ROXX(241a)の事業内容、事業の状況や経営戦略、事業等のリスクについて
3 【事業の内容】ROXXは、「時代の転換点を創る」をミッションとし、テクノロジーを活用することでノンデスクワーカーの正社員化を推進し、所得向上を目指すHR Techカンパニーであります。 なお、ROXXはHR tech事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。また、back checkに関しては、新設分割により設立したback check株式会社に承継しており、2025年9月30日をもってエン株式会社にROXX所有の全株式を譲渡しております。 (1)サービス概要Zキャリアは正社員希望の求職者、未経験人材を積極的に採用する求人企業、マッチングを担う人材紹介会社が利用するノンデスクワーカーに最適化した転職プラットフォームです。ノンデスクワーカーとは、デスクから離れた「現場」で働く就業者のことを指し、主に製造・建設・運輸・サービス業等に従事しております。日本の全就業者の約66%(注)1.がノンデスクワーカーに該当します。 Zキャリアの会員登録者は主に30歳以下・年収400万円以下・非正規雇用の方が多く、非正規雇用から正規雇用への就職活動を中心に支援を行っております。求人企業はノンデスク領域(ノンデスクワーカーが従事する領域)の中でも、特に、未経験採用に積極的な大手企業に特化をしております。未経験採用に積極的な大手企業の年間の採用目標数は数百名以上に上ることも少なくなく、非常に大きな採用枠数を保有しております。ノンデスク領域の人材不足は深刻化する一方で、今後も安定した採用枠数の獲得が見込まれます。なお、求人企業は無料でZキャリアに求人情報を掲載することができ、求職者が入社した場合に費用が発生する成果報酬型を採用しております。当該採用成果報酬額は求人毎に求人企業が任意で設定することができるため、採用状況や採用予算に合わせて活用することができます。また、求人企業はZキャリアを通じ求人情報を全国の小規模人材紹介会社(以下、Zキャリアを利用している小規模人材紹介会社を「パートナー紹介会社」という。)に解放することで、Zキャリアに登録している約400社(2025年9月末時点)のパートナー紹介会社からもノンデスクワーカーの紹介を受けることが可能となっております。Zキャリアを利用することで求人企業は各人材紹介会社との契約にかかる工数等を削減するだけでなく、採用機会の最大化を図ることができます。 (Zキャリアの事業系統図) (Zキャリアの求人企業の特徴 (注)2.) (注)1.厚生労働省「令和6年雇用動向調査結果の概況」より情報通信業、金融業、保険業、不動産業、物品賃貸業、学術研究、専門・技術サービス業、教育、学習支援業、医療、福祉以外の産業の全体に対する割合。2.2025年9月末時点におけるZキャリアにおける求人企業担当から求人企業人事担当へのヒヤリングより作成。 (2)求職者、求人企業、人材紹介会社の全方位にメリットの大きいビジネスモデルZキャリアは正社員希望の求職者、未経験人材を積極的に採用する求人企業、マッチングを担う人材紹介会社が利用するプラットフォームであり、全方位にメリットを有するビジネスモデルとなっております。それぞれのユーザーから選ばれる理由は以下となります。 (求人企業から選ばれる理由)「掲載料無料ですぐに求人掲載ができる」Zキャリアへの求人掲載料は無料で、採用が決定した際に費用が発生する成果報酬型を採用しております。成果報酬額は求人企業が任意で設定することが可能となっているため、従来の人材紹介の相場等に左右されず、自社の採用予算や採用状況に合わせて採用活動を行うことができます。求人掲載はZキャリアの管理画面より登録を行うことで、即日掲載をすることができ、日々変化する採用ニーズ・課題に対応することができます。 「約400社のパートナー紹介会社からまとめて集客ができる」Zキャリアへ求人掲載することで、約400社(2025年9月末時点)のパートナー紹介会社へ求人情報が解放され、まとめて人材の紹介を受けることができます。面接の日程調整や合否連絡等もZキャリア上のシステムで全て完結可能となっており、従来、契約工数や管理工数の観点で依頼が困難であった小規模人材紹介会社からの集客も行うことができます。また、Zキャリアに登録しているパートナー紹介会社はノンデスクワーカーに注力している紹介会社が多いため、多くのノンデスクワーカーをまとめて集客・採用することができます。 「多種多様なサービスの提供により採用にかかる工数を削減」ROXXが注力しているノンデスク領域の大手企業は年間数百名以上の採用を実現するために多数の面接の実施に追われ、自社の魅力を伝え求職者の募集を増加させることに十分に時間を使うことが困難な状況であると認識しております。これらの課題を解決するために、Zキャリアでは「AI面接官」や「リクルーティングプラン」等の採用・人事担当者の業務工数を削減するサービスを提供しております。特に、「AI面接官」においては、求職者が24時間365日スマートフォンにて面接を受けることを可能にするため、求人企業の採用担当者の面接工数のみならず、面接日程の調整業務も代替することが可能です。採用担当者の業務負荷を軽減し、他のコア業務へ注力できる環境を提供することができます。 (求職者から選ばれる理由)「非正規や未経験からでも正社員になれる求人が豊富」Zキャリアはノンデスク領域に特化しており、特に、未経験からでも正社員になれる求人情報が豊富に掲載されております。既存の転職サイトでは即戦力を求める求人情報が多く、積極的に未経験を採用する求人情報を見つけることが困難な状況であると認識しております。求職者の中には100社以上に応募をしたが未経験を理由に書類選考が通らず「自分は正社員になれない」と感じている方も存在しております。Zキャリアでは積極的に未経験を採用する求人情報を取り揃えることで、正社員就業経験がない求職者でも正社員になれる機会を提供しております。 「やりたいことがなくてもマッチする仕事が見つかる」Zキャリアに登録する求職者は、経験を活かしたキャリア形成を目指す転職ではなく、希望職種が「特に決まっていない」求職者が多く存在しております。Zキャリアでは、自ら希望条件を絞り込むことや求人情報を探すことが困難な求職者でも、パートナー紹介会社に所属するエージェントと相談することで、自身にマッチした転職先を見つけることができます。 (Zキャリアの求職者属性)(出典 左図(1)及び右図:Zキャリア登録者のうち660名のアンケート回答(2024年9月~2025年9月)左図(2):Zキャリア登録者のうち111,049名のデータ(2024年9月~2025年9月)) (人材紹介会社から選ばれる理由)「直接お取引のない求人企業にプラットフォームを通じて紹介ができる」Zキャリアを活用することで、未経験求人を取り扱う多くの求人企業の求人情報を活用できるようになり、採用決定した際には成果報酬を受領することができます。Zキャリアはノンデスクワーカーを多く採用している大手企業の求人掲載が多く、小規模人材紹介会社では直接取引を行うことが難しいような企業にも人材を紹介できるようになります。Zキャリアを活用することで、求職者のニーズに沿う求人情報を提案できるようになり、それに伴い成約率の向上を見込むことができます。 「蓄積された決定実績や選考データを活用できる」Zキャリアには2018年1月以降の選考データや採用決定実績が蓄積されており、求人情報ごとにどのような求職者が内定を獲得できる可能性が高いのかを確認することができます。一般的には何度も求職者を紹介することでしか得られない情報を活用することで、精度の高い人材紹介に活かすことができます。 「人材紹介事業のノウハウなど事業成長のコンサルティングを受けられる」Zキャリアでは約400社(2025年9月末時点)のパートナー紹介会社の支援を通して蓄積した人材紹介事業のノウハウを提供しております。パートナー紹介会社は、求職者の集客、キャリアアドバイス、マネジメント等の人材紹介事業を成長させるためのコンサルティングを受けることができ、安定的な事業成長を実現することができます。 (3)ビジネスモデルと収益基盤Zキャリアは正社員希望の求職者、未経験人材を積極的に採用する求人企業、マッチング担う人材紹介会社の三者に対してプラットフォームサービスを提供しているため、一般的な人材紹介業のビジネスモデルと同様の求人企業からの成果報酬売上だけでなく、パートナー紹介会社(人材紹介会社)からも月額利用料を収受する収益構造を有しております。具体的な収入源を整理すると、以下のとおりです。 サービス提供対象売上高の種類概要求人企業(人事・採用担当)パフォーマンス収入(採用成果報酬)求人企業が「Zキャリア」内で採用を行った際に発生する売上高(パートナー紹介会社が受け取る採用成果報酬を除く)。予め求人ごとに設定する採用成果報酬金額を受領。パフォーマンス収入(採用事務手数料)求人企業が「Zキャリア」内で採用を行った際に発生する売上高。予め求人ごとに設定する採用成果報酬に20%を乗じた金額を受領。パートナー紹介会社(人材紹介会社)リカーリング収入(プラットフォーム利用料)パートナー紹介会社による「Zキャリア」の利用に伴い発生する売上高。契約期間、利用機能等に応じて複数のプランが存在。 ROXXではパフォーマンス収入に関連するGMV(注)1.、テイクレート(注)2.、GMVの先行指標となる求職者登録数(注)3.及び成約単価(注)4.を社内の重要指標としております。なお、テイクレートに関しては、パートナー紹介会社を経由したGMVに対しては約17%程度となり、ROXXに所属するエージェントによる支援等により、パートナー紹介会社を経由しない場合には100%となります。このため、パートナー紹介会社を経由しないGMVのウエイトが上昇すると、テイクレートは向上することになります。なお、パートナー紹介会社に関しては、GMVの増加に繋げるべく経営支援コンサルティング及び送客支援機能の提供を強化していることから、ARPU(注)5.の向上を重要視しております。各指標の推移は以下のとおりであります。 2024年9月期2025年9月期第1四半期第2四半期第3四半期第4四半期第1四半期第2四半期第3四半期第4四半期GMV(百万円)1,0431,1681,4721,4531,4981,3241,7691,646テイクレート31.0%32.9%35.4%42.5%42.6%37.7%49.7%50.3%求職者登録数 (千人)285320356393444471510547成約単価(千円)588592592673684618681724ARPU(パートナー紹介会社)(千円)683683655698615559627682 (注)1.Gross Merchandise Valueの略称。Zキャリア内で転職が決定し、発生した採用成果報酬及び採用事務手数料の総額を指す。2.プラットフォーム全体のGMVに対してROXXの売上となる比率を示す。パフォーマンス収入(採用成果報酬+採用事務手数料)÷GMVにて算出。なお、パートナー紹介会社経由によって発生した採用成果報酬はパフォーマンス収入には含まれず、GMVのみに含まれる。3.Zキャリアに登録された累計の求職者登録数。4.Zキャリア内で転職が決定した際の1名あたりの採用成果報酬及び採用事務手数料の総額を指す。GMV÷入社人数にて算出。5.Average Revenue Per Userの略称。顧客あたりの売上高を指し、対象期間のZキャリアにおけるパートナー紹介会社による売上高÷対象期間の期中平均顧客数にて算出
有価証券報告書(2025年9月決算)の情報です。
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】ROXXの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在においてROXXが判断したものであります。また、当該将来に関する事項については、その達成を保証するものではありません。 (1) 経営方針ROXXは、「時代の転換点を創る」をミッションとし、テクノロジーを活用することでノンデスクワーカーの正社員化を推進し、所得向上を目指すHR Techカンパニーであります。日本の労働問題を解消していくことで社会に貢献してまいります。 (2) 経営環境及び経営戦略ROXXの事業が対象とする市場はノンデスクワーカーの人材市場であります。現在の日本の給与所得者の約半数は年収400万円以下、非大卒は67%、非正規雇用の割合も37%(注)1.に上ります。一方で、既存の人材紹介サービスの多くは、専門性やキャリアを持つ即戦力の求人・転職ニーズのマッチングが主な領域であり、年収に比例した成果報酬、求職者・求人ニーズの違いから、ノンデスク領域へ進出するプレイヤーはまだ多くない状況だと認識しております。非正規雇用の分野では、新たな人材確保の手段としてスキマバイトが拡大している一方で、各業界においては物流業界やタクシー業界におけるドライバー職、専門性を伴う建築やIT分野、アルバイトを管理する店長など、正社員が担っている業務の人材不足や中核社員の育成などは深刻な課題となっております。そうした中、求人企業は応募数を増やすために、学歴職歴を不問にするなど、採用ターゲットを拡大し、未経験者を積極的に募集する求人情報も3倍程度増加(注)2.しております。その結果、これから正社員を目指す求職者にとっては、これまでの経験を問わず新たなチャレンジがしやすく、専門性を身につけることで所得が上がるきっかけも増えていると認識しております。ROXXとしては、機会が増加しているノンデスク領域における人材マッチングを増やすことで、日本全体の所得向上の実現を目指してまいります。 (日本の給与所得者の属性割合)(出典 年収別の給与所得者:国税庁「令和6年分 民間給与実態統計調査結果」学歴別の労働人口:総務省「令和6年 労働力調査年報」雇用形態別の労働人口:総務省「令和6年 労働力調査年報」) (未経験者採用に関する求人状況)(出典 左図:リクルートによるプレスリリース「未経験求人が2018年度比で3.2倍に増加。2022年度で急増 新たな業界・職種へチャレンジできる機会が増加」右図:厚生労働省「令和6年雇用動向調査結果の概況」、「令和6年賃金構造基本統計調査」) ROXXでは、我が国においてノンデスクワーカーの労働者数は全就業者の約66%(注)3.、ノンデスクワーカーの年間転職者数は約255万人(注)4.、ノンデスクワーカーの人材市場規模は約7,700億円(注)5.と試算しており、ホワイトカラー・医療領域の人材市場よりも大きな市場規模が存在すると考えております。また、Zキャリアがターゲットとするノンデスク領域では、事業の継続及び拡大において正社員数の確保が不可欠であることから、足元の正社員不足に加え、急激な労働人口の減少を背景に、引き続き採用需要は拡大すると考えております。今後は転職支援のみならず、求人企業の採用効率の改善を実現する「AI面接官」等に加え、ノンデスクワーカーの生活を支える周辺領域への拡大も考えております。 (2040年の人材不足状況)(出典 リクルートワークス研究所「未来予測 2040」) 今後の方針としては、主力サービス「Zキャリア」において蓄積されたデータの活用、AI技術を活用したサービス開発強化を進めつつ、ノンデスク領域におけるポジショニングの確立を目指してまいります。当該ノンデスク領域は従来の人材支援サービスが行き届いていない市場であることから、いち早くユーザーが求めるサービスを市場に投下し、求職者会員登録数及びGMV(注)6.を最大化することが重要と考えております。また、GMVに対するテイクレート(注)7.は、収益率の改善の観点より引き続き向上を目指してまいります。 (Zキャリアにおけるデータ蓄積・AI技術活用による転職体験向上を生み出す成長サイクル) (注)1.年収別の給与所得者:国税庁「令和6年分 民間給与実態統計調査結果」学歴別の労働人口:総務省「令和6年 労働力調査年報」雇用形態別の労働人口:総務省「令和6年 労働力調査年報」2.厚生労働省「令和6年雇用動向調査結果の概況」、「令和6年賃金構造基本統計調査」リクルートによるプレスリリース「未経験求人が2018年度比で3.2倍に増加。2022年度で急増 新たな業界・職種へチャレンジできる機会が増加」3.厚生労働省「令和6年雇用動向調査結果の概況」より情報通信業、金融業,保険業、不動産業,物品賃貸業、学術研究,専門・技術サービス業、教育,学習支援業、医療、福祉以外の産業の全体に対する割合。4.厚生労働省「令和6年雇用動向調査結果の概況」より以下の方法にて独自に推計。パートタイム労働者を除いた一般労働者への転職の中で情報通信業、金融業,保険業、不動産業,物品賃貸業、学術研究,専門・技術サービス業、教育,学習支援業、医療、福祉以外への業種への年間転職人数の合計にて算出。5.(注)4.に記載の年間転職者数に国税庁「令和6年分 民間給与実態統計調査結果」における年収400万円以下比率(約48.0%)及びZキャリアの平均成約単価(約63万円)を乗じて算出。6.GMV(Gross Merchandise Value)とはZキャリア内で転職が決定し、発生した採用成果報酬及び採用事務手数料の総額を指す。7.プラットフォーム全体のGMVに対してROXXの売上となる比率を示す。パフォーマンス収入(採用成果報酬+採用事務手数料)÷GMVにて算出。パートナー紹介会社経由によって発生した採用成果報酬はパフォーマンス収入には含まれず、GMVのみに含まれる。 (3) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標ROXXは、売上高の最大化が営業キャッシュ・フローの最大化ひいては企業価値向上につながると考えております。そのため、売上高を重要な経営指標と位置付け、将来的な売上高100億円の達成を目指し、高い成長率の維持を図ってまいります。Zキャリアはプラットフォームの規模・価値を表すGMV(注)1.、テイクレート(注)2.及びGMVの先行指標となる求職者登録数(注)3.と成約単価(注)4.を重視しております。(注)1.GMV(Gross Merchandise Value)とはZキャリア内で転職が決定し、発生した採用成果報酬及び採用事務手数料の総額を指す。2.プラットフォーム全体のGMVに対してROXXの売上となる比率を示す。パフォーマンス収入(採用成果報酬+採用事務手数料)÷GMVにて算出。パートナー紹介会社経由によって発生した採用成果報酬はパフォーマンス収入には含まれず、GMVのみに含まれる。3.Zキャリアに登録された累計の求職者登録数。4.Zキャリア内で転職が決定した際の1名あたりの採用成果報酬及び採用事務手数料の総額を指す。GMV÷入社人数にて算出。 (4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題上記を踏まえ、ROXXの中長期的な経営戦略を達成するために対処すべき課題として以下のような課題を認識し、これに対処してまいります。 ① 業績の黒字化ROXXは、今後大きな市場機会が見込まれるノンデスクワーカーの人材市場において早期のシェア獲得による高い成長率を重視するという考えに基づき、積極的な先行投資を行っております。このため、認知拡大のためのマーケティング費用、サービス開発のためのエンジニア及び転職支援人数増加のための営業人員拡充に伴う人件費等の負担から、2024年9月期まで当期純損失を計上しております。2025年9月期はback check事業の譲渡による特別利益の計上により黒字化を実現しており、下期には経常利益も黒字化を実現しております。2026年9月期は各種生産性の向上を目的とした施策により通期での黒字化を見込み、高い成長率を維持したうえで将来的に十分な営業利益率を確保するべく、安定した新規顧客の獲得及び業務効率化基盤の構築を目指してまいります。なお、市場動向・競合環境を鑑みて積極的な先行投資を継続する場合がございますが、健全な財務状態を維持できる範囲内にて先行投資を継続してまいります。 ② 転職支援の属人性ROXXの事業領域においては、転職支援という一人一人異なるニーズに対して求人をご紹介するという業務構造から属人性が高くなる傾向がございます。一方でプラットフォームとして非常に多くの選考データを有していることから、AIを含む最新のテクノロジーの活用が極めて有効的かつ中長期における差別化になると考えております。特に求職者と求人企業のマッチングにAIを活用することで転職支援の均一化のみならず、成約率の最大化、選考期間の短縮及びその他工数の削減を通じて生産性の改善を行いつつ、求職者と求人企業の満足度の向上を目指してまいります。 ③ 組織体制の整備ROXXは、高い成長率の継続には、優秀な人材を採用し、組織体制を整備していくことが重要であると認識しております。そのため、積極的な採用活動に加え、全社横断の能力開発プログラムを通じた従業員への研修を行い、従業員が中長期で成長できる支援の整備を行ってまいります。特に自社キャリアアドバイザーにおいては、蓄積したナレッジを活かしたオンボーディングを通じて早期の利益寄与を目指しております。属人的な業務となりやすいため、ハイパフォーマーの業務ナレッジやプラットフォームで得たデータを蓄積したAIを活用することで生産性の向上や均一な業務成果を担保しております。また、従業員が働きやすい環境や人事制度の拡充を実施してまいります。 ④ 知名度・集客力の向上ROXXは、サービスの成長において、ノンデスクワーカー及び求人企業からの健全な知名度の向上を図ることが必要と考えております。特に、求職者からの知名度はサービスの集客力に直結すると考えているため、各サービスの積極的な広告宣伝活動及び全社的な広報活動を推進してまいります。また、ROXXは現在Webサイトのユーザー登録画面や広告訴求の改善、求職者獲得チャネルの拡大といった施策により集客獲得数は増加しており、面談単価は低下傾向にございます。今後におきましても集客チャネルの多様化を推進していくことで、固定媒体への依存度を抑制し、集客あたりの面談単価の最適化を図ることにより持続可能な集客力の確保を目指してまいります。 ⑤ 新規開発サービスへの継続投資ROXXは、持続的な成長のため、既存サービス以外の新規サービス開発に積極的に取り組んでおります。特にノンデスクワーカーの転職ニーズは多岐に渡るため、各ニーズに応える新規サービスの開発が求職者の集客力向上に直結すると考えております。労働力不足となる今後の日本市場においては求職者に選ばれることが最も重要であり、サービスラインナップを強化することで日本で最もノンデスクワーカーに選ばれる企業となることを目指してまいります。 ⑥ 資金繰りの安定化ROXXは、財務の充実と安定化を進めていくことが重要と考えております。これまで第三者割当増資及び借入による資金調達を実施しておりますが、今後も多様な資金調達手法を検討しながら、長期的なROXXの成長を実現することに努めてまいります。 ⑦ システムの安定稼働と強化ROXXは、インターネット技術を活用して事業を運営していることから、事業運営上、システムの安定稼働が極めて重要であると認識しております。そのため、ROXXは、利用者の増加、取扱データ量拡大に応じたサーバー増強を含め、システムの安定稼働のため継続的にシステム強化に取り組んでまいります。 ⑧ 情報管理体制の強化ROXXの運営する事業は、膨大な個人情報を保持しております。そのため、個人情報保護に関しては重要課題と認識しており、ISO27001(ISMS)及びプライバシーマークの取得に加えて、社内で研修を行う等、情報管理を徹底してまいります。 ⑨ 内部管理体制の強化ROXXの継続的な成長には、経営上のリスクを正しく把握し、当該リスクをコントロールするための内部管理体制の強化が重要な課題と認識しております。そのため、今後も事業運営上のリスク管理や定期的な内部監査の実施によるコンプライアンス体制の強化、監査役会及びリスク・コンプライアンス委員会を基軸とするコーポレート・ガバナンス機能の充実等を図ってまいります。
事業等のリスク
3 【事業等のリスク】ROXXの事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項を以下に記載しております。あわせて、必ずしもそのようなリスクに該当しない事項についても、投資者の判断にとって重要であるとROXXが考える事項については、積極的な情報開示の観点から記載しております。なお、本項の記載内容はROXX株式への投資に関する全てのリスクを網羅しているものではありません。ROXXは、これらのリスクの発生可能性を認識した上で、発生の回避及び発生した場合の迅速な対応に努める方針でありますが、ROXX株式に関する投資判断は、本項及び本項以外の記載内容もあわせて慎重に検討した上で行われる必要があると考えております。なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在においてROXXが判断したものであります。 (1) 事業に関するリスク① インターネットの利用環境について(発生可能性:低、顕在化する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大)ROXXは、インターネット技術を活用して事業を運営しているため、インターネットの利用環境はROXX事業の基本的な条件であります。ROXXでは、法改正などの情報収集、市場動向のモニタリングなどを随時行っておりますが、インターネットの利用に関する新たな規制の導入や弊害の発生、その他予期せざる要因により、今後、インターネットの利用環境に大きな変化が生じた場合、ROXXの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ② 景気変動と雇用情勢について(発生可能性:中、顕在化する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中)ROXXは、人材紹介会社の支援及び企業の人材採用の支援を主たる事業としているため、雇用情勢の変動に影響を受ける可能性があります。ROXXが注力する領域は慢性的な人材不足が継続しており、将来に亘り人材不足が解消する可能性は低いため、景気変動の影響は比較的受けにくいものと想定しております。しかしながら、想定を上回る景気悪化が起こり、求人企業の雇用水準が低迷する事態が発生した場合は、ROXXの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 新規参入と競合について(発生可能性:中、顕在化する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大)ROXXが事業を展開する人材採用市場は、各分野において既に多数の競合他社が存在しており、一定の競争環境があるものと認識しております。ROXXの中核領域である年収400万円未満のノンデスクワーカー市場においては、従来の人材市場が注力してこなかった中で、全国のパートナー紹介会社を加えたプラットフォームを構築・提供することで当該市場において、すでに一定の競争優位性を確立しているものと認識しております。今後もROXXのサービスの競争優位性の強化に尽力してまいりますが、伝統的な人材紹介業者等との競争に加えて、国内の新興人材紹介業者や求人情報サービス業者等が年収400万円未満のノンデスクワーカー支援に注力する等の場合には、それらの人材採用サービスとの競争が激化する可能性があり、ROXXの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 技術革新への対応について(発生可能性:中、顕在化する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:小)ROXXは、新技術の積極的な投入を行い、適時に市場やクライアントのニーズに合致したサービスを構築していく方針ではありますが、技術革新等への対応が遅れた場合や、当初の計画を上回る開発費等の費用が発生した場合には、ROXXの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ 新規事業について(発生可能性:中、顕在化する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中)ROXXの主な事業領域であるインターネット、テクノロジーの領域は、サービスライフサイクルの短期化が著しい状況にあります。ROXXは、時代の変化に適応した新規サービスを次々と生み出し続けることが継続的な成長を実現するために必須であると考え、積極的に新規事業への投資を行っております。新規事業の展開・投資にあたってはリスクを軽減するために必要な情報収集及び検討を実施しておりますが、広告宣伝やシステム投資、人件費等の追加的な支出が発生し、一時的に利益率が低下する可能性があります。また、新規事業が当初の計画どおりに進捗しない場合、投資を回収できず、ROXXの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑥ 入社報告に係る不正行為について(発生可能性:中、顕在化する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:小)Zキャリアの収益の一部は、求職者が求人企業に入社した時点で売上として計上されます。ROXXは、求人企業から報告を受けることにより入社確認を行っておりますが、入社の事実を適切に報告せず、成果報酬の支払いを免れようとする不正行為が発生する可能性があります。ROXXは、求人企業と求職者のデータの突き合せ、採用フローの進捗確認の徹底、不正が発覚した場合の罰則規定の強化を実施することで、不正行為の防止に努めております。しかしながら、不正行為の方法がROXXの想定を超えて悪質であり、ROXXが当該不正行為を検知できない場合には、ROXXの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑦ 特定サービスへの依存について(発生可能性:中、顕在化する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中)ROXXは、Zキャリアを中核サービスと位置付けております。2025年9月期の売上高(4,513,177千円)に占めるZキャリアの比率は85.9%(3,878,187千円)であり、依存度は高い状況にあります。ROXXは、中長期的な成長を実現するため、並行して新規サービス拡充を進めております。しかしながら、新規サービスの拡充が当初の計画どおりに進まず、Zキャリアへの依存度が継続する場合、当サービスの売上高の変動がROXXの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑧ 風評被害(レピュテーションリスク)について(発生可能性:低、顕在化する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中)ROXXの事業においては、ROXXが提供するサービスの顧客認知度、ブランドイメージや社会的信用の維持及び向上が重要ですが、ROXXによるプロモーション活動が奏功する保証はありません。また、マスコミ報道やインターネット・ソーシャルメディアの書き込み等において、ROXXに対する否定的な風評が発生し流布する可能性があります。不適切な事象の発覚等に端を発して、社名が報道・公表された場合、関係各所が連携し適切に対応できる体制となっておりますが、ROXXサービスの欠陥や個人情報及び機密情報の流出等並びにROXXに関する風評の発生等により、ROXXが提供するサービスのブランドイメージや社会的信用が低下し、その結果として、ROXXの業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 (2) 組織体制に関するリスク① 組織規模について(発生可能性:低、顕在化する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中)ROXXは、従業員305名(2025年9月30日現在)であり、従業員一人当たりの業務領域が広範囲に亘ることがあります。人材育成の観点では好ましい環境である一方、急速に業務量が増加する局面において従業員の負荷が増大し業務効率に影響を与える可能性があります。ROXXは、今後、事業拡大に応じた人員増強、内部管理体制の充実を図る方針でありますが、事業の拡大に応じた人員増強が順調に進まなかった場合や内部管理体制の充実がなされなかった場合には、ROXXの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ② 人材の確保や育成について(発生可能性:中、顕在化する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中)ROXXは、継続的な事業拡大や新規事業の推進のためには、優秀な人材の確保、育成及び定着が最も重要であると認識しており、従業員が働きやすさと働きがいを持って働けるよう、社会的意義の高い事業の創出及び魅力的な人事制度の構築を推進していきながら、継続的に採用活動及び人材育成に取り組んでまいります。しかしながら、ROXXが求める優秀な人材が必要な時期に十分に確保・育成できなかった場合や人材流出が進んだ場合には、経常的な業務運営及び新規事業の拡大等に支障が生じ、ROXXの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 特定人物への依存について(発生可能性:低、顕在化する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中)ROXXの創業者であり、代表取締役である中嶋汰朗は、ROXX事業に関する豊富な経験と知識を有しており、経営方針や事業戦略の決定など、ROXXの事業活動全般において重要な役割を果たしております。現在、ROXXでは同氏に過度に依存しないよう、経営体制の整備、人材の育成を行う等リスクの軽減に努めておりますが、何らかの理由により同氏によるROXX業務の遂行が困難となった場合、ROXXの業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 ④ 内部管理体制について(発生可能性:低、顕在化する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中)ROXXは、コンプライアンス及びコーポレート・ガバナンスの徹底を図るための様々な施策を実施しております。また、業務の適正化並びに財務報告の信頼性確保のため、これらに係る内部統制が有効に機能する体制を構築、整備、運用しております。しかしながら、事業の急速な拡大等により、内部管理体制の構築が追いつかないという状況が生じる場合には、適切な業務運営が困難となり、ROXXの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (3) 法的規制に関するリスク① 一般的な法的規制について(発生可能性:低、顕在化する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大)ROXXサービスを規制する主な法規制として、「職業安定法」、「個人情報の保護に関する法律」、「電気通信事業法」、「不正アクセス行為の禁止等に関する法律」及び「特定電子メールの送信の適正化等に関する法律」等があります。ROXXは、これらの法規制に遵守したサイト運営を実施しており、今後も法令遵守体制の強化や社内教育の実施等を行ってまいりますが、新たな法規制の制定や改正が行われ、ROXXが運営するサービスが新たな法規制の対象となる場合、ROXXの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ② 許認可について(発生可能性:低、顕在化する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大)ROXXの中核サービスである Zキャリアは、職業安定法に基づいて事業を営んでおります。ROXXでは、社内の管理体制の構築等により、これらの法令等を遵守する体制を整備しているとともに、ROXXのサービスを利用する求職者、求人企業、人材紹介会社に対しても、これらの法令等の遵守を促すよう、ROXX利用規約に明記する他、サービス内等にて周知しております。現時点でサービス継続に支障を来す要因等は発生しておりませんが、職業安定法に定める有料職業紹介事業者としての取消事由に該当若しくは法令に違反する事項が発生した場合、サービスの停止や有料職業紹介事業者の許可の取り消しをされる可能性があり、ROXXの業績及び財政状態に重大な影響を及ぼす可能性があります。また、規制当局の動向及び既存の法規制の改正動向等について、適切に対応していく予定ではありますが、かかる動向を全て正確に反映することは困難な場合もあり、ROXXがこれに適時かつ適切に対応できない場合や、ROXXの営むサービスに不利な影響を及ぼすものであった場合、ROXXの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。当該許可の内容、有効期限及び主な取消事由については以下のとおりです。 許可の名称取得年月及び所管官庁等許可の内容及び有効期限主な取消事由有料職業紹介事業許可2016年2月1日厚生労働省有料職業紹介事業の許可許可番号 13-ユ-307543有効期限 2029年1月31日以後5年ごと更新次のいずれかに該当したとき(職業安定法第32条の9第1項)(イ)法第32条各号(第5号から第8号までを除く。)のいずれかに該当しているとき。(ロ)法若しくは労働者派遣法(第3章第4節の規定を除く。)の規定又はこれらの規定に基づく命令若しくは処分に違反したとき。(ハ)法第32条の5第1項の規定により付された許可の条件に違反したとき。 ③ 個人情報保護について(発生可能性:低、顕在化する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大)ROXXは、提供するサービスに関連して個人情報を取り扱っているため、「個人情報の保護に関する法律」が定める個人情報取扱事業者としての義務を課されております。ROXXは、個人情報の外部漏洩の防止はもちろん、不適切な利用、改ざん等の防止のため、個人情報の管理を事業運営上の重要事項と捉え、アクセスできる従業員を限定すると共に、個人情報保護規程等を制定し、全従業員を対象として社内教育を徹底する等、同法及び関連法令並びにROXXに適用される関連ガイドラインを遵守し、また、ISMS(ISO/IEC27001)(注)1.及びプライバシーマーク制度(注)2.の認定を受けることで、同制度に基づいた適切な個人情報の保護措置を講じております。しかしながら、ROXXが保有する個人情報等につき漏洩、改ざん、不正使用等が生じる可能性が完全に排除されているとは言えません。したがいまして、これらの事態が起こった場合、適切な対応を行うための相当なコストの負担、ROXXへの損害賠償請求又は信用の低下等によって、ROXXの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。(注)1.ISMS(ISO/IEC27001)とはスイスのジュネーブに本部を置く非政府機関 International Organization for Standardizationが制定したマネジメントシステムの規格であり、ROXXはSGSジャパン株式会社による審査を経て、規格に適合している承認を得ております。2.プライバシーマーク制度とは、一般財団法人日本情報経済社会推進協会(JIPDEC)が行う日本工業規格「JIS Q15001個人情報保護マネジメントシステム-要求事項」に適合して、個人情報について適切な保護措置を講ずる体制を整備する事業者等として認定する制度のことです。認定された事業者には「プライバシーマーク(Pマーク)」の使用が認められます。 ④ 知的財産権について(発生可能性:低、顕在化する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:小)ROXXの提供するサービスが第三者の特許権、著作権等の知的財産権を侵害する可能性については、弁理士等の外部専門家を通じて調査を行っておりますが、ROXXの提供するサービスに関する第三者の知的財産権の完全な把握は困難であり、ROXXが認識せずに他社の知的財産権を侵害してしまう可能性は否定できません。また、将来ROXXが提供するサービスに関連して、ROXXが知的財産権を取得するよりも前に他の事業者等が特許権その他の知的財産権を取得する可能性があります。これらの場合、ROXXに対する訴訟等が発生し、ROXXが提供するサービスに影響が出る可能性があるほか、当該訴訟等への対応のために必要となるコストの発生によりROXXの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ 訴訟に関するリスク(発生可能性:低、顕在化する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:小)ROXXは、2023年9月期において競合事業を営む企業からROXXが同社の営業秘密を不正に利用等したとして不正競争防止法違反を指摘する書面を受領しております。ROXXはこれに基づき事実関係の社内調査を行ったうえで弁護士に見解を求めたところ、調査した事実関係においては、営業秘密に該当する可能性は相当程度低く、不正競争防止法違反による損害賠償責任を負う可能性は比較的低いとの意見を受領しております。これらの経緯を踏まえ、同様の法令違反を疑われることがないようROXX従業員に研修を実施するとともに、類似ケースが発生していないかの社内調査を実施し、発生していないことを確認いたしました。このように、ROXXは同社からの書面受領後に様々な対応を行い、適法性の確認・強化を実施しましたが、同社が訴訟等を提起する可能性は否定できず、対応の負担からROXXの業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。また、ROXXは、コンプライアンス研修の推進等、役員及び従業員の法令違反等の低減努力を実施しておりますが、ROXXならびにROXX役員及び従業員の法令違反等の有無にかかわらず、取引先、従業員その他第三者との予期せぬトラブル、訴訟等が発生する可能性があります。個々の係争が発生する可能性を予測することはできず、また、個々の係争に係る発生時期も予測することは困難ですが、訴訟等の結果にかかわらず、多大な訴訟対応費用の発生や信用及びブランドイメージ等の低下等により、ROXXの業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。さらに、訴訟等の結果、ROXXのサービス等の停止等の事態が発生した場合には、ROXXの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (4) その他リスク① システムトラブルについて(発生可能性:低、顕在化する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大)ROXXのサービスは、インターネットを介して提供されております。安定的なサービスの運営を行うために、サーバー設備の増強、セキュリティの強化、システム管理体制の構築等により、システム障害に対する万全の備えをしております。しかしながら、大規模なプログラム不良や自然災害、事故、不正アクセス、その他何らかの要因によりシステム障害やネットワークの切断等予測不能なトラブルが発生した場合には、ROXXが提供するサービスに影響が出る可能性があるほか、社会的信用失墜等により、ROXXの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ② 継続的な投資と赤字計上について(発生可能性:中、顕在化する可能性のある時期:1年以内、影響度:中)ROXXは、継続的な成長のため、求職者からの認知度の拡大と顧客数の増加及び優秀な人材獲得に努めてまいりました。近年、ノンデスクワーカーの人材市場のシェアを獲得することを優先し、これらの取り組みを積極的に進めてきたため、営業損失を計上しております。一方で、営業利益を定常的に創出するべく、新規顧客の獲得、従業員の新規採用と育成及び業務の効率化に注力しております。しかしながら、新規顧客の獲得及び従業員の新規採用や育成が難航した場合にはROXXの業績に影響を及ぼすことで赤字計上が継続する可能性があります。 ③ 税務上の繰越欠損金について(発生可能性:低、顕在化する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:小)2025年9月期末にはROXXに税務上の繰越欠損金が存在しております。これは法人税負担の軽減効果があり、今後も当該欠損金の繰越期間の使用制限範囲内においては納税額の減少により、キャッシュ・フロー改善に貢献することになりますが、ROXXの経営成績が順調に推移することにより、繰越欠損金が解消した場合、又は、業績の下振れ等により繰越期限の失効する繰越欠損金が発生した場合には、通常の税率に基づく法人税、住民税及び事業税が計上されることとなり、当期純損益及びキャッシュ・フローに影響を与える可能性があります。 ④ 配当政策について(発生可能性:低、顕在化する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中)ROXXは、株主に対する利益還元を経営の重要課題と位置づけております。現在、ROXXは引き続き成長過程にあると考えており、持続的成長に向けた積極的な投資に資本を充当していくことが株主に対する最大の利益還元につながると判断しております。このことから創業以来配当は実施しておりません。将来的には、各期の財政状態、業績及びキャッシュ・フローの状況を勘案したうえで株主に対して利益還元策を実施していく方針ではありますが、現時点において配当実施の可能性及びその時期等については未定であります。 ⑤ 新株予約権の行使による株式価値の希薄化について(発生可能性:高、顕在化する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:小)ROXXでは、ROXXの役職員に対するインセンティブを目的として新株予約権を付与しており、本書提出日現在における新株予約権における潜在株式は695,500株であり、発行済株式総数7,273,170株の9.6%に相当します。新株予約権の行使可能期間の分散等を図っておりますが、これらの新株予約権が行使された場合には、ROXXの株式が発行され、既存の株主が有する株式の価値及び議決権割合が希薄化する可能性があります。 ⑥ 自然災害等の発生について(発生可能性:低、顕在化する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大)地震・台風等の自然災害、テロ、パンデミック等が発生した場合、ROXXの事業運営に深刻な影響を及ぼす可能性があります。ROXXは、リモートワーク環境の整備による拠点に依存しない業務体制の構築等、事業継続のための体制整備を図っておりますが、災害等の状況によっては、事業活動に支障が生じ、売上高の減少など、ROXXの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
※金融庁に提出された有価証券報告書のデータを使用しています。
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