リベロ(9245)の事業内容、事業の状況や経営戦略、事業等のリスクについて

TOP関連銘柄

事業の状況や経営戦略など
事業などのリスク


リベロ(9245)の株価チャート リベロ(9245)の業績 沿革 役員の経歴や変遷

3【事業の内容】

(1) ビジョン・ミッション

 リベログループは、「困った困ったを、良かった良かったに。」を経営理念に、新生活サービスプラットフォームの構築と提供を通じて、新生活をスタートする際に直面する課題と、社会が抱える課題を解決し、持続可能な社会の実現に取組んでおります。

 「売り手よし」、「買い手よし」、「世間よし」の「三方よし」の精神から、新生活を迎える方(サービス利用者)、送り出す方(サービス依頼者)、新生活関連事業者(サービス提供者)に新生活にかかわる社会課題の解決(世間)を加えて「四方よし」として、持続可能な社会の実現を目指します。

 

(2) 移転者サポート事業の内容

 リベログループの移転者サポート事業は、お部屋探しやお引越しの手配、でんき・ガス・水道・インターネット等のライフラインの取り次ぎ、転勤業務のサポート、新たな社宅制度の導入支援等、新生活を迎える個人の方だけではなく新生活に関わる不動産会社や引越会社、法人企業の総務人事担当者の幅広いニーズにお応えするサポートを行っております。

 新生活における様々な手続きの円滑化、顧客満足度のアップや業務の効率化、転勤業務の軽減やコスト削減、新たな社宅制度による福利厚生の充実等、個人・法人にとらわれることなく全てのお客様に向けて新生活に関する問題を「新生活サービスプラットフォーム」を通じて解決する事業となっております。

 移転者サポート事業は、不動産会社向けサービス、法人企業向けサービス、引越会社向けサービスに分かれており、各サービスの具体的内容については次のとおりであります。

各提供サービスにおけるサービス依頼者、サービス利用者及びサービス提供者の主な関係は下図のとおりとなります。

表示名

売上区分

サービス

名称

サービス

依頼者

サービス

利用者

主要サービス及びサービス提供者

転貸サービス及び
サービス提供者

広告サービス

及びサービス提供者

部屋探し

引越し

でんき

ガス

インター

ネット

家賃保証

火災保険

ダンボール

広告

Web広告

不動産
事業者

引越
事業者

新電力
事業者

ガス小売
事業者

インター

ネット
回線事業者

家賃債務
保証事業者

損害保険
事業者

HAKOPLA

TANT

不動産会社

向け

サービス

新生活

ラクっとNAVI

新生活
ラクっとNAVI

不動産
事業者

転居をする
個人

法人企業

向け

サービス

社宅

ラクっとNAVI

ワンコイン

転勤社宅

法人企業等

転勤をする
従業員

ベネフィット

社宅

法人企業等
の従業員

ヘヤワリ

法人企業等

個人

法人企業等
の従業員

転居する個人

TANT

法人企業等

法人企業等

引越会社

向け

サービス

ハコプラ

WEB

HAKOPLA

HAKO-Tec

引越
事業者

引越
事業者

HAKO-Ad

法人企業等

法人企業等

引越し
ラクっとNAVI

個人

転居をする
個人

 

① 新生活支援サービス「新生活ラクっとNAVI」

 主に賃貸物件の仲介を行う不動産会社がサービス依頼者となり、不動産会社で賃貸物件の契約をした方がサービス利用者となります。不動産会社はリベロへサービス提供の依頼を行い、リベロからサービス利用者に対して引越し相見積り、ライフライン(でんき、ガス、インターネット回線等)の契約に関するサポートをしております。サービス利用者の希望に合わせて、引越会社・ライフライン事業者へ情報連携をすることにより、リベロは取次ぎや成約に対する報酬を受取り、不動産会社に対しては紹介手数料を支払います。

 2024年12月期末日現在、サービス依頼者である不動産事業者等の登録数は1,345社となっております。

 最近5年間における「新生活ラクっとNAVI」における主要サービス(注)のサポート件数の推移は下図のとおりであります。なお、「サポート件数」とは、サービス依頼者である不動産事業者や法人企業等からリベロが受けたサポート依頼数を指しており、成約件数を示すものではありません。以下、本文中における「サポート件数」について同様であります。

 

(単位:件)

(注)主要サービスとは、ライフライン(新電力、ガス小売事業者が販売するガス及びインターネット回線)と引越し相見積りサービスのサポート件数の合計であり、上図においては最近5年間を会計年度ごとに集計しております。また、複数のサービスを利用するサービス利用者が存在するため、サポート件数はサービス利用者の延べ件数となっております。

 

② クラウド転勤支援サービス「社宅ラクっとNAVI」

 社宅ラクっとNAVIでは、「ワンコイン転勤社宅」「ベネフィット社宅」「ヘヤワリ」「TANT」等、法人企業の需要に合わせたサービスを用意しております。

 法人企業等の総務人事担当者及び転勤者は、「社宅ラクっとNAVI」のクラウドサービスを無料で利用することができ、相見積もりした引越し料金の一括比較や引越会社への発注、社宅に関する情報等の確認を一元管理できるシステムとなっております。

 不動産会社及び引越会社についても、同クラウドシステム内でサービス受託進捗の確認が可能なシステムとなっております。

 「ワンコイン転勤社宅」は、転勤の発生する法人企業に対して、お部屋探しや引越しそれに伴う社宅管理等を法人企業の担当者に代わりサポートするサービスです。クラウドシステム内での一元管理ができる他、社宅管理は業界最安値の1ヶ月あたり500円/戸でアウトソースが可能となっております。

 「ベネフィット社宅」は、法人企業に勤める従業員の住居を、法人企業が契約することで税制メリットを活用する福利厚生サービスです。法人企業は経費削減・採用強化・離職率低減等、従業員は可処分所得が増えるといったメリットがあります。当サービスは社宅のない企業であっても住居の賃貸借契約がある従業員全員が利用することが可能となっております。

 「ヘヤワリ」は、入居者の家賃が毎月2,000円最大2年間割引になるサービスです。煩雑な契約手続きも電子契約にて簡単に行うことが可能です。リベログループが入居者に替わって管理会社又は家主と賃貸借契約を締結し、そのうえで、転借人として入居者と転貸借契約を締結するサービスとなります。

 「TANT」は、2024年9月に新設した子会社「株式会社TANT」のサービスです。総フォロワー数2,000万を超えるTikTokerネットワークで国内外の法人企業のPR活動を支援します。

 2024年12月期末日現在、サービス依頼者である法人企業等の登録数は3,713社となっております。

 

 最近5年間における「社宅ラクっとNAVI」における主要サービス(注)のサポート件数の推移は下図のとおりであります。

 

(単位:件)

(注)主要サービスとは、部屋探しと引越し相見積りサービスのサポート件数の合計であり、上図においては最近5年間を会計年度ごとに集計しております。また、複数のサービスを利用するサービス利用者が存在するため、サポート件数はサービス利用者の延べ件数となっております。

 

 「社宅ラクっとNAVI」を利用した法人企業等の総務人事部門担当者及び転勤者(従業員)より、自身の個人的な転居でも同様のサービスを受けたいとの声を受け、「社宅ラクっとNAVI」を個人向けに仕様変更したものが「引越しラクっとNAVI」となっております。「引越しラクっとNAVI」では、サービス利用者である個人がリベロのWEBサイト上で直接リベロにサポートを依頼し、リベロのコールセンターでは本人の要望に沿ってサポートを行い、本人の要望に合致するように新生活関連事業者にサービス提供を依頼します。サポート内容は「社宅ラクっとNAVI」と同様であり、またサービス利用者である個人は無料でサービスを利用することができ、リベロは新生活関連事業者より成果報酬を受け取っております。

 

③ 引越しプラットフォームサービス「HAKOPLA(ハコプラ)」

 当サービスは、引越事業者同士のマッチングにより、引越事業者のコスト削減・利益率アップを目的とした「引越しのプラットフォーム」です。

 当サービスでは、引越案件のマッチングをはじめ、空きトラックのマッチング、作業員1人では運送できない大型家具家電運送のマッチング、人材のマッチングをプラットフォームを通じて提供するとともに、引越会社等が使用する車両の燃料や段ボール等の資材について共同購入も実施しております。これにより引越会社のコスト低減に取組んでおります。

 また、段ボールに広告を掲載する「HAKO-Ad(ハコアド)」は、引越しの際に使用する段ボールへ、広告を掲載するサービスです。引越しの間や引越し後の期間ずっとある段ボールを、短期集中型の広告媒体として利用したサービスです。

 2024年12月期末日現在、HAKOPLA(ハコプラ)参加引越事業者は154社、案件マッチング数は52,129件となっております。

 

以上に述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。

 

④ 引越しラクっとNAVI(引越会社向けサービス)

 引越しラクっとNAVIのサービスは、引越し専任のコンシェルジュが、お客さまのお荷物量を確認し複数の引越会社と料金交渉を行います。お客様は複数の見積りから引越会社を選ぶだけで、引越し依頼まで完了することが可能なサービスです。


有価証券報告書(2023年12月決算)の情報です。

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

文中の将来に関する事項は、本書提出日現在においてリベログループが判断したものであります。

 

(1) 経営方針

 リベログループは、創業以来「困った困ったを、良かった良かったに。」を経営理念として掲げ、「新生活を迎える方だけではなく、送り出す方、また新生活を始めるに当たって必要なサービスを提供する方、それぞれの課題解決に貢献する」ことをミッションに事業を展開しております。

 「売り手よし」、「買い手よし」、「世間よし」の「三方よし」の精神から、新生活を迎える方(サービス利用者)、送り出す方(サービス依頼者)、新生活関連事業者(サービス提供者)に新生活にかかわる社会問題の解決(世間)を加えて「四方よし」として、持続可能な社会の実現に取り組んでおります。

 

 具体的には、移転に伴う新生活関連サービスという幅広い市場をターゲットとして、新生活サービスプラットフォームの構築と提供を通じて、当該市場における部屋探し、引越し、新電力、ガス小売事業者が販売する電気、ガス、インターネット回線等のライフラインの手配、また法人においては社宅管理等をワンストップで提供し一元管理することで、新生活を迎える方へのサポートに加えて、新生活に関わる不動産事業者や引越事業者、ライフライン提供事業者等の幅広いニーズに応える事業を展開しております。

 新生活を迎える際に直面するそれぞれの課題を、新生活サービスプラットフォームを通じて解決することによって、新生活関連市場における社会課題である引越しワンストップサービスの推進、賃貸契約における電子契約の推進、引越し難民問題の解消などの課題に対しても同時に解決することを目指しております。新生活における様々な手続きの円滑化、顧客の利便性の向上、業務の効率化、転勤業務の軽減及びコスト削減といった各種課題に関して、個人・法人に捉われることなく、すべての顧客の満足に目を向けた「オールユーザーファースト」という考えで、新生活の課題を解決していくとともに、顧客満足度の向上を図ることで更なる企業価値の最大化に尽力しております。

 

(2) 目標とする経営指標等

 リベログループは持続的な成長と企業価値向上を目指しており、全社的な主要な指標として売上高及び営業利益を重視しております。また、転貸戸数及び法人企業等の登録数についても主要な指標と考え「月次売上高(速報)及び主要 KPI に関するお知らせ」として毎月開示を実施しております。

 

 

 

前連結会計年度

(自 2022年1月1日

至 2022年12月31日)

当連結会計年度

(自 2023年1月1日

至 2023年12月31日)

売上高

(千円)

2,555,046

2,900,886

営業利益

(千円)

77,861

178,605

転貸戸数

(戸)

21,117

31,467

法人企業等

(社)

2,893

3,246

 

(3) 経営環境及び中長期的な会社の経営戦略

 現在わが国では、少子高齢化による就業人口の減少に直面する中、日本政府が推進する働き方改革により、非正規雇用の待遇差改善、長時間労働の是正及び柔軟な働き方ができる環境づくり、ダイバーシティの推進、賃金引き上げ、労働生産性向上等の取り組みが行われております。就業人口が減少する中で、リベログループに関係する移転者の動向については、株式会社野村総合研究所の「2040年の住宅市場と課題」によると、2030年における予測移動世帯数は384万世帯、2040年の予測移動世帯数は340万世帯となっております。

 このような状況のもと、リベログループにおいては、「新生活ラクっとNAVI」における主要サービスのサポート件数が2023年12月期において354,325件(前期比12.1%増)、「社宅ラクっとNAVI」においては、主要サービスのサポート件数が同40,983件(前期比20.8%増)と堅調に推移しておりますが、更なる事業成長を実現するべく、以下の戦略を実行してまいります。

 

① 顧客基盤の拡充

 リベロは設立当初より、不動産事業者向けサービス「新生活ラクっとNAVI」において、新生活の起点である転居先が決まったことに並行し不動産事業者等から転居した方に対する新生活サポートを依頼されるよう提携を進めてまいりました。その後、法人企業等向けサービス「社宅ラクっとNAVI」により移転者情報を法人企業等で人事異動が決まったことに並行して総務人事担当部門より依頼を受け、サービスの提供を開始いたしました。

 その結果、2023年12月期末日現在、サービス依頼者としての不動産事業者等の登録数は1,267社、法人企業等の登録数は3,246社となっております。

 今後も、不動産事業者の仲介件数及び管理物件の稼働率を向上するための提携活動を強化し、法人企業等に対しては、リベロサービス認知度向上施策を強化することにより顧客基盤の更なる拡充を図ります。

 具体的には、不動産事業者等については、サポート依頼者としての側面だけではなく、法人企業等の転勤又は福利厚生としての部屋探しを依頼するサービス提供者及び賃貸物件転貸サービスにおける借主としての側面を拡大させ、不動産事業者の仲介件数及び管理物件の稼働率を向上するための提携活動を強化してまいります。

 法人企業等については、福利厚生事業者や社宅管理事業者などの代理店からの新規企業の獲得、展示会などの外部イベントへのリベロサービスの積極的な展示又は出店等による認知度向上施策を強化することにより、顧客基盤の更なる拡充を図ります。

 

② サービス提供事業者との関係強化

 リベロの移転者サポート事業は、特定のサービスを販売又は特定の事業者の代理となっておらず、サービス利用者の立場となりサービス利用者が必要とする最適なサービスの提供をサポートするものであります。サービス利用者の満足度を最大化するためにはサービスの選択肢を豊富にする必要があり、そのために数多くのサービス提供事業者との提携を実現しております。2023年12月期末日現在、サービス提供事業者としての不動産事業者の提携数は605社、引越事業者は208社、ライフライン提供事業者は88社となっております。

 また、リベロではサービス利用者の満足度を最大化するための高いサービス品質も必要であると考えており、リベロがサポートする顧客の満足度をともに最大化してくれる事業者との関係を強化することで、ユーザーファーストの立場でサービス利用者が必要とするサービスの提供を実現できるものと考えております。不動産業界においては「社宅推進プロジェクト」、引越業界においては「引越業界の未来をつくる会」を発足し、1社では解決できない共通した業界の課題等を解決していくことに取組んでおります。これによりサービス提供事業者との関係性が強化されております。

 

③ クラウド賃貸契約サービスの個人顧客への展開

 従来から存在する法人企業等に対する社宅管理サービスは、各社の事業モデルの変化と、働き方改革及び転勤を伴うジョブローテーションの見直しにより減少傾向にある市場を、社宅管理サービス事業者各社で取り合っている環境にあります。一方で、法人企業等の安定的な成長のため、人材の確保と定着は重要な課題と認識されており、法人企業等が従業員に対して提供する福利厚生などについては、改めて付加価値の向上及び改善が検討されている環境にあります。

 リベロでは、全国の不動産事業者との提携により、様々な部屋探しのサポートをして参りましたが、上記の環境変化に対応すべく、従来の転勤社宅及び福利厚生として提供する社宅に加えて、企業に勤める従業員個人が利用可能な、最大2年間、毎月2,000円の家賃割引が受けられるサービス「ヘヤワリ」のサービス展開に至っております。

 従来の社宅管理で提供されていた法人企業等の総務人事担当部門の工数削減のみに留まることなく、法人企業等の福利厚生に対する新たな価値を創出し、さらには働く個人の住み方の変革を実現すべく、提携不動産事業者等と協力して新たな事業を推進してまいります。

 

④ 引越しプラットフォーム価値の向上と高い成約率の実現

 引越しの需要と供給のバランスが崩れることを起因として、ここ数年社会問題となっている引越し難民という課題に対して、リベロは引越事業者の供給を最適化することにより解決を図っております。具体的には、リベロが全国の提携引越事業者が利用できるプラットフォームシステムを開発し、全国の提携引越事業者が自社では対応できない引越案件を任せることができる引越事業者を、又は自社で対応する引越案件を提供してくれる引越事業者をマッチングすることにより、引越事業者の引越サービスの顧客価値最大化と経営効率の向上を同時に図っております。

 また、従来からの課題である、エリアを限定して営業している引越事業者のエリア外の引越受注に対しても、都市間で運行している幹線便の利用や積みと下ろしの分割及びマッチングをプラットフォーム上で実現することにより、引越事業者の受注機会を最大化することによる収益の向上を図るとともに引越サービス自体の供給量の最大化も実現しております。

 こうした取り組みについては、プラットフォームシステムを開発するだけで実現できるものではなく、真に引越事業者と顧客に重きを置いたサービスを開発し続けてきたリベロと引越事業者との信頼関係がなければ実現するものではなく、他社が真似することが難しい参入障壁の高いサービスであると自負しております。

 

⑤ データベースを活用した新たな商材の開発と事業領域の拡大

 リベログループは新生活関連事業者の課題解決や新生活を開始する顧客等のデータベースを活用したサービスを提供しており、代表的なサービスは以下のとおりとなります。

 ・クラウド賃貸契約サービスにおける火災保険サービス

 ・単身赴任、長期出張及び一人暮らしをサポートする家具家電レンタルサービス

 ・長距離運送及び大型家具家電運送等の引越案件のマッチングサービス

 ・引越事業者が利用する燃料や段ボールの共同購入

 ・引越会社の人材不足をサポートする人材マッチングサービス

 リベログループでは今後も幅広い領域をカバーした新生活関連事業者の課題を解決する新サービスを開発、拡大することにより、全社の事業成長を実現してまいります。

 

(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 リベログループでは、新生活にかかわる顧客とパートナー企業の「困った困ったを、良かった良かったに。」変えていくことを経営理念として掲げております。変化する新生活にかかわる「困った」を的確に抽出し解決することで、「良かった」に変えていくことによって、顧客とパートナー企業の信頼を高めて企業価値を向上してまいります。

 上記経営理念のもと、急速に変化を続ける市況に対応していくべく、リベログループでは、以下の課題に取り組み、事業の拡大に努めてまいります。

 

① 事業基盤の強化

 リベログループの基盤事業である「新生活ラクっとNAVI」及び「社宅ラクっとNAVI」においては、さらに利用者を増加させるとともにサポートの品質向上が最重要事項であると考えております。利用者増加のため、法人企業の契約獲得に注力し、リベログループが管理する社宅戸数を増加させることにより、強固な事業基盤構築を目指してまいります。

 

② パートナーシップの拡大

 リベログループの事業運営においては、サポート実施時に具体的な業務を担当する不動産事業者、引越事業者、新電力事業者、ガス小売事業者、インターネット回線事業者等多くの事業者との連携が必要不可欠となっております。移転者サポート事業の継続的な発展のために引き続き事業者とのパートナーシップの拡大を図ってまいります。

 

③ デジタル連携の推進

 リベログループでは新生活関連サービスのデジタル化及びワンストップ化の推進が必要であると考えております。政府や民間事業者と連携して、引越しに伴う手続きの負担を軽減し、手続漏れを防止するため引越しワンストップサービスの実証実験に参加する等の取組みを実施してまいりました。また、クラウド賃貸契約サービスにおける転貸借契約の電子化を起点として、不動産業界のデジタル化や新技術の活用を推進してまいります。

 

④ 新規事業の開発と推進

 リベログループの収益源の多様化並びに継続的な成長・拡大を図るためには、新規事業の開発と推進が不可欠であります。「新生活ラクっとNAVI」及び「社宅ラクっとNAVI」に続く新たなサービスを企画すると共に、法人向けサービス「ベネフィット社宅」、クラウド賃貸契約サービス「ヘヤワリ」、引越しのプラットフォームである「HAKOPLA(ハコプラ)」等の伸長により事業間シナジーの最大化を目指してまいります。

 

⑤ 組織体制の整備

 リベログループは、今後の事業拡大及び事業基盤の強化を図るにあたり、優秀な人材の確保及び従業員の育成が重要であると考えております。そのため、これまで同様継続して従業員の育成に注力し、事業規模に応じて組織体制の整備を進めてまいります。

 

⑥ 情報管理体制の強化

 リベログループは、多くの個人情報並びに機密情報を有しているため、情報管理の徹底が重要であると考えております。リベロ及び子会社においては、一般財団法人日本情報経済社会推進協会が運営するプライバシーマークを取得し、同制度に準じた情報管理体制を構築・運営しております。今後につきましても、PDCAサイクルに基づく管理体制の継続的な見直しと改善、従業員を対象とした社内研修を通じて情報管理体制の強化に取り組んでまいります。

 


事業等のリスク

3【事業等のリスク】

 本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者がリベログループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。

 リベログループは、これらのリスクの発生可能性を認識した上で、発生の回避及び発生した場合の対応に努める方針でありますが、リベログループの株式に関する投資判断は、本項及び本書中の本項以外の記載内容も併せて、慎重に検討した上で行われる必要があると考えております。なお、以下の記載のうち将来に関する事項は、本書提出日現在においてリベログループが判断したものであり、不確実性を内在しているため、実際の結果と異なる可能性があります。

 

(1) 引越業界の動向について(発生可能性:低 /影響度:大)

 リベログループは「移転者サポート事業」の単一セグメントで事業を行っており、引越しに伴う事業となります。日本全体における世帯数及び移動世帯数は減少傾向にあり、想定した以上に世帯数及び移動世帯数が減少した場合や競合との競争激化によりリベログループが市場でシェアを獲得できない場合には、リベログループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(2) 競合について(発生可能性:低 /影響度:大)

 リベログループが事業を展開する引越関連業界において類似するビジネスを展開する企業は数社あるものの、サービスの特性、その導入実績、新生活関連事業者とのネットワーク等様々な点から他社と比較して優位性を確保できていると認識しておりますが、今後において十分な差別化等が図られなかった場合や、新規参入により競争が激化した場合には、リベログループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(3) 経済情勢や法人企業等の人事異動傾向について(発生可能性:高 /影響度:大)

 リベログループは、法人企業等の転勤に伴う新生活をサポートすることで収益を得ております。法人企業等の従業員の転勤は定期的な人事異動に拠る傾向が大きい状況であるため、経済情勢の悪化や法人の異動方針の変更等により引越しを伴う異動が減少した場合は、リベログループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(4) 個人情報保護について(発生可能性:低 /影響度:大)

 リベログループは、リベログループ従業員の個人情報に加えて、リベログループが提供するサービスにおいてユーザーの個人情報、さらにはユーザーが保有する第三者の個人情報に関与するケースがあります。リベログループは個人情報の取り扱いに関して、法務総務部が主管部署となり、個人情報保護規程及び特定個人情報取扱規程を定め、個人情報の取得の際には利用目的を明示し、その範囲内でのみ利用するとともに、役職員を対象とした個人情報保護に関する社内研修や社内システムへのアクセス権を設定し、個人情報保護に関する対策を行っております。2005年4月に全面施行された「個人情報の保護に関する法律」や、当局となる個人情報保護委員会が制定した「個人情報の保護に関する法律についてのガイドライン」の要求事項の遵守に努めております。また、リベロは、2010年8月に「個人情報保護マネジメントシステム‐要求事項(JISQ15001:2006)」を満たす企業として、一般財団法人日本情報経済社会推進協会(JIPDEC)より「プライバシーマーク」の認定を受け、その後2012年8月より2年毎に登録を更新しております。しかしながら、上記の取り組みにも関わらず、外部からの悪意による不正アクセス行為及び関係者の故意又は過失による顧客情報の漏洩、消失、改ざん又は不正利用等、万一リベログループ又はリベログループの業務委託先から個人情報が漏洩した場合には、信用の失墜又は損害賠償による損失が生じ、リベログループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(5) 法的規制について(発生可能性:低 /影響度:大)

 リベログループの「移転者サポート事業」は、「宅地建物取引業法」「電気通信事業法」といった法的規制の対象になっております。リベログループでは、法務総務部を法令順守の主管部署としており、外部の弁護士との連携により一定の体制を築いているほか、リスクマネジメント・コンプライアンス規程及びコンプライアンスガイドラインを制定し、法令順守の基本方針を示したうえで、「宅地建物取引業法」「電気通信事業法」を遵守することを徹底しており、現時点において当該許認可の取消し等の事由は発生しておりませんが、将来何らかの理由により、当該許認可が取り消され又はそれらの更新が認められない場合等には、リベログループの事業活動に支障をきたすとともに、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(6) システム障害について(発生可能性:低 /影響度:大)

 リベログループの事業はインターネット環境において行われており、サービスの安定運用のために情報システム部が主管部署となり、情報システム管理規程及び情報システム運用管理規程を制定し、セキュリティソフトの導入をはじめサーバーアクセスログの解析・セキュリティソフトのレポート解析・定期脆弱性診断及びシステム更新時の脆弱性診断等の対策を実施しております。しかしながら、アクセス数の突発的な増加、人的ミス、コンピュータウイルスの混入、第三者によるサーバやシステムへのサイバー攻撃、自然災害等の様々な要因により、リベロの想定を超えるシステム障害等が発生した場合には、リベログループの事業活動に支障が生じ、リベログループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(7) 新規事業への取り組みについて(発生可能性:低 /影響度:中)

 リベログループでは、事業展開の対象領域としている不動産業界及び引越業界において、事業規模の拡大と収益源の多様化を目的として、新規事業開発及び新規サービスの提供を検討しております。これにより、人材採用、広告宣伝、システム投資等の新たな費用が発生し、利益率が低下する可能性があります。また、新規事業開発及び新規サービスの提供が計画どおりに進まない場合には、リベログループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(8) 内部管理体制の整備について(発生可能性:低 /影響度:大)

 リベログループは、企業価値を継続的かつ安定的に高めていくために、コーポレート・ガバナンスが有効に機能すること及び適切な内部管理体制の整備が必要不可欠であると認識しております。業務の適正性及び財務報告の信頼性の確保のための内部統制システムの適切な整備・運用、更に法令・定款・社内規程等の遵守を徹底しておりますが、事業の急速な拡大により、十分な内部管理体制の整備が追いつかない場合には、適切な業務運営が困難となり、リベログループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(9) 人材の採用、育成及び定着について(発生可能性:中 /影響度:中)

 リベログループでは、人材の採用、育成及び定着は、今後の継続的な成長実現のための重要課題であると認識しております。このため、新卒・中途を問わず、積極的な採用活動を通じ、優秀な人材を確保するとともに、社内研修や人事制度の改善、福利厚生の拡充等により、人材の育成や定着率の向上を図っておりますが、リベログループが求める人材を計画どおりに確保できなかった場合、採用・育成した人材がリベログループの事業に寄与しなかった場合、優秀な人材が社外に流出した場合には、リベログループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(10) 特定人物への依存について(発生可能性:低 /影響度:大)

 リベロ代表取締役社長である鹿島秀俊及び常務取締役である横川尚佳は、リベロの設立者であるとともに、大株主であり、経営方針や事業戦略の決定において重要な役割を果たしております。このため、リベログループは、両名に過度に依存しない体制を作るために、取締役会等における役員間の相互の情報共有や経営体制の強化を図っております。しかしながら、現状において、何らかの理由により両名がリベログループの業務を継続することが困難になった場合には、リベログループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(11) コンプライアンス体制について(発生可能性:低 /影響度:中)

 リベログループでは、今後企業価値を高めていくためにはコンプライアンス体制が有効に機能することが重要であると考えております。そのため、リスクマネジメント・コンプライアンス規程を制定し、全役員及び全従業員を対象として社内研修を実施し、周知徹底を図っております。併せて、コンプライアンス体制の強化に取り組んでおります。しかしながら、これらの対策を講じてもコンプライアンス上のリスクを完全に解消することは困難であり、今後のリベログループの事業運営に関して法令等に抵触する事態が発生した場合、リベログループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(12) 技術革新について(発生可能性:中 /影響度:中)

 リベログループが運営するサービスは、インターネット関連技術を基盤としております。インターネット業界における技術革新のスピードは著しく、リベログループでは、これらの変化等に迅速に対応できるよう、最新技術への迅速な対応や情報の蓄積・分析に注力しておりますが、今後の技術革新や顧客ニーズの変化に伴い、最新技術への対応が困難となった場合、リベログループの提供するサービスが陳腐化し、リベログループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(13) 配当政策について(発生可能性:中 /影響度:中)

 リベロは、設立以来配当を実施しておりませんが、株主に対する利益還元は重要な経営課題の一つであると認識しております。しかしながら、現在、リベログループは成長拡大の過程にあると考えており、経営基盤の強化及び積極的な事業展開のために内部留保の充実を図り、財務体質の強化及び事業拡大に向けた投資に充当することで、さらなる事業拡大を実現することが株主に対する利益還元の最大化に繋がると考えております。将来的には、財政状態、経営成績、事業計画等を勘案しながら株主への利益還元策を決定していく方針ですが、現時点において、配当実施の可能性及びその実施時期等については未定であります。

 

(14) 新株予約権の行使による株式価値の希薄化について(発生可能性:中 /影響度:低)

 リベロは、リベロの取締役及び従業員等に対するインセンティブを目的として、新株予約権(ストック・オプション)を付与しております。今後、これらの新株予約権が権利行使された場合、リベロ株式が新たに発行され、既存の株主が有する株式の価値及び議決権割合が希薄化する可能性があります。当連結会計年度末日現在における、これらの新株予約権による潜在株式数は779,950株であり、発行済株式総数5,320,550株の14.7%に相当しております。

 

(15) 知的財産権について(発生可能性:低 /影響度:大)

 リベログループは、運営事業に関わる知的財産権の適正な獲得に努めるとともに、第三者の知的財産権を侵害することがないよう法務総務部が主管部署となり、弁理士及び弁護士との連携をすることで必要に応じた対策を講じております。しかしながら、リベログループが認識していない知的財産権が既に第三者で成立しており、これを侵害したことを理由として損害賠償請求や差止請求を受けた場合、リベログループの事業展開に支障が生じ、リベログループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(16) 訴訟について(発生可能性:低 /影響度:大)

 本書提出日現在において、リベログループとして関与しているリベログループの事業及び業績に影響を及ぼす訴訟手続きはありません。しかしながら、今後のリベログループの事業展開の中で、第三者の権利・利益を侵害したとして損害賠償請求等の訴訟その他の法的手続が行われる可能性があり、その訴訟、その他の法的手続の内容、結果及び損害賠償の金額によっては、リベログループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(17) 業績の季節変動について(発生可能性:中 /影響度:中)

 リベログループは、転勤等により人の移動が増加し、サービス提供のピークを迎える3月に売上高が増加する傾向にあるため、通期の業績に占める第1四半期連結会計期間の比重が大きくなっております。また、売上高の小さい四半期においては、販売費及び一般管理費等の経費は固定費として毎四半期、比較的均等に発生するため、営業赤字となることがあります。

 このため、特定の四半期業績のみをもってリベログループの通期業績見通しを判断することは困難であり、第1四半期連結会計期間の業績如何によっては通期の業績に影響が生じる可能性があります。

 なお、当連結会計年度における四半期の売上高、営業利益の推移は以下のとおりとなります。

 

単位

第1四半期

(1~3月)

第2四半期

(4~6月)

第3四半期

(7~9月)

第4四半期

(10~12月)

合計

(通期)

売上高

(千円)

830,369

838,434

604,185

627,894

2,900,886

構成比

(%)

28.6

28.9

20.8

21.6

100.0

営業利益又は営業損失(△)

(千円)

85,740

174,482

△23,296

△58,320

178,605

 

(18) 自然災害や新型の感染症について(発生可能性:低 /影響度:大)

 リベログループは、「社宅ラクっとNAVI」及び「引越しラクっとNAVI」においては、引越しに伴うサービスを提供しております。これらのサービスは人が引越しをすることにより収益が発生するものであり、天災や紛争、新型の感染症等の影響を受けて人の移動が制約された場合はサービスに対する需要が低下する可能性があります。

 リベログループは、安定的な営業収益の確保に努めており、人の移動に関わらず継続的に得られる収益も一定程度有しております。しかしながら人の移動に制約が生じ、その制約が広範囲かつ長期に及ぶ場合には収益機会等が大きく変動し、リベログループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(19) 特定の販売先への集中について(発生可能性:中 /影響度:中)

 リベログループの主要取引先は、大手インターネットサービスプロバイダであるソフトバンク株式会社となっており、リベロの取り扱いサービスにおける当該企業への依存度は高く、受取手数料の単価も他の取り扱いサービスよりも高い状況にあり、2023年12月期において、リベロ総売上高に占める比率は22.1%となっております。当該企業とは良好な関係を築いており、現時点において取引関係等に支障を来たす事象は生じておらず、リベロとしては今後も継続的な取引が維持されるものと見込んでおります。また、リベロといたしましては、当該特定取引先への依存度を下げるべく既存取引先への拡販及び新規取引先の開拓により、リスクの低減に努める方針であります。しかしながら、双方の合意又は当該特定取引先からの解約通知等により継続的取引が維持されなくなった場合や、取引条件の変更が生じる場合等にはリベロの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。




※金融庁に提出された有価証券報告書のデータを使用しています。

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