Cocolive(ココリブ)(137a)の事業内容、事業の状況や経営戦略、事業等のリスクについて

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事業の状況や経営戦略など
事業などのリスク


Cocolive(ココリブ)(137a)の株価チャート Cocolive(ココリブ)(137a)の業績 沿革 役員の経歴や変遷

3【事業の内容】

 Cocolive(ココリブ)は「テクノロジーとマーケティングの力で、住宅・不動産業界で働く“人”の力が最もうまく活かされる仕組みを創り上げたい」をミッションとして、BtoBのクラウドサービス事業を営んでおります。

 Cocolive(ココリブ)のミッションを達成するために、マーケティング活動を自動化するKASIKA(カシカ)を自社で開発・改良し、日本国内の不動産会社に提供しております。Cocolive(ココリブ)では日本国内における「工務店・ハウスメーカー」「不動産売買仲介業者」「分譲マンション事業者」に属する不動産会社を潜在的な顧客として定義しております。

 なお、Cocolive(ココリブ)はクラウドサービス事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。

 具体的なサービスの内容は以下のとおりです。

 

KASIKA

① KASIKAの概要

 日本の不動産業界(賃貸を除く)は約16兆円規模(注1)となっており、1物件当たりの取引金額についても4,695万円(注2)と、住宅の購入はライフイベントにおける多額な経済的支出となっております。そのため、消費者である住宅購入者は住宅購入の検討をしてから実際に不動産会社と契約を締結するまでに一定の検討期間を要すると考えられます。このような消費者の検討期間の長さに起因し、販売をする不動産会社においては消費者に対する継続的な営業活動の積み重ねが重要になるとCocolive(ココリブ)では考えております。具体的には「集客」・「顧客管理」・「追客」・「成約」・「成約後のフォロー」という一連の営業活動を行うことが重要となっております。

 

図1:不動産の購入プロセスとKASIKAの範囲

 

 不動産業界における広告宣伝費は1,090億円(注3)と集客に対する活動は行われている状況ですが、現在は集客・問い合わせや資料請求等を受けた後の「追客」が不動産業界の課題となっているとCocolive(ココリブ)では理解をしております。

 当該課題は、①不動産の購入を検討してから実際に契約を締結するまでの期間が賃貸契約の場合に比べて長いこと、②営業活動は一般に属人性が高いため仕組み化をするのが難しいこと、③不動産業界の離職率が16.3%(注4)と産業平均15.4%を上回る(定着しづらい)水準であること、④手作業や紙での管理が多く不動産業界ではデジタル化の進展が進んでいないこと等の要因により生じており、「追客」を適切に行うことを難しくしているとCocolive(ココリブ)では理解をしております。

 また、住宅購入をする消費者からみても不動産会社の営業担当者の対応の丁寧さ及び早さは不動産会社を選択する上で重要と考えられることから、「集客」をしたあとの「追客」が不動産業界において重要な課題であるとCocolive(ココリブ)では理解をしております。

 

 この不動産業界における重要な課題を解決するためのITツールとして「追客」に強みを持つKASIKAをCocolive(ココリブ)で自社開発致しました(図1参照)。

 KASIKAの具体的な機能の1つとして自動メール返信機能があります。当該機能は図2のとおり、ポータルサイトで問い合わせがあった消費者を自動で顧客リストに加え、消費者に対して不動産会社オリジナルの返信メールを自動送信する機能となっており、不動産会社の営業担当者が効率的に営業活動をできるよう当該機能を有しております。

 

図2:自動メール返信機能

 

 不動産会社の営業担当者がKASIKAを使うことで、消費者との会話・物件の案内のように「人」でないとできないことに最大限時間を取れるようになり、家を買う人も、家を建てる人・売る人も幸せになるという不動産業界の価値向上・デジタル化が達成されることを企図しております。

 さらに今後は「サービス付き高齢者住宅の提供会社」等の日本の高齢化社会で今後需要の高まりが想定される不動産関連領域、「リフォーム」等の不動産購入後の領域でのKASIKAの提供に注力してまいります。

 

② KASIKAの機能・提供価値及びCocolive(ココリブ)のサポートの特徴

 KASIKAは、集客活動を行うことにより得られる消費者からの問い合わせをKASIKAに取込み、営業アクションの管理、属性に応じたメールマガジンの一斉自動送信、契約確度の高い消費者(優良顧客)の絞り込みを行うことができる基本機能を有しております(図3参照)。当該基本機能を満たすツールは多数ありますが、KASIKAは不動産業界に特化したツールであるため、不動産会社の営業担当者が使いやすくなるよう各UI(ユーザインターフェース)を志向して開発をしております。

 また、当該基本機能に加えて、顧客から消費者に対してSMSでメールを送信することで顧客と消費者間でのコミュニケーションがスムーズになることが期待され顧客の利便性を高めるSMSオプション機能、マンションリサーチ株式会社より提供を受けている、AIで作成した物件の価格査定書を消費者に提供するAI査定オプション機能を有しております。今後もオプション機能の拡充を予定しており、KASIKAユーザの利便性を高めていくことを目指しております。

 

図3:KASIKAの基本機能

 

 図3の基本機能に加え、図4のとおり、Cocolive(ココリブ)では顧客からのフィードバックを社内に共有し、KASIKAの開発に反映させることで継続的な改善・改良を行う仕組みを整えております。具体的にはCocolive(ココリブ)の営業部門及びカスタマーサクセス部門(営業及びサクセス担当)にて顧客からのフィードバックを受領後、プロダクトマネージャーに当該フィードバックを共有し、必要に応じて開発要望を行います。プロダクトマネージャーは内容及び重要性等を整理・検討し、エンジニアに対して開発依頼を行います。エンジニアが開発及び必要に応じてUIデザイナーにUIデザインを依頼し、当該改善・改良の内容を営業部門及びカスタマーサクセス部門に共有することで、改善・改良したKASIKAを顧客に対して提供するという体制を整えております。

 Cocolive(ココリブ)は顧客に対しKASIKAというツールを単に提供するだけではなく、導入初期からKASIKAの運用ができるように個別勉強会を実施し、導入後の顧客向けにKASIKA活用の勉強会や成功事例の勉強会を開催する等、継続的な利用により成果を創出できるようカスタマーサクセス部門を設けており、人員を重点的に配置しております。

 

図4:継続的な改善・改良を行うためのCocolive(ココリブ)の体制

 

③ KASIKAの料金体系及び解約可能期間

 KASIKAの料金体系は大別して店舗数課金とユーザ数課金となっております。店舗数課金では1店舗(1物件)でのKASIKA利用に際して月額利用料金50,000円、ユーザ数課金では10名以下のユーザまでは50,000円、11名以降は1名につき5,000円という料金体系となっております。なお、店舗数課金、ユーザ数課金のいずれであってもKASIKA利用開始時の初期費用は50,000円となっております。

 また、SMS送信オプションやAI査定オプション機能等の各オプション費用はそれぞれ月額利用料金10,000円の基本料金となっており、各オプション利用開始時の初期費用は20,000円となっております。

 Cocolive(ココリブ)としては追客においてSMSを使うことは効果的・効率的と考えていることから、KASIKA利用開始時から、KASIKAに加えてSMS送信オプションを併せて利用することを提案しております。この場合、初期費用として70,000円(KASIKA50,000円、SMS送信オプション20,000円)、月額利用料金として60,000円(KASIKA50,000円、SMS送信オプション10,000円)という料金体系となっております。

 また、KASIKA・各オプションのいずれにも解約不可の期間は設けておらず、Cocolive(ココリブ)に所定の解約の意思表示がなされた月の末日での解約が可能となっております。デジタル化がまだ一般的ではないと考えられる不動産業界の営業活動において、KASIKAの利用開始に伴う心理的なハードルを下げること及びCocolive(ココリブ)として顧客の利用満足度を適宜に把握することを主に企図しております。

 なお、分譲マンション事業者については販売する1物件(或いは顧客が「プロジェクト」と呼称をする場合には1プロジェクト)を課金単位としており、社内管理上は店舗数課金と同様に取り扱っております。

 

 

図5:KASIKA料金体系

 

 結果として、Cocolive(ココリブ)の前期末である2025年5月末時点での単月解約率(年間平均)(注5)は1.1%となっております。

 

④ 販路

 KASIKAの販路として、Cocolive(ココリブ)からの直接販売に加えて「パートナーシップ契約」(代理店契約)を締結した代理店経由での営業及び販売も行っております。代理店契約の締結先は不動産ボランタリーチェーンを運営する会社や業務デジタル化のコンサルティング会社を中心としており、株式会社LIXIL、株式会社イー・ステート・オンライン、株式会社プライムクロス等の各社と代理店契約を締結しております。なお、代理店経由の販売においてはCocolive(ココリブ)が代理店を通じて利用料を収受しており、また、代理店経由の販売額等に応じて代理店に手数料を支払っております。

 

(注)1.総務省統計局「サービス産業動向調査2024年(令和6年)12月分(速報)」より「不動産取引業」に係る2024年平均金額を12倍して算出

2.国土交通省住宅局「令和6年度 住宅市場動向調査報告書」(2024年3月)、「3.4.1(1)住宅建築資金」より、注文住宅の住宅建築資金(土地購入資金を除く)全国平均の金額

3.株式会社電通「2024年日本の広告費」(2025年3月)より

4.厚生労働省「令和5年雇用動向調査結果の概況」(2024年8月27日付)より

5.Cocolive(ココリブ)では各月末の契約社数を翌月の解約社数で除することで単月解約率を算出しております。

当該単月解約率の2024年6月から2025年5月までの1年間(前期)の平均が1.1%となっております。

 

[事業系統図]

 以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。

 

 


有価証券報告書(2024年5月決算)の情報です。

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

 文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において、Cocolive(ココリブ)が判断したものであります。

(1)経営の基本方針・経営戦略等

 Cocolive(ココリブ)は「テクノロジーとマーケティングの力で、住宅・不動産業界で働く“人“の力が最もうまく活かされる仕組みを創り上げたい」をミッションとしてクラウドサービス事業を営んでおります。Cocolive(ココリブ)は当該ミッションを達成するために、マーケティング・オートメーションツール(KASIKA)、SMS送信オプション、AI査定オプション等の関連オプションの開発及び改良を継続的に行っております。

 後述のとおり企業におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進は多くの企業において経営課題として意識されているものの、不動産会社の営業活動は依然として架電、紙チラシの配布、表計算ソフトを使った管理が中心となっているものとCocolive(ココリブ)では想定をしております。

 このような環境の中、Cocolive(ココリブ)は集客後に不動産会社が消費者に対して行う「追客」を自動化・効率化するサービスを提供する企業としてのポジションを確立することを目指しております。また、サービス開発にあたっては、一般的なオフィスワーカーの方をはじめとしてどんな職種の方でも親しみやすいUI(ユーザインターフェース)や高度なITスキルをもたない方でもシンプルで使いやすい操作性・機能性を追求することにより、幅広い職種の方々、小規模から大規模な不動産会社の方々にご利用いただけるサービスの展開を進めてまいります。具体的にはKASIKAのオプション機能の拡充、サービス付き高齢者住宅の提供会社やリフォーム等の不動産購入後の領域への提供等も注力してまいります。

 

(2)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

 Cocolive(ココリブ)が提供するKASIKAは、料金を顧客の使用店舗数、ユーザ数等に応じて定期定額契約(サブスクリプション)として課金することで、継続的な収益を獲得することができるものであるため、MRR(注1)、有料契約社数(注2)及び単月解約率(年間平均)を指標として重視しております。

(注)1.Monthly Recurring Revenueの略語であります。2024年5月におけるMRRは87百万円となっております。

2.2024年5月末時点におけるCocolive(ココリブ)のサービスにおける有料契約社数は1,093社となっております(1つの法人で複数のKASIKAアカウントを利用している場合でも1社としてカウントしております)。

 

(3)経営環境

 日本国内の経済環境は、生産年齢人口の減少に伴う労働力不足が問題視される一方で、政府主導による時間外労働時間の上限引き下げをはじめとした労働法規の改正等、働き方改革が推進される中、労働生産性の向上に向けた取組みへの期待が高まっているものと認識しております。さらには、2020年初めに感染拡大の影響が出始めた新型コロナウイルス感染症を契機としたテレワークの普及により、リモート環境における労働生産性の向上が以前にも増して重要視されており、企業におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進は喫緊の経営課題として広く意識されているものと考えられ、このような傾向は新型コロナウイルス感染拡大にともなう生活様式の変化により中長期的に継続すると想定されます。

 Cocolive(ココリブ)では、「ソフトウェア」という市場の中に、「マーケティング・オートメーションツール市場」があり、「マーケティング・オートメーションツール市場」は「SaaS型(クラウド型)」と「オンプレミス型」(注1)に分類され、KASIKAはマーケティング・オートメーションツール市場のSaaS型に分類されるものとして位置付けております。

 Cocolive(ココリブ)が主要な市場と想定しているSaaS型ソフトウェア(CX・デジタルマーケティング)の市場規模は2022年度から年平均9.8%で成長し、2027年度には3,740億円となる(予測)ことが見込まれております(注2)。

 加えて、不動産取引業の事業者数は66,942社となっており、就業数も352,108人とサービス提供拡大の余地が大きい市場と見込んでおります(注3)。

 このような市場環境の下、Cocolive(ココリブ)が提供するサービスに対する需要も市場の拡大に伴い高まっていくものと考えております。

(注)1.オンプレミス型とはソフトウェアの提供及び稼働等に必要となるサーバや関連機器等を自社で保有し、運用する形態をいう。

2.株式会社富士キメラ総研『ソフトウェアビジネス新市場 2023年版』より

3.事業者数及び就業数のいずれも総務省統計局 令和3年経済センサス-活動調査 事業所に関する集計及び企業等に関する集計 2023年6月27日公表 「68_不動産取引業」従業者数_男女計より

なお、同計数は2021年6月1日時点のもの。

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 Cocolive(ココリブ)の優先的に対処すべき事業上の課題は以下のとおりです。なお、優先的に対処すべき財務上の課題については、無借金経営を行っていること、キャッシュ・フロー及び手元流動性共に大きな問題はないため、該当事項はございません。

① 顧客に対する提供価値の向上と販路の拡大

 Cocolive(ココリブ)が開発したサービスであるKASIKAの提供を開始後も顧客の声を取り入れ、KASIKA及び関連オプションの継続的な開発・改良の提供を行うことにより、顧客への提供価値の向上を図ることが重要であると考えております。また、今後も継続して広告宣伝活動、提携代理店等との連携強化等を通じ、KASIKAの販路の拡大を進めてまいります。

 

② 優秀な人材の継続的な採用と育成

 Cocolive(ココリブ)が中長期的に成長するにあたり、提供するサービスの付加価値を高め、新規顧客を獲得するとともに、サービスの解約率を低く抑えることが重要であると考えております。そのためには、優秀な人材の確保と育成が重要であると考えております。現時点においても優秀な人材が集まる環境は実現できておりますが、引き続き従業員が能力を最大限発揮できる体制を構築し、優秀な人材の採用と併せて、優秀な人材の育成を進めてまいります。

 

③ 情報管理体制の強化

 Cocolive(ココリブ)は、顧客が保有する個人情報を含め様々な情報を預かっているため、当該情報管理を継続的に強化し続けることが重要であると考えております。そのため、外部の監査機関の監査を受け、ISMS(情報セキュリティマネジメントシステム(JIS Q 27001:2014))を取得するといった対策を行っております。また、情報セキュリティマニュアル等に基づき管理を徹底するだけでなく、社内教育・社内研修の実施やシステムの整備等を継続して行っております。

 

④ システムの安定性の確保

 Cocolive(ココリブ)は、インターネットを利用して顧客にサービスを提供しているため、システムの安定稼働が必要不可欠であります。このため、顧客の増加に合わせたサーバーの処理能力を増強する施策を継続的に実施し、システムの安定性の確保に努めてまいります。また、パブリッククラウドサーバーの利用を積極的に推進することで、データ量の増加にもフレキシブルな対応が可能となり、ディザスタリカバリー(注)による安全性も担保しやすくなります。

(注) ディザスタリカバリーとは、地震や津波等の天災や、テロ、不正侵入等によりシステムが壊滅的な状況になった際に効率的、かつダウンタイムを最小限にして復旧・修復すること、また、その災害に備えたシステムや体制を指します。

 

⑤ 内部管理体制の強化

ⅰ)コーポレート・ガバナンスの強化

 株主を含めたステークホルダーとの良好な関係の構築のためには、社会的信用を維持・向上させていく必要があると認識しております。取引先をはじめとした社外関係者との良好な取引関係を維持していくには、Cocolive(ココリブ)も社会的信用を維持していく必要があります。

 そのため、コーポレート・ガバナンス体制を構築し、内部管理体制の強化を推進してまいります。また、内部監査人と監査役との連携強化等の施策により業務執行の適法性・妥当性を監視する機能を強化し、財務報告に係るリスクを最小化して、経営の健全化に努めてまいります。

 

ⅱ)経営管理体制の強化

 更なる事業拡大を推進し、企業価値を向上させていくためには、効率的なオペレーション体制を基盤としつつ、経営管理体制を強化していくことが重要であると認識しており、コンプライアンス体制及び内部統制の充実・強化を図ってまいります。

 


事業等のリスク

3【事業等のリスク】

 Cocolive(ココリブ)の事業運営、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があるリスク要因として考えられる主な事項には、以下のものがあります。必ずしも、そのようなリスク要因に該当しない事項につきましても、投資者の判断上、重要であると考えられる事項につきましては、投資者に対する積極的な情報開示の観点から以下に開示しております。Cocolive(ココリブ)は、これらのリスク発生の可能性を十分に認識した上で、発生の回避及び発生した場合の対応に努める方針ではありますが、Cocolive(ココリブ)株式に関する投資判断は、本項及び本書中の本項以外の記載事項を慎重に検討した上で行われる必要があると考えております。

 Cocolive(ココリブ)のリスク管理体制につきましては、「第4 提出会社の状況 4 コーポレート・ガバナンスの状況等 (1)コーポレート・ガバナンスの概要 ② 企業統治の体制の概要及び当該体制を採用する理由 ニ.リスク・コンプライアンス委員会」に記載のとおりとなっております。

 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在においてCocolive(ココリブ)が判断したものであり、将来において発生の可能性があるすべてのリスクを網羅するものではありません。

 各リスクについて、発生可能性、影響度、発生時期は下記のとおりとなっております。

分類

リスク

発生可能性

影響度

発生時期

(1)事業環境に係るリスク

① 市場全般の景気変動によるリスク

中期

② 優秀な人材の採用及び定着のリスク

中期

③ 技術革新への対応について

中期

④ 法的な規制について

中期

(2)事業固有のリスク

① Cocolive(ココリブ)と競合するシステムの普及に伴う解約リスク

短期

② 特定の他社事業サービスへの依存について

中期

③ システム障害やサイバー攻撃によるリスク

中期

(3)その他

① 情報漏えいにより信用を失墜するリスク

短期

② 潜在株式の顕在化による1株当たりの指標悪化のリスク

中期

③ 特定の事業サービスへの依存について

中期

④ 投融資について

中期

⑤ コンプライアンス違反による信用失墜のリスク

中期

⑥ 訴訟等に関するリスク

中期

⑦ 第三者の知的財産権を侵害するリスク

長期

⑧ 自然災害等に関するリスク

長期

⑨ 特定人物への依存について

長期

⑩ 配当政策について

長期

⑪ Cocolive(ココリブ)における経営管理体制・内部統制について

長期

⑫ Cocolive(ココリブ)取締役の兼職について

不明

 

 

(1)事業環境に係るリスク

① 市場全般の景気変動によるリスク(発生可能性:中、影響度:中、発生時期:中期)

 将来、経済情勢や景気動向の悪化等により、企業のITシステム投資等への低迷が生じた場合には、市場の拡大がCocolive(ココリブ)の想定を下回る可能性があり、Cocolive(ココリブ)の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 また、Cocolive(ココリブ)の顧客が属する不動産業界は、景気変動、経済情勢、金利動向、地価の動向、資材価格の高騰等の影響を受けやすい特性があり、これら景気変動等によりCocolive(ココリブ)がターゲットとしている不動産会社のITシステム投資意欲に影響し、Cocolive(ココリブ)の事業運営、経営成績及び財政状態にも影響を及ぼす可能性があります。

 

② 優秀な人材の採用及び定着のリスク(発生可能性:中、影響度:小、発生時期:中期)

 Cocolive(ココリブ)が継続して事業拡大を進めていくためには、優秀な人材の確保、育成及び定着が不可欠であると認識しております。そのため、継続的な人材採用や育成に加え、定着率向上に向けた各種施策を行っております。

 しかしながら、優秀な人材が必要な時期に十分に確保・育成できなかった場合や人材流出が進んだ場合等には、経常的な業務運営及び事業拡大等に支障が生じ、Cocolive(ココリブ)の事業運営、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

③ 技術革新への対応について(発生可能性:低、影響度:中、発生時期:中期)

 Cocolive(ココリブ)が属するインターネット業界においては、新技術の開発や新サービス出現のスピードが速く、顧客ニーズも早期に変化する等、変化の激しい業界となっております。Cocolive(ココリブ)では、最新の技術動向や環境変化に関する情報収集、優秀な人材の確保や教育によるノウハウの蓄積等に積極的に取り組み、技術革新や顧客ニーズの変化に迅速に対応できるよう努めております。しかしながら、何らかの理由で技術革新や顧客ニーズへの対応が遅れた場合や、新技術への対応のため想定を超える投資が必要となった場合、Cocolive(ココリブ)の事業運営、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

④ 法的な規制について(発生可能性:低、影響度:中、発生時期:中期)

 Cocolive(ココリブ)は、国内において基本的な企業活動に関わる法的規制に加え、クラウドサービスにおけるセキュリティ、個人情報及びプライバシー保護等の法的規制を受けております。これらCocolive(ココリブ)に適用される法的規制の整備・強化が生じることにより、Cocolive(ココリブ)業務に制約が生じ、Cocolive(ココリブ)の事業運営、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 Cocolive(ココリブ)では外部の顧問弁護士等の専門家との連携、「個人情報の保護に関する法律」の当局となる個人情報保護委員会等の関連機関が提供する情報の収集を行うことで、当該規制の整備・強化に適時に対応をするよう努めております。

 

(2)事業固有のリスク

① Cocolive(ココリブ)と競合するシステムの普及に伴う解約リスク(発生可能性:中、影響度:中、発生時期:短期)

 Cocolive(ココリブ)が事業を展開するマーケティング・オートメーションツール市場は、競合企業が複数存在しており、今後SaaS等のクラウド市場の普及に伴い、規模の大小を問わず競合企業が新規に参入する可能性があります。Cocolive(ココリブ)は、サービス開発力の強化や継続的なサービス改善活動により競争力の維持に努めておりますが、競合企業や新規参入企業との競争激化により、Cocolive(ココリブ)が想定している事業展開が図れない場合等には、Cocolive(ココリブ)の事業運営、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

② 特定の他社事業サービスへの依存について(発生可能性:低、影響度:大、発生時期:中期)

 Cocolive(ココリブ)が提供するサービスは、安全性、安定性、拡張性及び価格等を総合的に勘案し、さくらインターネット株式会社が提供しているクラウドコンピューティングサービス「さくらのクラウド」を基盤として運営されております。さくらのクラウドのデータセンターの処理能力が、Cocolive(ココリブ)の求める処理能力を満たさない場合、さくらのクラウドに障害が生じた場合等には、Cocolive(ココリブ)が提供するサービスへのアクセスが中断又は遅延した結果、顧客からの信用が損なわれ、Cocolive(ココリブ)の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。また、さくらインターネット株式会社による経営戦略の変更、又は、価格改定等が行われた場合には、Cocolive(ココリブ)の事業運営、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。Cocolive(ココリブ)では代替となり得るクラウドコンピューティングサービスを検討する等により、さくらのクラウドに障害が生じた場合であってもCocolive(ココリブ)のサービスを継続して提供を行えるよう努めております。

 

③ システム障害やサイバー攻撃によるリスク(発生可能性:低、影響度:大、発生時期:中期)

 Cocolive(ココリブ)が提供するサービスは、その基盤をインターネット通信網に依存しております。このため、大規模な自然災害やテロ、戦争その他予期せぬ原因によりインターネット通信網が使用できない状態が生じた場合は、Cocolive(ココリブ)のサービス提供の継続が困難となります。また、想定を超えるアクセス増加あるいはサイバー攻撃その他予期せぬ事象によるサーバーダウンやCocolive(ココリブ)が提供するサービスの予期せぬ不具合の発生等により、サービス提供が停止する可能性があります。このような事態を避けるため、システムやサーバの冗長化や稼働状況の監視、品質管理体制の強化等の対策を講じておりますが、将来においてこれらのような事態が発生した場合には、Cocolive(ココリブ)の事業運営、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

(3)その他

① 情報漏えいにより信用を失墜するリスク(発生可能性:中、影響度:大、発生時期:短期)

 Cocolive(ココリブ)は、顧客が保有する個人情報を委託により預かっております。また、Cocolive(ココリブ)自体の機密情報を保有、管理しております。これらの情報の外部への流出、破壊、改ざん等を防止すべく、Cocolive(ココリブ)では、委託先を含めた管理体制を構築し、各種規程の整備や役職員への継続的な教育を行っております。しかしながら、万一、Cocolive(ココリブ)の役職員の故意や過失により、これらの情報の外部への流失を発生させた場合には、Cocolive(ココリブ)の信用低下のほか、被害を受けた事業者や関係者による損害賠償の請求を受ける可能性があり、その場合はCocolive(ココリブ)の事業運営、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。更に、情報流出の原因調査の過程においては、通常業務の遂行に多大な影響を受ける可能性があります。

 

② 潜在株式の顕在化による1株当たりの指標悪化のリスク(発生可能性:高、影響度:中、発生時期:中期)

 Cocolive(ココリブ)は、役職員の業績向上に対する意欲や士気を一層高めることを目的として、Cocolive(ココリブ)の役職員に対して新株予約権を付与しており、本書提出日現在における発行済株式総数に対する潜在株式数の割合は17.41%となっております。これらの新株予約権が行使された場合には、Cocolive(ココリブ)の1株当たりの株式価値が希薄化し、Cocolive(ココリブ)の株価に影響を及ぼす可能性があります。

 

③ 特定の事業サービスへの依存について(発生可能性:中、影響度:大、発生時期:中期)

 Cocolive(ココリブ)の売上高はKASIKAに依存したものとなっております。このため、KASIKAの売上高が著しく減少した場合、Cocolive(ココリブ)の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。Cocolive(ココリブ)としては、KASIKAを外部環境の変化に左右されず安定的な収益獲得が継続できるようその競争力の維持・強化に努めるとともに、他のサービスの開発・売上拡大を図り、KASIKAへの依存度を逓減させることが重要と考えております。

 

④ 投融資について(発生可能性:中、影響度:中、発生時期:中期)

 Cocolive(ココリブ)は、現在において投融資を行っている事実はありません。しかしながら、今後の事業拡大のために、国内外を問わず出資、子会社設立、合弁事業の展開、アライアンス、M&A等の投融資を実施する場合があります。投資判断においては、投資先候補企業の事業内容を吟味し、Cocolive(ココリブ)との事業シナジーが得られること、投資先候補企業の事業計画、Cocolive(ココリブ)の財務状況や投資先候補企業への影響力等を考慮し、投資先候補企業の評価額が適切な水準であることを慎重に確認し、投資判断を行う予定です。ただし、投資先企業の事業が計画通りに進捗しない場合や投融資額を回収できなかった場合、減損の対象となる事象が生じた場合には、Cocolive(ココリブ)の事業運営、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

⑤ コンプライアンス違反による信用失墜のリスク(発生可能性:低、影響度:大、発生時期:中期)

 Cocolive(ココリブ)は会社設立以来、各種コンプライアンス上の法令、慣習、常識を厳守すべく、各種規程の整備や役職員への継続的な教育等、最大限の努力を重ねてまいりました。しかしながら、コンプライアンスのルールは年々、高度化し、深化していることもあり、法令の改正等による事業活動の影響を通じて、Cocolive(ココリブ)の事業運営、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 そのため、最新の法令及び各種ルールに対する情報収集に努めるとともに、四半期毎のリスク・コンプライアンス委員会において、最新の状況を確認し、更なる改善を目指すべく、意識の高揚を図っております。

 

⑥ 訴訟等に関するリスク(発生可能性:低、影響度:中、発生時期:中期)Cocolive(ココリブ)は、現在において訴訟を提起されている事実はなく、法令等遵守体制の強化を通じて訴訟等が提起されることを防止するべく努めております。しかしながら、将来の法的規制等の改正等に適時適切に対応できないことや各種契約等の解釈の齟齬が生じたこと等を原因とする訴訟が提起された場合、内容及び結果によってはCocolive(ココリブ)の事業運営、経営成績、財政状態及び企業としての社会的信用に影響を及ぼす可能性があります。

 

⑦ 第三者の知的財産権を侵害するリスク(発生可能性:低、影響度:大、発生時期:長期)

 Cocolive(ココリブ)は、Cocolive(ココリブ)が提供するサービスが他社の保有する知的財産権を侵害しないよう、開発段階において採用したビジネスモデルや技術等については、必要に応じて適切な調査を実施しております。しかしながら、Cocolive(ココリブ)の事業領域において第三者が有する知的財産権を完全に把握することは困難であり、Cocolive(ココリブ)が認識していない知的財産権が既に成立している可能性、あるいは今後新たに成立する可能性があります。このような場合において、ロイヤリティ支払や損害賠償請求、事業の全部又は一部の差止により、Cocolive(ココリブ)の事業運営、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

⑧ 自然災害等に関するリスク(発生可能性:低、影響度:大、発生時期:長期)

 Cocolive(ココリブ)の本社は東京にあり、当地域内において地震、水害等の大規模災害が発生することにより拠点が被害を受けた場合、またCocolive(ココリブ)施設内において、クラスターが発生する等、Cocolive(ココリブ)の想定を超える異常事態が発生した場合には、通常勤務が困難になることによりサービスレベルが低下する可能性等があり、その内容及び結果によってはCocolive(ココリブ)の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。このような事態を避けるため、勤務場所の分散化、リモートワーク時における安否確認方法の確立など異常事態が生じた場合でもできる限り業務への影響を低減することに引き続き努めてまいります。

 

⑨ 特定人物への依存について(発生可能性:低、影響度:中、発生時期:長期)

 Cocolive(ココリブ)の代表取締役である山本考伸はCocolive(ココリブ)の創業者であり、創業以来代表取締役を務めており、Cocolive(ココリブ)の経営方針や事業戦略の決定及びその遂行において重要な役割を果たしております。Cocolive(ココリブ)は取締役会等の会議体を整備・運用するとともに、役職員への情報共有の強化を行うことにより、同人に過度に依存しない経営体制の整備・強化を図っております。しかしながら、何らかの理由により同人がCocolive(ココリブ)の業務を継続することが困難になった場合には、Cocolive(ココリブ)の事業運営、経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。

 

⑩ 配当政策について(発生可能性:中、影響度:小、発生時期:長期)

 Cocolive(ココリブ)は、株主に対する利益還元を経営の重要課題の一つとして位置付けておりますが、財務体質の強化に加えて事業拡大のための内部留保の充実等を図り、収益基盤の多様化や収益力強化のための投資に充当することが株主に対する最大の利益還元につながるものと考えております。そのためCocolive(ココリブ)は創業以来、配当を実施しておりません。

 内部留保資金については、財務体質の強化と人員の拡充・育成をはじめとした収益基盤の多様化や収益力強化のための投資に活用する方針であります。

 将来的には、収益力の強化や事業基盤の整備を実施しつつ、内部留保の充実状況及び企業を取り巻く事業環境を勘案した上で、株主に対して安定的かつ継続的な利益還元を実施する方針でありますが、現時点において配当実施の可能性及びその実施時期等については未定であります。

 

⑪ Cocolive(ココリブ)における経営管理体制・内部統制について(発生可能性:低、影響度:中、発生時期:長期)

 Cocolive(ココリブ)は事業規模に応じた組織体制を志向しており、内部管理体制についても組織の規模に応じたものとなっております。Cocolive(ココリブ)は今後、業容の拡大に応じて人材の採用を行うとともに社内管理体制の強化・充実に努める予定であります。しかしながら、Cocolive(ココリブ)が事業の拡大に応じて適切かつ十分な対応ができなかった場合には、Cocolive(ココリブ)の事業遂行及び拡大に制約が生じ、Cocolive(ココリブ)の経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。

 

⑫ Cocolive(ココリブ)取締役の兼職について(発生可能性:低、影響度:小、発生時期:不明)

 Cocolive(ココリブ)取締役である手塚恭庸は個人事業としてコンサルティングサービスを提供しておりますが、当該提供先の一部にCocolive(ココリブ)の顧客数社が含まれております。当該個人事業はCocolive(ココリブ)が運営する事業とは競業関係にはなく、また、当該個人事業を開始及び提供した契機もCocolive(ココリブ)の取締役としての地位を援用したものではありません。

 Cocolive(ココリブ)としては、手塚恭庸が当該個人事業を行うことは、不動産業界に対する知見を得られる等のCocolive(ココリブ)取締役としてもメリットが認められることから、各種法令及びCocolive(ココリブ)取締役としての法的義務を遵守すること、Cocolive(ココリブ)取締役としての業務に影響が生じない範囲に留めた態様(取引社数、時間等への上限設定等)とすること、当該個人事業についてCocolive(ココリブ)は一切の責任を負わないこと等を前提として、承認しております。

 また、Cocolive(ココリブ)は手塚恭庸の当該個人事業について、毎月の取締役会においても手塚恭庸から個人事業の概況(取引社数、時間等)につき報告を受け、取締役会が承認した前提の範囲となっていることを確かめるとともに、Cocolive(ココリブ)取締役としての法的義務等に違反していないかを確認しております。

 なお、仮に当該個人事業がCocolive(ココリブ)との間において取り決めた遵守事項に違反する可能性が高まった場合には、Cocolive(ココリブ)は当該個人事業を解消させることを予定しております。

 




※金融庁に提出された有価証券報告書のデータを使用しています。

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