フュートレック(2468)の事業内容、事業の状況や経営戦略、事業等のリスクについて

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フュートレック(2468)の株価チャート フュートレック(2468)の業績 沿革 役員の経歴や変遷

3【事業の内容】

フュートレックグループは、フュートレック及び連結子会社3社より構成されております。

フュートレックグループの事業セグメントは、「音声認識事業」「デジタルマーケティング事業」「映像制作事業」「システム開発事業」の4つに区分しております。

当連結会計年度の期首より、「その他事業」として集約していた複数の事業のうち、連結子会社である株式会社スーパーワンが営む業務について、量的重要性が増したため「システム開発事業」として独立した報告セグメントとして記載する方法に変更しております。なお、従来の「その他事業」に含まれる「システム開発事業」以外の事業については、重要性が乏しいため「その他」として表示しております。

前連結会計年度のセグメント情報については、当連結会計年度の報告セグメントの区分により作成したものを記載しております。

 

(1)音声認識事業

音声認識技術の開発及び製品(vGate ASR)の販売

・サーバ型音声認識(DSR)

・ローカル型音声認識(LSR)

・各種音声認識モデル

音声認識関連技術の開発及び販売

・音声認識モデル自動作成システム

・発話検知システム

・ノイズキャンセラ、エコーキャンセラ

声認証技術の開発及び製品(vGate Authentication)の販売

音声認識要素技術開発(株式会社ATR-Trek)

異音検知技術の開発及び販売

 

(2)デジタルマーケティング事業

CRMシステム(顧客管理システム)Visionaryの開発及び販売

・Visionary Cloudの開発及び販売

・Visionaryの開発・カスタマイズ及び販売

 

(3)映像制作事業

・テレビ番組や企業のプロモーション用等の映像制作(メディアジャパン株式会社)

・テレビ局への映像制作スタッフの人材派遣

 

(4)システム開発事業

・デジタル教科書及び教材に関連するアプリ等受託開発(株式会社スーパーワン)

 

(5)その他

・メモリーカードへのコンテンツ書込み業務の請負

 

[事業系統図]

以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。

(2024年3月31日現在)

 


有価証券報告書(2024年3月決算)の情報です。

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

フュートレックグループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりです。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在においてフュートレックグループが判断したものであります。

(1)経営方針

フュートレックグループは、「社会の変化に柔軟に対応して、その時代に求められる商品を追求し、継続的に発展する会社を目指す。」を経営理念としております。フュートレックの考える、柔軟とは「過去に捉われず」、商品とは「様々な商品の形態」を、継続的にとは「毎年着実に」と、考えております。この経営理念のもと、フュートレックグループは、LSI設計会社からスタートし、ソフトウエアの開発から各種サービス事業への展開、M&A等により、事業内容を変化させながらグループを運営してまいりました。

より楽しく(Fun)・便利(Useful)・簡単(Easy)で豊かな生活の実現に貢献したい。これが私たちグループの願いであり使命と考えております。

 

(2)経営戦略等

2025年3月期も、フュートレックコア事業セグメント「音声認識事業」「デジタルマーケティング事業」を核とした事業経営を行ってまいります。

音声認識事業においては、2024年3月期、音声収録に関する受託業務が減少し、売上高が大きく減少いたしました。2025年3月期は、引き続き音声収録に関する受託業務の受注獲得に注力するとともに、フュートレックの音声認識及びその周辺技術である、話者識別や話者分離技術の性能向上を実現し、フュートレック技術の新規採用件数の増加を図ります。また、異音検知技術(vGate Aispect 音のAI検査)においては、2024年4月、これまでのSDKよりもさらに簡単に使える「vGate Aispectアプリ for Windows」をリリースいたしました。2025年3月期は、このアプリを重点に拡販活動を行い、異音検知技術の商用ライセンス獲得を目指してまいります。

 

デジタルマーケティング事業においては、新規の引き合いも多く、定期的に新規の受注につながっていますが、外注にかかる費用や諸物価・諸費用等の上昇により、Visionaryのサービス提供コストは数年にわたり増加し続けておりました。2025年3月期は、利益率の向上を課題として取り組んでまいります。Visionary Cloudについては拡販体制に移行し、追加機能開発に関する費用を従来よりも縮小することで、事業部全体で開発効率の向上と売上の最大化を図ります。またフュートレックでは、全てのお客様に対して事業収益改善を目的としたVisionary利用料の価格改定を実施しました。価格改定は2024年4月より順次、実施されます。

 

2024年5月14日に公表いたしました「株式会社エーアイと株式会社フュートレックの合併契約締結に関するお知らせ」のとおり、フュートレックと株式会社エーアイは同日開催した両社の取締役会において、2024年10月1日(予定)を合併の効力発生日とする合併契約を両社間で締結することをそれぞれ決議し、エーアイを吸収合併存続会社、フュートレックを吸収合併消滅会社とする吸収合併に係る合併契約を締結いたしました。

今後は、本合併の目的である「音声関連技術の事業展開の拡大と研究開発の強化」、「事業の多角化」、「経営基盤の確立・管理機能のスリム化」を実現するとともに、フュートレックが培ってきた「音声認識技術」とエーアイが培ってきた「音声合成技術」の双方に強みを持つ音声関連技術の研究開発企業として、国内の新たなトップランナーを目指してまいります。

「音声認識事業」「デジタルマーケティング事業」以外の事業セグメントについては、受注案件の精査及び業務の効率化等の施策により、利益の最大化を目指してまいります。

 

2024年3月に発生した、不正アクセスによる社内システム障害は当連結会計年度の経営成績に少なからず影響を及ぼしました。今後は、今回のシステム障害で得た、外部専門調査会社による調査の結果や外部専門家の知見を活かしたセキュリティ対策に取り組むとともに、社内システムのセキュリティ体制やセキュリティツールの見直し、従業員への教育等、情報セキュリティ対策のさらなる強化に取り組んでまいります。

 

(3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

フュートレックグループは、豊かで快適な生活を提供するサービス・商品を開発し続ける考えであります。そのために必要となる研究開発を実行しうる利益の確保に努めてまいります。

フュートレックグループが目標とする経営指標は、「売上高営業利益率」及び「1株当たり当期純利益」と考えております。企業の本業での収益を測る経営指標である売上高営業利益率を高めていくことが、収益力のある企業形成に不可欠であると考えております。そのために高付加価値商品の開発及び高収益なビジネスモデルの構築に努めてまいります。

 

(4)経営環境並びに優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当連結会計年度におけるわが国の経済は、コロナ禍からの経済活動正常化に伴い、景気は緩やかに回復いたしました。一方で、歴史的な円安の進行や原材料価格の高騰などの要因による諸物価上昇に加え、中東情勢などによる世界経済の影響が懸念されるなど、先行きは依然として不透明な状況が続いております。

フュートレックグループでは、フュートレックを取り巻く経営環境を考慮して事業の拡大を実現するうえで、下記の事項を対処すべき課題として取り組んでまいります。

 

①音声認識事業

フュートレックグループの音声認識事業は、AI技術の急速な進歩に伴い、音声認識技術だけでなく自然言語処理技術など周辺技術の飛躍的な性能向上もあり、利用用途は更に拡大すると考えられます。そして、その市場には大手グローバル企業を始めとした競合が存在しております。フュートレックでは、最新の技術を取り入れつつ、商品の開発・改善を進めるとともに、パートナー企業等との連携強化により、特色ある新たな製品やサービスの創出に注力してまいります。

 

②デジタルマーケティング事業

フュートレックのデジタルマーケティング事業は、ECサイトとリアル店舗との関連強化及び顧客データの効果的活用等、デジタルトランスフォーメーション推進の時流により、市場は更に拡大するものと考えられます。フュートレックでは同事業の拡大を目的として、開発投資を行い、新商品「Visionary Cloud」の追加機能開発を進めておりますが、競合他社も機能改善に取り組んでいます。フュートレックでは、お客様の要望と市場の動向を的確に把握し、「Visionary Cloud」を競合先商品に対して競争力の高い商品として、多くのお客様に提供できる体制の構築を早期に実現できるよう努めてまいります。

 

③人材の育成と確保

フュートレックグループの音声認識・デジタルマーケティング事業を含むソフトウエア業界は、常に先進的な技術を取り入れ、技術開発を継続するために、専門的な知識を有する技術者の確保が重要です。しかし、近年ソフトウエア業界のみならず多くの分野でIT技術者が需要に対して不足している状況です。フュートレックではこのような状況においても、組織および個人の目標や就業条件を設定し、テレワークの定着等一人ひとりがライフスタイルに合った勤務形態を選択できる環境を整えることによりモチベーション向上を図り、優秀な技術者の獲得および社員の育成に注力してまいります。

 

④内部統制システム

フュートレックグループの継続的発展と企業価値の向上には、有効な内部統制システムとその適切な運用が不可欠と認識しております。フュートレックでは、内部統制基本方針に基づき、内部統制委員会での定期的なモニタリングの実施と課題への対応や全役職員に対するコンプライアンス教育等を継続して実施しております。今後もフュートレックグループは、コーポレート・ガバナンスのより一層の充実を図り、内部統制システムの強化およびその運用の更なる徹底に努めてまいります。

 

⑤情報セキュリティ対策の強化への取組み

本年3月、フュートレックの一部サーバ等の機器が外部からの不正アクセスを受け、社内システムに障害が発生しました。その後、外部専門調査会社による安全性の確認調査等を行いつつ、段階的な復旧を経て、開発・リリース作業を再開しております。

今回のシステム障害で得た、外部専門調査会社による調査の結果や外部専門家の知見を活かしたセキュリティ対策に取り組むとともに、社内システムのセキュリティ体制やセキュリティツールの見直し、従業員への情報セキュリティに関する知識向上に向けた教育等、情報セキュリティ対策のさらなる強化に努めてまいります。

 


事業等のリスク

3【事業等のリスク】

以下において、フュートレックグループの事業の状況及び経理の状況等に関する事項のうち、リスク要因となる可能性があると考えられる主な事項及びその他投資者の判断に重要な影響を及ぼすと考えられる事項を記載しております。ただし、以下の記載はフュートレックグループの事業等に関するリスクを全て網羅するものではありませんのでご留意下さい。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在においてフュートレックグループが判断したものであります。

フュートレックグループは、これらのリスク発生の可能性を認識したうえで、発生の回避及び発生した場合の対応に努める方針でありますが、フュートレックの株式に関する投資判断は、本項及び本書中の本項以外の記載内容も併せて、慎重に検討したうえで行われる必要があると考えております。

(1)技術動向について

フュートレックグループの音声認識事業は、AIの実用化の世界規模で技術開発が活発に行われている分野です。またフュートレックのデジタルマーケティング事業ではマイクロサービスアーキテクチャによる自社商品の開発を継続して行っております。フュートレックグループでは、これら事業に対して新しい技術の自社開発や市場からの導入、技術力向上に有効な協業などの対策を講じております。しかし画期的な技術やサービスが急速に拡大した場合、技術の方向性によっては、フュートレックグループの事業及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(2)技術・製品開発について

フュートレックグループでは、音声認識事業においては、開発活動等によって各種環境下での音声認識率の向上や声による認証等の普及に努めていく方針ではありますが、開発状況によっては研究開発等の費用が非常に高額となる可能性や、研究開発活動等によって得られた成果を事業化できない可能性、また事業化した場合でもフュートレックグループが想定している収益を得られない可能性も否定できません。またデジタルマーケティング事業においては、更なる売上高、利益の向上を目指して新商品を継続して開発しておりますが、想定した期間、予算で開発が完了できない場合や仕様通りの性能が得られない可能性があります。このような場合には、フュートレックグループの事業及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(3)競合について

フュートレックグループにおける各事業、製品においては、国内外にフュートレックグループと競合する有力な事業者が存在しております。フュートレックグループでは、製品においては独自技術の開発や他社との協業等により差別化を図っております。経営面ではビジネスモデルの工夫により差別化を図っております。しかしながら、既存の事業者または新規参入の事業者との競合によって、フュートレックグループの事業及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(4)知的財産権について

フュートレックグループでは、第三者との間の知的財産権に関する紛争を未然に防止するため、新しい製品やサービスの開発の際には調査を行い、また、必要に応じて先行特許調査を依頼し、弁護士の助言を得ながら製品の開発、ライセンスを実施しておりますが、第三者との知的財産権に関する紛争を完全に防止することは事実上不可能であります。フュートレックグループでは、特許権等の知的財産権の取得、弁護士等の専門家との連携等により知的財産権に関する紛争の防止に努めておりますが、第三者と知的財産権に係る紛争が生じた場合、当該紛争に対応するために多くの人的または資金的負担がフュートレックグループに発生するとともに、場合によっては損害賠償請求、ライセンス料等の支払請求や製品等の差止の請求等を受ける可能性があり、フュートレックグループの事業や経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(5)品質管理について

フュートレックグループは、特にソフトウエア開発に関しては、開発管理規程に基づき不具合を発生させないための諸施策を実施しておりますが、バグ等の不具合の発生を完全に防止することはできません。当連結会計年度末においてフュートレックグループの責任による不具合の発生により、顧客の事業に影響を与えるような大きな事象は発生しておりませんが、このような事象が発生した場合、不具合収束にかかる費用の負担、フュートレックグループに対する信用低下等から、フュートレックグループの事業及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(6)組織体制/人材について

フュートレックグループは、各業務において精通した従業員を配置し組織構成しております。

フュートレックグループの事業戦略を成し遂げるには、事業の立案・進捗をつかさどる役員を含む管理職とスキルを有する技術者が必要であります。グループ運営力を拡大・強化し、成長を遂げていくために、必要とされる人材の確保と育成を積極的に進めてまいりますが、昨今のあらゆる分野でソフトウエアエンジニアの需要が増えている中、求める人材の採用が進まなかった場合は、フュートレックグループの事業に支障をきたす可能性があります。

 

(7)企業買収、グループ会社の設立及び業務提携に関するリスク

フュートレックグループは、将来の企業成長において必要と考える技術開発や市場の獲得のために、企業買収、新会社の設立、出資を伴う業務提携等によりフュートレックグループの増強を進めてまいります。前述の施策については十分な事前調査及び検討を実施してまいりますが、それらの事業がフュートレックの計画どおりに進捗しない場合には、フュートレックグループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(8)情報セキュリティについて

フュートレックでは、情報セキュリティ基本方針を定めるとともに情報セキュリティ対策規程を制定し、顧客情報を含む社内の情報資産の管理・システム運営を徹底しており、プライバシーマークも取得しております。しかし、想定外の事態により情報資産が流出する可能性はゼロではなく、流出が発生した場合、フュートレックグループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(9)コンプライアンスについて

フュートレックでは、月1回開催される内部統制委員会での内部統制状況の点検を行い、さらに年2回開催される全社員が出席する全体会議を中心としてコンプライアンスについての教育を行っております。また、内部監査によりグループ内での内部統制システムの継続的な強化を図っております。このようにグループ一丸となり法令遵守を徹底してまいりますが、予測できない法令等への抵触や不正行為が発生した場合、フュートレックグループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(10)音声認識事業における契約について

フュートレックグループの音声認識事業においては、NTTテクノクロス株式会社、株式会社ATR-Promotions、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)より音声認識に関するソフトウエア等の使用許諾を受けております。各社とはパートナーとして確固たる関係を築いておりますが、契約取消に抵触するような重大な違反等が発生した場合、フュートレックグループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(11)自然災害等の発生に関するリスクについて

フュートレックグループは、グループ各社の本社を、大阪市、名古屋市、東京都と分散しております。加えて、テレワークを推奨し、オフィス以外の場所でも業務が可能な環境の整備を進めておりますが、大規模な自然災害や、今般の新型コロナウイルス感染症のように広範囲に影響を及ぼす事象が長期間発生した場合、フュートレックグループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。

 




※金融庁に提出された有価証券報告書のデータを使用しています。

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