ジーテクト(5970)の事業内容、事業の状況や経営戦略、事業等のリスクについて

TOP関連銘柄

事業の状況や経営戦略など
事業などのリスク


ジーテクト(5970)の株価チャート ジーテクト(5970)の業績 沿革 役員の経歴や変遷

3【事業の内容】

 ジーテクトグループ(ジーテクト及びジーテクトの関係会社)は、ジーテクト及び連結子会社19社及び持分法適用関連会社1社により構成され、日本、北米、欧州、アジア、中国、南米における自動車用部品の製造販売を主な事業内容としております。

 国内得意先向けにはジーテクトが自動車用部品を製造販売し、海外得意先向けの製造販売は、北米、欧州、アジア、中国、南米において現地の子会社及び関連会社がジーテクトからの技術援助を受けて行っております。金型・治工具等の生産設備は主にジーテクト及びG-TEKT (Thailand) Co., Ltd.及びAuto Parts Alliance (China) Ltd.がグループ内に供給しております。

 

[事業系統図]

 以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。

 


有価証券報告書(2024年3月決算)の情報です。

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

 以下に記載している将来に関する事項は、有価証券報告書提出日(2024年6月27日)現在においてジーテクトグループが判断したものであります。

(1)会社の経営の基本方針

 ジーテクトは、次の経営理念とそれらを実現するための経営ビジョン(ジーテクトの進むべき方向性)を策定し、これらの経営方針とビジョンの下、グローバル競争に打ち勝つ企業規模と展開力を実現し、安全・環境に即した先進技術の追求を通じ、車体部品とトランスミッション部品の専門メーカーとして世界TOPを目指し、企業価値・株主価値の向上に努めてまいります。

<経営理念>

社是

・人間性尊重

・技術革新

・堅実経営

 

行動指針

・愛情と相互信頼をモットーに自己啓発に努めよう

・先進技術を追求し良質廉価な製品を提供しよう

・自主性をもち英知と機敏さで社会に貢献しよう

 

<経営ビジョン>

 情熱と革新を融合させ人とクルマと地球のより良い未来をかたちづくる

 

(2)経営指標

 ジーテクトグループは、健全な財務体質を維持しつつ、自己資本に対する収益性を高めること、そのために、売上・利益の持続的な拡大を図ること、そして株主還元による株主価値の向上を目指しています。

 健全な財務体質を維持向上するため、自己資本比率は50%以上を維持すること、同時に、資本効率の面では自己資本利益率(ROE)10%以上を目指します。そのためには、安定した利益成長が求められます。ジーテクトは売上・利益の拡大を図るため、売上高成長率及び売上高営業利益率の向上を目指します。目標として、2030年度に売上高4,000億円、営業利益280億円、営業利益率7.0%を目指します。また、設備産業の特性から、売上拡大のための設備投資と資産は効率性を重視し、総資産利益率(ROA)、投下資本利益率(ROIC)の向上を目指します。

 また、ジーテクトグループは、株主の利益向上を経営の重要課題のひとつとしています。持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を目的として、安定的・継続的な株主還元を実施し、目標値として2031年3月期に株主資本配当率(DOE)を3.0%とするとともに、配当性向を2025年3月期から30%以上とすることを基本方針としています。

 

(3)会社の対処すべき課題

 大変革期のただ中にある自動車業界にあって、事業会社としての生き残りを賭けて、ジーテクトグループでは以下の課題に重きを置いた取り組みを推進してまいります。

 

 車体領域のシステムサプライヤー(Tier 0.5)への進化

 世界中で進む急速なEVシフトへの対応のため、自動車業界各社は、EVとして競争力ある車両開発や電池、モーターといった新たな領域の開発に工数を割くと同時に、世界各地で新たな調達網(サプライチェーン)を構築することが急務となっています。これらの多大な工数を賄うために、完成車メーカーは外部リソースとしてのサプライヤーの活用を拡大することが想定されます。ジーテクトはこれを商機と捉え、これまで培った車体一台分解析技術と生産技術を駆使するとともに、外部とのアライアンスを積極的に検討、活用することで、一次メーカーと称される現在の「Tier 1」サプライヤーから一つ上のステージである「Tier 0.5」に進化し、開発から量産までを完成車メーカーから一括受注する「車体領域のシステムサプライヤー」としての事業モデルを確立することを目指しています。

 現在、開発連携、生産能力補完、材料・設備調達の観点から、企業間のアライアンスを各領域で構築し、これにより増強されたリソースを基に、東京都に所在する自社拠点の実証ラインにて複数のEV関連技術を実証しています。外部アライアンスの強化を継続するとともに、早期の事業化に向けて引き続き取り組んでまいります。

 

 スマートファクトリーの実現

 自動車の電動化は、ジーテクトの商品である車体部品の造りを大きく変える可能性を有しており、従来は複数の部品で構成されていたコンポーネントを一体加工する「ギガキャスト」技術の登場もその一つの兆候とみなされています。この車体構造の変革は、生産方式、ひいては工場のあり方そのものの変革を伴うものであり、次世代の工場は、これまで以上の生産性と信頼性を備えることが求められています。

 この課題に対してジーテクトグループでは、生産性及び信頼性向上の取り組みとして、「知能を持った賢い工場(生産ライン)」「生産量の変動に追従できる柔軟な生産体制」をコンセプトとする未来の生産工場づくりに取り組んでおり、「工場内物流の無人化」「製造工程の無人化」「自動検査の導入」「現場のビッグデータ活用」を推進し、「高品質、低コスト、高度なオペレーション」によるスマートファクトリーを実現することを目指しています。このコンセプトを具現化するものとして、現在新たに建設中の中部工場(岐阜県海津市)及び中国の南沙工場では、最先端のテクノロジーを導入し、生産の無人化に加えて、無人搬送車(AGV)・無人フォークリフト(AGF)の導入及び倉庫システムとの連動による物流の無人化を実現する予定です。

 これらの新工場での検証結果も加えたグループ内での先行する実績・知見に改善を重ね、世界各地に展開するグループ各社に水平展開することで、グローバルでの収益力の向上を図ってまいります。

 

 人的資本への投資

 「人間性尊重」の社是に基づき、人財こそ最も重要な経営資源と位置づけて、「全ての従業員に成長の機会を提供し、自主的なスキルアップの支援」と「次の時代に向け新たな価値を生み出す人財の創出」を方針として、従業員とともに成長する取り組みを推進しています。

 重点施策として「従業員一人ひとりの成長の支援」「多様な人財の活躍の後押し」「経営幹部候補人財の育成」「専門人財等の採用」を掲げ、女性活躍推進については、2028年までに女性採用比率を25%、女性役職者比率を2023年3月期比で1.5倍、男性育児休業取得率を30%以上、多様な働き方を支援する新規施策を1件以上実施する等のKPIに基づく予実管理にも努めています。

 また、昨今の人財の流動化への対応として、従業員の定着化を目的とした人事制度の整備、福利厚生の充実、「健康経営」の推進・拡充等の「働きやすさ」の向上のみならず、従業員一人ひとりが「働きがい」や「ジーテクトで働く意義・メリット」を実感できることが重要であるという認識の下、経営層とのコミュニケーション強化、管理職層の研修拡充や若手層へのヒアリングによるマッチングの実施等のエンゲージメント向上施策を強化・推進してまいります。


事業等のリスク

3【事業等のリスク】

 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関連する事項のうち、ジーテクトグループの財政状態及び経営成績等に影響を及ぼす可能性のあるリスクには以下のようなものがあり、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のあることを認識しております。

 なお、以下に記載している将来に関する事項は、有価証券報告書提出日(2024年6月27日)現在においてジーテクトグループが判断したものであります。

 

リスクの分類

リスクの項目

リスクの説明

リスクの対策

事業環境

市場環境の変化

 ジーテクトグループは、日本、北米、中国及びその他のアジア地域、南米、欧州と、世界各国において事業を展開し、現地の完成車メーカー及び関連部品メーカーに対し製品を供給しております。これらの市場における景気後退による消費の低迷や税制変更による消費者の購買意欲の低下は、自動車の販売低下につながり、ジーテクトグループの業績に影響を与える可能性があります。

 ジーテクトグループは、事業展開をしている世界各国の市場の動向を注視し、設備投資の判断や適正な要員配置・経費管理等の面で迅速かつ的確な対応が取れるように努めております。

気候変動・環境規制への対応

 温室効果ガス排出等による温暖化の深刻な影響に対し、地球環境の保全を喫緊の課題として取り組むことが求められています。

 各国が強化する環境規制や、ステークホルダーが求める脱炭素への事業を通じた貢献の要請に適切に対応できない場合、社会的評価の低下等による機会損失により、ジーテクトグループの業績に影響を与える可能性があります。

 ジーテクトグループでは、「2050年度カーボンニュートラル」を目指し、生産時(Scope 1+2)における温室効果ガス排出量を省エネ施策の実行と再生可能エネルギー由来の電力への切り替えによって削減する取り組みを行っております。

製品のライフサイクル(Scope 1~3)における温室効果ガス排出量は、購入した鋼板が大部分を占めていることから、より環境負荷の少ない方法で製造された鋼板への切り替えの検討に加えて、リサイクル性に優れたアルミ製品の開発と生産技術の確立に取り組んでおります。

自動車のEV化

 自動車業界では、脱炭素の実現のため、内燃機関の自動車からEVへの転換が進んでいます。

 従来の自動車と駆動系等の構造を異にするEVの普及は、新規参入による事業拡大の機会となる一方で、従来の部品の需要や、工場のあり方そのものを大きく変える可能性があります。

 ジーテクトグループは、EV化対応に積極的に取り組んでおりますが、研究開発・工場改革の遅延や頓挫等により、ジーテクトが適切に対応できない場合、受注を失い、ジーテクトグループの業績に影響を与える可能性があります。

 ジーテクトでは、「EV関連事業の確立」を新経営戦略の一つとして掲げております。研究開発費・設備投資として2022年から10年間で700億円を投入するとともに、EV関連事業として売上高1,000億円以上、営業利益率8%以上を達成することを目指して研究開発及び営業活動を推進しております。

 現在、これまで以上の生産性と信頼性を備えるスマートファクトリーの実現のため、製造工程に留まらない工場内物流も含めた工場の自動化を進めています。

 また、車体一台解析技術と生産技術を駆使して、地域や製品に応じた外部とのアライアンスを新たに構築し、必要に応じて生産の外部委託を活用することで、EVを含む車体領域について、開発から一括受注するシステムサプライヤー(Tier 0.5)への事業モデルの進化を目指してまいります。

事業運営

市場ニーズに基づく技術開発

 市場ニーズの把握は、技術開発リソースの配分決定にとって重要な指標となるものですが、市場ニーズの変化を予測できず、魅力ある新製品を開発できない場合や適時に提供できない場合、想定よりも需要が伸びなかった場合には、将来の成長と収益性を低下させ、投資負担がジーテクトグループの財政状態又は業績に影響を与える可能性があります。

 

 国内にジーテクトグループの研究開発・知財管理の中核拠点であるジーテクト東京ラボを置くとともに、北米(デトロイト)・欧州(ミュンヘン)・中国(上海)に営業・技術・開発機能が一体となった営業・エンジニアリング拠点を設置しております。これらの拠点間の連携を強化することで、市場ニーズの把握に努めるとともに、欧州ESP(Engineering Service Provider)と協業して新たな技術の研究開発に取り組んでおります。

新素材、新工法の普及

 ジーテクトグループの取扱分野において新素材の普及が進んだ場合には、ジーテクトグループの製品と競合することとなり、ジーテクトグループの業績に影響を与える可能性があります。

 また、ギガキャストの普及によって自動車の車体下側の部品の製法が大きく変わる可能性が示唆されており、将来的には、この工法の普及あるいは適用領域の拡大により、ジーテクトグループの業績に影響を与える可能性があります。

 ジーテクトグループでは、従来の鋼板素材のみならず、欧州車を中心に採用が進むアルミ等の新素材の研究開発にも取り組んでおり、アルミのプレス加工については、量産技術を確立して欧州拠点にて生産を行っております。

 また、ギガキャスト技術に代わる現時点の最適解として、他社との協業・共同開発の下でアルミダイキャスト技術やホットスタンプ技術を用いた大型一体化部品の製品化に向けた開発・研究と得意先への提案活動を推進しております。

知的財産権

 研究開発中の技術について他者がジーテクトグループに先行して知的財産権を取得するなど、技術の権利化に劣後した場合には、製品化することができないことによる機会損失又は追加の費用の発生等により、ジーテクトグループの業績に影響を与える可能性があります。

 ジーテクトグループは、知的財産の管理に特化した専門の部署を設置し、知財戦略に基づいた知的財産権の調査・取得・管理を行っております。

 新規事業領域の知的財産の取得状況を精査するとともに、これからのビジネスの流れを先取りした知的財産権の取得に注力して取り組んでいます。

人財の確保

 ジーテクトグループは、世界各国の拠点で従業員を採用して事業活動を行っておりますが、景気変動や少子化などの様々な要因による労働市場の逼迫や人事制度の構築・運用の失敗等により、優秀な人財の確保が困難となる恐れがあります。

 人財の採用難あるいは流出は、従業員の育成や能力向上の機会を損なうものであり、ひいては人財不足による事業活動全般の停滞を招き、ジーテクトグループの業績に影響を与える可能性があります。

 ジーテクトグループでは、従業員の定着を図るため、人事制度の見直し・拡充による福利厚生・従業員待遇の改善や、体力・集中力を要する現場労働の自動化(機械化)による従業員の負荷低減等の施策を積極的に推進、展開しています。また、職場診断等の実施により、職場の現状を可視化し、働きやすい職場づくりのための施策立案につなげています。

 これらの取り組みを通じて、国内外の多様な人財が自ら学び、考え成長することを支援する環境作りと企業風土の醸成に努めております。

リスクマネジメント体制

 ジーテクトグループは、海外において積極的な事業展開を図っております。これらの国、地域においては、それぞれに様々なリスクが存在し、一様ではありません。これらのリスクに対してジーテクトグループが適切に対処できなかった場合、ジーテクトグループの業績に影響を与える可能性があります。

 ジーテクトグループでは、ジーテクトグループ全体でのリスク管理の重要性に鑑み、ジーテクトグループが進出している国ごとにリスクマップを作成しており、これに基づいて各子会社が最優先対応リスクを選定し、対策を推進しております。対策状況については、日本本社が定期的なモニタリングを実施し、グループ全体でのリスクと対策の共有を行っております。

事業運営

特定の販売先への依存

 ジーテクトグループは、本田技研工業株式会社が総議決権の30%以上を所有しており、同社はジーテクトのその他の関係会社に該当しているほか、連結売上高の概ね5割強を本田技研工業株式会社及びそのグループ会社が占めております。同社グループの国内外における生産及び販売の動向、事業戦略や購買方針等によりジーテクトグループの業績に影響を与える可能性があります。

 ジーテクトグループは、本田技研工業株式会社との長期にわたる緊密な取引関係を通じ、生産及び販売の見通し、事業戦略や購買方針に関する将来の方向性を共有し、自社グループの投資・事業戦略の判断に活用しております。

 また、既存の取引先以外の取引先との取引を拡大するため、価格競争力のある開発提案による営業戦略を展開しており、これによって、特定の販売先への依存リスクの低減を図っております。

品質

 ジーテクトグループの製品について、予期できない品質問題が発生した場合には、コストの発生やジーテクトグループの評価に重大な影響を与え、ジーテクトグループの財政状態及び業績に影響を及ぼす可能性があります。

 ジーテクトグループは、関連法規を遵守し、国際的な品質管理基準に従って設計・製造を行い、品質ガバナンスを徹底することで品質向上に努めるとともに、カメラ映像や画像解析技術を活用した品質保証を進め、生産ライン内部での精度・品質検査の実現により、品質の信頼性向上に取り組んでおります。

 また、DX(デジタル・トランスフォーメーション)プロジェクトを通じて、グローバルでグループの品質情報を可視化し、モニタリングすることで、予知予防による管理を目指します。さらには、新たな事業領域であるEV関連部品事業にふさわしい品質保証体制の確立にも取り組んでおります。

サプライチェーン

 ジーテクトグループは、主要な部分品・購入品の調達について、ジーテクトグループ内外の調達先から供給を受けております。このため、感染症の拡大あるいは洪水等の天災等により、調達先の操業が停止することで、調達ができない状況が発生した場合は、ジーテクトグループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

 ジーテクトでは、主要サプライヤーの操業停止リスクについて、ハザードマップを基に調査を実施して各社の災害復旧体制を把握するとともに、災害発生・感染症の拡大に伴うサプライヤーの操業停止に備えた代替先確保に取り組んでいます。

 ジーテクトが金型の製作を委託する金型メーカーの中には、代替先の確保が困難な企業もありますが、金型製作のリードタイム短縮、工程分散をはかり、万一の際の物流確保などによるサプライチェーンの途絶リスクの低減・早期復旧を図っております。

為替

 ジーテクトグループは、国際的な事業展開の結果、本邦通貨に対する外貨の価値変動がジーテクトグループの業績に影響します。ジーテクトグループの連結売上高の8割は海外子会社による現地生産であり、為替変動は本邦通貨への換算差額として、財政状態及び業績に影響があります。

 また、海外の販売先に対し金型・治工具等の生産設備を販売するなど、一部の製品及び部品等を輸出しております。急激又は大幅な為替変動によりジーテクトグループの業績に影響を与える可能性があります。

 ジーテクトグループでは、製品及び部品の輸出に関して、為替予約等の手段で為替変動による影響の軽減を図っており、為替リスクに対する対策を行っております。

事業運営

コンプライアンス

 ジーテクトグループは国内外の広範な法令に従って事業活動を展開しており、万が一、役職員による法令等の違反があった場合には、各種の訴訟や規制当局の訴追により、ジーテクトグループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

 ジーテクトグループでは、コンプライアンスオフィサーを委員長とするコンプライアンス小委員会が主導して、自己検証、コンプライアンスに関する研修、社内啓発、企業倫理改善提案内容のレビューなどを行っており、例えば不正競争防止や腐敗防止などに関するグループ共通の基本方針を策定し、従業員への周知展開を行うなど、法令及び社内規程を遵守する体制を構築しております。

サイバーセキュリティ

 サイバー攻撃は日々巧妙化しており、エンドポイントの増加・多様化により防御範囲が拡大するとともに、攻撃者も変化していることから、侵入されることを前提とした新たな対策が必要となっております。万が一、ジーテクトが標的となった場合に、重要な業務の中断や機密データ等の流出等、ジーテクトの業績あるいは社会的イメージに影響を与える可能性があります。

 ジーテクトグループでは、情報セキュリティ部門を中心として、サイバーセキュリティに関するルールの見直しや現場設備の棚卸を行っております。

 さらには、日本本社を核としてジーテクト海外子会社に不正操作監視システム(EDR)を導入し、同システムによる監視を通じて、侵入されたとしても、不正操作・動作を即座に検知・遮断する体制をグループ全体で構築し、運用しています。

感染症・自然災害、地政学リスク等

感染症の発生

 新たな感染症の発生・世界的な拡大への対応として、各国政府等の行動制限要請がなされること等により、世界経済やジーテクトあるいは得意先・取引先の事業活動が停滞することで、ジーテクトグループの業績に大きな影響を与える可能性があります。

 ジーテクトグループでは、感染症の拡大に伴う操業停止中も支出が継続する労務費等の固定費に対して、日本本社等がグループ全体の手元流動性を確保する体制を整えております。

 生産領域の自動化、工場・事務所のレイアウト見直しやリモートワーク、関係先とのオンラインの活用等により、感染リスクの低減を図っています。

自然災害

 ジーテクトグループは、国内外において工場を設け、プレス、溶接加工等の生産設備を活用し、現地で従業員を採用し、自動車部品の生産、販売を行っております。これらの生産、販売活動は大地震、洪水、津波、竜巻などの自然災害に影響される可能性があります。これらが発生した場合には、原材料や部品の調達、生産、販売に遅延や停止を生じる可能性があり、ジーテクトグループの業績に影響を与える可能性があります。

 ジーテクトグループでは、リスクマネジメントオフィサーを委員長とするリスクマネジメント小委員会が主導して、従業員の安全確保を最優先として、リスクの把握・対策の実施・被害の最小化に向けた取り組みを継続的に行っています。具体的には、拠点ごとの自然災害の被害想定と、想定に基づく初動対応体制の整備、復旧計画の検討を通じ有事への備えをしております。

地政学リスク

 ジーテクトグループが進出する国、地域あるいはその周辺において、政情不安、国家間の政治的な緊張、戦争、紛争あるいはテロなどの地政学リスクが発生した場合、事業活動が制限、阻害され、ジーテクトグループの業績に影響を与える可能性があります。

 ジーテクトグループでは、グループ間で各国地政学リスクの共有を強化する一方で、各地域の調達等の面での自律化を進め、収益面でのバランスも図ってまいります。




※金融庁に提出された有価証券報告書のデータを使用しています。

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