パルステック工業(6894)の事業内容、事業の状況や経営戦略、事業等のリスクについて
3 【事業の内容】パルステック工業グループは、パルステック工業及び連結子会社1社で構成されており、ポータブル型X線残留応力測定装置、ヘルスケア・医療機器関連の受託開発及び受託製造、3Dスキャナ、各種計測・制御・データ処理装置等の電子応用機器・装置の製造及び販売並びに、これらに付随する受託計測サービスや装置レンタルを行っております。パルステック工業グループの事業内容及び事業に係る位置付けは、次のとおりであります。以下に示す区分は、セグメントと同一の区分であります。区分主要製品会社名X線残留応力測定装置関連X線残留応力測定装置パルステック工業、Pulstec USA,Inc.ヘルスケア装置関連医療機器関連の受託開発装置パルステック工業光応用・特殊機器装置関連顧客仕様に基づく専用機器・装置パルステック工業、Pulstec USA,Inc. (注)Pulstec USA,Inc.は、主に米国市場におけるX線残留応力測定装置関連の製品販売及び光応用・特殊機器装置関連の保守サービスを行っております。以上の事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。
有価証券報告書(2026年3月決算)の情報です。
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、パルステック工業グループが判断したものであります。(1) 経営方針パルステック工業グループは、地域社会や産業社会の発展に役立つ会社として、様々なステークホルダーと誠意をもって接するとともに、信念を持って積極果敢に挑戦することを企業理念に掲げ事業活動を行っております。パルステック工業の企業理念は次のとおりです。1.私達は、創意と工夫をもって新しい価値を創造し、社会の発展に貢献します2.私達は、会社を取り巻く全ての人々と誠意をもって協調し、会社の繁栄と全員の幸福との一致を、追求します3.私達は、自らの責任を自覚し、英知と信念をもって可能性に挑戦します(2) パーパスパルステック工業グループは、これからの新しい時代のありたい姿として「パーパス」を制定いたしました。社会におけるパルステック工業グループならではの存在意義や価値観を言葉として明確にするとともに、1つ1つの言葉に込めた想いを大切にして、お客様の期待に応えられる企業集団として、新しい価値を創造し続けてまいります。「トコトン光を操り 共に「測る」に挑み 未来の「見える」を創る」トコトン :実直・誠実に顧客の期待に応え、諦めず最後までやり切る光 :パルステック工業のコアコンピタンスであり、差別化していく要素であり、大切にする技術操る :プロフェッショナルである共に :パルステックを取り巻く顧客やファン、社員や仕入先などの多くの仲間測る :パルステック工業は世の中に必要とされる計測器メーカ挑む :挑戦心を持ち続け、困難にチャレンジをする未来 :世の中にない新しいこと、新しく見える景色見える :見えないものを見える化し、社会に貢献します創る :新たな価値、測る技術を創造していきます(3) 経営環境国内外の経済情勢につきましては、円安や原材料価格の高騰などにより物価高が懸念されるものの、雇用・所得環境は改善傾向で推移する見通しであるため景気は緩やかに回復していくものと思われます。一方で、中東情勢の悪化に伴い世界規模で原油不足に陥っており、国内においても様々な業界で関連物資の調達難や価格高騰が深刻化しており、かつてない危機的状況も想定されることから、先行きの見通しが困難な経済環境で推移するものと思われます。パルステック工業製品は、輸送機器、医療機器、半導体製造装置等の関連業界を主な販売先としており、いずれの業界におきましても、設備投資や製品開発に積極的であり、パルステック工業グループへの受託開発・受託製造等のニーズも高まっております。国内外の経済情勢や山積している課題の動向によっては厳しい局面も想定されますが、事業のさらなる拡大発展を目指し、既存設備の増強や更新、修繕などの設備投資を適時適切に実施するとともに、パルステック工業の特色を生かした新規事業の早期創出、新製品開発や営業力強化に一層注力してまいります。また、次代を担う優秀な人材の採用と育成にも積極的に取組むことにより、常にバランスの取れた経営を目指してまいります。(4) 目標とする経営指標パルステック工業グループは、顧客ニーズに最適な独創性の高い高付加価値製品で事業の拡大と収益性の増大を目指していることから、売上高並びに売上高営業利益率を重要な経営指標としております。また、2027年3月期から2029年3月期までの3か年の中期経営計画を公表し、新たな目標にROE(自己資本利益率)を加え、資本効率の改善と持続的成長の両立を目指して取組んでまいります。2027年3月期においては、売上高27億円以上、売上高営業利益率10%以上、自己資本利益率9%以上を目標としております。 (5) 中長期的な経営戦略及び対処すべき課題パルステック工業グループは、どのような経営環境下においても常に安定した収益を確保できる経営体制の確立を目指しており、中長期的な経営戦略として、パルステック工業の強みを生かせる製品・ノウハウを3つ以上の市場に提供することにより、景気変動や市場動向に柔軟に対応できる盤石な経営基盤を構築してまいります。現状におきましては、自社製品の開発・販売、主要顧客からの受託開発。受託生産を事業の両輪とし、製品分野としてはX線残留応力測定装置関連、ヘルスケア装置関連、光応用・特殊機器装置関連の3つの柱を中核事業と位置付け、新たな事業の柱となり得る新製品や新規事業の創出を目指しております。パルステック工業グループの中長期的な対処すべき経営課題は次のとおりであります。① 製品セグメント別の重点課題 X線残留応力測定装置関連 ・μ-X360Jを中心とした装置販売の強化 ・海外子会社及び国内外の商社・代理店との連携強化による販路の拡大 ・WEBを活用したセミナーや販促活動の充実強化 ・既存顧客へのサポート体制の整備及び保守メンテナンスの拡充 ・X線関連の新製品の開発及び新サービスの創出 ヘルスケア装置関連 ・生産性向上、工程改善、原価低減及び品質管理体制の強化 ・顧客との強固な信頼関係維持による安定基盤の構築 ・事業規模拡大に伴う人的リソースの確保 光応用・特殊機器装置関連 ・半導体製造装置関連の設計開発力及び製造品質の向上 ・光計測技術を活用した高付加価値自社製品の開発 ・設計、製造業務委託先の開拓と連携強化② 新製品・新規事業の早期創出 パルステック工業の光波センシング技術を中核にした「測る」「見える」ソリューションを実現する新製品の創出に注力する。③ 仕入先や外注加工先との連携強化 既存の調達先との良好な関係を維持するとともに、新たな調達先の開拓に一層注力することにより、さらなる原価低減、品質向上、納期短縮に努める。④ 人材の採用と育成 中長期採用計画を作成し、新卒採用及び中途採用を強化するとともに、年齢構成バランスの最適化に努める。 また、給与制度や教育制度等の見直しを行い、誰もが活躍できる職場づくりに一層注力する。⑤ 大規模災害に備えたBCP対策 中核となる事業の継続や早期復旧のために、避難訓練及び安全対策並びに各種保全対策等の実施や緊急時における事業継続のための方法、手段を構築する。
事業等のリスク
3 【事業等のリスク】有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在においてパルステック工業グループが判断したものであります。(1) 製品の特色パルステック工業グループの製品は、研究開発部門、品質管理部門、生産部門で使用する検査装置や評価装置が主体であることから、高付加価値、高収益性、高成長性を有する反面、業界の景気動向や各企業の設備投資動向が悪化する局面においては、業績に悪影響を及ぼす可能性があります。また、競合先から類似製品や低価格製品が市場投入された場合や顧客の方針転換により検査装置を内製化することとなった場合は、市場規模も縮小する可能性があり、業績に悪影響を及ぼす可能性があります。 (2) 新規事業及び新市場への展開パルステック工業グループは、新規事業の創出や新市場への参入に積極的に取組む方針であり、新たな開発投資や設備投資が必要となります。新規事業が安定的な収益を計上できるようになるまでには一定の期間が必要であり、結果的に全体の利益率を低下させる可能性があることに加え、新市場におけるパルステック工業製品の認知度は低く、業界風土や商習慣においても不慣れであることから、当初計画と実績に乖離が生じる可能性があります。今後の市場環境や顧客動向の変化等によっては、利益計画の見直しや投下資本の回収が困難になるなど、業績に悪影響を及ぼす可能性があります。(3) 自社製品開発及び受託開発 パルステック工業グループは、さらなる事業の拡大発展を図るため、自社製品開発に積極的に経営資源を投入していく方針でありますが、開発を完了した新製品のすべてが経営成績に寄与する保証はありません。また、受託開発は総じて難易度が高く、当初の予想工数を大幅に超過してしまうこともあります。今後の市場環境や顧客方針の転換等によっては、利益計画の大幅な見直しや事業規模の縮小又は中止を余儀なくされる可能性があり、このような場合は業績に悪影響を及ぼす可能性があります。(4) 部品の調達パルステック工業製品に使用する電子部品及び精密機構部品等は、主に商社やメーカから調達しており、需要過多による原材料不足や労働力不足などにより、部品メーカの生産がひっ迫する状況下では、複数の購入ルートを有していた場合でも、安定供給を受けられない状況となります。また、成形品や金属加工品などの特注部材は、加工外注先に生産委託して調達しており、加工外注先の繁忙期に備え相当数の加工外注先を確保しておりますが、加工外注先全体の稼働率が上昇するような局面においては、安定した特注部材の調達が困難になる可能性があります。安定した品質、納期、予定価格どおりに部材の調達ができない場合は、生産遅延や納入遅延が発生し、顧客の信頼を損ねるなど業績に悪影響を及ぼす可能性があります。(5) 自然災害による影響パルステック工業は、地震や火災などの自然災害に備え、避難訓練及び安全対策の実施並びに各種資産の保全対策等を講じておりますが、今後予想される東海地震等の大規模な地震が発生した場合は、本社工場を静岡県浜松市に設置しているため、事業活動に多大な影響を及ぼす可能性があります。また、近年増加している局地的な豪雨、台風などによる風水害や土砂災害のほか、大規模な停電や断水などの被害も発生していることから、本社工場の罹災に加え、社員の生活インフラへの影響も懸念され、復旧に時間を要する場合は、事業活動が停滞する可能性があります。(6) 海外における事業展開パルステック工業グループは、アジア、北米、ヨーロッパに販売及びメンテナンス拠点を設置し、グローバルな事業展開を行っております。海外市場では、各国の政治・経済の混乱や新たな政策の決定、法律又は規制の制定や変更など目まぐるしく変化しており、その内容によっては、パルステック工業グループに不利益が生じる可能性があります。また、テロや戦争による治安情勢の悪化、感染症や伝染病の発生などのリスクが内在しており、これらのリスクが顕在化した場合には、安定した製品供給ができなくなる可能性があります。(7) 人材の確保パルステック工業グループは、社員全体の平均年齢が上昇し、年齢構成や人員構成の偏りが顕著となっております。今後、新規学卒者の採用を拡大した場合、人件費等の固定費の増加が先行することから、一定期間は業績に悪影響を及ぼす可能性があります。また、中途採用とともに新規学卒者の採用も行っておりますが、多くの企業で人材不足となる状況下であり、即戦力となる人材の確保が大きな課題となっております。定年退職者の再雇用など、人材不足の解消に努めておりますが、働き手の減少により安定した労働力の確保が困難となった場合は、業績に悪影響を及ぼす可能性があります。
※金融庁に提出された有価証券報告書のデータを使用しています。
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