ソフト99コーポレーション(4464)の事業内容、事業の状況や経営戦略、事業等のリスクについて
3【事業の内容】 ソフト99コーポレーショングループは、ソフト99コーポレーション及びソフト99コーポレーションの連結子会社9社から構成されており、ファインケミカル、ポーラスマテリアル、サービス及び不動産関連という4つの事業セグメントに区分しております。 ソフト99コーポレーショングループの事業内容及びソフト99コーポレーションと関係会社との当該事業に係る位置付けは次のとおりであります。 (1)ファインケミカル〔事業内容等〕 主として、一般消費者向け及び自動車コーティング施工業者向けに、自動車用ケミカル品の製造・販売を行っております。 主要な製品は、洗車用品(カーワックス等)、自動車用補修・整備用品、その他家庭用品、TPMS(タイヤ空気圧監視装置)、電子機器・ソフトウェアの開発販売などであります。〔事業に携わる関係会社等〕 ソフト99コーポレーションが主要製品の製造・販売を行う他、連結子会社のアスモ(株)がソフト99コーポレーション製品に使用するプラスチック容器の企画販売を行っております。海外では、中国(上海市)において連結子会社の上海速特99化工有限公司が自動車用ケミカル品の企画・販売を行っております。また、連結子会社の(株)オレンジ・ジャパンがTPMSの企画開発販売を、連結子会社の(株)アンテリアが海外自動車用品の輸入販売を、連結子会社の(株)ハネロンが電子機器・ソフトウェアの開発・販売を行っております。 (2)ポーラスマテリアル〔事業内容等〕 主として、工業資材・生活用品向けに、PVA(ポリビニルアルコール)やウレタンなどの多孔質体(ポーラスマテリアル)を素材とする化成品の製造・販売、及び病院施設で使用する医療・衛生管理用品の企画・開発・販売を行っております。 PVAやウレタンなどを素材とする主要な製品として吸水・洗浄材、工業用の研磨材、濾過材、医療用吸液材、生活用品などがあります。また、主な医療・衛生管理用品としては薬液塗布用のモップや床汚染防止用シートなどがあります。〔事業に携わる関係会社等〕 PVAやウレタンなどを素材とする製品においては、連結子会社のアイオン(株)が製造・販売を行っております。また、医療・衛生管理用品においては、連結子会社のアズテック(株)が企画・開発・販売を行っております。 (3)サービス〔事業内容等〕 主として、自動車整備・鈑金事業、自動車教習事業、生活用品企画販売事業を行っております。 主要なサービスは、自動車整備・鈑金事業においては、自動車の整備・鈑金塗装、自動車のリース・レンタルを行っております。自動車教習事業においては、自動車免許の取得支援、安全運転のためのマナー教育、そして燃費向上のためのエコドライブ講習等を行っております。生活用品企画販売事業においては、主に生活協同組合向けに家庭用品の企画・販売を行っております。〔事業に携わる関係会社等〕 連結子会社の(株)ソフト99オートサービスが自動車整備・鈑金事業を行い、連結子会社のアスモ(株)が自動車教習事業を行い、連結子会社の(株)くらし企画が生活用品企画販売事業を行っております。 (4)不動産関連〔事業内容等〕 主として、ソフト99コーポレーション保有の不動産を賃貸する不動産賃貸事業と、ソフト99コーポレーションの保有する不動産の有効活用の一環として、SI事業及び介護予防支援事業を行っております。〔事業に携わる関係会社等〕 ソフト99コーポレーションが不動産賃貸事業及びSI事業を行う他、連結子会社のアスモ(株)が介護予防支援事業を行っております。 事業系統図によって示すと、次のとおりであります。
有価証券報告書(2026年3月決算)の情報です。
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 ソフト99コーポレーショングループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等については以下のとおりです。なお、文中における将来に関する事項は、ソフト99コーポレーショングループが当連結会計年度末現在において判断したものであり、将来において様々な要因により、実際の結果と異なる可能性があります。 (1)グループ経営理念 ソフト99コーポレーショングループは、創業以来掲げてきた「生活文化創造企業」をグループ共通の経営理念とし、グループ全ての事業において生活文化創造=未来の『あたりまえ』を発見するという共通理念の下、事業運営に取り組んでおります。 また、この理念を経営戦略に反映させるため、3年ごとに中期経営計画を策定し、その時々の経営環境や課題を鑑みて計画ごとにテーマ並びに経営ビジョンとビジョン実現に向けた基本方針を設定しております。 (2)経営戦略等 ソフト99コーポレーショングループは、2026年3月まで第7次中期経営計画「Evоlve!!」を掲げ、「進化することで社会課題の解決に資する存在であり続けること」に基づき、各事業セグメントにおいては、新たな製品・サービスの開発に努めてまいりました。また、デジタルを活用して人間にしか創り出せないアナログ的価値を提供することを目指し、さらなる販売拡大に向けて人員やシステム、設備などへの積極的な投資を行ってまいりました。 (3)ソフト99コーポレーショングループを取り巻く事業環境と優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 ソフト99コーポレーショングループを取り巻く環境は、高齢化や労働人口減少などの構造的課題の深刻化やエネルギー価格の上昇に起因する物価上昇、実質賃金低下など新たな問題が浮かび上がる一方でAIの急速な進展などデジタルによる抜本的な変革が同時に進むなどソフト99コーポレーショングループを取り巻く経営環境は大きく変化いたしました。 また、近年においては業績や資本効率改善のみならず、環境負荷低減やSDGsをはじめとしたサステナビリティへの社会的な取組み強化がより一層求められており、ソフト99コーポレーショングループの持続的な成長のためには財務面及び非財務面のバランスを意識した事業運営が重要であると認識しております。 ソフト99コーポレーショングループを取り巻く事業環境の変化に対応し新たな価値を創出し続けるため、第8次中期経営計画においては、人材育成強化やデジタルの活用による新たな付加価値創造への注力、モノを大切にする文化の発信をはじめ社会課題に対するソフト99グループにおける取組みの情報発信、ステークホルダーからの正当な評価獲得などの、4つの「シンカ(深化・新化・信化・浸化)」を推進し、社会課題の解決に資する価値を提供する存在であり続けることを目指しております。 事業運営上の効率性指標は、第8次中期経営計画においても第6次中期経営計画より採用しているROICを継続します。 ・各セグメントにおける主要施策について〈ファインケミカル〉 自動車分野では、消費者にカーライフの「キレイ」「安全・安心・快適」「修復」を届ける活動を推進していきます。 国内向け販売におきましては、既存領域での販売拡大のみならず、洗車場での集客増加やFC展開の推進などサービスによる価値提供の強化や、ソフト99コーポレーショングループ内でEC販売ノウハウや流通網を相互に活用することでソフト99コーポレーション製品が届いていない領域への進出に取り組んでまいります。 業務用製品の販売におきましては、G’zоxをディーラーや施工業者のみならずエンドユーザーからの選ばれるブランドにすることを目指し、施工店のG’zоxショップ化に向けた支援やオンラインを活用した予約システムの構築、海外G’zоxショップへの講習支援などに取り組んでまいります。 海外向け販売におきましては、SNSを活用し日本の洗車習慣を世界に発信することやブランディング展開、現地プロモーションを強化することで販売増加に取り組んでまいります。また、自転車コーティングなど新たな商材導入も含めた海外専売品の拡充や、北米などの新たな市場やその他有望市場へ進出するため現地代理店との協業による販路の確立や化学規制に対する調査に努めてまいります。 家庭用品販売におきましては、スポーツ用品向けでの新規領域開拓などによる売上拡大や、主力であるメガネケア製品ではユーザーの使用頻度向上やメガネケア習慣化推進のため、商品の使用機会体験増加につながる積極的なプロモーションに取り組んでまいります。 TPMS(Tire Pressure Monitoring System:タイヤ空気圧監視装置)の企画・開発・販売におきましては、既存の得意先様へのメンテナンスサービスの推進に加え、TPMSで得られる空気圧データを活用した運転管理サービスの推進により、提供価値の拡充に努めてまいります。 電子機器・ソフトウエア開発販売におきましては、従来取り組んできたインフラ設備に対する開発販売の知見を活かし、消費者向け製品の開発に積極的に取り組んでまいります。 〈ポーラスマテリアル〉 産業資材分野では、半導体向けを中心とした販売シェアの拡大だけでなく、アイオン㈱とアズテック㈱でのシナジー発揮により、医療分野での販売拡大に取り組んでまいります。 生活資材分野では、各エリアへの新製品投入やファインケミカル海外事業との協業、自社ブランドの新たな開発に努めてまいります。 〈サービス・不動産関連〉 自動車整備・鈑金事業では、美装向けのサービスの推進に合わせ、鈑金・美装における直需を強化するため、エンドユーザー向けのサービスの推進に努めてまいります。 自動車教習事業では、物流業界の人手不足やインバウンド需要などに柔軟に対応し職業車向け教習ビジネスの強化や、教習業務のDX化による業務効率化などに努めてまいります。 生活用品企画開発事業では、生協向けの取引先や提案数の拡大に加え、自社開発や生協以外のネット販売の強化に努めてまいります。 不動産関連では、保有不動産の有効活用を目的としつつ、デジタルの活用など新たな要素を掛け合わせることで今までにないサービスを創出し、他社との差別化や新規ユーザーの獲得に努めてまいります。 ・経営効率の改善について 第8次中期経営計画における資本効率指標は、大規模な設備投資を計画していることから直接事業に供している資産から得られる利益率(投下資本利益率:ROIC)が悪化する想定であり、費用増加によって利益の伸長も限定的であるためRОE及びRОAの改善は限定的になる想定をしております。第8次中期経営計画期間中に設備投資や事業強化を進めることで将来的にはRОE8%を目指しております。 ソフト99コーポレーショングループのROICの実績推移は以下のとおりです。 第7次中期経営計画第8次中期経営計画2026年3月期2027年3月期(計画)2029年3月期(計画)連結営業利益(百万円)4,2404,1504,250連結経常利益(百万円)4,5264,4004,530親会社株主に帰属する当期純利益(百万円)2,9613,1003,200純資産(百万円)58,84559,46162,702総資産(百万円)67,00867,52370,764事業投下資本(百万円)33,43635,56239,162ROIC(%)※8.98.27.6ROE(%)5.15.25.2ROA(%)(参考)6.96.56.5 ※ROIC算定に使用される営業利益は税引後の数値となります。なお、税率は30%で算定しております。
事業等のリスク
3【事業等のリスク】有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には以下のようなものがあります。なお、文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において、ソフト99コーポレーショングループが判断したものであります。 (1)特定の市場への依存度について ソフト99コーポレーショングループは、「自動車」に関わる事業の売上構成比が高く、自動車関連産業の市況や制度の変更により業績に影響が出る可能性があります。ファインケミカル事業における一般消費者向け自動車ケミカル用品の一部の製品については、市場内でのシェアが高いことから、市場の縮小による業績への影響を受けやすく、売上高及び利益において減少する懸念があります。 また、自動車販売時に施工されるコーティング剤等の業務用製品は、自動車ディーラーへの販売依存度が高く、自動車販売の増減に影響されることから、売上高や利益において極端に浮沈する可能性があります。 サービス事業における自動車整備鈑金事業についても同様に、自動車関連産業の動向及び市況の影響を受け、売上高や利益において下降する懸念があります。 ポーラスマテリアル事業において、半導体業界向けの洗浄材及び研磨材の製造販売の依存度が高く、また、市場シェアも高いことから半導体の景気動向による業績への影響を受けやすく、売上高及び利益において浮沈する可能性があります。 また、半導体業界は製品技術の進歩が速く、業界を構成する企業の合併等の業界再編・市場再編が頻繁に行われます。これらの技術の切り替えや企業再編のタイミングにおいて需給調整が行われることにより、ソフト99コーポレーションの売上高や利益に影響を与える可能性があります。加えて、国内外において性能面及び価格面での他社との競争が激化しており、競合品の台頭により主要得意先の販売が下落し、売上高及び利益において減少する懸念があります。 (2)石油加工品の原材料への依存度について ソフト99コーポレーショングループが提供する製品は、原材料及び容器等に合成樹脂や溶剤等を多く使用しており、石油加工品への依存度が高くなっております。このような事業構造のため、災害や国際情勢の悪化等により原材料の調達が不可能になった場合、中長期にわたって一部の製品供給が困難になる可能性があり、また、原油価格の上昇により原材料の調達コストが上昇し、売上高や利益面において下降する懸念があります。これに対してソフト99コーポレーショングループは、より付加価値の高い製品提供による利益の維持確保や、詰め替えタイプ・濃縮タイプ等の省パッケージ製品の開発によるトータルコストの低減に取組んでおります。 (3)化学製品の法規制について ソフト99コーポレーショングループの製品及び製造過程において、化学物質を多く使用していることもあり、化学品規制に関する法律が変更された際に、従来通りの製造、販売活動を継続できなくなる懸念があります。ソフト99コーポレーショングループでは、海外を含む化学品規制に関する法律改定の最新情報を常に更新し、さらに製品の配合変更を適宜実施することで、市場に安定して製品を供給できる体制を構築しておりますが、法令の公布から施行までの期間が短い場合は、その製品の出荷を一時的に停止させる措置をとることが考えられます。 (4)仕入先企業の営業方針の転換に伴う影響について ソフト99コーポレーショングループは、多くの仕入先から原料や製品を仕入れ、それを加工・販売することで円滑な事業活動を継続しておりますが、仕入先において化学品の規制強化対応のための製品廃番や、経営合理化のための事業停止による品番統合・廃番などが発生する可能性があります。その結果、競合他社との仕入競争が激化し、仕入価格の高騰や、潤沢な原材料の確保が行えないことによる生産・販売計画の遅延などといった影響が出る懸念があります。 (5)製造物責任について ソフト99コーポレーショングループが提供する製品・サービスの欠陥により、人又は財産に被害が生じるリスクがあります。製造物責任賠償やリコール等が発生した場合は、ソフト99コーポレーショングループのブランド価値低下を招くとともに、多額の費用負担が発生する可能性があります。これに対して、ソフト99コーポレーショングループでは、ISOに準拠した開発・生産体制の構築を進め、製品・サービスの品質維持に取組んでおります。 (6)季節商材の返品による業績への影響について ソフト99コーポレーショングループは、ファインケミカル事業において、冬季商材であるタイヤチェーンの販売を行っております。この製品は、積雪量の増減といった天候の変動により消費者の購買行動が左右されますが、天候を事前に予測し、生産計画を立てることは困難であるため、返品による在庫の増加や、製品が欠品する懸念があります。(7)海外事業について ソフト99コーポレーショングループは、ファインケミカル事業において、拡大する海外市場への展開を進めており、展開する国や地域において政治的・経済的・社会的不安定要素や、法律の改正や為替相場の変動、知的財産に関する問題、テロ・紛争等による社会的混乱等により販売面で影響を受け、売上高や利益面において低下する懸念があります。 またポーラスマテリアル事業において、海外の売上構成比が高く、特に、海外向け半導体関連製品については、米国・欧州・中国の政治経済状況の影響を受ける可能性が高くなっております。これら海外販売については、仕向け地の増加拡大により、地域リスクの低減・平準化を目指しております。 (8)洪水・震災等の自然災害及び感染症の流行に伴うリスクについて ソフト99コーポレーショングループは、製造業の占める売上比率が高く、複数の製造工場を保持しておりますが、各種自然災害の発生や感染症の流行などの影響により、ソフト99コーポレーショングループの製造工場における燃料供給の不足、インフラの障害、操業の中断などが発生し、製造工程の一部ないし全てを停止させることになる恐れがあります。BCP対策として、製品在庫について外部倉庫を含む全国いくつかの倉庫に分散して預けておくことで、急な災害時にも欠品を起こさない体制づくりを行っておりますが、これらの製造工場における被害が想定を上回る水準で被害を受けたことにより、営業再開に想定以上の時間を要した場合、業績に大きく影響を与える可能性があります。 また、ソフト99コーポレーショングループは原料や資材の調達網を世界に広げていることから、各種の自然災害や感染症の流行によって流通網が寸断され、流通・製造・その他営業活動に関わる資源が不足することや、気候変動に伴い植生が変化することで天然資源が安定的に供給されなくなるリスク等があります。事前の情報収集や、適切な在庫の確保に努めてまいりますが、調達面では世界的に広がった調達網が機能しなくなることによる製造の停止や製品供給停止により業績に大きく影響を与える可能性があります。重症化リスクの高く、治療方法が確立されていない感染症が流行するなどした場合、各事業への影響度合いに違いはあるものの、収束までの期間が長引くと業績に大きく影響を与える可能性があります。 (9)人的資本の確保について 人財の多様性確保は、持続的な事業運営の担保における重要な経営課題の1つであると認識しており、多様な人財の採用・育成や省力化などの労働環境の整備を進めることで、人的資源の確保及び有効活用に努めております。しかし労働人口の減少などにより、じゅうぶんに適切な人財を確保できなかった場合、ソフト99コーポレーショングループの事業活動に制約を受け機会損失が生じるなど、ソフト99コーポレーショングループの業績に影響を与える可能性があります。
※金融庁に提出された有価証券報告書のデータを使用しています。
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