上や専有部のデザイン向上に向けた回収・オフィスのリノベーション: 既存のオフィスビルを現代のニーズに合わせた機能的な空間へ改修建築費の高騰等により新築物件の供給が抑制され、建築着工面積が減少傾向にある中、バリューアッド投資の重要性が相対的に高まっています。また一任勘定型のバリューアッドファンドを運用するGPは国内では稀であると認識しており、投資機会及びLP投資家からの資金調達の機会において、差別化の要因となるものと認識しております。 ③事業会社が保有する不動産へのアプローチ日本国内の不動産の約8割以上は、REIT等で証券化されていない事業会社が保有する物件であり、隠れた価値を有する多数のアセットが存在しています。インテグラル・グループグループでは、PE投資事業とも協業しながら、インテグラル・グループグループが有する中堅・大企業とのネットワークを活用し、事業会社の保有不動産の有効活用・売却に関する提案などを通じて、新たな投資機会を掘り起こすことが可能です。 (3) その他の事業 2025年3月より、新たな事業としてグローバルテック・グロース投資事業を開始しており、今後は日本・アジア・米国等のグロース企業への投資及び経営支援を行っていく予定です。2025年12月期では、アジア地域でグロース投資事業を展開しているGranite Asia Capital Pte. Ltd.と共同でGranite Integral Capital Pte. Ltd.を設立し、日本を含むアジア地域におけるグロース投資及び同ファンドGranite Integral Investmentsの運営事業を開始いたしました。さらに、米国においてソフトウエア・AI関連スタートアップ企業への投資を行うTouring Capital LLCとのアライアンスも開始いたしました。2025年12月期には2件の新規投資実行を行っております。 [収益の概要]PE投資事業及び不動産投資事業における主な収益は以下のとおりです。 (1) リカーリング収益(管理報酬・経営支援料)GPとしてファンドの運用を行うことに対する対価として、ファンドの投資残高又は出資約束金額に対する一定の割合(1.85%~2.0%/年)の管理報酬を受領することができます。PE投資事業においては、インテグラル・グループの役職員が投資先に常駐して経営支援活動を行うことに対する対価として、投資先企業から経営支援料も受領しております。リカーリング収益は、安定的に受領することができる報酬であり、インテグラル・グループグループ全体の収益の基盤となっています。 (2) キャリードインタレストキャリードインタレストは、ファンドのリターンのうち、インテグラル・グループがGPとして分配を受けることができるものであり、ファンドが稼得した収益(投資先企業の株式及び投資アセットの譲渡対価等)から投資額及び組合費用(管理報酬及びファンド運営にかかる専門家費用等)等を除いたファンドにおける利益がハードルレート(出資履行金額に対して年率8%)を超過した際に、それまでのファンド利益累計額の20%を受領(ただし、役職員によるGP出資分を除く。)することができます。 (3) プリンシパル投資による収益PE投資事業では、ファンド投資を実行する際に、一定のルールの下、インテグラル・グループグループの自己資金によるプリンシパル投資も行っております。ファンド投資と同様に、四半期ごとの公正価値の評価額の変動及びExit時の売却益の実現を収益として計上することができます。 [PE投資事業及び不動産投資事業における事業系統図]
有価証券報告書(2025年12月決算)の情報です。
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】以下の文中の将来に関する事項は、本書提出日現在においてインテグラル・グループが判断したものであります。 (1)経営理念インテグラル・グループグループの経営理念は以下のとおりであり、PE投資事業において実践しております。「積分、積み重ね」を意味する社名インテグラルは、「ハートのある信頼関係と最高の英知の積み重ね」の象徴であります。その積み重ねの結果、経営理念である『Trusted Investor=信頼できる資本家』として、世界に通用する日本型企業改革、すなわち資本家たるファンドと経営者が強い信頼の下に協力し合う変革の実現に貢献することをミッションとしております。21世紀、日本企業が大きな改革を進めていくには、資本家と経営者が、お互いに深く信頼し合うことが必要不可欠であります。歴史を振り返ってみても、産業革命、明治維新、戦後の高度経済成長等、経済社会の大きな変革期には、必ずと言って良いほど、資本家(キャピタル)と経営者(イノベーター)が強い信頼関係の下、共通の目標を持ち、時代の変化に立ち向かい続けることで、企業を発展に導いてきております。グローバル資本主義の進化、グローバル競争の激化、人口構造の変化、社会貢献の必要性等、日本企業の経営を取り巻く環境がよりチャレンジングになる中、インテグラル・グループは、下記3つの行動規範を掲げて活動しております。① ハートのある信頼関係を事業すべての基礎とします。企業は人です。信頼関係があれば、企業は潜在能力を最大限に発揮して発展できると考えております。② 長期的な企業価値の向上を愚直に追求します。同じ目線に立ち、時間をかけて挑戦し続ける事で改革を着実に進めるよう行動します。③ 最高の英知を結集し、「新しい何か」の創造に挑戦します。『業界並』では競争に勝てません。革新への積極果敢なチャレンジをサポートします。インテグラル・グループグループは、投資先の経営陣との信頼関係を礎にし、長期的視野に立ってエクイティ投資を行うことを標榜しております。投資後は『経営陣と同じ目線・時間軸』をもって投資先企業とともに歩み、企業価値向上に向けて経営・財務の両面でのサポートを行ってまいります。 不動産投資事業においては、上記の経営理念の下で当該事業における理念を以下のとおり定めています。私たちが生活をするうえで「不動産」との関わりは不可欠となっています。人々が社会生活を営む場であり、産業の基盤でもある不動産領域において、私たちはサステナブルなサイクルを次の世代に繋いでいくために、社会と地域に寄り添い、未来を見据えた投資活動を行っていきます。社会の変化を的確に捉え、不動産の隠れた価値を引き出し、最適な形に生まれ変わらせることで、都市の未来を創造する「Trusted Investor」を目指し、下記3つの行動規範を掲げて活動しております。① ハートのある信頼関係を事業すべての基礎とします。対象不動産にかかわる全ての方たちとのハートのある信頼関係を大切にし、育み、積み重ねていくことを目指します。② 次の世代に繋げていく価値を追求します。社会と地域の未来を見据え、サステナブルな投資サイクルを推進していくための第一歩を担い、次の世代に繋げる責任のある投資活動を行います。③ 最高の英知を結集し、未来を創造します。豊かな経験と柔軟な感性により生み出される最高の英知を結集し、対象不動産の隠れた価値を引き出し、都市と人々の暮らしに最適な形へ再生し、未来を創造します。 (2)目標とする重要な経営指標インテグラル・グループグループは、PE投資事業、不動産投資事業及びグローバルテック・グロース投資事業の各アセットクラスにおいて、投資先企業及び投資アセットの価値を増大させることによって、AUM(Assets under management:運用資産残高)を中長期的に拡大させること、キャリードインタレストの最大化を図っていくこと及びプリンシパル投資のFV(Fair Value:公正価値、適正価格)を継続的に成長させることを目指しております。(単位:億円) 2023年12月期2024年12月期2025年12月期AUM(運用資産残高)(注)12,2502,8855,765Fee-Earning AUM(注)21,7971,6453,789プリンシパル投資のFV327381435プリンシパル投資の取得原価(注)3827097ファンド投資のFV(注)42,2442,8783,609未実現キャリードインタレスト(注)5 2号ファンドシリーズ206103号ファンドシリーズ144801654号ファンドシリーズ53150176UCAT(税引後未実現キャリードインタレスト)(注)6151164240経済収益ベース純資産(注)7549740864 (注)1.投資期間中のファンド又は投資期間の定めのないファンドは、出資約束金額又は投資ポートフォリオ及び投資アセットのFVのいずれか大きい金額により、投資期間終了後のファンドは投資ポートフォリオのFVにより集計しております。またAUM(運用資産残高)は、インテグラル・グループが管理報酬を受領するファンドのみを対象としており、PE投資事業の個別案件で共同投資家が出資を行っているもののインテグラル・グループが管理報酬を受領しないファンドは対象外としています。また、2023年12月期及び2024年12月期において、投資期間中のファンドであった4号ファンドシリーズは出資約束金額をAUMの集計対象としておりましたが、同期間における投資ポートフォリオのFVが出資約束金額を超過していたため、2023年12月期及び2024年12月期のAUMを修正しております。なお、2025年12月期より不動産1号ファンドの金額も集計に含めています。2.Fee-Earning AUMは、ファンドの管理報酬の計算基礎となる運用資産残高であり、投資期間中のファンド又は投資期間の定めのないファンドは出資約束金額により、投資期間終了後のファンドは投資ポートフォリオの取得原価残高により集計しております。また、出資約束金額及び取得原価残高には、2%相当のインテグラル・グループグループによるGP出資に係る金額が含まれますが、当該金額はFee-Earnings AUMの集計から除外しております。2023年12月期及び2024年12月期は当該GP出資に係る金額を除外した数値へ修正しております。なお、2025年12月期より不動産1号ファンドの金額も集計に含めています。3.プリンシパル投資の取得原価は、株式及び債券についてはIFRS会計基準に基づく取得原価、ファンド出資金については、出資履行金額から出資の返還として分配された金額及び部分Exitをした際の売却比率に応じた金額を控除した額により集計しております。4.ファンド投資のFVは、PE投資事業及び不動産投資事業において、インテグラル・グループグループが運用するファンドが保有する投資ポートフォリオ及び投資アセットのFVを集計しております。なお、2025年12月期より不動産1号ファンドの金額も集計に含めています。5.ファンドの未実現キャリードインタレストとは、当該期末時点で投資先企業をその時点のFVで売却したと仮定した場合にインテグラル・グループグループが受領することができると見込まれるキャリードインタレストの金額(当該期末時点での累計分配額と投資先企業の時価評価損益を純資産に合算した金額から出資履行金額を控除した金額に20%を乗じて、当該金額からGP出資割合分を除いた金額より既に実現しているキャリードインタレストを除外した金額)になります。なお、本表に掲載の未実現キャリードインタレストは、上述の計算により算出される未実現キャリードインタレストのうち、役職員によるGP出資分を除いたインテグラル・グループグループ取得見込み分です。 6.UCAT(Unrealized Carried Interest After Tax:税引後未実現キャリードインタレスト)とは、未実現キャリードインタレストから実効税率に基づく実現時の想定税金額を控除した金額になります。7.経済収益ベース純資産とは、連結財政状態計算書の「親会社の所有者に帰属する持分合計」とUCATの合計金額であり、未実現キャリードインタレストが実現したと仮定した場合に想定される資本の金額になります。 (3)経営環境及び対処すべき課題インテグラル・グループグループが対処すべき主要な課題は以下のとおりです。 ① PE投資事業における課題への対応a. 良質なポートフォリオへの投資戦略インテグラル・グループグループの戦略的投資により、良質なポートフォリオを積み上げていくことが、ファンドパフォーマンスの向上につながると考えております。中堅企業にフォーカスし、独自ネットワークによりソーシングの多様化を図り、豊富な投資形態で検討可能な案件数を増やしております。また、プリンシパル投資を加えたハイブリッド投資を実行することで、長期コミットメントの提示が可能となっております。これにより相対案件や入札案件における優位性、低価格での投資機会を創出しております。 b. 投資先価値向上の追求インテグラル・グループグループは、自己資金をファンドに出資し、他の出資者とともにファンドからの収益を享受しています。長期に亘るファンドパフォーマンスの持続的な向上が、インテグラル・グループグループの最大の責務です。中堅企業向けPE投資において、戦略構築及び業務オペレーションでの価値創造のための実践的な支援が不可欠であると確信しております。インテグラル・グループグループは、中堅企業の大多数が事業改善のための日常的かつ実践的な支援を求めており、経営管理機能の充足、改善が重要な価値創造の機会になると考えております。そのため、インテグラル・グループグループの投資プロフェッショナルによる常駐支援であるi-Engineを通じた経営支援活動により、投資先企業の価値向上を図り、インテグラル・グループグループのファンドパフォーマンス向上に努めていきます。 c. 人材の確保、育成インテグラル・グループグループでは、人的資本の強化に向けて「One Teamで英知を結集する」というコンセプトを掲げており、単なる投資家としてではなく事業の構想段階から経営に関与していく人材の育成を重視しています。インテグラル・グループグループでは、人材育成プログラムとして「インテグラル道場」という、OJTを中心に勉強会や事例検討会、知見交換会を開催し、その育成に取り組んでおります。Off JTとしては、「i-Source」(インテグラル・グループグループの教育プログラム)という社内独自のデータベースを導入し、これまでの案件で培ってきた社内のノウハウや、資料の共有を行っております。丁寧な採用戦略と独自の教育プログラムにより、早期人材育成と定着化を図っており、プロフェッショナル人材不足が投資事業のボトルネックになることがないようインターンシップからの採用や、中途採用を積極的に行っていきます。また、より良い投資判断・経営判断の実現のために人材の多様性を促進しております。 ② 不動産投資事業における課題への対応a. バリューアッド戦略による良質な投資機会の創出インテグラル・グループグループは、既存の不動産ストックに対してリノベーションやコンバージョン(用途変更)等の施策を講じ、物件のキャッシュフローを最大化させる「バリューアッド戦略」を中核としております。インフレ局面への移行や新築物件の供給抑制といった市場環境の変化を捉え、適切な資本投下により不動産の潜在的価値を引き出すことが重要であると考えております 。PE投資事業を通じて培った広範なネットワークや信頼関係を活用し、特に事業会社が保有する未証券化物件等の「隠れた価値」を有するアセットへアプローチすることで、インテグラル・グループグループ独自の投資機会を継続的に創出・蓄積してまいります。 b. 専門的知見に基づく不動産価値向上の追求不動産1号ファンドの運用開始に伴い、投資アセットの着実な価値向上がファンドパフォーマンスの向上、ひいてはインテグラル・グループグループの収益拡大に直結すると認識しております 。多様なアセットクラス(住宅、オフィス、ホテル等)において豊富な投資・運用経験を有するプロフェッショナルが、物件ごとに最適なバリューアップシナリオを策定・実行いたします 。また、テクノロジーやAIを活用した高度な物件管理・リーシング支援等を取り入れることで、変化するテナントニーズに即した付加価値を提供し、投資リターンの最大化に努めてまいります 。 c. 不動産投資プロフェッショナルの採用・育成PE投資事業同様に、不動産投資事業においても、高度な専門性と倫理観を兼ね備えた投資プロフェッショナルの確保が不可欠です。ホテル、オフィス、レジデンス、物流施設等の各アセットタイプでの投資実行や、不動産運営・管理などのアセットマネジメントの経験を有する投資プロフェッショナル、またはファンド管理やコンプライアンスに精通した管理部門責任者など、不動産投資事業の更なる拡大に必要な人材の確保を進めます。また、アセットクラスを超えて、インテグラル・グループグループ全体で知識・経験を共有しながらプロフェッショナル人材の育成を図っています。 ③ 長期的な成長機会の追求インテグラル・グループグループは、設立から日本市場特有のニーズを正確に捉え、「世界に通用する日本型企業改革の実現」を目指し、ハイブリッド投資、i-Engine等、インテグラル特有の仕組みを確立し、日本市場においてユニークな存在としての地位を確立してまいりましたが、中長期的な成長戦略として、アセットクラス、展開地域の拡大を通じた更なるAUM成長を企図しております。2024年11月には不動産投資ファンド事業を開始いたしましたが、今後もグロース、インフラ、クレジット等への投資に向けたファンド組成・運用を目指していきます。また、マルチアセット化に伴うアセットクラス間での利益相反の恐れのある取引も将来的に想定されるため、経営管理機能の強化も図り、当該取引を慎重に取扱うとともに、インテグラル・グループグループとして最適な資金配分を行い、グループ全体の成長の最大化を図ってまいります。 ④ DX推進・AI活用 インテグラル・グループグループでは、DX推進及びAI活用は経営上の重要課題の一つと位置づけ、新規投資に係る提案活動、投資検討プロセス及び社内の管理業務等でAI活用を通じた積極的な業務効率化を図っています。また、IT領域に深い専門性を有するプロフェッショナルの採用も行い、インテグラル・グループグループのみならず、投資先におけるDX推進を支援できる体制を構築いたしました。また社内横断のプロジェクト室であるDX推進室を設置しており、投資先へ常駐している投資プロフェッショナルがDX推進室と連携しながら、投資先企業の個別の課題に応じたDX推進に係るハンズオン支援も行っています。テクノロジーの活用をインテグラル・グループグループ及び投資先企業の企業価値向上につなげるべく、今後もDX推進・AI活用へ積極的に取り組んでいきます。
事業等のリスク
3【事業等のリスク】インテグラル・グループグループの事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のようなものがあります。インテグラル・グループグループは、これらのリスク発生の可能性を認識した上で、発生の回避及び対策に努めてまいります。なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在においてインテグラル・グループグループが判断したものであり、原則として主たる事業であるPE投資事業と不動産投資事業について記載しております。また、発生確度及びその影響度に関する評価は、現時点におけるインテグラル・グループの主観的判断に基づいており、発生確度が低いと評価するリスクが現実に発生しないことや、影響が低いと評価するリスクの影響が現実に低いことを保証するものではありません。 (1)インテグラル・グループグループの事業全体に係るリスクについて① 経営環境について(発生確度:中、影響度:中)インテグラル・グループグループは、主にLP投資家より資金を集めてファンドを組成し、そのファンドの運用を事業として行っております。PE投資事業では国内の非上場・上場企業へのエクイティ投資を行っており、不動産投資事業では、国内の様々な投資アセットを取得しております。ファンドのパフォーマンスは、市場の景気減速、為替レート・金利の変動、戦争や貿易摩擦などの地政学リスクの高まり、貿易・財政・税制・金融政策の変更やその可能性の予測、グローバル・サプライチェーンの変化などを含む経済・政治情勢に影響を受けます。そこで、インテグラル・グループグループの運用するファンドでは、PE投資事業における投資対象業界や、不動産投資事業における投資対象アセットに制約を設けず、様々な企業・アセットに投資を行うことによりリスクの分散を図っております。また、PE投資ファンドにおいては、通常5年の期間をかけて投資ポートフォリオの組入れを行うため、時間的にも一定期間に亘る分散が行われることになり、インテグラル・グループグループの収益基盤へ与える影響を低減できるように努めております。しかしながら、世界経済が不況に陥った場合には投資先企業の業績不振や投資アセットの収益性低下につながる可能性があり、また、経営環境の悪化や株式市場の悪化により投資候補先となる企業やアセットの数が減少する可能性や、投資先企業及び投資アセットの公正価値算定の前提となる業績、事業計画及び経営指標並びに株式の市場価格等が影響を受ける可能性があります。このような場合、ファンドのパフォーマンスに影響し、ひいてはインテグラル・グループグループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また、PE投資事業では、上場企業における株主重視の姿勢やカーブアウト取引需要の増加、アクティビズムの増加、オーナー企業経営者の高齢化に伴う事業承継ニーズの高まりなどにより、日本のプライベートエクイティ市場の成長余地は大きいと考えております。しかしながら、日本の人口減少や上記傾向の変化により、日本経済や株式市場に悪影響を及ぼし、投資先企業の減少を招くなどして、日本のPE市場がインテグラル・グループグループの想定したように成長しない可能性があり、そのような場合、ファンドのパフォーマンスに影響し、ひいてはインテグラル・グループグループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ② ファンドについて(発生確度:中、影響度:大)インテグラル・グループグループは、主にインテグラル・グループグループが組成したPE投資ファンド及び不動産投資ファンドの資金を使って投資を行い、投資先企業の株式又は投資アセット等の取得を行います。ファンドの出資者とは、ファンドパフォーマンスの状況を含むファンド運用に係る情報を、インテグラル・グループグループ担当者による訪問その他の方法で定期的かつ必要に応じ随時提供すること等を通じて、信頼関係の醸成に努めております。また、金融機関等のいわゆる機関投資家等とインテグラル・グループグループ担当者が接触し、インテグラル・グループグループの投資活動に係る理解を深めてもらうこと等を通じて、潜在的なファンド出資者の開拓を行っております。さらに、インテグラル・グループグループにおいても、自らファンド出資を含む投資活動を継続するための自己資本の充実と財務基盤の強化に取り組んでおります。しかしながら、こうした取り組みにもかかわらず、経済環境その他ファンド資金の募集に係る環境の悪化(海外の出資者については現地の法令による出資規制の強化なども含みます。)、ファンドパフォーマンスの低迷、及びインテグラル・グループグループが設定するファンド資金の募集条件やインテグラル・グループグループによるファンドの管理運営手法とファンド出資者のニーズとの乖離といった要因により、今後のファンド資金の募集においてファンド出資者から十分な資金を集めることができず、投資活動に支障をきたす可能性がある他、資金を集めることができた場合であっても、既存ファンドにおける募集条件よりもインテグラル・グループグループに不利な条件となる可能性があります。このような場合、ファンドから受領する管理報酬やキャリードインタレストが減少し、インテグラル・グループグループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また、組合契約では、投資期間を原則として5年間としており、当該期間中に投資先企業を選定し、投資を実行することが企図されるとともに、ファンドの存続期間を原則として10年間としており、当該期間中のExitが企図されております。このような投資期間及び存続期間の定め又は当該存続期間内に組合契約の定める解散事由の発生等により、投資実行及びExitのタイミングは制約される結果、より有利な時期の投資実行又はExitができず、投資リターンを損ない、インテグラル・グループグループの業績及び財政状態に影響を及ぼす潜在的な可能性があります。 ③ 法令・規制・制度について(発生確度:低、影響度:大)ファンドの運用活動は、種々の法的規制(会社法、独占禁止法、外為法、租税法、金融商品取引法、投資事業有限責任組合契約法、犯罪収益移転防止法、貸金業法、個人情報保護法、財務会計関連法令、マネー・ローンダリング対策関連法令、ケイマン諸島法規制等)及び自主規制機関による規制を受けることとなります。インテグラル・グループグループでは、専門の法律事務所と連携し、関係部署が業務に係る法的規制の導入・改廃に関する情報収集と対応を行っております。しかしながら、法的規制が及ぶことによりインテグラル・グループグループの活動が制限される場合及びこれらの規制との関係で費用が増加する場合があり、インテグラル・グループグループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。インテグラル・グループグループでのコンプライアンスに係る情報は、コンプライアンスへの取り組み全般を統括するコンプライアンス推進委員会に集約されております。コンプライアンス推進委員会は、四半期に一度定例会を開催し、チーフ・コンプライアンス・オフィサーを中心に日常におけるコンプライアンスを推進し、その取り組みを支援・管理するとともに、内容の検討をしており、それを内部監査部門が監査しております。コンプライアンス推進委員会には常勤の監査等委員及び内部監査責任者がオブザーバーとして出席し、適時に情報共有がなされる体制とするとともに、監査等委員監査及び内部監査ではコンプライアンス違反がないことを定期的に確認しています。これらに加えて、管理部門は法令等の制定・改廃に関する役職員への情報発信や、コンプライアンスに係る研修や勉強会を実施しております。万が一、法令や社内規則等に抵触する事案や事務事故等が発生した場合は、コンプライアンス推進委員会に情報を集約した上で、当面の善後策の検討・実施と再発防止の徹底を図ります。こうした取り組みにもかかわらず、インテグラル・グループグループの役職員が、投資活動における関連法規や各種の契約等への違反、ファンドの無限責任組合員としての善管注意義務違反、又は業務上の過誤や不祥事等により、投資先企業、ファンド出資者その他の第三者に損害を与えた場合は、インテグラル・グループグループが当該損害に対する賠償責任を負う可能性があります。さらには、こうした法令違反等による社会的信用の低下や監督当局の行政処分等により、インテグラル・グループグループの業務運営の前提となる許認可等の取り消しが生じる場合は、インテグラル・グループグループの事業、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 なお、インテグラル・グループが取得している許認可等の内容は下記のとおりであり、現時点でこれらの届出・認可の継続に問題となるような事象は生じておりません。 取得年月2011年11月28日許認可及び届出等適格機関投資家所管官庁等金融庁有効期限2027年12月31日(2年ごとの更新) 取得年月2012年5月16日許認可及び届出等金融商品取引業者(第二種業・投資助言・代理業)所管官庁等金融庁許認可等の内容関東財務局長(金商)第2640号有効期限―法令違反の要件及び主な許認可等の取消事由金融商品取引法 第52条及び第54条 取得年月2008年10月15日許認可及び届出等貸金業者所管官庁等金融庁許認可等の内容東京都知事(6)第31154号有効期限2026年10月15日(3年ごとの更新)法令違反の要件及び主な許認可等の取消事由貸金業法 第24条の6の5、6及び7 ④ 新規事業について(発生確度:中、影響度:小)インテグラル・グループグループでは、積極的に新規事業の開発、既存事業の拡大に取り組んでまいります。新規事業の開発としては、大型投資案件に係る共同投資となるターゲットファンドの組成、インフラ及びクレジットを投資対象とする新たな領域でのファンド組成を検討しております。インテグラル・グループグループとしては、新たなアセットクラスに精通した人材の採用活動を行い、各種法規制や市場環境の変化について最新情報を取得・検討し、インテグラル・グループグループが計画する新規事業へ与える影響を評価するとともに、新規事業の開発・展開にあたっては必要に応じて適切に計画を修正していくことにより、新規事業に係るリスクの低減に努めておりますが、これらの採用や開発等に係る各種の進捗の遅れやインテグラル・グループグループのコントロールの及ばない法的規制、市場環境の変化等によって新規事業の展開が計画どおりに進まない場合には、インテグラル・グループグループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性が相応にあるものと認識しております。また、企業への株式投資と不動産やその他の資産とのパフォーマンスの違いにより、インテグラル・グループの投資に関するKPIは、全体として見た場合、低下する可能性があります。 ⑤ インテグラル・グループグループの事業に内在する利益相反関係について(発生確度:低、影響度:中)インテグラル・グループグループがファンドの運用を行い、投資活動を遂行する中で、インテグラル・グループグループ、LP投資家、インテグラル・グループの役職員を中心とした利害関係者間の利益相反関係が発生する可能性があります。従って、利益相反の恐れがある取引については、法令及び組合契約上、そのような利益相反取引が実行されることがないように、予防措置としてインテグラル・グループグループによる一定の投資活動や取引を制限する内容が規定されております。具体的な想定される利益相反取引、予防措置の内容及び制限の根拠等は下記のとおりになります。 想定される利益相反取引関係者予防措置の内容制限の根拠インテグラル・グループ関係者とファンドとの間の取引 インテグラル・グループ関係者・LP間 自己取引の禁止金商法第42条の2第1号、金商業府令第128条、組合契約通常の取引条件の範囲外の取引の禁止組合契約インテグラル・グループ関係者と利害関係がある者に対するファンドによる投資その他の取引インテグラル・グループ関係者・LP間インテグラル・グループ関係者が重大な投資を行っている事業体へのファンド投資の禁止組合契約ファンドと利害関係がある者に対するインテグラル・グループ関係者による投資その他の取引 インテグラル・グループ関係者・LP間 プリンシパル投資に係る制限、プリンシパル投資における一定の行為の禁止(ファンド投資と実質的に異なる条件や異なる時期での投資実行、ファンド投資Exit前のExit等)組合契約投資委員会メンバーの辞任後1年以内の一定の行為組合契約LP又は第三者に対する共同投資機会の提供に関し、原則としてファンドと同一種類の有価証券による投資に限り、また条件や処分の条件やタイミングも制限あり。組合契約 想定される利益相反取引関係者予防措置の内容制限の根拠ファンドの投資可能な対象に対するインテグラル・グループ関係者又は第三者による投資 インテグラル・グループ関係者・LP間 ファンドの投資対象となる企業への投資期間終了前のインテグラル・グループ関係者による投資の原則禁止組合契約投資期間中は投資機会を原則当該ファンドに提供組合契約戦略的自己資金投資の金額等に係る制限組合契約インテグラル・グループ関係者による承継ファンドその他ファンドの設立 インテグラル・グループ関係者・LP間 承継ファンドの設立制限組合契約投資委員会メンバーの辞任後1年以内のファンド設立制限組合契約前号ファンドの投資先の次号ファンドへの移転各ファンドのLP間、インテグラル・グループ関係者・LP間運用財産相互間取引として、金商法上原則禁止金商法第42条の2第2号、金商業府令第129条投資対象が類似する投資期間中のファンドが複数存在する場合の投資機会の割当各ファンドのLP間原則として新たな投資機会は前号ファンドへ割当組合契約PE投資事業と不動産投資事業間での投資機会の割当各ファンドのLP間PEファンドによる不動産物件に対する直接投資及び不動産物件のみを主体とする投資の禁止組合契約PE投資事業とグローバルテック・グロース投資事業での投資機会の割当各ファンドのLP間投資候補先企業の一定の議決権以上を取得する取引はPE投資事業が優先組合契約インテグラル・グループ役職員によるインテグラル・グループが運用するファンドへのGP出資インテグラル・グループの株主・インテグラル・グループの役職員組合契約上の制限はないものの、PE投資事業においては、5号ファンドシリーズ以降、指名・報酬委員会による審議を踏まえてインテグラル・グループグループ及び役職員の出資割合を決定社内規程 上記の予防措置のため、インテグラル・グループグループの利益につながる投資活動や取引であっても一定の制限がなされる可能性があります。なお、予防措置にもかかわらず、利益相反取引が行われることはLP投資家からのインテグラル・グループに対する信頼を失いかねない重大な事象となる恐れもあるため、投資実行時やファンドとの取引発生時には利益相反の恐れの有無を検証し、必要に応じて一定のLP投資家から構成される諮問委員会で承認を取得した上で実行するなど、慎重な事業運営を行っております。また、PE投資事業におけるインテグラル・グループグループによるプリンシパル投資はファンド投資と潜在的な利益相反取引となる恐れがあるため、既存の組合契約ではインテグラル・グループグループの株主及びLP投資家間で利益相反のリスクを低減するようにプリンシパル投資の投資実行及びExitに関する定めが規定されております。具体的には、投資実行時においては、プリンシパル投資はファンド投資と同タイミング、同条件で行わなければならず、またExitにおいては、プリンシパル投資はファンド投資と同時又はそれ以降でなければ行うことができず、同時にExitする場合には、同条件で行うことなどを規定しております。しかしながら、利益相反の可能性を完全に払拭することは困難であり、プリンシパル投資のExitとファンド投資のExitとが同時に行われない場合などにおいてLP投資家との間で利益相反ないし紛争が生じ、又はそのような利益相反ないし紛争に適切に対処できなかったことに起因して、インテグラル・グループグループに対するイメージやレピュテーションが低下し追加の資金調達能力に悪影響が生じる可能性や監督当局から一定の措置を受ける可能性があります。このような場合、ファンドのパフォーマンスに影響し、ひいてはインテグラル・グループグループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑥ LP投資家の出資義務について(発生確度:低、影響度:中)インテグラル・グループグループが運用するファンドのLP投資家は、インテグラル・グループファンドに対して出資約束を行っており、インテグラル・グループグループは組合契約に基づき、これらのLP投資家に出資を求める権利(キャピタル・コール)を有しています。ファンドが投資を実行するためには、出資を求めた際にLP投資家が出資義務を履行することが不可欠です。LP投資家が出資義務を履行しなかった場合、ファンドが借入れなどの代替の調達を行うことになり、本来であれば利用可能であったはずの資金の利用が制限される可能性があります。キャピタル・コールに応じなかったLP投資家は、一般的に、そのファンドへの既存の投資の一部を没収されるなど、いくつかのペナルティを受ける可能性がありますが、没収のペナルティは、LP投資家がファンドに過去に拠出した資金に課されるため、ファンドの設立初期などにLP投資家が資金を殆ど又は全く拠出していない場合、当該ペナルティはそれほど意味を持たない可能性があります。結果として、LP投資家がインテグラル・グループのファンドに対する多額のキャピタル・コールを履行しなかった場合、当該ファンドの運営とパフォーマンスに重大な悪影響が及ぶ可能性があります。 ⑦ 役職員出資制度とそれに伴う従業員貸付制度について(発生確度:低、影響度:小)インテグラル・グループグループの役職員は、GP出資持分の範囲内で、役職ごとに設定された出資枠が与えられており、役職員個人が投資可否を判断しております。当該スキームの導入は、インテグラル・グループグループが運用するファンドのLP投資家より運用会社であるインテグラル・グループの役職員個人が自己投資として当事者意識を持って業務遂行を行うことを強く求められていることに拠ります。インテグラル・グループグループとしても、採用やリテンションにおける必要性と、インテグラル・グループグループ役職員全体がワンチームとして企業価値向上に向けて業務推進することを促すために、役職員全員に対して投資機会を与える意義は大きいと判断しております。それに伴い、役員を除く従業員に対しては個人投資額の50%を上限とした貸付制度を導入しております。なお、PE投資事業における役職員出資については、インテグラル・グループの株主及び役職員間での潜在的な利益相反の可能性を考慮し、5号ファンドシリーズ以降の役職員のGP出資総額については、指名・報酬委員会へ諮問し、その答申結果を踏まえて決定しております。しかしながら、本制度が適切に機能しない場合、役職員出資制度を望むLP投資家の要請に応えられず、次号ファンドの組成に影響を及ぼすリスクがあり、インテグラル・グループグループの業績及び財政状態へ影響する可能性があります。また、当該制度によりインテグラル・グループグループの役職員が期待する投資リターンが得られない場合、インテグラル・グループグループの役職員のリテンションに寄与しない可能性があります。 インテグラル・グループグループ役職員等のGP出資総額及び貸付総額(2025年12月末時点)役職(注)1GP出資総額(注)2(百万円)貸付総額(百万円)人数(人)取締役(社外取締役除く)1,000―4社外取締役(監査等委員である取締役含む)13―3パートナー及びCFO(取締役を除く)778―10エグゼクティブディレクター、ディレクター、ヴァイスプレジデント及びシニアマネージャー5883432その他従業員96038合計2,4783587(注)1.PE投資事業及び不動産投資事業に係る役職員出資の総額になります。また、パートナー及びCFOには不動産投資事業の代表取締役パートナーの数値を含んでおります。 2.各ファンドシリーズの合計の出資約束金額となります。 (2)PE投資事業に係るリスクについて① 投資活動について(発生確度:中、影響度:大)インテグラル・グループグループの投資プロセスは、インテグラル・グループグループのチームメンバーの持つ幅広い経験を活用し、案件組成、投資評価・選別、経営とモニタリング、最終的にはExitの実現といった各段階で価値を最大化していくことを掲げております。PE投資事業における投資判断は、「投資委員会規程」及び組合契約の定めに従いインテグラル・グループのパートナー及びCFOで構成される投資委員会において行っております。当該委員会では、投資検討先が対象とする市場の成長性、製品/サービスの革新性や競争力といった事業性、マネジメントチームの評価、投資採算や投資条件、想定する投資後の企業価値向上策やExit戦略、さらにはリスクなどの観点から議論を行った上で投資の可否を決定しております。また投資実行後は、投資先企業ごとの成長ステージなどの状況に応じて、インテグラル・グループグループが培ってきた豊富なリソースとネットワークの蓄積を活用し、人材採用、営業・マーケティング、大手企業との資本・業務提携、管理体制整備・上場準備、といった面でのサポートを積極的に提供しております。インテグラル・グループグループでは、このように、投資先の事業の成長と企業価値の向上を図るとともにキャピタルゲインと投資倍率の向上に努めております。しかしながら、収集した投資検討先情報の中から適切な投資機会を特定できない場合や、他のPEファンドとの競合、契約上または法令諸規則上の投資制限等により候補企業への投資実行に至らない場合がある他、投資実行後も、投資先企業の事業が当初の計画どおりに進捗せず、財務状況が悪化した場合には、Exitができないまま倒産等に至り、投資資金の回収が困難となる場合もあります。また、Exitを実現した場合においても、投資先企業の株式や事業等を、投資コストを十分上回る価格その他のインテグラル・グループグループにとって望ましい条件で売却できる保証はありません。さらに、インテグラル・グループグループの主たる投資対象である非上場企業は、上場企業に比べ、一般的に経営体制・管理体制が未整備であることが多く、事業の不確実性が高い傾向にある他、経営情報の正確性を担保する仕組みが乏しく、また、株式の流動性が著しく劣るなどの制約があるため、非上場段階で投資先企業の株式や事業等の売却を行う場合には、その価格が投資コストを下回ることがあります。非上場企業への投資に係るこうしたリスクが現実化した場合には、ファンドのパフォーマンスに影響し、ひいてはインテグラル・グループグループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また、本書提出日現在において、「第2 事業の状況 5 重要な契約等」の投資事業有限責任組合契約の契約期間及び注記に記載のとおり、PE投資事業の2号ファンドシリーズに係る契約期間は2025年8月31日までとなっており、現在は清算期間に入っております。今後も2号ファンドシリーズによる投資のExit(株式上場を含めた保有株式の売却)を図る所存ですが、2号ファンドシリーズのExitについては上述の経済・政治情勢や株式市場・金融市場の動向などにより売却の成否及び売却金額は変動する可能性があります。 ② 競合について(発生確度:中、影響度:中)インテグラル・グループグループが主たる業務を行う投資業界では、インテグラル・グループグループに類する他のPE投資家だけでなく、金融機関を含む機関投資家、事業会社、その他の投資家の間で、有望な企業への投資案件の獲得競争が激しさを増しており、PE投資市場が拡大するにつれて深刻化する可能性があります。このような状況の中、インテグラル・グループグループは、プリンシパル投資やi-Engine機能等を通じて、超長期的なコミットメントを示すとともに投資先企業の成長をサポートすることで、売り手にとって買収価格以外の面で魅力的な提案を行い、競合他社との差別化を図っております。他方において、これらの潜在的な競合他社は、インテグラル・グループよりも低い資金調達コストや、インテグラル・グループにはない調達先やその他のリソースを有している可能性があり、またリスク評価が異なることにより、より幅広い投資案件の検討を行う可能性があります。加えて、PE投資ファンドよりも事業会社の買収者の方が、投資後に相乗的なコスト削減を達成できるなど事業上のシナジーを提示することで売り手により望ましい入札者であると認識されたりする可能性があり、それが当該競合他社の競争優位性を生み出す可能性があります。インテグラル・グループはファンドの運用者として、ファンド資金の募集と投資機会の両方において他社と競争しています。ファンド資金の募集に係る競争においては、他のPE投資ファンドがLP投資家にとって有利な条件を提示することで、LP投資家がインテグラル・グループではなく他のファンドへの出資を決定する可能性があり、また、投資機会の獲得に係る競争においても、他のPE投資ファンドが売り手・投資候補先にとってより魅力的な条件を提示することで、売り手・投資候補先がインテグラル・グループではなく競合他社をスポンサーに選定する可能性などが考えられ、そのような場合にはインテグラル・グループグループのファンド運営や投資活動に影響を及ぼす可能性があります。インテグラル・グループグループは、日本の中堅企業を主な対象とするコントロール型バイアウト投資に特化することで対応しておりますが、今後、有力な競合企業が発生することで、有望な投資候補先への投資機会を逃したり、投資先企業を獲得するために想定以上の資金が必要となる場合には、インテグラル・グループグループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また、競合他社との価格競争を余儀なくされた場合、現在のファンド管理報酬、キャリードインタレスト、その他の条件を維持できなくなり、インテグラル・グループグループの収益性に重大な悪影響を及ぼす可能性があります。 ③ プリンシパル投資について(発生確度:中、影響度:大)インテグラル・グループグループは、ファンドによる投資の基盤を構築し又はその他かかる投資に助力することを目的として、ファンドと共同して、自己の計算で投資先企業に対して投資をしております。プリンシパル投資は、投資先企業に対するファンドによる投資額並びにプリンシパル投資に係る投資額の合計額の3%以上34%以下としております。一般的なファンド投資案件のExitは3~5年であるのに対し、プリンシパル投資の場合は、ファンド投資のExit後も長期に亘る投資も可能となります。国内の株主や経営陣の多くはPE投資に対し、短期間の投資とのイメージが強く受け入れに消極的ではあると考えていますが、インテグラル・グループグループとしては、この意識を緩和するためプリンシパル投資を実施することで、長期的なパートナーを必要としている投資先企業と短期的投資家というイメージのミスマッチの解消や、株主構成の安定化が図られると考えており、今後、ファンド規模全体に占めるプリンシパル投資の比率を高めていく計画です。プリンシパル投資においては、比較的多額かつ長期の投資を行う場合があり、投資先企業の業績に関するリスクを負うとともに、投資資金が負債により調達されている場合には資金調達コストを支払い続ける必要性が生じます。また、投資先企業の業績が悪化した場合に、ファンドによる追加投資を実行できない時には、インテグラル・グループがプリンシパル投資を行う可能性があり、その場合、インテグラル・グループは追加的なリスクにさらされることになります。さらに、インテグラル・グループはi-Bridge機能を用いて自己資金をブリッジ・ファイナンスとして用いていますが、これは投資先に対するリスク・エクスポージャーを増大させます。ブリッジ・ファイナンスについては、迅速に借換えを行いますが、適時に、希望する条件で、又は全くそのような借換えを行えない可能性があり、その場合、i-Bridgeのための資金が不足する可能性があります。プリンシパル投資に係る潜在的な利益相反、予防策及びリスクについては、「(1)⑤インテグラル・グループグループの事業に内在する利益相反関係について」をご参照下さい。 ④ 投資先企業の評価について(発生確度:中、影響度:大)インテグラル・グループグループの投資先企業の評価は、IFRS会計基準に基づき四半期ごとに公正価値で評価しております。上場企業については株式の市場価格に基づき評価しますが、非上場株式の評価については、恣意性を排除するため、インテグラル・グループが属する業界において標準的に利用されるInternational Private Equity and Venture Capital Valuation Guidelines(以下、「IPEVガイドライン」という。)並びにIFRS第13号「公正価値測定」及びIFRS第9号「金融商品」に準拠して実施し、また投資先を担当する投資助言チームだけでなく管理部門であるコントローラー室が各投資先の公正価値評価のプロセスに関与しております。しかしながら、当該手法により算定した公正価値は将来の不確実な経済条件の変動による影響を受ける可能性があり、実際のキャッシュ・フローや割引率が見積りと異なった場合には、投資先企業の売却による実際の実現価額に重要な差異が発生し、それによりインテグラル・グループグループの業績及び純資産の状況に重要な影響を与える可能性があります。また、上記IPEVガイドライン等の変更などにより、公正価値の評価方法の変更が必要となった場合には、インテグラル・グループの投資先企業の公正価値に重要な変更がもたらされる可能性があります。加えて、公正価値の算出要素となる投資先企業の事業計画は、一般的に、主に投資先企業の経営陣が自らの判断に基づいて作成されますが、当該事業計画はあくまで作成時の仮定に基づくものであり、実際のパフォーマンスが事業計画を下回る可能性があります。市況や経営環境の悪化などにより投資先企業の公正価値が下落した場合には、インテグラル・グループグループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ 再生局面の企業への投資について(発生確度:低、影響度:低)インテグラル・グループグループは、その投資活動の一環として、経営状況の悪化に陥り、事業再生や私的整理・倒産手続など、リスクの高い企業への投資を行うことがあります。そのような企業への投資は、潜在的なアップサイドは魅力的である一方、当該手続が失敗に終わったり、相当な時間を要したり、リターンが想定を下回るなど、高いリスクを伴います。また、結果として投資先企業の再生に成功しなかった場合、インテグラル・グループグループ及びインテグラル・グループグループが運用するファンドに損失が生じる潜在的リスクがあります。また、再生局面において、大規模な景気後退が生じたり、当該企業の評価が著しく悪化した場合にも再生が困難となることがあり、結果として、インテグラル・グループグループのレピュテーションに悪影響を与えたりする可能性もあります。 ⑥ 第三者との共同投資について(発生確度:低、影響度:低)将来の戦略の一環として、インテグラル・グループは第三者との共同投資による投資の拡大を目指す可能性がありますが、例えば、計画段階や実行段階において、投資の条件や仕組み、あるいは資金調達に関する意見の相違が生じると、インテグラル・グループの迅速な投資実行能力が損なわれ、競合投資家に投資機会を奪われる可能性があります。投資が実行された後も、当該投資の適切な管理方法について意見の相違が生じる可能性があり、このような制限は、インテグラル・グループが共同投資において追求する経済的利益やその他の利益を得る能力に悪影響を及ぼす可能性があります。さらに、第三者の共同投資家は、インテグラル・グループグループの基準、統制、手続きに完全に準拠しない方法で投資を統制・管理する可能性があり、その場合、インテグラル・グループグループの業績やレピュテーションに悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑦ 投資先企業に対するデューデリジェンスについて(発生確度:高、影響度:中)インテグラル・グループグループは、投資候補先の事業及び資産を評価するにあたり、合理的かつ適切と考えるデューデリジェンス(査定)を実施しております。デューデリジェンスにあたっては、ビジネス、財務・税務、法務・レギュレーション、環境・社会・ガバナンス(「ESG」)など、多くの項目について評価することが求められますが、インテグラル・グループグループでは、投資案件の特性に応じて合理的かつ適切と考える範囲で会計士・税理士、弁護士、その他の外部のコンサルタントに、デューデリジェンスに係る業務を委託しております。しかしながら、インテグラル・グループが実施するデューデリジェンスが完全である保証はなく、また、投資候補先又は第三者から提供される情報が不正確又は不十分である可能性があるため、投資候補先の評価に必要なすべての事象又はリスク(不正行為等を含みます。)が明らかになるとは限りません。特に、主な投資先企業である新興企業や非上場企業のガバナンスは、成熟した企業や上場企業に比して脆弱であり、そのような投資先企業の問題点を投資実行前に発見することはより困難である可能性があります。投資実行後にデューデリジェンスでは未発見の問題が明らかになった場合、インテグラル・グループグループ又はインテグラル・グループグループが運用するファンドは、その問題を改善するために多額の資金、経営資源又は人的資源を費やす必要が生じる可能性がある他、当初想定していた条件でのExitができなくなる可能性があり、結果としてファンドのパフォーマンスに影響し、ひいてはインテグラル・グループグループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑧ キーパーソンについて(発生確度:低、影響度:大)インテグラル・グループグループが運用するPE投資ファンドの組合契約等において、キーパーソン事由に基づく条項が定められております。キーパーソン事由とは、ファンドごとにキーパーソンあるいはキーエグゼクティブとしてインテグラル・グループメンバーが指名され、当該メンバーがインテグラル・グループの投資判断に従事することができなくなった場合の投資運営方針並びにその治癒条件を定めたものとなります。2025年12月末時点で投資期間中である5号ファンドシリーズにおいては、キーパーソンのうち3名以上(山本礼二郎が含まれる場合には2名以上)が投資委員会の委員でなくなった場合又は投資業務に実質的に従事できなくなった場合に該当する場合にはキーパーソン事由となり、事由発生日から事由の治癒が行われるまでの間は組合契約等で定める投資期間は停止することとなります。キーパーソン事由の治癒の方法は、3分の2以上の出資口数に相当する有限責任組合員若しくは諮問委員会が投資期間を再開する旨を決議又はこれに同意することであり、治癒がなされた場合には投資期間が再開することとなります。また、投資期間が停止して180日以内に投資期間が再開されない場合には、停止開始後の181日目にあたる日において、投資期間は確定的に終了するものとなります。5号ファンドシリーズにおけるキーパーソンは、山本礼二郎、辺見芳弘、水谷謙作、長谷川聡子、後藤英恒、仲田真紀子、山崎壯の7名となります。キーパーソン及びキーパーソン事由の取扱いは各ファンドにおける組合契約等で定められることとなります。キーパーソン事由が発生した場合でも、治癒要件が定められており、当該要件を満たすことで投資期間を再開することができますが、当該要件を充足することができる保証はなく、インテグラル・グループグループの経営陣に不測の事態が生じ、適切な後任者を見つけることができない場合、インテグラル・グループグループの主要な投資先やファンドを管理する能力に重大な悪影響が及ぶ可能性があります。組合契約の定めにより、一定の制限はあるものの、インテグラル・グループのパートナーが競合会社に参画したり、競合会社を設立したりした場合、インテグラル・グループファンドのLP投資家の一部は、インテグラル・グループのファンドではなく、当該競合会社や他の競合会社に投資するか、あるいは全く投資しないことを選択する可能性があり、インテグラル・グループグループの活動全般に支障が生じる可能性があります。 ⑨ 役職員派遣について(発生確度:低、影響度:中)インテグラル・グループグループは、投資先企業の価値向上のため、i-Engine機能として、インテグラル・グループグループの投資プロフェッショナルを投資先企業の役職員として派遣し、戦略、管理及び財務等の多方面での支援を行っております。しかしながら、その役職員個人に対し役員損害賠償請求等があった場合、インテグラル・グループグループによるその個人に生じた経済的損失の全部又は一部の負担、インテグラル・グループグループの使用者責任や社会的信用の低下等により、インテグラル・グループグループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また、投資先企業において可能な範囲で会社役員賠償責任保険(D&O保険)の付保や責任限定契約を締結するとともに、インテグラル・グループグループ加入のD&O保険では役職員派遣されている役職員も補償対象に加えておりますが、インテグラル・グループグループの業績及び財政状態への影響を完全には回避できない可能性があります。 ⑩ 投資先への担保提供・保証債務について(発生確度:低、影響度:低)インテグラル・グループグループは、投資先の資金調達を円滑に実施するために、インテグラル・グループグループが保有する株式及び預金を投資先の資金提供者に担保提供することがあり、また、保証債務に類似した経営指導念書等を投資先の資金提供者に差入れることがあります。そのため、投資先が資金提供者に債務履行を実施しない場合には、インテグラル・グループグループが投資先に代わり債務履行を実施する必要があり、インテグラル・グループグループの業績、財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑫ 有能な人材の確保や育成について(発生確度:中、影響度:大)インテグラル・グループグループの将来の成長と成功は、その事業の特性上有能な投資プロフェッショナル等の人材に大きく依存しています。インテグラル・グループは、成長戦略の推進に伴い、今後もプロフェッショナルの増員が必要になると考えています。インテグラル・グループでは、インターンシップからの採用や、キャリア採用活動により人材を獲得し、OJTを中心にその育成に取り組んでおります。Off JTとしては、i-Sourceという社内独自のデータベースを導入し、これまでの案件で培ってきた社内のノウハウや、資料の共有を行っております。また、インテグラル・グループグループの役職員が個人で出資を行い、ファンドの運用成果(キャリードインタレスト)を個人が享受できる仕組みを設けております。さらには、完全フレックス制、オフィスのフリーアドレスやリモートワークの推進など柔軟性が高いワークスタイルを導入しております。こうした制度・施策を実施することで、優秀な人材の確保・育成に努めております。しかしながら、これらの取り組みにもかかわらず、有能な投資プロフェッショナルの市場は極めて競争が激しいため、追加的な人材の採用、又は現在の人材の維持・継続的な育成に成功しない可能性があります。例えば、インテグラル・グループの投資プロフェッショナルは、投資に関する豊富な経験と専門知識を有し、インテグラル・グループの投資案件の発掘と実行を担当し、多くの投資案件の源泉である機関投資家と重要な関係を持ち、場合によってはインテグラル・グループファンドのLP投資家と重要な関係を有しています。従って、インテグラル・グループの投資プロフェッショナルが競合他社に加わったり、競合会社を設立したりした場合、重要な投資機会や特定の既存ファンド投資家を失う可能性があり、インテグラル・グループグループの将来の成長、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。さらに、投資プロフェッショナルやその他の人材を維持又は獲得するための施策により、多額の追加費用が発生する可能性があり、インテグラル・グループの収益性に悪影響を及ぼす可能性があります。また、今後の積極的な採用活動により、人員増加を想定しておりますが、人件費を中心とした固定費の増加が見込まれるため、PE投資事業における競争環境の激化等により優良な投資対象企業への投資が行えず、インテグラル・グループグループが期待する将来的なキャピタルゲインやキャリードインタレストを実現できない場合には、収益性が低下し、インテグラル・グループグループの経営成績及び財政状態に重大な影響を及ぼす可能性があります。さらに、投資プロフェッショナルを投資先の役職員として派遣する「i-Engine」機能を増強するために費用が増加する可能性があります。また、投資プロフェッショナルが当該投資先に転籍することになった場合、投資プロフェッショナルの確保や新たな投資プロフェッショナルの獲得のための施策により、更なる追加費用が発生する可能性があります。 ⑬ 為替レートの変動について(発生確度:中、影響度:中)インテグラル・グループグループの投資は円建てであることから、基本的には為替レートの変動による直接的な影響を受けることはありません。一方で、インテグラル・グループグループが運用するPE投資ファンドは、様々な業種・業態への分散投資を行っていることから、投資先企業の業種・業態によっては、為替レートの変動による影響を受けやすい企業も存在するため、当該企業の為替レートの変動による業績変動が、ファンドパフォーマンスに間接的に影響することがあります。当該ファンドは、通常5年の期間をかけて投資先企業の組入れを行い、投資からExitまで数年程度の期間を要するため、一定期間に亘る分散が行われることになります。しかしながら、投資からExitまでの間の為替レートの変動の影響を完全に払拭することは困難であることから、為替レートの変動がインテグラル・グループグループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また、インテグラル・グループファンドに投資する海外のLP投資家については、自国通貨と円との間の為替変動の影響を受けるため、為替変動の見込みによりファンド資金の海外での調達に影響を与える可能性があります。 ⑭ 次号ファンドシリーズの資金調達について(発生確度:中、影響度:大)インテグラル・グループグループは、無限責任組合員として、ファンドの収益を直接享受する目的で自ら運用するファンドに自己資金及び銀行からの借入調達を行った資金にて投資を行っておりますが、次号ファンドシリーズの資金調達が想定どおりにいかない場合には、将来的なファンドの運用に支障をきたす恐れがあります。また、今後、インテグラル・グループによるプリンシパル投資の拡大、またターゲットファンドの組成等により、インテグラル・グループグループから投資する資金の一部を借入金により調達する可能性もあり、今後有利子負債が増加し、これによりインテグラル・グループグループの財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。また、市場金利の上昇は、インテグラル・グループグループ、インテグラル・グループグループが運用するファンドやその投資先の資金調達コスト、並びにインテグラル・グループファンドに出資するLP投資家の資金調達コストにも悪影響を及ぼす可能性があります。昨今、日本銀行を始めとする主要国の中央銀行の金融政策に伴う金融市場の変化により市場金利の上昇を引き起こしていますが、将来さらに上昇する可能性があり、その場合、インテグラル・グループグループの経営成績及び財政状態に重大な影響を及ぼす可能性があります。 ⑮ LP投資家への情報提供について(発生確度:低、影響度:中)インテグラル・グループグループはPE投資ファンドのLP投資家に対して、定期的にインテグラル・グループの投資先に関する情報提供を行っており、LP投資家は一般投資家よりも投資先に関する詳しい情報を得ることができる立場にありますが、組合契約上、LP投資家はその立場で得た情報を用いて、インテグラル・グループ及びインテグラル・グループグループの投資先企業の有価証券の売買を行うことは禁じられております。インテグラル・グループとしても、LP投資家に対して定期的な報告書の開示を行う際には、報告書内においてその旨を改めて掲載しております。しかしながら、LP投資家が、組合契約上の義務に違反し、その立場で得た情報を用いてインテグラル・グループ又はインテグラル・グループグループの投資先の有価証券の売買を行ってしまった場合には、上場有価証券の売買についてはインサイダー取引規制に抵触する恐れがある他、インテグラル・グループグループの社会的信頼が失墜し、又はインテグラル・グループグループの投資活動に支障が生じることで、インテグラル・グループ株価に影響を及ぼす可能性があります。 (3)不動産投資事業に係るリスクについて① 投資活動について(発生確度:中、影響度:大)不動産投資事業では、多様なアセットタイプへの投資経験を有するインテグラル・グループグループのチームメンバーの専門性と知見を活用して、優良な投資アセットを取得、当該アセットの価値向上、及びその後のExitを通じて、投資パフォーマンスの最大化を目指しております。不動産投資事業における投資判断は、子会社のパートナー及びインテグラル・グループのCFOで構成される投資委員会において行っております。当該委員会では、投資アセットが所在するエリアの将来性、物件の立地優位性や競争力といった収益性、物件の築年数や構造的な特徴、投資採算や投資条件、想定する投資後の物件価値向上策やExit戦略、さらには投資後のリスクなどの観点から議論を行った上で投資の可否を決定しております。また投資実行後は、投資アセットごとの特性や市場環境などの状況に応じて、当該事業メンバーの経験のみならず、インテグラル・グループグループが培ってきた豊富なリソースとネットワークを活用し、テナントリーシング、物件管理・メンテナンス、リノベーション等、様々なバリューアップの施策を実施いたします。インテグラル・グループグループでは、このように、投資アセットの収益力と資産価値の向上を図り、キャピタルゲインと投資利回りの向上に努めます。しかしながら、優良な投資アセットに対する投資機会を特定できない場合や、他の不動産ファンドとの競合、契約上または法令諸規則上の投資制限等により物件取得に至らない場合がある他、投資実行後も、不動産市況の変動、テナントの退去や賃料の下落、予期せぬ修繕費用の発生等により、当初の計画どおりに収益が確保できず、財務状況が悪化する場合があります。また、不動産市場の流動性が低下した場合や、物件のExit時期が不適切な場合には、投資物件を、投資コストを十分上回る価格その他のインテグラル・グループグループにとって望ましい条件で売却できない可能性があります。さらに、天災・事故等による物件の毀損、土壌汚染等の環境問題、近隣との紛争、法令や規制の変更等の予期せぬリスクが顕在化する可能性もあります。これらのリスクが現実化した場合には、ファンドのパフォーマンスに影響し、ひいてはインテグラル・グループグループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ② 外部投資家からの資金調達について(発生確度:低、影響度:大)インテグラル・グループグループは、無限責任組合員として、ファンドの資金調達活動を行います。当該ファンドの運用を担うパートナーは、不動産投資ファンド業界で長年の経験を有しているものの、インテグラル・グループグループにとっては、不動産投資事業における投資実績は十分ではない状況です。インテグラル・グループの不動産投資ファンドに出資を検討する機関投資家は、インテグラル・グループグループの不動産投資領域におけるトラックレコードの不足、投資・運用戦略や人員体制に対する懸念、PE投資事業との利益相反の恐れなどから、慎重な意思決定を行い、出資を見送る可能性があります。その結果、将来的なファンドレイズ活動において、外部の投資家から十分な資金調達を行うことができず、インテグラル・グループグループが計画した規模のファンドが運用できない可能性があります。また運用実績が投資家の期待に届かない場合や、投資アセットにおいて重大な問題が発生した場合には、将来的なファンドでの資金調達に支障をきたす可能性があります。その結果、インテグラル・グループグループの経営成績及び財政状態に重大な影響を及ぼす可能性があります。 ③ 人員採用について(発生確度:中、影響度:中)インテグラル・グループグループは、今後の事業拡大に向けて、不動産投資において高い専門性を有する人材の採用を積極的に行う予定です。具体的には、ホテル、オフィス、レジデンス、物流施設等の各アセットタイプでの投資実行や、不動産運営・管理などのアセットマネジメントの経験を有する投資プロフェッショナル、またはファンド管理やコンプライアンスに精通した管理部門責任者など、ファンド運用に必要な人材の確保を進めます。これらの人材採用や育成には相応の時間と費用を要し、人件費や採用・教育関連費用の増加が見込まれますが、不動産市況の変動や競争環境の激化などにより、計画通りに不動産投資事業が成長しない場合には、人件費を中心とした固定費の増加が先行する状況が継続し、インテグラル・グループグループの業績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 (4)その他のリスクについて① インテグラル・グループの株主について(発生確度:低、影響度:中)2025年12月末時点において、PE投資事業の5号ファンドシリーズの組合契約では、LP投資家からの一定の承認を得ない限り、インテグラル・グループの役職員等がインテグラル・グループの株式の過半数を実質的に保有し続ける旨が規定されております。当該条項に違反する状況が発生した場合、次号ファンドシリーズ以降のファンドレイズ活動が困難となる可能性があり、結果としてインテグラル・グループグループの業績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 ② 業績の変動について(発生確度:高、影響度:大)インテグラル・グループグループの業績は、2025年12月末時点では、主にPE投資事業の収益及び費用にて構成されております。PE投資事業の投資ポートフォリオの公正価値は市場環境の影響を大きく受けるため、インテグラル・グループグループ及びファンドにおける投資ポートフォリオの公正価値の変動に伴う損益が大幅に変動する可能性があります。またインテグラル・グループグループは投資先企業の株式上場による株式市場での売却や第三者への株式譲渡等によるキャピタルゲインを主たる収益の一つとしておりますが、投資ポートフォリオの売却により受領する対価は、その売却が生じた会計年度の株式市況や個々の投資先企業の特性、その他様々な要因の影響を受けてインテグラル・グループグループの想定に反して変動する可能性があります。特にインテグラル・グループグループの連結財務諸表において計上される投資売却による実現損益については、投資ポートフォリオの売却により受領する対価から、売却した会計期間の期首時点における当該投資ポートフォリオの公正価値及び売却に直接関連する手数料等の合計額を控除した金額で測定していることから、当該投資ポートフォリオの売却により受領する対価がその売却が生じた会計期間の期首時点における当該投資ポートフォリオの公正価値より小さい場合においては投資売却による実現損益はマイナスとなる可能性があります。また、インテグラル・グループグループがファンドから受け取るキャリードインタレストは、ファンドの運用益に応じて算出され、市場環境、投資先企業のパフォーマンス等に左右される他、投資案件のExitのタイミングによっては、ファンドごとに受け取る時期が異なるため、会計年度ごとに受け取るキャリードインタレストの額が大きく変動する可能性があります。なお、キャリードインタレストは、IFRS第15号「顧客との契約から生じる収益」に準拠し、組合契約に定められたハードルレートを上回る分配を行うことが確実になった場合に権利が確定し、その時点で履行義務が充足され、重大な減額(クローバック)が生じない可能性が高い限りにおいて収益が認識されます。キャリードインタレストの受領後にファンドの業績が悪化するなどしてクローバックが生じた場合、インテグラル・グループグループの業績、財政状態に影響を及ぼす可能性があります。クローバックとは、実現したキャリードインタレストの分配額が、インテグラル・グループが受領すべき金額を超える場合(例えば、あるファンドの初期投資が成功し、当初はハードルレートを超える収益が得られた場合に、その後収益が低下すると、全体的な収益がハードルレートを下回る可能性があります。)、インテグラル・グループは当該超過分の分配額を返済する義務を負うことを指します。加えて、インテグラル・グループがファンドからプリンシパル投資収益及びキャリードインタレストを受領できるのは、投資案件のExitが完了した場合のみであるため、インテグラル・グループのキャッシュ・フローは、会計年度ごとに大きく変動する可能性があります。また、インテグラル・グループは、ファンドの出資約束金額又は投資残高に基づく管理報酬及び投資先企業からインテグラル・グループグループに支払われる経営支援料を継続的に受領しておりますが、これらの報酬額は、出資約束金額・投資残高及び投資先企業の数に応じて大きく変動します。さらに、インテグラル・グループの収益及び利益の構成要素の多くは非現金ベースで計上されるため、営業利益及び当期純利益を計上した会計期間であっても、営業活動による純キャッシュ・フローがマイナスとなる可能性があり、今後、インテグラル・グループの営業活動又は配当金の支払いに必要な資金を、財務活動又は投資活動に依存する可能性があります。また、新たに開始した不動産投資事業及びグローバルテック・グロース投資事業のインテグラル・グループグループ内における事業規模が大きくなった場合には、当該事業による収益及び費用がインテグラル・グループグループの業績に対して大きな影響を与える可能性があります。 ③ サステナビリティについて(発生確度:低、影響度:小)インテグラル・グループグループは環境、社会、ガバナンスに対し本質的な取り組みを率先して実行することが重要であると考えております。インテグラル・グループグループでは、ESG行動規範として、投資先の長期的かつ持続的な成長を実現する『Trusted Investor』となるため、独自のESG投資方針を策定しております。また、国際連合主導で策定された金融セクター向け投資ガイドラインであるPrinciples for Responsible Investment(PRI)にコミットし、インテグラル・グループは2016年に署名を行っております。投資活動においては、投資先のサステナビリティに関する機会・リスクを分析するため、投資検討時に投資先候補のネガティブスクリーニングを実施するとともに、投資後も投資先のESG課題の解消・克服に向けた施策の立案と実行を行うことを、ポリシーとして定めております。詳細は、「第2 事業の状況 2 サステナビリティに関する考え方及び取組 (4) リスク管理」をご参照ください。しかしながら、インテグラル・グループグループのサステナビリティへの取り組みがステークホルダーの期待から大きく乖離し、持続可能性を十分に考慮した投資活動ができない場合は、インテグラル・グループグループの評判が毀損される可能性がある他、LP投資家は、インテグラル・グループのファンドへの出資を取りやめるか、将来の出資を行わないことを決定する可能性があり、その場合、投資先が想定したとおりに事業を展開できず、その資産価値、すなわちインテグラル・グループグループの保有する株式価値が低下し、インテグラル・グループグループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 内部統制について(発生確度:低、影響度:大)インテグラル・グループは、法令に基づき、財務報告の適正性確保のために内部統制システムを構築し運用していますが、インテグラル・グループグループの財務報告に重大な欠陥が発見される可能性は否定できず、また、将来に亘って常に有効な内部統制システムを構築及び運用できる保証はありません。さらに、内部統制システムには本質的に内在する固有の限界があるため、今後、インテグラル・グループの財務報告に係る内部統制システムが有効に機能しなかった場合や財務報告に係る内部統制システムに重大な不備が発生した場合には、インテグラル・グループの財務報告の信頼性に影響が及ぶ可能性があります。 ⑤ コンプライアンスについて(発生確度:低、影響度:大)インテグラル・グループグループが営む業務には、様々な法的規制や業界団体による自主規制ルールがあり、これらを企業として遵守することのみならず、役職員一人一人に高いモラルが求められているものと考えております。インテグラル・グループグループでは、コンプライアンス推進委員会がモニタリングを行い、事前にリスクの把握を行うとともに、管理部門が役職員に対する定期的なコンプライアンス研修等を通じてコンプライアンスの徹底を図っておりますが、役職員による不祥事等が発生した場合、インテグラル・グループグループに対するイメージやレピュテーションが失墜し、インテグラル・グループグループの事業活動及び経営成績に重大な影響を及ぼす可能性が相応にあるものと認識しております。なお、コンプライアンス推進委員会には常勤の監査等委員及び内部監査責任者がオブザーバーとして出席し、適時に情報共有がなされる体制とするとともに、監査等委員監査及び内部監査ではコンプライアンス違反がないことを定期的に確認しています。 ⑥ 情報の管理について(発生確度:低、影響度:大)インテグラル・グループグループが保有する重要な情報及び個人情報の管理について、個人情報保護方針及び各種社内規程等の制定、役職員への周知徹底、情報システムのセキュリティ強化等、更なる情報管理体制の整備を進める方針ですが、インテグラル・グループのコンピュータ・システム、ソフトウエア及びネットワークは、不正アクセス、盗難、悪用、コンピュータ・ウイルス又はその他の悪意のあるコード、及びセキュリティに影響を及ぼす可能性のあるその他の事象に対して脆弱である可能性があります。サイバー又はその他のセキュリティ上の脅威や混乱に関連する費用は、インテグラル・グループのサービス・プロバイダーを含め、他者によって完全に補償されない可能性がある他、今後、不測の事態により、これらの情報が漏洩した場合は、損害賠償請求や社会的信用の失墜につながる可能性があり、とりわけ、潜在的な取引に関する機密情報が漏洩した場合には、貴重な投資やExitの機会を失い、インテグラル・グループグループの事業活動及び業績、財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また、インテグラル・グループの投資先も同様のリスクに直面しており、かかるリスクの顕在化により、投資先の業績に悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑦ 訴訟について(発生確度:中、影響度:大)一般的に、インテグラル・グループ、インテグラル・グループ役員又はインテグラル・グループ従業員は、(i)投資活動に関する法令又は関連契約の違反、(ii)ファンドのGPとしての善管注意義務違反、(iii)不正行為又はその他の違法行為への関与に関して、投資先企業やLP投資家から訴訟を提起されるリスクがあり、インテグラル・グループグループは、投資先企業、LP投資家又はその他の当事者に対して損害賠償責任を負う可能性があります。さらに、多くの投資プロフェッショナルである役職員との間で、複雑な報酬やインセンティブの取り決めを行っているため、報酬請求に関する訴訟のリスクに直面する可能性があり、その賠償額は個別又は総額で多額になる可能性があります。このような請求は、会社の業績や役職員出資制度に起因して、年ごとに報酬が大きく変動する可能性がある状況や、以前は多くの報酬を得ていた従業員が何らかの理由で退職した状況において発生する可能性が相対的に高まり、このような請求の解決費用は、インテグラル・グループの業績に悪影響を及ぼす可能性があります。インテグラル・グループに対して提起された民事訴訟又は刑事訴訟の結果、多額の法的責任又は過失が認定された場合、金銭的損害に加えて、インテグラル・グループに対する重大な風評被害をもたらし、インテグラル・グループの事業に深刻な損害を与える可能性があります。インテグラル・グループは、ファンドの投資機会を追求するためのLP投資家や専門家の確保に関して、ビジネス上の関係性や専門サービスに対するインテグラル・グループの評判に大きく依存しています。そのため、訴訟当事者又は規制当局によるインテグラル・グループの不適切な行為の申し立てや、インテグラル・グループグループの投資活動やファンド業界全般に関する否定的な報道による憶測は、最終的な結果がインテグラル・グループにとって有利であるか不利であるか、また妥当か否かにかかわらず、インテグラル・グループのレピュテーションを害する可能性があり、インテグラル・グループグループの事業に大きな損害を与える可能性があります。 ⑧ 小規模組織であることについて(発生確度:中、影響度:中)インテグラル・グループグループは、小規模な組織であり、内部管理体制も現状の規模に応じたものとなっております。今後の事業拡大及び事業成長のためには、人員の増強及び内部管理体制の充実が必要であると認識しており、インテグラル・グループグループの規模の拡大に応じた組織力の強化を図る予定であります。しかしながら、人員の増強及び内部管理体制の充実がインテグラル・グループグループの計画通りに進まない場合には、インテグラル・グループグループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑨ 自然災害及びパンデミック等について(発生確度:中、影響度:中)インテグラル・グループグループ及び投資先企業の国内外の拠点は、地震、台風、洪水、津波、豪雨、降雪又は火山活動などの自然災害や、テロ行為その他の犯罪行為による損害のリスクにさらされています。また、火災、停電、気候変動、COVID-19パンデミックのような大規模な公衆衛生危機もインテグラル・グループグループ、投資先企業の事業、投資アセットの運営に影響を及ぼす可能性があります。インテグラル・グループグループの復旧努力(緊急時対応計画の実施を含む)が、事業への重大な混乱を防止する上で効果的でない場合、インテグラル・グループグループの財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。さらに、このような災害等は、経済情勢、企業の設備投資又は消費者心理の悪化など、日本経済や世界経済全体に悪影響を及ぼし、インテグラル・グループグループの投資活動やファンドパフォーマンスに悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑩ 風評リスクについて(発生確度:低、影響度:中)インテグラル・グループグループは、風評被害等が発生しないよう、役職員に対する法令遵守を徹底するとともに、コンプライアンス体制の構築等の取り組みを行っております。また、ファンドの出資者や投資先企業、従業員及びその家族を含むステークホルダーとの信頼関係の構築に努めております。しかしながら、ソーシャルメディアの普及に伴い、悪意のある第三者が、意図的に悪意のあるインターネット上の書き込みを行い、それらを起因とするマスコミ報道等による風評被害が発生した場合、その内容や正確性にかかわらず、インテグラル・グループグループやインテグラル・グループグループが属する業界に対する誤解や誤認によりインテグラル・グループグループのイメージや社会的信頼が失墜し、インテグラル・グループグループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑪ 株式価値の希薄化について(発生確度:高、影響度:中)インテグラル・グループグループは、企業価値の向上を意識した経営の推進を図るとともに、役員及び従業員の業績向上に対する意欲を高めることを目的として、役員及び従業員にストックオプション(新株予約権)を付与しております。2025年12月末時点における発行済株式総数は34,975,000株、新株予約権による潜在株式数は997,600株となります。新株予約権がすべて権利行使された場合には、発行済株式総数は35,972,600株(内、936,894株は自己株式)となります。新株予約権が行使された場合には、インテグラル・グループ株式の1株当たりの株式価値及び持分割合が希薄化し、インテグラル・グループ株価に影響を及ぼす可能性があります。また、インテグラル・グループの事業成長においては、継続的に外部からの資金調達が必要となる可能性があり、その手段として、増資等が実行された場合には、インテグラル・グループの株式価値が希薄化し、インテグラル・グループ株価に影響を及ぼす可能性があります。 ⑫ 配当政策について(発生確度:低、影響度:小)インテグラル・グループは、将来的な新規投資の実行やアセットクラスの拡大に向けた取り組みのため、内部留保の充実が必要と考えておりますが、適切な株主還元を行うことも重要であると認識しており、2025年12月期より、DoE(Dividend on Equity Ratio : 株主資本配当率)に基づいて配当金額を決定することを配当方針としております。2026年12月期はDoEの2%に相当する金額を配当する予定です。詳細は「第4 提出会社の状況 3.配当政策」をご参照ください。 ⑬ 大株主について(発生確度:低、影響度:大)インテグラル・グループの代表取締役パートナーである山本礼二郎及びパートナーである佐山展生はインテグラル・グループの大株主であり、それぞれインテグラル・グループの発行済株式総数(自己株式を除く)の28.6%及び23.9%(2025年12月末時点)を保有しており、インテグラル・グループの取締役の選解任を含む株主の承認を必要とする事項について一定の影響力を有しております。さらに、これらの株主は、インテグラル・グループの運営その他の事項に関し、インテグラル・グループの一般株主と異なる利害関係を有している可能性があり、これらの株主が保有する株式に係る議決権行使は、一般株主の利害と異なる可能性があります。なお、山本礼二郎及び佐山展生を含むインテグラル・グループの役職員は、一定の取引を除き、上場日の5年後の日にあたる2028年9月19日までの期間は、上場時に保有していたインテグラル・グループの普通株式又はストックオプションの行使に基づいて取得した株式の売却等を行わない(ただし、2026年9月19日以降は4分の1の株式、2027年9月19日以降はさらに4分の1の株式が当該売却制限から除外されます)旨を約束する書面を上場時のジョイント・グローバル・コーディネーター宛に差入れております。 ⑭ インテグラル・グループ株式の流動性について(発生確度:中、影響度:中)インテグラル・グループは、東京証券取引所グロース市場に上場をしておりますが、東京証券取引所の定める上場維持基準は25%であるところ、流通株式比率は2025年12月末時点で28.3%となります。また、2025年12月末でPE投資ファンドの投資期間中である5号ファンドシリーズの組合契約では、投資期間中、インテグラル・グループの過半数の議決権を実質的に保有し続ける旨が定められております。インテグラル・グループは流動性の向上を図っていく方針ではありますが、何らかの事情により流動性が低下する場合には、インテグラル・グループ株式の市場における売買が停滞する可能性があり、それによりインテグラル・グループ株式の需給関係にも悪影響を及ぼす可能性があります。
※金融庁に提出された有価証券報告書のデータを使用しています。
Copyright (c) 2014 かぶれん. All Rights Reserved. プライバシーポリシー