セイファート(9213)の事業内容、事業の状況や経営戦略、事業等のリスクについて

TOP関連銘柄

事業の状況や経営戦略など
事業などのリスク


セイファート(9213)の株価チャート セイファート(9213)の業績 沿革 役員の経歴や変遷

3【事業の内容】

 セイファートグループは、セイファート及び連結子会社 SEYFERT International USA, Inc.(米国)の計2社で構成されており、美容室経営企業を主要顧客としたサービスを展開しております。

 セイファートグループは、「美容師の社会的地位向上、美容師への一生を通じたサポート及び美容室経営者の抱える課題解決を支援する」ことを経営方針とし、美容業界発展に向けた事業に取組んでおります。

 

 セイファートグループの報告セグメントは、様々なサービスを提供する中で、主に美容室経営企業より収益を得ていることから、「サロンサポート事業」の単一セグメントとしております。

 当該「サロンサポート事業」を構成する「広告求人サービス」、「紹介・派遣サービス」、「教育(その他)サービス」における主要商品については、以下のとおりであります。

 

(1)広告求人サービス - 美容業界向けWebメディア等の広告を中心としたサービス

① 「re-quest/QJ navi」

 「re-quest/QJ navi」は、美容師に特化した求人情報サイトです。当サイトは、セイファートが創業より30年以上発行していた就職情報誌「re-quest/QJ」で培ったノウハウと美容業界全体からの認知度を活かして、様々な求人情報と美容業界に関する情報コンテンツを掲載することで、美容室経営企業と美容師ユーザーから活用されております。

 併せて、求人広告にはセイファートの強みである「製販一体」となった営業体制により、広告制作段階からコンサルタントと制作の双方が関与することで、定型的な広告内容ではなく、それぞれの広告掲載企業の魅力が伝わる求人情報が作成できる体制を構築しております。

 また、当サイトは求人情報だけでなく美容業界の最新トレンドやキャリアアップのためのコンテンツも公開することで、累計会員数12万名を超える美容師ユーザーから活用されるサイトに成長しております。

 なお、当商品の売上高は、美容室経営企業からの求人広告掲載料の積上げにて構成されております。

 

② 「新卒採用商品」

 セイファートは、美容学校専任チームによる美容学生向けの就職活動レクチャーや模擬面接、並びに教員向け勉強会の講師活動等の様々なサポートを通じて、日々美容学校との関係性を強化しております。その結果、全国の美容学校 270校※1のうち、257校(カバー率:95.2%)との取引関係があります。これらは、セイファートが長年にわたって積上げてきた信頼関係によって成り立つものであり、セイファートの強みだと考えております。

 「新卒採用商品」を構成する以下の商品は、セイファートの強みを活かして、リアルフェア・Web・誌面の全方位から美容学生の就職活動をサポートするものです。

a.「re-quest/QJ 就職フェア」

 「re-quest/QJ 就職フェア」は、美容業界に特化した合同会社説明会です。1991年より毎年開催している当フェアでは、美容学生及び就職活動中の美容師と、活発な採用活動を行っている美容室経営企業が、直接のコミュニケーションをフェア会場で図ることで、双方にとってのベストマッチとなる就職を実現できるようサポートしております。

 全国の美容室経営企業や、美容学校から好評を博す当フェアは、美容業界最大級の就職イベント「re-quest/QJ FES」をはじめとして、東京、大阪、名古屋、福岡等全国の主要都市で開催しており、年間総来場者数は1.3万名を超え、年々規模を拡大しております。

 なお、当商品の売上高は、当フェア参加企業からの出展料金の積上げにて構成されております。

 

b.「re-quest/QJ navi 新卒」

 「re-quest/QJ navi 新卒」は、「re-quest/QJ navi」を更に美容学生向けに特化させた美容師新卒求人情報サイトです。サイト内には、求人情報を掲載中の美容室が発行する美容学生限定クーポンや、美容学校を卒業した先輩美容師の活躍状況等を載せることで、興味を持った美容学生が、美容室へと足を運ぶきっかけを作り、双方の接触機会を増やすことができる仕組みを施しております。また、サイト上には、美容室経営企業の採用担当者目線の情報や、就職活動の進め方等の記事を掲載することで、初めて就職活動を行う美容学生が、安心して就職活動を行うことができるよう支援をしております。

 なお、当商品の売上高は、「re-quest/QJ navi」同様に、美容室経営企業からの求人広告掲載料の積上げにて構成されております。

 

 

c.「re-quest/QJ FOR ROOKIES」

 「re-quest/QJ FOR ROOKIES」は、新卒求人情報及び就職活動に役立つ情報を掲載した美容学生向け就職情報誌です。当誌面に「re-quest/QJ 就職フェア」に出展する美容室経営企業の紹介記事、及び「re-quest/QJ navi 新卒」と連動した記事コンテンツ等を掲載することで、新卒採用商品との連動性をもたらし、美容学生がセイファートコンテンツを回遊する窓口としての機能を果たしております。

 なお、当商品の売上高は、美容室経営企業からの求人広告掲載料の積上げにて構成されております。

 

③ 「beauqet」

 「beauqet」は、業界の垣根を越えた様々な企業の新商品サンプリング等を美容室にて行うプロモーションメディアです。約1万店の美容室とのリレーションをベースに、美容室をメディアとした他業界の新商品サンプリング等のプロモーションを展開しております。

 なお、当商品の売上高は、サンプリング等実施企業からのプロモーション料の積上げにて構成されております。

 

④ 「タブレット・レンタル」

 「タブレット・レンタル」は、美容室にタブレット(電子書籍内包)をレンタルしながら、広告配信等を行うことで、多方面の収益拡大を可能にする商品です。また、本商品に上記「beauqet」の広告配信、サンプリング等を掛け合わせ、タブレットを活用してのプロモーションを実施しております。

 なお、当商品の売上高は、美容室経営企業からのタブレットレンタル料等のサブスクリプション型積上げ収益、及び広告出稿企業からの広告掲載料の積上げにて構成されております。

 

(2)紹介・派遣サービス - 美容師と美容室経営企業をOne to Oneで繋ぎ、働く場を提供するサービス

① 「re-quest/QJ agent」

 「re-quest/QJ agent」は、採用活動を行う美容室経営企業に対して、幅広いクラスの人材を紹介する成果報酬型の美容師人材紹介です。効率的に美容師を採用したい美容室側と、自分に合った美容室へ就職したい美容師側の、双方のニーズに応えることが可能となっております。また、単発日程にて仕事をしたい美容師と、スポットで労働力が必要な美容室の間を結ぶ、日々紹介サービス「re-quest/QJ agent mini」も取扱っております。

 なお、当商品の売上高は、美容室経営企業からの紹介手数料等の積上げにて構成されております。

 

② 「re-quest/QJ casting」

 「re-quest/QJ casting」は、美容室経営企業が「働く期間」、「タイムシフト」、「スキルレベル」を指定し、必要な時だけ必要な人材を確保できる美容師人材派遣サービスです。これは、今まで培った経験やスキルを活かした柔軟な働き方や、多種多様なライフスタイルを大切にした働き方等を求める美容師の希望に応えるサービスであります。

 なお、当商品の売上高は、セイファートが美容室経営企業へ派遣した美容師の派遣料金の積上げにて構成されております。

 

③ 「re-quest/QJ ヘアメイク」

 「re-quest/QJ ヘアメイク」は、成人式や卒業式、七五三等のシーズンイベントの際にヘアメイクを現場に手配するほか、美容家電メーカー等からの企業案件も手掛けています。手配範囲は全国へと拡がり、展示場や百貨店等の手配先も多様化しております。また、エンタメ系ヘアメイクの領域への拡大も見込んでおります。

 なお、当商品の売上高は、企業からのヘアメイク手配依頼料の積上げにて構成されております。

 

(3)教育(その他)サービス - 美容師や美容学生向けの産学協同による実践型教育を中心としたサービス

① 「資格証明」

 美容学校及び美容室経営企業へ英国教育機関「City & Guilds」から認証された日本における美容に係る教育プログラムを提供しており、美容師・美容室経営企業を教育面でサポートするサービスを取扱っております。

 なお、当商品の売上高は、導入美容学校からのプログラム認定関連費用等の積上げにて構成されております。

 

② 「海外研修」

 美容学校及び美容室経営企業へ英国をはじめとした、英国教育機関「City & Guilds」導入国での海外研修、及び海外の美容学生を日本で受け入れ様々なプログラムを提供する来日研修を実施しております。

 なお、当商品の売上高は、美容学校等からの研修費用の積上げにて構成されております。

 

③ 「PIA HAIR SALON」

 米国カリフォルニア州の子会社 SEYFERT International USA, Inc.は美容室「PIA HAIR SALON」2店舗を運営しており、主に日本人美容師による美容施術の提供を行っております。

 なお、当商品の売上高は、美容室を利用する一般顧客からの美容施術料金等の積上げにて構成されております。

 

※1 出典:文部科学省 令和7年度 学校基本調査

 

セイファートグループの事業の系統図は、以下のとおりであります。

 

 

 

 

 


有価証券報告書(2023年12月決算)の情報です。

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、セイファートグループが判断したものであります。

 

(1)経営理念

 セイファートグループは、経営理念及び経営方針に、「CREDO(クレド)-ミッション」を掲げ、運営しております。

<CREDO-ミッション>

美容に携わるひとたちとともに、世の中に新しい価値を創造する。

 

事業とは、未来を創る営み。

ひとびとの役に立ち、喜ばれる未来を創ることを目的とした活動、それが事業。

不要なものがあればそれを壊し、必要なものがあれば創造する。

つまり、事業とは「世の中を変える」ということ。

 

ならば「美容を通して世の中を変える」。

それが私たちの事業です。

 

私たちのミッションは、

「美容に携わるひとたちとともに、あたらしい価値を創造すること」。

美容にはもっともっと大きな可能性がある。

その秘められた可能性を開拓し、具現化することで、

世の中はきっと変えられる。

 

私たちは美容を通して、よりよい未来創造のための原動力となります。

 

 上述のミッションが示すとおり、セイファートグループは「美容に携わるひとたちとともに、世の中に新しい価値を創造する」ため、美容師の社会的地位向上、美容師への一生を通じたサポート、及び美容室経営者の抱える課題解決を支援することを目的として、美容業界の発展のために事業運営を行っております。

 

(2)目標とする経営指標

 セイファートグループは、美容業界の発展とともにセイファートグループの持続的成長を目指しております。このため、中長期的な企業価値の向上を達成するために、売上高及び営業利益を経営上の重要な指標とし、事業収益性を意識しながらセイファートグループの拡大、成長を目指しております。

 

(3)中長期的な会社の経営戦略、並びに優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 わが国では、新型コロナウイルス感染症対策の緩和により経済活動が緩やかに回復している一方で、原材料価格の高騰や円安の進行による物価上昇等、依然として先行き不透明な状況が続くことが見込まれております。

 セイファートグループの属する美容業界におきましては、美容サービスへの底堅い需要により、緩やかな回復の兆しを見

せている一方で、物価が断続的に上昇し続けていることから、生活防衛意識が高まり、消費性向の戻りが弱く、引

き続き注視が必要な状況も続いております。

 これらの経営環境の中で、セイファートグループは、これからの業界に起こる市場変化及び環境変化に常に適応し、美容室経営者の経営課題の解決と美容師・美容学生の夢を叶える商品開発を続け、「美容に携わるひとたちとともに、世の中に新しい価値を創造する」というミッションの実現に向け、以下の中長期的な経営戦略に取組んで参ります。

 

① 既存商品及びサービスの成長

 セイファートグループは、「コンサルティング型営業」と「デジタル(IT)」の融合により既存商品を拡販し、市場におけるシェアを拡大して参る計画であります。

 主として、基盤商品である「re-quest/QJ navi」、「新卒採用商品(re-quest/QJ 就職フェア、re-quest/QJ navi 新卒、re-quest/QJ FOR ROOKIES)」、「re-quest/QJ agent」の拡販を計画しております。

 「re-quest/QJ navi」は、現在乱立するデジタル人材マッチングサービスに先駆け、2007年よりセイファートにて運用を開始し、その後、継続してシステム改善を行った結果、現在では多くの美容師ユーザーを誇る美容師求人サイトへと成長し、美容師・美容室経営企業との関係性と先行優位性から、セイファートの核となる最大収益商品に至りました。2023年12月期には2017年以来となるデザインリニューアルを実施し、CVRの向上、及び会員登録者数の増加に成功しております。2024年12月期は応募件数増加を図るための導線強化、及び機能改善等の応募促進施策を実施するとともに、ユーザー側の利便性向上のためのアプリ化を推進することにより、広告掲載件数を増加させ、更なる売上高増加を見込んでおります。

 併せて、セイファートの強みであるコンサルティング型営業体制の強化に引き続き取組み、提案内容の量、及び質の向上を図りながら、掲載件数を増加させるため、低価格帯のサブスクリプション型新プランの販売促進やマーケティングオートメーションツールを活用した新たなエリアの開拓等に取組んで参ります。

 

 「re-quest/QJ 就職フェア」は、セイファートと繋がりのある全国の美容学校と、良い人材を採用したいセイファートクライアントの美容室経営企業を繋ぐことで、双方ともにベストマッチに繋がる雇用機会を創出する役割を担っております。

 当就職フェアは全国各地において、一年を通して大小様々な規模で開催し、セイファートグループの業績拡大にも大いに寄与する商品へと成長しております。今後は会場毎の出展企業数、及びバリエーションの増加に努めて更なる収益の拡大を見込んでおります。

 「re-quest/QJ navi 新卒」は、リアルイベント参加者が登録をすることでサイト全体が活性化し、反響数増加による掲載件数、及びスカウトメール等のオプション商品の件数増加が見込まれ、更なる収益拡大を計画しております。

 求人情報や就職活動をサポートするコンテンツを掲載している美容学生向け就職情報誌「re-quest/QJ FOR ROOKIES」とWeb媒体「re-quest/QJ navi 新卒」、リアル接触の機会である「re-quest/QJ 就職フェア」を連動させ、誌面・Web・リアルの全方位から、全国の美容学生の就職活動をサポートすることで、新卒採用市場における販売シェアを更に拡大していく計画であります。

 

 「re-quest/QJ agent」は、美容業界に特化した人材紹介であり、美容師と美容室経営企業間のOne to Oneのマッチングの機会を提供いたしております。また、2024年12月期には登録者管理ツールの機能を強化し、就職意欲の高い登録者数増加、及びマッチング精度の更なる向上を図り、人材紹介の成約数増加による更なる収益拡大を見込んでおります。

 2023年12月期に好調であった人材紹介とWeb採用プロモーションのセット商品につきましても、引き続き拡販に取組み、更なる収益の積上げを見込んでおります。

 

② 新規商品開発への取組み

 セイファートグループは、中期成長戦略として美容室DX「プロモーション・メディア」×「タブレット・レンタル」×「EC」、及びZ世代向け美容師情報アプリ「re-quest/QJ」を成長させ、提供サービスの深耕を図る計画を立てております。

 既存商品「beauqet」におきまして、他業界の新商品サンプリング等のプロモーション・メディアサービスを、美容室を起点に展開しております。これは美容室DXの第一段階であり、次の第二段階としてタブレットを起点として派生する「プロモーション・メディア」×「タブレット・レンタル」のクロスセル販売を展開いたしました。クロスセルが2023年12月期に好調に推移したことにより、美容室DXの長期戦略として据えていた第三段階である美容師を起点としたECの本格始動に着手いたしました。

 今後は美容師を起点に、美容市場だけでなく、スキンケアやメイクアップ、ヘアケア等の化粧品市場をECで開拓することで新たな収益を積上げ、更なる収益拡大を目指して参ります。

 また、次の美容師の中心世代となるZ世代向け美容師情報アプリ「re-quest/QJ」につきましては、当連結会計年度にブランド力強化を目的として「QJ LIKE」より「re-quest/QJ」へとリブランディングいたしました。

 当アプリを「re-quest/QJ」とリブランディングすることで、就職情報誌「re-quest/QJ」が持つ美容業界での高いブランド認知度と豊富な情報量を活かしながら、「QJ LIKE」に搭載していたハッシュタグトレンド分析機能や、SNS投稿サポート機能などのコンテンツを組み合わせ、美容師ユーザーから日々活用される情報媒体へと成長させる計画であります。

 

※Z世代とは、1990年代半ばから、2000年代にかけて生まれた世代を指します。

 


事業等のリスク

3【事業等のリスク】

 セイファートグループの事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。また、必ずしもそのようなリスク要因に該当しない事項につきましても、投資者の投資判断上重要であると考えられる事項につきましては、投資者に対する積極的な情報開示の観点から以下のとおり記載しております。

 なお、以下の記載事項は、当連結会計年度末の事項であり、将来に関する事項は、当連結会計年度末においてセイファートグループが判断したものです。また、以下の事業等のリスクは、全ての事業活動又は投資判断上のリスクを網羅するものではありません。

 

(1)市場環境に関するリスクについて

① 「re-quest/QJ」ブランドの影響力

(顕在化可能性:中/影響度:小)

 セイファートグループは、創業より就職情報誌「re-quest/QJ」の発行を通じて、美容業界でのブランド認知度を高めて参りました。それにより多数の美容師ユーザーに直接リーチができる広告求人媒体へと成長したことは、セイファートグループが持つ優位性でありますが、近年のWeb媒体へ移行する利用者の増加傾向により、ブランドの認知度及び影響力が低下する可能性があります。

 そのため、セイファートグループで利用者が増加するWeb媒体「re-quest/QJ navi」のプラットフォームの拡充やプラットフォーム内の美容コンテンツの充実化、及び美容師向け情報アプリ「re-quest/QJ」の普及を図ることで、ブランド価値の維持に努めております。

 しかしながら、これらの取組みによってブランドの認知度及び影響力が維持できない場合には、セイファートグループが持つ広告求人サービスや、紹介・派遣サービス等の影響力にも波及し、セイファートグループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

② IT商品開発力の維持及び強化

(顕在化可能性:低/影響度:中)

 セイファートグループの提供するサービスの一部は、PC、スマートフォンを中心としたインターネット関連市場に属しており、技術革新や技術水準の向上、市場環境の変化に対応することが競争を勝ち抜くために必要であります。

 そのため、セイファートグループは最新の技術動向や企業ニーズ等に注視するとともに、新技術及び新サービスの開発を行うために、継続的な技術革新に取組んでおります。

 しかしながら、セイファートグループが技術革新等の方向性判断を見誤り、開発計画どおりに進まない場合は顧客やユーザーの求めるサービスを適切なタイミングで提案できなくなり、それにより想定外の追加投資が発生することで、セイファートグループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

③ 競合他社の影響

(顕在化可能性:中/影響度:中)

 インターネット求人市場の活発化により、競合他社の参入が相次ぎ、競合環境が激化しております。セイファートグループでは、顧客の声に向き合い、セイファートグループ独自の有益なサービスの開発及び提供、営業体制の構築に継続的に取組むことで、競合優位性の維持に努めております。

 しかしながら、同業者のみならず異業種の大手企業等による美容業界向け広告求人サービスへの参入等が生じた場合には、セイファートグループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

④ 美容業界の動向

(顕在化可能性:低/影響度:中)

 セイファートグループでは、美容業界向け広告求人サービス、紹介・派遣サービス、教育(その他)サービスの販売事業を行っております。現在のところ、美容室の出店件数及び美容師人口は増加傾向にあり、セイファートグループの提供するサービスに影響はないと考えられますが、今後、人口減少による出店件数及び美容師人口の減少に伴い、当業界の市場規模が縮小するような場合には、セイファートグループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

(2)セイファートグループ事業に関するリスクについて

① 人材の確保、育成

(顕在化可能性:低/影響度:中)

 セイファートグループでは、Webマッチング等のデジタル技術のみに依存せず、営業一人一人が顧客の声に真摯に向き合い、最適なサービスを提供することで、競合他社との差別化を図っております。そのため、営業人員の安定的な確保が必要不可欠であり、またそれらの営業人員に対する美容室経営を支援するための知識習得等、人材育成に努めております。

 しかしながら、十分な人材の確保及び育成ができない場合には、顧客へのアプローチ数の減少や、クライアントニーズに即したサービスの提案ができないこと等によるサービス品質の低下が起こり、セイファートグループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

② 著作権・商標権等

(顕在化可能性:低/影響度:中)

 セイファートグループの提供する、「re-quest/QJ navi」等の広告求人媒体においては、写真、デザイン、動画等を取扱うため、著作権や商標権について第三者の権利を侵害することがないか事前に確認を取った上で広告制作、記事編集業務等を行っております。

 しかしながら、第三者の保有するものとの類似性が指摘される等、当該第三者の権利を侵害していると認定され、損害賠償請求等を求められた場合、セイファートグループの業績及び社会的信用に影響を及ぼす可能性があります。

 また、セイファートグループが保有する商標権等の知的財産権が第三者に侵害された場合には、解決までに多くの時間を要することにより、セイファートグループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

③ 情報システムのトラブル

(顕在化可能性:低/影響度:大)

 セイファートグループの提供するサービスの一部は、PC、スマートフォン等の通信ネットワークの上に成り立っており、また事業を円滑に運営するための管理システム等の利用のためにも、安定的なネットワークの稼働が不可欠であります。当該システムが稼働している複数のサーバーについては、不測の事態による停止や保存データの喪失等に備え、バックアップ体制、ファイアウォールの構築、遠隔地での保管、ディザスタリカバリ体制を構築し、考えられるリスクに備えた回避策を講じております。

 しかしながら、自然災害、事故等による通信ネットワークの障害、ハードウエアやソフトウエアの欠陥、事故によるシステム障害、過失や妨害行為、コンピュータウイルスや第三者による不正アクセス等のサイバーアタックが生じた場合、システムや通信ネットワークが使用できなくなることや、セイファートグループが保存する個人ユーザー、又は企業クライアントの個人情報及び機密情報が損失又は流出することにより、セイファートグループの社会的信用、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

④ 資金調達リスク

(顕在化可能性:低/影響度:大)

 セイファートグループは、金融機関からの借入れ等により事業資金を調達しておりますが、金融市場の不安定化、金利上昇等が生じた場合には、資金調達コストが増加する可能性等があり、セイファートグループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 セイファートグループでは、シンジケーション方式コミットメントライン契約を締結していますが、この契約には各連結会計年度の末日におけるセイファート単体の貸借対照表の純資産の部の金額や、各連結会計年度の末日における単体の損益計算書の経常損益を基準として財務制限条項が付されており、これに抵触した場合には期限の利益を喪失し、有利子負債の返済を求められる可能性があります。これにより、セイファートグループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

(3)事業運営体制について

① 特定の人物への依存について

(顕在化可能性:低/影響度:大)

 創業より代表取締役社長を務めております長谷川高志は、セイファートグループが事業対象とする美容業界について、豊富な知識と事業経験、並びに多数の人的関係を有しており、セイファートグループの経営において極めて重要な役割を果たしております。

 セイファートグループでは、役員、幹部従業員の情報共有や権限の委譲を徐々に進め、経営組織の強化を図り、過度の依存を避けた体制の構築を図っておりますが、何らかの理由で同氏がセイファートグループの経営に参画できなくなった場合には、セイファートグループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

② 内部管理体制の強化について

(顕在化可能性:低/影響度:中)

 セイファートグループは、グループ内の内部統制に係る体制が健全に機能することが、企業価値の継続的な発展に資すると認識しております。そのため、業務の適正性と財務報告の信頼性を維持するための内部統制システムの健全な運用と法令の遵守を推進しておりますが、事業環境の変化や事業の拡大に伴い、これらの体制の構築に不備が生じた場合には、適切な業務運営が難しくなり、セイファートグループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

③ 小規模組織であることについて

(顕在化可能性:低/影響度:中)

 セイファートグループは、小規模な組織であり業務執行体制もこれに応じたものになっております。セイファートグループは、今後想定される事業及びエリア拡大に応じて、従業員の育成、人員の採用を行うとともに、業務執行体制の充実を図っていく方針であります。またそれに加え、既存事業を拡大・成長させていくための事業開発力・マネジメント能力を有する人材や、システム技術分野のスキルを有する人材、及び高度な専門性を持つコーポレート人材の確保に努めるとともに、人事制度、教育体制の整備を進め、人材の定着と能力の底上げに努めております。

 しかしながら、セイファートグループの求める人材が、必要な時期に十分に育成・確保できなかった場合や、人材の流出が進んだ場合には、恒常的な業務運営及び拡大等に支障が生じ、セイファートグループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

(4)法的規制について

① 一般的な法規制に関するリスク

(顕在化可能性:低/影響度:大)

 セイファートグループは、自らが事業を展開する国又は地域の法令等を遵守する必要があります。セイファートグループに適用される法令等に違反した場合、セイファートグループの事業運営、業績、財政状態、及び社会的信用に重大な影響を及ぼす可能性があります。

 また、将来セイファートグループに適用される法令等の新設又は改正、司法・行政解釈等の変更がある場合、複雑化する法規制への対応の遅れや、それによりセイファートグループが事業機会を逸する可能性や、セイファートグループの事業運営、業績、財政状態、及び社会的信用等に影響を与える可能性があります。

 

② 紹介・派遣サービスに関するリスク

(顕在化可能性:低/影響度:大)

 セイファートグループでは、美容師人材の派遣及び人材紹介に係るサービスを広く提供しており、当該サービスにつきましては、それぞれ「労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律」、「職業安定法」に基づく許可を取得して事業を行っております。また、セイファートグループは、法規制を遵守した運営を行うとともに、今後も社内教育の継続的な実施や管理体制強化の推進に努めて参ります。

 しかしながら、近年は特に、労働者の権利に関係する政策により、人材を取り巻く事業への規制はより強化されており、これらの法改正又は新たな規制の新設等があった場合には、セイファートグループの提供するこれらのサービスに影響が生じ、セイファートグループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 また、これらの紹介・派遣サービスにおいて、セイファートグループによる法令違反等が発生した場合、又は派遣事業者若しくは人材紹介事業者としての一定の要件を満たさない場合には、許認可の取り消し、業務停止命令又は業務改善命令等の対象となり、セイファートグループの業績、財政状態及び社会的信用に影響を及ぼす可能性があります。

 

③ 広告求人等インターネット経由のサービスに関するリスク

(顕在化可能性:低/影響度:大)

 セイファートグループでは、顧客の要望に応じた広告求人を、インターネットを利用して提供する等インターネットを経由したサービスの提供を多く行っております。そのため「電気通信事業法」、「不正アクセス行為の禁止等に関する法律」、「特定電子メールの送信の適正化等に関する法律」及び「特定電気通信役務提供者の損害賠償責任の制限及び発信者情報の開示に関する法律」等の規制を受ける立場にあります。

 そのため、セイファートグループは、法規制を遵守した運営を行うとともに、今後も社内教育の継続的な実施や管理体制強化の推進に努めて参ります。

 しかしながら、インターネットに関係する事業者を規制する法令は近年急速に整備が進んでおり、今後これに伴い規制の強化や新設等があった場合には、セイファートグループの提供するインターネットを通じた各種サービスに影響が生じ、セイファートグループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

④ 社会保険料負担に関するリスク

(顕在化可能性:低/影響度:中)

 セイファートグループでは、従業員に加えて現行の社会保険制度において社会保険加入対象となる派遣美容師を加入させております。社会保険料の保険料率や、被保険者の範囲等は適宜改定されており、今後の法改正において、これらの社会保険の保険料率や適用範囲が更に拡大された場合には、社会保険料の負担額が増加すること、及び加入資格の取得・喪失手続きの処理対象件数が増加し、事務処理費用が増加する可能性があります。セイファートグループでは、当該リスクへの対応策として、法令の改正に関して適時に情報を収集し、セイファートグループの業績及び財政状況に与える影響を早期に把握するよう努めるとともに、当該リスクが顕在化した際には、クライアントに対する請求金額への転嫁や、業務効率化等の内部努力によるコスト削減等に取組む所存でありますが、これらの取組みによって費用の増加を吸収できない場合には、セイファートグループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

⑤ 個人情報・機密情報漏洩に関するリスク

(顕在化可能性:低/影響度:大)

 セイファートグループでは、読者情報や派遣美容師情報、会員情報等、セイファートグループのサービスに係る多くの個人情報、及び顧客サービスに必要な機密情報を保持しており、「個人情報の保護に関する法律」が定める個人情報取扱業者としての義務が課されております。

 これらの情報について、セイファートグループでは、個人情報及び機密情報に関する規程を設け、保管場所、方法、パスワードの設定、施錠の管理等、安全な取扱いに努めております。またセイファートグループのコンピュータシステムは、外部からの不正アクセスを防止するための、ファイアウォール等のセキュリティ手段によって保護されております。

 しかしながら、個人情報等の取扱いに関する法規制が今後より厳格となる場合や、万が一、不測の事態により個人情報や機密情報が漏洩した場合には、セイファートグループが損害賠償を含む法的責任を追及される可能性がある他、セイファートグループの社会的信用及びサービスの信頼性の失墜により、セイファートグループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

(5)その他のリスクについて

① 新株予約権による株式価値希薄化のリスク

(顕在化可能性:低/影響度:中)

 セイファートグループでは、取締役、従業員に対するインセンティブとして新株予約権を発行しております。この新株予約権が権利行使された場合には、他の既存株主の保有する株式の価値が希薄化する可能性があります。

 なお、当連結会計年度末の新株予約権による潜在株式数は48,500株であり、発行済株式総数1,320,800株の3.7%に相当しております。

 

② 米国の入国政策が緩和されないことによるリスク

(顕在化可能性:低/影響度:小)

 セイファートグループでは、子会社のSEYFERT International USA, Inc.を通じて米国で美容サービスを提供しております。そのため、セイファートグループは美容サービスを行う人員について、日本人美容師と現地美容師の双方から採用を行い、安定したサービスの供給に努めております。しかしながら、米国の移民政策の転換により、就労ビザを取得できない日本人美容師が複数生じた場合には、人員減による生産性の低下等により、セイファートグループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

③ 債権回収に関するリスク

(顕在化可能性:低/影響度:中)

 セイファートグループは、顧客に対する売上債権等信用リスクのある債権を有しております。顧客数は多数に及びますが、債権回収リスクを極小化すべく、顧客毎に調査を行い、与信限度額を設定しております。

 しかしながら、経済情勢の変化等により、顧客によっては急速に経営状況が悪化する場合も考えられます。このような場合には、売上債権の回収が遅延する他、回収不能になる可能性があり、セイファートグループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

④ 訴訟・不祥事及びレピュテーションリスク

(顕在化可能性:低/影響度:大)

 セイファートグループは、法令遵守を重視した事業活動を行っておりますが、その事業活動の遂行過程において、個人ユーザー、企業クライアント及び競合他社その他の関係者から、セイファートグループが提供するサービスの不備、派遣社員も含む従業員の労務管理、個人情報及び機密情報の漏洩、若しくはその他の知的財産の侵害、又はセイファートグループのプラットフォームにおけるクライアントによる虚偽誇大広告等を理由とする各種係争や、損害賠償請求の当事者になる可能性、不祥事、誹謗中傷のリスク、及びセイファートグループ従業員・派遣美容師の過失による事故、不法行為等による訴訟等のリスクによる法的手続に関連し、多額の費用を支出することで、事業活動に支障をきたす恐れがあります。

 かかる法的手続は長期的かつ多額、また結果の予測が困難となり、セイファートグループに不利な判断がなされた場合には、セイファートグループの社会的信用、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 また、派遣美容師が派遣先での業務遂行に際して、死亡、負傷した場合、又は疾病にかかった場合には、使用者であるセイファートグループに補償義務が課せられるため、セイファートグループが損害賠償義務を負う可能性があります。

 

 

 




※金融庁に提出された有価証券報告書のデータを使用しています。

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