デジタルアーツ(2326)の事業内容、事業の状況や経営戦略、事業等のリスクについて

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デジタルアーツ(2326)の株価チャート デジタルアーツ(2326)の業績 沿革 役員の経歴や変遷

3 【事業の内容】デジタルアーツグループは、デジタルアーツ及び連結子会社3社により構成され、Webセキュリティ、メールセキュリティ、及びファイル暗号化・遠隔削除ソリューションの企画・開発・販売等を主要な事業としております。 [デジタルアーツと連結子会社の事業における位置付け] 名称主要な事業内容デジタルアーツインターネットセキュリティ関連ソフトウエア及びアプライアンス製品の企画・開発・販売Digital Arts Asia Pacific Pte. Ltd.「FinalCode」(ファイル暗号化・遠隔削除ソリューション)の販売 インターネット、クラウドサービス、電子メール等は、企業、公共機関、教育機関をはじめとする多くの組織において、情報収集、業務遂行、コミュニケーション、教育活動等に不可欠な社会基盤となっております。一方で、インターネット上には様々な情報が氾濫しており、マルウェア感染、フィッシング、不正アクセス、なりすまし、情報漏洩等につながる脅威も存在しております。また、電子メールについても、誤送信による情報漏洩、標的型攻撃メールやフィッシングメールの受信、添付ファイルやURLを悪用したマルウェア感染等、多くのセキュリティ課題を抱えております。さらに、クラウドサービスの利用拡大、社外からのシステム利用の定着、生成AI等の新たな技術の業務利用の進展に伴い、認証、アクセス制御、通信制御、データ保護、ログ管理等を組み合わせたセキュリティ対策の重要性が高まっております。 このような環境の下、デジタルアーツグループは、Webセキュリティ、メールセキュリティ、認証・アクセス制御、データ保護等を中心としたセキュリティ事業を展開しております。主力製品であるWebセキュリティ製品「i-FILTER」及びメールセキュリティ製品「m-FILTER」においては、国内で検索可能なURLや、安全な送信元であると判定したメール情報等を網羅したデータベース及び独自の攻撃対策機能を活用し、既知の脅威のみならず未知の脅威や攻撃にも対応する「ホワイト運用」を、ソフトウエア及びクラウドサービスとして提供しております。 また、ファイル暗号化と追跡管理機能を搭載したIRMソリューション「FinalCode」、重要情報を安全に転送するデータ保護・ファイル転送ソリューション「f-FILTER」、シングルサインオン及び多要素認証等を提供する統合認証プラットフォーム「a-FILTER」、通信・アクセス制御、クラウドサービス利用の管理、認証管理等を組み合わせて提供するネットワークセキュリティ製品「Z-FILTER」等を展開し、企業、公共機関、教育機関等における多様なセキュリティ課題に対応するソリューションラインアップの拡充を進めております。 今後もデジタルアーツグループは、独自データベースに基づくWeb・メール等の制御技術及び大規模な導入・運用で培った知見を基盤として、インターネット利用、電子メール利用、クラウドサービス利用、認証・アクセス制御、データ保護等に伴う多様なセキュリティリスクに対応する製品・サービスを提供し、企業、公共機関、教育機関等における安全なデジタル活用を支援してまいります。 なお、デジタルアーツグループは、区分すべき事業セグメントが存在しないため、報告セグメントはセキュリティ事業単一となっております。 [主要製品] ユーザー区分主要製品会社名企業向け・「i-FILTER」(Webセキュリティ)・「m-FILTER」(メールセキュリティ)・「FinalCode」(ファイル暗号化・遠隔削除ソリューション)・「DigitalArts@Cloud」(Web・メール・ファイルを網羅したクラウドセキュリティ)・「f-FILTER」 (データ保護・ファイル転送ソリューション)・「a-FILTER」(統合認証プラットフォーム)・「Z-FILTER」(ネットワークセキュリティ)等デジタルアーツ Digital Arts Asia Pacific Pte. Ltd.※「FinalCode」(ファイル暗号化・遠隔削除ソリューション)のみ販売・サポート公共向け・「i-FILTER」(Webセキュリティ)・「m-FILTER」(メールセキュリティ)・「FinalCode」(ファイル暗号化・遠隔削除ソリューション)・「DigitalArts@Cloud」(Web・メール・ファイルを網羅したクラウドセキュリティ)・「f-FILTER」 (データ保護・ファイル転送ソリューション)・「a-FILTER」(統合認証プラットフォーム)・「Z-FILTER」(ネットワークセキュリティ)等 デジタルアーツ家庭向け・「i-フィルター」(家庭向け総合セキュリティ)デジタルアーツ [主要製品の特徴] 主要製品特徴「i-FILTER」Webフィルタリングを通じた情報漏洩対策・標的型攻撃対策セキュリティ。Webフィルタリングとは、ホワイトリスト方式のデータベース(DB)を利用してDBに登録のない脅威URLへのアクセスを遮断したり、職務上または教育上、閲覧することが不適切なアダルトサイト等のようなWebサイトをカテゴライズして、組織のポリシーに則してユーザーに閲覧させなくする(フィルタリングする)機能。 [主要用途]・標的型攻撃対策・水飲み場攻撃対策・フィッシングサイト対策・Webアクセス制御・アクセスログ監視「m-FILTER」メールフィルタリング、メールアーカイブ、アンチスパム機能から成り立ち、標的型攻撃対策、誤送信対策等の情報漏洩対策、全文保存と管理による内部統制推進、スパムメール対策による業務効率向上が可能。メールフィルタリングとは、安全な「送信元」を格納したホワイトリストDBを持ち、送信元の安全性判定を実施しさらに「添付ファイル」や「本文」の偽装を判定することで、標的型メールをユーザーに受信させず安全なメールだけを受信する機能に加え、メール送信時に上長承認や一定期間の送信遅延機能を利用することで意図的・偶発的な情報漏洩を防止する機能。 [主要用途]・標的型攻撃メール対策・メール誤送信防止・メールアーカイブ・スパムメール対策・フィッシングメール対策 主要製品特徴「FinalCode」電子ファイルを追跡・リモート制御することができる、パスワードレスの暗号化サービス。ファイルごとの閲覧者指定、操作権限設定、ファイル所有者によるログ監視、ファイルを送信した後の権限変更やリモートでのファイル削除が可能。 [主要用途]・機密情報漏洩対策・内部不正対策・サプライチェーン攻撃対策・ファイル暗号化、アクセス制御・ファイル追跡・リモート削除「DigitalArts@Cloud」Web・メール・ファイルを網羅したクラウドセキュリティ。外部攻撃対策と内部からの漏洩対策の両方をカバーし、社内業務ファイルの自動暗号化と社外に渡したファイルについてのコントロールをクラウドサービスで提供。統合レポート画面によりWeb・メール・ファイルにおける外部攻撃、内部情報漏洩の可能性を1画面で横断的に表示可能。 [主要用途]・Webセキュリティ・メールセキュリティ・ファイルセキュリティ「f-FILTER」「DLP機能」、「ファイル判定機能」、「上長承認機能」、「アンチウイルス機能」、「ファイル閲覧権限管理機能」の5つの情報漏洩対策機能で重要情報を守り、安全な「ファイル転送」を実現するソリューション。ファイルの転送前の多層検査により、マルウェアを含むファイルや重要情報を含むファイルを検出し、問題がある場合にはブロックを行い、ファイルの転送後には指定されたユーザーしかファイルにアクセスができず、また誰がアクセスしているかログを確認できるため第三者への漏洩対策が可能。「i-FILTER」、「m-FILTER」との連携も可能。 [主要用途]・ファイル転送及びファイル転送前後における情報漏洩対策・PPAP対策・ネットワークDLP対策 「a-FILTER」端末ログオンからクラウドサービス利用までの認証を一元管理し、シングルサインオン、多要素認証、ID同期、IDプロビジョニング、ログ管理等を提供する統合認証プラットフォーム。ワンタイムパスワード認証、プッシュ認証、クライアント証明書認証、IPアドレス制御、位置情報認証、パスキー認証等に対応し、利用者や利用環境に応じた柔軟な認証制御が可能。 [主要用途]・シングルサインオン・多要素認証・端末ログオン認証・不正アクセス対策・ID管理、ID同期、IDプロビジョニング・認証ログ管理「Z-FILTER」ID認証、端末制御、通信制御、クラウドサービス利用の可視化、ログ管理等を一つの管理画面で提供し、社内外からの業務システム利用やクラウドサービス利用におけるセキュリティ対策を支援するネットワークセキュリティソリューション。Webアクセス制御、リモートアクセス制御、クラウドサービス利用制御、ファイルのマルウェア対策、情報漏洩対策等に対応し、企業・組織における安全なクラウド利用及びリモートワーク環境の構築を支援。 [主要用途]・リモートアクセス対策(脱VPN/ZTNA)・Webアクセス制御・クラウドサービス利用の可視化、制御・情報漏洩対策・認証、ID管理 等 主要製品特徴「i-フィルター」主として、家庭、図書館、ネットカフェ等を導入対象としたフィルタリングソフト。スマートフォン、タブレット、PCからの有害サイトへのアクセスを制御し、インターネット利用による危険からユーザーを保護することが可能。 [主要用途]・Webフィルタリング・Web利用状況レポート・Web利用時間制限 事業の系統図は次のとおりであります。

有価証券報告書(2026年3月決算)の情報です。

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、デジタルアーツグループが判断したものであります。 (1)経営方針 デジタルアーツグループは、「より便利な、より快適な、より安全なインターネットライフに貢献していく」ことを企業理念として、あらゆるヒト・モノ・コトがインターネットで繋がり、人々の生活をより豊かにする創造的・革新的な発展が可能となるインターネット社会を実現するために、ソフトウエアメーカーとして安心・安全・快適を提供してまいります。 (2)経営戦略等 デジタルアーツグループは、上述の経営理念に基づき、中期的には総合セキュリティメーカーへ成長していくことを目標に掲げ、2024年4月から2027年3月までの3ヵ年を対象とした中期経営計画をスタートさせました。多様化・高度化するセキュリティニーズに応え、トータルセキュリティの提供とブランドの更なる浸透を実現するために、3つの重点領域への取組を加速してまいります。〈重点領域〉・セキュリティ事業の成長・公共市場シェア拡大・新施策実行のための人材投資 (3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標デジタルアーツグループは、2027年3月期を最終年度とする中期経営計画を策定し、中期的には総合セキュリティメーカーへ成長していくことを目標に掲げており、その経営上の目標の達成状況を判断するため、売上高、営業利益、営業利益率を客観的な指標としております。 中期経営計画における経営指標については、以下の目標を達成できるように取り組んでまいります。(単位:百万円) 2025年3月期(実績)2026年3月期(実績)2027年3月期(計画)連結売上高9,98210,83512,000連結営業利益4,5584,7915,400連結営業利益率45.7%44.2%45.0% (4)経営環境並びに事業上及び財務上の対処すべき課題デジタルアーツグループが属するセキュリティ業界におきましては、クラウド化やDX化の進展、AIの業務利用の広がりなどに伴い、サイバー攻撃手法が多様化・高度化しております。このため、企業、公共機関及び家庭におけるセキュリティ脅威は依然として高い水準にあり、総合的なセキュリティ対策を可能とする製品・サービスへの需要拡大が見込まれております。こうした事業環境のもと、デジタルアーツグループは、経営理念である「より便利な、より快適な、より安全なインターネットライフに貢献していく」に基づき、中期的には総合セキュリティメーカーへ成長していくことを目標に掲げております。現在は、外部環境及び内部環境の変化を踏まえて策定した中期経営計画(2025年3月期〜2027年3月期)を推進しております。本中期経営計画では、3つの重点施策として「セキュリティ事業の成長」「公共市場シェア拡大」「新施策実行のための人材投資」を掲げております。中期経営計画2年目となる2026年3月期においては、セキュリティ製品市場の成長率を上回る契約高成長を達成いたしました。「セキュリティ事業の成長」では、ゼロトラストセキュリティの実現を支援する新製品の投入に加え、クロスセル・アップセル戦略を継続的に推進することで、事業拡大を図ってまいります。「公共市場シェア拡大」では、「GIGAスクール構想第2期」案件において、受注シェアの更なる拡大と既存顧客における単価向上の両立を目指してまいります。また、「新施策実行のための人材投資」では、競争優位性のある製品を自社開発するエンジニアへの投資に加え、大企業・中堅企業向けの直販強化を担う営業人材へのインセンティブ付与や育成・採用等に対する投資を継続的に実施してまいります。これらの施策を通じて、売上高及び営業利益の拡大並びに営業利益率の更なる向上を目指してまいります。 中期経営計画(2025年3月期~2027年3月期)の最終年度である2027年3月期につきましては、足元の事業環境及び業績動向を踏まえ、計画を見直しております。デジタルアーツグループは、見直し後の業績目標の達成及び次の成長ステージに向けた事業基盤の強化に向けて、以下の課題に取り組んでまいります。 ① 企業向け市場の基盤構築 デジタルアーツグループは、企業向け市場における成長基盤の構築を重要課題と認識しております。企業向け市場における成長の立ち上がりは、当初想定よりも緩やかに推移いたしましたが、販売代理店との協業体制を強化しつつ、エンドユーザーとの接点拡大を通じて、顧客ニーズや課題の迅速な把握に努め、「販売力」及び「開発力」の強化を図ってまいります。また、顧客接点を通じて得られた知見を販売代理店に共有することで、パートナーセールスの強化にも努めてまいります。 ② 新しいニーズへの対応 サイバー脅威は拡大・巧妙化しており、情報セキュリティ対策の重要性は一層高まっております。また、AIの普及に伴い、従来型のセキュリティ対策のみでは十分に対応しきれない新たなリスクも顕在化しております。このような環境変化を踏まえ、デジタルアーツグループでは、ネットワーク、メール、認証情報、エンドポイント等を含めた総合的なセキュリティ対策に加え、生成AIサービスの業務利用に伴う情報漏洩リスク、認証情報の不正利用、外部サービス利用状況の可視化・制御等の新たなニーズへの対応強化に取り組んでおります。これらのセキュリティニーズは、今後も中長期的に拡大するものと見込んでおります。 ③ 人材の確保及び育成 デジタルアーツグループは、AIの業務活用による生産性向上及び業務最適化を推進する一方で、中長期的な成長を実現するためには、優秀な人材の確保及び育成が重要な課題であると認識しております。このため、魅力的な給与水準、公正な評価制度及び充実した社員教育制度の整備に向けて継続的に人事制度を見直すとともに、新卒・中途採用活動を積極的に推進し、優秀な人材の確保及び定着に努めております。 また、社員の生産性向上と知識・スキルの習得を重点課題として位置付け、資格取得支援制度、職階別社内教育制度、外部専門家研修制度等を通じ、人材育成の強化に取り組んでまいります。 ④ サステナビリティへの取組 デジタルアーツグループは、企業理念に基づき、地球環境の保全と持続可能な社会の実現を重要課題として認識しております。このため、「サステナビリティ委員会」を設置し、サステナビリティ方針に基づき重要事項(マテリアリティ)を特定するとともに、それらへの取組内容をデジタルアーツホームページにて開示しております。事業活動における環境負荷の軽減と効率性向上に加え、社員一人ひとりが主体的に行動することで、気候変動問題や環境汚染等の地球環境問題への対応を推進してまいります。また、事業活動を通じて、企業や公共団体における情報資産流出による経済損失の抑制に努めるとともに、子どもたちが安心・安全にインターネットを利用できる環境及び充実したオンライン学習環境の実現に向け、各種社会貢献活動を推進してまいります。 ⑤ 普及・啓発活動 デジタルアーツグループは、製品及びサービスの普及拡大にあたり、インターネットを取り巻く情報セキュリティ脅威及びセキュリティ対策の重要性について、社会全体の理解を深めることが重要であると考えております。このため、デジタルアーツ製品の機能を活用し、マルウェア感染やホームページ改ざんの疑いがあるインターネットユーザーへ無償で通知を行うサイバーリスク情報提供サービス「Dアラート」を提供しております。加えて、開発部門の専任チームによる調査・分析結果を「Digital Arts SecurityReports」として発信し、最新のセキュリティトレンドや情報セキュリティ脅威への注意喚起を行っております。また、全国の自治体や学校からの要請に基づく講演活動を通じて、スマートフォンをはじめとするモバイル端末の利用における情報リテラシーの向上に資する情報提供を行うとともに、フィルタリングの重要性について普及・啓発活動を推進しております。

事業等のリスク

3 【事業等のリスク】有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、本有価証券報告書提出日(2026年6月25日)現在において、デジタルアーツグループが判断したものであります。 (a) 主要な販売代理店の販売状況や経営環境の変化がデジタルアーツグループに与える影響について  デジタルアーツグループの製品は大部分が販売代理店を経由しユーザーへ販売されています。従いまして、主要な販売代理店の販売状況や経営環境の変化(企業のM&Aや倒産等)によって、デジタルアーツグループの売上高が大きく変動する可能性があります。また、主要な販売代理店は、デジタルアーツグループの競合製品も取り扱っております。そのため、デジタルアーツグループは販売代理店への働きかけにより売上高の拡大に努めておりますが、競合製品がデジタルアーツグループ製品よりも先行して取り扱われる可能性があります。さらに、主要な販売代理店の販売状況や経営環境の変化(企業のM&Aや倒産等)により、デジタルアーツグループへの債務の支払いが停滞、またはその回収が不可能となった場合、デジタルアーツグループの業績や財務状況に大きく影響を与える可能性があります。 (b) デジタルアーツグループ製品の学校及び自治体等への販売が国家予算や自治体の政策方針により影響を受けることについてデジタルアーツグループ製品の国公立学校や地方自治体等に対する売上高は、国家予算の変動や地方自治体への予算配賦状況、地方自治体における予算の消化状況等によって大きく影響を受ける可能性があります。 (c) インターネットにおける法規制、NPO法人等による無料サービスの提供、並びにオペレーティングシステムへの無償での組み込みによって受ける影響についてインターネットにおける法規制等が進み、政府やNPO法人によってデジタルアーツグループの「Webセキュリティ」ソフトに類似する施策や対応が低価格あるいは無償で行われた場合、デジタルアーツグループにおいて事業及び収益モデルの変更を余儀なくされる可能性があります。 (d) セキュリティ事業に特化していることによる影響についてデジタルアーツグループは、Webセキュリティソフト及びメールセキュリティソフトの開発・販売等を行う「セキュリティ事業」に特化しております。今後、経済環境の悪化その他の要因により、セキュリティ市場の需要が低迷した場合等には、デジタルアーツグループの業績や財務状況に大きな影響を与える可能性があります。 (e) デジタルアーツグループの売上高における四半期決算数値の変動についてデジタルアーツグループの四半期における売上高は、第4四半期が他の四半期に比べ高くなる傾向にあります。これは、民間企業及び公共団体において、年度末である3月にIT製品の発注が行われることが多いためです。デジタルアーツグループでは、この季節的変動を考慮した計画策定を行い、当該時期の売上の維持・拡大に努めておりますが、何らかの理由により当該時期の受注を計画通りに獲得できなかった場合や、販売代理店または顧客の都合等により発注が遅れた場合には、デジタルアーツグループの業績や財務状況に影響を及ぼす可能性があります。また、契約時に契約額の大部分を会計上の売上として計上するタイプの製品に対し、契約金額の多くを繰延会計処理するタイプの製品の構成割合が高まる場合や、法律改正または政府主導の施策による一過性の特需が生じる場合には、四半期決算の数値が変動する可能性があります。 (f) 法規制等のリスクについてデジタルアーツグループは、企業活動に関わる各種法令の規制を受けておりますが、デジタルアーツグループの事業継続に著しく重要な影響を及ぼす特有の法的規制は、本書提出日時点において存在しないと考えております。しかしながら、今後、既存法令等の改正や新たにデジタルアーツグループ事業を規制する法的規制が適用されることになり、デジタルアーツグループの事業展開が制約を受けたり、対応措置をとる必要が生じたりする場合、デジタルアーツグループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (g) 将来企業、学校、家庭等においてインターネットそのものの利用機会が衰退した場合の影響について「インターネット」は世界的にも急速に発展を遂げ、今やなくてはならない情報インフラストラクチャーであります。現在、デジタルアーツグループの売上の大部分がこの「インターネット」に関連した製品やサービスによって構成されているため、今後「インターネット」そのものの衰退やデジタルアーツグループ製品の該当市場となる“企業”、“学校”、“自治体”、“家庭”等において、「インターネット」そのものの利用機会が大きく減少した場合、デジタルアーツグループの業績や財務状況に大きな影響を与える可能性があります。 (h) 知的財産(特許等)の保護の限界についてデジタルアーツグループは、独自に開発した技術やノウハウの保全に対して、国内外にてしかるべき対策を行っておりますが、一部地域において法的制限によってデジタルアーツグループの知的財産権が完全にまたは限定的にしか保護されない可能性があります。このため、他社がデジタルアーツグループの技術の分析や研究を実施すること、類似する製品の提供を行うことを完全には防止できない可能性があります。さらに、デジタルアーツグループは他社の知的財産権や著作権の侵害については細心の注意を払い、製品の販売やサービスの提供を行っておりますが、将来他社から知的財産権や著作権を侵害していると見なされる可能性があります。 (i) デジタルアーツグループの技術の陳腐化や技術革新が進行し得なかった場合の影響についてデジタルアーツグループでは、現在提供している製品やサービスにおける技術や品質向上と将来の新製品、新サービスの提供に向け、開発活動を行っております。しかしながら、将来的にデジタルアーツグループが提供している製品やサービスの陳腐化やデジタルアーツグループにおける技術革新が進行しなかった場合、デジタルアーツグループが提供する製品やサービスが競合他社のそれと比較して競争力を獲得できない可能性があります。このことが将来においてデジタルアーツグループの業績や財務状況に大きな影響を与える可能性があります。 (j) デジタルアーツグループが提供する製品のバグや欠陥の発生による影響についてデジタルアーツグループでは「Webセキュリティソフト」を中心に、多くのソフトウエア製品を開発販売しております。ソフトウエアの開発から販売までの過程において数多くの品質チェックを行い、プログラムの動作確認には万全を期しておりますが、販売時には予期し得なかったソフトウエア特有のバグ(不具合)が販売後に確認されることもあります。その場合、デジタルアーツグループでは速やかに製品のアップデート(修正)プログラムを提供し対応しております。しかしながら、こうしたバグによりサービスの提供ができなくなる場合、バグの解決に非常に長期間を要した場合、またはバグの解決に至らなかった場合は、製品の売上の減少や返品だけでなく、デジタルアーツグループへの信頼が低下するおそれがあり、デジタルアーツグループの業績や財務状況に大きな影響を与える可能性があります。 (k) デジタルアーツグループが所有する基幹システム(サーバー)等のトラブルによる影響についてデジタルアーツグループの主要なサービスの大部分は、デジタルアーツグループが管理するサーバーよりURL情報やマルウェアを検知するためのアンチウイルス情報等を提供する形態としております。デジタルアーツグループではこれらのサーバーを最重要基幹システムとして位置付け、サーバーの二重化やデータのバックアップ取得による保全策等を実行し、サービスの安定的な提供に努めております。しかしながら、サーバーはハードウェアであり予期せぬ動作の停止や誤作動及び重要データ(デジタルアーツグループサービスの核となるURLデータベース、顧客情報、技術情報等)の喪失等が発生し、サービスの提供を行うことができなくなる可能性があります。また、サーバーを保管している施設の事業の停止によるサービスの停止、デジタルアーツグループが利用するインターネットサービスプロバイダ、回線提供事業者及びその他のクラウドサービスにおけるトラブル発生、第三者によるランサムウェア攻撃やシステムの脆弱性を利用するゼロデイ攻撃等のサイバー攻撃、社内システムへの不正な侵入行為、不正アクセスによる重要データの盗難による情報の流出等の情報セキュリティ事故によって、デジタルアーツグループがサービスの提供の中断を余儀なくされる可能性もあります。デジタルアーツグループではプライバシーマークの取得に加え、情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)の要求事項に準拠した体制を整えておりますが、万が一、これらの事象によりサービスの提供が停止した場合、デジタルアーツグループへの信頼が低下するおそれがあり、デジタルアーツグループの業績や財務状況に大きな影響を与える可能性があります。 (l) 主要な経営陣への依存と、優秀な人材の確保及び育成についてデジタルアーツグループの運営は、代表取締役社長である道具登志夫をはじめとする主要な経営陣に大きく依存しております。将来これらの経営陣において、病気やけがによる長期休暇、退職、死亡等の事態が発生した場合、デジタルアーツグループの業績や財務状況に大きな影響を与える可能性があります。これに対し、デジタルアーツグループでは将来の持続的な成長に向けて、次世代を担う後継者の育成や、各部門における自律的な判断力の向上による強固な組織体制の構築を進めております。また、デジタルアーツグループの事業の中核であるセキュリティ市場では、「ゼロトラストセキュリティ」をはじめとする新しいセキュリティ対策が次々と生まれています。これらの環境下で、ビジネスを確立・拡大していくためには、優れた専門性を有した人材の必要性がますます高まっています。一方、同業他社を含む各社の採用意欲の高まりや、少子高齢化に伴う労働人口の減少などにより、年々、人材の確保に関する難易度が高まっています。これに対してデジタルアーツグループでは、年間約30名の新卒採用に加え、中途採用においてもソフトウエアの開発力強化に向けたITエンジニアをはじめ、必要な人材の積極採用を進めるとともに、新卒・中途採用に関わらず入社時からの体系的な人材育成や、人事理念に基づく評価、昇進・昇格、賃金制度等により、社員の能力・意欲を高める取組を行っています。また、各人の適性に応じた職務の割当てにより、社員一人ひとりの豊富な経験や能力を十分に発揮できる環境の整備に努めています。しかし、雇用環境の変化などにより、デジタルアーツグループが求める人材の確保やその定着・育成が計画通りに進まなかった場合には、デジタルアーツグループの将来の成長に影響を及ぼす可能性があります。 (m) 企業の合併と買収、営業権の譲渡や獲得等による影響についてデジタルアーツグループは東京証券取引所プライム市場への公開企業であり、代表取締役社長である道具登志夫が2026年3月31日現在の発行済株式14,133,000株(自己株式含む)のうち2,257,999株(保有する株式の割合 約16.0%、役員持株会保有分を含む)を保有し筆頭株主となっております。しかしながら、公開企業にとって企業の買収と合併の可能性は否定できず、将来デジタルアーツグループにおいても企業全体または事業の一部や営業権について、買収、合併及び譲渡される可能性があり、このような場合、デジタルアーツグループの業績や財務状況に大きな影響を与える可能性があります。また、デジタルアーツグループが企業買収、合併及び営業権の獲得を行った場合も同様の影響が発生する可能性があります。 (n) 天災、災害、テロ活動、戦争、感染症の流行等の発生や停電による影響について地震や天災といった災害、国内外におけるテロ活動、戦争の発生、インフルエンザや新型コロナウイルス感染症等に代表される感染症の流行等の予期せぬ事態により、デジタルアーツグループの業績や事業活動が影響を受ける可能性があります。また、全国的、地域的な停電や入居しているビルの事情によって電力供給が十分得られなかった場合、デジタルアーツグループの事業活動とサービスの提供が停止し、デジタルアーツグループの業績や財務状況に大きな影響を与える可能性があります。 (o) 外国為替に係る影響についてデジタルアーツグループは、クラウドサービスの提供基盤の一部に外資企業が提供するサーバーを利用しているため、米ドル円為替レートの変動による影響を受けます。具体的には、米ドルに対して円安が進行した場合には、デジタルアーツグループの業績にマイナスの影響(コストの増加)を及ぼす可能性があります。 (p) 情報管理に係る影響について昨今のサイバー攻撃の高度化や、ITを活用したビジネス詐欺の巧妙化などに対応するため、デジタルアーツグループでは、ISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)体制を構築し、デジタルアーツグループ及びデジタルアーツグループサプライチェーン全体での情報管理強化対策、サイバー攻撃を早期に発見し排除するセキュリティシステムの活用、社内研修による従業員の知識習得と意識向上、インシデント対応計画整備に加え、その有用性を継続的に維持・改善していくための取組を実施しております。しかし、デジタルアーツグループが事業活動を通じて創出した情報、顧客・サプライヤー又はその他団体及び個人(従業員含む)からお預かりした情報などが、第三者の不正アクセスによる情報漏洩、改ざん、破壊行為、あるいは従業員(役職員や委託先の関係者を含みます。)の故意または過失による情報漏洩等により、デジタルアーツグループの情報システムやそれに依存する業務が停止するリスクがあります。加えて、クラウドシステムの活用推進は、事業活動のDX化を促し大きな利便性が得られる反面、デジタルアーツグループが直接管理できないリスクの増大にも繋がっています。また、従業員の働き方やビジネス環境の変化は、デジタルアーツグループの情報管理における脅威の変化をもたらしこれまでの取組を陳腐化させ、新しいリスクを生む可能性があります。このようなリスクが具現化した場合、デジタルアーツグループの事業、業績及び財務状況に対して、重要な業務の中断による生産及び出荷の停止、顧客やその関係者の機密情報漏洩に起因する損害賠償請求などの短期的な影響、企業戦略や新技術の漏洩による競争力低下、並びにデジタルアーツグループの企業イメージ毀損による販売機会損失など、中・長期的な影響が生じる可能性があります。 (q) 繰延税金資産に係る影響について当連結会計年度末において、繰延税金資産を約1億円計上しています。デジタルアーツグループは将来の収益力に基づく課税所得を見積り、繰延税金資産の回収可能性を判断しています。将来課税所得の見積りは、事業計画及びグループ会社間の取引価格を基礎としています。事業計画は、主に、各事業の主要顧客への販売数量及び販売価格、予測されている営業利益率、売上規模に応じた固定費の見積り及び想定為替レートを前提に策定しています。デジタルアーツグループは、経営環境の変化に応じて事業計画を見直し経営成績の維持を図るとともに必要な税務戦略を考慮しています。しかし、将来において事業計画の主要な仮定が変化した場合、繰延税金資産の取崩しが発生する可能性があります。



※金融庁に提出された有価証券報告書のデータを使用しています。

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