GMOコマース(410a)の事業内容、事業の状況や経営戦略、事業等のリスクについて

TOP関連銘柄

事業の状況や経営戦略など
事業などのリスク


GMOコマース(410a)の株価チャート GMOコマース(410a)の業績 沿革 役員の経歴や変遷

 

3 【事業の内容】

(1)事業の概要

 GMOコマースは、「すべてのお店の『マーケティングプラットフォーム』に」を経営理念に掲げ、小売、飲食、アパレル、サービス業など、あらゆる業種の店舗事業者に対し、テクノロジーと伴走型支援を融合させた独自のプラットフォームを提供しております。GMOコマースの強みは、集客からリピーター作りまでを一気通貫で支援できる「柔軟なプロダクト連携」と店舗単位での伴走支援による「豊富なナレッジとデータの資産化」、GMOインターネットグループの基盤を活かした「信頼性」にあります。

 

 GMOコマースの支援対象は、中小規模店舗から全国展開を行う大手チェーン店まで多岐にわたります。2025年12月末時点における導入実績は17,000店舗を超えており、多種多様な業種・業態における店舗マーケティングの支援実績を有しております。GMOコマースはCX向上ソリューション事業の単一セグメントであり、セグメント情報を記載していないため、事業サービス別に記載しております。

 

 GMOコマースの事業における系統図は、以下のとおりです。


 

(2)GMOコマースの事業の主な特徴は以下のとおりです。

① 顧客ニーズに適応する柔軟なプラットフォーム

長年培ったデジタルマーケティングの知見に基づき、店舗事業者の課題や予算に応じた最適なプロダクトの選定・カスタマイズ提供を行っております。変化の激しいトレンドを迅速に捉えた柔軟なプラットフォームを構築することで、あらゆる店舗の売上拡大を強力に支援いたします。

 

② AI時代の意思決定を支える独自データ基盤と自動最適化 

主力サービスである「GMOマーケティングコネクト」等において、汎用AIモデルではアクセス不可能な「店舗単位の独自運用データ」および「構造化された詳細なユーザー嗜好データ」を蓄積・活用しております。AI技術の進化は、GMOコマースにとって脅威ではなく、保有する膨大なデータの価値を最大化させる強力なエンジンであると捉えており、AI技術が高度化するほど、GMOコマースのパーソナライズ配信の質も相乗的に向上する仕組みを構築しております。

 

③ 専門人材による伴走支援体制

単なるツールの提供に留まらず、デジタルマーケティングに精通した専門スタッフによる徹底した「伴走支援」を強みとしております。導入から運用、効果改善までを継続的にサポートすることで、店舗現場のノウハウ・人材不足を解消し、着実な成果創出を後押しする体制を構築しております。

 

 

 

(3)売上高の区分

GMOコマースは、提供するサービスの内容に従って、「ストック」「トランザクション」「その他」の3つに売上を区分しております。サービスの提供にあたっては、システム利用やサポートによる固定的な対価と、施策の実行量や配信数に応じた変動的な対価を組み合わせることで、顧客のニーズに柔軟に対応しつつ、収益基盤の安定性と成長性の両立を図っております。

ストック

GMOコマースサービスを提供し店舗から得られる月額の固定料金

トランザクション

店舗の利用や配信数に応じて得られる従量課金

その他

初期導入設定、開発費、など非継続的に発生する収益

 

 

① ストック

月額固定の利用料による収益で、2025年度実績で全体の約70%(1,719百万円)を占めております。この収益は主に、「GMOマーケティングDX」、「GMOマーケティングコネクト」などのSNS運用やCRM(顧客管理システム)ツールの月額利用料から構成されており、1年契約の自動更新で提供しております。導入店舗数やサービスの契約数の増加がストックの拡大に繋がります。顧客との長期的な関係性を構築し、安定的な収益基盤を形成するGMOコマースのビジネスモデルの中核を成しています。

 

② トランザクション

GMOコマースのサービスを通じた店舗の顧客ターゲットへのメッセージやメール等の配信数に応じた従量課金による収益で、2025年度実績で全体の約13%(308百万円)を占めております。この収益は主に、「GMOマーケティングDX」、「GMOマーケティングコネクト」などの配信数に応じた従量課金から構成されています。顧客の利用状況や配信数に応じて拡大し、事業成長を促進します。 

 

③ その他収益

サービス契約時の初期費用や個別カスタマイズの開発費、スポットのオプションズサービスの提供時に都度発生する収益を「その他」と区分しております。2025年度実績で全体の約17%(431百万円)を占めております。

 

(4)サービスの概要

GMOコマースが提供する主なサービスは以下のとおりです。

 

① GMOマーケティングDX

GMOマーケティングDXは、GMOコマースの実店舗向けデジタルマーケティングの基盤となるサービスで、LINEやInstagram、アプリ、メールなどの主要な集客ツールを統合し、店舗に最適なマーケティングツールの導入、運用支援に加え、顧客属性に合わせた配信を行う高度な機能を統合し、店舗販促のDX(デジタルトランスフォーメーション)とリピート集客を支援します。

 

主な特徴は以下のとおりです。

 

a 一気通貫のサポート体制

LINEやInstagram、アプリ、メールなど、アカウント開設や審査代行といった導入初期のサポートから、コンテンツ制作(リッチメニュー、バナー、メッセージ)配信代行、レポート提供制作と配信、友だち獲得施策まで、幅広くサポートします。中でも、GMOコマースは2022年から4年連続でLINEヤフー Partner Program(注1)において唯一2部門(「Sales Partner」「Store Promotion Partner」(注2))で上位を獲得、さらに2025年に「LINEヤフー Partner Award 2025」において「Best LINE公式アカウント Growth(注3)」を受賞しており、LINE公式アカウント支援企業の中でトップクラスの実績を有しています。

(注)1.LINEヤフーが提供する法人向けサービス(LINE公式アカウントなど)の運用および運用サポート、調査まで幅広く、各領域に特化したパートナーを認定する制度。

2.LINEヤフー Partner Program において「Sales Partner」で2022-2023年「silver」、2024年「Premier(最上位)」を受賞、「Store Promotion Partner」で2022-2023年「Diamond(最上位)」2024年「Premier(最上位)」を受賞。

3.LINE公式アカウントを活用し、ビジネス拡大に最も貢献したパートナーに贈られる賞。

 

 

b 包括的な集客チャネルの提供

店舗単位のワンストップ支援による「顧客満足」と継続利用による「ナレッジ・データ資産化」により、カスタマーチャーンレートを抑制(2025年1月~12月の平均解約率は1.7%)

 

c データ分析による施策改善

顧客属性に合わせたOne to Oneマーケティングアンケート機能や顧客のリアクションデータ分析を活用し、顧客属性や興味関心に基づいたセグメント配信を実現。顧客一人ひとりに最適化された情報配信により、エンゲージメント向上や来店・購買促進を支援します。

友だち数、メッセージ開封率、クーポン使用率などの詳細なデータを分析し、感覚に頼らないデータに基づいた改善提案を毎月行うことで、店舗の投資対効果(ROI)の最大化を実現します。

 

② GMOマーケティングDX Instagram ダイレクトメッセージ

Instagramでのマーケティング施策が浸透する中で、より特性を活かした販促活動のニーズを持つ店舗事業者に向けてLINE公式アカウントと同様にInstagram DMを通じた一斉配信による集客が可能となるサービスを開発し提供しております。

 

主な特徴は以下のとおりです。

 

a アカウント露出拡大と顧客獲得促進

コメントやメンションへの自動返信機能、DM承諾者を増やすためのツール連携など、Instagramアカウントの露出拡大と顧客獲得を促進する機能を提供。アルゴリズム評価を高め、リーチ拡大による集客効果向上を目指します。

 

b 効果測定とデータ活用

DM配信結果レポート機能により、配信数、開封数、クリック数などを計測し、効果測定が可能。蓄積されたデータは、今後の販促活動の改善や、LINE、アプリ、メールなど他のチャネルとの連携にも活用できます。

 

c 業務効率化

LINE管理画面と同等の操作性で、Instagram DMの一斉配信や自動返信設定などを簡単に行うことが可能。配信予約機能やテンプレート機能なども搭載し、業務効率化を支援します。

 

③ GMOマーケティングコネクト

GMOマーケティングコネクトは、GMOマーケティングDXと連携して蓄積されるデータを分析・活用することで、サービスの継続的な精度向上と顧客ロイヤリティの向上を実現する、GMOコマースの中核となる統合型デジタルマーケティングプラットフォームです。

 

主な特徴は以下のとおりです。

 

a 統合データプラットフォーム(CDP)

ゼロパーティデータ(注4)とファーストパーティデータ(注5)を統合的に収集・分析し、ユーザーデータを活用した高度なパーソナライズマーケティングの実現を可能とします。独自のデータ循環モデルにより、精度向上を続けることで顧客企業との長期的な関係構築とGMOコマースの持続的成長を図ります。

(注)4.ゼロパーティデータとは、顧客が自発的に企業に提供する個人情報や嗜好データを指します。具体的には、アンケート回答、会員登録時の興味・関心の入力、商品レビューなどが該当します。顧客の明示的な同意に基づくため、データの正確性と信頼性が高く、個人情報保護規制の観点からも活用しやすいという特徴があります。企業はこのデータを用いて、顧客ニーズに即した商品開発やパーソナライズされたマーケティング施策を展開し、顧客満足度向上と収益性改善を図ることができます。

5.ファーストパーティデータとは、企業が自社のデジタル資産(ウェブサイト、アプリ等)を通じて直接取得する顧客データを指します。ウェブサイトの閲覧履歴、購買履歴、アプリの使用状況、顧客サポートとのやり取りなどが含まれます。このデータは企業独自のものであり、第三者を介さないため信頼性が高く、個人情報保護規制の下でも比較的自由に活用できます。顧客行動の詳細な分析や、効果的なマーケティング戦略の立案、商品・サービスの改善などに利用され、企業の競争力強化と顧客生涯価値(LTV)の向上に寄与します。

 

b 最少のデータでCX向上マーケティングを最適化

AIが収集データを解析し、興味・関心や行動などターゲットと似た特性を持ち、商品やサービスに魅力を感じる可能性の高いユーザーを特定。少ないデータでもあらゆる規模の店舗が来店客ごとの嗜好や行動に合わせ最適なタイミングと内容による販促メッセージを自動配信できるなど、高度なデジタルマーケティングが実施可能になります。これにより、消費者の顧客体験向上を実現し、顧客企業の集客および売上強化に貢献します。

 

c マルチチャネル対応

4つの主要チャネル(LINE、Instagram、メール、アプリ)を通じたコミュニケーションを一元管理し、実店舗やオンラインなど、あらゆる販売チャネルを統合しシームレスな顧客体験を提供するマルチチャネルマーケティングの実現を可能とします。これにより、顧客企業は統一的なブランドメッセージを複数のチャネルで展開できます。

 

④ GMO販促メッセージ

GMO販促メッセージは、電話番号情報を活用して、LINEメッセージの到達率向上と新規接点の創出を支援する通知型ソリューションです。LINE公式アカウントの「友だち」未登録者に対する通知機能と、SMSによる補完配信機能を組み合わせることで、高い送達率や情報伝達基盤を構築しています。

 

主な特徴は以下のとおりです。

 

a ユーザー接点の効率的な拡大

LINEヤフー株式会社が提供する「LINE通知メッセージ(注6)」を活用し、自社で保有する電話番号を基に、友だち未登録のユーザーに対しても予約確認や注文完了等の重要通知を配信します。これを起点として友だち登録を促す仕組みを有しており、広告等の外部コストを抑えつつ、継続的なコミュニケーション対象(友だち数)を拡大することが可能です。

(注)6.LINE通知メッセージは、LINEヤフー株式会社が提供する広告宣伝を目的とせず、ユーザーの利便性を高める重要通知(予約確認等)を、電話番号をキーとして友だち未登録者にも配信できるサービス。

 

b マルチチャネルによる補完

LINEによる通知が届かない場合(非利用者、ブロック、通信環境等)において、自動的にSMSへ切り替えて再送する「フェイルオーバー(代替)機能」を備えています。国内の主要な通信インフラを複合的に活用することで、重要度の高い情報を漏れなく対象者に届ける「高到達率」を実現しています。

 

c 公共性と信頼性の高い情報伝達によるデータ蓄積増加 効果測定とデータ活用

本サービスを通じて配信されるメッセージは、予約確認や通知といった実用性の高い情報であるため、一般的な広告配信と比較して極めて高い開封率と反応率が得られる傾向にあります。これらの高精度な配信実績データが蓄積されることで、配信ロジックの最適化や新規施策の精度向上を図ります。

 

⑤ GMOおまかせ広告

GMOおまかせ広告は、Yahoo!プロモーション広告正規代理店およびGoogle AdWords認定パートナーとしての専門知識と実績を活かした広告運用代行サービスです。日々のチューニングや予算配分の最適化をGMOコマースが完全代行することで、広告運用の効率化と費用対効果の向上を実現します。ECモールでのコンバージョン拡大と自社サイトでの認知拡大の両面から、クライアント企業の売上アップに貢献しています。

 

主な特徴は以下のとおりです。

 

a 適切なタイミングで広告を出せる

CVR(コンバージョン率)(注7)の高いタイミングに予算を集中配分します。商品トレンドとモールイベントの相関分析により予算チューニングを行い、掲載開始直後から効果を発揮します。

 

b 無駄なクリックの除外

広告クリックの10~30%を占める無駄なクリック(競合調査、クリック代行業者などによる顧客の売上につながらないもの)を除外します。グーグル広告、ヤフー広告とAPI連携し、IPアドレス単位、配信先単位、端末単位での無駄なクリック排除を実現することで、ROAS(広告費用対効果)(注8)の向上が実現可能となります。

 

c 最新データを使った広告出稿

店舗の商品データを1日1回自動取得し、最新情報に基づいた広告出稿を行います。商品データを使った自動ターゲティング、ニーズの高い検索結果への掲載、クリエイティブの自動生成により、ユーザーの購入意欲が高いタイミングで効果的な広告配信を実現します。

(注)7.CVR(コンバージョン率)とは、「Conversion Rate」の略で、ウェブサイト訪問者などのうち、    商品購入や会員登録といった企業が定める成果(コンバージョン)に至った割合を示す指標です。

8.ROAS(広告費用対効果)とは、「Return On Advertising Spend」の略で、投下した広告費に対し     て得られた売上の割合を示す指標です。

 

(5)今後の展望

GMOコマースは今後も、店舗向けのデジタルマーケティング領域を軸に、自社開発の促進および周辺領域のサービスプロバイダーとの連携をさらに深化させ、店舗と顧客のあらゆる接点をつなぐプラットフォームの拡大を目指し、変化の激しいデジタルマーケティング領域において常に最適なソリューションを店舗事業者に提供し続け、持続的な企業価値の向上を実現してまいります。

 



事業等のリスク

 

3 【事業等のリスク】

 本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者がGMOコマースの経営成績及び財務状況等に重要な影響を及ぼす可能性があると認識しているリスクは以下の通りです。また、必ずしも事業上のリスクとは考えていない事項につきましても、投資家の投資判断上重要であると考えられる事項については、投資家に対する積極的な情報開示の観点から開示しております。なお、当該記載事項は、本書提出日現在において、GMOコマースが判断したものであり、将来においての発生可能性がある全てのリスクを網羅するものではありません。GMOコマースは、これらのリスク発生の可能性を認識した上で、発生の回避および、発生した場合は迅速な対応に努めてまいります。

 

(1) 事業環境に関するリスク

① 経済環境の変化等について 顕在化の可能性:低 影響度:中

 国内外の経済状況の悪化や金融市場の混乱が生じた場合、企業のマーケティング予算が削減され、GMOコマースのサービス需要が減少する可能性があります。GMOコマースは、景気変動の影響を受けにくいストック型の収益モデルを構築し、顧客基盤の多様化を図ることで、このリスクを軽減しております。

 

② 市場の競争激化について 顕在化の可能性:低 影響度:小

 CX向上ソリューション市場およびデジタルマーケティング市場は競争が激化しており、競合他社がより革新的なサービスや低価格なサービス、AI技術を活用したサービスなどを提供する可能性があります。GMOコマースは、AI技術の積極的な活用や独自性の高いサービス開発、顧客基盤を生かしたニーズの吸い上げによって顧客満足度向上への継続的な取り組みを通じて、競争優位性を維持・強化しております。

 

③ 法令による規制について 顕在化の可能性:中 影響度:中

 個人情報保護法やその他の関連法規(GDPR、CCPAなど)が改正された場合、GMOコマースの事業活動に制約が生じたり、追加的なコストが発生する可能性があります。特に、Cookie規制の強化やプライバシー保護意識の高まりは、GMOコマースのサービス提供に影響を与える可能性があります。GMOコマースは、専門家による助言や社内研修などを通じて、法規制に関する知識を深め、コンプライアンス体制を強化することで、これらのリスクに対応しております。

 

④ 主要SNSのプラットフォームの規制変更等について 顕在化の可能性:低 影響度:小

 GMOコマースサービスは、顧客接点としてLINEやInstagramなどのSNSを重要なチャネルとして活用しています。そのためLINEヤフー株式会社やMeta Platforms, Inc.等の主要SNSのプラットフォームの規制変更や仕様変更、あるいはサービス終了などが発生した場合、GMOコマースのサービス提供に支障が生じ、業績に悪影響を及ぼす可能性があります。GMOコマースは、複数のSNSプラットフォームを活用し、特定のプラットフォームへの依存度を低減するとともに、常に最新の情報収集と対応を行い、事業への影響を最小限に抑えるよう努めます。

 

⑤ 社会情勢の不安定化について 顕在化の可能性:低 影響度:小

 新型コロナウイルス感染症のような新たな感染症の蔓延や、既存の感染症の再流行、あるいは、自然災害、政情不安、国際紛争、テロ行為等の発生といった社会情勢の不安定化は、顧客企業の事業活動の停滞や、消費者の購買意欲の減退を招き、その結果、GMOコマースのサービス需要が減少する可能性があります。GMOコマースは、社会情勢の急激な変化に対応できるよう、事業継続計画 (BCP) を策定し、定期的な見直しを行い、リモートワーク体制の整備やオンラインでのサービス提供など、事業継続性を確保するための対策を講じることで、このリスクに対応しております。

 

⑥ 自然災害等による店舗の需要動向の変化に関するリスク 顕在化の可能性:低 影響度:大

 自然災害の発生は、顧客企業が営業する店舗の物理的な損害に留まらず、消費者の外出自粛や購買行動の変化を引き起こし、店舗の需要動向に大きな影響を与える可能性があります。特に、GMOコマース顧客に多い小売業や飲食業は、来店客数の減少や営業時間の短縮を余儀なくされ、売上が減少するリスクがあります。その結果、顧客企業の経営状況が悪化し、GMOコマースのサービス利用料の支払いが滞ったり、サービス解約につながる可能性があります。また、自然災害が広範囲に及ぶ場合、GMOコマース自身の事業継続にも支障が生じる可能性があります。GMOコマースは、自然災害発生時におけるリスクを低減し、事業継続性を確保するために、事業継続計画 (BCP) を策定し、定期的な見直しを行い、リモートワーク体制の整備やオンラインでのサービス提供など、事業継続性を確保するための対策を講じることで、このリスクに対応しております。

 

(2) 事業に関するリスク

① GMOコマースサービスの競争力について 顕在化の可能性:低 影響度:中

 デジタルマーケティング技術や顧客ニーズは常に変化しており、GMOコマースのサービスが陳腐化したり、顧客ニーズとの乖離やマーケティングの方針変更により、GMOコマースサービス利用が減少するリスクがあります。GMOコマースは、市場調査や顧客とのリレーションを強化し、技術革新や顧客ニーズの変化をいち早く捉え、サービスの改善・拡充を継続的に行いGMOコマースサービスの有効性を訴求することで、競争力を維持・強化しております。

 

② 外部パートナーとの経済条件の悪化について 顕在化の可能性:低 影響度:大

 GMOコマースサービスの一部は、LINEヤフー株式会社やMeta Platforms, Inc.等のプラットフォーム事業者と提携・連携し、各社のサービスを活用したマーケティング支援のサービスを提供しております。しかしながら、これらのプラットフォーム事業者との契約条件の変更により業績に悪影響を及ぼす可能性があります。GMOコマースは、特定のプラットフォームへの依存度を低減するため、独自サービスの開発や複数のプラットフォーム活用を通じてリスクを最小限に抑え、安定的な事業運営を継続しております。

 

③ 人材確保について 顕在化の可能性:低 影響度:中

 GMOコマースのビジネスを支えている最大の資産は人材であり、新規顧客獲得や、各種サービスの品質向上、新規サービスの企画・開発には優秀な人材の採用・育成が欠かせません。しかしながら、デジタルマーケティング業界は人材獲得競争が激化しており、優秀な人材の確保・育成が困難になる可能性があります。特に、AIやデータ分析などの専門知識を持つ人材の確保は、GMOコマースの競争力維持に不可欠です。GMOコマースは、魅力的な職場環境の整備、研修制度の充実、競争力のある報酬体系の導入などを通じて、優秀な人材の確保・育成に努めております。

 

④ システム障害について 顕在化の可能性:低 影響度:大

 GMOコマースが提供するサービスは、ITシステムに大きく依存しています。システム障害が発生した場合、サービス提供が中断し、顧客企業の事業活動に影響を与えるだけでなく、GMOコマースの信頼性低下にもつながる可能性があります。GMOコマースは、システムの冗長化やセキュリティ対策の強化、定期的なメンテナンスなど、システムの安定稼働に向けた取り組みを強化しております。

 

⑤ 情報セキュリティについて 顕在化の可能性:低 影響度:大

 GMOコマースは、顧客企業の重要な情報を取り扱っています。情報漏洩や不正アクセスが発生した場合、顧客企業の信頼を失い、業績に悪影響を及ぼす可能性があります。また、サイバー攻撃の高度化・巧妙化に伴い、セキュリティ対策の強化が常に求められます。GMOコマースは、情報セキュリティポリシーの策定、社員教育の実施、セキュリティシステムの導入など、情報セキュリティ対策を強化しております。

 

⑥ 取引先拡大のための継続的な投資に関するリスク 顕在化の可能性:低 影響度:小

 GMOコマースが今後成長を持続するためには、新規取引先の獲得や既存取引先の維持、販売の拡大が必要となりますが、人材確保や販売促進の活動が功を奏しなかった場合など、GMOコマースのコントロールの及ばないものを含む内外の要因によって、これらが達成できない可能性があり、その場合には計画外の採用費や販促費の増加など、GMOコマースの事業および業績に悪影響を及ぼす可能性があります。GMOコマースは顧客企業のニーズや市場の変化を常に把握し、適切な販売活動を通して持続的な成長に努めております。

 

⑦ 資金使途の変更に関するリスク 顕在化の可能性:低 影響度:中

 GMOコマースの公募増資による調達資金の使途は、主としてプロダクトの機能強化に係るシステム開発等への充当を考えております。しかしながら、事業環境の変化に伴い、現在計画している資金使途を変更する可能性があります。また、現在の計画通り資金を使用したとしても、期待通りの効果をあげられない場合があり、GMOコマースの業績に影響を及ぼすおそれがあります。仮に資金使途に変更が生じた場合には速やかに適時開示を行います。

 

 

(3) GMOインターネットグループとの関係についてのリスク

① GMOインターネットグループにおけるGMOコマースの位置付けについて 顕在化の可能性:低 影響度:小

GMOコマースの親会社はGMOインターネットグループ株式会社であり、本書提出日現在においてGMOコマース発行済株式総数の100%を保有しております。

GMOインターネットグループ株式会社は「すべての人にインターネット」というコーポレートスローガンのもと、インターネットインフラ事業、インターネットセキュリティ事業、インターネット広告・メディア事業、インターネット金融事業、暗号資産事業及びインキュベーション事業を行っております。

GMOコマースは、GMOインターネットグループにおけるインターネットインフラ事業に属しており、店舗におけるCXの向上およびデジタルトランスフォーメーション(DX)推進の支援を担う会社と位置付けられており、GMOインターネットグループ各社とは事業の棲み分けがなされております。

しかしながら、将来においてGMOインターネットグループの事業戦略やGMOコマースの位置付け等に著しい変更が生じた場合には、GMOコマースの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

② GMOインターネットグループ各社との取引について 顕在化の可能性:低 影響度:小

GMOコマースは、GMOインターネットグループ各社と取引を行っております。2024年12月期における主な取引は次の通りです。

 

種類

会社等の名称又は氏名

取引の内容

取引金額

(千円)

親会社

GMOインターネットグループ株式会社

マーケティングDX売上

12,569

商品仕入

7,764

ブランド使用料・運営料等 (注)1

60,164

事務所建物の賃料及び施設利用料等の支払 

(注)2

189,402

親会社の子会社

GMO TECH株式会社

商品仕入

35,785

経費支払

1,486

GMOグローバルサイン・ホールディングス株式会社

広告売上

511

経費支払

2,306

商品仕入

4,174

GMOペイメントゲートウェイ株式会社

広告売上

8,744

経費支払

10,227

GMOペイメントサービス株式会社

経費支払

5,720

GMOペパボ株式会社

マーケティングDX売上

4,877

商品仕入

412

経費支払

2,549

 

 これらの取引は、GMOコマース関連当事者取引規程に基づき、取締役会にて、一般的な取引条件となっているか等、取引の合理性、妥当性等を検討し、承認を得ております。また、取引開始後の取引の継続に当たりましては、毎事業年度末時点にて継続している関連当事者取引について、その取引の継続の合理性、必要性等について取締役会にて報告を行っております。

(注)1.ブランド使用料、運営費等は、GMOブランドの価値向上及び維持並びに運営業務に関する委託を主な取引内容としております。

2.事務所建物の賃料及び施設利用料等の支払は、GMOコマース本社及び宮崎hinataオフィスの転貸を主な取引内容としております。

 

 

③ GMOインターネットグループ株式会社との役員の兼務関係について 顕在化の可能性:低 影響度:小

有価証券届出書提出日現在におけるGMOコマースの役員6名のうち、GMOインターネットグループ株式会社の役員又は従業員を兼ねる者は2名おります。GMOコマースにおける役職、氏名及びGMOインターネットグループ株式会社における役職は以下のとおりです。

 

氏名

GMOコマースにおける役職

GMOインターネットグループ株式会社での役職

西山 裕之

取締役(非常勤)

GMOインターネットグループ株式会社
取締役グループ副社長執行役員・COO グループ代表補佐
グループ人財開発統括 セキュリティ事業担当

川﨑 友紀

取締役(監査等委員・非常勤)

GMOインターネットグループ株式会社
グループ執行役員
グループ法務部長

 

 

④ GMOインターネットグループ株式会社からの独立性の確保について 顕在化の可能性:低 影響度:小

GMOコマースが事業活動を行う上で、グループ連結運営に影響を与える、株主総会議案、企業再編、予算、役員人事、本社移転等の「重要な決議」に限り親会社であるGMOインターネットグループ株式会社に事前通知することとなっておりますが、GMOコマースは各事業における営業活動等、すべての業務を独自に意思決定し事業展開しております。

また、上場取引所の定めに基づく独立役員として指定する独立社外取締役2名が就任しており取締役会においてより多様な意見が反映される状況にあります。それにより、GMOインターネットグループ株式会社からの役員の兼務状況はGMOコマース独自の経営判断を妨げるものではなく、経営の独立性は確保されていると認識しております。

 

 GMOコマースは、これらのリスク管理を継続的に実施・改善していくことで、持続的な成長と企業価値向上を目指します。

事業等のリスク

 

3 【事業等のリスク】

 本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者がGMOコマースの経営成績及び財務状況等に重要な影響を及ぼす可能性があると認識しているリスクは以下の通りです。また、必ずしも事業上のリスクとは考えていない事項につきましても、投資家の投資判断上重要であると考えられる事項については、投資家に対する積極的な情報開示の観点から開示しております。なお、当該記載事項は、本書提出日現在において、GMOコマースが判断したものであり、将来においての発生可能性がある全てのリスクを網羅するものではありません。GMOコマースは、これらのリスク発生の可能性を認識した上で、発生の回避および、発生した場合は迅速な対応に努めてまいります。

 

(1) 事業環境に関するリスク

① 経済環境の変化等について 顕在化の可能性:低 影響度:中

 国内外の経済状況の悪化や金融市場の混乱が生じた場合、企業のマーケティング予算が削減され、GMOコマースのサービス需要が減少する可能性があります。GMOコマースは、景気変動の影響を受けにくいストック型の収益モデルを構築し、顧客基盤の多様化を図ることで、このリスクを軽減しております。

 

② 市場の競争激化について 顕在化の可能性:低 影響度:小

 CX向上ソリューション市場およびデジタルマーケティング市場は競争が激化しており、競合他社がより革新的なサービスや低価格なサービス、AI技術を活用したサービスなどを提供する可能性があります。GMOコマースは、AI技術の積極的な活用や独自性の高いサービス開発、顧客基盤を生かしたニーズの吸い上げによって顧客満足度向上への継続的な取り組みを通じて、競争優位性を維持・強化しております。

 

③ 法令による規制について 顕在化の可能性:中 影響度:中

 個人情報保護法やその他の関連法規(GDPR、CCPAなど)が改正された場合、GMOコマースの事業活動に制約が生じたり、追加的なコストが発生する可能性があります。特に、Cookie規制の強化やプライバシー保護意識の高まりは、GMOコマースのサービス提供に影響を与える可能性があります。GMOコマースは、専門家による助言や社内研修などを通じて、法規制に関する知識を深め、コンプライアンス体制を強化することで、これらのリスクに対応しております。

 

④ 主要SNSのプラットフォームの規制変更等について 顕在化の可能性:低 影響度:小

 GMOコマースサービスは、顧客接点としてLINEやInstagramなどのSNSを重要なチャネルとして活用しています。そのためLINEヤフー株式会社やMeta Platforms, Inc.等の主要SNSのプラットフォームの規制変更や仕様変更、あるいはサービス終了などが発生した場合、GMOコマースのサービス提供に支障が生じ、業績に悪影響を及ぼす可能性があります。GMOコマースは、複数のSNSプラットフォームを活用し、特定のプラットフォームへの依存度を低減するとともに、常に最新の情報収集と対応を行い、事業への影響を最小限に抑えるよう努めます。

 

⑤ 社会情勢の不安定化について 顕在化の可能性:低 影響度:小

 新型コロナウイルス感染症のような新たな感染症の蔓延や、既存の感染症の再流行、あるいは、自然災害、政情不安、国際紛争、テロ行為等の発生といった社会情勢の不安定化は、顧客企業の事業活動の停滞や、消費者の購買意欲の減退を招き、その結果、GMOコマースのサービス需要が減少する可能性があります。GMOコマースは、社会情勢の急激な変化に対応できるよう、事業継続計画 (BCP) を策定し、定期的な見直しを行い、リモートワーク体制の整備やオンラインでのサービス提供など、事業継続性を確保するための対策を講じることで、このリスクに対応しております。

 

⑥ 自然災害等による店舗の需要動向の変化に関するリスク 顕在化の可能性:低 影響度:大

 自然災害の発生は、顧客企業が営業する店舗の物理的な損害に留まらず、消費者の外出自粛や購買行動の変化を引き起こし、店舗の需要動向に大きな影響を与える可能性があります。特に、GMOコマース顧客に多い小売業や飲食業は、来店客数の減少や営業時間の短縮を余儀なくされ、売上が減少するリスクがあります。その結果、顧客企業の経営状況が悪化し、GMOコマースのサービス利用料の支払いが滞ったり、サービス解約につながる可能性があります。また、自然災害が広範囲に及ぶ場合、GMOコマース自身の事業継続にも支障が生じる可能性があります。GMOコマースは、自然災害発生時におけるリスクを低減し、事業継続性を確保するために、事業継続計画 (BCP) を策定し、定期的な見直しを行い、リモートワーク体制の整備やオンラインでのサービス提供など、事業継続性を確保するための対策を講じることで、このリスクに対応しております。

 

(2) 事業に関するリスク

① GMOコマースサービスの競争力について 顕在化の可能性:低 影響度:中

 デジタルマーケティング技術や顧客ニーズは常に変化しており、GMOコマースのサービスが陳腐化したり、顧客ニーズとの乖離やマーケティングの方針変更により、GMOコマースサービス利用が減少するリスクがあります。GMOコマースは、市場調査や顧客とのリレーションを強化し、技術革新や顧客ニーズの変化をいち早く捉え、サービスの改善・拡充を継続的に行いGMOコマースサービスの有効性を訴求することで、競争力を維持・強化しております。

 

② 外部パートナーとの経済条件の悪化について 顕在化の可能性:低 影響度:大

 GMOコマースサービスの一部は、LINEヤフー株式会社やMeta Platforms, Inc.等のプラットフォーム事業者と提携・連携し、各社のサービスを活用したマーケティング支援のサービスを提供しております。しかしながら、これらのプラットフォーム事業者との契約条件の変更により業績に悪影響を及ぼす可能性があります。GMOコマースは、特定のプラットフォームへの依存度を低減するため、独自サービスの開発や複数のプラットフォーム活用を通じてリスクを最小限に抑え、安定的な事業運営を継続しております。

 

③ 人材確保について 顕在化の可能性:低 影響度:中

 GMOコマースのビジネスを支えている最大の資産は人材であり、新規顧客獲得や、各種サービスの品質向上、新規サービスの企画・開発には優秀な人材の採用・育成が欠かせません。しかしながら、デジタルマーケティング業界は人材獲得競争が激化しており、優秀な人材の確保・育成が困難になる可能性があります。特に、AIやデータ分析などの専門知識を持つ人材の確保は、GMOコマースの競争力維持に不可欠です。GMOコマースは、魅力的な職場環境の整備、研修制度の充実、競争力のある報酬体系の導入などを通じて、優秀な人材の確保・育成に努めております。

 

④ システム障害について 顕在化の可能性:低 影響度:大

 GMOコマースが提供するサービスは、ITシステムに大きく依存しています。システム障害が発生した場合、サービス提供が中断し、顧客企業の事業活動に影響を与えるだけでなく、GMOコマースの信頼性低下にもつながる可能性があります。GMOコマースは、システムの冗長化やセキュリティ対策の強化、定期的なメンテナンスなど、システムの安定稼働に向けた取り組みを強化しております。

 

⑤ 情報セキュリティについて 顕在化の可能性:低 影響度:大

 GMOコマースは、顧客企業の重要な情報を取り扱っています。情報漏洩や不正アクセスが発生した場合、顧客企業の信頼を失い、業績に悪影響を及ぼす可能性があります。また、サイバー攻撃の高度化・巧妙化に伴い、セキュリティ対策の強化が常に求められます。GMOコマースは、情報セキュリティポリシーの策定、社員教育の実施、セキュリティシステムの導入など、情報セキュリティ対策を強化しております。

 

⑥ 取引先拡大のための継続的な投資に関するリスク 顕在化の可能性:低 影響度:小

 GMOコマースが今後成長を持続するためには、新規取引先の獲得や既存取引先の維持、販売の拡大が必要となりますが、人材確保や販売促進の活動が功を奏しなかった場合など、GMOコマースのコントロールの及ばないものを含む内外の要因によって、これらが達成できない可能性があり、その場合には計画外の採用費や販促費の増加など、GMOコマースの事業および業績に悪影響を及ぼす可能性があります。GMOコマースは顧客企業のニーズや市場の変化を常に把握し、適切な販売活動を通して持続的な成長に努めております。

 

⑦ 資金使途の変更に関するリスク 顕在化の可能性:低 影響度:中

 GMOコマースの公募増資による調達資金の使途は、主としてプロダクトの機能強化に係るシステム開発等への充当を考えております。しかしながら、事業環境の変化に伴い、現在計画している資金使途を変更する可能性があります。また、現在の計画通り資金を使用したとしても、期待通りの効果をあげられない場合があり、GMOコマースの業績に影響を及ぼすおそれがあります。仮に資金使途に変更が生じた場合には速やかに適時開示を行います。

 

 

(3) GMOインターネットグループとの関係についてのリスク

① GMOインターネットグループにおけるGMOコマースの位置付けについて 顕在化の可能性:低 影響度:小

GMOコマースの親会社はGMOインターネットグループ株式会社であり、本書提出日現在においてGMOコマース発行済株式総数の100%を保有しております。

GMOインターネットグループ株式会社は「すべての人にインターネット」というコーポレートスローガンのもと、インターネットインフラ事業、インターネットセキュリティ事業、インターネット広告・メディア事業、インターネット金融事業、暗号資産事業及びインキュベーション事業を行っております。

GMOコマースは、GMOインターネットグループにおけるインターネットインフラ事業に属しており、店舗におけるCXの向上およびデジタルトランスフォーメーション(DX)推進の支援を担う会社と位置付けられており、GMOインターネットグループ各社とは事業の棲み分けがなされております。

しかしながら、将来においてGMOインターネットグループの事業戦略やGMOコマースの位置付け等に著しい変更が生じた場合には、GMOコマースの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

② GMOインターネットグループ各社との取引について 顕在化の可能性:低 影響度:小

GMOコマースは、GMOインターネットグループ各社と取引を行っております。2024年12月期における主な取引は次の通りです。

 

種類

会社等の名称又は氏名

取引の内容

取引金額

(千円)

親会社

GMOインターネットグループ株式会社

マーケティングDX売上

12,569

商品仕入

7,764

ブランド使用料・運営料等 (注)1

60,164

事務所建物の賃料及び施設利用料等の支払 

(注)2

189,402

親会社の子会社

GMO TECH株式会社

商品仕入

35,785

経費支払

1,486

GMOグローバルサイン・ホールディングス株式会社

広告売上

511

経費支払

2,306

商品仕入

4,174

GMOペイメントゲートウェイ株式会社

広告売上

8,744

経費支払

10,227

GMOペイメントサービス株式会社

経費支払

5,720

GMOペパボ株式会社

マーケティングDX売上

4,877

商品仕入

412

経費支払

2,549

 

 これらの取引は、GMOコマース関連当事者取引規程に基づき、取締役会にて、一般的な取引条件となっているか等、取引の合理性、妥当性等を検討し、承認を得ております。また、取引開始後の取引の継続に当たりましては、毎事業年度末時点にて継続している関連当事者取引について、その取引の継続の合理性、必要性等について取締役会にて報告を行っております。

(注)1.ブランド使用料、運営費等は、GMOブランドの価値向上及び維持並びに運営業務に関する委託を主な取引内容としております。

2.事務所建物の賃料及び施設利用料等の支払は、GMOコマース本社及び宮崎hinataオフィスの転貸を主な取引内容としております。

 

 

③ GMOインターネットグループ株式会社との役員の兼務関係について 顕在化の可能性:低 影響度:小

有価証券届出書提出日現在におけるGMOコマースの役員6名のうち、GMOインターネットグループ株式会社の役員又は従業員を兼ねる者は2名おります。GMOコマースにおける役職、氏名及びGMOインターネットグループ株式会社における役職は以下のとおりです。

 

氏名

GMOコマースにおける役職

GMOインターネットグループ株式会社での役職

西山 裕之

取締役(非常勤)

GMOインターネットグループ株式会社
取締役グループ副社長執行役員・COO グループ代表補佐
グループ人財開発統括 セキュリティ事業担当

川﨑 友紀

取締役(監査等委員・非常勤)

GMOインターネットグループ株式会社
グループ執行役員
グループ法務部長

 

 

④ GMOインターネットグループ株式会社からの独立性の確保について 顕在化の可能性:低 影響度:小

GMOコマースが事業活動を行う上で、グループ連結運営に影響を与える、株主総会議案、企業再編、予算、役員人事、本社移転等の「重要な決議」に限り親会社であるGMOインターネットグループ株式会社に事前通知することとなっておりますが、GMOコマースは各事業における営業活動等、すべての業務を独自に意思決定し事業展開しております。

また、上場取引所の定めに基づく独立役員として指定する独立社外取締役2名が就任しており取締役会においてより多様な意見が反映される状況にあります。それにより、GMOインターネットグループ株式会社からの役員の兼務状況はGMOコマース独自の経営判断を妨げるものではなく、経営の独立性は確保されていると認識しております。

 

 GMOコマースは、これらのリスク管理を継続的に実施・改善していくことで、持続的な成長と企業価値向上を目指します。

事業等のリスク

 

3 【事業等のリスク】

 本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者がGMOコマースの経営成績及び財務状況等に重要な影響を及ぼす可能性があると認識しているリスクは以下の通りです。また、必ずしも事業上のリスクとは考えていない事項につきましても、投資家の投資判断上重要であると考えられる事項については、投資家に対する積極的な情報開示の観点から開示しております。なお、当該記載事項は、本書提出日現在において、GMOコマースが判断したものであり、将来においての発生可能性がある全てのリスクを網羅するものではありません。GMOコマースは、これらのリスク発生の可能性を認識した上で、発生の回避および、発生した場合は迅速な対応に努めてまいります。

 

(1) 事業環境に関するリスク

① 経済環境の変化等について 顕在化の可能性:低 影響度:中

 国内外の経済状況の悪化や金融市場の混乱が生じた場合、企業のマーケティング予算が削減され、GMOコマースのサービス需要が減少する可能性があります。GMOコマースは、景気変動の影響を受けにくいストック型の収益モデルを構築し、顧客基盤の多様化を図ることで、このリスクを軽減しております。

 

② 市場の競争激化について 顕在化の可能性:低 影響度:小

 CX向上ソリューション市場およびデジタルマーケティング市場は競争が激化しており、競合他社がより革新的なサービスや低価格なサービス、AI技術を活用したサービスなどを提供する可能性があります。GMOコマースは、AI技術の積極的な活用や独自性の高いサービス開発、顧客基盤を生かしたニーズの吸い上げによって顧客満足度向上への継続的な取り組みを通じて、競争優位性を維持・強化しております。

 

③ 法令による規制について 顕在化の可能性:中 影響度:中

 個人情報保護法やその他の関連法規(GDPR、CCPAなど)が改正された場合、GMOコマースの事業活動に制約が生じたり、追加的なコストが発生する可能性があります。特に、Cookie規制の強化やプライバシー保護意識の高まりは、GMOコマースのサービス提供に影響を与える可能性があります。GMOコマースは、専門家による助言や社内研修などを通じて、法規制に関する知識を深め、コンプライアンス体制を強化することで、これらのリスクに対応しております。

 

④ 主要SNSのプラットフォームの規制変更等について 顕在化の可能性:低 影響度:小

 GMOコマースサービスは、顧客接点としてLINEやInstagramなどのSNSを重要なチャネルとして活用しています。そのためLINEヤフー株式会社やMeta Platforms, Inc.等の主要SNSのプラットフォームの規制変更や仕様変更、あるいはサービス終了などが発生した場合、GMOコマースのサービス提供に支障が生じ、業績に悪影響を及ぼす可能性があります。GMOコマースは、複数のSNSプラットフォームを活用し、特定のプラットフォームへの依存度を低減するとともに、常に最新の情報収集と対応を行い、事業への影響を最小限に抑えるよう努めます。

 

⑤ 社会情勢の不安定化について 顕在化の可能性:低 影響度:小

 新型コロナウイルス感染症のような新たな感染症の蔓延や、既存の感染症の再流行、あるいは、自然災害、政情不安、国際紛争、テロ行為等の発生といった社会情勢の不安定化は、顧客企業の事業活動の停滞や、消費者の購買意欲の減退を招き、その結果、GMOコマースのサービス需要が減少する可能性があります。GMOコマースは、社会情勢の急激な変化に対応できるよう、事業継続計画 (BCP) を策定し、定期的な見直しを行い、リモートワーク体制の整備やオンラインでのサービス提供など、事業継続性を確保するための対策を講じることで、このリスクに対応しております。

 

⑥ 自然災害等による店舗の需要動向の変化に関するリスク 顕在化の可能性:低 影響度:大

 自然災害の発生は、顧客企業が営業する店舗の物理的な損害に留まらず、消費者の外出自粛や購買行動の変化を引き起こし、店舗の需要動向に大きな影響を与える可能性があります。特に、GMOコマース顧客に多い小売業や飲食業は、来店客数の減少や営業時間の短縮を余儀なくされ、売上が減少するリスクがあります。その結果、顧客企業の経営状況が悪化し、GMOコマースのサービス利用料の支払いが滞ったり、サービス解約につながる可能性があります。また、自然災害が広範囲に及ぶ場合、GMOコマース自身の事業継続にも支障が生じる可能性があります。GMOコマースは、自然災害発生時におけるリスクを低減し、事業継続性を確保するために、事業継続計画 (BCP) を策定し、定期的な見直しを行い、リモートワーク体制の整備やオンラインでのサービス提供など、事業継続性を確保するための対策を講じることで、このリスクに対応しております。

 

(2) 事業に関するリスク

① GMOコマースサービスの競争力について 顕在化の可能性:低 影響度:中

 デジタルマーケティング技術や顧客ニーズは常に変化しており、GMOコマースのサービスが陳腐化したり、顧客ニーズとの乖離やマーケティングの方針変更により、GMOコマースサービス利用が減少するリスクがあります。GMOコマースは、市場調査や顧客とのリレーションを強化し、技術革新や顧客ニーズの変化をいち早く捉え、サービスの改善・拡充を継続的に行いGMOコマースサービスの有効性を訴求することで、競争力を維持・強化しております。

 

② 外部パートナーとの経済条件の悪化について 顕在化の可能性:低 影響度:大

 GMOコマースサービスの一部は、LINEヤフー株式会社やMeta Platforms, Inc.等のプラットフォーム事業者と提携・連携し、各社のサービスを活用したマーケティング支援のサービスを提供しております。しかしながら、これらのプラットフォーム事業者との契約条件の変更により業績に悪影響を及ぼす可能性があります。GMOコマースは、特定のプラットフォームへの依存度を低減するため、独自サービスの開発や複数のプラットフォーム活用を通じてリスクを最小限に抑え、安定的な事業運営を継続しております。

 

③ 人材確保について 顕在化の可能性:低 影響度:中

 GMOコマースのビジネスを支えている最大の資産は人材であり、新規顧客獲得や、各種サービスの品質向上、新規サービスの企画・開発には優秀な人材の採用・育成が欠かせません。しかしながら、デジタルマーケティング業界は人材獲得競争が激化しており、優秀な人材の確保・育成が困難になる可能性があります。特に、AIやデータ分析などの専門知識を持つ人材の確保は、GMOコマースの競争力維持に不可欠です。GMOコマースは、魅力的な職場環境の整備、研修制度の充実、競争力のある報酬体系の導入などを通じて、優秀な人材の確保・育成に努めております。

 

④ システム障害について 顕在化の可能性:低 影響度:大

 GMOコマースが提供するサービスは、ITシステムに大きく依存しています。システム障害が発生した場合、サービス提供が中断し、顧客企業の事業活動に影響を与えるだけでなく、GMOコマースの信頼性低下にもつながる可能性があります。GMOコマースは、システムの冗長化やセキュリティ対策の強化、定期的なメンテナンスなど、システムの安定稼働に向けた取り組みを強化しております。

 

⑤ 情報セキュリティについて 顕在化の可能性:低 影響度:大

 GMOコマースは、顧客企業の重要な情報を取り扱っています。情報漏洩や不正アクセスが発生した場合、顧客企業の信頼を失い、業績に悪影響を及ぼす可能性があります。また、サイバー攻撃の高度化・巧妙化に伴い、セキュリティ対策の強化が常に求められます。GMOコマースは、情報セキュリティポリシーの策定、社員教育の実施、セキュリティシステムの導入など、情報セキュリティ対策を強化しております。

 

⑥ 取引先拡大のための継続的な投資に関するリスク 顕在化の可能性:低 影響度:小

 GMOコマースが今後成長を持続するためには、新規取引先の獲得や既存取引先の維持、販売の拡大が必要となりますが、人材確保や販売促進の活動が功を奏しなかった場合など、GMOコマースのコントロールの及ばないものを含む内外の要因によって、これらが達成できない可能性があり、その場合には計画外の採用費や販促費の増加など、GMOコマースの事業および業績に悪影響を及ぼす可能性があります。GMOコマースは顧客企業のニーズや市場の変化を常に把握し、適切な販売活動を通して持続的な成長に努めております。

 

⑦ 資金使途の変更に関するリスク 顕在化の可能性:低 影響度:中

 GMOコマースの公募増資による調達資金の使途は、主としてプロダクトの機能強化に係るシステム開発等への充当を考えております。しかしながら、事業環境の変化に伴い、現在計画している資金使途を変更する可能性があります。また、現在の計画通り資金を使用したとしても、期待通りの効果をあげられない場合があり、GMOコマースの業績に影響を及ぼすおそれがあります。仮に資金使途に変更が生じた場合には速やかに適時開示を行います。

 

 

(3) GMOインターネットグループとの関係についてのリスク

① GMOインターネットグループにおけるGMOコマースの位置付けについて 顕在化の可能性:低 影響度:小

GMOコマースの親会社はGMOインターネットグループ株式会社であり、本書提出日現在においてGMOコマース発行済株式総数の100%を保有しております。

GMOインターネットグループ株式会社は「すべての人にインターネット」というコーポレートスローガンのもと、インターネットインフラ事業、インターネットセキュリティ事業、インターネット広告・メディア事業、インターネット金融事業、暗号資産事業及びインキュベーション事業を行っております。

GMOコマースは、GMOインターネットグループにおけるインターネットインフラ事業に属しており、店舗におけるCXの向上およびデジタルトランスフォーメーション(DX)推進の支援を担う会社と位置付けられており、GMOインターネットグループ各社とは事業の棲み分けがなされております。

しかしながら、将来においてGMOインターネットグループの事業戦略やGMOコマースの位置付け等に著しい変更が生じた場合には、GMOコマースの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

② GMOインターネットグループ各社との取引について 顕在化の可能性:低 影響度:小

GMOコマースは、GMOインターネットグループ各社と取引を行っております。2024年12月期における主な取引は次の通りです。

 

種類

会社等の名称又は氏名

取引の内容

取引金額

(千円)

親会社

GMOインターネットグループ株式会社

マーケティングDX売上

12,569

商品仕入

7,764

ブランド使用料・運営料等 (注)1

60,164

事務所建物の賃料及び施設利用料等の支払 

(注)2

189,402

親会社の子会社

GMO TECH株式会社

商品仕入

35,785

経費支払

1,486

GMOグローバルサイン・ホールディングス株式会社

広告売上

511

経費支払

2,306

商品仕入

4,174

GMOペイメントゲートウェイ株式会社

広告売上

8,744

経費支払

10,227

GMOペイメントサービス株式会社

経費支払

5,720

GMOペパボ株式会社

マーケティングDX売上

4,877

商品仕入

412

経費支払

2,549

 

 これらの取引は、GMOコマース関連当事者取引規程に基づき、取締役会にて、一般的な取引条件となっているか等、取引の合理性、妥当性等を検討し、承認を得ております。また、取引開始後の取引の継続に当たりましては、毎事業年度末時点にて継続している関連当事者取引について、その取引の継続の合理性、必要性等について取締役会にて報告を行っております。

(注)1.ブランド使用料、運営費等は、GMOブランドの価値向上及び維持並びに運営業務に関する委託を主な取引内容としております。

2.事務所建物の賃料及び施設利用料等の支払は、GMOコマース本社及び宮崎hinataオフィスの転貸を主な取引内容としております。

 

 

③ GMOインターネットグループ株式会社との役員の兼務関係について 顕在化の可能性:低 影響度:小

有価証券届出書提出日現在におけるGMOコマースの役員6名のうち、GMOインターネットグループ株式会社の役員又は従業員を兼ねる者は2名おります。GMOコマースにおける役職、氏名及びGMOインターネットグループ株式会社における役職は以下のとおりです。

 

氏名

GMOコマースにおける役職

GMOインターネットグループ株式会社での役職

西山 裕之

取締役(非常勤)

GMOインターネットグループ株式会社
取締役グループ副社長執行役員・COO グループ代表補佐
グループ人財開発統括 セキュリティ事業担当

川﨑 友紀

取締役(監査等委員・非常勤)

GMOインターネットグループ株式会社
グループ執行役員
グループ法務部長

 

 

④ GMOインターネットグループ株式会社からの独立性の確保について 顕在化の可能性:低 影響度:小

GMOコマースが事業活動を行う上で、グループ連結運営に影響を与える、株主総会議案、企業再編、予算、役員人事、本社移転等の「重要な決議」に限り親会社であるGMOインターネットグループ株式会社に事前通知することとなっておりますが、GMOコマースは各事業における営業活動等、すべての業務を独自に意思決定し事業展開しております。

また、上場取引所の定めに基づく独立役員として指定する独立社外取締役2名が就任しており取締役会においてより多様な意見が反映される状況にあります。それにより、GMOインターネットグループ株式会社からの役員の兼務状況はGMOコマース独自の経営判断を妨げるものではなく、経営の独立性は確保されていると認識しております。

 

 GMOコマースは、これらのリスク管理を継続的に実施・改善していくことで、持続的な成長と企業価値向上を目指します。




※金融庁に提出された有価証券報告書のデータを使用しています。

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