ハリマビステム(9780)の事業内容、事業の状況や経営戦略、事業等のリスクについて
3 【事業の内容】ハリマビステムグループは、株式会社ハリマビステム(ハリマビステム)及び子会社8社、子会社を除く関係会社9社で構成されており、建築物総合サービス事業(清掃業務、設備保守管理業務、警備業務、工営業務のほか営繕工事業務等)を主たる事業としております。ハリマビステムグループの事業に係わる位置付け及びセグメントの関連は、次のとおりであります。 建築物総合サービス事業(1) 清掃業務 公共施設、オフィスビル、店舗、医療施設等の清掃業務を行っております。 [主な会社]ハリマビステム、㈱ビステム・クリーン、協栄ビル管理㈱、㈱ハリマライフサポート、㈱アイワサービス(2) 設備保守管理業務 公共施設、オフィスビル等の設備機器に対する常駐の専門技術者又は遠隔監視システムによる運転、監視、記録の分析等を行っております。 [主な会社]ハリマビステム、協栄ビル管理㈱、㈱ハリマライフサポート(3) 警備業務 公共施設、オフィスビル等に対する常駐の警備員による防犯、防災等の警備業務を行っております。 [主な会社]ハリマビステム、協栄ビル管理㈱、㈱アイワサービス(4) 工営業務 エレベーター、空調機器及び消防機器等に対する定期的な保守点検業務及び「建築物における衛生的環境の確保に関する法律」に定められている環境基準に対する測定、点検改善指導等を行っております。 [主な会社]ハリマビステム、共和防災設備㈱、㈱関東消防機材、協栄ビル管理㈱、㈱ハリマライフサポート、㈱TECサービス、㈱武蔵野通信、㈱アイワサービス(5) その他 ホテルの客室整備業務、公共施設、オフィスビル等の受付業務、電話交換業務及びマンションの運営管理一切を代行する管理業務並びに営繕工事業務等を行っております。 [主な会社]ハリマビステム、協栄ビル管理㈱、㈱ハリマライフサポート、㈱モマ神奈川パートナーズ、グリーンファシリティーズ瀬谷㈱、アートプレックス戸塚㈱、神奈川スポーツコミュニケーションズ㈱、ヨコハマしんこうパートナーズ㈱、HOR会館2PFI㈱、第二期霞が関R7㈱、㈱東京シアトリエ 以上述べた事項を事業系統図によって示すと、次のとおりであります。
有価証券報告書(2026年3月決算)の情報です。
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】ハリマビステムグループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日(2026年6月24日現在)において、ハリマビステムグループが判断したものであります。ハリマビステムグループは、永きにわたり培ってきた専門技術と同様に「人」を大切な財産と考え、ビルメンテナンス・ビルマネジメントを主軸に事業を幅広く展開してまいりました。ハリマビステムの経営理念『全ての「施設」を快適に、全ての「人」に喜びを。』のもと、建物管理会社として進化し続け、安心・安全・快適な施設づくりで社会に貢献し、全てのステークホルダーから「ハリマで良かった!」と評価される未来を目指してまいる所存であります。この実現に向け、ハリマビステムグループが掲げる重点施策は、以下のとおりであります。・マネジメント力の向上を通じ、高度化、多様化する顧客ニーズにマッチした高品質サービスの提供・SDGs(持続可能な開発目標)への積極的取り組み・顧客の資産管理の観点に立ったリフォームや設備改修事業の強化・企画提案力・総合力の最大化による、PFI事業・指定管理者業務をはじめとしたPPP分野への積極展開 今後の経営環境につきましては、ロシア・ウクライナや中東情勢の長期化に伴うエネルギー価格や原材料価格の更なる上昇、人手不足による人件費の上昇が懸念されるなど、経営環境は依然として先行き不透明な状況が続くものと予測されます。ビルメンテナンス業界におきましては、上記に加え、既存物件に係る顧客のコスト削減を目的とした契約価格の見直し・仕様変更の動きが懸念され、厳しい状況が続くものと見込まれます。このような状況に対処するため、ハリマビステムは、2023年度~2025年度の3ヶ年における経営目標、数値目標を定めた中期経営計画を策定、実行してまいりました。本計画は、ハリマビステムグループが「次のステージにステップアップするための基盤整備」を目的とし、以下の戦略を核として、更なる企業価値向上を目指したものです。その結果、契約更改活動や臨時工事の獲得、新規案件の受注、さらにはグループ会社の成長も追い風となり、着実に成長を遂げることができました。① 根幹戦略:人財の確保・育成と離職低減による地盤強化ハリマビステムグループは、本戦略を重要なサステナビリティ項目と認識しており、詳細は「2サステナビリティに関する考え方及び取組(2)戦略」に記載のとおりであります。② 持続戦略:顧客・協力会社との信頼構築による基礎体力強化以下の施策を通じて、ハリマビステムグループの基礎体力強化を図ってまいりました。・顧客への提案力強化・協力会社とのコミュニケーション活性化・個別案件ごとの収益管理精緻化、厳格化・現場におけるサービス品質の向上・DX(デジタルトランスフォーメーション)の活用による業務効率改善③ 成長戦略:将来を見据えた強みの育成とグループ力強化以下の施策を通じて、ハリマビステムグループの収益力向上を図ってまいりました。・営業強化による新規物件受託、サービスエリアの拡大・ロボット、AIの活用による顧客ニーズへの対応力拡大・建物管理の柱となる設備部門の強化・子会社との連携強化によるグループ間シナジーの刈り取り また、ハリマビステムは、2024年5月に、前中期経営計画完了後の2026年度からの10ヶ年における経営目標、数値目標を定めた「長期ビジョン2026-2035」を公表いたしました。本計画は、ハリマビステムグループの経営理念において掲げている長期ビジョン「周囲から『ハリマで良かった!』が聞こえてくる未来」の実現に向けたロードマップとして位置づけ、①事業エリア拡大、②新規事業開拓、③海外事業展開、④積極的なМ&Aの4施策により「挑戦領域」という新たなステージへの到達を目指すものです。 長期ビジョン最終年度である2035年度を見据え、ハリマビステムグループは、引き続き「高度化、多様化する顧客ニーズにマッチしたサービス品質の向上」を優先的に対処すべき課題とし、日々刻々と変化するお客様の状況に柔軟に対応するため、より一層お客様の視点に立った専門性の高いサービスをタイムリーに提供することに努めております。また、SDGs(持続可能な開発目標)への取組みについても、DXの推進による更なる業務効率向上の実現をはじめ、地域社会との連携強化、地球環境に対する取組みなど、幅広い分野において品質の高いサービスを提供できる「進化し続けるビルメンテナンス」を追求し、社員一人一人が「私たちの仕事はSDGsに直結している」という誇りをもって、お客様へのサービスを通じて社会貢献し続けます。 ハリマビステムは、前中期経営計画の完遂を受け、今般、2026年度-2028年度の3ヶ年における経営目標、数値目標を定めた新中期経営計画を策定いたしました。本計画により、変化する環境に柔軟に対応しながら、お客様からより一層信頼される組織づくりを進めてまいります。2035年度の長期ビジョン達成に向けて、『人財投資 』『DX・AI投資』に最大限の力を注ぎます。私たちハリマビステムの仕事は、単に建物を維持することではありません。そこを利用する人々の毎日を支え、未来の街づくりに貢献していくことです。『絶対的な現場力×新しいテクノロジー』その掛け合わせによって、私たちは業界の常識を塗り替え、新たな価値を生み出していきます。具体的には、次の戦略の4本柱の実践で目標達成を目指してまいります。① 未来志向:次世代メンテナンスへの転換(DX & Green)デジタルとデータを武器に、建物が持つ可能性を引き出す「価値創造企業」を目指す。・DX推進による業務革新・データ活用型メンテナンス・新たな価値提供② 現場力重視:誇りと信頼を築く「品質・人財・安全」の追求(Quality&Pride)現場こそが最高のアセット(資産)であり、付加価値の源泉。現場の「気づき」が品質を生み、お客様の信頼を支える。・品質マネジメントの徹底と可視化・「自ら考え動く」現場の育成・絶対的な安全・安心の職場づくり③ 人財育成:挑戦を称賛し、共に輝く文化(Growth & Inclusion)「一生涯、共に成長し続ける会社」へ。社員の定着と成長を経営の最優先事項とする。・スキルの習得支援とキャリアパスの明確化・「挑戦」を奨励する組織風土・誰もが自分らしく働ける職場づくり④ グループ力強化:総合力を高め、長期ビジョン達成(Overall strength & Achievement)ハリマビステムグループ全体で企業価値を高め、「社会」「株主」「お客様」「協力会社」「グループ会社」「社員」が『ハリマで良かった!』を実現させていく。・ハリマビステムの成長がグループの基盤・グループ会社の成長と進化を支援・戦略的M&A実施によるグループ拡大・海外事業、新規事業への挑戦 以上の結果、新中期経営計画初年度となる次期連結業績につきましては、2035年度の長期ビジョンを達成するために必要と考える『戦略的な投資』を先行するため、売上高は320億円(当連結会計年度比3.4%増)、営業利益13億円(同14.3%減)、経常利益15億円(同6.4%減)、親会社株主に帰属する当期純利益10億円(同15.5%減)を見込んでおります。
事業等のリスク
3 【事業等のリスク】有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のあるものとして識別した主要なリスクは、以下のとおりであります。なお、リスク管理体制の整備状況は、「第4提出会社の状況 4コーポレート・ガバナンスの状況等 (1)コーポレート・ガバナンスの概要」に記載のとおりであり、リスク管理委員会がリスクの識別及び評価並びに対応策の整備を行い、定期的にリスク管理状況を取締役会に報告し確認を受けております。文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日(2026年6月24日)現在においてハリマビステムグループが判断したものであります。 (1) 人材不足や採用難ハリマビステムグループはビルメンテナンスを主な事業とした労働集約型のサービス業であり、売上高に占める人件費の割合は約45%、連結従業員数約6,200名であり、その多くが顧客施設で清掃や設備保守管理等の業務を行っております。少子高齢化などによる人手不足や採用難がさらに厳しくなった場合には、賃金や人材募集コストの上昇に留まらず、人手不足により各顧客施設での業務継続が困難になることで、売上高の減少など業績に悪影響を与える可能性があります。ハリマビステムグループは、その対応策として、外国人技能実習生の受入れや特定技能制度の活用を行っており、また、人事企画部内に採用専門部署を設け、一元的で機動的な採用戦略を実行することで、効率的な人材確保に努めております。 (2) 短時間労働者に関する法改正ハリマビステムグループは、従業員に占める短時間労働者の比率が高いため、短時間労働者のための法令や規則等の改正が生じた場合、新たな費用が発生する可能性があり、ハリマビステムグループの事業展開や業績に影響を及ぼすことがあります。特に最低賃金の引き上げによる影響は大きく、短時間労働者の時間給平均単価は毎年上昇し続けております。ハリマビステムグループは、その対応策として、時間給の上昇に対して応分の契約価格の引き上げ交渉を必要に応じて顧客に対して行うとともに、清掃ロボットの活用などを含めた作業効率化による作業原価低減に取り組んでおります。 (3) 感染症の拡大や大規模自然災害等地震などの大規模自然災害等により、収益の基盤である管理物件の損壊、交通機関麻痺による出勤不能、管理会社としての業務を遂行するための対応費用が発生する場合や、新型コロナウイルス等の感染症の拡大により業務に支障が生じた場合には、ハリマビステムグループの業績に悪影響を与える可能性があります。こうした事態に備え、事業継続計画(BCP)を策定し、事業の継続を図り社会的責任を果たす取り組みを行っております。 (4) 経営環境ハリマビステムグループはビルメンテナンスを主な事業としており、主として契約期間及び契約価格をあらかじめ定めた業務委託契約に基づいて業務を行っております。したがって、契約を一度締結することにより一定期間安定した収益を確保できるメリットがありますが、反面、人件費や資機材価格の上昇に見合った契約価格の引き上げが必要でありながら、顧客にとってその費用は固定費となるため常に経費削減の対象になるという側面があります。このようなビルメンテナンス事業にとって、空室率の上昇やテナント賃料の下落は、既存顧客であるビルオーナーからの契約価格の値下げ要求や解約の動きを急増させる恐れがあります。随時契約を締結して行う臨時業務は、売上高の16%を占めておりますが、その受注高には変動リスクがあり、今後の景気低迷による顧客マインドの減退などにより、ハリマビステムグループの業績に悪影響を与える可能性があります。また、売上高の3%を占めるPFI長期修繕業務では合理的な長期修繕計画の策定が必要であり、想定を上回る修繕の発生があった場合には業績に悪影響を与える可能性があります。ハリマビステムグループは、主にビルメンテナンス事業を行うなかでも、民間事業会社やマンション管理組合、官公庁などひとつの属性に偏らない顧客基盤とPFI事業・指定管理者業務をはじめとしたPPP分野や省エネ、環境分野、空気環境対策製品の製造販売などにも事業展開することでリスクの軽減を図っております。 (5) 法令違反等による社会的制裁ハリマビステムグループの主な事業であるビルメンテナンス事業は、建設業法、警備業法、消防法、マンション管理適正化法をはじめ多くの関係法規等の規制を受けており、また各種許可、登録ならびに認定を受けております。ハリマビステムグループが、これらの関係法規等を含む法令違反や個人情報の漏えい等の事故を起こした場合には、業務停止や入札指名停止、顧客からの契約解除を受けること、その他の社会的制裁によりハリマビステムグループの業績等に広範囲な影響を与える可能性があります。ハリマビステムグループでは、内部統制システムの整備・コンプライアンス体制の整備・リスク管理体制の整備を通してこれらの法令遵守を図っており、また、ISMSを取得のうえ個人情報の適正な管理に努めております。 (6) 事故ハリマビステムグループは、業務実施にあたっての安全管理・事故防止に万全を期しておりますが、業務を行う施設において不慮の事故により顧客に対して損害を与えてしまうことがあります。この事態に備え、損害賠償責任保険を付保しているものの、その補償限度額を超える損害が生じた場合には、ハリマビステムグループの業績に悪影響を与える可能性があります。 (7) サイバーセキュリティに関するリスクパソコン・スマートデバイス等の紛失・盗難、操作上の錯誤、システム障害等の内部要因及びコンピュータウイルス感染やサイバーテロ等の外部要因により、ハリマビステムグループや顧客の機密情報・個人情報等の流出やシステムダウンが発生する場合には、ハリマビステムグループの業績に悪影響を与える可能性があります。ハリマビステムグループでは、その対応策として以下の取り組みを行っております。・プライバシーポリシーや情報セキュリティポリシーの制定・ウィルス対策ソフトによるリアルタイム監視とEDRによる挙動監視・データバックアップ体制の整備・基幹システムへのファイアウォールによる外部アクセスの遮断・標的型テストメールを使った抜き打ち迷惑メール訓練・必要に応じたサイバー保険の付保 (8) 減損会計の適用ハリマビステムグループは、賃貸用不動産や事務所などの事業用資産を所有しております。今後、ハリマビステムグループの収益性に中長期的な低下が見込まれる状況に陥った場合や不動産の市場価格が大きく下落した場合には、減損会計の適用に伴う減損損失計上により、ハリマビステムグループの業績に悪影響を与える可能性があります。また、前連結会計年度より子会社株式の取得に伴う顧客関連資産およびのれんを連結貸借対照表に計上しており、今後M&Aへの取り組みを拡大するに連れ、その計上額は増えていく可能性があります。子会社株式取得後の対象子会社の収益性に中長期的な低下が見込まれる状況に陥った場合には、減損会計の適用に伴う減損損失計上により、ハリマビステムグループの業績に悪影響を与える可能性があります。
※金融庁に提出された有価証券報告書のデータを使用しています。
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