広栄化学(4367)の事業内容、事業の状況や経営戦略、事業等のリスクについて

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事業の状況や経営戦略など
事業などのリスク


広栄化学(4367)の株価チャート 広栄化学(4367)の業績 沿革 役員の経歴や変遷

 

3 【事業の内容】

当企業集団(広栄化学及び広栄化学の関係会社)は、広栄化学(提出会社、以下同じ)、親会社で構成され、ファイン製品の製造販売並びに輸出入等の事業を行っております。

広栄化学グループ(広栄化学及び子会社1社)の事業に係る位置づけは次のとおりであります。

 

ファイン製品事業

医農薬関連化学品(医薬品、動物薬、農薬等の中間体や原料)、機能性化学品(触媒、溶剤、高分子添加剤、樹脂、IT関連、写真薬等用)、各種合成樹脂原料等製造、販売しております。

 

 

非連結子会社KGS株式会社は、広栄化学従業員に対する研修の企画及び運営等を行っております。

なお、広栄化学は千葉事業所の用地を親会社から賃借しております。

 

事業の系統図は概ね次のとおりであります。

 


 

 


有価証券報告書(2024年3月決算)の情報です。

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

文中における将来に関する事項は、当事業年度末(2024年3月31日)現在において、広栄化学が判断したものであります。

(1)経営方針

広栄化学は、長年培ってきた含窒素有機化合物群におけるコアテクノロジーをさらに進化させるほか、新たなコアテクノロジーの確立を図ることにより、新しい柱としての基幹化合物、機能製品、気相製品を創出し、高付加価値高機能製品を提供してまいります。これらを通じて社会の発展に貢献するとともに、株主の皆様のために公正な収益活動を営み、併せて地域社会と協調し、あらゆる取引先等の信頼と期待に応え、また従業員にとりまして働きがい、生きがいの感じられる企業を目指します。

 

(2)経営環境及び対処すべき課題等

広栄化学を取り巻く環境

今後の見通しにつきましては、緩やかな回復が続くと想定されますが、ロシア・ウクライナ紛争の終結が見えないことや、日本国内において賃上げや物価高を踏まえた金融政策の見直しが議論されていることなど、今後も不透明な経営環境が続くものと予想されます

このような状況の中、広栄化学製品の需要は、触媒関連製品や電材関連製品について徐々に回復していくことを見込んでおりますが、引き続き売価是正や拡販に取り組み収益の確保を図るとともに、次期が最終年度となる中期経営計画に掲げた、「事業成長戦略加速」、「経営基盤強化」、「人材育成強化加速」を着実に実行し、企業価値向上を一層推進してまいります

 

中期経営計画(2022年度-2024年度)進捗状況

中期経営計画の最終年度である2024年度は、触媒関連製品及び電材関連製品の需要回復に加えて、光学材料製品の大幅な伸長を見込んでおります。一方、医薬中間体や樹脂関連製品は、中長期的には引き続き堅調な需要を見込んでいるものの一部製品の販売時期ずれにより前期比で減少する見込みです

中期経営計画で策定したアクションプランは概ね計画どおり進捗しているものの、経営環境は上述のとおり依然として厳しく、2024年度の利益目標達成は非常にハードルが高いと認識しております。このような状況下ですが、全社一丸となって諸課題に取り組み早期の業績回復に努めてまいります

 


 

※EBITDA:金利・税金・償却前利益

(Earnings before interest, taxes, depreciation and amortization)

 

 

<経営指標推移>

 

 


 

※ROIC  :投下資本利益率 (Return on invested capital)

※CCC  :現金循環化日数(Cash conversion cycle)

 

 <事業成長戦略加速>

基盤製品の競争力強化/高付加価値化、機能製品・新規事業拡大及び事業ポートフォリオの高度化の諸課題については、次の項目(①から③)に示すとおり順調に進捗しております。特に2023年10月に稼働開始した研究パイロットプラントでは医薬原料である少量高付加価値製品の初生産を実施する等、これまで対応できなかった領域でのビジネスが可能となり一層の拡充に向け取り組んでおります。また、一層の競争力強化を図る為、アミンビジネスにおけるインド現地企業との事業提携の可能性や基盤プラント再編について継続検討しております

 


 

 

 <経営基盤強化>

デジタル革新、ガバナンス革新、サステナビリティ革新は概ね計画どおり進捗しております。マネジメント革新のうち投下資本利益率(ROIC)は、広栄化学の資本コスト(WACC)である8%をROIC目標に掲げ取り組んでおりますが、2023年度のROIC実績は1%と最終年度である2024年度での目標達成のハードルは極めて高い状況です。一層の収益性の改善を図るほか、よりBS(効率性向上)を意識した経営へのシフトの重要性を社内に浸透させるとともに、ROIC改善に繋がるKPIを部署別に設定し実現を図ることにより、目標の早期達成に向け全社員の最優先課題として推進してまいります。また、現金循環化日数(CCC)については、更なる短縮に取り組み一層の資本効率化を進め企業価値向上を図ってまいります

 


 

 

 <人材育成強化・加速>

継続課題である幹部社員及び管理社員のマネジメント能力の強化に加え中堅・若手社員の早期戦力化に注力してまいります。また、人的資本に関わる指標の積極開示を行うとともに、指標の改善・向上に向けた諸課題の解決を通じて従業員のエンゲージメント向上につなげてまいります

 


 

 

将来の成長ドライバーによる業績の改善

中長期的なビジネスの拡大及び業績改善への寄与を牽引する成長ドライバーとして、以下の製品群の開発、拡販に注力してまいります。

 

①CO2吸収材関連

広栄化学のアミン化合物製品のラインナップは100種類にも及んでおり、顧客ニーズに応じて様々な用途向けの製品開発を行うことが可能です。CO2吸収材用途については、昨今のカーボンニュートラル達成に向けた世界的な関心の高まりを背景に、国内外のメーカー・研究機関から多数の引き合いを受けております。また、顧客からの要求に柔軟に対応するとともに、広栄化学独自のアミン化合物の開発を推進するために、CO2吸脱着評価システムを導入しており、カーボンニュートラルの実現に向けて検討を加速してまいります。

 

②有機金属触媒

広栄化学では従来から、世界の主要ポリマーメーカー向けに有機金属触媒の供給を行っております。現在、世界的な景気停滞や個人消費の低迷等により、需要が大きく減退しておりますが、2024年度後半にはポリマー需要の回復に伴い既存製品の拡販及び業績への大幅な寄与を見込んでおります。また、複数の顧客から新規製品開発の引き合いを受けており、将来に向けてビジネスの拡大に注力してまいります。


事業等のリスク

 

3 【事業等のリスク】

広栄化学の経営成績、財務状況等(株価を含む)に影響を及ぼすリスクには以下のようなものがあります。なお、文中における将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において広栄化学が判断したものであり、また本記載は将来発生し得るすべてのリスクを網羅したものではありません。

 

リスク項目

リスク内容

リスクへの対応策

(1)事故、災害の発生に係るリスク

万一製造設備で発生する事故、地震、噴火、津波等自然災害により人的、物的被害が生じた場合、広栄化学の経営成績や財務状況等に影響を及ぼす可能性があります。

広栄化学は、安全、安定操業の徹底を図り、製造設備の停止や設備に起因する事故などによる潜在的なリスクを最小化するために、すべての設備について定期的な点検を実施しております。また、大規模災害発生時の対応演習、設備耐震補強等地震対策の実施、災害・爆発リスク低減のための教育の実施、災害用備品の運用マニュアル作成と社内周知の実施、BCP対応のレベルアップ(外部機関)及びBCP演習の実施、事故発生に対応したメディアトレーニングを実施し、リスクの低減を図っております。

(2)為替レートの変動に係るリスク

広栄化学は輸出売上高の比率が高く、その多くは外貨建で取引を行っているため、当該通貨に対して円高が進行した場合、輸出債権回収額が減少することになります。円高の進行は広栄化学の経営成績や財務状況等に影響を及ぼす可能性があります。

広栄化学は、このようなリスクに対して適宜、為替予約を実施して、短期的なリスクをヘッジするように努めております。また、原料購入を外貨建に切り替えること等により、為替脆弱性の軽減を図るように努めております。

(3)気候変動等環境問題に関するリスク

炭素税の賦課や排出権取引制度に代表される温室効果ガス排出権規制が導入された場合、原燃料の価格が上昇し、電力価格が上昇する可能性があります。これにより、広栄化学の経営成績や財務状況等に影響を及ぼす可能性があります。

広栄化学は、気候変動などの環境問題への対応を経営の重要課題と捉えており、温室効果ガスの削減等に積極的に取り組んでおります。

(4)情報セキュリティに係るリスク

サイバー攻撃、不正アクセス等により情報システム等に障害が生じた場合や、機密情報及び個人情報等が社外に流出した場合には、競争力の低下や社会的信用の低下など、広栄化学の経営成績や財務状況等に影響を及ぼす可能性があります

広栄化学は、事業活動の基盤である情報システム・ネットワークに、様々なセキュリティ対策を実施しており、セキュリティ強化と情報管理体制の厳重化に取り組んでおります。

(5)原材料・燃料価格の変動に係るリスク

広栄化学の主要原料のうち、アセトアルデヒドやメタノール等の原料価格は市況で変動します。また、国産ナフサ高騰を受けメーカーの原材料価格、輸送費、電力コストの大幅な上昇により、広栄化学原材料価格の高騰が続いております。さらにウクライナ情勢の影響もあり、各種原料で大幅値上げを受けており、それらの価格の上昇を製品価格に転嫁できなかった場合は、広栄化学の経営成績や財務状況等に影響を及ぼす可能性があります。

広栄化学は、主要な原材料価格の動向を注視し適正な製造原価への見直しを行うと共に、売価是正に努めております

 

 

リスク項目

リスク内容

リスクへの対応策

(6)カントリーリスク

広栄化学は中国から多くの原材料を輸入しております。そのため、中国において、政治・経済情勢の悪化、外資規制、大規模災害、パンデミック、テロ・戦争、その他の要因による社会的混乱等が生じた場合は、広栄化学の経営成績や財務状況等に影響を及ぼす可能性があります。

広栄化学は、複数購買を推進するとともに、定期的な情報収集を行い、リスクの低減を図っております。

(7)感染症、伝染病の蔓延に対するリスク

感染症や伝染病が蔓延した場合、生産活動に支障をきたす可能性があります。また、急速な感染拡大により経済活動に制限が課されることも想定され、これによるサプライチェーン等への影響、消費活動の停滞等により、広栄化学の経営成績や財務状況等に影響を及ぼす可能性があります。

広栄化学は、感染症や伝染病に対して、感染状況に応じたガイドライン及び対応マニュアルを適時見直しており、感染拡大防止に努めております。

(8)製品価格やシェアの変動に係るリスク

広栄化学の事業は、厳しい価格競争に直面しております。国内企業との競争のほか、インドや中国等の安価な海外品との競争により、製品価格や販売シェアが低下し、この影響がコストの削減を上回った場合、広栄化学の経営成績や財務状況等に影響を及ぼす可能性があります。

広栄化学は、設備投資による工場の合理化を推進し、コスト削減を行うと共に、環境問題並びに製品の安全性、品質の確保に注力し、顧客の期待に応えられる信頼性の高い製品を供給すべく努めております。

(9)新製品の開発に係るリスク

広栄化学にとって、新製品の開発、上市は最重要課題のひとつでありますが、ユーザー事情、厳しい競争環境等の不確定要素が大きいため、目標どおり進捗しなかった場合、広栄化学の経営成績や財務状況等に影響を及ぼす可能性があります。

広栄化学は、営業部門、研究開発部門を中心に次世代新製品の開発、早期上市に向けて取り組んでおります。

 

 

その他、広栄化学には、退職給付債務の変動リスク、金利変動及び株式相場変動リスク、重大な製品欠陥等に係る品質リスク、知的財産や製造物責任などに係る訴訟リスク、取引先に対する債権の貸倒リスク、ハラスメントに関するリスクなどがあり、これらのリスクが顕在化した場合は、広栄化学の経営成績や財務状況等に影響を及ぼす可能性があります。

 




※金融庁に提出された有価証券報告書のデータを使用しています。

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