日本瓦斯(8174)の事業内容、事業の状況や経営戦略、事業等のリスクについて

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事業の状況や経営戦略など
事業などのリスク


日本瓦斯(8174)の株価チャート 日本瓦斯(8174)の業績 沿革 役員の経歴や変遷

3 【事業の内容】

日本瓦斯グループは、主に日本瓦斯及び子会社10社並びに関連会社2社で構成され、主な事業内容は、ガス(LPガス、都市ガス)、電気の販売、ガス機器等の販売、プラットフォームの提供並びに各事業に関連する工事、輸送等であります。

各事業における日本瓦斯グループの位置づけは次のとおりであります。

LPガス事業

①LPガスの供給

 家庭用・業務用・工業用・自動車用のLPガス、コミュニティーガスの販売をしております。
  なお、LPガスの輸送については日本瓦斯運輸整備が主として行っております。

 (主な関係会社)
 日本瓦斯及びエナジー宇宙、日本瓦斯運輸整備

 

②ガス機器等の販売、受注工事

LPガス機器、住宅設備機器、太陽光や蓄電池等の発電・蓄電・充電デバイスの販売、並びにLPガス供給設備工事、リフォーム工事、GHP(ガスヒートポンプエアコン)の保守サービスを行っております。
一部の工事については、日本瓦斯工事が施工しております。

(主な関係会社)
日本瓦斯及び日本瓦斯工事

 

③プラットフォームの提供

異業種からの都市ガス・電気小売事業へ参入を支援するためのプラットフォームや、データ連携で最適化したLPガスのオペレーションの仕組み、自動検針システムや保安や機器の受発注システム等、他事業者との共創のために自社で開発したテクノロジーの提供を行っております。システムの開発、保守は、雲の宇宙船が行っております。
(主な関係会社)
エナジー宇宙、雲の宇宙船、東京エナジーアライアンス

 

電気事業

①電気の販売

主に家庭用の電力の販売をおこなっております。
また、子会社のエナジー宇宙は東京電力グループと提携し、電力を調達しております。
(主な関係会社)
日本瓦斯及びエナジー宇宙

 

②エネルギーソリューション

戸建て住宅へ太陽光発電システム、蓄電池システム、V2H等を普及させ、お客さまが自律分散型エネルギーをマネジメントする仕組みを構築しています。将来的にはスマートハウス化した各家庭を配電ネットワークで繋ぎ、地域コミュニティ全体のエネルギー最適利用(ニチガス版・スマートシティ)の仕組みに取り組みます。
(主な関係会社)
日本瓦斯及びエナジー宇宙

 

 

 

都市ガス事業

①都市ガスの販売

家庭用・業務用・工業用の都市ガスの販売を行っております。

子会社のエナジー宇宙は都市ガス供給、導管の維持管理をおこなっております。
都市ガス導管工事は、日本瓦斯工事が施工しております。
(主な関係会社)
 日本瓦斯及びエナジー宇宙、日本瓦斯工事

 

②都市ガス機器等の販売、受注工事

 ガス機器等を販売するほか、ガス設備の工事を行っております。
 (主な関係会社)
 日本瓦斯及びエナジー宇宙、日本瓦斯工事

 

 



有価証券報告書(2024年3月決算)の情報です。

1 【経営方針、経営環境および対処すべき課題等】

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、日本瓦斯グループが判断したものであります。

 

(1)経営の基本方針

日本瓦斯は経営理念として、①地域社会に対する貢献、②企業の持続的成長を目指す、③人的資源の尊重を掲げております。

 

(2)経営環境及び経営方針・戦略等

◆日本瓦斯グループを取り巻く経営環境

 エネルギー業界を取り巻く環境は急速に変化しています。2023年は記録的に高温となった1年であり、「地球沸騰の時代」として温暖化の進行を体感する年となりました。COP28では、パリ協定の目標達成に向けた「化石燃料からの脱却」という文言がCOP史上初めて成果文書に記載されるなど、カーボンニュートラル社会への転換を早急に進める必要性が再認識されました。また近年は、ロシアによるウクライナ侵攻、イスラエルとハマスの軍事衝突等に端を発した中東情勢の緊迫化など、サプライチェーンに大きな影響を与える地政学リスクが高まり、混乱の度合いが深まっています。自然災害の激甚化・頻発化も進み、深刻な影響をもたらしています。このような事業環境の変化において、エネルギー業界では、上流から下流までエネルギーを安定的に供給するという従来の在り方が終焉を迎えています。

 

◆エネルギー業界に対する日本瓦斯の認識

 このように大きく変化する経営環境のもと、お客さまや地域社会がエネルギー会社に求める価値はエネルギーの最適利用に移り、必要とされるのは、①再生可能エネルギーや蓄電池(EV等)の利用を前提としながら災害時でもエネルギーを強靭に自律的に供給できるレジリエントな分散型のエネルギーシステムの構築)、そして②エネルギー業界のインフラや機能(営業・保安・システム・人材)などを共通化し、業界のオペレーション最適化に向けた、エネルギーインフラ・システムの共同利用(=プラットフォーム化)と考えております。

 

◆事業モデルの進化 "NICIGAS3.0" と新たな価値提供

  この課題に対し日本瓦斯グループは、従来のガスや電気を仕入れて販売するという総合エネルギー事業を進化させ、①お客さまと②エネルギー業界のそれぞれに、新たな価値を提供し、成長させてまいります("NICIGAS3.0")。

①小売事業では、従来の事業モデルを進化させ、ハイブリッド給湯器や、太陽光、蓄電池、EV充電器などの分散型エネルギー源(DER)を利用し、お客さまがご自身でエネルギーをつくり、貯め、賢く使うという、ご家庭のエネルギー最適利用の仕組みをご提案し、エネルギーの安定調達や需給バランス、脱炭素という社会課題に対する新たな価値を提供します。また将来はAIを活用し、ご家庭のみならず地域コミュニティ単位で需給を最適化し、PtoP(地域社会のお客さまが主体となる個人対個人のサービス)の電気取引も可能となる『ニチガス版・スマートシティ』の構築を目指します。地域社会全体でのCO₂排出量の削減、災害に対応するレジリエンスを向上させ、お客さまにとって、より安心で快適な暮らしを実現します。(エネルギーソリューション)

②エネルギー業界に向けた取組みでは、DXを取り入れた高効率なオペレーションを他社と共同利用する環境を構築し、エナジー宇宙が主体となって、東京電力グループや東京エナジーアライアンス社とも連携しながら、事業インフラのシェアリングサービスを提供していきます(プラットフォーム事業)。インフラのシェアリングによる業界全体のオペレーション最適化を通じ、CO2削減や労働力不足といった社会課題に対する価値を提供します。


 

◆グループ再編

この事業モデルの進化を踏まえ、日本瓦斯グループは、近未来の地域社会の姿を想定し、お客さま(=需要家)側の視点で新たなエネルギーの在り方を実現することを目的として、日本瓦斯および完全子会社である都市ガス3社の計4社を統合したうえで、総合エネルギー小売会社『日本瓦斯株式会社(ニチガス)』、エネルギープラットフォーム会社『株式会社エナジー宇宙(読み:エナジーソラ)』およびソフトウェア開発・運用会社『株式会社雲の宇宙船』の3社に再編成し、『日本瓦斯工事株式会社』『日本瓦斯運輸整備株式会社』と合わせて5社体制としました。

 


 

◆3か年計画(連続の成長)

 また、グループ再編を通じ、これからの事業体制が定まったことを踏まえ、24年3月期から26年3月期を対象とする3ヶ年計画を発表しております。グループ全体の小売り営業を統合して強化し、顧客基盤拡大を前提にLPガスと電気事業を中心に粗利益を成長させてまいります。エネルギーソリューション事業、プラットフォーム事業の拡大にも注力する一方、DXで全体の販管費の伸びを抑制し、営業利益を伸ばしてまいります。2年後の26年3月期に営業利益220億円、純利益150億円およびROE22%を達成する計画です。EPSは24年3月期95.6円から、26年3月期には138.9円へ約1.5倍に引き上げます。


 

◆中長期シナリオ(非連続の成長)
 中長期の成長シナリオとして、非連続の成長すなわち、LPガス業界の集約化・効率化を加速させてまいります。LPガス事業者の皆さまが、小売事業・プラットフォーム事業といずれの形でも日本瓦斯と合流することで、事業を一緒に変革させながら、近未来の地域社会へエネルギーを通じた貢献を実現し、持続的に成長する流れを作ります。 

 日本瓦斯と合流することで、同業他社の株主・経営者は効率的なオペレーションによる経済価値を実現して頂けるとともに、社員の皆さまも、従来型の小売一辺倒から、DXを進化させた総合エネルギー、これからは、分散型エネルギー、と自分達の知識やスキルも上げながら、活躍できるフィールドが拡がります。お客さまには、より価格競争力あるガス+電気のセット、消費者の視点からの省エネ・最適利用の提案、今後はAIによるエネルギーマネジメント提案等も可能となり、地域社会で最も必要とされる変化・成長を起こすことができます。

 日本瓦斯グループの前線に立つ社員たちは、①約30年前 LPガスからスタートしたエネルギー自由化、② 2017年から総合エネルギー事業化、そして③2022年からエネルギー最適利用、を最前線で変化を主導してまいりました。現在も、我々がエネルギー最適利用のトップランナーとして、ガス+電気のエネルギー業界構造そのものを、地域社会の中で変革しております。日本瓦斯の目的に賛同する事業者と共に一緒に大きな流れを作る、大きな再編に向けた勢いは、確実に高まっていると感じております。
   日本瓦斯には変革していく意思があり、同じ目的を持つ事業者と合流する覚悟があり、お客さまから信頼される前線の社員がいて、さらに大規模な再編・大型M&Aに備えたシステムやインフラもあります。与えられたチャンスの大きさを十分認識しながら、競争と共創というハードルを大きく乗り越え、さらなる飛躍をしてまいります。

 


 

◆資本政策

グループ再編を通じて今後の事業体制が定まったことを踏まえ、2024年3月期から2026年3月期に及ぶ3ヶ年の成長プランを実行に移しました。このプランでは、事業拡大による利益成長だけでなく、バランスシートの積極的なコントロールによって企業価値を向上させる取り組みも重視しています。具体的には、収益性の高い事業に多くのキャッシュを投じ、ROICを23/3期の9%から26/3期に13%に引き上げます。合わせて、資本の調達サイドにおいて最適資本構成を見直し、自己資本比率を23/3期の48%から26/3期に40%まで引き下げ、利益成長と合わせて26年3月期にROE22%を達成します。

 今年3月の日銀による大規模金融緩和政策の修正は、投資家の期待収益率である資本コストの上昇に繋がることも、強く意識しております。日本瓦斯は従来から投資家との対話をはじめとした積極的なIR活動などにより資本コストの低減に努める一方で、ROICを高めながら、最適資本構成を見直すことでさらにROEを向上させ、資本コストとROEの差であるエクイティスプレッドを拡大させて、株主価値の向上を進めてまいります。

 


 


 

 

キャッシュフローの配分では、高収益資産への成長投資を重視しながら、株主さまに対して高いレベルで還元することの二つを両立させております。これは、積極的な投資を行いながらも不要な資産を売却、資産を圧縮して資産全体の規模を抑えているため、株主資本を積み増す必要がないからです。
 24年3月期から26年3月期までの3年間につきましても、利益からの総還元100%を計画しております。また、同期間には、自己資本比率を40%に最適化する還元も計画しており、実質的な総還元は100%超を想定、還元の方法については、株主の方々のご意向を反映し、配当の割合を高める方針です
 24年3月期は営業キャッシュフロー234億、借入による調達66億に対し、システムや設備投資に114億、配当に80億、自社株買いに51億(総還元性向133%)振り向けました。25年3月期につきましても、1株当たりの配当額を75円から92.5円に引き上げ3ヶ年計画に沿った還元を実行してまいります。

 


 






※金融庁に提出された有価証券報告書のデータを使用しています。

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