日本精化グループは日本精化株式会社(日本精化)及び連結子会社6社により構成されており、機能性製品と環境衛生製品の製造販売を行っているほか、その他の事業を営んでおります。
事業内容及び日本精化と子会社の当該事業における位置付け並びにセグメントとの関連は次のとおりであります。
機能性製品 日本精化が製造販売しており、日本精化製品の一部を日精バイリス㈱が販売しております。日本精化並びに㈱アルボースが使用する原材料の一部は日精バイリス㈱を通じて調達しております。また、日精バイリス㈱では薬理・安全性試験の受託業を営んでおります。オレオトレード・インターナショナル㈱では植物性油脂の輸入販売を行っております。日精プラステック㈱では合成樹脂製品及び住宅資材販売を行っております。四川日普精化有限公司は主に輸出用「脂肪酸アマイド」及び「機能性コーティング剤」を製造販売しております。日隆精化國際股份有限公司では日本精化及び四川日普精化有限公司が製造した「機能性コーティング剤」を販売しております。
環境衛生製品 ㈱アルボースが製造販売しております。
その他 日精バイリス㈱が不動産業を営んでおります。日本精化は日精バイリス㈱に不動産の管理業務を委託しております。
以上述べた事項の概要図は次のとおりであります。
日本精化グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下の通りであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において日本精化グループが判断したものであります。
第14次中期経営計画 1年目の総括
(1)経営方針
日本精化は、普遍的なミッションである「経営理念」、現在の存在意義を明確にした「パーパス」、2030年という未来における日本精化のありたい姿を表現した「NFC VISION 2030」、これらを経営戦略の策定や経営の意思決定の拠りどころとなる基本方針と位置付けています。また、基本的な価値観や倫理観を共有し、これを業務に反映させていく為に「社員行動指針」と「倫理綱領」を制定しています。
このように、「経営理念」を最上位の価値観、倫理観とし、現在、何をするべきなのかを「パーパス」で、2030年という未来に向けたありたい姿を「NFC VISION 2030」で表現し、第14次中期経営計画(2023-2026年度)の達成に向けて取り組んでおります。
(2)定量目標の達成状況
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第13次中期経営計画 |
第14次中期経営計画 |
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2018年度 |
2022年度 |
2023年度 |
2023年度 |
2026年度 |
|
|
実績 |
実績 |
実績 |
計画 |
目標 |
|
|
売上高(億円) |
280 |
368 |
335 |
380 |
410 |
|
営業利益(億円) |
31 |
50 |
42 |
48 |
57 |
|
EBITDA(億円) |
43 |
60 |
55 |
61 |
77 |
|
ROIC |
6.1% |
7.9% |
6.3% |
- |
8.0% |
|
設備投資(億円) |
5年間で109億円 |
17.7 |
4年間で120億円 |
||
|
売上高研究開発費比率 |
2.4% |
2.4% |
2.7% |
2.6% |
2.7% |
第14次中期経営計画の初年度(2023年度)は、売上高335億円、営業利益42億円、償却前営業利益(EBITDA)55億円と何れも計画に対して未達となり、投下資本利益率(ROIC)は6.3%となりました。設備投資額は、4年間で120億円の計画のところ、初年度は17.7億円となりました。売上高研究開発費比率は2.7%と過去最高水準となりました。
(3)各事業セグメント毎の達成状況 単位:億円
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2022年度実績 |
2023年度予想 (2023年10月30日公表) |
2023年度実績 |
|||||||
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売上高 |
営業利益 |
EBITDA |
売上高 |
営業利益 |
EBITDA |
売上高 |
営業利益 |
EBITDA |
||
|
機能性製品 |
284.5 |
41.6 |
50.1 |
271.0 |
37.0 |
49.3 |
262.0 |
36.0 |
48.1 |
|
|
|
ビューティケア |
71.7 |
19.5 |
21.4 |
85.0 |
22.0 |
24.5 |
79.4 |
21.9 |
24.4 |
|
|
ヘルスケア |
56.6 |
7.0 |
11.3 |
60.0 |
4.2 |
11.8 |
58.3 |
4.5 |
11.9 |
|
|
ファインケミカル |
70.5 |
12.4 |
14.5 |
52.0 |
7.5 |
9.6 |
52.0 |
6.4 |
8.4 |
|
|
トレーディング |
85.7 |
2.8 |
2.9 |
74.0 |
3.3 |
3.4 |
72.3 |
3.2 |
3.3 |
|
環境衛生製品 (ハイジーン) |
80.7 |
7.4 |
8.1 |
81.7 |
6.0 |
6.6 |
70.8 |
4.9 |
5.4 |
|
|
その他 |
3.2 |
1.5 |
1.9 |
2.3 |
1.0 |
1.3 |
2.5 |
1.1 |
1.4 |
|
|
連結合計 |
368.4 |
50.6 |
60.1 |
355.0 |
44.0 |
57.2 |
335.3 |
42.0 |
55.0 |
|
(機能性製品)
-ビューティケア分野-
化粧品原料(「化粧品用リン脂質素材」、「化粧品用機能性油剤」、「生理活性物質」)をグローバルで展開しています。持続可能なパーム油の為の円卓会議認証制度を受けたRSPO製品や、遺伝子組換え作物を使用しないNon-GMO製品、自然由来指数ISO16128を高めたサステナブル製品開発と拡販に注力した結果、海外顧客への販売が増加しました。また、国内でのリン脂質素材と生理活性物質の需要が堅調に推移しました。
-ヘルスケア分野-
大型投資を実施したギリアド・サイエンシズ社向け新プラントにおいて、かねてから計画していたテスト生産を上期までに完了、下期より通常稼働となり新プラントへ移行し、ほぼ計画通りに進捗しました。医薬品用リン脂質では、営業利益減少の要因として、新プラントの減価償却費の増加がありますが、通期の売上高とEBITDAは、昨年実績を上回りました。さらに2023年4月に開設した湘南ラボは、オープンイノベーションの拠点として新規テーマを獲得しています。
-ファインケミカル分野-
前中期経営計画の終盤から、過去から収益を下支えしてきた品目の採算性を見直す「選択と集中」を推進しております。その結果、終売を決定した品目の影響で、前年同期比で売上高、利益とも前年を下回る結果となりました。その他、マイナス要因としては海外向け飼料用コレステロールの競争環境の激化による販売減少、中国経済の停滞による需要減の影響を受けた脂肪酸アマイドの販売が減少しました。一方で、ペロブスカイト型太陽電池用素材は社会実装が着実に進展しており、順調にテーマ進捗しております。
(環境衛生製品)
-ハイジーン分野-
5月に新型コロナウイルス感染症法上の位置づけが変更してから、感染症対策製品への需要が落ち着いたことに加えて、市場における在庫過多の影響や、感染対策疲れなど消費マインドの冷え込みも相まって、主力製品アルボナースの販売が減少致しました。
(4)資本政策と株主還元
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|
第13次中期経営計画 |
第14次中期経営計画 |
||||||
|
2018年度 |
2019年度 |
2020年度 |
2021年度 |
2022年度 |
2023年度 |
2023年度 |
2026年度 |
|
|
実績 |
実績 |
実績 |
実績 |
実績 |
実績 |
計画 |
目標 |
|
|
DOE(%) |
2.0 |
2.1 |
2.1 |
3.0 |
3.0 |
3.5 |
3.5 (目安) |
3.5 (目安) |
|
1株当たり配当額 |
30円 |
33円 |
35円 |
54円 |
57円 |
70円 |
70円 |
80円 |
|
総還元性向(%) |
31 |
30 |
30 |
45 |
79 |
77 |
平均50%以上(*1) |
|
|
政策保有株式比率(%) |
27 |
23 |
28 |
24 |
25 |
24 |
- |
17%以下 |
|
■2023年度 政策保有株式売却実績 12.6億円 |
(*1)第14次中期経営計画の期間中で平均50%以上 |
||
|
■配当総額 15.9億円 |
|
||
|
■自社株式取得実績 35万株 9.9億円 |
|
||
|
■配当8期連続増配見通し |
|
||
|
|
|
||
|
※DOE |
: |
連結純資産配当率(年間配当総額÷連結純資産、若しくは配当性向×ROE) |
|
|
総還元性向 |
: |
(配当総額+自己株式取得額)÷親会社株主に帰属する当期純利益 |
|
|
政策保有株式比率 |
: |
「保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式」の「貸借対照表計上額の合計額」が連結純資産に占める比率 |
|
第14次中期経営計画 2年目(2024年度)の概要
(1)基本方針
長期ビジョン「NFC VISION2030」で描いた2030年度のありたい姿の達成に向け、2024年度は「成長基盤強化」、「サステナビリティ」、「ガバナンス強化」の3つを事業活動の基本方針とします。
(2)事業活動の方針
各セグメント毎の活動方針は以下の通りです。
(機能性製品)
-ビューティケア分野-
海外顧客へのマーケティング活動を強化し、戦略品目である化粧品用リン脂質を中心にグローバル市場拡大に努めます。さらに、2024年4月に開設した「The Design & Creation Lab.」でのラボワークを通じてテーマの獲得と売上拡大に繋げます。サステナブル対応はこれまで通り注力し、新たな基準にも積極的に対応する組織づくりを推進してまいります。
-ヘルスケア分野-
ギリアド・サイエンシズ社向け新プラントは、安定した供給体制の維持で収益の基盤とする中で、医薬品用リン脂質は、リポソームやリピッドナノパーティクルなど製剤化技術での差別化で顧客を獲得していきます。さらに、湘南ラボをオープンイノベーションの拠点として、将来の成長に資するテーマの獲得を推進してまいります。
-ファインケミカル分野-
「選択と集中」を継続し、事業採算の効率化を推進して利益率向上を目指す一方で、次世代のコア事業の育成にも取り組んでまいります。戦略品目であるペロブスカイト型太陽電池用素材については、社会実装に対応すべく、量産体制の確立及び次世代素材の開発に着手してまいります。サステナブル社会に貢献できるテーマを見定めて、その用途拡大を推進してまいります。
(環境衛生製品)
-ハイジーン分野-
濃縮タイプ等のサステナブル製品開発の加速と日本精化グループの相互資源を活用したシナジー強化に注力致します。また、成長が見込まれる病院・介護施設向け製品での顧客獲得やフードビジネス分野での差別化製品の拡販による顧客獲得を目指します。
(3)経営目標数値
|
|
2022年度 |
2023年度 |
2024年度 |
|
|
実績 |
実績 |
予想 |
前年比増減率 |
|
|
売上高(億円) |
368.4 |
335.3 |
357.0 |
6.5% |
|
営業利益(億円) |
50.6 |
42.0 |
48.0 |
14.3% |
|
営業利益率(%) |
13.7 |
12.5 |
13.4 |
- |
|
EBITDA(億円) |
60.1 |
55.0 |
61.7 |
12.3% |
|
EBITDAマージン(%) |
16.3 |
16.4 |
17.3 |
- |
|
経常利益(億円) |
53.9 |
44.5 |
49.0 |
10.0% |
|
親会社株主に帰属する 当期純利益(億円) |
40.8 |
33.3 |
34.5 |
3.7% |
|
1株当たり当期純利益(円) |
174.4 |
146.4 |
153.4 |
- |
有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。ただし投資家の判断に影響を及ぼす可能性のあるリスクは、これらに限定されるものではありません。
日本精化グループでは、持続的な成長を実現するため、事業目的の達成を阻害する恐れのある様々なリスクを早期に発見し、適切に対応するとともにリスクが顕在化した際の迅速な対応を図るとともに、機会とリスクの双方の観点からの検討を必要とするリスクに対応するためリスク管理体制の整備・充実に努めております。リスク管理体制の詳細は、「第2 事業の状況 2 サステナビリティに関する考え方及び取組 (1)サステナビリティ ②リスク管理」に記載しております。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において日本精化グループが判断したものであります。
(1)経済の動向に関するリスク
日本精化グループの事業活動は、マクロ経済や市場の動向、国内外の景気変動等の影響を受けるおそれがあります。景気が減速・後退する場合、個人消費や設備投資の低下等をもたらし、日本精化グループが提供する製品・サービスに対する需要が減少するなど、日本精化グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。
(2)競合との競争に関するリスク
日本精化グループの事業領域は、類似した製品・サービスを供給する競合の影響を受ける可能性があります。日本精化グループが市場ニーズに対応した製品・サービスの導入ができなかった場合や、競合の価格と対等な価格を設定できない場合、また、競合の価格と対等な価格を設定することで、その製品・サービスの販売が損失をもたらす場合など、日本精化グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。日本精化グループは、事業ポートフォリオ分析を通じ、市場ニーズに対応した新製品・サービスの早期導入、独自技術を活かした事業領域拡大、競争力強化に向けた設備増強やコスト低減等に取り組む一方、成長性・将来性の乏しい事業からは撤退を図り、日本精化グループの事業競争力の保持に努めております。
(3)大口顧客への依存に関するリスク
日本精化グループには、継続的な販売先となっている大口顧客があります。これらの顧客との取引条件の変更、契約解除、顧客の製品の需要減退、あるいは顧客の経営状況の悪化が生じた場合、日本精化グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。このようなリスクを低減する為に、新規顧客開拓等、特定顧客の動向に左右されない事業基盤の確立に取り組んでおります。
(4)原材料の購入価格、調達に関するリスク
日本精化グループでは、主な原材料として動植物系油脂を使用しています。急激な価格変動が生じた場合、日本精化グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。対応可能な購入価格の上昇に対しては、コスト低減や販売価格への転嫁等により業績への影響を最小限に留めるよう努めております。また、調達に関しても、購入先での事故や自然災害の発生、テロ、戦争、感染症のまん延等の社会的混乱や、需要急増等の要因で、原材料供給不足や物流の停滞が生じた場合、日本精化グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。購入先と緊密な関係を築き、複数の購買先から調達するなど安定調達に努め、リスクの低減に取り組んでおります。
(5)製品の生産・販売に関するリスク
日本精化グループで販売している製品は、外部への生産委託を含め、厳格な品質基準に基づき生産を行っていますが、万一、製品の品質に起因する事故やクレームが発生した場合、製品回収等で多額のコストが発生するだけでなく、信頼が損なわれ、日本精化グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。また、製品の生産・販売において、自然災害の発生、テロ、戦争、感染症のまん延等の社会的混乱により物流の停滞が生じた場合、販売機会損失等により、日本精化グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。日本精化グループは、各種法令を遵守した製造プロセスを構築するとともに品質管理、品質保証体制の整備・強化に努め、また、製品の安定供給に向けて、適切な製品在庫量を確保するとともに、外部のバックアップ生産・購入を含めたBCP(事業継続計画)の定期的な見直しを行い、リスクの低減に取り組んでおります。
(6)人材確保に関するリスク
日本精化グループの将来的な成長には事業遂行に必要な人材を採用し、確保し続ける必要があります。今後、日本国内における労働力人口の減少、働き方ニーズの多様化等、雇用環境の変化により人材確保が計画通りに進まなかった場合、日本精化グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。日本精化グループは、多様な人材が活躍できる風土作り、人事制度の導入や働く環境の整備等と合わせ、中長期視点での新卒採用や即戦力となるキャリア採用を実施するなど人材の確保に努め、リスクの低減に取り組んでおります。
(7)為替相場の変動に関するリスク
日本精化グループの取引には外貨による輸出・輸入が含まれております。為替相場の変動により、日本精化グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。また、日本精化グループの海外子会社の財務諸表は、外貨建てで作成され連結財務諸表作成時に円換算されるため、現地通貨ベースでの業績に大きな変動がない場合でも、為替相場の変動が日本精化グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。全てのリスクをヘッジすることはできませんが、日本精化グループでは、為替予約等により為替相場の変動リスクを最小限に留めるよう努めております。
(8)海外事業展開に関するリスク
日本精化グループは、日本国内だけでなく、海外においても生産及び販売活動を行っており、今後も成長が期待される海外市場での事業拡大を戦略の一つとしております。海外における事業展開では、以下に示すようなリスクがあり、日本精化グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。
法規制、租税制度の変更
為替相場の変動
労働環境の変化
契約条項等、日本との商慣習の相違
テロ、戦争、感染症のまん延等による社会的混乱
その他の政治的及び社会的要因、経済の動向
(9)環境保全・気候変動対応に関するリスク
近年、気候変動抑制に向けて、世界的規模で再生可能エネルギーの拡大等による環境負荷低減や地球温暖化対策・エネルギー政策の見直し等に関連する法規制の整備・厳格化が進んでおり、気候変動問題への企業の取組みがステークホルダーの評価や、市場・消費者の製品・サービスを選択する判断に影響する傾向が強まっております。また、今後、温室効果ガス排出削減に向けた法規制強化・再生可能エネルギーへの転換・カーボンプライシング(炭素税、国内排出量取引等)等による低炭素化・脱炭素化に向けた政策に対する取組みにおいて、対応コストが増加する場合や、法規制への未対応により製品・サービスの需要減少や顧客を喪失する場合など、日本精化グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。日本精化グループでは、事業活動に関わる各国の環境関連法規制の遵守は当然として、気候変動等の環境問題への対応を経営の重要課題と捉え、TCFD提言に沿った取組みや、サプライチェーン全体で環境保全と環境負荷低減に努める取組みなど、更なるリスクの低減に向けて取り組んでまいります。
(10) 法的規制の強化、法令変更・改正等に関するリスク
日本精化グループは事業の遂行にあたり、日本のみならず各国・各地域の各種法令、行政による許認可や規制の適用を受けております。法令・規則の新設・変更・解釈において年々厳格化が進んでおり、日本精化グループがこれらの法規制等に違反したと当局にみなされた場合、日本精化グループが行政処分、刑事処分又は損害賠償訴訟の対象となり、また、日本精化グループの社会的評価に悪影響が生じ、日本精化グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。日本精化グループは、コンプライアンスを経営の重要課題と位置付け、日本精化グループの経営理念、企業行動規範・企業行動基準等を倫理綱領において明確化し、役員・社員に対して配布し、教育・研修するなどコンプライアンスの徹底に努めております。
(11)知的財産権に関するリスク
日本精化グループは、自らの知的財産権を適切に保護、活用するとともに、第三者の知的財産権を尊重し、不当に侵害しないとする行動規範のもと、知的財産権に係る情報調査、特許権等の知的財産権の取得、知的財産権に係る適切な契約の締結等に取り組んでおります。しかしながら、出願する特許に対して権利が付与されない場合もあり、知的財産権による保護が得られない可能性があります。また、知的財産権により保護されている第三者の技術を利用したい場合に、その技術が利用できない、又は、不利な条件で利用せざるを得ない場合もあります。加えて、第三者により日本精化グループの知的財産権が侵害されて損失を生じるおそれや、日本精化グループの製品が第三者の知的財産権を侵害しているとの主張にもとづき係争に発展し、日本精化グループに不利な判断がなされるなど、日本精化グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。
(12)情報セキュリティー、ITシステムに関するリスク
日本精化グループは、事業活動を行うにあたり、日本精化グループ自身の情報はもとより、取引先や顧客の企業情報や個人情報等に接する機会を有しております。近年、社会のデジタル化が進む中、サイバー攻撃の脅威が急速に高まっており、その対策が脆弱であった場合、個人情報・秘密情報の漏えいや、サーバダウン等による事業停止を引き起こす可能性があります。また、プライバシー保護の要請や各国の政策により、個人情報・データ保護規制の動きが近年強まっており、こうした法規制への違反が発生した場合、罰金や損害賠償等の費用負担が生じる可能性もあり、日本精化グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。日本精化グループは、ITシステム及び個人情報保護に関する規程を整備し、厳格な情報管理を行うとともに基幹システム等のIT基盤の刷新、インシデント発生時に適切に対処する体制を構築することでリスクの低減に取り組んでおります。
(13)内部統制に関するリスク
日本精化グループは、内部統制システムを整備・運用し、教育・啓蒙活動を通じて浸透を図っていますが、日本精化グループの内部統制システムが様々な要因により機能せず、不測の事態が生じる可能性があります。その結果、社会的信用の失墜により事業に悪影響が生じる、あるいは行政処分、刑事処分又は損害賠償訴訟の対象となり、日本精化グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。日本精化グループは、内部統制システムの運用状況に対するモニタリングを定期的に行い、内部統制システムが有効に機能していることを検証し、継続的に整備・運用の改善を図ることでリスクの低減に取り組んでおります。
(14)事故・自然災害等に関するリスク
火災等の重大事故や大規模地震・台風等の自然災害が発生した場合、また、感染症のまん延、その他制御不能な事態が発生した場合、サプライチェーンが寸断されるなどの支障をきたし、日本精化グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。日本精化グループは、事故・災害等による影響を最小限に留める為に、リスク発生の可能性や結果の重大性に応じた製造設備の定期点検や従業員の教育・訓練等の保安・事故発生防止活動に努めるなどリスクの低減に取り組んでおります。
(15)資産の減損に関するリスク
日本精化グループが保有する資産について、経営環境の著しい悪化等による収益性の低下や市場価格の下落等により、減損損失が発生し、日本精化グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。
※金融庁に提出された有価証券報告書のデータを使用しています。
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