シマノ(7309)の事業内容、事業の状況や経営戦略、事業等のリスクについて

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事業の状況や経営戦略など
事業などのリスク


シマノ(7309)の株価チャート シマノ(7309)の業績 沿革 役員の経歴や変遷

 

3 【事業の内容】

シマノグループは、シマノ及び連結子会社49社等で構成され、自転車部品、釣具の製造販売を主な内容としております。

シマノグループが営んでいる主な事業内容、各関係会社等の当該事業に係る位置づけ及びセグメントとの関連は、次のとおりであります。

なお、次の3事業は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項」にて掲げるセグメント情報の区分と同一であります。

 

自転車部品

自転車部品事業では、変速機等の駆動用部品、ブレーキ等の制動用部品、その他の自転車部品及び関連用品の製造・販売を行っております。

当事業では、シマノ及び連結子会社であるShimano(Singapore)Pte.Ltd.、Shimano Components(Malaysia)Sdn.Bhd.、Shimano (Kunshan) Bicycle Components Co., Ltd.他が製造及び販売を行っております。連結子会社であるShimano Europe B.V.、Shimano North America Holding, Inc.他は一部の得意先への販売を行っております。

 

釣具

釣具事業では、リール、ロッド、フィッシングギアの製造及び販売を行っております。

当事業では、シマノ及び連結子会社であるShimano Components(Malaysia)Sdn.Bhd.、Shimano (Kunshan) Fishing Tackle Co., Ltd. 、シマノ熊本㈱他が製造しております。販売につきましては、シマノ及び連結子会社であるShimano Europe B.V.、Shimano North America Holding, Inc.他が行っております。

 

その他

その他事業では、ロウイング関連用品等の製造及び販売を行っております。ロウイング関連用品については、シマノ及び連結子会社であるShimano (Lianyungang) Industrial Co., Ltd.が製造しております。販売につきましては、主にシマノが行っております。

 

シマノグループの欧州における販売子会社の統括を、連結子会社であるShimano Europe B.V.が行っており、北米における販売子会社の統括を、連結子会社であるShimano North America Holding, Inc.が行っております。

 

 事業の系統図は次のとおりであります。

 


 


有価証券報告書(2023年12月決算)の情報です。

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

(1)経営方針・経営戦略等

ア 経営環境

当連結会計年度におきましては、欧米を中心としたインフレ抑制のための金融引き締め政策は概ね終了する見込みがたったものの、ウクライナ情勢・中東情勢の混迷や中国経済の回復鈍化が景気の下押し要因となり、引き続き世界経済の回復基調は足踏み状態となりました。

自転車人気の過熱感は一服したものの、長期的なトレンドとして自転車への関心は高いまま継続しました。また、世界的な消費者動向の変化に伴い、釣具の需要は落ち着きを見せました。

 イ 経営方針

シマノグループはチームシマノの基本理念の中に「人と自然のふれあいの中で、新しい価値を創造し、健康とよろこびに貢献する。」を使命として掲げております。自転車部品事業、釣具事業ともに、常に新しく、より優れた製品をお届けすることにたゆまぬ努力を続け、皆様の心身の健康に貢献していきたいと考えております。

経営の方針としては次の4項目に重点を置いて運営してまいります。

・お客様に信頼され、満足していただけるサービスと製品を提供する。

・企業価値を高め、開かれた経営を約束する。

・達成感と、よろこびを分かち合える、公正でいきいきとした職場づくりに努める。

・社会の一員として環境を大切にし、共に繁栄することを目指す。

ウ 経営戦略等

 シマノグループは、上記経営方針を踏まえ、「価値創造企業」を展望し、売上高・営業利益等を客観的な指標とし、次の3点を長期的な経営戦略として事業を展開しております。

①コア・コンピタンスの強化とマーケットの絞り込み: 卓越した発想力、デザイン力、技術力を磨き続け、そこから生まれる新しい製品アイディアを、現実の製品に造り上げる製造力の強化と明確なターゲットを定めたマーケティング。

②自転車文化・釣り文化の創造とブランド強化: 自転車・釣りを趣味、スポーツといった娯楽目的の行為としてではなく、豊かなライフスタイルを提供する文化としてとらえ、自転車・釣りの社会的価値向上を志す。その結果として、シマノのプレゼンスが高まり、ブランド価値向上につながる。

③企業価値の向上: こころ躍る製品の継続的な提供を通じて、株主の皆様、顧客、従業員等の全てのステークホルダーにとっての企業価値が高まり続ける「善の循環」を維持する。

 これら3点を基本方針とし、今後も、開発型デジタル製造業としての本分を忘れず、こころ躍る製品を提案し続ける価値創造企業としての成長を経営の基本に置き、シマノグループの根幹となる競争力を高め、持続可能な事業活動を行ってまいります。

 

(2)対処すべき課題

当連結会計年度末以降につきましては、ウクライナ情勢の長期化、中東情勢の緊迫化などの地政学リスクに起因する資源価格の高騰や物流の停滞がグローバルサプライチェーンの混乱をもたらし、更なる景気下押しの圧力となる可能性があります。また、2024年に予定されている主要国及び他地域での選挙結果や、各国の金利政策変更が景気に影響する可能性もあります。

このような経営環境のなか、シマノグループは、自転車や釣具に対する需要動向を注視しつつ、日本発の「開発型デジタル製造業」として、多くの人々に感動していただける「こころ躍る製品」の開発・製造に邁進することはもとより、企業と社会の共有価値を創造し続ける「価値創造企業」として、一歩一歩、前進していくことが大切であると考えております。その実現に向けて、次の3点の強化を課題として取り組んでまいります。

・技術開発力:開発型デジタル製造業として、電動アシスト自転車用ドライブユニットをはじめ、独自の機能を軸とした高性能部品を開発するための体制強化と意識改革などによりデジタルマニュファクチャリングの体制を強化してまいります。

・コスト競争力:製造力を強化する目的で行ってきた投資設備を最大限に活用することは当然ながら、環境負荷の低減に配慮した生産工程の改善と内在する無駄の削減を着実に進めることでコスト競争力を強化してまいります。

 

・コーポレート・ガバナンス:経営の意思決定機能及び監督機能の強化のため執行役員制度を導入すると共に、取締役会の客観性、透明性の確保に努めております。また、事業がグローバルに広がるなか、シマノグループが共有すべき価値観を改めて統一すべく、従業員一人一人が日々の事業活動で遵守すべき方針として「行動規範」を策定し、グループのガバナンスを統括する組織的な体制の強化を進めております。当規範がシマノグループに広く浸透し、コンプライアンスがより一層徹底されるよう進めるとともに、シマノグループの持続的な企業価値向上に根差した活動などの非財務情報の開示に努めます。

なお、本項に含まれる将来に関する事項につきましては、当連結会計年度末現在において、シマノグループが判断したものであります。

 

 


事業等のリスク

 

3 【事業等のリスク】

有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在においてシマノグループが判断したものであります。

No

リスク区分

リスク項目

想定される具体的なリスク

対策

顕在化可能性

業績への影響の程度

1

事業環境

地震、ハリケーン、噴火等の大規模自然災害

・当該地域の拠点損壊等による工場、販社の操業停止及び出荷の停止
・当該地域の取引先からの原材料、部品等の供給の停止
・完成品、仕掛品の汚損
・消費者マインドの低下等による当該地域の自転車や釣具等シマノグループの事業に関わる製品需要の減退

・グローバル規模での製造拠点の分散

・製品のグローバル展開による特定地域に依存しない体制の構築
・緊急時の事業継続のための計画(ディザスターリカバリープランを含む)の策定
・緊急時を想定したサプライチェーンの再構築

・損失を最小限にするための適切な保険への加入

2

新型ウイルス等の感染症拡大(COVID-19を含む)

・当該地域の従業員における感染症蔓延または当該地域の政府が決定するロックダウンによる工場、販社の操業停止及び出荷の停止
・当該地域の取引先からの原材料、部品等の供給の停止
・消費者マインドの低下等による当該地域の自転車や釣具等シマノグループの事業に関わる製品需要の減退

・製品のグローバル展開による特定地域に依存しない体制の構築
・グローバル規模での製造拠点の分散
・緊急時の事業継続のための計画の策定
・緊急時を想定したサプライチェーンの再構築
・テレワークを可能とするシステムの構築
・社内におけるソーシャルディスタンスの確保

・政府のガイドライン等に基づいた感染防止対策の徹底

3

主要市場における政治経済の不安定化

・保護主義の台頭による関税リスクの上昇
・特定の国に対する経済制裁としての税制や貿易ルール等の改変
・その他テロや紛争の発生による地域経済の不安定化によるシマノグループの生産及び販売活動への障害

・グローバル規模での製造拠点の分散
・製品のグローバル展開による特定地域に依存しない体制の構築

4

人材獲得競争の激化

・優秀な人材の不足、流出に伴う企画力、製品開発力等の低下

・キャリアパスを見据えた人事制度の制定
・ハラスメントの防止等良好な職場環境を維持するための従業員への教育
・研修等を通じたチームワークの醸成

 

 

No

リスク区分

リスク項目

想定される具体的なリスク

対策

顕在化可能性

業績への影響の程度

5

管理体制

ITシステムの侵害

・外部からのサイバー攻撃によるシマノグループの業務システムの停止、誤作動及びそれに伴う業務活動の停止
・外部からのサイバー攻撃によるシマノグループが保有する技術上、営業上の秘密情報流出による競争力低下や個人情報の漏洩による信用の失墜、またはこれらに対する賠償金の支払いや個人情報保護法制等に基づく制裁

・組織的なセキュリティ体制の構築

・適切なアンチウイルスソフトの導入、最新バージョンへの更新等セキュリティ対策の徹底
・従業員へのサイバーセキュリティに関する教育
・インシデント発生に備えた適切な体制の構築(個人情報保護のための体制含める)

・損失を最小限にするための適切な保険への加入

6

大規模な産業事故

・工場における火災、爆発、有毒ガスの漏洩等の事故による人的、周囲への被害の発生、これらに対する賠償金の支払い

・工場の操業停止及び出荷の停止

・完成品、仕掛品の汚損

・安全管理体制の構築、継続的な見直し

・従業員に対する安全に関する教育

・設備等の適切な維持管理体制の構築

・損失を最小限にするための適切な保険への加入

7

コンプライアンス違反

・欧州のGDPRをはじめとする各国の個人情報保護法制違反、各国の独禁法、競争法違反、各国の海外収賄防止法違反、各国の消費者保護法制違反等による高額の課徴金の負担、賠償金の支払い、レピュテーション低下

・従業員への個人情報保護、独禁法、海外収賄防止法等に関するEラーニング等による教育
・行動規範の制定とそれに沿った教育の実施
・各地域の法務部門等による相談対応及びリスク指導

・コンプライアンスチェック体制の整備

8

サプライチェーンにおける人権侵害

・サプライチェーン上に存在する人権問題に適切に対応できないことによるレピュテーション低下

・人権保護を目的とする条項を含むベンダー行動規範遵守の要請及び当該遵守の合意の取得

 

9

製品

大規模な製造物責任に基づく責任追及

・シマノグループ製品の欠陥を起因とする人損、物損に対する損害賠償リスクの発生
・リコール等による交換、改修コストの発生
・製品欠陥問題の広範囲化、長期化によるシマノグループ製品への信用失墜、ブランド価値の毀損

・十分な品質管理体制の構築
・欠陥発生時の迅速かつ確実な対応を行うためのグローバルでの体制整備

・損失を最小限にするための製造物責任賠償に関する適切な保険への加入

10

製品の相対的な競争力低下

・競合先の技術力、競争力の急速な向上による相対的なシマノグループ製品の商品の魅力の低下及びそれに伴う価格競争の激化
・技術の陳腐化、新技術導入の失敗

・競争力向上のための新技術・新製品の研究開発活動及びそのための積極的な投資
・デジタルトランスフォーメーションのための活動及び積極的な投資
・有力な企業との適切な協働

 

 

No

リスク区分

リスク項目

想定される具体的なリスク

対策

顕在化可能性

業績への影響の程度

11

財務会計

為替の大幅な変動

・為替の変動による海外子会社業績や資産の円貨換算への影響
・為替変動による原材料価格への影響

・日本で生産したものを円建てで販売するなど為替変動を受けない形での取引の実行
・海外連結子会社における安定的な通貨での預金保有

12

子会社等への投資等の減損損失

・買収した子会社等の業績不振による減損損失の発生

・買収価格の適切性に関する十分な検討
・買収後のシナジー実現のためのフォロー及びモニタリング

13

環境問題

気候変動

・低炭素社会の実現に向け炭素税の導入による業績への影響
・ステークホルダーの期待を下回る環境問題への取組によるブランド価値の毀損
・台風・洪水の激甚化により被災し、その復旧コストの発生やサプライヤーの生産停止による業績への影響

・GHG排出量の削減
・低炭素モビリティである自転車が温室効果ガスを排出しない旨をより訴求する情報開示
・ディザスターリカバリープランの策定
・生産立地の分散、購買先企業の分散

 




※金融庁に提出された有価証券報告書のデータを使用しています。

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