ユアテック(1934)の事業内容、事業の状況や経営戦略、事業等のリスクについて
3 【事業の内容】ユアテックグループは、ユアテック、連結子会社16社、その他の関係会社1社で構成され、設備工事業を主な事業としている。ユアテックグループの事業に係る位置付け及びセグメントとの関連は、次のとおりである。なお、セグメント情報に記載された区分と同一である。 (設備工事業)ユアテックは、電気、通信、土木、建築及び空調管工事などの請負施工を行っており、国内連結子会社7社に工事の一部を発注している。また、ユアテック、㈱ユートス、㈱ユアテック宮城サービス、㈱テクス福島は、その他の関係会社である東北電力㈱及び同社の子会社である東北電力ネットワーク㈱より電気工事等を請負施工している。海外連結子会社であるYURTEC VIETNAM CO.,LTD.及びSIGMA ENGINEERING JSCは、ベトナム社会主義共和国にて電気・空調管工事等を請負施工している。 (その他)㈱トークスは、警備・不動産業等を営んでおり、ユアテックは警備業務、不動産の管理業務を委託している。㈱ニューリースは、リース事業等を営んでおり、ユアテックは工事用機械及び車両等のリースを受けている。グリーンリサイクル㈱は、廃棄物処理業を営んでおり、ユアテックは伐採材等の処理を委託している。㈱アクアクララ東北は、ミネラルウォーターの製造・販売業を営んでいる。㈱ユアソーラー富谷他2社は、太陽光発電による電気の卸供給業を営んでおり、東北電力㈱に電力を売電している。 事業の系統図は次のとおりである。
有価証券報告書(2026年3月決算)の情報です。
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在においてユアテックグループが判断したものである。 (1) 経営の基本方針ユアテックは、「ユアテックはお客さまの心ゆたかな価値の創造に協力し、社会の発展に貢献します。」の企業理念のもと、「企業価値の向上」を基本方針とし、受注・コスト両面での競争力の強化をはかり、収益性を向上させていくとともに、企業信頼度を向上させることで、お客さまや株主のみなさまから選択される価値ある企業を目指している。 (2) 中長期的な経営戦略及び対処すべき課題わが国経済の先行きは、海外情勢の動向による景気の下振れリスクがあるものの、雇用・所得環境の改善や政府の物価高対策により、緩やかな持ち直しが続くことが期待される。建設業界においては、若年層の業界離れや高齢化による人手不足が顕在化している一方、公共投資は政府による補正予算の効果もあり底堅く推移していくことが見込まれ、民間設備投資は省力化投資やデジタル関連投資を中心に増加が続くと見込まれる。このような状況のもと、「2030ビジョン」及び「中期経営計画(2024-2028)」の実現と数値目標の早期達成に向け、5つの基本戦略・主要施策をグループ一丸となって展開していく。 ユアテックは、創業以来の事業エリアである「東北・新潟」での事業のさらなる深化を前提に、4つの重点事業(「東北・新潟以外」「海外事業」「再エネ関連工事」「リニューアル工事」)の展開により事業拡大を加速していく。具体的には、「東北・新潟」における屋内配線・空調管工事では、地元顧客とのさらなる信頼関係維持・強化に注力するとともに、大型工場・大型商業施設等の受注拡大や付帯する情報通信工事の受注に努めていく。電力インフラ設備工事では、送配電設備の計画的な更新工事や基幹送電網の増強・整備工事の確実な受注に加え、さらなる受注拡大に向けて、施工体制の早期構築、設計協力及び提案営業により競争力の強化に努めていく。「東北・新潟以外」においては、成長分野であるデータセンター工事の受注拡大や、隣接営業エリアへの進出に取り組んでいく。「海外事業」においては、連結子会社「SIGMA ENGINEERING JSC」において、ベトナム社会主義共和国の建設市場における価格競争や人件費上昇など経営環境の変化を踏まえて事業計画を見直した結果、特別損失を計上するに至ったことを踏まえ、同社の中核事業である屋内配線・空調管工事での受注時採算性の向上、及び今後活性化が見込まれる再エネ関連工事への積極的な営業展開による受注・収益の拡大に取り組んでいく。また、政府開発援助(ODA)工事では、引き続き受注拡大に向け積極的に取り組んでいく。「再エネ関連工事」においては、コスト高騰や規制強化に伴う許認可の遅れ等により、ユアテックが受注に至るまでには時間を要すると見込んでいるが、再エネ関連工事の将来性は依然高いことを踏まえ、早期情報収集による事業主への調査・設計協力など営業活動の強化に努めていく。「リニューアル工事」においては、お客さまの設備更新ニーズを捉えた積極的な提案活動や、2050年カーボンニュートラルの実現に向けた技術提案の強化により受注拡大に取り組んでいく。さらに、施工体制強化委員会での議論を踏まえた協力会社への支援や直営体制、グループ会社の強化並びにIT・DX推進による生産性向上など、施工体制の強化に向けた施策展開に注力していく。ユアテックは、引き続き、中期経営計画期間内のキャピタル・アロケーション方針に基づき、「事業投資」「設備投資」「人財投資」「IT・DX投資」などへの効果的な成長投資と株主還元を両立させた経営資源の配分を行い、企業価値の向上に努めていく。
事業等のリスク
3 【事業等のリスク】有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりである。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在においてユアテックグループが判断したものである。 (1) 電力設備投資の抑制売上の約4割を占めている東北電力㈱及び東北電力ネットワーク㈱による工事発注量の抑制、競争発注の拡大により工事受注量減少、受注競争激化がさらに進む恐れがあり、ユアテックグループの経営成績及び財務状況等に影響を及ぼす可能性がある。これらのリスクに対して、生産性の向上による競争力の強化に努めるとともに、東北・新潟以外のエリアへの進出、一般・官公庁工事の受注拡大等により、収益の拡大に努めていく。 (2) 民間設備投資の抑制少子高齢化・人口減少の進展、世界情勢の不安定化、景気の動向等により建設需要が低迷した場合には、工事受注量減少、受注競争激化の恐れがあり、ユアテックグループの経営成績及び財務状況等に影響を及ぼす可能性がある。これらのリスクに対して、既存顧客との関係維持・強化や営業、施工体制の強化等により、収益の拡大に努めていく。また、屋内配線・空調管工事のさらなる受注拡大に加え、付帯する情報通信工事の受注や有利受注等の拡大、及び効率化等の徹底により収益の確保に努めていく。 (3) 自然災害等の発生地震、台風等の大規模な自然災害や新たな感染症の拡大などにより、工事の中断や大幅な遅延、ユアテックグループの事業所等が大規模な被害を受け、事業活動が停滞した場合、ユアテックグループの経営成績及び財務状況等に影響を及ぼす可能性がある。これらのリスクに対して、自然災害については、国、自治体が指定するハザードマップ等を踏まえた事業所ごとの防災計画見直しや防災訓練の実施等により、BCP(事業継続計画)の強化に向けて取り組んでいく。感染症については、新型コロナウイルスのリスクは低減したものの、新たな感染症の拡大による事業継続リスクは抱えることから、引き続き、感染予防・拡大防止に努めていく。 (4) 材料費及び労務費の高騰等世界情勢の不安定化等による原材料価格の上昇や、人手不足等の影響により、材料費、労務費の高騰及び工事進捗遅延等による大幅な追加コストを工事請負金額に反映することが困難、また自社内で吸収できない場合には、ユアテックグループの経営成績及び財務状況等に影響を及ぼす可能性がある。これらのリスクに対して、工事請負契約への反映を協議するとともに、原価低減策として競争発注の拡大、集中購買によるボリュームディスカウント等に、引き続き取り組んでいく。また、さらなるコストマネジメントを推進していく。 (5) 工事契約に係る損失工事契約に係る収益の計上は工事収益総額、工事原価総額及び決算日における工事進捗度の見積りに大きく依存しており、見積りの前提となる工事の状況が変動した場合、ユアテックグループの経営成績及び財務状況等に影響を及ぼす可能性がある。また、海外事業における工事契約においては、国内の工事契約では想定されないユアテックに不利な条件を求められることがあり、契約内容の精査が不十分な場合、ユアテックグループの経営成績及び財務状況等に影響を及ぼす可能性がある。これらのリスクに対して、国内の工事契約においては適正かつ合理的に見積を算定し、海外事業における工事契約においては、内容や規模などから必要に応じて、外部法律専門家によるリーガルチェックを実施し、ユアテックに不利な契約内容にならないよう努めていく。 (6) 法令改正への不適応・コンプライアンス違反建設業法、独占禁止法、労働基準法、労働安全衛生法等による法的規制の改廃や新設、適用基準等の変更があった場合、又はコンプライアンスに反する事象が発生し、企業イメージや社会的信用が低下した場合には、ユアテックグループの経営成績及び財務状況等に影響を及ぼす可能性がある。これらのリスクに対して、法令改正等を注視するとともに、「企業倫理委員会」の設置、コンプライアンス推進担当役員の配置、さらには業務遂行時における行動規範を示した「ユアテック企業行動指針」及び「企業倫理規程」の制定・示達により、役員・従業員一人ひとりの企業倫理・法令遵守に基づく行動を徹底している。加えて、ユアテックグループ大のさらなる企業倫理意識向上を目的とした研修・教育の強化・見直しを推進していく。また、労働時間管理について、「ウェルビーイング向上委員会」を設置しており、労働時間管理の適正化及び業務改善や効率化の推進、意識改革などに引き続き取り組んでいく。 (7) M&A等に係る被取得企業の経営成績の悪化投資先企業の経営悪化、施工ミス、不祥事等が発生した場合、ユアテックグループのブランドを棄損するとともに、ユアテックグループの経営成績及び財務状況等に影響を及ぼす可能性がある。これらのリスクに対して、外部専門家による投資前の調査(デューデリジェンス)、及び投資後の経営管理、指導・支援等を確実に実施していく。 (8) 不正アクセス・情報流出サイバー攻撃や不正アクセス及び情報流出が発生した場合、ユアテックグループの信用失墜が発生し、ユアテックグループの経営成績及び財務状況等に影響を及ぼす可能性がある。これらのリスクに対して低減をはかるため、関係法令に則り、社内体制及び情報の取扱いに関するルールを策定するとともに、情報セキュリティポリシーに基づくアクセス権管理、ネットワーク防御などの技術的対策を講じている。また、グループ会社を含めた従業員を対象に、社内教育や訓練を通して、情報流出の防止に向けた意識向上と運用の徹底に取り組んでいる。今後も、脅威動向を踏まえた対応策の見直しや体制強化を継続していく。
※金融庁に提出された有価証券報告書のデータを使用しています。
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