バイク王&カンパニーグループは、2024年11月30日現在、バイク王&カンパニーおよび連結子会社1社、関係会社5社で構成されており、バイク王&カンパニーグループが営んでいる主な事業およびバイク王&カンパニーと関係会社の当該事業における位置づけは次のとおりです。
バイク事業
① バイク買取販売
(a) バイク買取
バイク王&カンパニーは、WEB・テレビ・ラジオ・雑誌等の広告宣伝活動によって中古バイクの査定および買取の需要を喚起し、主に無料出張買取の形式によって中古バイクの仕入を行っております。
無料出張買取は、バイクを売却する意思のあるお客様の自宅に無料出張し、現車確認して査定価格を算出したのち、お客様の同意が得られた場合に現地でバイクを仕入れる仕組みとなっております。
なお、査定価格は、査定したバイクの状態と業者向けオークションにおける流通価格のデータベースとの分析結果に基づき算出しております。これにより、バイクライフアドバイザー(バイク王&カンパニー査定員)個々の車輌知識や相場知識の相違によって発生する査定価格のばらつきを抑制し、全国統一の基準に基づく査定価格の提示とサービスを提供しております。
(b) バイク販売
仕入れたバイクは、商品価値を高めるための整備等を行ったうえで、主に以下の二つの販売チャネルにて販売しております。
<ホールセール>
効率的なキャッシュ・フロー経営を実現させるため、業者向けオークションを介した卸売によってバイク販売店等の業者にバイクを販売しております。これにより、仕入から販売に至るまでの期間の短縮、バイクの保管に要する在庫コストの抑制、売上債権の早期回収による資金効率の向上等を図っております。
<リテール>
「気軽」「安心」「選べる」をコンセプトに、バイク王&カンパニーの在庫から良質なバイクを厳選し、バイク王&カンパニーの店舗もしくはWEBを介してお客様に販売しております。また、車輌に加えライフスタイルに合わせてバイクライフを楽しめる様々なサービス等を提供し、お客様のバイクライフをサポートしております。
(c) 出店形態
バイク王&カンパニー店舗の敷地、建物は賃借となっております。
② 海外取引
海外取引(バイク輸出販売等)として、新たな販路の開拓に努め各国のニーズに応じた海外マーケットでのビジネスの可能性を模索しております。
③ パーツ販売
市場に流通させる前の車輌整備時において発生するバイク専用のパーツを、業者向けオークションを介して販売、もしくはWEBや店舗を介してお客様に販売しております。
その他
ビジネスモデルを発展させ、中長期的な企業価値向上を図ることを目的に、フランチャイズ契約および業務提携を軸にした新規事業を開発しております。
事業系統図(2024年11月30日現在)については、次のとおりであります。
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在においてバイク王&カンパニーグループが判断したものであります。
(1)経営方針
バイク王&カンパニーは、次に定める経営理念に基づき、ビジョンの実現を通じた持続的な成長と社会的な存在意義の創出および中長期的な企業価値の向上を図ってまいります。
<経営理念>
常に成長を求める事 共に成長を喜べる事
お客様の笑顔を追求する事
社会の発展に寄与する事 未来への文化を創造する事
そして常に夢を持ち続け愛される企業を実現します
(2)経営戦略等
バイク王&カンパニーは、「まだ世界にない、感動をつくる。」をコーポレートミッションに掲げ、ビジョンである「バイクライフの生涯パートナー」の実現に向けて、事業を推進しております。
<コーポレートミッション>
バイク王&カンパニーは、「まだ世界にない、感動をつくる。」をコーポレートミッションとして掲げております。
これは50年後も100年後も活躍し続ける企業となることを目指し、バイクライフを超えたライフデザイン企業を目指すものです。
<ビジョン>
バイク王&カンパニーは、「バイクライフの生涯パートナー」をビジョンとして掲げております。
バイク王&カンパニーが掲げる「バイクライフの生涯パートナー」とは、従来のバイク買取専門店としての「バイクを売るならバイク王」から、バイクに係る全てのサービスを総合的に提供する「バイクのことならバイク王」と言われるブランドへの進化を目指すものです。
そして、一人ひとりのお客様満足度のさらなる充実とともに長期にわたって多くのお客様に支持していただける企業になること、さらに、お客様とともにより豊かなバイクライフを創り上げていく企業となることを実現したいと考えております。
<基本戦略>
バイク王&カンパニーは、UX(顧客体験)グロースモデルを確立すべく、①店舗開発によるお客様接点の増加、②CRM(カスタマー・リレーションシップ・マネジメント)システムの構築によるデータに立脚したマーケティング活動、③サービス拡充・整備事業のネットワーク化を図っております。
(3)目標とする経営指標
バイク王&カンパニーは、企業価値の向上を図るため、持続的な成長を目標に掲げ、成長性と収益性を重要な経営上の指標としております。また資本コストを意識した経営を実践すべく、ROE(自己資本利益率)を重視しております。これらに基づき、連結売上高と連結当期純利益を具体的な指標と定めるとともに、取締役(監査等委員である取締役を除く)の報酬制度(業績連動報酬)との整合を図っております。
(4)経営環境および対処すべき課題
バイク王&カンパニーグループが属するバイク業界におきましては、環境規制、技術革新、社会的価値観の変化、経済情勢などの影響を大きく受けています。加えて、人口動態の変化による少子高齢化の進行やライフスタイルの多様化にともない、お客様のニーズは複雑化し、商品やサービスの提供に対してより柔軟な対応が求められていると考えております。
そのような中、バイク王&カンパニーグループが主力商材とする高市場価値車輌の保有台数は年々増加傾向にあり、この背景は趣味やライフスタイルとしてバイクを選ぶ層が増加していることと考えており、当面の間、リテール市場ならびにオークション市場の需要は堅調に推移していくものと判断しております。
国内におけるバイクの保有台数は約1,030万台(前年比0.1%減)と前年とほぼ横ばいになっておりますが、バイク王&カンパニーグループの主力仕入とする高市場価値車輌である原付二種以上は約597万台(前年比2.6%増)と前年を上回っております※1。新車販売台数においては、約38万台(前年比4.0%増)と前年を上回り、高市場価値車輌も同様に約28万台(前年比23.0%増)と前年を上回っており、依然として高い推移を維持しております※2。
※1.出典:一般社団法人日本自動車工業会(2023年3月末現在)
※2.出典:一般社団法人日本自動車工業会(2023年実績)
このような経営環境を踏まえ、確実に経営戦略を遂行していくため、以下の課題について対処してまいります。
バイク王&カンパニーグループは、国籍、性別、性的指向、年齢等をはじめとした様々な人財の多様性を尊重し、社員一人ひとりの能力が最大限発揮する環境を構築してまいります。その上で、バイク事業における整備職人財の確保、人財育成および活性化、採用力の強化、人財配置の最適化を図り、企業価値向上に資する人財基盤の強化に努めてまいります。
② 財務基盤、経営管理の強化
バイク王&カンパニーグループは、経営の健全性を保つと共に、キャッシュ・フローの最適化、投資管理体制の強化を図るなど資本コスト経営を実践し、より強固な財務基盤を構築してまいります。また、予実管理体制の強化、資源配分の最適化を図り、経営管理体制を強化してまいります。
バイク王&カンパニーグループは、お客様一人ひとりのライフサイクルに合わせた最適なサービス・商品を提供するため、CRM(カスタマー・リレーションシップ・マネジメント)の強化、ニーズに基づくサービス・チャネルの開発を進めてまいります。また、より多くのお客様にバイク王&カンパニーグループのサービスを選択頂けるよう、ブランディングやエリアマーケティングの強化、店舗の開発と付加価値の高いサービスの拡充、接客力の向上に努めてまいります。そして、更なるサービスの成長・改善に向けて、広告および在庫効率の最適化、広告に依存しない仕入の強化を通じて、収益力の向上を目指します。
④ 労働生産性の向上
バイク王&カンパニーグループは、リテールオペレーションの強化による販売効率の向上、自動化技術を含むDXの推進などによる非労働集約型オペレーションの構築を図ると共に、各種外部リソースの活用により、労働生産性の向上を図ってまいります。
バイク王&カンパニーグループの経営成績、財政状態および株価等に影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在においてバイク王&カンパニーグループが判断したものであります。
(1) バイク市場について
バイク王&カンパニーは、バイクを商材として事業を展開しております。このため、国内における新車販売台数の著しい減少、メーカーの経営悪化、業務停止および事業方針の変更等の発生によりバイク市場における需給バランスの変化が起こった場合、バイク王&カンパニーの業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
(2) 広告宣伝活動およびブランド展開について
バイク王&カンパニーのバイク買取は、広告宣伝活動によって査定および買取の需要を喚起し、バイクの仕入を行うものです。このため、広告宣伝活動の効果が著しく低下した場合、仕入台数の減少や売上高に占める広告宣伝費比率の上昇を招き、バイク王&カンパニーの業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
また、バイク王&カンパニーは、「バイク王」をコアブランドとして位置づけ、認知度の向上および広告宣伝活動の効率化を図っております。このため、想定外の事象によるブランド価値の毀損等によるバイク王&カンパニーの信用の著しい低下や、バイク王&カンパニーに係わる事件・事故等の発生によりお客様との信頼関係が損なわれた場合、バイク王&カンパニーの業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
(3) リテールの拡大について
バイク王&カンパニーは、お客様から仕入れたバイクのうち、リテールに適したものに整備を施しておりますが、販売車輌における整備不良等に起因する事故や損害賠償訴訟等が発生した場合、バイク王&カンパニーの業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
また、バイク王&カンパニーは、リテールの拡大を図ることにより従来のビジネスモデル(ホールセール)に比べ一定の在庫保有期間が生じるため、在庫のモニタリング機能を強化しておりますが、保有期間の長い在庫が大量に発生した場合、バイク王&カンパニーの業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
(4) 固定資産の減損会計について
バイク王&カンパニーは、店舗設備等の固定資産を保有しており、定期的に店舗ごとに減損兆候の判定を行うことで、経営効率の向上に努めております。しかしながら、経営環境の変化等により、今後著しく収益性が低下し減損損失を計上することになった場合、バイク王&カンパニーの業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
(5) システムについて
バイク王&カンパニーは、バイクの買取から販売までの業務を独自の基幹システムを活用することで、業務の効率化や情報収集力の強化、データ分析に努めているほか、事業活動に関わる情報を財産と考え、継続的に情報セキュリティ体制の構築・強化を図っております。
しかしながら、不測の事態による情報セキュリティ事故、地震等の自然災害の発生による情報システムの停止またはお客様との接点であるWEBサイトの不具合・遅延が発生した場合、バイク王&カンパニーの業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
(6) 人財の育成および確保について
バイク王&カンパニーにとって人財は経営の基盤となるため、人事理念である「社員の成長を応援する」をもとに人財採用・確保に取り組んでおります。競争力を維持・向上し続けるためには、特性や能力を最大限に活かせる職場環境の構築やマネジメント層の教育のほか、女性、外国人、そして様々な職歴をもつ中途採用者など、多様な人財を採用し一人ひとりの違いを尊重し価値を見つけることが、重要であると考えております。ただし、バイク王&カンパニーが人財育成、適切な人員配置を計画どおり進められなかった場合、長期的視点からバイク王&カンパニーの業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
また、バイク王&カンパニーは職場環境の充実や改善、適正な労働時間の管理や時間外労働の抑制等に継続的に取り組んでおりますが、万一、過重労働や不適切な労務管理による法令違反や働き方改革関連法令等の新たな法令の制定・改正等で対応が遅れて事業活動に制約を受けた場合、バイク王&カンパニーの業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
(7) 法的規制について
バイク王&カンパニーは、販売における広告宣伝や販売促進活動の実施にあたり景品表示法の適用を受けますが、バイク王&カンパニーの過失により不適切な表示がなされ、その影響が多岐にわたる場合、バイク王&カンパニーの業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
また、バイク王&カンパニーは、バイクの買取およびバイクの通信販売において特定商取引法の適用を受けますが、不招請勧誘・クーリングオフ等の各種規制に抵触することで行政罰や社名公表等の措置を受けた場合、社会的信用の低下等により、バイク王&カンパニーの業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
さらに、バイク王&カンパニーは、事業を展開する地域における環境に関する法規制、二輪車の販売・安全性に関する法規制、企業取引に関する法規制、税法等様々な規制のもとに事業を行っております。予期せぬ法規制の変更等によりバイク王&カンパニーの業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
※金融庁に提出された有価証券報告書のデータを使用しています。
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