ハピネス・アンド・ディ(3174)の事業内容、事業の状況や経営戦略、事業等のリスクについて

TOP関連銘柄

事業の状況や経営戦略など
事業などのリスク


ハピネス・アンド・ディ(3174)の株価チャート ハピネス・アンド・ディ(3174)の業績 沿革 役員の経歴や変遷

3【事業の内容】

 ハピネス・アンド・ディグループは、ハピネス・アンド・ディと連結子会社2社から構成されており、宝飾品、時計及びバッグ・小物等の製造・販売を行っております。全国のショッピングセンター(以下「SC」という。)、商業施設を中心にブランド品のセレクトショップ(注)・ジュエリー専門店を店舗展開しております。

(注)「セレクトショップ」…小売店の形態の一種で、一つのブランドやデザイナーの商品だけを置くのではなく、会社の方針やバイヤー等のセンスで選んで品揃えし、生活様式や暮らし方を全体的に提案する店舗のこと。

 

 ハピネス・アンド・ディグループの事業に係る位置づけは、次のとおりです。

 (1)株式会社ハピネス・アンド・ディは、全国のSCに「ハピネス」、「GINZA Happiness」の店舗を展開し、主に宝飾品・地金商品及びインポートブランド品を販売しております。また、ハピネス・アンド・ディ商品の販売機会拡大を目的として、2019年8月期よりブランド品買取り事業者と協業による、下取り・買取り事業を開始しております。さらに、2025年8月期の下期より、インポートブランド品のヴィンテージ(リユース)商品取扱いを開始いたしました。順次取扱店舗を拡大し、同決算期末には57店舗中33店舗にて販売を行っております。

事業の特徴は以下のとおりです。

① 店舗の基本コンセプト

 人生の節目や大切な記念日に贈るプレゼント選びの場を提供する「アニバーサリーコンセプトショップ」を基本とし、高級感を重視した店舗に、宝飾品・地金商品及びインポートブランド品を豊富に品揃えし、「一流のおもてなし」と「お客様の立場でのご提案」によって、喜びや感動を提供できるような店づくりを目指しております。

 

② 取扱商品

 インポートブランド品を中心に宝飾品、時計、バッグ・小物等を幅広く取り揃えております。広範な商品の中から流行をいち早くキャッチして商品を選定、販売しております。

 

宝飾品

リング、ネックレス、イヤリング、ブレスレット等の輸入ブランドジュエリー、ダイヤモンドジュエリー、金・プラチナ等の地金商品

時 計

輸入ブランド時計、国内ブランド時計

バッグ・小物

ブランドバッグ、財布、キーケース、ネクタイ、サングラス、香水、テーブルウェア等

 なお、インポートブランド品は商社等から円建てで仕入れており、国内商品は国内メーカー等から仕入れております。

 

③ オリジナルブランド商品の展開

 オリジナルブランドとして、h&d(エイチ アンド ディ) を展開しております。オリジナルブランドは、買いやすい値ごろ感、シンプルで飽きのこないデザイン、社会課題の解決テーマの包含を開発ポリシーとしております。

 

④ 店舗展開の特徴

 ハピネス・アンド・ディ店舗は、幅広い年齢層のお客様を対象としており、商圏人口、地域特性、立地条件、競合企業の動向、採算性等を考慮した結果、大都市周辺部及び地方都市のSCを中心に、主として大型及び中型店舗を展開してまいりました。今後においては、外部環境の変化を十分見極めつつ、SCとの共働に加えて、消費者動向・採算性等を検討し店舗展開を進めてまいります。

 

 (2)株式会社AbHeri(アベリ)は、強いブランド力のあるジュエリーを自社工房でデザインから一貫して製作し、卸売りに加えて都市型の直営店舗及びECでの販売を行っております。

 

 (3)株式会社No.(ナンバードット)(以下「No.」といいます。)は、2023年10月に宝飾部門を一層強化すべく、ジュエリー商品の企画、開発、製造、卸売、小売、輸出入を目的とした、新たな子会社として設立いたしました。

新ジュエリーブランドの創出と販路の拡大により、ハピネスグループの事業領域及び収益基盤の拡大を目的としたものです。商品の開発、市場調査の段階を経て、ブランド確立段階として催事・POPUP店舗及びEC店舗にて販売を行っております。

 

 

事業の系統図は以下のとおりです。

 

 

 

 

株式会社ハピネス・アンド・ディ店舗一覧

 

 

 

 

2025年8月31日現在

地域

店舗数

開設年月

事業所の名称

所在地

北海道

地区

5店舗

2021年11月

ハピネス札幌苗穂店

北海道札幌市東区 イオンモール札幌苗穂内

2010年9月

ハピネス帯広店

北海道帯広市 イオン帯広内

2010年10月

ハピネス北見店

北海道北見市 イオン北見内

2012年6月

ハピネス釧路店

北海道釧路郡釧路町 イオン釧路内

2020年12月

ハピネス上磯店

北海道北斗市 イオン上磯内

東北地区

9店舗

2004年4月

ハピネス下田店

青森県上北郡おいらせ町 イオンモール下田内

2017年11月

ハピネスつがる柏店

青森県つがる市 イオンモールつがる柏内

2003年8月

ハピネス盛岡店

岩手県盛岡市 イオンモール盛岡内

2011年4月

ハピネス名取店

宮城県名取市 イオンモール名取内

2021年3月

ハピネス新利府店

宮城県宮城郡利府町 イオンモール新利府内

2014年3月

ハピネス石巻店

宮城県石巻市 イオンモール石巻内

2018年6月

ハピネスいわき小名浜店

福島県いわき市 イオンモールいわき小名浜内

2009年4月

ハピネス秋田店

秋田県秋田市 イオンモール秋田内

2015年3月

ハピネス大曲店

秋田県大仙市 イオンモール大曲内

関東地区

16店舗

1999年11月

ハピネスパルナ店

茨城県稲敷市 パルナSC内

2001年3月

ハピネス下妻店

茨城県下妻市 イオンモール下妻内

2005年11月

ハピネス水戸店

茨城県水戸市 イオンモール水戸内原内

2013年3月

ハピネスつくば店

茨城県つくば市 イオンモールつくば内

2006年10月

ハピネス高崎店

群馬県高崎市 イオンモール高崎内

2013年3月

GINZA Happiness 前橋店

群馬県前橋市 けやきウォーク前橋内

2007年11月

ハピネス羽生店

埼玉県羽生市 イオンモール羽生内

2008年9月

ハピネス越谷店

埼玉県越谷市 イオンレイクタウンKAZE内

2010年3月

ハピネス東松山店

埼玉県東松山市 ピオニウォーク東松山内

2013年3月

ハピネス春日部店

埼玉県春日部市 イオンモール春日部内

2021年5月

ハピネス川口店

埼玉県川口市 イオンモール川口内

2018年6月

GINZA Happiness 富士見店

埼玉県富士見市 ららぽーと富士見内

2000年3月

ハピネス成田店

千葉県成田市 イオンモール成田内

2014年10月

ハピネス木更津店

千葉県木更津市 イオンモール木更津内

2009年9月

ハピネスむさし村山店

東京都武蔵村山市 イオンモールむさし村山内

2013年12月

ハピネス日の出店

東京都西多摩郡日ノ出町 イオンモール日の出内

 

 

 

地域

店舗数

開設年月

事業所の名称

所在地

中部地区

11店舗

2007年4月

ハピネス長岡店

新潟県長岡市 リバーサイド千秋内

2020年3月

ハピネス新潟南店

新潟県新潟市 イオンモール新潟亀田インター内

2002年9月

ハピネス高岡店

富山県高岡市 イオンモール高岡内

2017年3月

ハピネス新小松店

石川県小松市 イオンモール新小松内

2021年7月

ハピネス白山店

石川県白山市 イオンモール白山内

2017年9月

ハピネス松本店

長野県松本市 イオンモール松本内

2017年11月

ハピネス甲府昭和店

山梨県中巨摩郡昭和町 イオンモール甲府昭和内

2015年9月

GINZA Happiness 磐田店

静岡県磐田市 ららぽーと磐田内

2014年6月

ハピネス名古屋茶屋店

愛知県名古屋市港区 イオンモール名古屋茶屋内

2023年3月

ハピネス豊川店

愛知県豊川市 イオンモール豊川内

2022年10月

ハピネス土岐店

岐阜県土岐市 イオンモール土岐内

関西地区

5店舗

2012年3月

ハピネス久御山店

京都府久世郡久御山町 イオンモール久御山内

2004年11月

ハピネス泉南店

大阪府泉南市 イオンモールりんくう泉南内

2022年4月

ハピネス四條畷店

大阪府四條畷市 イオンモール四條畷内

2006年11月

ハピネス神戸店

兵庫県神戸市北区 イオンモール神戸北内

2018年11月

ハピネス津南店

三重県津市 イオンモール津南内

中国・四国地区

3店舗

2013年10月

ハピネス倉敷店

岡山県倉敷市 イオンモール倉敷内

2017年10月

ハピネス岡山店

岡山県岡山市北区 イオンモール岡山内

2007年3月

ハピネス高知店

高知県高知市 イオンモール高知内

九州・沖縄地区

8店舗

2013年3月

ハピネス八幡東店

福岡県北九州市八幡東区 イオンモール八幡東内

2005年4月

ハピネス直方店

福岡県直方市 イオンモール直方内

2009年6月

ハピネス筑紫野店

福岡県筑紫野市 イオンモール筑紫野内

2008年4月

ハピネス大分店

大分県大分市 パークプレイス大分内

2005年5月

ハピネス宮崎店

宮崎県宮崎市 イオンモール宮崎内

2017年3月

ハピネス熊本店

熊本県上益城郡嘉島町 イオンモール熊本内

2007年10月

ハピネス鹿児島店

鹿児島県鹿児島市 イオンモール鹿児島内

2015年4月

ハピネス沖縄ライカム店

沖縄県中頭郡北中城村 イオンモール沖縄ライカム内

合計

57店舗

 

 

 

 

 

株式会社AbHeri店舗一覧

地域

店舗数

事業所の名称

所在地

全国

3店舗

アベリ銀座店

東京都中央区 GINZA SIX内

アベリ大阪店

大阪府大阪市北区 グラングリーン大阪南館内

アベリ福岡店

福岡県福岡市中央区 レソラ天神内

合計

3店舗

 

 

 

 


有価証券報告書(2024年8月決算)の情報です。

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

 ハピネス・アンド・ディグループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。

 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在においてハピネス・アンド・ディグループが判断したものであります。

(1)経営方針

 ハピネス・アンド・ディは、お客様・お取引先様・従業員による「信頼とふれあいの輪」を基本理念とし、お客様に感動を与えるプレゼント選びの場を提供する「アニバーサリーコンセプトショップ」及びお客様が何度でも足を運びたくなる「おもてなしの接客」を事業コンセプトとしております。

 

(2)目標とする経営指標

 ハピネス・アンド・ディグループは、事業の規模と展開の成果である売上高とその構成要素となる客数・客単価の推移、収益力を判断するための営業利益を経営指標として重視しており、その向上を図ってまいります。

 

(3)経営環境

 ハピネス・アンド・ディグループを取り巻く経営環境は、人口減少・少子高齢化、お客様ニーズの多様化、ネット通販(EC)の飛躍的拡大、リユース・個人間売買等との競合増加に加えて、円安・物価高騰による消費者マインドの変化が進行したこと等もあり、急速に変化しております。

 ハピネス・アンド・ディはこれまで集客力のある大都市周辺部及び地方都市のSCを中心に店舗を展開し、対面の接客を重視した販売手法により業容を拡大してまいりましたが、経営環境の変化に一層のスピード感をもって対応することが急務であると認識しております。とりわけ、輸入ブランド品の価格上昇や消費者の節約志向拡大を受けて、消費者の購買意欲が低下しており、人件費・光熱費等の高騰による店舗運営コストの増加も続いていることから、主力であるブランドショップ展開の収益性低下を招いております。

 

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 

① 事業モデルの多様化

ハピネス・アンド・ディは、全国のSCへブランドショップハピネスを多店舗展開いたしておりますが、都市部のマーケットやインバウンド需要への対応をより一層進めるため、グループ経営による事業モデルの多様化が急務であると判断しております。このため前連結会計年度において宝飾品製造・販売の株式会社AbHeriを完全子会社化いたしました。また、当連結会計年度においては、宝飾品の新業態による展開を目的として株式会社No.を設立し、3社によるグループ経営となりました。環境変化への対応として、収益性の改善と新たな事業基盤の確立が重要な課題と認識しており、外部環境の変化を踏まえたグループ戦略に主眼を置いた、中期経営計画(2023年10月3日・2024年10月29日公表「中期経営計画」)を推進することで業績の回復と中長期的な成長・発展を目指してまいります。具体的には、製販一体化事業モデルへの転換による利益率の向上、複数のブランドのM&A・新規事業立ち上げによる収益基盤の確立を進めております。グループ各社の取組みは着実に進展していることから、具体的な実績を積み上げていく段階に入っております。

 

② ハピネス・アンド・ディの構造改革

ⅰ)商品改革

 当期においては環境変化への対応として、輸入ブランド雑貨・時計を縮小し、利益率の高い宝飾・プライベートブランドの拡充を推進してまいりました。宝飾品の売上構成比のアップに比例して、売上総利益率も向上してまいりました。2025年8月期においては引き続き宝飾・金商品の販売を一層強化するため、レイアウト変更による宝飾強化店舗を拡充してまいります。

ⅱ)全販売スタッフの接客力の向上

 2024年8月23日に公表いたしました「プロの接客ノウハウと AI データ分析を融合させた、次世代の宝飾接客教育実証を開始」に記載のとおり、株式会社 Sapeetとともに開発した「AIロープレ」の活用を本格化させ、全販売スタッフの接客力の向上を図ってまいります。

 

③ 株式会社AbHeriの関西進出

株式会社AbHeriは東京都に2店舗、福岡県に1店舗を展開しておりますが、2025年8月期において日本有数の繁華街大阪市北区の大型商業施設へ新規出店の準備を進めております。インバウンドを含め関西マーケットの需要を取り込むことで、中長期的な収益の拡大に寄与するものと期待されます。

 

 

④ 株式会社No.の設立によるジュエリー新規事業の立ち上げ

2023年10月6日に100%子会社である株式会社No.を設立いたしました。

初年度は商品開発期と位置づけ、市場調査・商品企画を中心に展開してまいりました。2025年8月期においては、人員も含めた体制整備を進め、上期において通信販売とPOPUP店舗による販売開始を計画しております。早期の収益化へ向けて引き続き取り組んでまいります。

 

⑤ M&Aを積極的に推進

ハピネス・アンド・ディグループは、今後さらなる業績・事業規模の拡大を図り、持続的な成長をしていくために、新たな収益機会となり得るM&Aを積極的に推進してまいります。高いシナジー効果が得られる企業を幅広く対象とし、検討・交渉を進めてまいります。

 

⑥ 出店政策の再構築

ハピネス・アンド・ディグループにおけるブランドショップハピネスは、これまで、商圏人口、地域特性、立地条件、競合企業の動向、採算性等を考慮し、大都市周辺部及び地方都市のSCを中心に、主として大型及び中型店舗を出店してまいりました。また、AbHeriについては、都市型の高級感ある店舗展開を特色として出店してまいりました。

今後においても将来の成長を見据えた新規の出店は成長のために欠かせないと認識しており、外部環境の変化を十分見極めながら、SCとの共働に加えて、ハピネス・アンド・ディグループ独自に消費者動向・商圏特性・採算性を検討し、店舗網の拡大を図ってまいります。

 

⑦ 宝飾関連における新たな事業領域・新業態の多店舗展開

2024年8月26日公表の「第三者割当による第11回新株予約権(行使価額修正型新株予約権転換権付)の行使価額修正(行使価額修正型新株予約権への転換権の行使)及び資金使途変更のお知らせ」に記載いたしましたが、宝飾関連における新たな事業領域・新業態の多店舗展開を検討しております。現在検討段階にあり、下記業績見通しには織り込んでおりませんが、早期の実現へ向けて進展を図るべく取り組んでまいります。また、今後開示すべき事項を決定した場合には速やかに公表いたします。

 

⑧ マーチャンダイジング(MD)の強化

ハピネス・アンド・ディグループは、お客様一人ひとりに喜びや感動を提供できる魅力的なショップを目指して、ライブ販売等の新たな取組みも実施し、お客様のニーズに合致した商品構成を図ってまいりました。今後さらにその充実を図るために、消費動向の把握や流行の研究等に努め、売れ筋商品の充実のほか新規商品の導入等を図ってまいります。

また、オリジナルブランドとして展開している、h&d (エイチ アンド ディ)につきましては、利益率の向上へ向けて中長期的な重要課題と位置付けており、商品開発・MDの強化とともにブランドイメージの向上に取り組んでまいります。

 

⑨ 店舗DXの推進

ハピネス・アンド・ディグループは、「おもてなしの接客」、「お客様の立場でのご提案」によって、喜びや感動を提供できる店づくりを目指しております。このため、お客様への接客力や商品提案力を強化することを重要な課題と位置づけ、現場での実践のほか、各種研修を通してその向上に取り組むことに加えて、店舗DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進し、ABCシステムの導入も図りました。今後においても店舗DXの推進は重要なテーマと考えており、デジタル化社会への変化対応と投資案件の選択に留意し、顧客接点の創出・強化、自社ECサイトの拡大、オムニチャネル化の推進、店舗スタッフが接客に専念できる環境の整備等を図ってまいります。

 

⑩ 人材の確保と育成

ハピネス・アンド・ディグループは、事業の拡大を図るためには、計画的な人材の確保と育成が重要な要素であると考えております。キャリア人材の確保に努めるとともに、労働環境の変化に対応するため、より実効的な採用方法の検討、採用対象の拡大等はもとより、応募動機につながる給与水準の見直し、従業員に対する福利厚生施策の拡充等にも取り組んでおります。また、育成体制の強化を進めるべく、教育店舗における計数・商品知識の充実、接客対応力・アフターサービスの向上等の、現場に即した研修の強化とあわせて、従業員の資格取得についての支援体制も充実させてまいります。

 

 

⑪ 財務上の課題

ハピネス・アンド・ディグループは、宝飾品、時計、バッグ・小物等のインポートブランド品及びオリジナルブランド商品を販売する小売業を主としております。研究開発等がないことから、各店舗の適切な商品在庫管理と販売費及び一般管理費のコントロールが財務上の重要課題となっております。このため、商品の電子タグによる管理の導入を進めてまいりました。在庫管理の業務改善と効率化を図るとともに、商品情報の電子化による顧客利便性の向上を進めてまいります。また、店舗間の物流経費削減と作業軽減を図るため、物流業務の外注化を順次進めております。

 

⑫ 継続企業の前提に関する重要事象等

ハピネス・アンド・ディグループは、2022年8月期以降の急激な円安進行・物価高騰によりインポートブランド品の販売が落ち込み、不採算店舗の閉店も進めた結果、前連結会計年度及び当連結会計年度において、営業損失、経常損失、親会社株主に帰属する当期純損失を計上し、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような状況が存在すると認識しております。

ハピネス・アンド・ディグループはこのような状況に対し、上記に記載したとおりハピネス・アンド・ディの構造改革等に取り組んでおります。

また、資金面においては、当連結会計年度において、営業活動によるキャッ シュ・フローは756百万円となり、当連結会計年度末において、現金及び預金981百万円を保有しており、現在財務制限条項のついた金融機関との借入契約はありません。

「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な後発事象)」に記載のとおり、今後の安定的な事業継続に必要な資金繰りを維持するため、ハピネス・アンド・ディは取引金融機関に対して借入金の元本返済に係る条件変更の申し入れを行い、各金融機関の同意をいただくとともに、メインバンクである株式会社千葉銀行より新規借入を行っております。メインバンクを中心に金融機関と緊密な関係を維持しており、今後も継続的な支援が得られるものと考えております。

なお、ハピネス・アンド・ディは、2023年10月に第三者割当による第11回新株予約権及び第12回新株予約権の発行を行っております。権利行使期間は2026年10月までとなっており、今後の行使による調達額はM&Aをはじめとする事業領域の拡大等に充当し、自己資本の充実にも資するものと考えております。

以上により、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような状況が存在するものの、継続企業の前提に関する重要な不確実性は認められないものと判断しております。

 


事業等のリスク

3【事業等のリスク】

 

 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者がハピネス・アンド・ディグループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。なお、本文における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在においてハピネス・アンド・ディグループが判断したものであります。

 

項目

発生

時期

発生

可能性

影響度

リスク

顕在化した場合の影響

対策

① 業績の季節変動

第2

四半期

・クリスマス時期を中心とした12月の年末に売上高及び利益が偏重するため期中の利益が平準化しない

・12月に自然災害、感染症の流行等が発生した場合、購買行動を抑制する可能性がある

・売上高及び利益の減少

・シーズンごとの商品展開の強化

・定番収益商材の品揃え強化

② 商品仕入れ及び在庫

不特定

・海外ブランドの商品供給政策等によっては特定のブランド品を仕入れることができなくなる可能性がある

・流通経路のトラブルや需要と供給のバランスの崩壊により、人気ブランドの商品仕入が極端に制限される可能性がある

・自然災害や感染症の流行等により、インポートブランド品の生産国・流通経路等における経済活動が長期にわたり停滞する可能性がある

・売上高及び利益の減少

・プライベートブランドのパイプライン増加

・国内外の仕入バランスの調整

・海外仕入国または地域の分散

③ 偽造品・不正商品の混入

不特定

・取扱商品に偽造品や不正商品が紛れ込んでしまう可能性がある

・同業他社が偽造品や不正商品を販売する可能性がある

・購入者からの賠償請求及び信用力の低下等

・風評被害

・売上高及び利益の減少

・ブランド品の新規仕入先を原則日本流通自主管理協会(略称AACD)加盟企業とする

・新商品を取り扱う際は本社仕入担当者が商品チェックする

・既存商品については必要に応じ、AACDからの情報などを参考に本社・店舗でチェックを行う

④ 為替や貴金属相場の変動、カントリーリスク

不特定

・ナショナルブランド商品及びプライベートブランド商品の生産拠点が海外にあることで為替変動の影響を受ける可能性がある

・地政学的リスク、社会リスク、信用リスク、市場リスクの影響を受ける可能性がある

・宝飾品等の原材料である貴金属の価格変動を速やかに販売価格へ反映させることが困難である

・売上高及び利益の減少

・値ごろ感の消失による集客力の低下

・諸物価の高騰による消費マインドの減退

・プライベートブランドパイプラインの増設

・宝飾新規事業の立ち上げ

⑤ M&A等の投資

不特定

・買収後に偶発債務や未認識の債務の発生する可能性がある

・のれん等の発生の可能性がある

・収益性の誤認の可能性がある

・事業計画に対して大幅未達となる可能性

・のれん等の減損処理

・対象企業の詳細なデューデリジェンス実施

・事業ポートフォリオのモニタリング

計画的なPMIの実施

⑥ 新規事業の取組

不特定

・計画通りに新規事業が推移せず投資に対する十分な回収を得られない可能性がある

・投資に対する損失の計上等

・新規事業に対する経営陣のモニタリング

⑦ 知的財産権管理

不特定

・プライベートブランドのうち知的財産権管理を行っていないものが模倣される可能性がある

・第三者の商標権等知的財産権に関するハピネス・アンド・ディの調査が不十分な場合は第三者の知的財産権を侵害する可能性がある

・店舗のブランド力低下

・売上高及び利益の減少

・損害賠償請求

・外部の弁理士を活用した情報収集と必要な対応を実施

⑧ 郊外型SC等への店舗集中

不特定

・周辺地域の地域活性化や商業施設の開設による商圏中心地が移動する可能性がある

・来館者の変化により客層、ニーズが変化する可能性がある

・ハピネス・アンド・ディグループの出店するSCが閉鎖する可能性がある

・閉店に伴う損失発生

・閉店店舗の売上高・利益の剥落

・賃貸借契約の解約に伴う損失の発生

・業態開発

・M&Aによる新規事業の確保

・店舗の収益性を維持、向上

・展開商品の見直しによる収益性向上

⑨ 人材不足

不特定

・人材の獲得競争激化及び人材市場(転職市場)の活発化による離職者の増加により人材不足となる可能性がある

・売上高及び利益の減少

・店舗運営が困難となる

・従業員の待遇改善により、採用強化と定着率の向上を図る

・新卒採用者へのフォローアップの実施により、早期離職率低減を図る

・採用手法を多様化させる

・店舗の収益性改善及びコスト削減により利益の確保を図る

⑩ 不正行為の発生

不特定

・内部関係者が関与する詐欺、横領、または規制・法令・社内規則の潜脱を目的とした類の行為が発生する可能性がある

・従業員のモチベーション低下

・社会的信用の低下

・内部通報制度の制定

・内部監査の実施

損失事象データの蓄積と分析等を通じたオペレーショナルリスクの管理

・従業員に対する教育、研修の実施

⑪ 自然災害等

不特定

・大地震や津波、台風、洪水等の自然災害により店舗施設に物理的に損害が生じる可能性がある営業時間の短縮や休業、配送の遅延によりハピネス・アンド・ディグループの販売活動や物流、仕入活動が阻害される可能性がある

・未知のウイルス等による大規模な感染症の発生、拡大により商業施設が営業時間の短縮や休業、集客力に影響を与える可能性がある

・人的被害が発生する可能性がある

・人員不足

・店舗閉鎖、休業、営業時間短縮等による業績の悪化

・勤務人員の通勤経路等を考慮しハピネス・アンド・ディグループ独自に判断、営業時間の短縮を早めることによる安全確保

⑫ 情報セキュリティ

不特定

・人為的過誤、サイバー攻撃、広範囲な自然災害、外部業者トラブル等によりコンピュータシステムや通信ネットワークに問題が生じ適切に利用できなくなる可能性がある

・個人情報(会員に関する情報、クレジットカード情報、購入履歴、従業員情報等)が漏洩する可能性がある

・仕入、営業のノウハウの流出の可能性がある

・信用力の低下等

・事故対応費用の発生

・被害者からの損害賠償請求

・不正アクセス対策、コンピュータウイルス対策、不信通信対策等の実施

・各種規程の制定

・各種情報が記載された媒体の適正処理を徹底

・退職時の情報持出の管理徹底

⑬ 有利子負債への依存度

不特定

・有利子負債への依存度が高い(2024年8月末現在の有利子負債残高4,264百万円、総資産に対する有利子負債の比率60.4%

・金融機関の支援が得られない場合に資金繰りが逼迫

・市場金利が上昇した場合に支払利息が増加

・金融機関との関係を維持・強化

・キャッシュ・フローを改善し有利子負債の削減を図る

・収益性向上及びコスト削減による利益の確保

・案件ごとに複数の金融機関と交渉

・エクイティファイナンスの活用

⑭ 減損損失の発生

不特定

・店舗の収益性の著しい低下や閉店の意思決定が発生する可能性がある。

・減損損失の発生

・インポートブランドを中心とした販売政策の転換

・収益性の高い商材の販売拡大

・店舗の収益性改善及びコスト削減により利益の確保を図る

・本社経費等の削減により全社の収益性を向上

⑮ 繰延税金資産の取り崩し

期末

・繰延税金資産の全部または一部が回収できない可能性がある

・利益の減少

・店舗の収益性改善及びコスト削減により利益の確保を図る

・インポートブランドを中心とした販売政策からの転換

・収益性の高い商材の販売拡大

 

⑯ 継続企業の前提に関する重要事象等

ハピネス・アンド・ディグループは、2022年8月期以降の急激な円安進行・物価高騰によりインポートブランド品の販売が落ち込み、不採算店舗の閉店も進めた結果、前連結会計年度及び当連結会計年度において、営業損失、経常損失、親会社株主に帰属する当期純損失を計上し、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような状況が存在すると認識しております。

ハピネス・アンド・ディグループはこのような状況に対し、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題」に記載のとおり、ハピネス・アンド・ディの構造改革等に取り組んでおります。

また、資金面においては、当連結会計年度において、営業活動によるキャッ シュ・フローは756百万円となり、当連結会計年度末において、現金及び預金981百万円を保有しており、現在財務制限条項のついた金融機関との借入契約はありません。

「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な後発事象)」に記載のとおり、今後の安定的な事業継続に必要な資金繰りを維持するため、ハピネス・アンド・ディは取引金融機関に対して借入金の元本返済に係る条件変更の申し入れを行い、各金融機関の同意をいただくとともに、メインバンクである株式会社千葉銀行より新規借入を行っております。メインバンクを中心に金融機関と緊密な関係を維持しており、今後も継続的な支援が得られるものと考えております。

なお、ハピネス・アンド・ディは、2023年10月に第三者割当による第11回新株予約権及び第12回新株予約権の発行を行っております。権利行使期間は2026年10月までとなっており、今後の行使による調達額はM&Aをはじめとする事業領域の拡大等に充当し、自己資本の充実にも資するものと考えております。

以上により、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような状況が存在するものの、継続企業の前提に関する重要な不確実性は認められないものと判断しております。

 




※金融庁に提出された有価証券報告書のデータを使用しています。

Copyright (c) 2014 かぶれん. All Rights Reserved. プライバシーポリシー