エフピコ(7947)の事業内容、事業の状況や経営戦略、事業等のリスクについて

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事業の状況や経営戦略など
事業などのリスク


エフピコ(7947)の株価チャート エフピコ(7947)の業績 沿革 役員の経歴や変遷

3【事業の内容】

  エフピコグループは、エフピコ、連結子会社29社及び持分法適用関連会社1社により構成されており、「簡易食品容器関連事業」を主たる事業としており、トレー容器・弁当容器等の製造販売を中心として、その販売に付随する包装資材の販売も併せて行っております。

  エフピコグループの事業における各社の事業及び役割は、次のとおりであります。

 

事業

区分

主 な 事 業 及 び 役 割

主 な 会 社

合成樹脂製簡易食品容器の製造販売

提出会社

 

包装資材及び包装機械等の販売

回収容器等から再生処理原材料へのリサイクル事業

食品容器の販売に付随する包装資材等の仕入、販売

食品容器・包装資材等のインターネット及びカタログによる通信販売並びに情報提供サービス

食品容器・包装資材等販売のフランチャイズチェーンシステムの運営

エフピコ商事㈱

 

合成樹脂製簡易食品容器の製造販売

包装資材等の販売

エフピコチューパ㈱

 

合成樹脂製簡易食品容器の製造

㈱エフピコ茨城

他12社

 

プラスチックフィルムの製造販売

エフピコアルライト㈱

(注)

印刷及び印刷に関連する各種加工

エフピコグラビア㈱

 

障害者総合支援法に基づく障がい者福祉サービス事業

エフピコ愛パック㈱

合成樹脂製簡易食品容器の製造

合成樹脂製簡易食品容器の回収選別事業

エフピコダックス㈱

 

回収ペットボトルから再生処理原材料へのリサイクル事業

西日本ペットボトルリサイクル㈱

(注)

合成樹脂製簡易食品容器の販売

包装資材等の販売

エフピコインターパック㈱

エフピコダイヤフーズ㈱

エフピコイシダ㈱

エフピコ上田㈱

㈱アペックス

合成樹脂製簡易食品容器等の製造販売

Lee Soon Seng Plastic Industries Sdn. Bhd.(以下、「LSSPI」)

提出会社及び一部の子会社が販売する製・商品の保管及びピッキング業務並びに配送業務

エフピコ物流㈱

㈱アイ・ロジック

他2社

 

 そ

事の

業他

 の

ダンボール製造事業

エフピコアルライト㈱

(注)

回収ペットボトルの再生処理製品の製造販売

西日本ペットボトルリサイクル㈱

(注)

 (注) 複数の事業を営んでいる会社については、「その他の事業」にも主な会社として記載しております。

 

事業の系統図は、次のとおりであります。

 

 


有価証券報告書(2024年3月決算)の情報です。

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

 エフピコグループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。

 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在においてエフピコグループが判断したものであります。

 

(1) 経営方針・経営戦略等

エフピコグループは、「現場主義」「顧客第一主義」を経営理念に掲げ、常に「環境、安全、安心、健康」を追求し、お客様の立場に立った製品づくり、お客様のご期待にお応えする提案とサービスの提供を実践しております。また、循環型社会の構築に向けて「エフピコ方式リサイクル(トレーtoトレー)(ボトルto透明容器)」の普及に努めております。

エフピコグループは、「食品トレー容器を通じて、お客様の快適な食生活を創造する企業グループ」を目指し、メーカーとして「もっとも高品質で環境に配慮した製品を」「どこよりも競争力のある価格で」「必要なときに確実にお届けする」を追求しております。マーケティング・製品開発力・提案力・生産技術力・物流ネットワーク・SCMによる安定供給・リサイクル・ITシステムが互いに補完するバリューチェーンをより強化し、お客様の価値を創造し続けることで、持続的成長と中長期的な企業価値の向上を目指した経営に努めております。

(2) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

エフピコグループは連結経営目標として、売上高3,000億円、経常利益300億円の達成を目指しております。目標とする連結経営指標は、売上高経常利益率10%以上、1株当たり当期純利益250円とし、株主還元方針としては、エフピコグループの親会社株主に帰属する当期純利益に対して、連結配当性向40%を目途としております。

(3) 経営環境

食品容器市場は、近年、単身世帯や共働き世帯の増加を背景に、弁当・惣菜を中心とした中食市場の拡大と共に成長を続けてきました。今後、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い定着したテイクアウト・デリバリー市場、長期保存が可能な冷凍食品市場や高齢者向けの宅配給食など病院介護食市場の更なる拡大が見込まれます。

一方で、食品小売業界においては、人手不足に対応した効率化・省力化が求められるとともに、原材料費、人件費や物流費等のコスト増加、食の安全・安心といった衛生面での要求の高まり、CO2削減や海洋プラスチックごみ問題への関心の高まりなど、大きな変化を迎えております。

このような状況下、安全・安心な食生活を支えるエフピコグループは、容器によってお客様の生産性向上に貢献すること、容器によってお客様の価値を創造すること、結果、お客様の収益拡大に貢献するご提案を行っております。

(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

① 環境経営の推進

エフピコグループは、業界のリーディングカンパニーとして、エフピコ方式のリサイクル「トレーtoトレー」「ボトルto透明容器」を柱にした事業活動により、循環型社会の実現による持続可能な社会の構築を目指しております。

CO2の削減については、2050年のカーボンニュートラル達成を目指す中長期目標を定めており、目標達成に向けたガバナンス、戦略などについてTCFD提言に基づき公表しております。エフピコ事業拠点におけるCO2排出削減の施策として、再生可能エネルギーや省エネ設備の導入などに取り組むとともに、サプライチェーン全体におけるCO2排出削減に関しては、再生原料を使用しない石油由来製品と比較して30%のCO2削減効果を持つエコ製品の販売を推進しております。

再生可能エネルギーの導入については、関東地区及び中部地区の自社工場に設置した太陽光発電設備が稼働しており、2024年3月には関西地区にも太陽光発電を導入いたしました。これにより使用済みトレーリサイクル工場における再生原料製造工程をすべて再生可能エネルギーでまかなうことが可能となり、2024年7月1日出荷分よりエコトレーのCO2削減効果が30%から37%に上昇いたします。

引き続き、技術は進歩するという前提のもと、各種リサイクル手法の調査研究や紙・バイオマスなどの新素材の情報収集を進めるとともに、環境配慮設計による業界トップクラスの環境負荷の低い容器の開発を通し、事業活動に伴う廃棄物の発生抑制及び再資源化の取り組みを進めます。加えて、2020年3月に創設したエフピコ環境基金を通じて環境保全等をテーマに活動するNPO団体等への助成を行っております。エフピコグループ社員も助成先団体の活動に参加することにより、地域の皆様とともに持続可能な社会の構築を目指しております。

 

② 人材の確保と定着

エフピコグループは、事業の継続にあたっては、優秀な人材の確保・定着が最も重要であると考えております。過去数年間の取り組みとして、退職金制度の見直しやグループ製造会社における各種手当の改定などを行ってまいりました。2023年4月からは、グループ製造・物流会社における現場社員の給与水準について平均10.7%の大幅な引き上げ及び製造会社における休日日数の増加を実施し、離職者数の減少やワークライフバランスの充実として一定の成果が現れております。2025年3月期も給与水準を平均5%程度引き上げ、引き続き人材の確保と定着を図ってまいります。

③ 技術革新と製品開発

エフピコグループは、最新鋭の生産設備の導入と更新を行うとともに、製品の軽量化、新機能開発、新素材開発など、総合的な技術革新を推し進め、高品質で高付加価値な製品、機能性を高めた製品等、お客様のニーズに対応した製品を開発しております。

④ マーケティングと価値創造の提案

エフピコグループは、テイクアウト・デリバリー市場の定着や、冷凍食品市場の拡大など変化を続ける食市場に対し、お客様のニーズや課題を把握し最適な提案を行うとともに、新製品の開発に繋げております。

また、CO2削減による環境への取り組みや人手不足に対応した作業生産性向上のための改善提案、流通コストの削減に対してエフピコのもつ物流ネットワークの提供等、小売業界が抱える問題に対しトータルで提案しております。

⑤ 供給体制の強化

エフピコグループは、全国を網羅する生産・物流ネットワークやサプライチェーンマネジメントシステムの運用により、安定供給及びトータルコストの最適化を目指しております。関西工場・関西ハブセンターの稼働により、エフピコ拠点配送センターから半径100㎞圏内で主要都市を含む全人口の85%をカバーする生産・物流ネットワークが完成いたしました。また、生産部門における産業用ロボットの導入、物流部門における音声ピッキングシステムの導入、無人搬送車(AGV)・無人フォークリフト(AGF)の導入や自動ソーター出荷システムの配置など、省人化を図るとともに作業生産性を向上させております。

⑥ 社会的責任を重視した経営

エフピコグループは、食品容器の製造や回収した使用済み食品容器の選別など基幹業務において、障がいのある人材の活用を進めるとともに、お取引先様を中心に、障がい者雇用を創出するサポートも行っております。

また、お客様の事業活動の継続に寄与するため、全国の主要物流22施設すべてに非常用発電設備を設置し、72時間の電力を確保できる体制を整えております。災害などによる停電の際にも物流機能を維持し、食のインフラを支える企業として安定供給に努めております。

⑦ 知的財産権の強化

エフピコグループは、製品の独自性・差別化を市場においてより確実なものとするため、特許や実用新案・意匠登録などの申請を進め、知的財産権の取得により企業価値を高めております。

⑧ ディーセントワークの推進

エフピコグループは、社員一人ひとりが個々の能力や特性を最大限に発揮してその役割を果たし、やりがいや充実感を持ちながらいきいきと働ける環境を作ることが、企業価値の向上につながる経営課題の一つであると考えております。このような考え方の下、時差出勤制度の導入、5日間の連続有給休暇取得の義務化、時間単位の有給休暇制度導入、定年年齢を60歳から65歳までの間で選択できる選択式定年制度の導入などにより、自身のライフスタイルに合わせ、様々な働き方ができる取り組みを進めます。さらに、「健康経営優良法人(ホワイト500)」の認定を目指すとともに、エフピコ子会社においても「健康経営優良法人(中小企業法人部門)」などの認定に向けて、エフピコグループ全体で健康への取り組みを強化しております。

 


事業等のリスク

3【事業等のリスク】

 エフピコグループの経営成績、財政状態及び株価等に影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。

 なお、本項においては、将来に関する事項が含まれておりますが、当該事項は当連結会計年度末現在において判断したものであり、またエフピコグループに関する全てのリスクを網羅したものではありません。

 

(特に重要なリスク)

(1) 原料価格について

 エフピコ製品原料であるポリスチレン樹脂、PET樹脂やポリプロピレン樹脂等について、原油の需給バランス、国際情勢や為替レート等の影響により急激かつ大幅に価格上昇した場合、エフピコグループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

 当該リスクへの対応策として、エフピコグループは、原料価格変動分を製品価格へ転嫁するほか、使用済み容器やPETボトルをリサイクルした再生原料を使用することで、原料価格の変動による影響を抑えております。

(2) 自然災害・事故・感染症の発生について

 近年、地震、台風をはじめとする自然災害が各地で多発する中、想定外の自然災害や事故等の発生や、感染症の発生・拡大により、操業に重大な影響が発生した場合、原材料の確保、生産、市場への製品供給に支障をきたし、エフピコグループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

 当該リスクへの対応策として、エフピコグループは、自然災害や事故等の発生、感染症の発生・拡大等により、生産工場や配送センターの操業が停止した場合にも、お客様が必要とする高品質の製品を安定供給できるよう、サプライチェーンマネジメントシステムを活用し、日本全国の拠点において生産、物流、販売をコントロールする体制を整えております。また、全国の主要物流22施設すべてに非常用自家発電設備の設置と、72時間(3日間)の電力を確保するための燃料の備蓄をしております。

(3) 人材確保について

 国内の人手不足の深刻化等により従業員の採用が困難となり、操業に重大な影響が発生した場合、エフピコグループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

 当該リスクへの対応策として、エフピコグループは、生産部門における産業用ロボット導入や物流部門におけるIT活用による省人・省力化、単身者用社宅(ピコハウス)の建設、給与水準の引き上げや各種人事労務制度の見直しによる従業員の働く環境整備に努めております。

(4) 気候変動について

 エフピコグループは、環境関連の法律や規制等を遵守し事業活動を行っておりますが、将来において炭素税の導入やバージンプラスチックを使用した容器包装に対する課税が導入された場合、エフピコグループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

 当該リスクへの対応策として、エフピコグループは、1990年より開始したエフピコ方式のリサイクルを通じて、スーパーマーケットなどのユーザー、包装資材ディーラー、消費者とともに、循環型社会の実現による持続可能な社会の構築を目指すとともに、環境配慮設計による業界トップクラスの環境負荷の低い容器の開発を通し、事業活動に伴う廃棄物の発生抑制及び再資源化の取り組みなど、各種施策を実施しております。

 また、TCFD提言の枠組みを通じて、気候変動に関するリスクやシナリオを想定し、大きな環境の変化に対応できるガバナンス体制の運用に努めております。

 

(重要なリスク)

(1) 製造物責任について

 エフピコグループは、予期しない製品の欠陥が生じ、損害賠償につながるリスクに対応するために保険に加入し賠償への備えを行っておりますが、保険により補填できない重大な事態が生じた場合、エフピコグループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

 当該リスクへの対応策として、エフピコグループは、製品の開発と生産にあたり、社内規格、関連法令を遵守してお客様への安全性、品質等に配慮し、クレーム等が発生した場合には、お客様への迅速な対応かつ原因究明を行うよう体制を整えております。

(2) 経済状況、競合について

 景気動向などによる需要の縮小、他社との競合による需給バランスや価格の変動によって、エフピコグループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

 当該リスクへの対応策として、エフピコグループは、常時およそ12,000アイテムの製品をそろえ、新製品への切換えにより需要の変化に対応するほか、エフピコオリジナル製品の販売構成比を上げることにより競合他社との差別化を図り、価格競争に陥りにくい体制を構築しております。

 

(3) 有価証券の時価変動について

 エフピコグループでは、売買を目的とした有価証券は保有しておりませんが、時価を有するものについては全て時価評価を行っており、株式市場における時価の変動がエフピコグループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

(4) 貸倒れについて

 エフピコグループは、十分な与信管理を行ったうえで取引を行っておりますが、得意先の信用不安等により、予期せぬ貸倒れリスクが顕在化し、重大な貸倒損失、または引当金の追加計上が発生する場合、エフピコグループの業績に

影響を及ぼす可能性があります。

(5) 情報セキュリティについて

 エフピコグループは、業務上必要な機密情報や個人情報を有しておりますが、不正アクセスやシステム障害等により、これら情報の流出や事業活動の停止が発生した場合、エフピコグループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

 当該リスクへの対応策として、エフピコグループは、データの定期的なバックアップ、非常時対応用の外部データ

センター活用、回線の二重化、社外メール誤送信回避システム、専門業者によるPC廃棄などを実践しております。

(6) 知的財産権について

 エフピコグループは、特許や実用新案・意匠登録などの知的財産権を取得・管理しておりますが、第三者による侵害や訴訟の提起により、エフピコグループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

 当該リスクへの対応策として、エフピコグループは、これら知的財産権の維持・管理を徹底しております。

(7) 企業買収・資本提携について

 エフピコグループが実施する企業買収や資本提携について、事業環境の悪化などにより当初期待していたシナジー

効果が得られない場合、エフピコグループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

 当該リスクへの対応策として、エフピコグループは、企業買収や資本提携にあたり、「事業の拡大」、「収益性の

向上」、「財務体質の強化」を実現し、企業価値向上に寄与するものであるか、事前に十分な情報収集のうえ、

慎重に判断しております。

 




※金融庁に提出された有価証券報告書のデータを使用しています。

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