MonotaRO(3064)の事業内容、事業の状況や経営戦略、事業等のリスクについて

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事業などのリスク


MonotaRO(3064)の株価チャート MonotaRO(3064)の業績 沿革 役員の経歴や変遷

 

3 【事業の内容】

MonotaROグループ(MonotaRO及びMonotaROの関係会社)は、MonotaRO、連結子会社6社及び関連会社1社により構成されており、主にeコマース(インターネットを基盤とした流通)を利用した通信販売によって、間接資材を、国内外の事業者を中心とする顧客に対して販売しております。なお、その他の事業に関しては、重要性が乏しいため、記載を省略しております。

 

(営業形態)

MonotaROグループは、国内外の卸業者・メーカーから仕入れた商品を、自社ウェブサイトのウェブカタログ及び各顧客に配布する紙カタログに掲載し、国内外のエンドユーザーに直接販売しております。

商品の仕入販売に関しては、店舗を保有せず、顧客からの受注機能、仕入商品の発注機能、商品の入出荷機能及びコールセンターなど顧客サポート機能を各拠点に集約し、受発注管理のほぼ全てをインターネットを通じて行っております。また、自社ウェブサイトを通じて商品を購買する顧客の情報をデータベース化し、顧客ごとの購買特性を販売活動に反映させることを可能にする仕組みを構築しております。

顧客に対するアプローチは、チラシの郵送、ファクシミリ・電子メールによるダイレクトメールの送信、インターネットを通じた広告の掲載及びラジオやテレビなどのマス媒体によっており、各手法を組み合わせることにより新規獲得、追加販売並びに離脱防止に努めております。

 

(取扱商品)

取扱商品は、工場内で日常的に使用される消耗品や補修用品といった工場用間接資材を中心としております。工場用間接資材は、事業者において、購買金額に占める割合が低い一方で、購買アイテム数が多岐に亘るといった特徴があり、購買に時間をかけることなく商品を仕入れることが重要視される傾向にあります。

また、顧客からの需要の高い一部の商品につきましては、プライベートブランドでも展開しております。

 

[事業系統図]

事業系統図によって示すと次のとおりであります。



有価証券報告書(-0001年11月決算)の情報です。

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

MonotaROグループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在においてMonotaROグループが判断したものであります。

 

(1)会社の経営の基本方針

MonotaROグループは、「資材調達ネットワークを変革する」を企業理念として掲げ、事業者を取り巻く資材調達環境をインターネット等のIT技術で変革することにより、株主を含めた全ての利害関係者の期待と信頼に応え、継続的に企業価値を向上させていくことを経営の基本方針としております。

日本の間接資材流通業界は、高度経済成長時代の社会背景にあわせて設計されており、現況には非常に非効率であると考えております。これをインターネット等のIT技術で変革し、生産性を向上させ、顧客である事業者がより本業に集中できる環境を実現していくことが、MonotaROグループの存在意義であり、利益の源泉であると考えております。そしてMonotaROグループは、日本で一定規模にまで成長するに至ったビジネスモデルを海外にも応用し、世界規模での資材調達ネットワークの変革に取り組んでまいります。

 

(2)目標とする経営指標

現在のところMonotaROグループでは、企業規模の拡大、利益の極大化と、株主価値の拡大という視点に立ち、収益に関する指標としては「売上高」「売上高営業利益率」を、また株主価値に関する指標として「株主資本当期純利益率(ROE)」を重視してまいります。

 

(3)中長期的な会社の経営戦略

MonotaROグループは、短期的ではなく継続的に好業績を得ていく企業、企業価値においても社会から高く評価される企業を目指し、お客様からみてよりシンプルな流通体制への変革を始めとした戦略を、より一層スピードをあげて進めてまいります。そして、一物一価の市場を目指して、次の戦略を実施してまいります。

 

① 非合理的な流通構造の中で、情報弱者となり十分なサービスを受けていない中小の事業者に、インターネットを主とする効率的な通信販売で高いサービスレベルを実現する。

 

② 価格よりも調達における利便性が重視される商材に高い検索性を与えるとともに、業界随一の幅広い品揃えと在庫を備え、サービスレベルとコスト面から最適な物流網を通じて提供することにより、差別化と効率化を図る。

 

③ 累積する受注・顧客データベースを整備・分析したマーケティングで顧客の囲い込みを行う。

 

④ 自社にてソフトウエア開発からコンテンツ製作までを行う一方、必要に応じて最先端の第三者提供サービスも用いることにより、低コストで機動性の高いシステムを構築する。

 

⑤ 従業員のモチベーションと自主性を重視することで高い生産性をあげる。

 

また、MonotaROグループは、事業展開のスピードを重視するうえで、絶えず企業モデルを進化させることが重要であると考えており、それを支える人材の採用と教育にも十分な投資を行ってまいります。

 

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

景気に先行き不透明感が残る中、MonotaROグループの中心となる顧客群である中小製造業にとっては厳しい環境が続いています。この環境下で力強い成長を続けるために下記の施策をとっております。

 

① 新規顧客の獲得と顧客生涯価値の向上

MonotaROグループにとって新規顧客の獲得は引き続き大きな成長の源泉となります。MonotaROグループは、検索エンジンへのインターネット広告の出稿とMonotaROウェブサイトを検索エンジンにおいて上位に現すための検索エンジン最適化(SEO)の取り組みを主軸とし、MonotaROグループ事業の成長に伴い蓄積させたデータと知見を活用して、今後も顧客獲得活動を積極的に展開いたします。また、商品検索傾向等から推論した顧客の生涯価値をベースに、マーケティングへ投下するリソースを最適化することで、新規獲得顧客の生涯価値の向上を図ります。

 

② 大企業顧客を対象とした購買管理システム連携を通じた間接資材の販売の拡大

MonotaROグループの品揃えと在庫等による短納期は大企業顧客の需要を満たせるまでに拡大し、大企業顧客を対象とした相手先購買管理システムとのシステム連携を通じた間接資材販売がMonotaROの成長の主要な要素になっています。MonotaROはより多くの大企業顧客に対してMonotaROサービスの利用を促し、生産性の向上、ひいては競争力の向上に役立てていただけるように、積極的な営業活動を展開し、一層のサービス水準の向上に努めます。

 

③ 顧客需要充足と利益率の双方を意識した商品マネジメント

MonotaROグループにおける顧客基盤の拡大に伴い、顧客需要のある商品は多様化します。多様化する顧客需要を的確に捉え、一般的にはロングテールといわれる購買頻度の少ない商品も含め、取扱商品を拡大させ、新規カテゴリへの拡張、更なる顧客基盤の拡大へと展開してまいります。またMonotaROグループ事業の成長に伴う取扱数量増を基に、プライベートブランドを積極的に採用することにより、顧客に対して低価格かつ安定的品質の商品を提供し、MonotaROグループの利益率改善にも努めてまいります。

 

④ より精度の高いデータベースマーケティングと商品検索性の提供

MonotaROグループ事業の成長に伴い蓄積するデータを活用し、その分析を深めていくことで、より顧客の購買ニーズに合致し、効果の高いプロモーション活動を展開してまいります。また進歩が著しい情報解析分野における先端技術を吸収し、各々の顧客が必要な商品を可能な限り容易に見つけて注文できるように、MonotaROグループにおけるウェブサイトの商品検索性及び利便性を継続的に高めてまいります。

 

⑤ 成長の基盤となる物流インフラの強化

当日出荷により、注文された商品を顧客に早く届けることは、MonotaROの重要な強みの一つであります。従って、MonotaROグループが成長する上では、物流センターにおける出荷能力の向上及び在庫商品の拡充による顧客への迅速かつ安定的な商品提供が不可欠であります。MonotaROグループは、2017年から稼働している「笠間ディストリビューションセンター」に加え、2021年に「茨城中央サテライトセンター」、2022年に「猪名川ディストリビューションセンター」を開設し、MonotaROの成長に伴って必要な出荷能力・在庫商品保管能力を整備し、更に、次期センターの開設計画も進めております。MonotaROグループは、投資及びコストを適切にコントロールしつつ、より高い利便性を実現できる物流網を構築してまいります。

 

⑥ 海外事業の推進

MonotaRO韓国子会社であるNAVIMRO Co., Ltd.は、2013年に営業を開始して以来、積極的な顧客獲得活動を推進し、順調に顧客基盤を拡大させるとともに、取扱商品及び在庫商品の拡充を進めております。2016年に株式取得しましたインドネシア子会社であるPT MONOTARO INDONESIA及び2020年に株式取得しましたインド子会社であるIB MONOTARO PRIVATE LIMITEDにつきましても、事業基盤の確立及び成長に向けた取り組みを一層推進してまいります。

 

⑦ ESG(環境・社会・ガバナンス)経営やSDGs(持続可能な開発目標)への取り組み

MonotaROグループは、サステナビリティについての取り組みを強化するため、サステナビリティ委員会を設置し、資材調達ネットワークの変革による、事業者であるお客様の生産性向上に加え、MonotaROにおける重要性と社会からの期待度の見地から、以下の5項目を重点課題として取り組んでまいります。

a. 気候変動対策としての二酸化炭素排出量の削減

b. 環境や人権に配慮した産業社会の発展に向けたサプライヤーとの協調

c. ダイバーシティ&インクルージョン

d. リサイクル・廃棄物削減を通じた資源循環型モデルの実現

e. 環境配慮型商品の開発と提案

 


事業等のリスク

3【事業等のリスク】

MonotaROグループの事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績およびキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性のあると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。

なお、本文中における将来に関する事項は、本報告書提出日現在においてMonotaROグループが判断したものであり、不確実性を内在しているため、実際と異なる可能性があります。

(1)MonotaROグループの事業について

①  価格競争激化の可能性について

インターネットを通じた商品の販売は、流通構造の簡素化、販売コストや事務コスト削減などの効果を販売者にもたらします。従って、インターネットを媒介とする売買によって、取引コストの合理化に伴う商品価格の低下を招く可能性があると考えられます。

また、購入者にとっても、価格比較サイトの発展によって、インターネット上で価格情報を収集するコストは低下し、事業者間の価格比較が容易となったことから、複数の事業者がインターネット上で価格情報を公表している場合、価格競争は激化しやすいと考えられます。

  本報告書提出日現在、MonotaROグループは約2,200万種類に及ぶ商品を取り扱っているため、インターネット上の販売において他社と競合する割合は低く、また、MonotaROグループ取扱商品は現時点では他の通信販売事業者との競合も少ないため、価格比較サイトでの比較は現実的ではないと考えております。しかしながら、MonotaROグループの取扱商品において、他社がインターネット上で販売する商品の割合が増加した場合には、MonotaROグループ取扱商品の一部が価格競争に陥ることにより収益力が低下し、MonotaROグループの財政状態や経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。

②  MonotaROグループのビジネスモデルの阻害要因について

多くの技術発展がMonotaROグループのビジネスモデルの前提を崩す潜在的な脅威と成り得ます。例えば、他社の商品価格や需要と供給のバランスを見ながら、柔軟に商品価格を変化させることが可能なプライシング機能を有するビジネスモデルが新たに登場した場合には、MonotaROグループにとって脅威と成り得ます。仮に競合者が、顧客別に全く異なる価格体系によって、常に顧客のベンチマーク商品のみをMonotaRO価格より下回るように設定し、それ以外の商品で利益を最適化するモデルを確立した場合には、MonotaROグループ取扱商品の競争力が相対的に低下します。また、こうしたモデルに対し、MonotaROグループは顧客毎に個別の価格設定を行いませんので、競合価格の設定で常に後手にまわることになります。

上記のような新たなビジネスモデルの出現及び技術の進展に対して、対応を図っていく方針でありますが、MonotaROグループのビジネスモデルが脅かされる技術発展が起こった場合には、収益力が低下し、MonotaROグループの財政状態や経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。

③  競合について

MonotaROグループが行っている通信販売事業という分野で見た場合には、多数の競合会社が存在しております。また、販売形態は異なるものの、工場用間接資材の販売という分野で見た場合には、更に多数の競合会社が存在します。これら両方を兼ね備えた競合会社は、現在のところ多くは存在しませんが、今後、既存の通信販売事業者が、MonotaROが取り扱う商品に領域を広げたり、また、既存の工場用間接資材販売事業者が販売形態を通信販売にも拡大していった場合、これらの事業者との競争の激化が予想されます。

MonotaROグループは、早期事業参入による先行者メリットを活かしながら、顧客ニーズに合致した商品の取扱拡大や価格面等において、競合他社との差別化を図ってまいりますが、他に優れたビジネスモデルの競合会社が現れた場合等、既存事業者や新規参入事業者を含めた競争の激化により、MonotaROグループの財政状態や経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。

④  登録会員数の獲得について

MonotaROグループの売上高は、MonotaROグループの提供するサイトの登録会員数、登録会員の利用率、登録会員の平均購入額により変動し、事業の成長の一部は登録会員数の順調な増加に依存しています。MonotaROグループはマーケティング手法別に効果測定を行いつつ、新規顧客の獲得、既存顧客への追加販売、既存顧客の離脱防止を図る施策を継続的に実施しております。しかしながら、社会・経済情勢による顧客ニーズの変化、他の事業者との競合の激化、あるいはMonotaROグループのマーケティング手法が効果的でない等の要因によってMonotaROグループの登録会員数の伸びが従来と比べて低いものとなった場合には、売上高の増加ペースが鈍ること、あるいは、マーケティング費用が上昇することにより、MonotaROグループの財政状態や経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。

⑤  在庫管理について

MonotaROグループは2023年12月期の連結貸借対照表において棚卸資産として商品18,182百万円を計上しており、総資産に対する比率は14.2%となっております。MonotaROグループは受注予測システムを利用して適正在庫水準の実現を図るとともに、一定期間受注のない商品を定期的に把握し不稼働在庫の圧縮に努めております。また、MonotaROグループが商品を輸入する場合やプライベートブランド商品を採用する場合など比較的まとまった額を仕入れる場合には慎重な検討を経て実施をしています。しかしながら、これらの施策にもかかわらず、MonotaROグループが在庫として保有する商品について販売状況が想定していたものと大きく異なる結果となった場合には、販売価格の切り下げや棚卸資産の評価減を通じて、MonotaROグループの財政状態や経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。

⑥  物流拠点の集中・依存について

MonotaROグループは、商品の納入から出荷に至るまでの一連の業務機能を主に笠間ディストリビューションセンター、猪名川ディストリビューションセンター及び茨城中央サテライトセンターの3か所で行っております。この3か所の物流拠点に7割以上を依存しており、業務機能の集中によるリスクが存在します。リスク発生時の対応体制の整備は常に行っておりますが、万が一対応能力を超えるような大災害が発生した場合は、MonotaROグループの財政状態や経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

⑦  商品調達について

MonotaROグループが取り扱う商品の一部は海外から輸入しているため、製造国における電力等のインフラの不足や環境対応の政策変更等によってサプライチェーンが停滞した場合に、顧客からの需要増に対応できない可能性があります。その影響により、欠品による受注停止や注文のキャンセル等の販売機会の損失が生じる可能性があります。

⑧  商品調達コストについて

MonotaROグループが取り扱う商品の調達価格及び調達に係る費用は、原材料費や燃料価格の高騰、外国為替相場の影響(円安)、輸送費用の高騰により上昇する可能性があります。MonotaROグループでは、最適な価格での仕入れを実現するために必要に応じ仕入先の変更を行うほか、積載効率の改善を図り、また定期的に販売価格の見直しを行っておりますが、商品調達コストの上昇が販売価格の見直しに先行する場合には、売上総利益率が低下する可能性があります。

⑨  人材確保について

MonotaROグループでは、多くのアルバイト・パート従業員が物流倉庫での業務に従事しております。MonotaROグループでは、オペレーションの自動化・機械化を進めておりますが、アルバイト・パート従業員の採用難が、賃金の上昇や直雇用比率の低下に繋がり、その結果、人件費・業務委託費が増加する可能性があります。

⑩  システム、インターネットの障害について

MonotaROグループの注文受付の98%以上は、インターネットによるものであり、システム(業務委託先等の第三者のシステムを含みます。)は、事業を行う上で非常に重要な要素の一つであります。

システムは、業務の拡大やデジタル戦略を推進している中で特に高い重要性を有しており、適切な設計やテストの実施等によりシステム障害等を未然に防止し、セキュリティ面に配慮したシステムの導入に努めていますが、システム障害やサイバー攻撃、不正アクセス、コンピュータウイルス感染、人為的ミス、機器の故障、通信事業者等の第三者の役務提供の瑕疵、新技術、新たなシステムや手段への不十分な対応等を完全には防止できない可能性があります。

システムの不具合や不備、自然災害等が生じた場合、取引処理の誤りや遅延等の障害、情報の流出等が生じ、業務の停止、その他の損失が発生する可能性、MonotaROグループの信頼が損なわれ又は評判が低下する可能性、並びにこれらの事象に対応するための追加費用等が発生する可能性があります。

 

⑪  インターネットを利用した営業形態への依存について

MonotaROグループは、自社ウェブサイト上のカタログに商品を掲載しており、受発注管理においては主にインターネットを利用しております。また、販売促進活動に関しては、インターネットを通じた広告の掲載、電子メールによるダイレクトメールの送信などを顧客への主要なアプローチ手法としております。

上記のとおり、MonotaROグループは主にインターネットを使用した営業形態をとっているため、インターネットを通じた商取引の信頼性が失われた場合、もしくはインターネットを通じた商取引の利便性が顧客に十分に受け入れられない場合には、MonotaROグループの財政状態や経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

⑫  外国為替レートの変動について

MonotaROグループの取扱商品の一部は海外より輸入しており、輸入商品の仕入に占める比率は、当連結会計年度で7.0%となっております。当該輸入の決済につきましては、現在、その代金の半分以上はドル建等外貨で決済されているため、外国為替相場の変動により差損益が生じる可能性があります。MonotaROグループは、原則として為替リスク低減のための為替予約等を行っておらず、為替レートが円安に推移すれば商品調達コストを押し上げることとなる等、為替レートの変動がMonotaROグループの財政状態や経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。

⑬  顧客情報保護について

MonotaROグループは会員登録制をとっている関係上、決済情報を含む多くの顧客情報を保有しております。また、MonotaROグループの顧客の中には、個人事業主も多く含まれており、顧客情報には個人情報も含まれています。顧客情報の保護については、厳正かつ厳重に管理し、細心の注意を払っておりますが、万が一個人情報の漏洩等「個人情報保護法」に抵触するような事態を含めて、顧客情報の漏洩等が発生した場合には、MonotaROグループに対する社会的信用度が低下し、MonotaROグループの事業活動、財政状態や経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

⑭  法的規制について

MonotaROグループの行っている事業は通信販売事業であり、「特定商取引に関する法律」の規制を受けております。MonotaROグループが取り扱うカタログ及びウェブサイト上に掲載された商品情報に関しましては、「不当景品類及び不当表示防止法」及び「不正競争防止法」についての規制を受けており、MonotaROグループの取扱商品の一部に関しましては、品質等に関する問題について「製造物責任法」等により規制を受けております。また、MonotaROグループの顧客に関しましては、主に事業法人向けの販売でありますが、2006年6月より個人消費者向けの販売についても開始しており、当該事業は「消費者契約法」の規制を受けております。上記の法的規制以外に、商品輸入に関連した貿易関連法令及び商標権や意匠権等の知的財産権に係る法令に関しましても、一部規制を受けることとなります。

MonotaROグループでは、社員教育の徹底、コンプライアンス体制の整備、販売管理体制の構築、また、適宜、顧問弁護士のアドバイスを受ける等、法的規制を遵守する管理体制の整備に努めておりますが、クレームやトラブル等が生じた場合、これらの法令に違反する行為がなされた場合及び法令の改正や新たな法令の制定が行われた場合には、MonotaROグループの事業活動、財政状態や経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。

⑮  訴訟について

  MonotaROグループの事業に関しましては、顧問弁護士とも相談しながら事業推進しておりますが、MonotaROグループの事業分野のすべてにおける法的な現況を完全に把握することは非常に困難であり、MonotaROグループが把握できないところで法律を侵害している可能性は、完全には否定できません。従いまして、特にMonotaROグループ事業に関係の深い、「不正競争防止法」「製造物責任法」及びその他の法律や権利に関連して訴訟を提起され、損害賠償又は商品の販売差止等の請求を受ける可能性があり、そのような場合には、MonotaROグループの財政状態や経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。

⑯  国内の景気動向の影響について

MonotaROグループは、国内の中小製造業者を主要な顧客対象として、eコマースを利用した通信販売により工場用間接資材約2,200万種類の商品を販売しております。近年においてMonotaROグループの登録会員(企業)数が拡大傾向にあることに加えて、景気悪化時においても顧客企業における部品の交換需要や消耗品需要は継続的に発生すること等から、MonotaROグループの業績は相対的に景気変動の影響は受け難い傾向にあるものと考えております。

しかしながら、国内における景気動向の変化に伴い、MonotaROグループの主要な顧客対象である中小製造業者の業績が急速に悪化する可能性は否定できず、かかる場合において、MonotaROグループが迅速かつ十分に対応できない場合には、MonotaROグループの財政状態や経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。

⑰  海外展開について

現在MonotaROグループは韓国、インドネシア及びインドにて事業を行っており、今後も海外展開を図っていく方針です。海外進出している諸外国において政治・経済の不安定化、法律・規制の改正、不利な租税賦課及びテロ等の要因による社会的混乱等、予期しない事態が発生した場合には、MonotaROグループの財政状態や経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

(2)大株主との関係

 MonotaROの親会社はW.W.Grainger, Inc.(以下「Grainger」という)であり、同社の100%子会社であるGrainger International, Inc.(以下「Grainger International」という)及びGrainger Global Holdings, Inc.(以下「Grainger Global Holdings」という)を通じてMonotaRO議決権の50.34%を保有しております。Grainger International及びGrainger Global HoldingsはGraingerグループにおける投資会社であり、MonotaRO普通株式の議決権行使等に関する実質的な判断については、Graingerが行っております。

 Graingerは、ニューヨーク証券取引所に上場する同グループの中核会社(当連結会計年度末現在の資本金は54,830千米ドル)であり、米国において事業所向けにメンテナンス、修理及び業務(MRO)用の間接資材及び消耗品等の販売を事業としております。同グループにおいては、Graingerが米国において事業を展開しているほか、関係会社(子会社及び現地資本との合弁会社)等を通じて、カナダ、イギリス及びメキシコ等の地域においても同種の事業等を展開しております。

 MonotaROグループは、Graingerグループにおいて日本国内を中心にMRO業務を展開する企業として位置付けられております。またMonotaROグループは、現在、GraingerグループにおいてMonotaRO以外の事業体が日本国内で自ら事業を展開する方針を有していないものと認識しております。なお、Graingerは、一部について海外向けの輸出販売も行っており、日本に向けて商品を輸出する場合もありますが、日本国内における販売先は一部の米国系企業等に限定されていることから、MonotaROグループとの間に競合関係は生じていないものと考えております。

 しかしながら、将来において、Grainger及び同グループの経営方針や事業戦略等に変更が生じた場合には、MonotaROグループの事業展開、財政状態及び経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。

(人的関係)

本報告書提出日現在、Graingerグループより取締役1名を招聘しております。招聘の理由は、グローバル・サプライチェーンに知見が深く、MonotaROグループ経営に有益な意見を提示することが期待できるためであります。

また、MonotaRO代表執行役会長鈴木雅哉は、本報告書提出日現在、Graingerのオンラインビジネス担当マネージングディレクターを務めております。

氏名

MonotaROの役職

Graingerグループにおける役職

 Barry Greenhouse

 (バリー・グリーンハウス)

取締役

W.W.Grainger, Inc. シニア・バイス・プレジデント,マーチャンダイジング & サプライヤマネジメント

 鈴木 雅哉

代表執行役会長

W.W.Grainger, Inc. オンラインビジネス担当マネージングディレクター

 




※金融庁に提出された有価証券報告書のデータを使用しています。

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