綿半ホールディングス(3199)の事業内容、事業の状況や経営戦略、事業等のリスクについて

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綿半ホールディングス(3199)の株価チャート 綿半ホールディングス(3199)の業績 沿革 役員の経歴や変遷

 

3 【事業の内容】

綿半グループは、綿半ホールディングス及び綿半ホールディングス連結子会社17社によって構成されており、主として小売事業、建設事業、貿易事業を行っております。

なお、綿半ホールディングスは、有価証券の取引等の規制に関する内閣府令第49条第2項に規定する特定上場会社等に該当しており、これにより、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準については、連結ベースの数値に基づいて判断することとなります。

 

(小売事業)

「スーパーセンター」を主力に「ホームセンター」「食品スーパー」「ドラッグストア」「あづみの茶胡蝶庵」「インテリアショップ」等を展開するとともに「PCボンバー」等のインターネット通販を行っております。

スーパーセンターでは、生鮮食品からホームセンター商材まで生活必需品を幅広く取揃えるとともに、いつでも低価格で商品を提供するEDLP戦略を推進しております。グループや他社との共同仕入による原価低減やオペレーションコストを抑えることで、地域一番の安さの実現に取組んでおります。

また、日本各地の漁港からの直接仕入や、漁船で獲れた魚を丸ごと買付ける「一船買い」で調達した鮮魚を低価格で販売するとともに、バイヤーが目利きした産地直送の野菜を販売するほか、直営農場の「綿半ファーム」の豚肉や牛肉を各店舗へ流通させるなど、生鮮食品の鮮度向上に取組んでおります。さらに、店内の新鮮な食材を使ってシェフが調理した商品を販売するグローサラントや、医薬品・調剤薬局の導入など、常に地域のお客さまに愛され、支持され続ける店舗づくりを推進しております。

加えて、物価高騰が続くなか、低価格・高品質で環境にやさしいオリジナル商品の開発を加速させ、お客さまの暮らしに寄り添った事業を展開しております。

インターネット通販においては、主に「PCボンバー」でパソコン・家電等を競争力ある価格で販売するほか、食品・酒類の「うまいる」、法人さま専用ウェブサイトの「WATAPRO」等を展開し、取扱商品を拡大しております。

 

(建設事業)

木造建築、建築鉄骨の工場加工製作、内外装工事、自走式立体駐車場建設、土木緑化等の各種建設工事等多岐にわたる事業を行っております。

木造建築では、戸建木造住宅の企画開発、資材・販促物の販売、技術・販売サポート等の加盟店運営を行っております。原木仕入から製材・木材乾燥・プレカット・施工まで自社一貫生産体制により、全国の加盟店500社以上に資材を供給しております。

建築鉄骨は、静岡県焼津市、長野県下伊那郡高森町の2工場で、鉄骨の加工製作を行っております。ミャンマー・中国・ベトナムのCADセンターと連携し、設計から製造まで効率的な管理を行うほか、梁鉄骨の組立・溶接を自動で行うロボットを導入し、生産性向上を図っております。

内外装工事は、新築・改修を問わず内装工事から屋根外装工事までを一貫して提供しております。特に屋根改修工事においては、工場・倉庫等の老朽化した屋根や壁を撤去、解体せずに上から包み込む独自のWKカバー工法を有しております。既存の屋根に穴を開けず施工するため、工場・倉庫の操業を休止させることなく、廃材の発生も抑えられるという特長があり、大手自動車メーカーの工場改修等に数多く採用されております。

自走式立体駐車場建設は、マンション・商業施設・病院・大学・公共施設等の自走式立体駐車場の建設を行っております。特に独自の「ロングスパンタイプ」については、柱の本数が少なく、駐車や乗り降りがしやすいという特長があります。国土交通大臣「認定品」を開発しており、施工期間の短縮化と施工コストの削減を図っております。

 

(貿易事業)

ウイテプゾール・アセトアミノフェン・ダルテパリン・ニトログリセリン等の医薬品原料やキャンデリラ・ホホバ等の化成品原料の輸入販売を行っております。継続的に自然派オーガニック商品の開拓を進め、食品や動物飼料にも取扱商品の幅を広げるとともに、綿半グループのシナジーを活かした商品作りに取組んでおります。

また、不妊治療薬の原薬製造を行っており、ヒト尿を由来とする排卵障害治療剤の性腺刺激ホルモン剤であるHMGの粗原料を中国から輸入し、神奈川県横浜市の製薬研究所内で精製し、製薬会社に販売しております。

 

 

(その他)

建物総合管理、不動産売買等を行っております。

 

綿半グループ各社の主要な事業内容は以下のとおりであります。

セグメント

会社名

主要な事業内容

小売事業

綿半パートナーズ㈱

グループの共同仕入、PB商品の共同開発、グループ間接部門の運営

㈱綿半ホームエイド

スーパーセンター・ホームセンター・ドラッグストア・調剤薬局・動物病院の運営

㈱綿半ドットコム

パソコン・周辺機器・デジカメ・家電・食品・酒・建設資材等のインターネット通販

㈱綿半フレッシュマーケット

食品スーパーの運営

㈱綿半インテック

イベントレンタル・個人向けレンタル・運送業務・倉庫業務・運送業務の合理化と在庫管理

リグナ㈱

家具・インテリア・アパレル・雑貨のオンラインショップ・店舗運営、CG事業等

大洋㈱

組立家具の製造・卸売・インターネット通販事業等

㈱綿半三原商店

茶葉及び菓子の製造・卸・販売、カフェスペースでの軽食販売

建設事業

綿半ソリューションズ㈱

建物改修工事、自走式立体駐車場、建築鉄骨等の各種建設工事

㈱綿半林業

戸建木造住宅の販売、設計施工、加盟店運営、戸建施工、木材・建材輸入、プレカット材・建材製造販売

㈱綿半林業SH

戸建て住宅のフランチャイズ事業、資材等の販売、加盟店の技術・販売支援

㈱綿半工務

注文住宅の販売及び施工

㈱綿半林業の家

注文住宅の販売及び施工

㈱綿半ホームズ

注文住宅の販売及び施工

綿半建材㈱

住宅資材販売事業、木材加工品製造・販売、木質バイオマスチップ製造販売

貿易事業

綿半トレーディング㈱

医薬品原料、化成品原料等の輸入・販売

その他

綿半リアルエステート㈱

建物総合管理、賃貸借の仲介、不動産売買、不動産コンサルティング

 

 

 

事業の系統図は、次のとおりであります。

 


 

1.2024年4月1日付で、征矢野建材株式会社の全株式を取得し、同社を連結子会社としております。なお、2024年6月1日付で、同社は商号を綿半建材株式会社に変更しております。

2.2024年4月1日を効力発生日として、株式会社夢ハウスを存続会社、株式会社綿半林業を消滅会社とする吸収合併を行うとともに、株式会社サイエンスホームの全株式を株式会社夢ハウスへ譲渡し、同日付で株式会社夢ハウスの商号を株式会社綿半林業に変更しております。

3.2024年6月1日付で、株式会社サイエンスホームは、商号を株式会社綿半林業SHに変更しております。

4.2024年6月1日付で、株式会社新発田技研は、商号を株式会社綿半林業の家に変更しております。

5. 2024年7月1日を効力発生日として、株式会社綿半ホームエイドを存続会社、株式会社綿半Jマートを消滅会社とする吸収合併を行いました。

6. 2025年4月1日を効力発生日として、株式会社綿半ホームエイドを存続会社、株式会社綿半フレッシュマーケットを消滅会社とする吸収合併を行いました。

 


有価証券報告書(2024年3月決算)の情報です。

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

(1)綿半の歴史と経営方針

 1500年代、「合」の旗印を掲げた織田信長の武将の一人は、民家臣とともに力を合わせ、地域を守り、地域の発展に邁進しておりました。本能寺の変の後は、民家臣の生活を守るために刀を捨て、綿商いを始めました。これが「綿半」の始まりです。

 明治の世の大変動時には、綿から鉄へ変革を遂げました。ここが分岐点となり、金物販売からホームセンター・スーパーセンター・インターネット通販へ変革した小売事業、建材販売から下請工事、メーカーへ発展した建設事業に分かれました。時代の変化に合わせて輸入販売を行う貿易事業も開始し、現在の3事業が形成されております。このように綿半は常に時代の流れを読み、形を変え、多様性ある企業グループへ変革を続けてまいりました。

 これらの歴史を背景に、綿半ホールディングスは力を合わせ、分かち合い、響き合う「合才の精神」を経営理念に掲げ、1500年代から現在に至るまで経営者と社員の隔てなく、社員全員による企業を目指しております。また、「絶え間なき暮らしの変革」を事業理念に、時代の変化に対応し、地域社会の活性化と人々のより良い地球環境と生活環境構築のために邁進しております。

 綿半グループでは、未来を担う子どもたちのために持続可能な社会の実現に取組んでおり、SDGsの達成に意欲的な長野県の企業として、「長野県SDGs推進企業」に登録されております。子どもたちの成長が地域の発展に繋がるという想いから、1953年に始めた奨学金制度を皮切りに、子どもたちの教育支援や、事業活動を通して、地域社会の活性化等に取組んでおります。

 綿半グループでは、これからも、子どもたちの未来のために持続可能な社会の実現に取組んでまいります。

 

(2)経営環境と綿半のめざす姿

 当連結会計年度におけるわが国の経済は、新型コロナウイルス感染症の影響の緩和により、経済活動の回復が緩やかに進んでおります。その一方で、金融政策による為替変動、ロシア・ウクライナ情勢の長期化や中国を始めとする海外景気の下振れなど、景気を下押しするリスクが存在しております。

 このような状況の中、経営理念である「合才の精神」に基づき、人々の暮らしに寄り添う企業を目指すべく、中期経営計画として「地域に寄り添い地域と共に新しい価値を創造する」を掲げております。数値目標としては、2027年3月期に売上高1,500億円、経常利益45億円と定めました。

 綿半グループは、420年続いた信用・信頼がどのように培われたのかを今一度見つめ直し、「暖簾」「地域」「環境」の3つの柱をもとにより一層の成長を目指し、長野県はもちろん、新たにグループ入りした各事業会社の地域経済に貢献していく所存であります。今後も「地域」との繋がりを大切にしながら、地域の発展に尽くしてまいります。

 経営指標としては、売上高経常利益率を指針として定めております。事業の成長・差別化・高収益化を図り、資本コストを意識しながらROE8%以上の維持、中長期的には売上高経常利益率5%以上を目標としております。なお、当連結会計年度における売上高経常利益率は、2.5%でした。

 また、資本市場からの評価としては、PBRを重要な指標として認識しております。現状、1倍を超える水準で推移しておりますが、投資家との対話を通じ、中長期的な成長性を理解していただくことで、PBR1.5倍以上を経営目標としてまいります。

 

 

 

2021年3月期

2022年3月期

2023年3月期

2024年3月期

ROE

11.5%

12.0%

8.1%

8.4%

自己資本比率

29.8%

27.8%

25.2%

28.7%

 

(3)対処すべき課題と戦略の実施状況

①グループ全体の取組み

 生成AIによる自動化、省力化など生産性向上への取組みが加速し、世の中は急激な変化が予想されております。また、フレキシブルワーク、リモートワークの定着による働き方の多様化や、女性や高齢者、外国人労働者など労働者属性の多様化も進んでおります。

 綿半ホールディングスは働き方改革が提唱される以前から、テレワーク制度やフレックス制度、パパ産休の導入や、それに伴うデジタル化にいち早く取組み、生産性向上を図ってきました。今後も加速する世の中の変化に対応するため、さらなるICT化と時代に沿った人的資源管理施策に取組んでまいります。

 

○ICT化のさらなる推進による事業価値の向上

・適切かつ迅速な情報共有の仕組みの構築

・グループ会社間、取引先との協働、連携体制の構築

・働き方改革に向けたICT関連の整備

 

○時代に沿った人的資源管理施策の実行

・次世代経営者育成研修や新規事業研究会等グループ共通研修の継続

・ライフサイクルステージやライフスタイルに合わせた働き方改革の継続

・事業特性と個々人のキャリアパスに即した専門研修の拡大

・ITスキルや英語力、創造力、対人関係能力など未来に必要なスキルや能力の開発

 

 

②各事業の取組み

<小売事業>

 小売事業は、業種・業態を超えた販売競争が激化する中、お客さまとの「信頼」を築き、「地域」の新たな価値を創造し、人々の暮らしに寄り添った事業展開を進めてまいります。

 

○暖簾:信頼に応える商品開発

 綿半グループのオリジナル商品は、実際に使い・食べて納得できるものだけを商品化し、食品・日用品・レジャー・ペット用品等の様々なカテゴリーで展開しております。これからも、お客さまにご満足いただけるよう、品質・味に自信を持った商品開発に取組んでまいります。

 

 

 

○地域:全国の良いものを「地域」へ

 綿半グループの流通網を活かし、日本各地で直接仕入の漁港を開拓するとともに、漁船で獲れた魚をまるごと買付ける「一船買い」による調達に取組んでまいりました。青果においても契約農家の拡大を進めるなど、生鮮商品の鮮度向上に取組んでおります。

 今後も流通網の拡大に取組み、各地の新鮮で美味しい食材をお届けすることで、「地域」のお客さまへ新しい価値を提供してまいります。

○地域:「地域」の良いものを全国へ

 全国に張り巡らされている拠点を活用して、長野県の強みである「木」を原料とした家具のほか、農作物や畜産物を全国へ流通する仕組みを構築してまいります。

○地域:地域特性を活かした店舗づくり

 ペットとドラッグストアを融合した「ウェルネスライフガーデン」のオープンや、既存店舗に医薬品・調剤薬局の導入を拡大するなど、新業態の開発を継続して推進しております。今後も地域特性を活かした店舗づくりを展開してまいります。

 

 

 

 

 

○地域:出店について

 今後の出店については、出店用地の確保や許認可の取得に長期の時間を要することから、居抜き物件の活用やM&Aを推進し、売場面積の拡大を図ってまいります。

○環境:循環型社会の形成

 私たちが住んでいる地域を地球規模でとらえ、リサイクル可能な商品パッケージを採用するほか、自社の家電商品をリサイクルするところまで考えて商品開発を行ってまいります。

 また、直営農場の綿半ファームにおいて、店舗や食品工場の残渣を飼料に活用するとともに、豚糞を施設内で堆肥化して飼料米の肥料に利用するなど、環境に配慮した循環型養豚モデルの構築に向けて取組んでまいります。

 

<建設事業>

 建設事業は、世界情勢の不安定化を要因とする資材価格の高騰や資材調達の困難化等、引続き厳しい事業環境が続くものと予測しております。お客さまとの信頼関係を構築するとともに、グループ内の相互連携を強化しながら独自の技術力を活かした製品開発を推進し、地域経済の活性化に取組んでまいります。

 

○暖簾:お客さまとの信頼関係の構築

 柱のない開放的な空間を短工期で実現する木造システム建築『PREST WOOD』や、介護・保育施設等の非住宅木造建築の販売を開始いたしました。

 お客さまの課題を正確に把握したうえで、納得できる価格・想定以上の価値を提供し、リピート率100%を目指してまいります。

 

 

 

○地域:地域資源の有効活用

 原木の仕入からプレカット・加工まで、自社一貫生産体制による木材の製造機能を活かし、長野県の豊富な森林資源を全国の木造住宅の加盟店へ供給するとともに、家具製造の原材料としても活用し、地域経済に貢献してまいります。

○地域:協力業者との永続可能な関係を構築

 建設事業は全国展開をしており、地域の協力業者さまとの協力が必要不可欠であります。共に成長してゆくため、協力業者さまの育成や仕入の支援を行い、永続可能な関係を構築してまいります。

○環境:循環型社会の形成

 工場の屋根に設置する超軽量太陽光システム『LIGHTON SOLAR』など、環境に配慮した商品開発を行い、CO₂排出量の削減に取組んでまいります。

 また、木造建築の事業拡大を図り、森林から木材、住宅へ、木の加工・流通網を構築していくことにより、循環型社会の形成に寄与してまいります。

 

 

 

<貿易事業>

 貿易事業は、主に天然原料を取扱っているため、限りある資源を有効活用し、自然環境やコミュニティへの配慮を行いながら、いつまでも続く地球環境を地域住民と共に構築してまいります。

 

○暖簾:世界情勢に対応した、原料調達による安定供給率100%

 天然原料の新規開拓・調達を加速するとともに、綿半グループの各事業と連携し、海外ネットワークを活かした生鮮食品や建設資材の直接仕入に取組んでおります。世界情勢が不安定な中でもお客さまへ安定的な商品供給が行える体制を構築してまいります。

○地域:健康を支える原料提供率100%

 メキシコから輸入しているウチワサボテンの実を使用した『プリックリーペアパウダー HID-6036』を開発するなど、健康に優しい自然派オーガニック商品の開拓に取組んでおります。

 また、家畜の健康をサポートする100%天然植物由来の動物飼料添加物を使用した飼料の研究開発を引続き進めてまいります。

○環境:全ての原料へのSDGs付加率100%

 今までも、化粧品や健康食品等の原料生産地の「自然保護法律」に準じて資源調達を行うほか、地域住民の雇用創出に取組む等、地域住民と自然環境の保護に貢献してまいりましたが、今後は、すべての取扱商品でSDGsの取組みを実施してまいります。

 

 

(4)今後の発展に向けて

 創業500年へ向けて、常に時代の先を読み、既存事業との直接的な関連性が高い事業領域への展開や、既存事業の販路拡大、ノウハウ転用による事業展開を図るなど、引続き事業ポートフォリオの変革に努めてまいります。

 





※金融庁に提出された有価証券報告書のデータを使用しています。

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