アオイ電子(6832)の事業内容、事業の状況や経営戦略、事業等のリスクについて

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アオイ電子(6832)の株価チャート アオイ電子(6832)の業績 沿革 役員の経歴や変遷

3【事業の内容】

アオイ電子グループは、アオイ電子㈱(アオイ電子)、連結子会社3社および持分法適用関連会社1社により構成されており、電子部品の製造・販売を主たる事業内容としております。

なお、アオイ電子グループは、事業の特性等から単一セグメントであり、セグメント情報の記載を省略しているため、事業部門別の事業内容およびアオイ電子と関係会社の当該事業における位置づけ等を示すと次のとおりであります。

[事業部門]

(1)集積回路・・IC、光学センサー、ウェハーレベルパッケージ、LED等についてアオイ電子が製造、販売を行っております。連結子会社であるハイコンポーネンツ青森㈱および青梅エレクトロニクス㈱はアオイ電子からの委託により半導体製品の製造を行っております。青梅エレクトロニクス㈱の一部の製品については、アオイ電子が後工程の加工を行っております。連結子会社であるハヤマ工業㈱はICの製造工程の一部であるめっき加工を行っております。

(2)機能部品・・プリントヘッド、各種センサー等についてアオイ電子が製造、販売を行っております。持分法適用関連会社である㈱ヴィーネックスはアオイ電子のセンサー部品の販売先であります。

[事業系統図]


有価証券報告書(2024年3月決算)の情報です。

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

アオイ電子グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在においてアオイ電子グループが判断したものであります。

(1)経営の基本方針

 アオイ電子グループは、多様化する情報社会を支える電子部品の生産を通じて、常に人々の暮らしと深くかかわっていることを認識し、「熱意」「誠意」「創意」をキーワードに信頼性の高い製品を安定的に供給することを使命と考えております。

(2)優先的に対処すべき事業上および財務上の課題

 今後の見通しにつきましては、世界的な金融引き締めによる景気停滞懸念や中国経済の低迷、資源価格の更なる高騰などにより、先行き不透明な状況が継続するものと予測しております。また、アオイ電子グループの属する電子部品業界におきましては、生成AI等の急速な進展を背景に需要拡大が期待されるものの、携帯情報端末や民生機器向け部品では本格的な市況回復に時間を要し在庫調整局面がさらに長期化することに加え、足元でのEV化の鈍化などの懸念があります。
 そのような状況にあって、市場環境の変化、顧客ニーズの多様化に対応するため、意思決定の迅速化、効率的な設備投資・研究開発投資の継続実施、人材の育成および組織間の連携など内部体制の強化を強力に推進してまいります。
 また、将来の経営基盤の安定のため、新製品および高付加価値製品の開発により、収益力の向上、財務体質の充実を図ってまいる所存です。

(3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

 アオイ電子グループは、企業価値の拡大を図るため、収益力の向上、財務体質の充実を目指しており、ROA(総資本経常利益率)15%以上、ROE(株主資本当期純利益率)10%以上を中長期的な目標としております。

(4)経営戦略等

アオイ電子グループは、「革新と創造」を続け、常に前進する企業グループを目指して、以下の経営戦略により取り組んでまいります。

① 既存製品の拡充と新製品の創造・上市にグループの総力を結集して取り組む。

② あらゆる場面でスピード感を持って対処する。

③ 顧客目線に立ち、全社的提案型営業体制をもって、更なる顧客満足度の向上を目指す。

④ 市場に先んじた品質で顧客の信頼を獲得する。

⑤ 既成概念を打破し、原価改善に極限まで取り組む。

⑥ ぶれない軸と変化に即応できる柔軟性を併せ持つ人材を育成する。

⑦ 適正な利益の確保に向け、あらゆる会社業務の有効性・効率性を追求する。

⑧ 地球・社会に調和した会社経営に取り組む。


事業等のリスク

3【事業等のリスク】

有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績およびキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のようなものがあります。

なお、文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日(2024年6月26日)現在においてアオイ電子グループが判断したものであります。

(1) アオイ電子製品について

アオイ電子グループの売上高はIC、光学センサー、LED等の集積回路部門が約8割を占めており、その大部分がアセンブリ(組立、測定検査)事業であります。

アセンブリ事業は顧客との委託加工契約に基づいてアオイ電子グループがIC等の組立、測定検査を行うものであり、大手系列に属さない独立系のアセンブリ工場として、その供給先は約50社に及んでおりますが、顧客の販売状況等によりアオイ電子グループの受注が左右される可能性があります。

また、サーマルプリントヘッド、センサー等の機能部品部門の製品の大半は、顧客が販売する搭載機器(最終製品)の企画段階からプロジェクトに参画し、その搭載機器向けにアオイ電子グループが開発・設計したカスタム部品を納入するものであり、顧客の販売状況等によりアオイ電子グループの受注が左右される可能性があります。

(2) 当業界を取り巻く状況

アオイ電子グループの属する電子部品業界は、技術革新による製品の陳腐化が激しいため、製品の世代交代が頻繁に発生します。この時期には需要に対して供給が追いつかず、逆にシェア獲得を目指して大型の設備投資が実行された後には供給過剰に陥る、ということが周期的に繰り返されてまいりました。このような半導体市況の変動がアオイ電子グループの経営成績に与える影響は顕著であります。

アオイ電子グループは、効率的な設備投資・研究開発投資の継続的に実施し、新製品および高付加価値製品の開発により、市場環境の変化、顧客ニーズの多様化に対応してまいります。

(3) 価格競争および為替の変動

当業界は生産拠点の海外進展および国際間競争の影響による価格競争がますます激しくなっており、今後も販売価格の下落傾向は続くものと思われます。また、アオイ電子グループの売上高に占める輸出比率は9.4%(2024年3月期)と低いものの、アオイ電子グループ製品が搭載されるセット製品の輸出比率が年々増加していることもあり、海外市況および為替相場の変動がアオイ電子グループの経営成績および財政状況に影響を及ぼす可能性があります。

アオイ電子グループは、生産設備の内製化等により自動化・省力化による製造原価低減に積極的に取り組んでまいります。

(4) 原材料の価格変動および調達難

原材料価格の変動は全産業に影響を及ぼしておりますが、とりわけアオイ電子グループの属する電子部品業界にあっては、金、銀、銅、すず、ニッケル、パラジウム、ルテニウム他、希少金属を含め金属類の価格上昇による影響が顕著であります。また、市況における急激な需要増加等により、原材料の需給バランスが崩れ調達が困難になる懸念もあります。これら原材料の価格変動や調達難が生産に影響を与え、その結果、アオイ電子グループの経営成績および財政状況に影響を及ぼす可能性があります。

アオイ電子グループは、製品の設計段階から機能とコストの最適化を追求するとともに複数の材料メーカーから購入することで、安定的な原材料の確保と最適な価格の維持に努めてまいります。

(5) 品質問題

アオイ電子グループは品質マネジメントシステムの国際基準ISOに基づき、「お客様を満足させる品質を提供することで信頼を確保する」という基本方針のもと、品質管理活動に継続的に取り組んでおります。しかしながら、すべての製品において欠陥がなく、将来に製品の欠陥に起因する損害賠償請求等が発生しないという保証はなく、大規模な製品回収や損害賠償請求につながる欠陥の場合には、多額の費用発生や社会的信用の低下により、アオイ電子グループの経営成績および財政状況に影響を及ぼす可能性があります。

(6) 知的財産権

アオイ電子グループは独自技術について、必要に応じて特許を出願しておりますが、出願した技術内容について権利を得られずに保護が受けられない場合があります。また、知的財産権の保護が十分でなく、第三者が類似した製品を製造することを効果的に防止できない可能性があります。一方、新製品の開発にあたっては、第三者特許等の調査を実施しておりますが、アオイ電子グループが認識し得ない知的財産権が存在し、権利を侵害しているとして第三者が申し立てをすることが発生しないという保証はなく、当該知的財産権の使用禁止もしくはロイヤリティーの支払発生、訴訟の提起がなされることによる費用負担の発生等により、製品の製造、販売に制約が生じるなど、アオイ電子グループの経営成績および財政状況に影響を及ぼす可能性があります。

(7) 人材確保

労働力人口の減少や各産業分野における技術革新の進展により、アオイ電子グループが必要とする多様な技術領域の人材に対するニーズが産業界全体で増大しており、優秀な人材の獲得は競争状態となっております。アオイ電子グループでは、計画的な新卒採用に加え、教育・訓練制度の拡充、適性を重視した配置など社員の定着・育成に努めておりますが、雇用環境の変化などによりアオイ電子グループが求める人材の確保やその定着・育成が計画どおりに進まなかった場合には、アオイ電子グループの将来の成長に影響を及ぼす可能性があります。

アオイ電子グループは、優秀な人材を確保するため計画的な新卒および中途採用を継続するとともに、従業員が働きやすい職場環境の構築に継続して努めてまいります。

(8) 情報セキュリティ

アオイ電子グループでは、ビジネスプロセスにおける機密情報や顧客・その他関係者に関する機密情報などを電子データとして保有しております。これらの電子データの利用に関しては、管理体制の継続的な強化を図り、安全対策に努めているものの想定した防御レベルを超える技術による不正アクセスや予期せぬ不正使用があった場合には、電子データが外部に流出したり検知できないまま改ざんされる恐れがあります。その結果、アオイ電子グループの社会的信用失墜や経営成績および財政状況に影響を及ぼす可能性があります。

アオイ電子グループは、多様化する情報化社会のなかで情報の重要性を認識し、セキュリティ管理の枠組みを明確に定め、厳格に管理実践することで、アオイ電子および顧客の情報を保護し、ビジネスの健全な発展を図ってまいります。

(9) 自然災害および感染症

アオイ電子グループの製造拠点や営業拠点が、大規模地震等の自然災害によって甚大な損害を受けたり、感染症のパンデミック発生等により通常の事業活動が困難になった場合、生産活動の停止やサプライチェーンの分断により、アオイ電子グループの経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また、アオイ電子グループが直接的に損害を受けなくても、お客様や取引先が損害を受けることにより生産・物流・販売等が計画どおりに実行できず、アオイ電子グループの経営成績および財政状況に影響を及ぼす可能性があります。

アオイ電子グループは、企業活動を阻害するリスクを予知・予見し、継続的な予防・軽減策の構築に努めることにより、その顕在化によってもたらされる影響を極小化し、損失を最小限にとどめられるよう努めてまいります。

大規模な自然災害が発生した場合は、グループ内にて代替生産が可能な製造拠点を構築してまいります。また、感染症対策としての社内マニュアルを徹底し、感染の未然防止に努めてまいります。

 

 




※金融庁に提出された有価証券報告書のデータを使用しています。

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