歯愛メディカル(3540)の事業内容、事業の状況や経営戦略、事業等のリスクについて

TOP関連銘柄

事業の状況や経営戦略など
事業などのリスク


歯愛メディカル(3540)の株価チャート 歯愛メディカル(3540)の業績 沿革 役員の経歴や変遷

3【事業の内容】

 歯愛メディカルグループ(歯愛メディカル及び歯愛メディカルの関係会社)は、歯愛メディカル(株式会社歯愛メディカル)及び連結子会社13社等により構成されており、主に歯科関連商品、衣料品及びインテリア雑貨などを扱う通信販売等を主たる業務としております。経営理念である「先生とその患者さんに喜ばれたい。更に社員、取引先に喜んでもらえる会社になりたい。」という考えのもと、デンタルケア製品の企画・販売を中心にさまざまな事業を展開しております。徹底した「お客様視点」を重視し、歯愛メディカルが商品開発及び企画し商品化された商品の仕入、販売まで一貫して手掛ける体制を特徴としており、低価格・高品質である「欲しかった商品」の開発に努力してまいりました。また、コールセンター、カスタマーセンター、ロジスティクスセンター等の内製化を強化したことにより、より安価な販売価格の実現に繋がっており、全国およそ6万軒の歯科医院に納品し、歯科業界での歯ブラシ販売本数、また歯科通販売上高ではトップシェア(「アールアンドディ」歯科業界における通信販売の動向調査資料:「歯科機器・用品年鑑2025年版」より)となっております。

 歯愛メディカルグループの事業内容は、以下のとおりであります。

 なお、従来歯愛メディカルグループの報告セグメントは「通信販売事業」の1つとしておりましたが、株式会社ニッセンホールディングス及び株式会社白鳩の連結子会社化に伴い、当連結会計年度において事業セグメントの区分方法の見直しを行うことといたしました。その結果、歯愛メディカルの報告セグメントは、「歯愛メディカル事業」、「ニッセン事業」、「白鳩事業」の3つへ変更しております。

(1)歯愛メディカル事業

「歯愛メディカル事業」につきましては、主に歯科関連用品の通信販売を行っております。

①通信販売事業

 通信販売事業につきましては、主に以下のカタログによる通信販売を行っております。

 歯愛メディカルグループは、国内外の卸業者・メーカーから仕入れた商品を、国内の歯科医院を中心にした医療関係者に直接販売しております。商品のご案内は、各顧客へのカタログ配布及びウェブサイトに掲載にて行っております。

 商品の仕入・配送に関しては、顧客からの受注機能、仕入商品の発注機能、商品の入出荷機能及びコールセンターにおける顧客サポート機能を本社及び物流センターに集約しており、これにより従来の医療卸売業に比べ安価な価格設定を実現しております。

 また、定期的なセールやお客様に合わせた新商品のサンプル提供を実施することにより、追加販売及びリピート率の向上に努めております。

 連結子会社である株式会社デミラインにおいては、歯科医院専用のデイリーユース商品のカタログ販売及びウェブ販売サービスを提供しております。

 連結子会社である株式会社デンタルフィットにおいては、歯科医院の患者様など個人向けの通販サービスを提供しております。

 連結子会社である株式会社RayVisionにおいては、デジタルレントゲン医療機器の仕入及び販売を行っております。

 歯愛メディカルグループでは、各医療関係者の用途に合わせてカタログを作成しており、配布しているカタログは、次のとおりであります。

イ 歯科医院向け通販カタログ『Ciメディカル』

 国内外のメーカー仕入品及び、自社開発商品合わせて40,000以上の歯科材料を掲載、全国約7万軒の内約6万軒の歯科医院にご利用頂いております。主に、グローブ、マスクなどのディスポ商品、インスツルメント(医療用及び医療事務等で使用する機材、器具等)、歯科用医薬品等の提供を行っております。

ロ 歯科技工所向け通販カタログ『DENTAL LABO』

 毎日使う消耗材料から技工器械等を幅広くラインナップし、歯愛メディカルオリジナル商品を含め、日々の歯科技工の業務用商品等の提供を行っております。

ハ 歯科医院向け通販カタログ『デミライン歯科医院用カタログ』

  グローブ、ガーゼ類、紙エプロン、マスク、滅菌バッグなどの歯科医院に必要なデイリーユース商品を提供

 しております。

二 歯科医院の患者様など個人向けの通販サービス『デンタルフィット』

 連結子会社である株式会社デンタルフィットにおいては、歯科医院の患者様など個人向けの通販サービスを提

 供しております。

ホ クリニック向け通販カタログ『nurse+care』

 クリニック用のデザイン性を重視した高品質なメディカルウェアの提供を行っております。

 国内の主要メーカー商品に加え、歯愛メディカルオリジナルのナースウェア、エプロン、サンダル等を展開し、歯科医院をはじめとする様々なユーザーのニーズにお応えできる様、高品質な国内生産品や低価格な海外生産品の中から商品を取りそろえて提供しております。

へ 動物病院向け医療材料・医薬品通販カタログ『Vet』

 動物病院の鋼製器具・衛生材料・診察器材・医薬品など消耗品から備品まで動物病院に必要な商品を提供しております。

ト 介護施設・福祉施設向け通販カタログ『FreshCare』

 介護現場の必需品・消耗品マスクや殺菌消毒剤、使い捨てグローブなどインフルエンザ等の感染予防用品をはじめ、食事・入浴・排せつ・歩行に役立つ介護介助用品、ガーゼや血圧計などの診察処置用品、施設用テーブル・イス・スタッフ用ウェア・洗剤・清掃用具など介護施設に必要な商品をトータルに多数提供しております。

チ 病院・一般診療所向け通販カタログ『メディカルカタログ』

 マスクや使い捨てグローブ、消毒剤などの感染予防用品をはじめ、衛生材料や検査、診察、処置などに使われる医療材料、また診察券や小児プレゼント、院内家具備品など医療現場に必要な商品を提供しております。

リ 薬局向けの通販サービス『PharmaCi』

 ジェネリック医薬品を中心とした調剤薬局向けの通販サービスを提供しております。

ヌ 保育所向け通販カタログ『幼稚園・保育園』

 マスクや消毒剤などの感染予防用品をはじめ、厨房用品、清掃用品、折り紙や粘土を含む製作用品や玩具など、保育現場で必要とされる商品をトータルに提供しております。

ル 理美容・エステサロン向け通販カタログ『美っくる』

マスクや使い捨てグローブなどの衛生商材をはじめ、理美容・エステ・ネイル材料などの美容商品を提供しております。

 

②その他の事業

 その他の事業につきましては、歯愛メディカル及び連結子会社である㈱TDS、㈱サクラ歯研、㈱ナイキ歯研においてCAD/CAM歯科技工関連機器・システム販売事業、CAD/CAM歯科技工物製作事業の他、前述の事業に加え歯科医院等取引先向けに電力小売取次事業「Ciでんき」、歯科医院・歯科技工所等を対象としたホームページ作成代行事業等を行っております。

 

 また、歯愛メディカルは2025年12月期から2027年12月期までの3年間を対象とした中期経営計画「CiX 2027」を策定し、2024年12月25日付でお知らせしております。中期経営計画の基本方針として、以下3つの成長戦略を策定しております。

イ 「通信販売、大型機器販売、歯科DXの3本柱による歯科医療発展への貢献」

 今後、歯科および技工分野におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)は、業務効率の向上と技工士不足の解消という社会的課題解決がますます重要となります。こうした背景のもと、歯愛メディカルは韓国のAIソフトウェア開発企業であるImagoworks社と資本業務提携を結び、さらに「Dentbird Solution」の日本国内における独占販売代理店契約を締結しました。

 「Dentbird」は、AIを活用して歯科技工物を自動設計するソフトウェアであり、従来の技工ワークフローにおける業務効率を大幅に改善します。また、Imagoworks社と共同でオンライン型の技工物受発注システムを開発し、クラウドを通じたサービス展開を計画しています。このクラウドサービスにより、歯科医院と技工所におけるデジタル化をさらに促進し、より効率的なプラットフォームの構築を目指します。

 また、歯愛メディカルは2017年より、歯科医院で重視される大型医療機器(歯科用ユニット、CT、マイクロスコープなど)およびCAD/CAMシステムの販売において、全国各地に営業所を展開し、歯科通販では開拓が難しい新たな市場セグメントの開拓に取り組んでまいりました。その結果、事業開始以来、当連結会計年度まで継続的な成長を遂げており、特に歯科用CT、マイクロスコープ、CAD/CAMシステムにおいて高い市場シェアを獲得しています。

 直近では、日本国内の歯科用ユニットメーカーと共同で、歯科医師の高齢化や物価高騰を考慮した、シンプルで手頃な価格帯の新型ユニットの販売を開始しました。また、歯科治療へのアクセスが制限されがちな高齢者向けに、在宅診療の重要性が高まる中、歯愛メディカルオリジナルのオールインワン型ポータブルユニットを国内メーカーと共同開発し、市場投入しました。

 今後も、歯愛メディカルはオリジナル商品の開発を推進し、さらなる事業拡大を目指してまいります。

ロ 「お客様に選ばれるファーストコールカンパニーへ」

㈱ニッセンや㈱白鳩との取り組みにより、介護専門の衣服の企画を開始する等、歯科以外の商材の強化も図っております。また、営業による大型機械の販売も順調に伸びていることから、お客様においてまず第一に歯愛に声をかけていただけるような関係づくりを進めてまいります。

 

ハ 「新本社ロジスティクスセンターの能力最大化からグループサプライチェーンの最適化による競争優位性の確立」

新ロジスティクスセンターの能力を今後順調に拡大させていくことにより、コストダウンや更なる売上の拡大に結び付けていきたいと考えております。また、能力の拡大に併せて歯愛メディカル3PL事業についても拡大を図ってまいります。

 これら3つの成長戦略により、今後も更なる成長を志向してまいります。

 

(2)ニッセン事業

「ニッセン事業」につきましては、主に(株)ニッセンおよび(株)マロンスタイルにおいて、婦人服を中心とした衣料品、インテリア雑貨などの通信販売事業を行っております。

また、通信販売によって得た会員基盤やノウハウを活用し、(株)ニッセンおよび(株)アド究舎において他事業者様向けBtoB通販支援事業、(株)ニッセンライフにおいてお客様の大切な生活をお守りするための保険代理店事業、ニッセン・クレジットサービス(株)において生活をより豊かにかつ便利にお買い物をお楽しみいただくための金融事業なども行っております。

昨今は、通信・AIなどの技術の発展や、多様化する消費者ニーズにより市場が大きく変化しておりますが、常に「お客様視点」に立ち、お客様のライフステージ・ライフシーンに寄り添いながら、市場の変化に迅速に対応し、商品・サービスの向上に努めております。

また、将来にわたる持続可能な社会の実現にも貢献すべく、事業活動を通じて顕在化する各種の課題に積極的に取り組んでおります。

 

(3)白鳩事業

「白鳩事業」につきましては、主にインナーウェアの通信販売を行っております。主にインナーウェアをインナーメーカーから仕入れ、インターネット上のさまざまなチャネルを通じて、個人のお客様に販売するEコマース(インターネット通販)事業を展開しております。インナーウェアは、アウターウェアとは違い、外から見えない特性上、シーズンごとに変わる流行に大きく影響されず、天候などの季節要因の影響も受けないのが特徴です。また、定番商品などに見られるように販売期間が長いアイテムも多く、ファッションカテゴリーの中では実用的な商品特性も持ち合わせております。

また、㈱白鳩では、同社本社物流センターで商品仕入れからサイト運営、物流までの複雑多岐にわたる業務をすべてワンストップに行っており、Eコマース運営で必要となるインフラも取り揃えた「ワンストップ・エコ(便利)システム体制」を構築しております。

 

[事業系統図]

 以上の説明を事業系統図によって示すと次のようになります。

(1)歯愛メディカル事業

①通信販売事業

 

 

 

 

 ②その他の事業

 

 

 

 

(2)ニッセン事業

 

 

(3)白鳩事業

 

 

 

   ※1  連結子会社

   ※2  その他の関係会社

   ※3  物流業務受託

   ※4  持分法適用関連会社

 


有価証券報告書(2023年12月決算)の情報です。

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において歯愛メディカルグループが判断したものであります。

 

(1)会社の経営の基本方針

 歯愛メディカルグループは、「先生と患者さんに喜ばれたい」を経営理念としております。

 この経営理念に基づき、お客様視点に立った商品開発と誠実なビジネスを行うこと、並びに、歯科の重要性を広くアピールすることによってマーケットの拡大を目指し、仕入先様、お客様、その先にいる患者さんに喜ばれる存在になることを経営の基本方針としております。

 

(2)経営環境

 当連結会計年度における世界経済は、政府が新型コロナウイルス感染症の感染症上の位置づけを2類相当から5類感染症へ変更したことで、経済活動は感染症拡大前とほぼ同水準に戻り正常化へ向かっておりますが、エネルギー価格や原材料価格の高止まりの影響により、依然として不安定な状況が続いております。

 歯科関連業界におきましては、新型コロナウイルス感染症の拡大前までは歯科医療費は増加傾向にあるなど、国内歯科関連業界全体の事業環境は緩やかな回復が見られておりましたが、上記の影響により先行きが不透明な状況が続いております。こうした中でも、歯科治療領域でのデンタルソリューション関連装置等がマーケットを牽引することにより、歯科機器・用品マーケットの増加傾向は続く見通しです。

 

(3)経営戦略及び優先的に対処すべき課題

 歯愛メディカルグループは、歯科医院や歯科技工所を中心に、各種医療機関等への通信販売等を主たる業務としております。「先生と患者さんに喜ばれたい」という経営理念のもと、デンタルケア製品の企画・販売を中心にさまざまな事業を展開しております。徹底した「お客様視点」を重視し、歯愛メディカルが商品開発及び企画し商品化された商品の仕入れ、販売まで一貫して手掛ける体制を特徴としており、コールセンター、カスタマーサポート、ロジスティクスセンター等の内製化の強化を行い、低価格・高品質である「欲しかった商品」の開発に努め、より安価な販売価格の実現にグループ各社で努力し続けております。特に2015年5月より、医科分野へ参入し、病院・一般診療所向け通販カタログ『メディカルカタログ』を創刊し、販売取引拡大を目指しております。

 また、歯愛メディカルグループにおきましては通信販売には不向きとされた大型医療機器(デジタルレントゲン医療機器等)販売を2017年にスタートさせ、当連結会計年度まで続伸で推移している等、通信販売になかった製品やサービスの提供により新たな市場の開拓へ取り組んでおります。

 大型医療機器(デジタルレントゲン医療機器等)販売、ホームページ等のデジタルサービス及びソリューションの提供体制を強化するため、引き続き国内主要都市での営業拠点の整備拡充、営業人員の増員ならびにメンテナンス等のアフターサービス体制の強化に取り組んでまいります。

 また2023年10月に竣工した新本社ロジスティクスセンターにより、商品の保管能力及び出荷能力が約3倍に増強する計画であることから、歯愛メディカルグループの主力事業である通信販売事業を中心に、新商品の販売及び個人医院・総合病院等の医科業界への拡大を更に深め、動物病院、介護業界、理美容業界、幼稚園・保育園業界などへの拡大も更に進め、保管能力並びに出荷能力が大幅に増強されることにより、商品購買や管理、受注などを請け負う「3PL事業(物流受託事業)」の拡大が可能となることから、今後の本格稼働に向けて新たな顧客(提携)企業の募集を開始し、前述の出荷体制の安定化及び迅速化と併せて、物流の2024年問題の解消に向けて貢献してまいります。

 

 係る状況のもと、歯愛メディカルグループが優先的に対処すべき課題としては、下記があげられます。

① 経営管理体制の強化

 歯愛メディカルグループは、企業規模拡大の基礎となる経営管理体制、コーポレート・ガバナンスをより強化し、事業運営上の問題点の把握、コンプライアンスの徹底、適切なディスクロージャーやIR活動に取り組むことが企業価値の向上に繋がるものと認識しております。

 

② 人材の育成及び確保

 経営資源の重要要素である人材については、社員教育や研修制度の充実、コミュニケーションの活性化、適材適所での潜在能力の発揮等を推進し、一人当たりの生産性向上を図ります。

 また、事業の拡大に伴い、新規の採用活動についても積極的に取り組んでまいります。

 

③ 歯科医院以外の分野

 歯愛メディカルグループのサービスは、全国約7万軒の歯科医院のうち6万軒にご利用をいただいております。

 このため、歯科医院以外への新たな分野の開拓が課題となっております。今後は歯科医院以外の医科や介護・福祉施設、動物病院、理美容業界、幼稚園・保育園業界など顧客拡大を目指してまいります。

 

(4)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

 歯愛メディカルグループの経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標は、売上高、営業利益、親会社株主に帰属する当期純利益であります。

 歯愛メディカルグループの2023年12月期の経営指標として、同期初時点での計画値は450億30百万円、営業利益は40億30百万円、経常利益は40億16百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は25億46百万円としておりましたが、同期実績は売上高は456億28百万円、営業利益29億89百万円、経常利益は32億95百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は20億82百万円となりました。その主な要因は、「4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載の通りです。

 歯愛メディカルグループでは、主力の歯科医院や歯科技工所向け通販を中心に、新商品の販売及び個人医院・総合病院等の医科業界への拡大を深め、動物病院、介護業界、理美容業界、幼稚園・保育園業界など参入を進めております。また、大型医療機器(デジタルレントゲン医療機器等)、ホームページ等のデジタルサービス及びソリューションの提供体制を強化するため、引き続き国内主要都市での営業拠点の整備拡充、営業人員の増員ならびにメンテナンス等のアフターサービス体制の強化に取り組んでおります。

 上記施策により、歯愛メディカルグループは2024年12月期の連結経営指標として、売上高500億00百万円(前期比9.6%増)、営業利益35億28百万円(同18.0%増)、経常利益36億20百万円(同9.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益24億47百万円(同17.5%増)の達成を目指してまいります。

 

 


事業等のリスク

3【事業等のリスク】

 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を及ぼす可能性があると認識している主要リスクには、以下のようなものがあります。

 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において歯愛メディカルグループが判断したものであります。

(1)販売業等の許可等に関するリスク

 歯愛メディカルグループの販売する歯科材料や歯科用機械器具類、薬用歯みがき類及び体外診断用医薬品は、人の口腔内疾患の診断、治療若しくは予防等に使用されるため、開発・製造段階から流通(販売後)に至るまで、細部にわたって医薬品医療機器等法の規制を受けており、法によって医薬品や医薬部外品、医療機器等に分類されます。これら商品を市販するには、販売業許可を都道府県知事から受ける必要があります。この許可要件としては、申請者に欠格要件が無いことや資格を有する管理者を相当数確保配置すること、また、医薬品や医薬部外品、医療機器等を医療機関に販売するためには、販売業許可も必要になります。歯愛メディカルグループではこれらの許可等の継続は事業にとって最重要課題のひとつとして認識をし、対応しておりますが、何らかの理由によりこれらの許可等を取り消される事態に至った場合、歯愛メディカルグループの事業の継続にとって悪影響を及ぼす可能性があります。上記許可等の有効期間は、販売業許可が6年、製造業許可が5年であり、法令で定める許可要件を満たさなくなった場合には、許可の取消がなされる可能性がありますが、本書提出日現在において、その継続に支障を来す要因は発生しておりません。なお、主な許認可は以下のとおりであります。

許認可等の名称

会社名

所管

官庁等

許認可等の内容

(有効期限)

法令違反の要件及び主な許認可取消事由

医薬品販売業許可

株式会社歯愛メディカル

石川県

許可番号卸第2C0040号

(2023年9月1日から

2029年8月31日まで)

医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(以下、「医薬品医療機器等法」という)その他薬事に関する法令若しくはこれに基づく処分に違反する行為があったとき、又は役員等が欠格条項に該当したとき(法第75条)

高度管理医療機器等販売業・貸与業許可

株式会社歯愛メディカル

石川県

許可番号第2H0197号

(2023年9月1日から

2029年8月31日まで)

動物用医薬品店舗販売業許可

株式会社歯愛メディカル

石川県

石川県指令南畜第459号

(2023年9月1日から

2029年8月31日まで)

動物用高度管理医療機器等販売・貸与業許可

株式会社歯愛メディカル

石川県

石川県指令南畜第461号

(2023年9月1日から

2029年8月31日まで)

第二種医療機器製造販売業許可

株式会社歯愛メディカル

石川県

許可番号第17B2X10001号

(2023年3月5日から

2028年3月4日まで)

医療機器製造業登録

株式会社歯愛メディカル

石川県

登録番号第17BZ200048号

(2023年9月18日から
2028年9月17日まで)

医薬品販売業許可

株式会社デミライン

石川県

許可番号卸第2C0042号

(2023年12月1日から

2029年11月30日まで)

高度管理医療機器等販売業・貸与業許可

株式会社デミライン

石川県

許可番号第2H0202号

(2023年12月1日から

2029年11月30日まで)

高度管理医療機器等販売・貸与業許可

株式会社デンタルフィット

石川県

許可番号第3H0148号

(2020年10月10日から

2026年10月9日まで)

第一種医療機器製造販売業許可

株式会社RayVision

埼玉県

許可番号11B1X10032

(2023年2月27日から

2028年2月26日まで)

 

 

(2)品質及び安全性に関するリスク

 歯愛メディカルグループは「医薬品医療機器等法」やその他規制要求事項を遵守し、適切に品質管理を行っておりますが、歯愛メディカルグループが販売する医薬品や医薬部外品、医療機器等の使用によって、保健衛生上の危害が発生し、又は拡大するおそれがある場合には、これを防止するために、商品の自主回収、廃棄、販売の停止、情報の提供等必要な安全確保措置を講じなければなりません。その結果によっては歯愛メディカルグループが販売する商品の品質及び安全性に対する信用を損ない経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

(3)法規制又は訴訟に関するリスク

 歯愛メディカルグループの事業は、「医薬品医療機器等法」、「特定商取引に関する法律」、「不当景品類及び不当表示防止法」、その他にも環境規制等の様々な法規制に関連しております。歯愛メディカルグループでは法令遵守をはじめコンプライアンスを常に考慮した経営に努めておりますが、意図せざる理由により法令違反又は訴訟提起等が生じた場合、その結果によっては歯愛メディカルグループの財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

(4)知的財産に関するリスク

 歯愛メディカルグループは、第三者の知的財産権を侵害しないように、また歯愛メディカルグループの知的財産権が第三者に侵害されないように、知的財産保護のための体制を整備しております。しかし、第三者から知的財産権の侵害を理由とする訴訟が提起されたり、また第三者から知的財産権の侵害を受ける可能性を排除することは不可能であるため、このような事態が生じた場合、その結果によっては歯愛メディカルグループの財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

(5)医療保険制度の動向に関するリスク

 歯愛メディカルグループの取扱製品・商品は、歯科医療に直接・間接に使用されますが、国内における歯科医療はその大半が健康保険による診療となるため、医療保険制度の動向が歯科材料の需要にも影響を与える可能性もあり、制度の変更があった場合、歯愛メディカルグループの経営成績に影響を与える可能性があります。

 

(6)市場のグローバル化及び他業種の市場参入に関するリスク

 日本の歯科市場はアメリカ、欧州に並ぶ大市場であり、中国を中心とするアジア市場の成長性を考えた場合、欧米の材料・機器メーカーにとって、日本を含むアジア市場は、世界で最も有望な市場としてとらえることができます。世界的には、すでに欧米企業主導の市場再編の動きが活発化してきており、これらは欧米メーカーの世界戦略、とりわけ対日本・対アジア戦略の一環として認識する必要があります。これまで日本市場は、世界的に見ても特殊な健康保険制度や複雑な流通機構の影響もあり、外資の影響は比較的少なかったといえますが、市場のグローバル化に伴い、国際的な競争にさらされることになります。また、他業種からの参入についても販売競争の激化を引き起こし、これらの要因が歯愛メディカルグループの経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

(7)外国為替変動に関するリスク

 歯愛メディカルグループが販売する商品の一部は、海外から輸入されており、歯愛メディカルグループが為替リスクを負っている外貨建取引における影響のほか、邦貨建取引においても価格引き下げ要求等、間接的な影響を受ける可能性があります。その結果、歯愛メディカルグループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(8)倉庫の閉鎖又は操業停止に関するリスク

 火災、地震又はその他の人災若しくは自然災害により歯愛メディカルグループの倉庫、設備等が閉鎖又は操業停止を余儀なくされた場合、歯愛メディカルグループの経営成績に対して深刻な悪影響を及ぼす可能性があります。

 

(9)コンピュータ情報セキュリティに関するリスク

 歯愛メディカルグループは、ISO27001/ISMSの認証を取得するなど、情報セキュリティ委員会の設置・運営により情報管理の徹底を図っておりますが、コンピュータウイルス等の侵入やハッカー等による妨害の可能性が全く排除されている訳ではありません。もしこれらの被害にあった場合は、歯愛メディカルグループの経営成績に悪影響を与える可能性があります。

 

(10)個人情報の保護に関するリスク

 歯愛メディカルグループは、個人向け販売サイトである「デンタルフィット」の会員情報や「Ciモール」に会員として登録される医院(歯科医院・その他)、歯科技工所、動物病院、介護施設等に関する個人情報を保有しております。これらの情報管理については、ISO27001/ISMSの認証を受けるとともに、「個人情報の保護に関する法律」に基づき社内規程の整備、管理体制の構築、外部からの侵入防止対策の実施等を講じるとともに、従業員等に対し個人情報保護に係る啓発活動を実施し、その漏洩や不正使用の未然防止に努めております。しかしながら、人為的なミスや何らかの不正な方法等により歯愛メディカルグループが保有する個人情報が漏洩した場合には、歯愛メディカルグループの信用力の低下や損害賠償の請求等によって歯愛メディカルグループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(11)特定人物への依存について

 歯愛メディカルの代表取締役社長である清水清人は、歯愛メディカルグループの創業者であり、歯愛メディカルグループの経営方針や経営戦略の立案及び決定をはじめ、営業戦略や業務遂行等の経営全般において重要な役割を果たしております。歯愛メディカルは、ノウハウの共有、人材の獲得及び育成等により組織体制の強化を図り、同氏に過度に依存しない経営体制の構築を進めてまいります。しかしながら、不測の事態により同氏の歯愛メディカルにおける職務執行が困難となった場合は、歯愛メディカルグループの今後の事業展開、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(12)自然災害について

 歯愛メディカルグループが行う通信販売事業は、火災・地震・台風等大規模な自然災害の影響を受ける可能性があります。災害の状況によっては、在庫商品が被害に遭うことにより価値が減少する可能性や、商品の確保が困難になる可能性があります。このため万一に備えて各種保険への加入や倉庫等の設備の充実に努めておりますが、予測を超えた事態が生じた場合には、歯愛メディカルグループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(13)棚卸資産について

 歯愛メディカルグループは、通信販売事業を行っており、棚卸資産として商品及び製品を計上しておりますが2023年12月末現在における残高は、商品及び製品85億63百万円となっております。

 歯愛メディカルグループでは、見込んでいた価格での販売が困難な場合には、在庫リスクを軽減するため、販売価格の値引きにより販売を促進させる施策をとることがあります。その際、値引きによる利益の減少や棚卸資産の評価損が発生し、歯愛メディカルグループの業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。

 

(14)製造物責任法(PL法)について

 歯愛メディカルグループが販売する商品の一部は、歯愛メディカルグループで企画し海外の協力工場で委託生産した製造物を輸入し販売していることから、歯愛メディカルグループは製造業者としてPL法の適用を受けます。歯愛メディカルグループは、製造物の欠陥が発生しないよう細心の注意を払っており、万が一の場合に備え、製造物責任賠償についてはPL保険に加入しておりますが、製造物の欠陥により顧客の身体、財産等を毀損した場合、損害賠償義務の負担等が歯愛メディカルグループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(15)エア・ウォーター株式会社との関係について

 歯愛メディカルは、同社との資本業務提携を通じ、医療関連事業において高いシナジーの実現により、今後歯愛メディカルグループの業績拡大と発展に大きく繋がるものと考え、2016年10月18日開催の取締役会において、同社との間で資本業務提携を決議し、同日付けで本提携を締結いたしました。本提携により、同社の歯愛メディカル総株主議決権の保有割合は38.98%であり、歯愛メディカルの主要株主及びその他の関係会社となっております。

 本提携は、同社グループ内には歯愛メディカルグループと競合するような通販機能を保有していないこと、同社グループとの取引につきましては独立した第三者間取引と同様の一般的な取引条件で行っていることなどにより、歯愛メディカルグループの経営の独立性を損なうものではございません。

 上記方針について、本書提出日現在では変更の予定はありませんが、将来変更された場合には、歯愛メディカルグループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(16)物流業者の値上げについて

 歯愛メディカルグループは、商品配送のほとんどを大手物流業者に委託しております。歯愛メディカルグループとしては、リスク分散の観点からも各社との良好な取引関係の維持に努めるとともに、その他の配送業者との関係構築も常に模索しておりますが、今後、既存物流業者各社からの大幅な送料の値上げ要請があった場合、歯愛メディカルグループ事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(17)新型コロナウイルス感染症について

 現時点では歯愛メディカルグループへの影響は限定的ですが、今後、新型コロナウイルス感染症の流行に伴い歯愛メディカルグループ従業員や取引業者への感染拡大による事業の中断及び遅延等により、歯愛メディカルグループ業績に影響を与える可能性があります。

 




※金融庁に提出された有価証券報告書のデータを使用しています。

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