ダイトウボウ(3202)の事業内容、事業の状況や経営戦略、事業等のリスクについて
3【事業の内容】 ダイトウボウグループは、ダイトウボウ(ダイトウボウ㈱)、子会社2社及び関連会社1社により構成されており、不動産賃貸及び商業施設の運営・管理を主たる業務とする商業施設事業、寝装品等の製造・販売を主たる業務とするヘルスケア事業並びにアパレル製品(衣料品、ユニフォーム)・繊維(素材)等の製造・販売を主たる業務とするせんい事業を営んでいる。 ダイトウボウグループの事業内容及びダイトウボウと関係会社の当該事業に係る位置付けは次のとおりである。なお、以下に示す区分はセグメントと同一の区分である。(1)商業施設事業 ダイトウボウが不動産の賃貸を行っている。また、子会社大東紡エステート㈱が商業施設の運営・管理を行っている。(2)ヘルスケア事業 子会社新潟大東紡㈱が製造し、ダイトウボウを通じて販売している。 なお、ダイトウボウグループ以外の外注加工先も利用している。(3)せんい事業衣料部門 ダイトウボウが衣料品を販売している。ユニフォーム部門 ダイトウボウがユニフォームを販売している。素材部門 ダイトウボウ及び関連会社宝繊維工業㈱が繊維素材等を販売している。 なお、上記衣料部門、ユニフォーム部門及び素材部門についてはダイトウボウグループ以外の外注加工先も利用している。 [事業系統図] 以上に述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりである。
有価証券報告書(2026年3月決算)の情報です。
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、ダイトウボウグループが判断したものである。(1)経営方針 ダイトウボウの歴史と伝統を背景に、経営理念である「進取の精神」と「自利利他の心」に基づき、発想力を活かし無限大の可能性へ挑戦していく。もって、持続的成長と中長期的な企業価値の向上を実現し、社会に役立つ企業、環境に優しい企業、人々の笑顔を大切にする企業となり、SDG’sの実現と日本のより良い未来の創造に貢献する。 (2)経営環境当期(2025年4月~2026年3月)におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善、インバウンド需要やサービス消費の持ち直し等を背景に緩やかな回復基調で推移した。一方、消費者物価の緩やかな上昇に加え、年明け以降の中東情勢の影響もあり、物価上昇圧力が継続し節約志向が高まる等一部で消費者マインドの動きの弱さが見られる展開となった。このような中で、ダイトウボウグループは2年目となる中期経営計画「Jumping over the 130th ~成長の未来へ~」に基づく諸施策の実現に向けて鋭意取り組んだ。商業施設事業においては、静岡県下有数の商業施設である「サントムーン柿田川」において、市況が底堅く推移しており、特に、邦画のヒット作に恵まれたことが施設全体の業績伸長に寄与し、設備更新投資による償却負担増をこなし、業績は順調に推移した。ヘルスケア事業においては、健康長寿へのニーズの高まりから市況は底堅く推移しており、製造部門の効率化に効果が出始めたものの、資材調達コスト増や、調達の遅れ等で健康部門が伸び悩む中、新規活動も芳しくなかったことなどが響き、売上高が前年割れになる等苦戦した。せんい事業においては、我が国の防衛産業の一端を担う官需ユニフォームの動きが堅調に推移したものの、アパレル関係で冬物衣料の一部受注を逃したことや民需ユニフォームの動きが低調だった。 (3)対処すべき課題我が国経済は、不透明な中東情勢を主因に、原油高を背景としたさらなる物価上昇や金利上昇が懸念される状況に注意を要する展開が見込まれるものの、雇用・所得環境の改善や政府による物価対策等が期待され、引き続き緩やかな回復が見込まれる。このような中で、ダイトウボウグループは、中期経営計画「Jumping over the 130th ~成長の未来へ~」の最終年度を迎え、計画完遂に向けて諸施策を鋭意実現していく考えである。また、「資本コストと株価を意識した経営の実現への対応」を推進し、ダイトウボウグループのサステナブルな成長や中長期的な企業価値の向上に邁進する考えである。主な事業戦略の概要は以下のとおりである。① 商業施設事業A.ダイトウボウ最大施設である静岡県所在の「サントムーン柿田川」の顧客満足度、テナント満足度を高め、より魅力ある施設運営を行う。特に、今後は買い控え対策としての集客力アップに注力する。B.商業施設だけでなく周辺エリアも含めた発展を志向し、地域社会に真に貢献する施設とする。そのため、地元自治体と提携し、SDG’sを推進する。C.提携先との取組みを強化し、新たなPM(プロパティマネジメント)事業や、施設内業態を中心に、スタートアップ企業への投資も検討する。D.中長期設備投資計画に従い、必要な設備更新投資を積極的に行う。(10年総額25億円程度)② ヘルスケア事業A.健康長寿社会のニーズに応え、ヘルスケア分野へのシフトを一段と加速する。B.国内製造拠点をフルに活用し、高品質の国産製品を提供する。C.非対面チャネルでの営業を強化するため、外部コンサルやSNSを積極的に活用し、デジタルビジネスを推進する。D.後継者不足の中小企業をターゲットに、ヘルスケア事業の譲受けやM&Aに取り組むことを検討する。③ せんい事業A.国内市況の回復と防衛関係ニーズの高まりを積極的に捉え、せんい事業の拡大に取り組む。B.市況が回復してきた官需・民需のユニフォーム事業に最注力していく。C.サステナブルな商材を開発・拡販し、サステナブルな社会作りに貢献する。D.アパレルOEMは、国産のニット・オーダーメイドの拡販も武器にしつつ、歴史に裏打ちされたモノ作りの技術と信頼を高めていく。 ④ 経営管理面の重点施策A.サステナビリティ基本方針の推進「商業施設事業」「ヘルスケア事業」「せんい事業」の3事業を柱として、SDG’s(持続可能な開発目標)の達成に向けて、ディーセント・ワーク(働き甲斐のある人間らしい仕事)や技術革新を推進する。B.SDG’s諸課題への対応の推進グループ全体で、SDG’s諸課題の実現に向けた取り組みを推進する。C.人的資本経営の推進人的資本経営=人材を資本として捉える経営戦略を強化していく。D.財務マネジメントの強化借入金の金利リスクマネジメントなどを強化する。⑤ 資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応中期経営計画「Jumping over the 130th ~成長の未来へ~」を完遂することでダイトウボウグループの収益力を高めるとともに、成長性を示すことに全力で取り組んでいく。また、ダイトウボウグループとして、経済成長下でのダイトウボウ事業の成長を図り、主力事業である商業施設事業をさらに強く、またヘルスケア事業を収益の柱とすべく育成し、せんい事業は祖業である毛織物をベースとした事業展開に絞りこんで、いずれも国内事業に集中させることで業績を維持・向上させていく考えである。こうした施策の実現により、資本収益性を高め、ダイトウボウの成長性を示していく。配当について、ダイトウボウは、競争力を維持・強化し、企業価値の増大を通じて株主の皆様に対する安定的かつ適正な利益還元を図ることを経営の最重要課題の一つと考え、利益配分については業績の向上に努め、また内部留保にも意を用いて決定することを基本方針としている。本中期経営計画期間中の資本政策については、数値目標及び今後の事業展開等を総合的に勘案し、配当性向は50~80%程度を目指すとともに、年一回程度不定期に実施予定の自己株式の取得を含む総還元性向は70~100%程度を目指す考えである。
事業等のリスク
3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりである。 なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在においてダイトウボウグループが判断したものである。(1)特定収益事業の特定地域集中について ダイトウボウグループの主力収益事業である商業施設事業のショッピングセンター等の商業施設が静岡県駿東郡清水町(三島地区)に集中している。 現在、予想されている東海地震が発生した場合には、ダイトウボウグループの業績等が悪影響を受ける可能性がある。 (2)固定資産の賃貸契約について ダイトウボウグループの主力収益事業である商業施設事業においては、ショッピングセンター等の商業施設に関して賃貸借契約を締結している。今後、諸般の事情により契約が解除された場合には、ダイトウボウグループの業績等が悪影響を受ける可能性がある。 (3)固定資産の評価について ダイトウボウグループは、有形固定資産および事業譲受により生じたのれんなどの固定資産を保有している。このため、当該資産または資産グループが属する事業の経営環境の著しい変化や収益状況の悪化などにより固定資産の減損損失を計上する必要が生じた場合には、ダイトウボウグループの業績等が悪影響を受ける可能性がある。 (4)有利子負債について ダイトウボウグループにおいては、商業施設「サントムーン柿田川」の開発工事実施等により当期末の有利子負債残高は98億30百万円である。今後、市場の金利が上昇した場合には、ダイトウボウグループの業績等が悪影響を受ける可能性がある。
※金融庁に提出された有価証券報告書のデータを使用しています。
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