チタン工業グループは、チタン工業及び子会社2社により構成されております。
チタン工業は、酸化チタン及び酸化鉄並びにこれらに付随する化学工業品の製造及び販売を行っております。
子会社である株式会社TBM(チタン工業51%出資)は、チタン酸リチウムの製造及び販売を行っております。チタン工業は同社から委託を受け、同社の管理業務等を行っております。
子会社であるTKサービス株式会社(チタン工業100%出資)は、チタン工業から委託を受け、チタン工業の場内物流業務等を行っております。
チタン工業グループの事業内容及びチタン工業との関係会社の当該事業に係る位置付けは次のとおりであります。
なお、次の2部門は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に掲げるセグメント区分と同一であります。
(1)酸化チタン関連事業 酸化チタン、超微粒子酸化チタン及びチタン酸リチウム等
(2)酸化鉄関連事業 酸化鉄等
(3)その他 副産物等
事業の系統図は、次のとおりであります。
チタン工業グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在においてチタン工業グループが判断したものであります。
(1) 会社の経営の基本方針
チタン工業は、「顧客本位」「効率経営」「社会貢献」を企業理念に掲げており、チタン工業グループもこれにそった経営を進めております。
すなわち、常に顧客を第一に考えて事業活動を進めることにより、顧客から高い信頼を得られるよう努力いたしております。また、顧客に最高品質の製品を提供するよう努める一方で、適正利潤を確保するために原価低減をはかり、品質と利潤のバランスを取りながら効率よく事業活動を進めるよう心がけております。そして、これらの事業活動を通じて社会に貢献することにより、チタン工業グループが社会から必要とされる存在となるよう努力いたしております。
以上の企業理念と現状を踏まえ、「変革」「信頼」「迅速」を行動指針として事業活動を進めております。
(2) 目標とする経営指標
チタン工業グループでは、第7次中期経営計画(2024~2026年度)を策定し、最重要の課題として2024 年度を黒字化するため短期集中の業績改善策を実施いたします。価格改定と販売増で売上高を増やし、徹底したコスト削減で 2024 年度の黒字化を実現します。
同計画では規模と資本収益性に着目して中長期の目標を設定し、規模では創立100年である2036年に売上高150億円、資本収益性はROE8%を常に意識して実現を目指すこととしています。
・中長期の数値目標(連結)
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第7次中期経営計画期間 |
27 |
28 |
29 |
30 |
31 |
32 |
33 |
34 |
35 |
創立100年 2036 |
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FY24 |
25 |
26 |
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規模:売上高 |
85億円 |
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→ |
→ |
→ |
→ |
150億円 |
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資本収益性:ROE |
8%を常に意識 |
8%の実現 |
安定して8% |
さらに高みを目指す |
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業績予想など将来に関する記述は、当連結会計年度末現在で入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績は、今後様々な要因によって予想値と異なる場合があります。
(3) 中長期的な会社の経営戦略及び対処すべき課題
① 第7次中期経営計画(2024~2026年度)
チタン工業グループでは、中長期の経営方針と 2024 年度の短期集中業績改善策及び資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応を取り込んだ第7次中期経営計画を策定いたしました。
・基本方針
「化粧品向け製品の拡販と収益性の向上」「リスク耐性の強化」「持続可能な社会への貢献」を基本方針とし、コロナ禍で世界的に縮小した化粧品市場の中で独自の地位を確保しシェアを獲得することを目指すとともに、コスト削減による収益性の向上、成長戦略の実現と経営資源の効率化、リスク耐性の強化への取り組みを継続します。あわせて、社会とともに繁栄する持続可能な社会の実現を追求することで、低迷する業績の早期回復とチタン工業グループの企業価値の向上を目指します。
・事業戦略
強みを生かし際立った特色を打ち出して、グローバル市場で勝ち残り、単独で存在感を示していきます。蓄積された技術と経験で勝負できる事業領域を拡げていきます。
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区分 |
内容 |
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チタン工業の強み |
技術力 |
6つのコア技術※を生かし顧客目線のきめ細かい迅速な対応力 |
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販売網 |
自社での販売、商社との連携で築いた国内及び海外の販売網 |
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生産力 |
化粧品向け専用工場の供給力と余力のある酸化鉄の生産能力、小ロット多品種生産 |
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品質保証力 |
化粧品関連をはじめとする各種法規制への対応 |
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事業領域 |
製品技術 |
酸化チタン関連製品、酸化鉄関連製品及びこれらで培った技術が生かせる新製品 |
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市場地域 |
主戦場:日本、東アジア、北米、欧州 |
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新たなターゲット:東南アジア、インド、南米 |
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市場用途 |
主戦場:トナー、化粧品、電池、塗料 |
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新たなターゲット:電子材料(MLCC、半導体)、導電材料、環境・エネルギー |
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※6つのコア技術 粒子形状制御技術、微粒子化技術、複合化技術、表面処理技術、分散技術、不純物低減技術
・資本コストや株価を意識した経営の推進に向けた対応
資本コストと資本収益性を評価する指標は、チタン工業内で定着をはかってきた株主資本コストとROEとし、ROEが株主資本コストを上回ることを意識して経営することを取締役会で共有します。チタン工業が認識している株主資本コストより高いROE8%を目安とします。
これらの状況は取締役会で毎月報告して分析し、また、大規模設備投資等は資本収益性の視点(IRRと資本コストの比較など)の評価も加えて充実をはかります。なお、進捗状況については、毎年、ホームページや開示書類などで情報発信を行っていきます。
有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下3事業等のリスクにおいて「経営成績等」という。)の状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。なお、これらのリスク発生の回避及び発生した場合の対応には最大限努力する所存であります。
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在においてチタン工業グループが判断したものであります。
(1) 事業展開に関するリスク
①経営計画に関するリスクについて
チタン工業グループは、経営計画の推進や、様々な経営戦略を実施するなど、新規事業の育成に努めております。しかしながら、新規製品の事業化が計画通りに進まなかった場合、チタン工業グループの経営成績等に影響を与える可能性があります。
②設備の老朽化・故障に関するリスクについて
チタン工業グループは、装置産業であり、重要な設備の老朽化や故障等により操業が停止した場合、チタン工業グループの経営成績等に影響を与える可能性があります。
③設備等の操業度に関するリスクについて
チタン工業グループは、成長戦略実現のために、生産設備の増強投資を実施しております。チタン工業の強みを生かした戦略の実行により早期のフル操業を目指しておりますが、計画通りに進まなかった場合、チタン工業グループの経営成績等に影響を与える可能性があります。
④研究開発に関するリスクについて
チタン工業グループは、これまで培った技術と情報の蓄積を活かし、新技術・新製品等の研究開発に努めております。しかしながら、これらの開発や市場への展開が進まなかった場合、チタン工業グループの経営成績等に影響を与える可能性があります。
⑤売上債権に関するリスクについて
チタン工業グループは、主として特約店を通じた販売活動を進め、売上債権の保全と与信体制の強化を推進しておりますが、販売先の経営悪化や破綻等により債権回収に支障をきたすこともあり、この場合、チタン工業グループの経営成績等に影響を与える可能性があります。
⑥製品在庫に関するリスクについて
チタン工業グループの製品在庫につきましては、効率的な生産・販売を実現するための標準在庫量の管理と適切な原価計算及び在庫評価ルールに基づいて対応しておりますが、今後、事業環境が急転するなどした場合、チタン工業グループの経営成績等に影響を与える可能性があります。
⑦原燃料調達に関するリスクについて
チタン工業グループが購入する原燃料は複数の外部供給者から購入し、適正な在庫の確保を前提とした生産体制をとっております。しかしながら、国際情勢等がもたらす外部要因により、原燃料の調達が遅延または困難となり、場合によっては、チタン工業グループの経営成績等に影響を与える可能性があります。
⑧原燃料価格の変動に関するリスクについて
チタン工業グループが購入する原燃料において市況の影響を受けるものが一部あります。原価低減活動等により影響額を吸収するなど適宜対応を行っておりますが、場合によっては、チタン工業グループの経営成績等に影響を与える可能性があります。
⑨株式相場の変動に関するリスクについて
チタン工業グループが保有する有価証券には上場株式が含まれております。当該株式の時価を日々確認しておりますが、株式相場の動向により、チタン工業グループの経営成績等に影響を与える可能性があります。
⑩為替の変動に関するリスクについて
チタン工業グループは、製品の一部を輸出し、購入する原燃料の一部について輸入を行っております。当該為替レートを日々確認しておりますが、これらは為替変動の影響を少なからず受けるものであり、急激な為替の変動が生じた場合、チタン工業グループの経営成績等に影響を与える可能性があります。
⑪金利の変動に関するリスクについて
チタン工業グループは、設備投資のための資金等の大部分を銀行からの借入れにより調達しております。市中金利の情勢について常に注視しておりますが、金利の大幅な変動がある場合、チタン工業グループの経営成績等に影響を与える可能性があります。
⑫人材確保と人材育成に関するリスク
チタン工業グループは、計画的な新卒採用及び経験者の中途採用を通じて人材の確保を行うとともに、人材の育成を推進しております。しかしながら、ベテラン従業員の退職等により、人材の確保及び育成、技術伝承が推進できない場合、チタン工業グループの経営成績等に影響を与える可能性があります。
(2) 財政状態に関するリスクについて
①固定資産の減損に関するリスクについて
チタン工業グループが保有する固定資産につきましては、「固定資産の減損に係る会計基準」を適用しております。今後、事業環境が急転するなどした場合、収益性の低下、時価の下落、設備等の遊休化などに伴って減損損失を計上することもあり、チタン工業グループの経営成績等に影響を与える可能性があります。
②財務制限条項の抵触に関するリスク
チタン工業グループは、複数の金融機関との間でシンジケートローン契約を締結しており、当該契約には一定の財務制限条項が付されております。これらの条項に抵触した場合、借入金の期限前返済義務を負うことがあり、チタン工業グループの経営成績等に影響を与える可能性があります。
当連結会計年度において、チタン工業グループは営業損失(726百万円)を計上しました。
しかしながら、チタン工業グループにおける営業キャッシュ・フローはプラスであり、資金面においても借入枠は確保しており調達に支障はないと判断しております。
なお、当連結会計年度末において、チタン工業グループは当該財務制限条項に抵触しておりません。
③資金調達に関するリスク
チタン工業グループは、銀行からの借入れにより運転資金及び設備投資資金の資金調達を実施しております。しかしながら、市場環境の悪化やチタン工業グループの信用力低下等が起きた場合には、資金調達コストの増加や必要な資金の調達が困難となること等により、チタン工業グループの経営成績等に影響を与える可能性があります。
(3) 法律・規制に関するリスクについて
①品質保証及び製造物責任に関するリスクについて
チタン工業グループは、製品の品質について万全の体制を整えて取り組んでおりますが、予期し得ない事情により製造物責任が発生する可能性が皆無ではなく、この場合、チタン工業グループの経営成績等に影響を与える可能性があります。
②訴訟に関するリスクについて
チタン工業グループは、法令遵守に努めておりますが、多岐にわたる事業活動においては常に訴訟の対象となるリスクが存在しているものと考えております。提起された訴訟の内容、チタン工業の対応方針、訴訟の結果によってはチタン工業グループの経営成績等に影響を与える可能性があります。
③環境関連規制に関するリスクについて
チタン工業グループは、製造の過程で大量の資源とエネルギーを消費することから、環境に少なからぬ影響を及ぼしております。環境への負荷の低減やカーボンニュートラルへの対応などに鋭意取り組んでおりますが、環境関連規制の強化等によっては、チタン工業グループの経営成績等に影響を与える可能性があります。
④知的財産に関するリスクについて
チタン工業グループは、特許等の知的財産について充分な調査及び管理を行っております。しかしながら、第三者からの侵害を防止できなかった場合、または、チタン工業グループの知的財産である製品及び技術が他社の知的財産権を侵害しているとされた場合、これらの知的財産権の侵害により、チタン工業グループの経営成績等に影響を与える可能性があります。
(4) 事故災害・自然災害に関するリスクについて
①災害等に関するリスクについて
チタン工業グループは、火災爆発等の事故災害や気候変動等による風水害、地震等の自然災害による損害を食い止めるため、設備の点検、安全・消火設備の充実、各種保安活動、訓練等を行っております。しかしながら、これらの事故災害を完全に防止する保証はなく、被災した場合、チタン工業グループの経営成績等に影響を与える可能性があります。
②感染症拡大のリスクについて
a.需要減少のリスク
新型コロナウイルス感染症再拡大や新たな感染症の発生により、チタン工業グループの収益の減少やこれに伴う操業度の低下など事業活動に支障が生じる場合があります。そのような状況下においても用途開発、生産性の向上、コストダウン等の対策を継続し、業績への影響を最小限に抑えるよう努めてまいりますが、チタン工業グループの経営成績等に影響を与える可能性があります。
b.従業員の感染リスクと事業継続リスク
社内外への感染被害抑止と従業員の健康と安全の確保に努めておりますが、チタン工業グループの従業員が感染し、従業員同士の接触等により社内での感染が拡大した場合、工場における生産及び出荷に支障をきたし、一定期間操業を停止するなど、チタン工業グループの経営成績等に影響を与える可能性があります。
(5) その他のリスクについて
①情報の流出に関するリスクについて
チタン工業グループは、保有する事業に関する機密情報や個人情報等の外部流出を防止するため、情報システムのセキュリティ強化を図っております。しかしながら、外部からの不正アクセスやサイバー攻撃等の不測の事態により、これらの情報が漏洩した場合、社会的信用の失墜により、チタン工業グループの経営成績等に影響を与える可能性があります。
②その他事業環境等に関する変動リスクについて
チタン工業グループは、上記以外の項目に関しても偶発事象に起因する事業環境等の変動リスクを負っており、その変動によっては、チタン工業グループの経営成績等に影響を与える可能性があります。
※金融庁に提出された有価証券報告書のデータを使用しています。
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