ジャパニアス(9558)の事業内容、事業の状況や経営戦略、事業等のリスクについて
3 【事業の内容】ジャパニアスは、IT・通信業界及びものづくり業界を中心とした顧客に対してオンサイト型開発支援及び受託開発を行う先端エンジニアリング事業を展開しております。現在、ソフトウエア、インフラ、メカトロニクス、エレクトロニクスの4分野を事業の軸に、大手メーカーを中心とした数多くのプロジェクトに参画しております。2020年より、「AI」「IoT」「クラウド」をはじめとした先端テクノロジー領域にも参入し、さらなる市場の開拓・拡大に取り組んでおります。2026年2月から監査等委員会設置会社へ移行し、取締役会の監督機能の強化及び取締役会の意思決定の迅速化に取り組んでまいります。 ジャパニアスは、先端エンジニアリング事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。 <先端エンジニアリング事業の概要>先端エンジニアリング事業とは、先端テクノロジーが必要とされる市場に対して、「オンサイト型開発支援」や「受託開発」という形態で専門的な技術を提供する事業のことです。次世代を見据えた戦略的な市場開拓・拡大を行うことで、特定企業に依存せず多くの顧客から受注を獲得し、安定した売上基盤を築くことができております。また、全国主要都市を中心に13拠点を構え、地域ごとに注力すべき分野を明確化することで、生産性の向上につなげております。尚、ジャパニアスの使用している「先端」とは、ジャパニアスが従来取り組んでまいりました既存領域に加え、新たに取り組んでいる「AI」「IoT」「クラウド」などの新規領域に関して提供している技術を指しております。 (1) オンサイト型開発支援ジャパニアスは、エンジニアの約9割が顧客企業先へ常駐して設計・開発プロジェクトに参画しております。顧客企業との契約は、派遣契約を主として事業を展開しておりますが、一部請負契約や準委任契約も行っているため、顧客の要望に合わせて、どちらの形態でも対応できる体制を整えております。また、原則正社員として雇用し、社員に安定した就業環境を提供することで顧客との継続的な取引関係につながり、同業他社と比較しても高い稼働率を維持することができております。① 派遣契約派遣契約の特徴は、エンジニアの雇用者(ジャパニアス)と使用者(派遣先企業)とが分離しており、エンジニアは使用者の指揮命令を受け、労働に従事いたします。② 請負契約請負契約は、ジャパニアスが顧客企業から業務を受託し、その業務遂行の指示やエンジニアの労務管理等について、一切の責任をジャパニアスが負い、仕事を完成させ成果物を納品するものであります。③ 準委任契約準委任契約は、ジャパニアスが顧客企業から業務を受託し、その業務遂行の指示やエンジニアの労務管理等について、一切の責任をジャパニアスが負い、受託した業務を行うものであります。 (2) 受託開発ジャパニアスは、受託開発拠点として、横浜開発センターを構えております。横浜開発センターでは、ソフトウエアからハードウエアまでをワンストップで提供できる体制を整えているため、顧客が各工程を複数の企業に委託する手間を省き、スピード感のある開発が可能となっております。首都圏第二事業所では、AI・クラウドを中心とした先端テクノロジー分野に強いエンジニアが在籍しているため、先端テクノロジーを必要とするもリソース不足に悩む顧客の課題解決に役立てることができております。 なお、ジャパニアスの事業領域としては、以下のものが挙げられます。 ① ソフトウエア:Webシステム・Webアプリケーション・業務系システム・金融系システム・公的機関システムの開発、ソフトウエア評価② インフラ:ネットワークの設計/構築、サーバーの設計/構築、仮想基盤の構築/運用、システム運用/保守、セキュリティ対応③ 機械・電気:自動車/車載機器・OA機器・デジタル機器の設計、CAE(※1)解析、生産技術、EMC(※2)試験④ CRM:システム導入/移行支援、機能追加/カスタマイズ、他システム連携作業、システム運用/保守⑤ クラウド:AWS環境、Azure環境、GCP環境の設計/構築、クラウド移行支援 ⑥ その他:化学の検査/分析/測定など、バイオの細胞実験/遺伝子実験など、自然言語処理(※3)による研究/分析、画像処理(※4)による点検/分析 [事業系統図]以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。 [用語解説]※1.CAEComputer Aided Engineeringの略称。強度、熱、振動、流体など、さまざまな模擬実験をコンピューター上で行う技術を指します。※2.EMCElectromagnetic Compatibility(電磁両立性)の略称。機器が発する電磁波が周囲の機器に影響を与えず、他からの電磁波の影響を受けずに動作する性能を指します。※3.自然言語処理人間の言語(自然言語)をコンピューターに入力し、目的に応じて判断、抽出、検索、変換することを指します。※4.画像処理テレビ映像、写真、図面などの視覚情報をコンピューターに入力し、目的に応じて判断、抽出、検索、変換することを指します。
有価証券報告書(2025年11月決算)の情報です。
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中の将来に関する事項は、本書提出日現在においてジャパニアスが判断したものであります。 (1) 経営方針ジャパニアスは、従来の経営理念に変えて、新たに以下のミッション・ビジョン・バリューを定めました。 ・ミッション「先端テクノロジーで日本の明日に新たな価値を提供する」現代社会は急速なデジタル化が進み、働き方の選択肢が広がる一方で、新たな課題も生まれています。私たちは、「先端テクノロジー」を駆使して、新しい価値を提供することで、より良い未来を実現するためのサービスを展開しています ・ビジョン① デジタルエンジニアを育成・創出し社会課題の解決に貢献する② 従業員・顧客価値を高め社会や人々に選ばれ続ける企業になる ・バリュー① 挑戦を止めず成長し続ける 変化に挑戦し経験から学び続けることで、一人ひとりが成長しその成長を組織の力へとつなげます。 ② 多様なちからでやり遂げる 一人ひとりの強みや個性を活かして、個人では成し得ない成果をチームとして実現させます。 ③ 誠実に信頼を重ねる 誠実な行動を積み重ねて、全てのステークホルダーから長く信頼され続ける会社を目指します。 (2) 経営環境ジャパニアスは、エンジニアの約9割が顧客企業先へ常駐して設計・開発プロジェクトに参画していることから、オンサイト型開発支援に対する需要に大きく依存しております。また、ジャパニアスのエンジニアの8割はITエンジニアとなっており、IT人材の需要に依存しております。経済産業省の取りまとめた「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果(2019年3月)」によれば、IT需要の拡大にもかかわらず国内の人材供給力が低下することから、IT人材不足は今後より一層深刻化する可能性が高いといわれており、2030年にはIT人材が約16万人から約79万人不足すると推計されております。 「高位シナリオ」(グラフ上段の矢印) IPA(情報処理推進機構)企業アンケート調査の回答(約3~9%)に基づいてIT需要が拡大すると想定した場 合「中位シナリオ」(グラフ中段の矢印) 「高位シナリオ」と「低位シナリオ」の中間の成長率(約2~5%)でIT需要が拡大すると想定した場合「低位シナリオ」(グラフ下段の矢印) 各種調査会社等の市場成長予測や国内の実質GDP伸び率を参考にした成長率(1%)に応じてIT需要が拡大す ると想定した場合 そのため、IT人材の獲得競争が激化しており、流動性が高まっていることは機会でもあり脅威でもあると考えております。このような環境の下でも、エンジニア数を毎年増加することにより、サービス提供力を維持・拡大しており、国内の10のエリアに13の拠点を設置し、エリア毎のニーズに応じたサービスを提供することで、第26期には売上高の6割以上(7,553百万円)を上場企業及び上場グループ企業が占めており(上場グループ企業28%、東証プライム上場企業30%、東証スタンダード上場企業4%、東証グロース上場企業1%、未上場企業37%)、また、売上高の約7割(8,653百万円)を取引年数5年以上の顧客が占めており(10年以上40%、5年以上32%、5年未満28%)、上場企業を中心に継続的な取引を行っております。 (3) 経営戦略オンサイト型開発支援を中心に事業を展開し、多様化かつ高度化する顧客のニーズに対して柔軟にサービスを提供できるよう、更なるエンジニアの増強に力点を置くことを中期経営計画の柱に据えております。先端エンジニアリング事業を推進していくために、事業領域を下表の通り既存領域と新規領域に分類した上で、拠点ごとに中心とする事業領域を定めることで、より高度な案件に対するサービスの提供を可能としております。 事業領域分類首都圏第一事業所、首都圏第二事業所、首都圏第三事業所首都圏第四事業所、首都圏第五事業所その他拠点ソフトウエア既存領域〇〇〇インフラ既存領域〇 〇機械・電気既存領域 〇〇CRM新規領域〇 〇クラウド新規領域〇 〇その他新規領域〇 〇 ※〇:中心とする事業領域(〇のない事業領域についても全拠点でサービスを提供しております) 中期経営計画では、エンジニア数の増加及びエンジニアの技術力向上によりサービス提供力を強化することで取引の拡大を図る方針としております。既存領域においては、多様な人材を採用し、エンジニアのスキルに応じたプロジェクトへの参画や、技術研修による技術力向上により、既存顧客を中心にサービスを提供することで取引の維持・拡大を図っております。新規領域においては専門知識を持った人材の採用に加え、既存領域に属するエンジニアの技術転換及び資格取得により、専門性の高いサービスを提供することで、新規市場への進出を含めた取引の拡大を図っております。 エンジニアの保有資格一覧(2025年11月現在) 情報処理技術者試験(516人)・応用情報技術者 ・基本情報技術者 ・データベーススペシャリスト ・ネットワークスペシャリスト ・エンベデッドシステムスペシャリスト ・情報セキュリティマネジメント ・情報処理安全確保支援士 ・ITパスポートベンダー認定資格(769人)・AWS認定資格 ※AWSセレクトティアパートナー取得・JSTQB認定テスト技術者資格 ※ISTQB Platinum Partner認定・Azure認定資格 ・Oracle認定資格 ・Microsoft認定資格 ・Salesforce認定資格その他の資格等(448人)・LinuC(旧:LPIC) ・Python3エンジニア認定基礎試験・Python3エンジニア認定データ分析試験 ・G検定 ・E資格・統計検定 ・情報処理検定 ・3次元CAD利用技術者試験・電気主任技術者 ・デジタル技術検定 その他 また、企業として内部管理体制をより高いレベルに引き上げ、内部統制の有効性の向上に努めております。 (4) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等ジャパニアスは、サービスの競争力を維持し、財務活動を含めた全事業の業績を向上させていくことが重要であると認識していることから、売上高成長率及び経常利益成長率を経営指標としております。また、ジャパニアスの売上高は概ねエンジニア数×稼働率×一人当たり売上高で算出できること、及びエンジニア数の増加に直結する採用紹介料が販売費及び一般管理費の10%以上を占めること、並びに稼働率と一人当たり売上高が売上総利益率に連動していることから、エンジニア数、稼働率、一人当たり売上高を経営指標の目標達成状況を計るためのKPIとしております。エンジニア数については、第21期より新型コロナウイルス感染症の拡大の影響に伴い一時的に採用を抑制したものの、第22期以降は毎期、純増しております。稼働率については、第21期より新型コロナウイルス感染症の影響が拡大したことに伴い、オンサイト型開発支援の需要が停滞したことから一時的に低下しましたが、顧客企業先によるテレワークの推進に伴いITインフラ整備の需要が拡大したことから、第22期以降は回復しました。一人当たり売上高については、第21期は稼働率の低下に伴い一時的に低い数値となりましたが、第22期以降は稼働率が回復するとともに、資格取得やスキルアップにつながる制度を設置する等によりエンジニアの技術力を向上させることで、毎期、上昇しております。 (エンジニア数、稼働率、及び一人当たり売上高)回次第22期第23期第24期第25期第26期決算年月2021年11月2022年11月2023年11月2024年11月2025年11月エンジニア数 (人)1,1461,3201,5521,6511,731稼働率 (%)95.495.995.494.094.5一人当たり売上高(千円/月)563571583584598 ※エンジニア数:期末時点のエンジニア在籍数※稼働率:(月ごとのエンジニア稼働数の合計)÷(月ごとのエンジニア在籍数の合計)×100※一人当たり売上高:年間の売上高÷(月ごとのエンジニア稼働数+ビジネスパートナーの稼働数の合計)※エンジニア数、エンジニア在籍数、エンジニア稼働数には臨時従業員を含む (5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題① 事業領域の拡大これまでソフトウエア、インフラ、機械・電気関連の既存領域において顧客にジャパニアスのエンジニアを派遣契約あるいは請負契約等により事業を進めてまいりましたが、これに加え、新規領域においても顧客から選ばれるよう、以下のような分野へ進出する必要があると認識し、その提供を開始し、また拡大を進めております。 (CRM(Salesforce(※1)等)・システム導入/移行支援・機能追加/カスタマイズ・他システム連携作業・システム運用/保守 (クラウド)・AWS(※2)環境の設計/構築・Azure(※3)環境の設計/構築・GCP(※4)環境の設計/構築・クラウド移行支援 (その他)・化学の検査/分析/測定など・バイオの細胞実験/遺伝子実験など・自然言語処理による研究/分析・画像処理による点検/分析 ② 人材の確保既存領域においては、戦略的な採用体制と募集基準及び教育体制の充実等により継続的に多くの人材を確保することができております。新規領域においては、人材獲得競争が激化を極め採用難易度がますますたかまっております。経営方針の確実な達成のために、新規領域における採用強化を行い、専門性の高い技術を有した人材の確保に取り組んでまいります。 ③ 働き方改革による管理部門の生産性最大化社員が安心して働くことのできる環境を提供すべく、全社的に在宅勤務手当を導入するなどの取り組みにより在宅勤務を推奨してまいります。また、同時に生産性を高めるためにデータの可視化、事務作業の自動化、契約/申請の電子化などのDX(※5)を推進することが重要であると考え、それらの実現を目指してまいります。 ④ 財務基盤の安定ジャパニアスは、事業拡大に伴い必要となる資金について、内部留保及び営業活動によるキャッシュ・フローを基本としつつ、一部を金融機関からの借入により機動的に調達しております。安定した営業キャッシュ・フローを創出しており、財務基盤は健全な状態にあると判断しております。 ⑤ 持続的な成長の実現ジャパニアスは、サステナビリティ経営として事業活動を通じた社会課題の解決に取り組んでおります。SDGs(※6)をはじめとした社会課題と事業活動の関連を確認し、以下の通り整理しました。これらの課題に取り組むことにより、社会とともに持続的に成長し信頼される企業を目指してまいります。 1. 事業活動に伴う環境負荷の低減帳票の電子化によるペーパーレスの推進や、リモートワークによるCO2排出量の削減を通した環境改善により、以下の目標達成に向け課題解決に取り組みます。(7. エネルギーをみんなにそしてクリーンに)(12. つくる責任つかう責任)(13. 気候変動に具体的な対策を) 2. 事業活動を通じた社会貢献インフラ、クラウド技術の提供によるICT教育の支援や、AI技術の提供による先端テクノロジー普及の支援を通した社会貢献により、以下の目標達成に向け課題解決に取り組みます。(4. 質の高い教育をみんなに)(8. 働きがいも経済成長も)(9. 産業と技術革新の基盤をつくろう)3. 上場企業としてのガバナンス体制の強化コンプライアンスの徹底や、積極的な情報開示を通した企業統治により、以下の目標達成に向け課題解決に取り組みます。(17. パートナーシップで目標を達成しよう) [用語解説]※1.SalesforceSalesforce.com社により提供されている顧客管理システムや営業支援システムを中心としたクラウドコンピューティングサービスの総称を指します。※2.AWSAmazon Web Servicesの略称。Amazon.com社が提供しているクラウドコンピューティングサービスの総称を指します。※3.AzureMicrosoft Azureの略称。Microsoft社が提供するクラウドコンピューティングサービスの総称を指します。※4.GCPGoogle Cloud Platformの略称。Google社が提供するクラウドコンピューティングサービスの総称を指します。※5.DXDigital Transformation(デジタルトランスフォーメーション)の略称。企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立することを指します。※6.SDGs世界(地球)には、紛争や貧困、不平等や環境など、様々な社会課題がありますが、その中でも2030年までに解決すべき重要な問題について、「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)」として17個の目標(テーマ)を国連が定めたもので、英語の頭文字をとって、SDGs(えすでぃーじーず)と呼んでおります。世界中の人々が協力して、目標の達成に取り組むことで、社会課題を解決し、世界中の人々が、誰一人取り残されることのない社会を目指すものです。「自分の幸福のためだけに頑張る」のではなく、「社会全体、世界全体の幸福に向かって協力する」ための目印となるものです。
事業等のリスク
3 【事業等のリスク】ジャパニアスの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性がある主要なリスクは以下のとおりであります。ジャパニアスは、これらのリスク発生の可能性を認識したうえで、発生の回避及び発生した場合の対応に最大限の努力をしてまいります。また、ジャパニアスとして必ずしも重要な事業上のリスクに該当しないと考える事項につきましても、投資者の判断上、あるいはジャパニアスの事業活動を理解するうえで重要であると考えられるものについては、投資者に対する積極開示の観点から記載しております。ジャパニアス株式に関する投資判断は、本項及び本書中の本項以外の記載事項を慎重に検討したうえで行われる必要があると考えております。なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在においてジャパニアスが判断したものであり、将来において発生の可能性があるすべてのリスクを網羅するものではありません。① 法的規制について(顕在化可能性:中/影響度:大/発生時期:特定時期なし)ジャパニアスは、主力である先端エンジニアリング事業では労働者派遣法など、様々な法令の規制を受けております。社会情勢の変化に応じてこれらの法制度の改正、強化、解釈の変更などが想定されます。ジャパニアスは、諸法令に対し、遵法を旨として経営にあたっておりますが、その対応により新たな負担の発生や事業展開の変更を求められることも予測され、ジャパニアスの業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。先端エンジニアリング事業は、労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律(労働者派遣法)に基づき、厚生労働大臣より労働者派遣事業の許可を取得しております。労働者派遣法では、労働者派遣事業の適正な運営を確保するために、ジャパニアスが一般労働者派遣事業主としての欠格事由(労働者派遣法第6条)、及び、当該事業許可の取消事由(同法第14条)に該当した場合には、厚生労働大臣が事業許可の取消、業務の停止を命じることができる旨を定めております。現時点において認識している限りでは、ジャパニアスにおいてはこれらの法令に定める欠格事由及び取消事由に該当する事実はありません。しかしながら将来、何らかの理由により許可の取消等が発生した場合には、ジャパニアスの主要な事業活動に支障をきたすとともに、事業遂行に支障が生じ、業績及び財政状態に大きな影響を与える可能性があります。また、ジャパニアスは関係法規の遵守に努めておりますが、何らかの事情で、取引先や協力会社において適格要件を欠くなどの労働者派遣法違反や偽装請負問題などが発生した場合には、ジャパニアスの社会的信用の失墜を招くとともに、ジャパニアスの業績に影響を及ぼす可能性があります。リスクへの対応策としてジャパニアス管理本部にて顧問弁護士と連携し、法的規制の動向については常に注視し、臨機応変に対応できる体制を取っております。ジャパニアスは前述の労働者派遣法の他、職業安定法、労働基準法等の労働関連法令等により、規制を受けております。法令の変更、新法令の制定、又は解釈の変更等が生じた場合、ジャパニアスの事業が制約されることが考えられます。そのような事象が生じた場合、ジャパニアスの業績に影響を与える可能性があります。 (許認可等の状況)許認可等の名称有効期限許認可等の番号規制法令所轄官庁等取消事由等ジャパニアス株式会社労働者派遣事業許可2004年4月1日~2027年3月31日派14-300005労働者派遣法厚生労働省労働者派遣法第6条に定められている条項に抵触した場合 ② 人材の確保及び育成について(顕在化可能性:低/影響度:中/発生時期:特定時期なし)ジャパニアスの事業活動は人材に大きく依存しており、優秀な人材の確保・定着及び育成が重要であると考えております。しかしながら、優秀な人材の確保・定着及び育成が計画どおりに進まない場合、優秀な人材の社外流出が生じた場合には、ジャパニアスの業績に影響を与える可能性があります。 ③ 市場の景気動向及び顧客企業の景況感について(顕在化可能性:中/影響度:小/発生時期:特定時期なし)ジャパニアスは、顧客企業の要望に応えるサービスを提供し続けることで、創業以来赤字を一度も計上しておらず、第12期より増収を継続しております。しかしながら、金融危機や大規模な自然災害等の事象、経済環境の変化等により景気が悪化した場合、顧客企業における業績悪化に伴う経費の削減や人事方針の転換等により、顧客企業からの受注が減少し、ジャパニアスの業績に影響を与える可能性があります。④ 労務管理について(顕在化可能性:低/影響度:小/発生時期:特定時期なし)ジャパニアスは、月次での長時間労働の状況及び残業発生見込みの確認を行う等、長時間労働の発生を未然に防ぐ労務管理体制を整備しております。しかしながら、エンジニアの約9割が顧客企業先へ常駐して設計・開発プロジェクトに参画していることから、顧客企業先の受注案件の納期がひっ迫する等、やむを得ない事情により長時間労働が発生し、過重労働を起因とした健康問題や業務事故の発生及びそれに伴う訴訟、従業員の士気の低下等により、ジャパニアスの業績に影響を与える可能性があります。⑤ 技術革新への対応について(顕在化可能性:低/影響度:小/発生時期:特定時期なし)ジャパニアスは、先端テクノロジーを積極的に導入するため、優秀なエンジニアの採用・育成や創造的な職場環境の整備により最新の技術動向や環境変化を把握できる体制を構築することで、技術革新や顧客ニーズの変化に迅速に対応できるよう努めております。しかしながら、技術革新等への対応が遅れた場合や、開発費等の予想を超える多額の費用が発生した場合には、ジャパニアスの業績に影響を与える可能性があります。⑥ システム障害について(顕在化可能性:低/影響度:小/発生時期:特定時期なし)ジャパニアスは、人為的ミス、通信ネットワーク機器の故障、ソフトウエアの不具合、サイバー攻撃、自然災害等により、システム障害が発生する可能性があるため、社内システムの定期的なバックアップ等を講じておりますが、システム障害が発生した場合には、ジャパニアスの事業運営に支障が生じ、ジャパニアスの業績に影響を与える可能性があります。⑦ 情報管理について(顕在化可能性:低/影響度:小/発生時期:特定時期なし)ジャパニアスは、業務に関連して多くの機密情報及び個人情報を取り扱っており、厳格な情報管理が求められていることから、ISMSの認証取得及びプライバシーマークを取得し、情報管理の徹底を図っております。しかしながら、人為的ミス、コンピュータウイルス、第三者による不正アクセス等により機密情報及び個人情報の外部への漏洩が生じた場合、ジャパニアスの社会的信用の失墜、損害賠償責任の発生等により、ジャパニアスの業績に影響を与える可能性があります。⑧ 新規事業に係る投資について(顕在化可能性:低/影響度:小/発生時期:特定時期なし)ジャパニアスは、先端エンジニアリング事業の単一セグメントであり、今後のさらなる事業拡大に向けて新規事業を展開していくことが必要であると考えております。そのため、新規事業の開発や新サービスの提供などを企画・検討しております。しかしながら、予測不能な外部環境の変化により開発した新規事業や新サービスが期待どおりの成果をあげられない場合には、ジャパニアスの業績に影響を与える可能性があります。⑨ 品質や納期について(顕在化可能性:低/影響度:小/発生時期:特定時期なし)ジャパニアスは、エンジニアによる業務遂行に際して、技術勉強会の開催によるスキルアップ機会の提供や、e-ラーニング環境の整備による資格取得や技術力の向上を図ることにより、顧客企業先の求めるサービスを提供しております。しかしながら、顧客企業先の求める品質の作業を提供できない場合や納期通りに作業できない場合に、顧客企業先との契約の解除や取引の停止等により、ジャパニアスの業績に影響を与える可能性があります。 ⑩ 競合他社による影響について(顕在化可能性:低/影響度:小/発生時期:特定時期なし)ジャパニアスは、提案力、人材力等の強化、付加価値の高いサービスの提供等により顧客との良好な取引関係の維持等に積極的に取り組み、競争優位性を確保し、品質及び価格の維持向上に努めております。しかしながら、競合他社のサービス力の向上や価格競争の激化によりジャパニアスの競争力が相対的に低下した場合、収益性の低下等を招き、ジャパニアスの業績に影響を与える可能性があります。⑪ 訴訟について(顕在化可能性:低/影響度:小/発生時期:特定時期なし)ジャパニアスは、本書提出日現在において、第三者から訴訟を提起されている事実はありません。ジャパニアスは、法令遵守に努めておりますが、事業活動を行う中で、訴訟、その他の法律的手続の対象となるリスクがあり、重要な訴訟等の提起を受けた場合には、ジャパニアスの業績に影響を与える可能性があります。⑫ 特定人物への依存について(顕在化可能性:低/影響度:小/発生時期:特定時期なし)ジャパニアス設立の中心人物であり、創立以来ジャパニアスの事業を牽引してきた代表取締役会長兼社長である西川三郎は、経営方針や事業戦略の立案・実施において、極めて重要な役割を果たしております。また、西川三郎及び西川三郎の資産管理会社である株式会社ウェストリバーはジャパニアスの大株主であり、親族の所有株式数を含めると、本書提出日現在で発行済株式総数の63.6%を所有しております。ジャパニアスでは、過度に西川三郎へ依存しないよう、経営幹部の拡充・育成・権限委譲による組織的業務執行体制の構築を行っておりますが、何らかの理由により西川三郎によるジャパニアスの業務執行が困難となった場合、現状においてはジャパニアスの業績に影響を及ぼす可能性があります。西川三郎、その同族関係者及び株式会社ウェストリバーは、その議決権行使にあたって株主共同の利益を追求すると共に、少数株主の利益にも配慮する方針を有しており、また、今後もジャパニアスの流通株式比率を高めるための一部売出しの要請に応えつつ中長期的に一定のジャパニアス株式を保有する方針と認識しておりますが、何らかの事情により、市場で当該株式の一定以上の売却が行われた場合や売却の可能性が生じた場合は、ジャパニアス株式の市場価格及び議決権行使の状況等に影響を及ぼす可能性があります。
※金融庁に提出された有価証券報告書のデータを使用しています。
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