高田機工(5923)の事業内容、事業の状況や経営戦略、事業等のリスクについて

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高田機工(5923)の株価チャート 高田機工(5923)の業績 沿革 役員の経歴や変遷

3【事業の内容】 高田機工は、橋梁、鉄骨及びその他鋼構造物の設計から製作、現場施工を主な事業としております。 高田機工の事業の詳細は次のとおりであり、セグメントの区分と同一であります。(1)橋梁事業 新設鋼橋の設計・製作・現場据付、既設橋梁維持補修工事の設計・製作・現場据付、橋梁関連鋼構造物の設計・製作・現場据付、複合構造物の設計・製作・現場据付、土木及び海洋関連鋼構造物の製作、制震部材他橋梁関連製品の製作をしております。(2)鉄構事業 超高層ビル鉄骨等の製作・現場施工、大空間構造物の設計・製作・現場施工、制震部材の製作をしております。

有価証券報告書(2026年3月決算)の情報です。

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 高田機工の経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において高田機工が判断したものであります。 (1)経営方針 高田機工は創業以来、橋梁、鉄骨など鋼構造物の設計、製作、架設を専門に行う企業として全国に事業を展開してまいりました。そしてこの間一貫して社会に貢献することを目標とし、高度な技術力で安全を重視した施工を行い良質な社会資本を提供することで、顧客の皆様の信頼を得ることを経営の基本としております。 2024年5月10日に開示した「中期経営計画2024」において、高田機工が目指す姿として、ビジョンを「世代を超えて、感動と笑顔あふれる豊かな世界を創造する」、ミッションを「人とまちをつなぎ、空間に価値を創り出す」といたしました。 2026年度は「中期経営計画2024」の最終年度であるとともに、これからの成長戦略を描く年でもあり、持続的に成長できる企業へと進化するため、次の10年に向けて高田機工のありたい姿を示す長期ビジョン「VISION2035」を策定し2026年5月15日に開示しております。その中で、高田機工の社是である「高い技術」「不断の努力」「豊かな未来」を私たちのDNAとし、パーパス-私たちの存在意義を「しなやかな発想と確かな技術で未来へつなげる新たな価値を創造する」ビジョン2035-私たちの目標を「持続可能な社会を支える都市空間創造企業への進化」と定めました。 高田機工は、橋梁・鉄骨の提供を超え、それらを含む都市空間そのものに新たな価値を生み出す「都市空間創造企業」への進化を目指してまいります。そこに込められた心が行き交う空間を創り支えることで、都市と社会の持続的成長に貢献してまいります。 (2)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 2024年5月10日に開示した「中期経営計画2024」においては、数値目標は期間平均の売上高205億円、営業利益10億円とし、2032年の会社設立100周年に向けて本中期経営計画で『持続的な企業成長』を実現するために「基幹事業の集中と選択」及び「事業変革への挑戦」の3ヶ年と位置づけておりました。しかしながら「中期経営計画2024」2年目は売上高143.0億円、営業損失4.4億円と非常に厳しい結果となりました。橋梁事業の数値目標と実績値に大きな乖離が生じたため、2026年5月15日「中期経営計画2024」の数値目標を修正するとともに長期ビジョン「VISION2035」を開示いたしました。 また、株主還元方針として配当性向50%以上、下限配当50円を設定しておりますが、厳しい事業環境下での業績悪化から2年続けて下限配当での対応となりました。 (3)経営環境 橋梁事業における新設鋼橋の事業環境は低迷が続いており、2027年3月期の業績予想は売上高145億円、営業利益2.2億円、当期純利益2.2億円と厳しい数字となっております。このため、2024年5月10日に開示した「中期経営計画2024」につきましては、策定時の想定と大きく乖離したことを踏まえ、数値目標の修正を開示いたしました。数値目標については大幅な下方修正となりましたが、会社が目指す姿に向けての戦略は着実に実施を進めており、いかなる経営環境であろうとも、持続的に成長可能な企業へと進化するために、次の10年に向けて会社のありたい姿を示す長期ビジョン「VISION2035」を策定し開示しております。 (4)経営戦略と優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題「中期経営計画2024」の進捗<主要戦略>「中期経営計画2024」の主要戦略につきましては、事業ポートフォリオの強化として設置した「保全本部」及び「空間創造部」に経営資源の投入を進め、体制構築に一定の目途がついた状況です。2026年3月末における受注残高は、保全事業について9.3億円(2025年3月末比△6.2億円)、生研トラス事業について9.4億円(2025年3月末比+1.6億円)となっておりますが、2027年3月末時点において、両事業合計で50億円以上の受注残高確保を目指しております。 経営基盤戦略としての生産部門の競争力強化は、和歌山工場の生産体制見直しと効率化を進め、更なる収益性の改善に取組みました。経営基盤の強化として、人事及び人財育成体系を再構築し、教育環境の充実を図りました。また経営の意思決定スピード向上を目的に、組織体系の見直しも進めております。サステナビリティ戦略につきましては、カーボンニュートラルの推進は順調であり、全社版BCPの策定も進んでおります。また、人的資本施策として、福利厚生の増進と社員が高田機工の株主として一層の価値共有を進めることを目的に、社員持株会向け譲渡制限付株式インセンティブ制度を導入いたしました。さらに、働きやすい職場環境の実現に向けて、社員にエンゲージメントアンケートを実施し、その結果を基に今後の対応を検討中であります。<キャピタル・アロケーション>2026年3月期は事業投資・成長投資・人財投資の合計で12.0億円の投資を実施しております。事業投資は、基幹システム更新プロジェクトを中心に5.2億円であります。成長投資は、バンドソーマシンやH形鋼ショットブラスト機など生産設備の更新を実施し3.5億円となりました。人財投資は、賃上げや人事・評価制度の見直し、教育システムの整備等で3.3億円となりました。株主還元は、下限配当を設定していることから1株につき年50円配当を予定しており、配当金総額は2.9億円となります。<財務目標及び株主還元策> 財務指標数値目標修正前備考売上高 157億円205億円期間平均営業利益0.05億円 10億円期間平均ROE1.0%5.0%最終年度配当性向50%以上50%以上期間中  2027年3月期の最重要課題は業績予想の達成でありますが、将来に向けた2027年3月期の重点課題は以下の4項目を掲げています。①再編による組織の効率化と成長分野の増強②DX・AI活用による経営の高度化及び業務の効率化③情報セキュリティを含む安全の徹底④人的資本経営の高度化 高田機工を取り巻く事業環境は依然として厳しい状況にありますが、「中期経営計画2024」の主要戦略を着実に遂行し、収益構造の改善を進めることで、早期の黒字化及び持続的な成長と新たな価値を生み出す「都市空間創造企業」への進化に向け、全社一丸となって取り組んでまいります。

事業等のリスク

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が提出会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において高田機工が判断したものであります。 (1)公共事業への依存について 高田機工は、鋼構造物の設計から製作、現場施工を主事業としており、2026年3月期末の受注残高においては鋼橋が7割以上を占め、その大部分は公共工事であります。国及び地方公共団体の厳しい財政状態を反映し、公共事業は発注量の減少が続き、今後の市場動向は不透明であります。そのため、実際の発注量と金額が想定を大きく下回る場合、高田機工の業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクへの対応策として、橋梁事業の中でも今後の成長が期待される保全事業と、民需関連事業である鉄構事業において競争優位性のある生研トラス事業に優先的に経営資源を投下し拡大を図っております。 (2)法的規制について 事業を営むにあたり建設業法等の法的規制を受けております。法令遵守の意識は社内で徹底しておりますが、万一法令違反があった場合には行政処分等により、高田機工の業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクへの対応策として、社内通報制度の導入により、社内での業務運営上の問題点の吸い上げ等を通じて、リスクマネジメントに努めております。また、コンプライアンス室からコンプライアンスに係る情報を定期的に全社に発信し、社員の法令遵守の意識を高めております。 (3)自然災害・事故等による影響について 高田機工は、生産設備を和歌山工場に集中し、業務の効率化を図っております。そのため自然災害等で和歌山工場の機能がストップした場合には、高田機工の業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。 また、高田機工の製品は非常に大きく重いことから、工場製作・輸送・現場施工の各工程に危険な作業を含んでおり、万一事故を起こした場合は、事故による損害だけでなく、顧客からの信頼も失墜し、業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクへの対応策として、現在拠点ごとの対応となっている緊急時対策や備蓄品確保を、従業員等の安全確保を最優先として全社レベルでの「事業継続計画書(BCP)」へ統合いたしました。また、全社レベルでの安全管理体制を構築するため、「安全品質本部」を立ち上げ、各本部にあった安全管理をつかさどる部署を「安全品質本部」へ再編しております。 (4)品質管理について 高田機工にて製作・施工される製品について、万一重大な瑕疵担保責任が発生した場合には、補修費用の発生だけでなく顧客からの信頼も失墜し、業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクへの対応策として、全社レベルでの品質管理体制を構築するため、「安全品質本部」を立ち上げ、各本部にあった品質管理をつかさどる部署を「安全品質本部」へ再編しております。 (5)主要原材料の価格変動等について 高田機工の主力事業である鋼構造物事業は、鋼材が主要原材料であります。鋼材価格はここ数年値動きが大きく、今後鋼材価格が上昇を続け、上昇分が受注価格に転嫁されない場合は高田機工の業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。また、鋼材の需給関係が逼迫し、数量の確保が困難になる可能性は否定できず、鋼材の納入が遅延した場合や、必要数量を確保できない場合は高田機工の業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクへの対応策として、株式の政策保有を含め製鉄会社等との取引の維持強化に努めております。 (6)金利変動による影響について 高田機工の借入金残高は2026年3月期末において39億円でありますが、資金繰りに合わせ毎月短期借入金残高で調整を行っております。国内金利上昇や主要原材料の値上げ等の急激なインフレが高田機工の業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクへの対応策として、2025年3月期に固定長期資金を30億円調達し、今後の金利上昇に備えるとともに資金繰りの安定化を図っております。 (7)固定資産の減損に関わるリスク 高田機工は、橋梁事業及び鉄構事業に係る固定資産を主に和歌山工場において保有しております。受注状況により今後も各事業における経営環境の著しい悪化等により減損損失を計上する場合には、高田機工の業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクに対応すべく、中長期的な市場動向を見越した生産体制を再構築し、「VISION2035」に記載した戦略の着実な実施による事業改革を進めてまいります。 (8)時価変動による影響について 高田機工が保有する資産の時価の変動によっては、業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクへの対応策として、保有する資産の時価を管理部門が定期的に確認し、必要に応じて売却等の処理を行っております。特に政策保有株式については、その保有の適否を管理部門が精査し、取締役会にて報告し見直しを行っております。見直しの結果、保有意義の薄れた銘柄につきましては、順次売却を進めることとし、保有額を縮減することでリスク低減に努めております。 (9)繰延税金資産の回収可能性の評価について 高田機工は、将来減算一時差異に対して、将来の課税所得を見積もった上で回収可能性を判断し、繰延税金資産を計上しております。しかしながら、実際の課税所得が予測と異なり回収可能性の見直しが必要となった場合や税率の変更等を含む税制の変更があった場合には、繰延税金資産の計算の見直しが必要となります。その結果、繰延税金資産の取崩が必要となった場合には、高田機工の業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクへの対応策として、繰延税金資産の回収可能性の評価にあたり基準とした利益計画の実現可能性について慎重に検討を行い、合理的かつ保守的に見積った課税所得についてのみ繰延税金資産を計上することとしております。 (10)人財確保について 高田機工の事業継続には専門性を有する技術者・技能者の確保が不可欠ですが、少子高齢化が進むなかで必要な人財の確保が出来なかった場合は、高田機工の業績に影響を与える可能性があります。 当該リスクへの対応策として、新卒者・中途採用者を問わず採用活動を強化するとともに、重要拠点である東京本社の規模拡大と機能向上を図り関東圏での採用活動の強化に努めております。さらに、元社員の採用や定年を迎えた社員の継続雇用を図ることで多様な人財確保に努めております。 また、採用活動の強化と並行して、人的資本の強化を目的とした人事体系・人財育成体系の見直しを進め、多様な働き方・働きやすい職場環境の提供に努めております。 (11)情報システムに関するリスクについて 高田機工は、業務の効率化や情報共有の手段として全社的な情報システムを構築し運営しております。情報システムの安全性確保には細心の注意を払っておりますが、外部からの不正アクセス、コンピューターウイルスの侵入等による機密情報・個人情報の漏洩や、事故等による情報システムの不稼働は高田機工の業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクへの対応策として、情報システム担当部門の人財強化を図り、常に最新のセキュリティ対策を整備するだけでなく、定期的に担当部署から全社員に対して情報セキュリティ教育を実施し、社員の情報セキュリティに対する意識を高めております。



※金融庁に提出された有価証券報告書のデータを使用しています。

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