システムサポートホールディングスグループ(システムサポートホールディングス及びシステムサポートホールディングスの関係会社)は、システムサポートホールディングス、連結子会社9社で構成されており、「クラウドインテグレーション事業」、「システムインテグレーション事業」、「アウトソーシング事業」、「プロダクト事業」、「海外事業」の5つのセグメントで事業を展開しています。
各セグメントにおける事業展開状況は次のとおりであります。
(1)クラウドインテグレーション事業
クラウドインテグレーション事業においては、海外の大手IT企業が提供する企業向けクラウドサービスについて当該サービスのユーザー企業に対する技術支援やライセンス等の再販を行っています。
クラウドサービスにより、ユーザー企業はITシステムを自社資産として「所有」しなくても外部サービスとして「利用」できるというメリットがあります。初期投資リスクを抑えてITシステムの調達や変更を簡単に行うことが可能となり、事業環境やビジネスの変化に柔軟に対応できることから、各種クラウドサービスは近年急速に拡大しています。システムサポートホールディングスグループでは各種クラウドサービスの技術者を積極的に育成・採用してサービスを提供しています。
システムサポートホールディングスグループが技術支援等を行っている主なサービスは以下のとおりです。
ⅰ.Microsoft Azure
Microsoft Corporationが提供するクラウドサービスのMicrosoft Azureについて、新規導入や既存ITシステムのクラウド環境への移行といった技術支援、再販を行っております。
ⅱ.Amazon Web Services(AWS)
Amazon Web Services, Inc. が提供するクラウドサービスのAmazon Web Services(AWS)について、新規導入や既存ITシステムのクラウド環境への移行といった技術支援、再販を行っております。
ⅲ.Google Cloud
Google LLCが提供するクラウドサービスのGoogle Cloudについて、新規導入や既存ITシステムのクラウド環境への移行といった技術支援等を行っております。
ⅳ.ServiceNow
ServiceNow, Inc. が提供するITサービスマネジメントプラットフォーム等のクラウドサービスであるServiceNowについて、新規導入や導入後の運用保守といった技術支援等を行っております。
(2)システムインテグレーション事業
システムインテグレーション事業においては、ITシステムのコンサルティング・設計・開発・運用保守を中心に、SAP ERP等のERPパッケージ(注)の利用・導入に係る技術支援やOracle Database等のインフラ構築などを行っております。当該事業の特長は、主力であるソフトウエアの受託開発では業種・業務を問わず幅広く、かつ開発の一連の工程にワンストップで対応可能な点であり、顧客ニーズが高く専門性が要求される分野を技術者の育成などによって戦略的に強化しております。
(3)アウトソーシング事業
アウトソーシング事業においては、プライベートクラウド等のデータセンターサービスやニアショアによるシステム運用保守、データ分析・入力サービス等を提供しております。当該事業の主力であるデータセンターサービスでは、金沢と東京に自社グループのデータセンターを設置し、AI関連等独自のサービスをフックツールに顧客数および顧客あたり利用料の積み上げを図っています。
(4)プロダクト事業
プロダクト事業においては、システムサポートホールディングスグループによる製品(ソフトウエア)の開発及び販売、ユーザー企業の用途に応じたカスタマイズを行っております。なお販売は、システムサポートホールディングスグループから直接エンドユーザーに行うほか、代理店経由でも行っております。
プロダクト事業の主要製品
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名称 |
内容 |
提供会社 |
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建て役者® |
建築業向け工事情報管理システム |
㈱システムサポート |
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MOS |
モバイル受発注システム |
㈱アクロスソリューションズ |
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T-File® |
医用画像ファイリングシステム |
㈱STSメディック |
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SHIFTEE® |
クラウド型シフト管理システム |
㈱システムサポート |
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就業役者® |
勤怠・作業管理システム |
㈱システムサポート |
(5)海外事業
海外事業においては、アメリカおよびカナダにて、システムインテグレーションや給与・会計業務のアウトソーシング、人材紹介サービス等を展開しております。
(注)ERP(Enterprise Resource Planning)パッケージは、販売・在庫購買管理、人事管理、会計管理など企業の基幹業務を一元管理し、経営の効率化を実現するためのソフトです。
[事業系統図]
以上に述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。
システムサポートホールディングスグループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在においてシステムサポートホールディングスグループが判断したものであります。
(1)基本理念・経営方針
システムサポートホールディングスは以下を経営理念として、社会や顧客の更なる発展に貢献し続けていくことを目指しております。
経営理念
社会への貢献
私たちは、コンピュータシステムによる情報技術の推進を通して、豊かな社会の発展に貢献します。
顧客サービス向上
私たちは、常にお客様のニーズにすばやく対応し、ベストソリューションの提供とサービス向上を通して、お客様と確かな信頼関係を築きます。
価値の共有
私たちは、健全な企業活動を通して、株主と価値を分かち合いながら社員の能力を十分発揮できる環境と幸福で豊かなライフステージの創出に努めます。
また、「至誠と創造」という社是のもと、社員一人ひとりが顧客や株主をはじめとするあらゆるステークホルダーに対して誠実に接するとともに、独立系のシステムインテグレーターとして自由な発想で新たな価値を創造していきます。
(2)中長期的な経営戦略
システムサポートホールディングスグループは経営理念および社是に基づいた経営を確実なものにするため、中期経営計画 ローリングプラン(2025年6月期~2027年6月期)を策定しております。
当計画では中期テーマとして「成長と更なるイノベーションの創出」、基本方針として「顧客・社会のDX推進の基盤となるサービスの拡充」「多様な人材の成長と活躍」「サステナビリティ経営の強化」を掲げました。業績目標の達成とともに、高い水準のガバナンスやサステナビリティへの取り組みを強化してまいります。
中期経営計画 ローリングプラン(2025年6月期~2027年6月期)での中期テーマと基本方針
(3)経営環境
今後につきましては、物価上昇や為替変動、中東やウクライナをめぐる情勢等の影響が懸念され、経済環境は不透明な状況にあります。一方で、企業における競争力と成長力の強化に向けたデジタル革命や業務効率化などへの取り組みは継続されると考えられることから、IT投資は拡大するものと判断しております。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
こうした経営環境に的確に対応すべく、システムサポートホールディングスグループでは中期経営計画ローリングプラン(2025年6月期~2027年6月期)を策定しました。システムサポートホールディングスグループでは「成長と更なるイノベーションの創出」を中期テーマとして掲げ、以下の課題認識のもと諸施策を実行し、企業価値の向上を目指してまいります。
また、経営環境ならびに上記の経営方針及び経営戦略を実行していくうえで、システムサポートホールディングスグループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題は以下のとおりであります。
①顧客・社会のDX推進の基盤となるサービスの拡充
・クラウドインテグレーション事業への注力
本事業の主力であるAWS、Microsoft Azure、Google CloudおよびServiceNowを中心に、クラウド移行や移行後の最適化の利用支援を行うほか、AI関連サービスや海外のクラウドサービスについて、いち早く日本市場で事業化し新規顧客の獲得を図ります。システムサポートホールディングスグループでは、クラウド関連の技術者育成に積極的に投資し、クラウドベンダーから技術資格の受賞や認定の実績を積むことで関係を強化、顧客紹介を受けることで継続的な受注確保を目指します。
・新規事業へのチャレンジ
システムサポートホールディングスグループの技術力を活かしたサービス展開を企画、検討し新規事業へのチャレンジを継続的に行うことで、社会や顧客のDXを支援してまいります。
・品質・生産性向上の取り組み
システムサポートホールディングスグループが顧客から信頼を受け選ばれ続けるために、プロセスの標準化による高い品質と生産性の確保が重要な課題であると認識しております。システムサポートホールディングスグループではサービスの品質・生産性の向上のため、各プロジェクトに対し品質・期間・コスト・リスクコントロールの観点からプロジェクトマネジメントの強化を実施し、不採算案件の減少と継続的な品質の向上を図ってまいります。
②多様な人材の成長と活躍
・人材の確保
システムサポートホールディングスグループのサービス提供を支える優秀な人材を確保することは重要な課題と認識しており、高度な技術力や顧客との折衝能力、プロジェクトマネジメント力などを備えた技術者の積極的な採用を実施してまいります。技術者採用においては、資格保有者数などによるブランディングや働きやすい環境の整備などにより他社との差別化を図ることで、優秀な人材の確保に努めてまいります。
・スペシャリストの育成
システムサポートホールディングスグループの継続的事業展開と発展を支える高度な専門技術を持った人材を継続的に育成するため、技術向上に関連する投資を推し進め、競合他社との差別化及び新たな価値を創出してまいります。具体的には、戦略的に従業員の資格取得を推進するほか、プロジェクト管理などのマネジメント能力の強化につながる教育を継続的に行ってまいります。
・給与水準向上、働きやすい環境の整備
優秀な人材を確保するため、システムサポートホールディングスグループでは給与水準の向上を図るとともに、女性従業員比率、有給休暇取得率、育児休業取得率等の改善を行い働きやすい環境の整備を行ってまいります。
③サステナビリティ経営の強化
DX推進の機運が高まる昨今、システムサポートホールディングスグループに求められているのは、ITサービスによる課題解決にとどまらず、ITサービスによる変革やDX人材の育成であると考えております。
システムサポートホールディングスグループでは、ITサービス提供を通じた新たな価値の創出はもちろんのこと、事業の成長の源泉である多様な人材の成長と活躍、また社内外でのDX人材の育成に積極的に取り組んでまいります。同時に健全な企業経営や地球環境の保全等に努めることで、ステークホルダーとの相互発展およびサステナブルな社会への貢献を目指します。
(5)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
システムサポートホールディングスグループは、成長途上の段階にあると認識しており、事業規模・収益性を重視した経営指標を設定し、これらの達成を目指してまいります。中期経営計画 ローリングプラン(2025年6月期~2027年6月期)では、「売上高31,709百万円以上」「営業利益2,798百万円以上」「営業利益率8.8%以上」を掲げています。
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2024年6月期 |
2025年6月期 (目標値) |
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2027年6月期 (中計値) |
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売上高 |
22,029百万円 |
26,087百万円 |
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31,709百万円 |
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営業利益 |
1,670百万円 |
2,115百万円 |
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2,798百万円 |
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売上高営業利益率 |
7.6% |
8.1% |
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8.8% |
(注)2025年6月期における目標値および2027年6月期における中計値は当連結会計年度末において予測できる事情等を基礎とした合理的な判断に基づくものであり、その達成を保証するものではありません。
有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に関して投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある主要なリスクは事項には、以下のようなものがあります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在においてシステムサポートホールディングスグループが判断したものであります。
(1)事業環境に関する事項
① 情報サービス産業における経営環境の変化について
近年、システムサポートホールディングスグループが所属する情報サービス産業においては競合商品とのサービスや価格競争の激化、クラウド化などの急速な技術革新、顧客の属する業界の経営環境の変化等によって、業容やニーズの変化が続いております。
情報サービス産業は、大型の施設や設備は不要であり、少人数で比較的簡単に新しく事業を始められることから参入障壁が低いという特徴があります。また、情報サービス産業は景気感応度が高く、日本経済が低迷する場合には顧客のIT投資も減少する傾向があります。
システムサポートホールディングスグループではこのような変化に適応するために、クラウドなど新技術を使った分野への事業領域の積極的な拡大や、計画的な採用活動を通じた新卒採用及び中途採用による専門性の高い技術を有する人材の確保に努めております。しかしながら著しい経済情勢の変化等により、システムサポートホールディングスグループを取り巻く事業環境が急激に変化した場合、システムサポートホールディングスグループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
(2)事業活動に関する事項
① システム開発の契約の形態について
システムサポートホールディングスグループは顧客の個別ニーズに対応したシステムの開発を行っております。システムの開発の契約形態は、開発を請け負う請負契約、専門的な知識を活かし業務を実施する準委任契約、技術者を派遣する派遣契約があります。請負契約はシステムサポートホールディングスグループのコスト管理次第で高い利益率を見込める可能性がある一方、準委任契約及び派遣契約は安定した利益率が見込めます。しかしながら、請負契約ではシステムサポートホールディングスグループの管理能力によってプロジェクトの採算性が大きく左右されるため、何らかの事情によりシステムサポートホールディングスグループのプロジェクト管理に支障が出た場合、システムサポートホールディングスグループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
② プロジェクトの採算性について
近年はシステムサポートホールディングスグループの方針として、大型案件が増加しており、より緻密なプロジェクト管理が求められております。システムサポートホールディングスグループが請負契約で受託したシステム開発は、独自の管理手法を用いて品質・期間・コスト・リスクコントロールの観点からプロジェクトマネジメントを行っております。開発案件の受託においてはプロジェクト計画書を作成し、リソースや採算面でのリスクの把握を管理本部でも行う仕組みにしており、一定金額以上の案件においては、見積り・提案、契約締結、検収などの各フェーズで、管理本部による進捗・採算状況のレビュー及び管理支援を行っております。
しかしながら案件が複雑化・大型化・短納期化するなかで、契約受注時に採算性が見込まれ、上記手法で管理を行っているプロジェクトであっても、開発中に大幅な仕様変更等が発生し、作業工数が当初の見積り以上に増加することにより、計画どおりの品質を確保できない場合や開発期間内に完了しないことによるコスト増加の可能性があります。そのため、受注時に必要工数やコストを正確に見積ることができなかった場合、低採算または採算割れとなるプロジェクトが発生する可能性があります。
その他では、開発経験の浅い従業員の教育及び新しい分野、技術の習得を目的とした受注案件についても短期的に低採算または採算割れとなる可能性があります。
上記を含めた小口案件については、各事業部門の管理者が自社の出来高管理システムによる進捗確認を適時行い、採算について管理を行っており、不採算が継続される場合には受注単価の調整などにより、採算性の改善を図っておりますが、想定以上に不採算の小口案件が積み重なった場合には、システムサポートホールディングスグループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
また、大型案件については、顧客と予め定めた期日までに作業を完了・納品できなかった場合には損害遅延金、最終的に作業完了・納品ができなかった場合には損害賠償が発生し、システムサポートホールディングスグループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
③ プロジェクト総原価の見積り変更による業績見通しへの影響について
システムサポートホールディングスグループが受託した開発案件については、契約に基づく開発作業を進めるにつれ顧客に対する履行義務が充足されると判断し、履行義務の充足に係る進捗度に基づき収益を認識しております。履行義務の充足に係る進捗度は主としてプロジェクトの総見積原価に対する連結会計年度末までの発生原価の割合(原価比例法)によって算定しております。
しかしながら、案件が複雑化・大型化・短納期化するなかで、当初計画からの仕様変更等により、人件費及び外注費に係る作業工数の見直しが必要となることがあります。システムサポートホールディングスグループでは、各プロジェクトの進捗管理を定期的に実施しており、計画に対して変更が生じれば即座に対応できる体制が構築されておりますが、仕様の変更等によりプロジェクト総原価の見積りを大幅に見直さざるをえない場合には、システムサポートホールディングスグループの業績見通しに影響を及ぼす可能性があります。
④ 主要販売先との取引について
システムの受託開発には主に、システムを実際に使用するエンドユーザーから受託するものと、他社のシステムインテグレーター(SIer)等を介して受託するものがあります。システムサポートホールディングスでは他のSIerを通さない分、利益率が高いエンドユーザーからの直接受託の割合を高める経営戦略を今後も継続してまいります。
システムサポートホールディングスでは2024年6月期において、売上高が最も多い販売先が全体の売上に占める割合は5.6%であり、システムサポートホールディングス業績は特定の販売先の動向に大きく左右されない構造になっています。主要販売先とは良好な人的ネットワークを形成し安定・継続した取引関係の構築に努めており、2023年6月期に売上計上があった顧客のうち2024年6月期にも引き続き売上計上があった顧客数の割合は84.3%です。また、並行して新規販売先の開拓も行っています。
しかしながら主要販売先との関係構築や新規販売先の拡大が順調に進まなかった場合、システムサポートホールディングスグループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
⑤ 協力会社(パートナー)との連携体制について
システムサポートホールディングスグループは、事業運営に際して、協力会社等、さまざまなパートナーとの連携体制を構築しております。2024年6月期において、システムサポートホールディングスグループの総製造費用に占める外注費の割合は39.8%であり、事業の継続及び拡大において協力会社要員の存在は重要な位置付けを有しております。また、協力会社の起用においては、技術者間及び企業間の長期にわたる信頼関係をベースにしております。より多くのビジネスパートナーを抱えることができるほど案件を多く受託できるため、今後も技術力の高いビジネスパートナーを確保することが重要であると認識しております。
しかしながら、これらのパートナーを適宜、適正に確保できない、あるいは関係に変化が生じた場合、プロジェクトの立ち上げや遂行、サービスの提供に支障が発生する等により、システムサポートホールディングスグループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
⑥ 人材確保・育成について
ⅰ.人材の確保、育成について
システムサポートホールディングスグループは高度な技術力の提供を通じて競合他社との差別化を図っておりますが、それを支えるのは技術要員であり、そのため優秀なシステムエンジニアの確保・育成が重要な課題であると考えております。
そのためシステムサポートホールディングスグループでは採用活動に積極的に取り組むとともに、人材の育成と実務能力の向上を目的とした教育制度を充実させるほか、大規模プロジェクトをマネジメントできるプロジェクト管理能力の向上を目的とした社内研修も行っています。
また、具体的な人材配置においても社内外からの適材の手配を行っておりますが、案件の高度化・複雑化や全国的な労働力需給の逼迫によりシステムサポートホールディングスグループが必要とする人材の確保が難しい場合、失注や受注規模の縮小などによる売上減少などシステムサポートホールディングスグループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
ⅱ.長時間労働について
システムサポートホールディングスグループが提供するサービスやシステム開発の体制やプロセスの構造的な問題、属人性の高さから、長時間労働や過重労働が発生する可能性があります。システムサポートホールディングスでは、有給休暇取得奨励日を定めるほか、勤怠管理システムを利用した時間外労働申請や労働時間管理、経営層への情報共有を行っています。システムサポートホールディングスのこうした努力にも関わらず、過重労働やそれらを起因とした健康問題の発生やそれに伴う訴訟の提起、または生産性の低下などが生じた場合、システムサポートホールディングスグループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
⑦ データセンター等の運用について
システムサポートホールディングスグループでは、データセンターを中心とした運用・保守サービスを提供するアウトソーシング事業を展開しております。
データセンターの展開においては、初期の設備投資のみならず、設備の老朽化対応、需要増加に対する設備増強など、サービスを安定的に維持・運用するための継続的な設備投資を要します。また、保有リソースに対し、顧客からの需要が低調な場合、設備の稼働率が低下し、採算が悪化する可能性があります。そのため、システムサポートホールディングスグループでは設備の増強・更新やセキュリティの強化などを行い、競争力の維持に努めております。
しかしながら、競争の激化等により設備の稼働状況が悪化した場合、システムサポートホールディングスグループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
⑧ データセンターにおける障害について
システムサポートホールディングスグループでは、ホスティングやハウジング等のデータセンターサービスを実施しております。サービスの安定的な維持・運用のため、システムサポートホールディングスグループのデータセンターは継続的に設備の増強・更新やセキュリティの強化、運用技術者教育の充実等の諸施策を講じております。
しかしながら、これら施策にもかかわらず設備の不具合、サイバー攻撃、運用ミス等が発生した場合、サービスの提供に重大な支障が生じ、損害賠償や信頼喪失等により、システムサポートホールディングスグループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
⑨ 新規事業について
システムサポートホールディングスグループは、システムの受託開発、データセンター運営・保守等のアウトソーシング、自社プロダクト(ソフトウエア)の開発・販売を主たる事業としていますが、収益源の多様化のため、システムサポートホールディングスグループのリスク許容度を慎重に検討しつつ、高い収益性を備えシステムサポートホールディングスグループの技術力のシンボルとなり得る可能性のあるサービス等を積極的に展開する方針であります。
しかしながら、新事業の展開は大きな先行投資を伴うことがあり、今後、システムサポートホールディングスグループが展開する新事業が計画通りに進捗しない場合、システムサポートホールディングスグループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
⑩ M&Aについて
システムサポートホールディングスグループでは、企業買収や資本提携による技術力の向上及び顧客分野の拡大を今後の経営戦略のひとつとしております。事前の法務・財務調査等を実施の上、適正な価格で取得することとしておりますが、システムサポートホールディングスグループがこれらの投資活動により想定したとおりの成果を得る保証はありません。
買収や資本提携時において、当初想定したシナジーが発生しなかった場合や、買収・資本提携先の収益見通しの悪化により減損の必要が生じた場合はシステムサポートホールディングスグループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
(3)その他の事項
① 情報セキュリティについて
システムサポートホールディングスグループは、業務遂行上、顧客、従業員などの個人情報やその他機密情報を保持しております。
システムサポートホールディングスグループではこれらの情報について、保護に細心の注意を払うとともに、取り扱いについて客観的に評価・検証するため内部監査の実施などの施策を推進しております。また、システムサポートホールディングスは2010年12月にはISO/IEC 27001(ISMS/情報セキュリティマネジメントシステム)認証を取得しており、社内に情報セキュリティ委員会を設置し、各種ポリシーを定めた上で関連する規程類を整備するとともに、情報セキュリティに関する具体的な数値目標を定め、従業員への教育を定期的に実施しています。
しかしながら、これらの施策にもかかわらず、個人情報および機密情報等の流出が発生した場合にはシステムサポートホールディングスグループの信用低下や損害賠償金の支払が生じ、システムサポートホールディングスグループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
② 知的財産権について
情報サービス産業の発展に伴って製品及び技術が複雑化することにより、システムサポートホールディングスグループが提供するサービスまたは製品に対して第三者から知的財産権の侵害を理由とする訴訟提起または請求を受ける可能性があります。
そのためシステムサポートホールディングスグループは、社内担当者による調査事務を行っているほか、特許事務所と関係を構築し、必要に応じ侵害調査を実施しております。また、システムサポートホールディングスグループが保有する知的財産については企業の重要な資産であるという認識のもと、必要性を十分に吟味したうえで出願を行い、また、特許事務所と連携を図りながら権利侵害に備えています。
しかしながら、もしシステムサポートホールディングスグループが知的財産権に関し訴訟等を提起され、またはシステムサポートホールディングスグループが自らの知的財産権を保全するため訴訟等を提起しなければならない事態が生じた場合、時間、費用その他の経営資源が費やされ、また、訴訟等の結果によっては、システムサポートホールディングスグループが重要な技術を利用できなくなる可能性や損害賠償責任を負う可能性が生じ、システムサポートホールディングスグループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
③ 投資の減損について
システムサポートホールディングスグループでは、投資価値の下落が著しく、かつ回復の可能性がないと判断した場合、投資の減損を計上しております。システムサポートホールディングスの連結子会社等の非上場会社の株式については、当該会社の財政状態の悪化によりその純資産価額が取得価額に対して著しく下落し、事業計画等によって回復可能性が十分な証拠によって裏付けられない場合には、回復の可能性がないものと判断しております。
そのため将来の市況悪化、連結子会社の業績不振等により現在の帳簿価額に反映されていない損失または投資簿価の回収不能が発生し、投資の減損が必要となった場合、システムサポートホールディングスグループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
④ 自然災害について
システムサポートホールディングスグループの事業は広域にわたる大規模自然災害等に伴い、本社機能、システムサポートホールディングスグループが提供する重要なサービス、パートナー等が展開する事業の速やかな復旧または継続提供ができなくなった場合に影響を受ける可能性があります。システムサポートホールディングスグループではこれに備えて、事業継続計画(BCP)の策定、安否確認体制の構築、防災訓練などの対策を講じております。また、システムサポートホールディングスグループのデータセンターについては免震または耐震構造を採用し、自家発電による無停電電源装置を装備するとともに、強固なセキュリティを確保しております。
しかしながら、大規模自然災害の影響がシステムサポートホールディングスグループの想定を超えて、上述の対策でもその影響を完全には遮断できなかった場合、システムサポートホールディングスグループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
⑤ 感染症に関するリスク
システムサポートホールディングスグループは、感染症の拡大による政府発令の緊急事態宣言、事業所内におけるクラスター(感染者集団)といった脅威が顕在化することを想定し、緊急事態時に速やかに対応するため、新型コロナウイルス感染症に係る対応方針を制定しております。顧客、パートナー、従業員等の業務関係者の安全に配慮するとともに、従業員が在宅で勤務が行えるよう、システムの導入等に努めております。しかしながら、感染者発生による事業所の閉鎖、在宅勤務等により、事業及び受注活動への支障や生産性の低下が発生し、システムサポートホールディングスグループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
⑥ 法規制及び事業の許認可について
システムサポートホールディングスグループでは、システムインテグレーション事業を中心に、派遣契約に基づきシステムサポートホールディングスグループの従業員を顧客先に派遣する労働者派遣事業を営んでおり、厚生労働大臣より以下の内容で一般労働者派遣事業の許可を受けているため、「労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律」(以下「労働者派遣法」という。)などの関係法規の適用を受けます。
システムサポートホールディングスグループでは、従業員の教育や内部監査室によるモニタリングにより労働者派遣法の遵守に努めておりますが、派遣元事業主としての欠格事由に該当した場合や法令に違反した場合等には、システムサポートホールディングスグループの社会的信用の失墜を招くとともに、システムサポートホールディングスグループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
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許認可の内容 |
取得年月日 監督官庁 |
認可番号 有効期限 |
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㈱システムサポート |
労働者派遣事業 |
2006年2月1日 厚生労働省 |
派17-300039 2029年1月31日 |
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㈱T4C |
労働者派遣事業 |
2018年2月1日 厚生労働省 |
派13-309181 2026年1月31日 |
⑦ 金利変動リスク、資金調達リスクについて
システムサポートホールディングスグループでは、資金調達を主に銀行借入により行うこととしているため、金利の変動による影響を受けます。金利上昇によるコストの増加を事業活動において吸収できない場合は、システムサポートホールディングスグループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
また、現状、金融機関との関係は良好で、必要資金は問題なく調達できておりますが、将来も引き続き十分に調達可能であるという保証はありません。
※金融庁に提出された有価証券報告書のデータを使用しています。
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