力の源ホールディングスグループは、力の源ホールディングスを持株会社とする持株会社制を導入しており、力の源ホールディングス、連結子会社14社で構成されております。また、国内外において、食材の生産、教育、商品開発、製造、流通、販売までを一貫して手がける事業モデル
を志向し、報告セグメントは事業種類別に、博多ラーメン専門店「一風堂」及び一風堂のフードコート業態「RAMEN
EXPRESS」に加えて「名島亭」、「因幡うどん」といったブランドを展開する国内店舗運営事業、海外において
「IPPUDO」ブランドを中心に展開する海外店舗運営事業、そば・ラーメンの製麺及び卸販売並びに一風堂関連商品の小売を中心とする商品販売事業を主な事業として展開しております。
創業の精神である、「食を通して新しい価値を創造し「笑顔」と「ありがとう」とともに世界中に伝えていく。変わらないために、変わり続ける」の下、ラーメンをはじめとする日本の食文化の普及をグローバルに実現することを目指すとともに、より高いレベルでの顧客満足の獲得と更なる企業価値の向上にむけて尽力しております。
なお、力の源ホールディングスは、有価証券の取引等の規制に関する内閣府令第49条第2項に規定する特定上場会社等に該当しており、これにより、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準については連結ベースの数値に基づいて判断することとなります。
力の源ホールディングスグループの事業における関係会社の位置付け及びセグメントとの関連は、次のとおりであります。なお、以下に示す区分は、セグメントと同一の区分であります。
① 国内店舗運営事業
国内店舗運営事業におきましては、「一風堂」ブランドを中核に、「名島亭」、「因幡うどん」といった複数ブランドの直営店舗の運営事業を行っております。創業時より40年間継続してきた「一風堂」に加え、商業施設内のフードコートを中心に展開する「RAMEN EXPRESS」、「プラントベースラーメン」を常時提供する一風堂新宿ルミネエスト店等の新コンセプトショップの展開も行いつつ、「一風堂」ブランドの更なる進化と価値向上に努めております。
イ.主要なブランド及び運営会社は下表のとおりであります。
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ブランド |
主な事業内容 |
主な運営会社 |
|
|
一風堂 |
|
オリジナルブレンド小麦を使用した自家製麺、独自工法による自社生産スープ、居心地の良さと楽しさを追求した店舗デザイン、スタッフ教育等「味」「雰囲気」「サービス」のすべてに拘ったラーメン専門店ブランドであります。「白丸元味」、「赤丸新味」、「極からか麺」を看板商品に、都心路面店、都心ビルイン、ロードサイド等の様々な立地に対して、年齢・性別を問わず、単身からファミリーまで幅広い顧客層をターゲットに店舗を展開しております。 |
(株)力の源カンパニー (株)渡辺製麺(注) |
|
RAMEN EXPRESS |
|
2011年より参入した当業態は、より手軽にスピーディーに本格的なラーメンを楽しんで頂くブランドであります。現在は、商業施設内フードコートを中心に出店しております。 |
|
|
ブランド |
主な事業内容 |
主な運営会社 |
|
|
名島亭 |
|
久留米ラーメンと、福岡長浜の屋台ラーメンをルーツに持つ福岡の老舗ラーメン店ブランドであります。九州ならではの細麺と独特の風味の豚骨スープのラーメンを提供しております。 |
(株)力の源カンパニー (株)渡辺製麺(注) |
|
因幡うどん |
|
創業73年の老舗「博多うどん」店。福岡県内に8店舗を運営し「博多うどん」の代表格にもあげられております。厳選された食材と昔ながらの製法を守った「出汁」、博多独特のやわらかい「麺」が特徴のうどん業態となっております。 |
(株)力の源カンパニー |
|
その他 |
- |
「呑んで、つまんで、麺を楽しむ」をコンセプトとした「ラーメンダイニング五行 Powered by IPPUDO」、女性店主によるラーメン店が期間限定で出店するポップアップラーメンストア「人類みな麺道」など、多種多様なジャンルの業態・ブランドに挑戦しております。 |
(株)力の源カンパニー |
(注)「一風堂」、「RAMEN EXPRESS」、「名島亭」で使用する原材料の製造・販売を行っております。
ロ.暖簾分け制度(フランチャイズモデル)について
力の源ホールディングスグループにおける国内店舗の運営形態には、直営形態と、暖簾分け制度による形態があります。暖簾分け制度とは、「一風堂」商標及び営業ノウハウをライセンス供与しロイヤリティを受領する制度であります。店舗運営技術と企業理念への理解度、事業計画等を審査項目とする社内審査を通過した従業員が、力の源ホールディングスを退社したのちに会社を設立し代表取締役(店主)となったうえで、新規出店または店舗の譲渡により、店舗運営を行います。また、飲食事業へ造詣の深い外部法人による新規出店や、店舗の譲渡による展開も併せて進めております。なお、2025年3月末現在において、この制度で22店舗が運営されております。
② 海外店舗運営事業
海外店舗運営事業におきましては、海外子会社の統括管理を行う「CHIKARANOMOTO GLOBAL HOLDINGS PTE.LTD.」を中間持株会社とし、日本の代表食であるラーメンをはじめとする日本食を、日本の文化やおもてなしの精神とともに全世界へ普及することを目指し、「IPPUDO」ブランドを中核とした直営店舗の運営並びに現地運営パートナー企業へのライセンス供与事業を行っております。事業展開エリアは、直営は、北米(アメリカ)、欧州(イギリス、フランス、スペイン、ドイツ)、オーストラリア、シンガポール、台湾、インドネシアに展開し、また、ライセンス(フランチャイズモデル)は、中国・香港、マレーシア、タイ、フィリピン、ミャンマー、ベトナム、オーストラリア、ニュージーランドに展開しております。直営・ライセンス合わせて世界16カ国・地域(日本を除く)に拡大し、今後も世界各国への事業展開を積極的に進めてまいります。
また、現地における麺、スープ等の製造・販売にも事業を拡大しており、食材の生産、教育、商品開発、製造、流通、販売までを一貫して手掛ける事業モデルのグローバル展開を進めており、世界市場において、さらなる日本食の普及に努めてまいります。
主要なブランド及び運営会社は以下のとおりであります。
|
ブランド |
主な事業内容 |
主な運営会社 |
|
|
IPPUDO |
|
主力商品は日本国内同様に「白丸元味」「赤丸新味」等となっていますが、進出国の多様性に合わせダイニングスタイルの店舗設計を施しているほか、サイドメニューを充実した商品ラインナップを取り揃えております。 「味」「雰囲気」だけでなく、サービスにおいても「メイドインジャパン」を打ち出した「おもてなし教育」を徹底したうえで、各地のカルチャーに合わせたローカライズを実施し、高い集客と客単価の獲得に成功しております。 |
・IPPUDO NY, LLC ・IPPUDO CA LLC ・IPPUDO SINGAPORE PTE.LTD. ・IPPUDO AUSTRALIA Pty Ltd ・IPPUDO LONDON CO. LIMITED ・IPPUDO PARIS SAS ・PT. IPPUDO CATERING INDONESIA ・台湾一風堂股份有限公司 |
|
IPPUDO EXPRESS |
|
アジア・オセアニアの空港などの公共施設や商業施設内フードコートを中心に展開しております。IPPUDOのサブブランドとして、より手軽にスピーディーに本格的なとんこつラーメンを楽しんで頂くためのフードコート専用ブランドであります。 |
・IPPUDO SINGAPORE PTE.LTD. ・台湾一風堂股份有限公司 |
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KURO-OBI |
|
アメリカの商業施設内フードコートを中心に展開しております。ニューヨークスタイルを取り込んだフードコート専用ブランドで、店内でのイートインだけでなく、テイクアウトも行える業態となっております。提供されるスープもとんこつと鶏白湯をブレンドして使用したオリジナルブランドであります。 |
・IPPUDO NY, LLC ・IPPUDO CA LLC |
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GOGYO |
|
「飲んで、つまんで、締めにラーメン」をコンセプトにしたラーメンダイニング業態であります。落ち着いた雰囲気の中、看板商品の「焦がし醤油ラーメン」「焦がし味噌ラーメン」を中心に、様々な和食一品料理も提供しております。 |
・IPPUDO AUSTRALIA Pty Ltd |
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会社名 |
主な事業内容 |
|
CHIKARANOMOTO GLOBAL HOLDINGS PTE.LTD. |
海外子会社の統括管理、海外ライセンス先の運営指導等 |
|
IPPUDO USA HOLDINGS,INC. |
米国子会社の統括管理 |
③ 商品販売事業
商品販売事業におきましては、業務用を中心とした、「信州蕎麦」「うどん」「つゆ」等の製造及び販売、「一風堂」の味をご家庭でもお楽しみ頂くことをコンセプトに開発しております「おうちでIPPUDOシリーズ」の展開及び自社サイト「一風堂オフィシャルオンラインストア」におけるEC事業を行っており、一般消費者から飲食企業に至るまで幅広い客層に対して商品を提供しております。近年は、海外において日本の食文化に対する関心が高まっており、海外の大型量販店等向けに輸出を強化しております。また、暖簾分け(フランチャイズ)店舗への食材の販売、「一風堂」商標のライセンス供与や、シンガポールにおいては業務用食品の製造及び販売を行っております。
主要な運営会社は以下のとおりであります。
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会社名 |
主な事業内容 |
|
(株)渡辺製麺 |
業務用向け及び一般消費者向けの麺(そば、ラーメン、うどん等)、つゆ、調味料や「おうちでIPPUDOシリーズ」の製造及び販売 自社ECサイト「一風堂オフィシャルオンラインストア」における販売 |
|
(株)力の源カンパニー |
暖簾分け(フランチャイズ)店舗への食材の販売、「一風堂」商標のライセンス供与等によるロイヤリティ収入 |
|
IPPUDO SINGAPORE PTE.LTD. |
シンガポールにおける業務用食品の製造及び販売 |
事業の系統図は次のとおりであります。
セグメント別及びエリア別の出店状況は次のとおりであります。
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セグメント |
エリア |
2021年 3月末 店舗数 |
2022年 3月末 店舗数 |
2023年 3月末 店舗数 |
2024年 3月末 店舗数 |
2025年 3月末 店舗数 |
|
国内店舗運営事業 |
日本(注1) |
148 |
143 |
139 |
145 |
156 |
|
海外店舗運営事業 |
アメリカ |
13 |
12 |
11 |
11 |
10 |
|
シンガポール |
10 |
11 |
12 |
15 |
14 |
|
|
オーストラリア(注2) |
9 |
9 |
12 |
12 |
11 |
|
|
イギリス |
4 |
4 |
4 |
4 |
4 |
|
|
フランス |
3 |
3 |
3 |
5 |
5 |
|
|
中国(含む香港)(注3) |
31 |
28 |
22 |
17 |
14 |
|
|
マレーシア(注3) |
7 |
9 |
11 |
12 |
12 |
|
|
台湾 |
14 |
14 |
17 |
18 |
19 |
|
|
タイ(注3) |
19 |
19 |
21 |
23 |
25 |
|
|
フィリピン(注3) |
10 |
11 |
10 |
11 |
11 |
|
|
インドネシア |
6 |
6 |
8 |
9 |
8 |
|
|
ミャンマー(注3) |
2 |
2 |
2 |
2 |
2 |
|
|
ベトナム(注3) |
2 |
2 |
2 |
1 |
3 |
|
|
ニュージーランド(注3) |
2 |
2 |
2 |
2 |
2 |
|
|
小計(注5) |
132 |
132 |
137 |
142 |
140 |
|
|
合計 |
280 |
275 |
276 |
287 |
296 |
|
(注)1.2021年3月末で22店舗、2022年3月末で23店舗、2023年3月末で22店舗、2024年3月末で25店舗、2025年3月末で26店舗のライセンス形態にて運営する店舗が含まれております。
2.2021年3月末で2店舗、2022年3月末で2店舗、2023年3月末で3店舗、2024年3月末で3店舗、2025年3月末で3店舗のライセンス形態にて運営する店舗が含まれております。
3.海外におけるライセンス契約先パートナーの運営する店舗であります。
4.商品販売事業につきましては、運営する店舗がないため、記載しておりません。
5.海外店舗運営事業の店舗数につきましては、2024年12月末時点の店舗数で記載しております。
セグメント別及びブランド別の出店状況は次のとおりであります。
|
セグメント |
ブランド名 |
2021年 3月末 店舗数 |
2022年 3月末 店舗数 |
2023年 3月末 店舗数 |
2024年 3月末 店舗数 |
2025年 3月末 店舗数 |
|
国内店舗運営事業 |
一風堂(注1) |
90 |
100 |
106 |
117 |
134 |
|
RAMEN EXPRESS |
34 |
28 |
22 |
15 |
9 |
|
|
五行 |
- |
- |
- |
1 |
1 |
|
|
そば蔵・そば茶屋 |
1 |
1 |
1 |
1 |
1 |
|
|
名島亭 |
5 |
5 |
3 |
3 |
3 |
|
|
PANDA EXPRESS(注2) |
8 |
- |
- |
- |
- |
|
|
因幡うどん |
9 |
9 |
7 |
7 |
8 |
|
|
その他 |
1 |
- |
- |
1 |
- |
|
|
小計 |
148 |
143 |
139 |
145 |
156 |
|
|
海外店舗運営事業 |
IPPUDO(注3) |
119 |
120 |
126 |
131 |
132 |
|
IPPUDO EXPRESS |
5 |
5 |
5 |
4 |
1 |
|
|
GOGYO(注3) |
2 |
2 |
2 |
3 |
3 |
|
|
KURO-OBI |
6 |
5 |
4 |
4 |
2 |
|
|
その他 |
- |
- |
- |
- |
2 |
|
|
小計(注5) |
132 |
132 |
137 |
142 |
140 |
|
|
合計 |
280 |
275 |
276 |
287 |
296 |
|
(注)1.2021年3月末で22店舗、2022年3月末で23店舗、2023年3月末で22店舗、2024年3月末で25店舗、2025年3月末で26店舗のライセンス形態にて運営する店舗が含まれております。
2.PANDA EXPRESSにつきましては、2022年3月に8店舗を譲渡しております。
3.海外におけるライセンス契約先パートナーの運営する店舗が含まれております。
4.商品販売事業につきましては、運営する店舗がないため、記載しておりません。
5.海外店舗運営事業の店舗数につきましては、2024年12月末時点の店舗数で記載しております。
(1)会社の経営の基本方針
力の源ホールディングスグループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において力の源ホールディングスグループが判断したものであります。
力の源ホールディングスグループは、国内外における博多ラーメン専門店「一風堂」「IPPUDO」を中心とした複数ブランドの飲食店の展開を中核に、食材の生産、教育、商品開発、製造、流通、販売までを一貫して手がける事業モデルの実現に向け、複数の事業をグローバルに展開しております。
力の源ホールディングスグループは創業の精神である、「食を通して新しい価値を創造し「笑顔」と「ありがとう」とともに世界中に伝えていく。変わらないために変わり続ける。」をグローバルに実現することを目指すとともに、より高いレベルでの顧客満足の獲得と更なる企業価値の向上に尽力し、顧客及び株主等のステークホルダーの利益最大化の実現に努めてまいります。
(2)目標とする経営指標
力の源ホールディングスグループが重要視している経営指標は、売上高・営業利益・営業利益率・ROEであります。
(3)中長期的な会社の経営戦略、経営環境と優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
①国内事業基盤の強化
既存店の収益性向上が重要であるとの認識のもと、従来の人口密集地や集客力の高い商業施設に加え、都心部近郊の中商圏やロードサイドへの出店を積極的に行うとともに、将来の収益性の低下が見込まれる店舗や、不採算店舗の戦略的閉店も進め、より高い収益体質へと改善していきます。さらに、プラントベースラーメンを常時提供する一風堂新宿ルミネエスト店などの新コンセプト店舗の開発に取り組みます。
商品においては、主力商品であるラーメンの継続的な改善を行うとともに、定期的に新商品を発売し顧客の来店促進につなげてまいります。また、植物由来のプラントベースラーメンの販売や、食の多様化、原材料調達リスクの分散、持続可能な社会の実現のための商品開発を継続的に行ってまいります。
併せて人財不足や人件費の高騰を見据えて店舗レイアウト及び厨房オペレーションの自動化と効率化を図り、飲食事業として総合的な次世代の食の在り方を追求してまいります。
②海外事業の拡大
海外では、経済の成長が続き、中間所得者層の増加に伴う消費意欲の向上により、飲食市場は拡大を続けております。日本食への「健康」「おいしさ」「文化」等の観点から関心は高く、今後も市場が拡大していくものと見込んでおります。
その中で力の源ホールディングスは、直営エリアにおいては、フラッグシップ店の出店やセントラルキッチン等の導入コストがかかる初期フェーズを経て、店舗拡大フェーズへと移行しております。不安定な経済情勢を踏まえ、新規出店を遅らせておりましたが、再開することに加え、今まで培ってきたそれぞれの市場に合わせた商品開発や店舗開発、世界規模においてのブランド力の更なる向上に努め、事業拡大を加速させていきます。
また、ライセンス事業においては、主にアジアの現地のパートナーの資本力、マーケティング力、ネットワーク力を活用し、引き続き事業拡大を目指していきます。
③商品販売事業の拡大
販売先としましては、規模が見込める国内の主要スーパー並びに、百貨店・空港等のお土産需要が見込まれる商圏、自社サイトを通じてEC市場での規模拡大を目指します。
海外においても一風堂関連商品に対して関心が高い水準にあることから、随時海外各市場においても同商品の導入を進めてまいります。
④人財の採用と教育
力の源ホールディングスグループの競争力の源である店舗運営力の向上のためには、人財の育成こそが他社との差別化にもつながると考えており、国内外問わず、人財採用の強化及び従業員満足度の向上を継続して行ってまいります。
日本のみならず、各先進国においても人口の高齢化や少子化の傾向は見受けられ、人財の確保において業界を問わず競争は激化しております。力の源ホールディングスグループは、給与のベースアップ等により総報酬額の引き上げを行うとともに、働き方の多様性を確保するために、地域限定社員や契約社員の採用を推進しております。また、充実した研修制度により、継続的な雇用を実現するとともに、高いサービスレベルの維持と向上を図っております。さらには、グローバル人財を育成し、研鑽を積んだスタッフを海外に派遣することで、日本の接客レベルを全世界で実現してまいります。力の源ホールディングスグループとしては、このような人財育成の取り組みを顧客満足度の最大化のための重要課題としてとらえ、全事業においてクオリティの高い商品及び接客を提供できるよう、継続的に従業員の教育を行ってまいります。
また、労働環境の改善の観点から、ITシステムの入れ替えによる店舗業務の自動化及び有給休暇取得の施策を進めております。AIやロボティクス技術導入による労働環境の改善も併せて検討しており、力の源ホールディングスグループの人財がより働きやすい、将来に希望を持てる労働環境の構築とグローバルな人財の獲得に向けて投資を行ってまいります。
⑤衛生面の強化
近年、食の安心や安全に対する社会的なニーズは高まっております。日本における2021年6月のHACCP完全制度化等、原材料や提供商品のみならず、製造工程や物流の過程においても食の安全性に対しての取り組みは必須となっております。力の源ホールディングスグループでは、専門対策部署を設置し、工場から物流、店舗での保管や提供方法等、顧客へ商品が最終的に提供されるまでの全ての工程において最新の法令を遵守し、顧客に安全な食をお届けするべく、衛生管理マニュアルに基づき衛生管理・品質管理に努めております。
⑥食習慣の多様化
リモートワーク等の働き方の変容や、食品技術の向上に伴い、消費者の食習慣に変化の兆しが見られます。テイクアウトやデリバリーに加え、中食や冷凍食品の需要が非常に高まっており、この傾向は当分継続されると見込まれます。同時に、環境負荷の低減や持続可能な社会の実現を目指す世界的な取り組みは、食の市場に新たな需要を生み出しており、食に関する価値観の多様化や技術革新は今後一層加速していくと見込まれます。
力の源ホールディングスグループにおいては、国内、海外ともにテイクアウトやデリバリーを継続するとともに、海外においてはクラウドキッチンの拡大をしております。また、既に展開している中食やEC事業の強化に加え、ラーメン自動調理機「Yo-Kai Express」事業への商品の供給ならびに開発を行うことで、顧客の来店以外での収益強化に努めます。
さらには、新しい食の提案として植物由来のプラントベースラーメンを国内及び海外で販売するなど、今後も多様化するニーズに応えるべく、ご来店いただいたお客様に向けてより一層満足いただけるよう、商品の開発および、改善をしてまいります。
有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項は、以下のとおりです。なお、文中における将来に関する事項は本書提出日現在において力の源ホールディングスグループが判断したものでありますが、力の源ホールディングス株式投資に関するすべてのリスクを網羅するものではありませんのでご留意下さい。
(1)国内外食業界の動向ならびに競争激化について
力の源ホールディングスグループの属する国内外食産業市場は、人口の減少や高齢化並びに少子化の影響もあり市場規模の拡大に大きな期待ができない状態にあるなか、多種多様な業態の参入により競争が激化しております。また、コンビニエンスストアを中心とする中食との競争も激化しております。これらの競合の動向や外食市場の縮小等により、来客数が減少した場合には、力の源ホールディングスグループの売上高及び営業利益が減少する可能性があります。
(2)国内外における業績の季節変動等について
力の源ホールディングスグループは、創業以来、飲食店の経営を中心に事業を展開しており、主たる事業は、外食店舗運営事業であります。従って、力の源ホールディングスグループの業績は外食産業に対する消費者のニーズの変化、当該業界での競争激化の影響を大きく受ける傾向にあります。
加えて、力の源ホールディングスグループの店舗の売上高及び業績は、1年を通して一定ということではなく、季節によって変動する傾向があります。具体的には、国内においては、春休み(3月)、ゴールデンウィーク(5月)、夏休み(7~8月)及び年末年始(12~1月)などの繁忙期に売上高が増加する一方、梅雨シーズンなどの閑散期には売上高が落ち込む傾向があります。海外においても、展開する国ごとの気候・天候、特有のイベント、休暇、生活習慣等により売上高が変動します。
また、繁忙期に台風、酷暑、厳寒などの天候の悪影響が及んだ場合や新規出店が閑散期と重なり、かつ多数出店することによるオープン時の一時費用の負担割合が売上高に比して高くなった場合には、力の源ホールディングスグループの売上高及び営業利益が減少する可能性があります。
(3)国内店舗展開と出店戦略について
力の源ホールディングスグループは、国内においては、主に直営による店舗展開を行っており、今後も立地、賃借条件、店舗の採算性などを勘案し積極的に出店を行っていく方針であります。しかしながら、力の源ホールディングスグループの出店条件に合致する物件が出店計画数に満たない場合や、工事等の遅れによりオープンが遅延した場合には、力の源ホールディングスグループの売上高及び営業利益が減少する可能性があります。
(4)海外事業展開について
力の源ホールディングスグループは、欧米・アジア地域を中心に積極的に店舗展開を進めております。進出国における政情、経済、法規制、慣習等といった特有のカントリーリスクが力の源ホールディングスグループの業績に影響を及ぼす可能性があります。また、海外においては力の源ホールディングスグループ子会社が運営する直営店舗のほかに、力の源ホールディングスとライセンス契約を締結した現地パートナー企業が店舗を運営する形態がありますが、パートナー企業の業績の悪化並びに出店計画の遅れ等が生じた場合、店舗売上やロイヤリティ収入が減少すること等により力の源ホールディングスグループの売上高及び営業利益が減少する可能性があります。
(5)商標権について
力の源ホールディングスグループの各店舗等において使用する名称・商標等については、その使用に先立ち、外部の専門家を通じて第三者の商標権等を侵害していないかについて確認し、侵害のおそれのある名称は使用を避け、かつ、可能な限り力の源ホールディングスグループにおいて商標を取得することを基本方針とし、これら使用権の確保及び第三者の権利侵害の回避に努めております。しかしながら、力の源ホールディングスグループの運営する店舗の名称や商品の内容、店舗デザイン等が模倣されることによるブランド力の低下や第三者の有する先行商標との類似等の理由により、第三者から力の源ホールディングスグループへの商標権の侵害等にかかる損害賠償、商標の使用停止などの請求があり、仮にこれらの請求が認められた場合には、力の源ホールディングスグループの売上高及び営業利益が減少する可能性があります。
(6)敷金・保証金・建設協力金について
力の源ホールディングスグループでは、出店に際して賃貸人に対し敷金、差入保証金及び建設協力金を支払っております。賃貸借契約の時点で賃貸人の資産状況等を審査しておりますが、賃貸人の財政状態の著しい悪化等により、敷金、差入保証金及び建設協力金の一部又は全部が回収不能になった場合は、力の源ホールディングスグループの経常利益及び当期純利益が減少し、財政状態にも影響を及ぼす可能性があります。
(7)海外店舗展開における営業権(キーマネー)について
力の源ホールディングスグループが出店する欧州の一部の国においては、店舗物件の取得の際に、多額の営業権(キーマネー)の支払いが発生することがあります。キーマネーとは、出店しようとする店舗物件の前の運営者(前テナント)が設定する当該店舗に紐付いた権利であり、当該店舗への出店において、前テナントからの譲受が必要となります。その価格は、店舗立地、賃貸借契約の残存期間、店舗の過去の業績、家賃、近隣における取引事例などを勘案したうえで、前テナントとの交渉により確定します。なお、力の源ホールディングスグループが移転、退店する場合には、キーマネーを譲渡し、投資資金の回収に充てることとなります。
その価格の増減により、出店時の投資額の増加や、退店時の譲渡価格の減少が生じ、力の源ホールディングスグループの財政状態にも影響を及ぼす可能性があります。
(8)原材料の調達環境リスクについて
力の源ホールディングスグループでは、原材料の調達については、外食企業として、食の安心・安全を第一と考え、良質な食材の調達に努めております。しかしながら、疫病や天候不順、世界的な需給バランスの変動、各国における輸入制限等の規制により、必要量の原材料確保が困難な状況が生じることや仕入価格が高騰し、力の源ホールディングスグループの営業利益が減少する可能性があります。
(9)各種法的規制等について
力の源ホールディングスグループでは、ラーメン店を中心に複数の飲食店を運営しており、「食品衛生法」、「労働基準法」、「食品表示法」、「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律」、「食品循環資源の再生利用等の促進に関する法律」、「独占禁止法」、「中小小売商業振興法」等の多岐にわたる法的規制を受けております。重大なコンプライアンス上の問題が発生した場合や、法的規制の改正に対応するための新たな費用が発生する場合には、力の源ホールディングスの売上高及び営業利益が減少する可能性があります。
(10)アルバイト就業員に対する社会保険加入義務化について
力の源ホールディングスグループは、国内においては、店舗において多数のアルバイト就業者を雇用しており、社会保険加入の要件を満たすアルバイト就業者においては、全てに加入を義務付けております。しかしながら、今後、アルバイト就業者への社会保険適用範囲の拡大などの法改正が実施された場合、社会保険料負担の増加等により、人件費が上昇し力の源ホールディングスグループの営業利益が減少する可能性があります。また海外においても、医療保険制度等の変更等によって、社会保険料ほか各種負担金が増加することで、力の源ホールディングスグループの営業利益が減少する可能性があります。
(11)店舗の衛生管理について
力の源ホールディングスグループでは、食品衛生とは、安心・安全な商品をお客様に提供することと考えております。各店舗での適正な食材管理並びに衛生管理を徹底するとともに、衛生専門部署を設置し清潔な店舗づくりに努めております。しかしながら、力の源ホールディングスグループにおいて、万一、食中毒などの重大な衛生上の問題が発生した場合には、力の源ホールディングスグループの売上高の減少等、業績に影響を及ぼす可能性があります。
(12)固定資産の減損会計について
力の源ホールディングスグループは、すでに減損会計を適用しておりますが、今後力の源ホールディングスグループが保有する固定資産を使用する店舗の営業損益に悪化が見られ、回復が見込まれない場合や、固定資産の市場価格が著しく低下した場合には、当該固定資産について減損損失を計上することにより、力の源ホールディングスグループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
(13)有利子負債依存度について
力の源ホールディングスグループは、出店資金を主に銀行借入により調達しております。当連結会計年度末における力の源ホールディングスグループの有利子負債は2,717百万円であり、有利子負債依存度は15.7%となっております。
現在は、変動金利と固定金利を組み合わせる形で、長期借入金により資金を調達しております。銀行借入時の金利は低金利の状況が当面は継続するものと想定され、一定期間においては金利変動による影響は軽微であると考えておりますが、金利動向及び金融情勢等により力の源ホールディングスグループの経常利益が減少し、事業展開にも影響を受ける可能性があります。
なお、有利子負債残高は、短期借入金、長期借入金(1年以内返済予定を含む)、短期及び長期リース債務(1年以内返済予定を含む)の合計額であります。
(14)為替変動リスクについて
力の源ホールディングスグループは、グローバルに事業展開を図っており、海外子会社からのロイヤリティ収入等の外貨建売上債権が発生するほか、特に新規エリアへの進出時には、設備投資資金として海外子会社への貸付金が発生するため、決算期末における換算差額が為替差損益として発生します。また、連結財務諸表作成時には、海外連結子会社の財務諸表は、決算時又は期中平均の為替レートで換算されることとなります。
力の源ホールディングスグループでは、設備投資資金に係る借入金の一部を外貨建てとし、海外子会社に貸付を行うほか、海外子会社への投資資金の一部の貸付金をデット・エクイティー・スワップ等の手法により出資に切り替えるなどの方法で、為替差損の発生リスクの軽減を図っておりますが、今後、為替レートが大きく変動した場合、力の源ホールディングスグループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。
(15)特定人物への依存について
力の源ホールディングスグループの経営方針及び事業戦略は、ファウンダー(創業者)である代表取締役会長兼Founder河原成美に依存する部分が相応にあります。力の源ホールディングスグループでは組織規模の拡大に応じた権限委譲を進めると共に、役員及び幹部社員による情報の共有化等を通じて経営組織の強化を図るなど、ファウンダーに過度に依存しない経営体制の整備を進めておりますが、今後何らかの理由によりファウンダーが力の源ホールディングスグループの経営執行を継続することが困難となった場合には、力の源ホールディングスグループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
(16)人財の確保及び育成について
力の源ホールディングスグループは、積極的な国内外への出店を行っており、人財の育成と人財確保を積極的に行っていくことが重要であります。力の源ホールディングスグループの理念を理解し、賛同した人財の確保が重要となっており、新卒採用だけでなく中途採用、アルバイトからの社員登用も含めて人財の獲得を進めてまいります。したがって、人財確保ならびに人財育成が順調に進まない場合には、店舗におけるサービスレベルの維持や店舗展開が計画通りできず、力の源ホールディングスグループの売上高及び営業利益が減少する可能性があります。
(17)SNS等の利用に伴う風評被害について
SNSやインターネットを利用した不適切な情報発信に伴う被害として、飲食店の従業員による不適切な情報発信のほか、昨今では、店舗に来店した顧客による迷惑行為の配信が増加しております。力の源ホールディングスグループでは、従業員に対し、情報発信に係るガイドラインを設ける等の対策をしておりますが、従業員や顧客による不適切な情報発信がなされた場合には、力の源ホールディングスグループが運営するブランドの価値が棄損され、力の源ホールディングスグループの売上高及び営業利益が減少する可能性があります。
(18)自然災害等のリスクについて
力の源ホールディングスグループは、国内外において店舗及び工場を運営しており、地震や台風等の自然災害により、店舗営業、工場生産、物流といった諸機能が停止状態に陥った場合、商品供給ができない可能性があります。また、動物特有の感染症や伝染病等が発生した場合、客数の減少、仕入コストの上昇、安全衛生の強化施策費の増加等により、力の源ホールディングスグループの売上高及び営業利益が減少する可能性があります。
※金融庁に提出された有価証券報告書のデータを使用しています。
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