Amazia(アメイジア)(4424)の事業内容、事業の状況や経営戦略、事業等のリスクについて

TOP関連銘柄

事業の状況や経営戦略など
事業などのリスク


Amazia(アメイジア)(4424)の株価チャート Amazia(アメイジア)(4424)の業績 沿革 役員の経歴や変遷

 

3 【事業の内容】

Amazia(アメイジア)グループは、Amazia(アメイジア)(株式会社Amazia)及び連結子会社2社並びに非連結子会社1社の計4社で構成されており、エンターテイメント事業、ITソリューション事業の2セグメントに分類される事業を展開しております。

創業以来、多様なインターネット・アプリサービスを企画、開発から運用まで一貫して自社内で完結した開発運用体制を構築し培ってきた、開発力やマネタイズ力を強みとして、個人のライフスタイルをより充実させる様々なインターネットサービスの開発・運用を経て、2014年11月にフリーミアム型マンガアプリ「マンガBANG!」のサービス提供を開始しました。その後、マンガ制作にも着手し、2021年4月にマンガBANGコミックスを創刊する等、マンガ事業に注力してまいりました。

一方で、単一事業への偏重によるリスク抑制の観点から、2024年9月期よりITソリューション事業、越境EC等の新規事業を開始しております。

Amazia(アメイジア)グループ各社の事業における位置付け及びセグメントとの関連は、以下のとおりです。

セグメント

事業内容

構成会社

エンターテイメント事業

マンガ事業

・フリーミアム型マンガアプリ「マンガBANG!」「マンガトート」の企画、運営

・Web電子書籍サービス「マンガBANGブックス」の企画、運営

・マンガ制作(レーベル「マンガBANGコミックス」)

Amazia(アメイジア)

・海外版フリーミアム型マンガアプリ「MANGA BANG!」の企画、運営

株式会社Amazia Link

・WEBTOON制作

株式会社WithLinks
(非連結子会社)

越境EC事業

・「Fandom Tokyo」の運営

Amazia(アメイジア)

ITソリューション事業

・SES(システムエンジニアリングサービス)事業

・SEOメディア「LogsFix」、「マンガBANGマガジン」の運営

・ポイ活アプリ「PetWalk」の企画、運営

株式会社Amazia Link

・オンライン診療支援サービス「ウィズマイメディカル」の運営(2025年11月終了)

株式会社ウィズマイメディカル

 

 

 

(エンターテイメント事業)

(1)マンガアプリ事業

主力サービスである「マンガBANG!」では、フリーミアムモデル(注)という、多数のユーザーに最適な広告閲覧を促し、高い広告収益を得ること及びユーザーが課金衝動を覚えるタイミングでライトな(少額)課金モデルを提供し、課金ユーザーへの転換を促すことで、高ARPU(一人当たり顧客単価)を実現して参りました。また、変化の著しいアプリ市場に対応するために、ユーザーの行動分析を基にしたUI/UXの改善や最適な広告配信構成の見直しを行うとともに、配信作品の増加を実現して参りました。

また、2023年10月にWeb版「マンガBANG!」を「マンガBANGブックス」にリニューアルし、アプリで培ったユーザー基盤を利用し、Webの強みである高利益率を活用した低価格サービスによるユーザー獲得を目指しております。

 

(注)フリーミアムモデル:基本的なサービスはすべて無料で提供し、一部の機能を有料で提供するビジネスモデル

 

 


 

 

 

Amazia(アメイジア)が企画、開発、運営する「マンガBANG!」は、基本無料で利用できるフリーミアム型マンガアプリです。主な収益モデルは課金と広告によるもので、次の2つの主要サービスから成り立っております。

① 話課金+広告収益モデル

「マンガBANG!」は「メダルで読む」、「チケットで読む」(注1)コーナーが、話課金+広告収益モデルです。話課金は、少額な課金モデルで、広告収益は、当アプリ内で広告を表示することやユーザーが動画広告を視聴すること等で収益化するモデルです。

これらのフリーミアムコーナーでは、基本的には無料で読むことができ、課金する場合も1話毎の少額課金のため、マンガ離れした人やこれまでマンガを読んでいなかった人にとって、取り掛かりやすいモデルとなっています。このような潜在的なユーザーの掘り起こしを推進することにより、より多くのユーザー獲得を目指しています。

② 購入モデル

「ストア」(注2)コーナーでサービス展開しており、ユーザーは課金をして、電子書籍を1巻単位で購買し、読むことができます。

「ストア」コーナーでは、定期的に無料特集を行っており、数巻分を無料でダウンロードして読むことができるようにし、新しく読み始める作品を探しているユーザーに、過去及び新規の優良作品に出会う機会を創出しております。

従来の販売モデルと同じモデルであるため、出版社等にとって一番受け入れやすいモデルになります。そのため、Amazia(アメイジア)モデルの中でも最も多く有名作品を取り揃えることができます。話題となった人気作品のみを読みたいマンガに関心が薄い人や、フリーミアムコーナーや「ストア」コーナーのキャンペーンで特定の作品・作家のファンとなった人、物理的な保管場所に困っている人をターゲットとしております。

 

(注)1.「メダルで読む」、「チケットで読む」:「マンガBANG!」の基本的なサービスは無料とするフリーミアムコーナーのサービスで、フリーメダル、SPメダル、チケット、有償コイン等を利用して、1話毎に40~100円程度でマンガを72時間レンタル又は購入して読むことができるコーナー

 

2.「ストア」:有償コインを利用して、マンガを1冊単位で購入して読むことができるコーナー

 

以上述べた「マンガBANG!」の事業の内容を事業系統図によって示すと、次のとおりであります。

 

「マンガBANG!」事業系統図

 


 

(2)マンガ制作事業

Amazia(アメイジア)は、自社マンガアプリサービスの差別化及び収益の重層化のために、2019年9月よりオリジナルマンガ制作に着手しております。2021年4月にはオリジナルマンガレーベル「マンガBANGコミックス」を創刊し、異世界転生系、恋愛系等、小説のコミカライズを中心に作品制作に取り組み、制作本数の拡大に向けて、体制強化を行っております。自社販売に加えて外販も積極的に行うことで、IPとしての価値を育て、自社IPのアニメ・ドラマ化等、収益の多様化の実現を目指して参ります。

また、2024年3月には、株式会社WithLinksを子会社化し、WEBTOON制作も開始しております。

IPホルダーとして利益を享受するために、オリジナル作品の大ヒット及びメディアミックス化に向けて、IP展開に向けた動きも活発化して参ります。

これらの版権料率の低いオリジナル作品の売上割合が増加することで、利益率の改善効果も期待できます。

マンガ制作については、取引先書店に作品を納品する単純な取引であるため、事業系統図の記載を省略しております。

 

(3)越境EC事業

Amazia(アメイジア)は、2025年2月に、海外向けにトレーディングカード、フィギュア、プラモデル、缶バッジ、ぬいぐるみなどを販売する越境ECサイト「Fandom Tokyo」をオープンし、順調に拡大しております。

越境ECサービスについては、売上金額が小さく、事業立ち上げ段階であるため、事業系統図の記載を省略しております。

 

(ITソリューション事業)

(1)SES事業

株式会社Amazia Linkでは、慢性的なエンジニアの人材不足が課題となっているIT業界で、人材不足解消に寄与すべく2024年4月からSES事業を開始しました。プログラマー、システムエンジニア等のIT人材を顧客企業へ提供し、業務支援をしております。IT人材の稼働に応じて収益が発生するストック型ビジネスです。

 

(2)SEOメディア事業

株式会社Amazia Linkでは、2024年10月に人材系の情報サービス「LogsFix」、2025年9月にランク王株式会社と業務提携し、エンタメ系情報サービス「マンガBANGマガジン」をリリースし、運営しております。当該メディアサイトを通じ、消費者に顧客(広告主)の商品・サービスの購入、または顧客サイトへの登録等の成果を提供する義務を負っており、成果が発生した時点で履行義務が充足されたと判断し、当該時点で顧客から収益を得ております。

 

(3)ポイ活アプリ事業

株式会社Amazia Linkでは、2025年8月にポイ活アプリ「PetWalk」をリリースし、ユーザー数の拡大に向けた準備を進めております。ペットの写真投稿や掲載されている広告に定められた条件を満たした登録会員のアクションに対してポイントが付与され、そのポイントを現金や電子マネー等に交換できるというサービスを提供するサービスであります。広告主からAmazia(アメイジア)グループが受け取る広告料の一部を原資にポイントを付与しております。

 

なお、株式会社ウィズマイメディカルにおけるオンライン診療支援サービスについては、医療関係における広告規制が強化される等、厳しい市場環境を鑑み、2025年11月にサービスを終了しております。

 

ITソリューション事業については、売上金額が小さく、事業立ち上げ段階であるため、事業系統図の記載を省略しております。

 


有価証券報告書(2024年9月決算)の情報です。

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、Amazia(アメイジア)グループが判断したものであります。

(1) 経営方針

『世界にチャレンジするインターネットサービスを創る』を経営理念とし、日常で生まれるスキマ時間を充実できる質の高いサービス、事業の創出に取り組んでおります。この経営方針に基づき、絶えず変化し続けるインターネットサービスの分野において、新しい楽しさや便利さを生み出せるよう、新たな事業領域に挑戦し続け、持続的な成長と企業価値の向上を目指しております。

 

(2) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

Amazia(アメイジア)は、持続的な成長と企業価値の拡大を図るために、現状の成長期においては、事業規模の拡大を重視しており、「売上高」を重要な経営指標としております。

 

(3) 経営環境及び中長期的な会社の経営戦略

Amazia(アメイジア)の主たる事業領域である電子書籍の市場環境は、スマートフォンユーザーの増加を背景に拡大が続いております。インプレス総合研究所「電子書籍ビジネス調査報告書2024」によると、2023年度の電子書籍市場規模は6,449億円と推計され、2022年度の6,026億円から423億円(7.0%)増加し、2028年度には8,000億円を超える市場に成長すると予測されており、電子書籍ユーザーは、引き続き増加傾向にあります。

一方で、電子書籍のビジネスモデルの多様化や成熟によって電子書籍市場が徐々に飽和していくことも想定されます。また、引き続き厳しい競争環境や世界経済の停滞及び国内のインフレが、アクティブユーザー数の伸び悩みや1人当たりの課金売上の低下をもたらしていることに加え、広告市況の悪化により広告単価が低下したため、広告収益が減少しました。

このような市場環境の中で、Amazia(アメイジア)グループは成長戦略として市場開拓戦略と多角化戦略を掲げ、Web電子書籍市場への本格参入、マンガアプリの海外展開及び新規事業の創出を推進しています。当連結会計年度において、これらの事業に注力するため新規子会社を設立し、連結の範囲に含めております。

今後につきましても、マンガアプリ事業においては、フリーミアムコーナーの配信作品数を増加することや、Web電子書籍市場の開拓、オリジナル作品の拡充、IP展開等を実現することにより、ユーザーの増加をはじめ、各KPIの成長を目指すとともに、ITソリューション事業をはじめとする新規事業についても尽力して参ります。

 

 

(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

Amazia(アメイジア)グループは、これまで培ったビジネス構築力を基盤に、主力サービス「マンガBANG!」で利益を確保しつつ、マンガ制作、マンガアプリの海外展開及びITソリューション事業(SES、SEOメディア、オンライン診療支援サービス)、新規事業へ経営資源を投下し、成長性と収益性のバランスを図って参ります。そのためには、コーポレート・ガバナンスの充実も重要な課題であると認識しております。

これらの課題に対処するために、Amazia(アメイジア)は対処すべき課題として以下の施策に取り組んで参ります。

 

① 「マンガBANG!」の差別化

電子書籍市場が拡大する一方、引き続き厳しい競争環境や世界経済の停滞及び国内のインフレが、アクティブユーザー数の伸び悩みや1人当たりの課金売上の低下をもたらしていることに加え、広告市況の悪化により広告単価が低下しております。

このような市場環境の中で、Amazia(アメイジア)グループでは、成長性と収益性のバランスを図るため、「マンガBANG!」の広告宣伝費を抑制して、確実に利益を作り出せる体制構築を図って参ります。また、「マンガBANG!」の魅力を高めるため、引き続き出版社との信頼関係を深化させ、先行配信や人気作品の配信数の増加に努めるとともに、オリジナル作品の制作に注力し、オリジナル作品が読めることで「マンガBANG!」の他社サービスとの差別化の確立を目指して参ります。

 

② 周辺ビジネスの拡大

Amazia(アメイジア)グループは、中長期での成長を実現するために、マンガアプリの企画・開発・運営において蓄積した知見やノウハウ等を活用し、Web電子書籍市場の開拓とマンガ制作に注力しております。

2023年10月にWeb版「マンガBANG!」を「マンガBANGブックス」にリニューアルし、価格優位性と利便性を基にWeb電子書籍市場の開拓を目指しております。

また、マンガ制作を強化する一環として、2024年3月に株式会社WithLinksを子会社化し、WEBTOON制作も開始しました。制作したマンガ・WEBTOONの自社販売に加えて外販も積極的に行うことで、IPとしての価値を育て、自社IPのアニメ・ドラマ化及びグッズ化等、収益の多様化の実現を目指して参ります。

 

③ マンガアプリの海外展開

Amazia(アメイジア)グループは、日本が誇るコンテンツといえる「マンガ」を成長著しい世界のスマートフォンアプリ市場へ迅速に展開することが、一層の事業拡大を目指す上で重要であると認識しております。また、日本のマンガの海外市場規模が、コンテンツの認知度と比較して小さいとも考えております。

2024年5月には、海外向けマンガアプリ「MANGA BANG!」に広告収益モデルを追加し、海外ユーザーに受け入れられるビジネスモデルを検討して参りましたが、収益化までは時間を要する見込みです。今後は、海外市場の動向を見極めながら、成長性と収益性のバランスを図って参ります。

 

ITソリューション事業及び新規事業の立上げ

Amazia(アメイジア)グループは、マンガアプリ事業から創出される利益を、これまでに培ってきた開発力とマネタイズ力を活かした新たなITサービスの創出に向けることで、単一事業への偏重によるリスクを抑制し、将来の事業環境の変化にも機動的に対応できるビジネスポートフォリオの構築にも注力して参ります。

その一環として、2024年3月に株式会社Amazia Linkを設立し、SES事業、インターネット広告を商材としたSEOメディアを運営する事業を開始しました。また、2024年9月に株式会社ウィズマイメディカルを設立し、オンライン診療の支援サービスの立上げ準備を行っております。

 

 

⑤ M&Aの活用

新規事業及びマンガアプリ事業の拡大のためには、M&Aも有効手段であると考えております。M&Aを行うに当たっては、投資効果はもちろん、対象企業の将来性やAmazia(アメイジア)グループの事業とのシナジーを十分に検討した上で、積極的に取り組んで参ります。

 

優秀な人材の確保と育成

Amazia(アメイジア)グループは、今後の更なる事業拡大のために、優秀な人材の確保と育成が重要であると考えております。特に、既存サービスの充実や新規事業の展開をするためにエンジニアの採用、またマンガ制作を拡大するために編集者の採用に力を入れております。

また、採用を強化するために、社内教育制度の整備、多様な働き方を実現する職場環境の改善、福利厚生の充実を図っていくことに取り組んで参ります。

 

組織体制の強化と内部統制及びコンプライアンス体制の強化

Amazia(アメイジア)グループは、今後更なる事業拡大を推進するに当たって、従業員のモチベーションを引き出す目標管理制度や福利厚生等の人事制度構築に努めながら、業務遂行能力、人格、Amazia(アメイジア)グループの企業文化及び経営方針への共感を兼ね備え、グローバルに活躍できる優秀な人材の採用に取り組んで参ります。

組織設計においては少人数単位でのチーム制を採用すると同時に、チーム毎の自律性を促すよう権限の委譲を推し進めることで意思決定の質とスピードを維持・向上するなど、従業員のパフォーマンスを最大化させる取り組みを引き続き継続していく方針であります。

また、内部統制及びコンプライアンス体制の充実・強化を図って参ります。

 

⑧ 知的財産権の侵害への対応について

Amazia(アメイジア)グループは、著作権等の権利を著しく阻害する海賊版サイトによって生じる機会損失がAmazia(アメイジア)グループの業績に影響を及ぼす可能性があると認識しております。そのため、海賊版サイトの根絶に向けて、出版社、電子書店、関係者と協調して対策を協議実行するとともに、法制度整備並びに著作権教育の推進に努めて参ります。

 


事業等のリスク

 

3 【事業等のリスク】

有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在においてAmazia(アメイジア)グループが判断したものであります。

 

(1) 事業環境に関するリスクについて

① マンガアプリ事業の特性について

マンガアプリ事業の背景となる電子書籍市場は、スマートフォン・タブレット端末が普及したことにより、大きく成長しております。マンガアプリ事業が属する国内の電子書籍市場(電子書籍+電子雑誌)の規模は、下図(注)のとおり2023年度は6,449億円と推計されており、今後も拡大基調が予測される一方で、激しい競合環境が続いております。Amazia(アメイジア)グループはこうした電子書籍市場の拡大や幅広い表示端末に対応し、各種サービス内容の拡充と整備を進めていく所存でありますが、万が一、電子書籍市場の拡大が想定どおりに進まなかった場合、法制度の改定等によりAmazia(アメイジア)グループが行うサービスが規制対象となった場合、その他予測し得ない不測の事象が発生した場合には、Amazia(アメイジア)グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

 


 

(注)株式会社インプレス総合研究所「電子書籍ビジネス調査報告書2024」(電子書籍に電子雑誌も含みます)

 

② アプリ広告の動向について
 Amazia(アメイジア)グループが運営するマンガアプリでは、数多くの広告主及びアドネットワークを含む広告代理店(以下「広告主等」という)へ広告の掲載を委託しており、広告の収益性は経済状況、市況、広告主等の経営状況によって変動する可能性があります。Amazia(アメイジア)グループといたしましては、新しい広告システムの情報収集を常時積極的に行い、安定かつ高収益の広告が配信できるよう努めておりますが、広告主等の状況により広告出稿意欲の減衰があった場合には、Amazia(アメイジア)グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

 

③ Apple Inc. 及び Google Inc.の動向について
 Amazia(アメイジア)グループの売上の大半は、スマートフォンアプリを利用した課金売上及び広告売上であり、Amazia(アメイジア)グループの事業モデルは、Apple Inc.及びGoogle Inc.の2社のプラットフォーム運営事業者への依存が大きくなっております。そのため、これらプラットフォーム運営事業者の事業戦略の転換並びに動向によっては、手数料率の変動等何らかの要因により、Amazia(アメイジア)グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。また、プラットフォーム運営事業者の方針変更などにより、Amazia(アメイジア)グループの提供するマンガアプリやAmazia(アメイジア)グループのアカウントがプラットフォーム運営事業者により削除された場合には、Amazia(アメイジア)グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(2) 事業内容に関するリスクについて

① 競合他社の影響について
 マンガアプリ事業が属する電子書籍業界は競争が激化しており、その中でAmazia(アメイジア)グループはサービスの拡充及びサービスの差別化を図ることで、Amazia(アメイジア)グループならではの付加価値を増やしてきました。その結果、売上高、「マンガBANG!」の累計ダウンロード数は以下のとおり推移しております。ただし、競争の激化等によってARPU(一人当たり顧客単価)の向上やユーザー獲得が想定どおりに進まなかった場合、Amazia(アメイジア)グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

回次

第12期

第13期

第14期

第15期

決算年月

2021年9月

2022年9月

2023年9月

2024年9月

売上高(千円)

7,507,568

6,547,840

4,650,427

3,586,406

「マンガBANG!」累計ダウンロード数(千人)

23,672

28,348

31,513

33,189

 

(注)第15期は、マンガアプリ事業の数値を記載しております。

 

② 著作物の利用許諾契約について
 Amazia(アメイジア)グループは、電子コミックの配信にあたり、著作権者等の取引先(法人及び個人)との間で著作物利用許諾契約を締結するとともに、これら取引先との良好な信頼関係を築いております。サービスの拡大においては、これら契約の継続を前提としておりますが、何らかの事情により契約の更新に支障をきたす場合、または著作物の利用料が変動した場合、Amazia(アメイジア)グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

③ 知的財産権の侵害について

電子書籍コンテンツは海賊版や模倣品が流通することによって出版社や著作権者等に不利益をもたらします。仮に電子書籍コンテンツの知的財産権について、長期にわたり大規模な侵害行為を受けた場合には、その侵害行為によって生じる機会損失がAmazia(アメイジア)の業績に重要な影響を及ぼす可能性があります。

 

④ 特定取引先への依存について
 Amazia(アメイジア)グループは、マンガアプリ事業にあたり、多数の作家や出版社等の著作権者から提供を受けたコンテンツを配信しておりますが、ユーザーの嗜好により一部の取引先への依存度が高まっております。しかしながら、これら取引先との永続的な取引が確約されているものではなく、契約条件の変更等があった場合、Amazia(アメイジア)グループの業績及び今後の事業展開に影響を及ぼす可能性があります。

 

 

⑤ 広告宣伝活動について
 Amazia(アメイジア)グループは、マンガアプリ事業において、CPI(インストール当たり広告単価)やリテンション、ROAS(広告からの売上に対する広告宣伝費率)を管理し、費用対効果を検証しながら広告宣伝費を投下し、新規ユーザーの獲得に尽力して参りました。しかしながら、広告市場は景気動向の影響を受けやすいため、今後急激な景気動向の変化が生じた場合及び競合による広告枠の獲得競争の激化等により、新規ユーザーの獲得数及び獲得単価がAmazia(アメイジア)の想定どおりに推移しない場合、Amazia(アメイジア)グループの業績及び今後の事業展開に重要な影響を及ぼす可能性があります。

 

回次

第12期

第13期

第14期

第15期

決算月

2021年9月

2022年9月

2023年9月

2024年9月

広告宣伝費(千円)

1,993,470

1,778,456

1,065,434

758,147

 

(注)第15期はマンガアプリ事業の数値を記載しております。

 

⑥ 特定事業への依存について

Amazia(アメイジア)グループは、マンガアプリ事業の売上が大半を占めています。

新たな柱となる事業を育成し、収益構造の多様化に努めておりますが、事業環境の変化等により、マンガアプリ事業が縮小しその変化への対応が適切でなく、新しい事業も想定どおりに成長しなかった場合、Amazia(アメイジア)グループの業績及び今後の事業展開に影響を及ぼす可能性があります。

 

⑦新規事業について

Amazia(アメイジア)グループは、今後の事業規模の拡大と収益構造の多様化を図るため、積極的に新規サービスや新規事業に取り組んでいく考えであります。その一環として、2024年9期からITソリューション事業を開始しております。これにより先行投資として、人材採用や広告宣伝費等の追加的な支出の発生による、利益率の低下の可能性があります。また、新規サービスや新規事業が計画通りに進まない場合、Amazia(アメイジア)グループの経営成績及び事業展開に影響を及ぼす可能性があります。

 

⑧ システム障害について

Amazia(アメイジア)グループの事業は、携帯電話やPC、コンピュータ・システムを結ぶ通信ネットワークに依存しており、自然災害や事故(社内外の人的要因によるものを含む)等によって通信ネットワークが切断された場合には、Amazia(アメイジア)の事業及び業績は深刻な影響を受けます。

また、Amazia(アメイジア)グループの財務数値の一部は、自社開発したITシステムにより生成された帳票に基づき会計システムに入力しております。これらのシステム処理の適切性を担保するために、Amazia(アメイジア)グループのコンピュータ・システムは、適切なセキュリティ手段を講じて外部からの不正アクセスを回避するよう努めるなど、適切な業務処理統制を整備・運用しております。しかしながら、Amazia(アメイジア)グループの運営する各サイトへのアクセスの急激な増加、データセンターへの電力供給やクラウドサービスの停止等の予測不可能な様々な要因によってコンピュータ・システムがダウンした場合や、コンピュータ・ウイルスやクラッカーの侵入等によりシステム障害が生じた場合には、Amazia(アメイジア)グループの事業、業績及び適正な財務報告体制等に影響を与える可能性があります。

 

⑨ 新技術の活用について

Amazia(アメイジア)グループが属するインターネットサービスの分野においては、技術革新が絶え間なく行われております。このような環境の下、持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を実現していくためには、ビッグデータ、AI、IoT、ブロックチェーンをはじめとする様々な新技術に適切に対応していくことが必要不可欠であると考えております。

Amazia(アメイジア)グループでは、これらの新技術を活用することにより、より効率的なビジネスモデルの創出や新たな付加価値の提供に取り組んでおりますが、これら新技術の変化への対応が遅れた場合や十分な活用が出来なかった場合には、競争力の低下を引き起こし、Amazia(アメイジア)グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

 

(3) 組織体制に関するリスクについて

① 組織規模・社歴の浅さについて
 Amazia(アメイジア)グループ組織は、従業員数が2024年9月末現在で45名と規模が小さく、現在の社内管理体制もこの規模に応じたものとなっております。Amazia(アメイジア)グループでは、今後の事業強化、拡大に対応して人材の採用、育成と管理体制の強化を進めて参りますが、必要な人材の確保や社内教育等が順調に進まなかった場合には、Amazia(アメイジア)グループの事業拡大に影響を与え、その結果、Amazia(アメイジア)グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。スマートフォンアプリ関連業界を取り巻く環境はスピードが速く流動的であり、マンガアプリ事業はその業態としての歴史も浅い為、期間業績比較を行うために十分な期間の財務情報を得られず、過年度の業績のみでは今後の業績を判断する情報として不十分な可能性があります。Amazia(アメイジア)グループにおける経営計画の策定には不確定事象が含まれざるを得ない状況にあります。

 

② 特定人物への依存について

Amazia(アメイジア)の代表取締役である佐久間亮輔は、創業者であると同時に創業以来Amazia(アメイジア)の経営方針や事業戦略の決定及びその遂行において重要な役割を担って参りました。佐久間亮輔は、インターネットサービスの企画から開発、運用に至るまで豊富な経験と知識を有しております。また、取締役CTOである江口元昭は、Amazia(アメイジア)サービスのシステム開発、インフラ開発に関する豊富な経験と知識を有しており、最高技術責任者としてAmazia(アメイジア)の技術的判断、経営方針や事業戦略の決定及びその遂行において重要な役割を果たしております。Amazia(アメイジア)では、取締役会や経営会議等において役員及び社員への情報共有や権限委譲を進めるなど組織体制の強化を図りながら、佐久間亮輔及び江口元昭に過度に依存しない経営体制の整備を進めております。しかしながら、何らかの理由により佐久間亮輔及び江口元昭がAmazia(アメイジア)の経営執行を継続することが困難になった場合には、Amazia(アメイジア)グループの事業展開及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

③ 人材の採用・育成について
 Amazia(アメイジア)グループは、今後急速な成長が見込まれる事業の展開や企業規模の拡大に伴い、継続的に幅広く優秀な人材を採用し続けることが必須であると認識しております。質の高いサービスの安定稼働や競争力の向上にあたっては開発部門を中心に高度な技術力・企画力を有する人材が要求されていることや、マンガ制作の拡大に伴い編集者の増員を見込んでいることから、一定以上の水準を満たす優秀な人材を継続的に採用すると共に、成長ポテンシャルの高い人材の採用及び既存の人材の更なる育成・維持に積極的に努めていく必要性を強く認識しております。しかしながら、Amazia(アメイジア)グループの採用基準を満たす優秀な人材の確保や人材育成が計画どおりに進まなかった場合には、Amazia(アメイジア)グループの事業展開及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

④ 内部管理体制の整備状況にかかるリスクについて
 Amazia(アメイジア)グループは、企業価値を継続的かつ安定的に高めていくためには、コーポレート・ガバナンスが有効に機能するとともに、適切な内部管理体制の整備が必要不可欠であると認識しております。業務の適正性及び財務報告の信頼性の確保のための内部統制システムの適切な整備・運用、さらに法令・定款・社内規程等の遵守を徹底しておりますが、事業の急速な拡大により、十分な内部管理体制の整備が追いつかない状況が生じる場合には、適切な業務運営が困難となり、Amazia(アメイジア)グループの事業及び業績に重要な影響を及ぼす可能性があります。

 

 

(4) 法的規制に関するリスクについて

① 知的財産権について
 Amazia(アメイジア)グループは、電子コミックの配信にあたり、著作権をはじめとする知的財産権を侵害しないよう、取引先との間で締結する著作物の利用許諾契約を遵守し事業を展開しております。しかしながら、電子書籍の販売は新しい業態であるため、今後の法改正や解釈の変更、並びに海外展開による権利処理の複雑化等により、第三者から知的財産権に関する侵害を主張される可能性があります。このような場合、解決までに多くの時間と費用が発生する等、Amazia(アメイジア)グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

② 労働者派遣法について
  Amazia(アメイジア)グループが行うSES事業は、準委任契約に基づく受任者として、当該契約先の企業から業務を受託し、Amazia(アメイジア)従業員が業務を行っております。当該契約形態については、偽装請負と誤認されるリスクがあり、「労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律」に抵触する可能性もあります。

Amazia(アメイジア)グループでは、適切な業務形態について顧問弁護士への確認、社員教育の徹底、取引先の啓蒙等により、法令違反等の未然防止に努めていますが、万一Amazia(アメイジア)グループの役職員による重大な法令違反等が発生した場合、Amazia(アメイジア)グループの業績に影響を与える可能性があります。

 

③ コンプライアンス体制について
 Amazia(アメイジア)グループが事業展開する上でのその他の法規制として、「個人情報の保護に関する法律」「不当景品類及び不当表示防止法」「特定商取引に関する法律」「資金決済に関する法律」「下請法」「薬機法」等、多岐にわたって関連しております。Amazia(アメイジア)グループでは、これらの法令遵守を強化するため、コンプライアンスに関する社内規程を策定し、全役員及び全従業員を対象として年一回以上の社内研修を実施し、周知徹底を図っております。併せて、コンプライアンス体制の強化に取り組んでおります。しかしながら、これらの取組みにも関わらずコンプライアンス上のリスクを完全に解消することは困難であり、今後のAmazia(アメイジア)グループの事業運営に関して法令等に抵触する事態が発生した場合、Amazia(アメイジア)グループの企業価値及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

 

(5) その他のリスクについて

① 新株予約権の行使による株式価値の希薄化について
 Amazia(アメイジア)は、Amazia(アメイジア)の株主及び役員並びに従業員に対するインセンティブを目的とし、新株予約権を付与しております。これらの新株予約権が権利行使された場合、Amazia(アメイジア)株式が新たに発行され、既存の株主が有する株式の価値及び議決権割合が希薄化する可能性があります。

なお、当事業年度末現在でこれらの新株予約権による潜在株式数は267,200株であり、発行済株式総数6,757,800株の4.0%に相当しております。

 

② 配当政策について
 Amazia(アメイジア)グループは、利益配分につきまして、将来の財務体質の強化と事業拡大のために必要な内部留保を確保しつつ、Amazia(アメイジア)グループを取り巻く事業環境を勘案して、安定した配当を継続して実施していくことを基本方針としております。しかしながら、現時点では配当を行っておらず、また今後の配当の実施及びその時期については未定であります。

 

③ 為替リスクについて

Amazia(アメイジア)グループの広告収益の一部は、外資系企業との米国ドル建の取引となります。今後も当該取引を拡大する方針であるため、為替相場などの変動による一般的な市場リスクを有しております。

 




※金融庁に提出された有価証券報告書のデータを使用しています。

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