バイタルケーエスケー・ホールディングス(3151)の事業内容、事業の状況や経営戦略、事業等のリスクについて

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バイタルケーエスケー・ホールディングス(3151)の株価チャート バイタルケーエスケー・ホールディングス(3151)の業績 沿革 役員の経歴や変遷

 

3 【事業の内容】

バイタルケーエスケー・ホールディングスグループ(バイタルケーエスケー・ホールディングス及びバイタルケーエスケー・ホールディングスの関係会社)は、バイタルケーエスケー・ホールディングス、子会社18社及び関連会社5社により構成され、医薬品卸売事業、薬局事業、動物用医薬品卸売事業及びその他事業の4部門に関係する事業を主として行っており、その他事業では医薬品等の小売業、農薬等の卸売業、運送業、介護サービス業、医療機関に対するコンサルティング業、損害保険代理業、不動産斡旋業、駐車場業等の事業活動を行っております。

セグメントの名称

関係会社

医薬品卸売事業

バイタルケーエスケー・ホールディングス、㈱バイタルネット、㈱ケーエスケー、㈱ファイネス

薬局事業

㈱オオノ、㈱グッドネイバー、㈱健康堂薬局、㈲天王保健調剤センター

動物用医薬品卸売事業

㈱アグロジャパン、アローメディカル㈱

その他事業

㈱医療経営研究所、㈱バイタルグリーン、㈱バイタルケア、㈱たんぽぽ、

㈱バイタルエクスプレス、大伸通商㈱、㈱プレアーク  他7社

 

以上述べた事項を事業系統図によって示すと、次のとおりであります。

 

 



有価証券報告書(2024年3月決算)の情報です。

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末(2024年3月31日)現在において、バイタルケーエスケー・ホールディングスグループが判断したものであります。

 

(1) 会社の経営の基本方針

バイタルケーエスケー・ホールディングスグループは、2009年4月1日、㈱バイタルネットと㈱ケーエスケーの株式移転により共同持株会社「㈱バイタルケーエスケー・ホールディングス」を設立し、バイタルケーエスケー・グループとして新たなスタートを切り15年が経過しました。

バイタルケーエスケー・グループは、「私たちは、健康で豊かな社会の実現に貢献します」を企業理念として掲げ、その実現に向け「経営のスピードアップと市場開拓の強化」「IT技術の駆使と長年培った医薬品流通技術の融合・進化」「シナジーの発揮による収益力の向上」に取り組んでおります。

 

(2)目標とする経営指標

第5次中期経営計画(2023年3月期~2025年3月期)の目標

次年度の2025年3月期は第5次中期経営計画の最終年度になります。その最終年度の利益計画および株主還元方針は次のとおりです。

 

     「最終年度の利益計画と株主還元方針」

 

2025年3月期

計画

(百万円)

売比

(%)

前年比

(%)

売上高

590,000

-

100.4

営業利益

5,500

0.93

99.0

経常利益

6,400

1.08

97.6

親会社株主に帰属する当期純利益

6,000

1.02

102.7

ROE(自己資本利益率)

5.8%

総還元性向方針

50%以上

配当方針

DOE2%以上

 

 

「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応について」(注1)の目標

経営指標

目標値

ROE(自己資本利益率)

第5次中期経営計画期間(2023年3月期~2025年3月期)5%以上

第6次中期経営計画期間(2026年3月期~2028年3月期)6%台

第7次中期経営計画期間(2029年3月期~2031年3月期)7%台

第8次中期経営計画期間初年度(2032年3月期)        8%以上

PBR(純資産倍率)

第8次中期経営計画期間初年度(2032年3月期)        1倍以上

政策保有株式の縮減

第8次中期経営計画期間初年度(2032年3月期)対純資産比率10%未満

 

(注1)2023年12月26日「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応について」

URL:https://ssl4.eir-parts.net/doc/3151/ir_material_for_fiscal_ym2/147449/00.pdf

 

 

長期ビジョン2035が目指す姿(事業別売上高・営業利益の構成比)

科目

2022年度(2023年3月期)

2035年度(2036年3月期)

売上高

医薬品卸売事業  94% 

医療周辺ビジネス 6%

医薬品卸売事業  80% 

医療周辺ビジネス 20%

営業利益

医薬品卸売事業  83% 

医療周辺ビジネス 17%

医薬品卸売事業  60% 

医療周辺ビジネス 40%

 

 

(3)中長期的な会社の経営戦略

団塊の世代が後期高齢者となる2025年が目前となり、これまでも実施されてきた社会構造変化を見据えた社会保障費の抑制と制度の見直しは今後も継続するものと考えられます。同様に、バイタルケーエスケー・ホールディングスグループのコアビジネスである医薬品卸売事業の市場においては、引き続き抗悪性腫瘍剤などをはじめとする新薬の市場が伸長することが見込まれ、底堅い需要はあるものの、薬価改定や後発医薬品の使用促進が継続されることに加えて、新型コロナウイルス感染症関連商品の販売が落ち着いてくることから全体としては伸長が抑制されるものと推測され、安定供給継続のためにもさらなる流通の効率化を実現しなければなりません。

また、医療では先端技術を活用した新たな診断技術や治療技術の発達が大きなイノベーションをもたらしつつあります。再生医療に加え、新たな診断薬、医療機器、ロボットなど、新たな診断・治療手段は今後の市場伸長を牽引する一方、流通上の新たな課題も生じさせるものと思われます。さらに、医療を中心としたヘルスケア領域におけるDXの進展は、地域のヘルスケア提供の効率化・高度化などに寄与するとともにそこに関わるすべてのビジネスに大きな変革をもたらすと思われます。

 

このような市場構造変化と経営環境変化を踏まえて、バイタルケーエスケー・ホールディングスグループでは2023年5月に「長期ビジョン2035」を策定しました(下記を参照)。この新たな長期ビジョンのもと、自立と連携により医薬品・メディカルの持続可能な流通体制を構築することで社会課題の解決と健康寿命の延伸に寄与することを目的に医療周辺ビジネスを拡大してまいります。

 

【長期ビジョン2035】

垣根を越えて薬の先へ“つなぐ”ことで医療の未来を革新する

 

<主な実践課題>

・物流機能の高度化                  3PL事業の展開

・医薬品卸売事業の刷新                各事業エリアにおける最適な事業戦略

・メディカル商材の拡販                医薬品周辺事業への深耕

・レンタル事業の強化                 各種ソリューションの提供

・薬局事業の拡大                   薬の受け取り方を変える

・行政・自治体との連携強化              健康寿命延伸に貢献

・ライフサポート事業の展開              子育て支援や病気の予防

・コンパニオンアニマルとアグリテック分野の事業拡張  エリア拡大と新事業の展開

 

また、バイタルケーエスケー・ホールディングスグループでは2023年3月期から2025年3月期までの3年間にわたる第5次中期経営計画を策定しており、「次代を見据えたビジネスモデルの革新」を中期ビジョンに掲げ、実践課題として「1.市場の構造変化と市場特性に合わせた医薬品流通モデルの追求」「2.医療のDX進展に伴う流通・マーケティングモデルの進化」「3.プライム市場に対応したグループ経営推進」を設定し、次の具体的な課題に取り組んでおります。

 

 

【第5次中期経営計画 主な課題】

<医薬品卸売事業>
1.市場構造変化を踏まえた体制整備

(1) 効率化・適正化推進によるローコストオペレーションの実現

(2) 処方元への効率的・効果的マーケティング活動の実施

(3) MS機能の拡張(MR機能の代替へ)

2.地域の医療提供の中核となる“病院”への取組み強化・営業体制刷新
3.調剤薬局のDX推進
4.サプライチェーンマネジメント力の持続的向上

(1) 在庫管理システムを活用したパッケージ納品の拡大

(2) 3PL事業の展開

(3) 調剤センターを活用したサプライチェーン構想実施

(4) 物流品質と効率化の持続的向上

<グループ経営戦略>
1.財務戦略

(1) ROE 5%以上

(2) 適正な株主還元策の実行

  総還元性向方針:50%以上、配当方針:DOE2%以上

(3)政策保有株式の縮減

2.より高度なコーポレート・ガバナンスの検討・整備
3.コーポレート・コミュニケーション(CC)のさらなる充実

(1) ネット時代と財務戦略を踏まえた適切なCC活動の実施

(2) 英文開示の充実(バイタルケーエスケー・ホールディングスホームページ、株主総会招集通知書など)

(3) ESGに加え、TCFDを見据えたCC活動

 

 

(4)優先的に対処すべき事業上および財務上の課題

 バイタルケーエスケー・ホールディングスは、2022年10月28日に公表いたしました「企業価値向上に向けた取り組みの強化について」(注

2)ならびに2023年12月26日に公表いたしました「資本コストや株価を意識した経営の実現に向

けた対応について」(注1再掲)に従い、バイタルケーエスケー・ホールディングスグループの企業価値向上に取組んでまいります。

 

(注2)2022年10月28日「企業価値向上に向けた取り組みの強化について」

URL:https://www.vitalksk.co.jp/corp/wp-content/uploads/2022/11/b017a0e4daaf9680ebaceb120937e041.pdf


事業等のリスク

 

3 【事業等のリスク】

有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末(2024年3月31日)現在においてバイタルケーエスケー・ホールディングスグループが判断したものであります。

 

(1)医療保険制度改革および薬価基準改定に関するリスク

政府は、後期高齢者医療保険制度の改革、医師不足の解消、新型インフルエンザ等への対応およびがん・肝炎対策の拡充、地域包括ケアシステムの構築等、医療崩壊を食い止めるべく新たな医療保険制度体系の実現に取り組んでいます。また、バイタルケーエスケー・ホールディングスグループの主要な取扱商品である医療用医薬品は薬価基準に収載されております。薬価基準は保険医療で使用できる医薬品の範囲と使用した医薬品の請求価格を厚生労働省が定めたもので、薬価基準は販売価格の上限として機能しております。この薬価基準は実勢価格を反映させるために2年に一度4月に本改定が実施され、大半の品目の薬価基準が引き下げられます。また、近年は本改訂以外の年の4月にも部分改定が行われ、毎年薬価改定が行われるようになりました。さらに、効能追加等により一定規模以上の市場拡大があった品目等については、年4回改定されます。このように薬価基準改定を含めた医療保険制度がバイタルケーエスケー・ホールディングスグループの業績に影響を与える可能性があります。

 

(2)医薬品メーカーの価格政策に関するリスク

バイタルケーエスケー・ホールディングスグループの主たる事業である医薬品卸売事業の売上総利益の主な構成は、販売価格と仕入価格の差である売買差益と、一定期間の仕入金額や販売金額等に応じて製薬メーカーから支払われる割戻金及び販売報奨金からなります。仕入価格は主に薬価改定時に見直されます。割戻金及び販売報奨金は随時見直されるため、メーカーの方針及び営業戦略の変更により、バイタルケーエスケー・ホールディングスグループの業績に影響を与える可能性があります。

バイタルケーエスケー・ホールディングスグループでは、割戻金及び販売報奨金獲得のため、随時、メーカーとの取引条件の見直しやメーカーとの取り組みの提案を行っております。

 

(3)納入価格に関するリスク

日本の医療用医薬品流通の大部分が医薬品卸を経由しており、医薬品卸業界では厚生労働省が定めた「医療用医薬品の流通改善に向けて流通関係者が遵守すべきガイドライン(流通改善ガイドライン)」に則り医薬品ごとの価値に基づく単品単価取引に取り組んでいるところですが、競合他社の地域戦略などを要因とした過度の価格競争が発生する可能性があります。過度の価格競争が発生した場合には市場価格が低下し、バイタルケーエスケー・ホールディングスにおいても価格対応せざるを得ない場合があります。また、価格対応できない場合には販売品目が減少する場合があります。このように過度の価格競争が発生した場合、バイタルケーエスケー・ホールディングスグループの業績に影響を与えることがあります。

バイタルケーエスケー・ホールディングスグループは引き続き流通改善ガイドラインに則り適正価格での納入を維持する努力を続けてまいります。

 

(4)特有の取引慣行に関するリスク

バイタルケーエスケー・ホールディングスグループの主たる事業である医薬品卸売業界においては、納入価格未決定のまま医療機関等に納入し、その後に価格交渉を行うという特有の取引慣行があります。流通改善のテーマの1つである早期妥結に取り組む一方で、同じく流通改善のテーマである医薬品の価値に見合った適正価格での販売にも取り組んでおり、価格交渉が長期化する場合があります。価格交渉が長期化した場合には、合理的な見積による決定予想価格を算出し、売上計上しております。決定予想価格と決定した価格が異なった場合には、バイタルケーエスケー・ホールディングスグループの業績に影響を与えることがあります。

バイタルケーエスケー・ホールディングスグループは引き続き流通改善ガイドラインに則り適正価格での納入を維持する努力を続けてまいります。

 

 

(5)投資有価証券所有によるリスク

社グループは株式等の投資有価証券を所有しております。時価のある株式については、個別銘柄毎に当連結会計年度末の市場価格と取得原価とを比較し、下落率が50%以上の銘柄については全て減損処理を行い、過去2年間にわたり下落率が30%以上50%未満の範囲で推移した銘柄、または、下落率が30%以上50%未満で株式の発行会社が債務超過の状態である銘柄については、回復可能性等を考慮して必要と認められた額について減損処理を行なっております。このように、保有する投資有価証券の時価が下落した場合には、バイタルケーエスケー・ホールディングスグループの業績に影響を与えることがあります。

バイタルケーエスケー・ホールディングスグループでは、保有する投資有価証券につきましては、毎年取締役会において保有の合理性を判断し、合理性が認められる投資有価証券のみ保有いたします。

 

(6)情報漏洩に関するリスク

予期せぬ事態により情報の流出が発生した場合には、社会的信用の失墜や損害賠償責任、取引停止処分が発生し、バイタルケーエスケー・ホールディングスグループの業績に影響を与えることがあります。

バイタルケーエスケー・ホールディングスグループでは、個人情報の保護についての基本方針、情報セキュリティーポリシー及び関連諸規程を制定するとともに、従業員教育を徹底し、保有する顧客情報は厳正な保護・管理に努めております。

 

(7)システムトラブルによるリスク

バイタルケーエスケー・ホールディングスグループは、事業活動を行うにあたりコンピュータシステム及びネットワークに大きく依拠しております。事故や災害またはランサムウェアをはじめとするマルウェア等で大規模なシステムトラブルが発生した場合には、バイタルケーエスケー・ホールディングスグループの業績に影響を与えることがあります。

システムトラブルの発生を防ぐため、コンピュータ機器は24時間・365日状態監視をしており、障害検知時には迅速に復旧作業に移行する体制をとっております。また、電源喪失を伴うような災害が発生した場合においても、継続してシステム稼動ができるよう非常用発電機を設置しています。更に、ネットワークに関しても冗長化構成をとっており、継続利用が可能な環境となっております。

 

(8)自然災害、事故によるリスク

バイタルケーエスケー・ホールディングスグループは、これまでの自然災害を体験した経験をもとに十分な災害対策を施してはおりますが、大規模な自然災害や事故が発生した場合には、事業活動に支障をきたし、バイタルケーエスケー・ホールディングスグループの業績に影響を与えることがあります。

災害が発生した場合でも、医薬品の安定供給を継続するために、BCPや災害対応マニュアルを策定するとともに、主要な物流センター及び拠点において非常用発電設備や災害対策車両を導入しております。

 

(9)法的規制によるリスク

バイタルケーエスケー・ホールディングスグループは、医療用医薬品の卸売業を主たる事業としております。したがって、事業活動を行うにあたり、「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(医薬品医療機器等法)」及び関連法規等の規制により、免許・許可の登録及び指定や、開発、製造、輸入に関し様々な承認許可が必要となります。監督官庁の許認可の状況によりバイタルケーエスケー・ホールディングスグループの業績に影響を与える可能性があります。

バイタルケーエスケー・ホールディングスグループでは、コンプライアンス綱領を制定するとともに、従業員教育を徹底し、法令遵守に努めております。

 

 




※金融庁に提出された有価証券報告書のデータを使用しています。

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